JPH0710708Y2 - 自動玉縁縫製機におけるコーナーメス作動機構 - Google Patents

自動玉縁縫製機におけるコーナーメス作動機構

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JPH0710708Y2
JPH0710708Y2 JP5380090U JP5380090U JPH0710708Y2 JP H0710708 Y2 JPH0710708 Y2 JP H0710708Y2 JP 5380090 U JP5380090 U JP 5380090U JP 5380090 U JP5380090 U JP 5380090U JP H0710708 Y2 JPH0710708 Y2 JP H0710708Y2
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JP
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knife
movable
blade
slide shaft
corner
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JP5380090U
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隆一 横山
博道 倉田
義展 安富
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば上着などの被服に設けられる玉縁付
きのポケットの開口両端をVカットするための自動玉縁
縫製機におけるコーナーメス作動機構に関するものであ
る。
(従来の技術) 玉縁付きのポケットとしては、第6図に示すように、身
生地Mおよびこれに縫合された玉布Kに、垂直線L1,L2
に対して90°の角度で直線状に切開き形成されたポケッ
ト口Sの両端にそれぞれ矢羽根状のV字溝Y1,Y2をカッ
トしてなる、いわゆる直角ポケットと、第7図に示すよ
うに、上記垂直線L1,L2に対して適宜角度θ傾斜させて
直線状に切開き形成されたポケット口S1の両端にそれぞ
れ不等長辺のV字溝Y11,Y12をカットしてなる、いわゆ
る斜めポケットとがあり、また斜めポケットについて
も、垂直線L1,L2に対する傾斜角度θの異なる複数種類
のものがある。
このような直角ポケットおよび傾斜角度の異なる複数種
類の斜めポケットにおける直線状ポケット口の両端にV
字溝をカットするには、それぞれに適応した形状のコー
ナーメスを選択して使用する必要があり、そのための手
段として、従来、例えば特公昭61-115号公報に開示され
ているように、異なる刃形状を有する複数種のコーナー
メスを挿通支持した回転体を駆動回転自在とし、この回
転体の駆動回転により複数種のコーナーメスの1つをポ
ケット口の端部に位置させて選択的に昇降自在に構成し
たものや、例えば特公昭1-38519号公報に開示されてい
るように、上記と同様に、刃形状の異なる複数種のコー
ナーメスを水平方向に往復移動可能な可動体に支持さ
せ、この可動体の水平移動により複数種のコーナーメス
の1つを選択的に昇降自在に構成したものなどが知られ
ていた。
(考案が解決しようとする課題) 上記した従来の自動玉縁縫製機におけるコーナーメス作
動機構においては、何れの場合も、形状の異なる複数種
のコーナーメスを必要とする上に、回転駆動機構や水平
往復移動機構を必要とするため、装置全体が複雑で、大
型化する欠点があった。
この考案は上記実状に鑑みてなされたもので、1種類の
コーナーメスと簡単な駆動機構との組合せにより、各種
のポケットの両端のV字溝を確実、容易にカット形成す
ることができる自動玉縁縫製機におけるコーナーメス作
動機構を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この考案に係る自動玉縁縫
製機におけるコーナーメス作動機構は、昇降枠に連係し
て固定ガイドに沿って昇降自在に支持されたスライド軸
と、このスライド軸の上端部に受け台を介して連結され
て上方に延びるメス取付杆と、このメス取付杆の上端部
に取り付けられてVカット用コーナーメスを構成する一
方の固定メス刃と、上記受け台に貫設した長孔を介して
その受け台に水平横方向に移動可能に支持された可動杆
と、この可動杆側に連設され上記長孔に沿って横移動可
能なラック体と、このラック体のラックギヤに咬合うよ
うに上記スライド軸の上端部に設けたピニオンギヤと、
上記スライド軸を駆動回転させるモータと、上記メス取
付杆の上端部に揺動可能に取り付けられ上記可動杆の横
移動に連係してその刃縁が上記固定メス刃の刃縁に対し
て出退するように揺動する可動メス刃とを備えたことを
特徴とするものである。
(作用) この考案によれば、モータを介してスライド軸を適宜に
駆動回転させると、その回転がピニオンギヤとラック体
のラックギヤとを介して可動杆側に伝わり、この可動杆
が水平横方向に移動する。この可動杆の横移動に連係し
て、メス取付杆の上端部に揺動可能に取り付けられた可
動メス刃が揺動し、その刃縁が固定メス刃の刃縁に対し
て出退することになる。これによって、可動および固定
の両メス刃の刃縁をもって等長辺のV字状刃縁あるいは
種々の不等長辺のV字状刃縁を形成することが可能とな
る。したがって、1種類にコーナーメスを使用し、スラ
イド軸を駆動回転するだけで、直角ポケットおよび斜め
ポケットにそれぞれ適応するV字溝をカット形成するこ
とができる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明す
る。
第1図はこの考案に係るコーナーメス作動機構を備えた
自動玉縁縫製機の概略構成を示す正面図であり、同図に
おいて、1はベッド、2は二本針3を備えたミシンで、
上記ベッド1上に配置されている。4は搬送機構で、身
生地Mおよび玉布K等からなる被縫布を把持し、図示省
略したサーボモータを介して上記被縫布をベッド1上に
おいて準備位置イから、それよりも図面上で左側の第1
位置ロへ、さらにこの第1位置ロからV字溝カット用の
第2位置ハへと順次搬送するように、ベッド1上を一定
量に亘り往復駆動移動自在に設けられている。
7はセンターメスで、上記ミシン2の二本針3の対称軸
線に沿ってベッド1の下方に配置した作動機構(図示せ
ず)に連動されて、被縫布が準備位置イから第1位置ロ
へ移動される間にその被縫布に直線状のポケット口Sを
切開き形成するように、ベッド1の上面に対して出没作
動する。
8は第1の固定コーナーメス作動機構、9は第2の可動
コーナーメス作動機構で、この第2の可動コーナーメス
作動機構9は第1の固定コーナーメス作動機構8との間
隔lをポケット口Sの直線長さに応じて調整できるよう
に、両作動機構8,9間に亘り架け渡した昇降枠10に形成
した長孔11および固定具12を介して上記被縫布の搬送方
向に移動固定自在に構成されている。13は昇降用シリン
ダで、上記昇降枠10の下方に固定設置されてあり、上記
搬送機構4を介して被縫布が上記の第2位置ハへ搬送さ
れてポケット口Sの両端がそれぞれ固定コーナーメス作
動機構8および可動コーナーメス作動機構9の直上位置
に達したとき、昇降枠10を介して両コーナーメス作動機
構8,9を上昇させて、後述するVカット用コーナーメス
をベッド1の上面に突出させるように伸縮作動する。
6は被縫布の搬送方向に沿って移動可能にベッド1の下
方に支持された案内杆で、上記搬送機構4が第1位置ロ
にきたとき、クランプ4Aを介して搬送機構4に把持され
て図面上の左側へ移動するもので、搬送機構4の位置決
め用スイッチ13A,13Bを作動させる。
第2図ないし第4図は上記第一の固定コーナーメス作動
機構8の詳細な構造を示す。なお、第2の可動コーナー
メス作動機構9の構造も全く同一である。
第2図ないし第4図において、14はスライド軸で、ベッ
ド1から下方に垂設した固定支持枠15の上下位置に取付
けられた筒状の固定ガイド16,16に沿い、上記昇降枠10
に連係してスライド昇降する。17は受け台で、上記スラ
イド軸14の上端近傍に取付けられており、その上端には
メス取付杆18の下端がボルト等を介して固定されてい
る。
19はVカット用コーナーメスで、上記メス取付杆18の上
端部の一面側に着脱可能に取付けられるセラミック製の
固定メス刃19Aと、第5図で明示するように、メス取付
杆18の上端部の他面側において、その上端に形成される
支軸20の周りに揺動可能で、かつ着脱可能に取付けられ
るセラミック製の可動メス刃19Bとからなる。
21は可動杆で、この可動杆21は上記受け台17に貫設した
長孔22に挿通されたボルト23の一端側に固定されて、長
孔22に沿った方向、つまり、水平横方向に移動可能な状
態で上記受け台17に支持されている。24はラック体で、
上記ボルト23の他端側に固定されているとともに、受け
台17の前面に形成したガイド溝17Aに嵌合されて上記長
孔22に沿って横移動可能に構成されている。
25はピニオンギヤで、上記スライド軸14の上端部に形成
され、上記ラック体24のラックギヤ24Aに咬合ってい
る。26はステッピングモータで、上記スライド軸14の下
端部に装着され、このスライド軸14を駆動回転させる。
上記可動杆21の上端部には第5図に示すように、側方に
突出するピン突起27が固着されているとともに、このピ
ン突起27に係合する切欠部28が上記可動メス刃19Bの下
端近くの側縁に形成されており、上記ステッピングモー
タ26の作動にともなうスライド軸14の駆動回転力がピニ
オンギヤ25、ラックギヤ24A、ラック体24およびボルト2
3を経て可動杆21に伝達されて、この可動杆21が第5図
の矢印a−b方向に横移動することにより、上記可動メ
ス刃19Bが支軸20の周りを矢印c−dのように揺動し
て、その刃縁19bが固定メス刃19Aの刃縁19aに対して出
退するように構成されている。
なお、第4図において、29は上記ラック体24をその横移
動範囲の一端側に移動付勢するスプリングであり、その
付勢力により、上記両メス刃19A,19Bが常時は等長辺の
V字状刃縁を形成するようになっている。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
身生地Mおよび玉布K等からなる被縫布を搬送機構4に
把持したうえで、縫製機の始動スイッチをオンすると、
上記搬送機構4が第1図において、準備位置イから第1
位置ロへ移動する。この移動の間に、針3およびセンタ
ーメス7が作動して被縫布に直線状のポケット口Sを切
開き形成する。
この第1位置ロに搬送機構4が移動したとき、クランプ
4Aが案内杆6を把持して、この案内杆6が搬送機構4と
ともに図面上の左側の第2位置ハへ移動する。このと
き、上記直線状のポケット口Sの両端が第1の固定コー
ナーメス作動機構8および第2の可動コーナーメス作動
機構9の直上に位置させられる。
ついで、収縮姿勢にあった昇降用シリンダ13が伸長し
て、昇降枠10を介して上記両コーナーメス作動機構8、
9の全体が上昇され、各コーナーメス19、19がベッド1
の上面に押上げられて、ポケット口Sの両端にそれぞれ
矢羽根状で等長辺のV字溝Y1,Y2をカットし、第6図に
示すような玉縁孔を形成する。
以上の動作は、直角ポケット用の玉縁孔の形成について
の説明であるが、斜めポケット用の玉縁孔を形成する場
合について説明すると、次のとおりである。
被縫布を搬送機構4にセットする前もしくはセットした
後にステッピングモータ26を所定量だけ駆動する。この
ステッピングモータ26の駆動により、スライド軸14が回
転され、その回転力がピニオンギヤ25とラックギヤ24A
を介してラック体24に伝わって、このラック体24がスプ
リング29の付勢力に抗して横移動する。この横移動力が
ボルト23を介して可動杆21に伝わり、これが第5図の矢
印a方向に横移動する。
このような可動杆21の横移動にともない、可動メス刃19
Bがピン突起27と切欠部28を介して支軸20の周りを矢印
c方向に揺動されることにより、その刃縁19bが固定メ
ス刃19Aの刃縁19bに対して引退し、これによって、両メ
ス刃19B、19Aの刃縁19b、19aにより不等辺長のV字状刃
縁を形成する。
上記の刃縁形状の決定後に既述と同様な動作をおこなう
ことにより、第7図で示すような斜めポケット用の玉縁
孔を形成することができる。
(考案の効果) 以上のように、この考案によれば、固定メス刃および可
動メス刃からなる1種類のコーナーメスと、可動メス刃
を揺動させるための簡単な駆動機構との組合せのみで、
直角ポケットおよび斜めポケットのいずれにも適応する
形状のV字溝をカット形成することができるから、従来
装置のように、複数種類のコーナーメスを準備しておい
て、これを選択して作動させるものにくらべて、玉縁縫
製機全体の構造の簡素化および小型化を図り得るという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による自動玉縁縫製機の概
略正面図、第2図はコーナーメス作動機構の拡大正面
図、第3図は第2図の一部切欠き側面図、第4図は第3
図IV-IV線に沿った横断面図、第5図は可動メス刃の動
作説明図、第6図は直角ポケット用の玉縁孔の一部断面
平面図、第7図は斜めポケット用の玉縁孔の一部断面平
面図である。 8……第1の固定コーナーメス作動機構、9……第2の
可動コーナーメス作動機構、10……昇降枠、16……固定
ガイド、17……受け台、18……メス取付杆、19……コー
ナーメス、19A……固定メス刃、19B……可動メス刃、19
a,19b……刃縁、21……可動杆、22……長孔、24……ラ
ック体、24A……ラックギヤ、25……ピニオンギヤ、26
……ステッピングモータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−66285(JP,A) 特開 昭52−72658(JP,A) 特開 昭62−186891(JP,A) 実開 昭55−107880(JP,U) 実開 昭60−15276(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降枠に連係して固定ガイドに沿って昇降
    自在に支持されたスライド軸と、このスライド軸の上端
    部に受け台を介して連結されて上方に延びるメス取付杆
    と、このメス取付杆の上端部に取り付けられてVカット
    用コーナーメスを構成する一方の固定メス刃と、上記受
    け台に貫設した長孔を介してその受け台に水平横方向に
    移動可能に支持された可動杆と、この可動杆側に連設さ
    れ上記長孔に沿って横移動可能なラック体と、このラッ
    ク体のラックギヤに咬合うように上記スライド軸の上端
    部に設けたピニオンギヤと、上記スライド軸を駆動回転
    させるモータと、上記メス取付杆の上端部に揺動可能に
    取付けられ上記可動杆の横移動に連係してその刃縁が上
    記固定メス刃の刃縁に対して出退するように揺動する可
    動メス刃とを備えたことを特徴とする自動玉縁縫製機に
    おけるコーナーメス作動機構。
JP5380090U 1990-05-22 1990-05-22 自動玉縁縫製機におけるコーナーメス作動機構 Expired - Lifetime JPH0710708Y2 (ja)

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JP4823643B2 (ja) * 2005-10-24 2011-11-24 Juki株式会社 玉縁縫いミシン
CN109137288B (zh) * 2018-10-25 2023-05-09 麻晓敏 一种缝纫机的剪线装置

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