JPH07106976A - 符号変換方法、符号伝送装置及び磁気記録再生装置 - Google Patents

符号変換方法、符号伝送装置及び磁気記録再生装置

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JPH07106976A
JPH07106976A JP25047993A JP25047993A JPH07106976A JP H07106976 A JPH07106976 A JP H07106976A JP 25047993 A JP25047993 A JP 25047993A JP 25047993 A JP25047993 A JP 25047993A JP H07106976 A JPH07106976 A JP H07106976A
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JP25047993A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Shimazaki
浩昭 島崎
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタルVTRにおいて、IDを記録する
際に、最小ハミング距離が2以上で、かつ最小反転間隔
が2以上となるように4−8変換を行って記録すること
により、IDの検出時の誤り率を低下させる。 【構成】 4ビットパラレルのアドレスデータが入力さ
れると、8ビットの符号語(00001111,11110000,001111
00,11000011,00110011,11001100,11111100,00000011,00
111111,11000000,11100111,00011000,11110011,0000110
0,11001111,00110000)に変換して、出力する符号変換
方法であって、このような8ビットの符号語により、出
力8ビット符号語をパラレル−シリアル変換した後の1
ビットシリアルのディジタル信号の最小反転間隔を2ビ
ットとすることができ、また符号語相互間の最小ハミン
グ距離は2であるので、1ビット誤り検出が確実に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号の伝送
及び記録の際に適用される符号変換方法、符号伝送装置
及び磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディジタル映像信号を磁気テ
ープに記録する装置において、4ビットの入力ディジタ
ル信号を、8ビットのディジタル符号に変換する符号変
換方法(以下、4−8変換と略する)が用いられている
(例えば、「プロポーズド アメリカン ナショナル
スタンダード フォー コンポーネント ディジタルビ
デオ レコーディング 19ミリメートル タイプ デ
ー1 カセットテープレコード」、エス・エム・ピー・
ティ・イー ジャーナル、3月号、377頁、1986年(" P
roposed American National Standard for component d
igital videorecording - 19mm type D-1 cassete-tape
record ", SMPTE Journal , March,page 377, 198
6))。
【0003】ディジタル映像信号を磁気録画再生装置
(以下、VTRと略する)に記録する際には、一般に、
ディジタル映像信号を複数サンプル毎にブロック化し、
このブロック単位(以下シンクブロックと略する)で処
理が行われる。このとき、再生時のディジタル映像信号
処理に便利なように、それぞれのシンクブロックには、
シンクブロックの順番や、そのシンクブロックが記録さ
れるトラックの順番等、記録されたディジタル映像信号
の、画面上での位置を知るためのアドレスデータ(もし
くはIDデータとも呼ばれる)が付加される。上記した
文献に記載されている、いわゆるD−1フォーマットの
VTRにおいては、このアドレスデータを記録する際
に、4−8変換が用いられている。
【0004】一般に、VTRのような、磁気ヘッドを用
いた装置においては、再生時に信号の直流成分を再生す
ることができない。このため、記録系において、記録信
号中にこの直流成分が含まれないように符号の変換を行
う。
【0005】この記録系における符号変換は、記録信号
の符号系列において、ビット「1」を+1、ビット
「0」を−1として、任意の期間について積算した累積
電荷(いわゆるDigital Sum Variation、以下、DSV
と略する)がなるべく小さくなるように変換するもので
ある。連続する2値の符号系列において、始めからこの
DSVを求めていった場合、DSVが限りなく増加もし
くは減少するならば、その信号は直流分を持つ。DSV
が有限である場合は、その信号は直流分を持たない。
【0006】D−1フォーマットのVTRにおいては、
ディジタル映像信号には、発生頻度の高い中間調レベル
に直流成分の少ない符号語、すなわち1符号語当りのD
SVの値(いわゆるCodeword Digital Sum、以下、CD
Sと略する)の絶対値が小さい符号語を割り当てる、8
−8変換が用いられる。さらに、記録データ、及びデー
タに対して付加される誤り訂正符号(以下ECCと略す
る)に対して、疑似ランダムパターンを加算することに
より、直流成分が抑えられる(例えば、水口:「4:
2:2ディジタルVTRの規格」、放送技術、昭和61
年11月号、66頁〜71頁、1986年)。
【0007】一方、アドレスデータに対しては、上記し
たように、4−8変換が用いられている。これは、アド
レスデータが特に重要なデータであり、アドレスデータ
が誤ってしまえば、そのシンクブロック内のデータの、
ディジタル映像信号の画面上での位置がわからなくなる
ためである。D−1フォーマットのVTRに用いられた
4−8変換は、入力されたアドレスデータ4ビットに対
し、直流成分を持たない、すなわちCDS値が0である
8ビットの符号語を割り当てる。この8ビットの符号語
は、直流成分を持たないと同時に、最小ハミング距離が
4となるように構成されている。このことにより、アド
レスデータに対しては、再生時に、1誤り訂正、2誤り
検出を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
4−8変換においては、4ビットの入力に対して、8ビ
ットのデータを割り当てるために、記録データレートが
倍になる。別な見方をすると、記録媒体の一定の長さの
中に、8ビットのデータを記録する場合、4ビットのデ
ータを記録する場合に対して、最短記録波長が半分にな
ってしまう。磁気記録においては、記録波長が短くなる
と再生出力が小さくなり、再生信号の信号対雑音比(以
下SNRと略する)の点で不利になる。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、4ビットの入
力に対して、最小反転間隔が2であり、かつ最小ハミン
グ距離が2となる8ビットのデータを割り当てることに
よって、4−8変換を行った後でも、元の4ビットをそ
のまま記録するときと同じ最短記録波長で記録できると
共に、1誤り検出のできる符号変換方法を提供すること
を目的としている。更に、本発明においては、アドレス
データの、前後のシンクブロックとの相関性を利用する
ことにより、直流成分を少なくすることができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達す
るため、それぞれ4ビットのデータ語からなる入力ディ
ジタル信号を、それぞれ8ビットの符号語からなるディ
ジタル信号に変換する符号変換方法において、前記8ビ
ットの符号語として、 00001111 、 11110000 00111100 、 11000011 00110011 、 11001100 11111100 、 00000011 00111111 、 11000000 11100111 、 00011000 11110011 、 00001100 11001111 、 00110000 の16語を用いたものである。
【0011】また、ブロック単位で伝送されるディジタ
ルデータを入力とし、連続するアドレスデータ同士で一
定数の差を有するように、4ビットのデータ語からなる
アドレスデータを形成し、アドレスデータの4ビットの
データ語を、それぞれ8ビットの符号語に変換して、変
換後のアドレスデータを、ディジタルデータに付加して
出力する符号変換方法であって、8ビットの符号語とし
て、累積電荷の値に応じてグループ分けした、 累積電荷0のグループ 00001111 、 11110000 00111100 、 11000011 00110011 、 11001100 累積電荷+4のグループ 11111100 、 00111111 11100111 、 11110011 11001111 累積電荷−4のグループ 00000011 、 11000000 00011000 、 00001100 00110000 の16語を用い、連続するアドレスデータ語同士が一定
数の差を有することを利用して、変換後のアドレスデー
タに含まれる直流成分が少なくなるように、8ビットの
符号語を、4ビットのデータ語に割り当てたものであ
る。
【0012】また、アドレスデータとして、偶数値のデ
ータ語と、奇数値のデータ語が交互に発生するアドレス
データを形成し、アドレスデータの4ビットのデータ語
に、8ビットの符号語を割り当てる際に、累積電荷+4
のグループに属する符号語をすべて奇数値のデータ語
に、累積電荷−4のグループに属する符号語をすべて偶
数値のデータ語に、もしくは、累積電荷+4のグループ
に属する符号語をすべて偶数値のデータ語に、累積電荷
−4のグループに属する符号語をすべて奇数値のデータ
語に、それぞれ割り当てたものである。
【0013】もしくは、アドレスデータとして、値の小
さいデータ語の発生確率が高くなるアドレスデータを形
成し、アドレスデータの4ビットのデータ語に、8ビッ
トの符号語を割り当てる際に、値の小さい4ビットのデ
ータ語には、累積電荷0のグループに属する符号語を割
り当てたものである。
【0014】また、好ましくは、上記の符号変換方法を
用いてディジタル信号を伝送する場合には、入力された
ディジタル信号を、上記の符号変換方法により変換して
出力する変換手段と、変換手段の出力を伝送する伝送手
段と、伝送手段により伝送された信号を、ディジタルデ
ータを検出するために適した特性で、等化し、検出する
第一の等化検出手段と、伝送手段により伝送された信号
を、アドレスデータを変換した後の8ビットの符号語を
検出するために適した特性で、等化し、検出する第二の
等化検出手段とを具備すればよい。
【0015】さらに、第二の等化検出手段において、検
出された符号語に対し、符号語間の最小ハミング距離が
2であることを利用して、誤り検出を行う誤り検出手段
を具備すればよい。
【0016】また、変換手段の出力に対し、ディジタル
データと、変換後のアドレスデータの両方にまたがって
誤り訂正を行う誤り訂正符号を付加し、伝送手段に出力
する、誤り訂正符号付加手段と、第二の等化検出手段に
おいて、検出された符号語に対し、符号語間の最小ハミ
ング距離が2であることを利用して、誤り検出を行い、
誤り検出信号を出力する誤り検出手段と、第一の等化検
出手段及び第二の等化検出手段において、それぞれ検出
された、ディジタルデータと、変換後のアドレスデータ
に対し、誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行う際に、誤
り検出手段からの誤り検出信号を用いる誤り訂正手段と
を具備すればよい。
【0017】又、好ましくは、上記の符号変換方法によ
り、入力されたディジタル信号を変換して出力する変換
手段と、変換手段の出力を磁気記録媒体に記録し、再生
する磁気記録再生手段と、磁気記録再生手段から再生さ
れた信号を、ディジタルデータを検出するために適した
特性で、等化し、検出する第一の等化検出手段と、磁気
記録再生手段から再生された信号を、変換後のアドレス
データを検出するために適した特性で、等化し、検出す
る第二の等化検出手段とを具備すればよい。
【0018】
【作用】本発明は上記した構成により、4ビットの入力
に対して、最小反転間隔が2であり、かつ最小ハミング
距離が2となる8ビットのデータを割り当てることによ
り、4−8変換を行った後でも、元の4ビットをそのま
ま記録するときと同じ最短記録波長で記録できると共
に、1誤り検出のできる符号変換方法を提供できる。
【0019】さらに、本発明は上記した構成により、ア
ドレスデータの、前後のシンクブロックとの相関性を利
用することにより、直流成分を少なくした符号変換方法
を提供できる。
【0020】また、4−8変換した符号語を別のディジ
タルデータに付加して、受信もしくは再生する場合に、
ディジタルデータを等化する等化手段とは別に、4−8
変換の符号語に最適な等化特性を持つ等化手段を用いる
ことで、本発明の4−8変換の、最小反転間隔が2であ
ることを生かして、SNRのよい受信もしくは再生が行
える符号伝送装置を提供できる。
【0021】更に、伝送する信号に誤り訂正符号を付加
し、伝送された信号を誤り訂正する際に、4−8変換し
た符号語から、1誤り検出を行い、その検出結果を利用
することで、誤り訂正能力を改善した符号伝送装置を提
供できる。
【0022】特に、本発明の符号変換方法を、直流成分
が再生できないと同時に、記録波長が短くなると再生出
力が小さくなる、磁気記録再生装置に用いることによ
り、本発明の4−8変換の、最小反転間隔が2であるこ
と、および直流成分を減らせることを生かして、再生信
号のSNRを改善した磁気記録再生装置を提供できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例の符号変換方法につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一
実施例における符号変換方法を用いたディジタル映像信
号記録再生装置のブロック図である。ここでは、8ビッ
トパラレルのディジタル映像信号が、入力端子1に与え
られるものとする。
【0024】図1に示すように、入力されたディジタル
映像信号は、記録処理部2により、VTR8への記録に
適した信号フォーマットに変換処理され、ECCを付加
されて、記録データとして出力される。8−8エンコー
ダ3は、入力された記録データに、8−8変換及び疑似
ランダムパターンの加算を行って出力する。
【0025】一方、ID発生部5は、4ビットパラレル
のアドレスデータを発生して、4−8エンコーダ6に出
力する。4−8エンコーダ6は、入力されたアドレスデ
ータを8ビットパラレルの符号に変換して出力する。S
YNC/ID多重部4は、ブロック同期信号(以下SY
NCと略する)、及び4−8エンコーダ6から入力され
たアドレスデータを、8−8エンコーダ3から、入力さ
れた記録データに多重して出力する。パラレル−シリア
ル変換器7は、SYNC/ID多重部4から入力された
信号を1ビットシリアルのディジタル信号に変換し、V
TR8の中の記録再生部20に記録する。
【0026】図2(a)に、SYNC/ID多重部4から
出力される信号の、1シンクブロック当りのフォーマッ
トを示す。SYNCは、各シンクブロックの始まりを示
す信号であり、それぞれのシンクブロックに2バイト分
付加されるものとする。SYNCは、それ自体が直流成
分を持たないように、例えば00001100、101
01111の2バイトの信号が用いられる。SYNCの
後には、4バイトのアドレスデータ、1シンクブロック
分の映像信号データ、およびECCが続いて、1シンク
ブロック分の記録信号フォーマットを構成している。
【0027】ID発生部5からは、VTR8のテープフ
ォーマットに応じて、図2(C)に示したアドレスデータ
が発生される。図3に、VTR8のテープフォーマット
の一例を示す。ここでは、1フィールド分の映像信号が
トラックナンバー0〜39の40本のトラックに記録さ
れるものとする。さらに、これらのトラックは、ヘッド
ナンバー0〜3の4個のヘッドによって各々記録され、
それぞれシンクブロックナンバー0〜199の200個
のシンクブロックを含むものとする。
【0028】図3のシンクブロックナンバーは、0〜1
99の値をとる。従って、図2(C)のアドレスデータに
おいては、8ビットのデータにより示すことができる。
この8ビットデータは4ビットずつに分けられて、それ
ぞれ4−8変換によって、図2(b)のID0及びID1
の2バイトに変換される。同様にトラックナンバーは6
ビットのデータにより、またヘッドナンバーは2ビット
のデータにより示すことができる。これらは4−8変換
により、図2(b)のID2及びID3の2バイトに変換
される。
【0029】図4に、4−8エンコーダ6における変換
テーブルの例を示す。4−8エンコーダ6は、たとえば
読みだし専用メモリ(以下ROMという)により構成さ
れ、図4の左端に16進数で示した4ビットパラレルの
アドレスデータが入力されると、すぐ右に記載した8ビ
ットの符号語を出力する。このように8ビットの符号語
を選択することにより、パラレル−シリアル変換器7か
ら出力される1ビットシリアルのディジタル信号の、最
小反転間隔を2ビットとすることができる。従って、D
−1フォーマットの4−8変換を用いた場合に比べて、
VTR8に記録した際の最短記録波長を2倍にすること
ができ、SNRの点で大変有利になる。
【0030】図4の右端には、各符号語のCDS値を示
した。本実施例の4−8変換には、CDS値が0でない
符号語が含まれている。しかし、図4において、CDS
値は0、+4、−4の3種類しかない。一方、入力され
る4ビットデータは、図2、図3からわかるように、発
生する順番が決まっている。即ち、シンクブロックナン
バー、トラックナンバー、ヘッドナンバーはそれぞれ一
定の周期により、1ずつ増加していく。これらを利用し
て、DSVの値を小さくすることができる。
【0031】図4においては、4ビットの入力に対し
て、まずCDS=0の符号語を割り当てた。つぎに、C
DS=+4の符号語と、CDS=−4の符号語を交互に
割り当てた。このように構成された4−8エンコーダ6
の入力に、1ずつ増加していく4ビットの信号が入力さ
れると、図5に示した8ビット信号が出力される。従っ
て、図5に示したように、出力信号のDSVは0または
+4にしかならない。
【0032】従って、図2において、ID0からID2
の3バイトについては、DSVは必ず0または+4のい
ずれかになる。また、ID3に関しても、ヘッドナンバ
ーの増加にともない、入力される4ビットデータの値
は、必ず偶数の次は奇数、奇数の次は偶数になる。従っ
て、CDS=+4の符号語と、CDS=−4の符号語を
交互に割り当てることにより、たとえば、先にCDS=
+4の符号語をすべて割り当て、その後で、CDS=−
4の符号語を割り当てた場合と比較して、DSVを小さ
くすることができている。
【0033】さらに、シンクブロックナンバーは199
まで、トラックナンバーは40までしかないため、図2
において、ID0およびID2については、入力される
4ビットデータは小さい値である確率が高い。従って、
図4に示したように、入力される4ビットデータの小さ
い値に対して、CDS=0の符号語を割り当てることに
より、4−8変換後のディジタル信号において、DSV
=0となる確率も高くできる。
【0034】図6には、本実施例の4−8変換の、符号
語相互間のハミング距離を示している。図6からわかる
ように、最小ハミング距離は2であるので、本実施例の
4−8変換の符号語における1ビット誤りは、ほかの符
号語とは重ならず、確実に検出できる。
【0035】図1に戻って、VTR8の中の、記録再生
部20から再生された信号は、等化検出部21及び22
により等化され、検出されて1ビットシリアルのディジ
タル信号として出力される。ここで、等化検出部21
は、8−8エンコーダ3の出力である、最小反転間隔1
の信号に対して、最適な再生等化を行い、検出した1ビ
ットシリアルのディジタル信号を、シリアル−パラレル
変換器9及びSYNC検出部10に入力する。
【0036】一方、等化検出部22は、4−8エンコー
ダ6の出力である、最小反転間隔2の信号に対して、最
適な再生等化を行う。即ち、1ビット毎に0101…と
繰り返される波形に対応した周波数帯の雑音をフィルタ
リングすることにより、4−8変換された信号を、等化
検出部21と比較して、良いSNRで検出でき、誤り率
を改善できる。等化検出部22は、検出した1ビットシ
リアルのディジタル信号を、シリアル−パラレル変換器
23に入力する。
【0037】SYNC検出部10は、入力された再生デ
ィジタル信号から、SYNCを検出し、シンクブロック
の開始位置情報を、シリアル−パラレル変換器9及び2
3、ID検出部12、8−8デコーダ13及び再生処理
部14に出力する。
【0038】シリアル−パラレル変換器9は、SYNC
検出部10からのシンクブロックの開始位置情報に基づ
いて、1ビットシリアルの再生ディジタル信号を、パラ
レル−シリアル変換器7の入力と同様の8ビット毎に区
切り、8ビットパラレルのディジタル信号に変換して、
8−8デコーダ13に出力する。シリアル−パラレル変
換器23も同様に、SYNC検出部10からのシンクブ
ロックの開始位置情報に基づいて、1ビットシリアルの
再生ディジタル信号を、8ビットパラレルのディジタル
信号に変換して、4−8デコーダ11に出力する。
【0039】4−8デコーダ11は、たとえばROMに
より構成され、図4の8ビット符号語が入力されると、
それに対応した4ビットパラレルのディジタル信号をI
D検出部12に出力する。また、図4の8ビットの符号
語以外のディジタル信号が入力された場合は、誤り検出
信号をID検出部12に出力する。
【0040】ID検出部12は、SYNC検出部10か
らのシンクブロックの開始位置情報、4−8デコーダ1
1からの4ビットパラレルのディジタル信号及び誤り検
出信号から、現在再生されているシンクブロックのアド
レスデータを検出し、再生処理部14に入力する。
【0041】8−8デコーダ13はSYNC検出部10
からのシンクブロックの開始位置情報に基づき、入力さ
れた8ビットパラレルの再生ディジタル信号に、8−8
逆変換及び疑似ランダムパターンの減算を行い、再生処
理部14に出力する。
【0042】再生処理部14は、入力されたシンクブロ
ックの開始位置情報及びアドレスデータに基づき、8−
8デコーダ13からの出力信号に誤り訂正、修整を施し
て、ディジタル映像信号に変換し、出力端子15に出力
する。
【0043】本実施例において、図2に示したように、
シンクブロック毎にECCが付加されている。このEC
Cの誤り訂正を行う演算範囲にアドレスデータを含める
ことで、アドレスデータに発生した誤りの検出・訂正が
行える。この場合、4−8デコーダ11から出力される
誤り検出信号を、ECC演算回路で利用することによ
り、誤り検出・訂正能力を向上させることができる。
【0044】また、本実施例においては、図2、図3に
示したように、シンクブロックナンバー、トラックナン
バー、ヘッドナンバーがそれぞれ一定の周期毎に、1ず
つ増加していく。これらを利用してIDの誤りを検出・
訂正することができる。すなわち、現在のアドレスデー
タから、次に読み込まれるアドレスデータの値を推測
し、この推測値と、実際に次に読み込まれたアドレスデ
ータを比較する。一致していれば、推測値及び読み込ま
れたアドレスデータはともに正しいものとする。一致し
ていない場合は、アドレスデータの値を訂正する、もし
くは推測をやり直す、といった処理を行う。このような
方法を用いる場合でも、本実施例の4−8変換を復号す
る際に、アドレスデータに発生した誤りを検出し、その
情報を利用することにより、誤り検出・訂正能力を向上
させることができる。
【0045】以上のように、本実施例においては、パラ
レル−シリアル変換器7から出力される1ビットシリア
ルのディジタル信号の、最小反転間隔を2ビットとする
ことができる。従って、D−1フォーマットの4−8変
換を用いた場合に比べて、VTR8に記録した際の最短
記録波長を2倍にすることができ、SNRの点で大変有
利になる。
【0046】また図2において、ID0からID2の3
バイトについては、DSVは必ず0または+4のいずれ
かになる。ID3に関しても、DSVを小さくできてい
る。従って、VTR8の記録信号の直流成分を小さく抑
えることができ、磁気記録再生系の周波数特性にあった
符号変換が行えている。
【0047】さらに、本実施例の4−8変換の、符号語
間の最小ハミング距離は2であるので、1ビット誤りは
確実に検出できる。この検出結果は、ECCの演算など
で利用することができる。
【0048】なお、上記の実施例においては、説明のた
めに、1シンクブロック分の記録信号フォーマットやV
TR8のテープフォーマットを、図2及び図3に示した
ようなものと仮定した。しかし、本発明の内容は、この
フォーマットのみに制限されるものでないことは明かで
ある。
【0049】パラレル−シリアル変換器7から出力され
る1ビットシリアルのディジタル信号の、最小反転間隔
を2ビットとすること、および符号語間の最小ハミング
距離を2とし、1ビット誤りを確実に検出すること、の
2点については、図4に示した8ビット出力の符号語を
用いることにより達成される。この2点については、4
ビット入力信号に対し、8ビット出力の符号語をどの様
に割り当てても達成することができ、図4のみに制限さ
れるものではない。
【0050】また、VTR8の記録信号の直流成分を小
さく抑えること(DSVを小さくすること)は、各符号
語のCDS値が、0、+4、−4の3種類しかないこと
と、アドレスデータの発生する順番が決まっていること
の、2つを利用することにより得られたものである。即
ち、アドレスデータの内容はどのようなものであっても
よく、発生する順序が決まっていれば、それにあわせ
て、4ビット入力信号への、8ビット出力符号語の割り
当てかたを換えることで、実際に記録されるアドレスデ
ータの直流成分を小さく抑えることができる。
【0051】また、本実施例においては、8ビット出力
符号語に対する等化検出部を別に設けたが、これは記録
データと共用にしてもよい。さらに、ディジタル映像信
号を変調する際に、8−8変調を用いたが、他の変調方
法を用いても構わない。例えば、ミラースクエアの様
な、変調後のディジタル信号のレートが、変調前のディ
ジタル信号のレートの倍になり、かつ最小反転間隔が2
である変調方法を用いると、等化検出部の共用において
都合がよい。この場合、本発明の4−8変換を用いるこ
とにより、アドレスデータをミラースクエアなどを用い
て変調して伝送する場合と比較して、1誤り検出ができ
る分だけ、アドレスデータの誤り率を改善できる。
【0052】また、上記実施例においては、ディジタル
映像信号をVTRに記録する場合について述べたが、デ
ィジタル信号を伝送または記録する場合の全てにこの発
明は適用可能である。特に、直流の再生が行えるような
伝送系または記録系においては、入力されたディジタル
信号そのものを、本発明により4−8変換した後に、伝
送もしくは記録してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれ
ば、4ビットの入力に対して、最小反転間隔が2であ
り、かつ最小ハミング距離が2となる8ビットのデータ
を割り当てることにより、4−8変換を行った後でも、
元の4ビットをそのまま記録するときと同じ最短記録波
長で記録できると共に、1誤り検出を行うことができ
る。
【0054】さらに、本発明は、アドレスデータの、前
後のシンクブロックとの相関性を利用することにより、
直流成分を少なくすることができる。
【0055】また、4−8変換した符号語を別のディジ
タルデータに付加して、受信もしくは再生する場合に、
ディジタルデータを等化する等化手段とは別に、4−8
変換の符号語に最適な等化特性を持つ等化手段を用いる
ことで、本発明の4−8変換の、最小反転間隔が2であ
ることを生かして、SNRのよい受信もしくは再生が行
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における符号変換方法を用い
たディジタル映像信号記録再生装置のブロック図
【図2】SYNC/ID多重部4から出力される信号
の、1シンクブロック当りのフォーマット、4−8変換
を行った後のアドレスデータをバイト単位に区切ったも
の及びID発生部5において発生されるアドレスデータ
の内容のそれぞれの一例を示す概念図
【図3】VTR8のテープフォーマットの一例を示す概
念図
【図4】4−8エンコーダ6における変換テーブルの一
構成例を示す図
【図5】本発明の4−8変換による出力信号のDSVの
制限を示すための概念図
【図6】本実施例の4−8変換の符号語相互間のハミン
グ距離を示す図
【符号の説明】
2 記録処理部 3 8−8エンコーダ 4 SYNC/ID多重部 5 ID発生部 6 4−8エンコーダ 7 パラレル−シリアル変換器 8 VTR 9 シリアル−パラレル変換器 10 SYNC検出部 11 4−8デコーダ 12 ID検出部 13 8−8デコーダ 14 再生処理部 20 記録再生部 21 等化検出部 22 等化検出部 23 シリアル−パラレル変換器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ4ビットのデータ語からなる入力
    ディジタル信号を、それぞれ8ビットの符号語からなる
    ディジタル信号に変換する符号変換方法であって、 前記8ビットの符号語として、 00001111 、 11110000 00111100 、 11000011 00110011 、 11001100 11111100 、 00000011 00111111 、 11000000 11100111 、 00011000 11110011 、 00001100 11001111 、 00110000 の16語を用いる符号変換方法。
  2. 【請求項2】ブロック単位で伝送されるディジタルデー
    タを入力とし、連続するアドレスデータ同士で一定数の
    差を有するように、4ビットのデータ語からなるアドレ
    スデータを形成し、上記アドレスデータの4ビットのデ
    ータ語を、それぞれ8ビットの符号語に変換して、変換
    後のアドレスデータを、上記ディジタルデータに付加し
    て出力する符号変換方法であって、 8ビットの符号語として、累積電荷の値に応じてグルー
    プ分けした、 累積電荷0のグループ 00001111 、 11110000 00111100 、 11000011 00110011 、 11001100 累積電荷+4のグループ 11111100 、 00111111 11100111 、 11110011 11001111 累積電荷−4のグループ 00000011 、 11000000 00011000 、 00001100 00110000 の16語を用い、 連続するアドレスデータ語同士が一定数の差を有するこ
    とを利用して、変換後のアドレスデータに含まれる直流
    成分が少なくなるように、8ビットの符号語を、4ビッ
    トのデータ語に割り当てた符号変換方法。
  3. 【請求項3】アドレスデータとして、偶数値のデータ語
    と、奇数値のデータ語が交互に発生するアドレスデータ
    を形成し、上記アドレスデータの4ビットのデータ語
    に、8ビットの符号語を割り当てる際に、 累積電荷+4のグループに属する符号語をすべて奇数値
    のデータ語に、累積電荷−4のグループに属する符号語
    をすべて偶数値のデータ語に、 もしくは、累積電荷+4のグループに属する符号語をす
    べて偶数値のデータ語に、累積電荷−4のグループに属
    する符号語をすべて奇数値のデータ語にそれぞれ割り当
    てた請求項2記載の符号変換方法。
  4. 【請求項4】アドレスデータとして、値の小さいデータ
    語の発生確率が高くなるアドレスデータを形成し、上記
    アドレスデータの4ビットのデータ語に、8ビットの符
    号語を割り当てる際に、値の小さい4ビットのデータ語
    には、累積電荷0のグループに属する符号語を割り当て
    た請求項2記載の符号変換方法。
  5. 【請求項5】請求項2、請求項3、もしくは請求項4の
    いずれかに記載された符号変換方法により、入力された
    ディジタル信号を変換して出力する変換手段と、 前記変換手段の出力を伝送する伝送手段と、 前記伝送手段により伝送された信号を、請求項2におけ
    るディジタルデータを検出するために適した特性で、等
    化し、検出する第一の等化検出手段と、 前記伝送手段により伝送された信号を、請求項2におけ
    る変換後のアドレスデータを検出するために適した特性
    で、等化し、検出する第二の等化検出手段とを具備する
    符号伝送装置。
  6. 【請求項6】第二の等化検出手段において、検出された
    符号語に対し、符号語間の最小ハミング距離が2である
    ことを利用して、誤り検出を行う誤り検出手段を具備す
    る請求項5記載の符号伝送装置。
  7. 【請求項7】変換手段の出力に対し、請求項2における
    ディジタルデータと、請求項2における変換後のアドレ
    スデータの両方にまたがって誤り訂正を行う誤り訂正符
    号を付加し、伝送手段に出力する誤り訂正符号付加手段
    と、 請求項5における第二の等化検出手段において、検出さ
    れた符号語に対し、符号語間の最小ハミング距離が2で
    あることを利用して、誤り検出を行い、誤り検出信号を
    出力する誤り検出手段と、 請求項5における第一の等化検出手段及び第二の等化検
    出手段において、それぞれ検出された、ディジタルデー
    タと、変換後のアドレスデータに対し、上記誤り訂正符
    号を用いて誤り訂正を行う際に、上記誤り検出手段から
    の誤り検出信号を用いる誤り訂正手段とを具備する請求
    項5記載の符号伝送装置。
  8. 【請求項8】請求項2、請求項3、もしくは請求項4の
    いずれかに記載された符号変換方法により、入力された
    ディジタル信号を変換して出力する変換手段と、 前記変換手段の出力を磁気記録媒体に記録し、再生する
    磁気記録再生手段と、 前記磁気記録再生手段から再生された信号を、請求項2
    におけるディジタルデータを検出するために適した特性
    で、等化し、検出する第一の等化検出手段と、 前記磁気記録再生手段から再生された信号を、請求項2
    における変換後のアドレスデータを検出するために適し
    た特性で、等化し、検出する第二の等化検出手段とを具
    備する磁気記録再生装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7020211B2 (en) 2000-04-18 2006-03-28 Nippon Telegraph And Telephone Corporaiton Encoding method and apparatus for forward error correction
JP2009259066A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Seiko Epson Corp 通過検知システム、通過検知装置、通過検知装置の制御方法及び制御プログラム
JP2009259068A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Seiko Epson Corp 処理制御システム、処理制御装置、処理制御装置の制御方法及び制御プログラム
JP2009259067A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Seiko Epson Corp 通過検知システム、通過検知装置、通過検知装置の制御方法及び制御プログラム
JP2009268177A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Toshiba Corp 無接点主幹制御器及び無接点主幹制御器の故障検知方法

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