JP2600156B2 - 2値信号の符号化方法 - Google Patents

2値信号の符号化方法

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JP2600156B2 JP61310443A JP31044386A JP2600156B2 JP 2600156 B2 JP2600156 B2 JP 2600156B2 JP 61310443 A JP61310443 A JP 61310443A JP 31044386 A JP31044386 A JP 31044386A JP 2600156 B2 JP2600156 B2 JP 2600156B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ディジタルVTR等に用いて好適な直流成
分を抑圧する2値信号の符号化方法に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、ディジタルVTR等に用いられる直流成分
を抑圧する2値信号の符号化方法において、DSVを考慮
した上で最適の同期パターンの中から語単位に区切られ
た場合においてCDS+>0となる符号語を選択し、情報語
から符号語に変換する際には、同期パターンに含まれる
CDS+>0の符号語を除外した形で変換するようにして、
データ系列中の擬似同期パターンの発生を防止するよう
にしたものである。
〔従来の技術〕 例えば、ディジタルVTRにおけるカラー映像信号は、
8ビットのディジタル信号(PCM信号)に符号化され、
このディジタル信号の状態でテープに記録され、再生さ
れる。
ところが、この場合、記録ヘッドがロータリートラン
スで結合されていると、直流成分や低域成分がカットさ
れてレベル変動が生じ、テープ上に磁化反転を正確に生
じさせることができなくなる。また、再生ヘッドは、鎖
交する磁束の時間的変化によって出力が現れるので、信
号の周波数が低くなるほど、出力が低下し、直流分は再
生できない。更に、アンプのコンデンサやトランスある
いはロータリートランスにより再生時も直流分が再生で
きないだけでなく、低域の伝送特性が悪くなる。
そして、このように、直流分や低域成分を記録再生で
きないときには、再生されたディジタル信号に波形歪み
を生じたり、直流レベルの変動を生じたりしているの
で、誤りを起こし易くなる。
そこで、一般のディジタルVTRでは、LDCと呼ばれる信
号処理、例えば、LDCの1つである(4,6;0)符号法で
は、データを4ビットごとに6ビットの別のディジタル
信号に変換すると共に、この6ビットの信号では、
「1」と「0」の数が同じであるように、その変換を行
っている。
従って、このLDCに依れば、伝送系にとって好ましく
ないビットの組み合わせ、例えば「0」が連続するよう
な組み合わせを除去でき、信号が伝送特性に影響される
ことがない。また、再生されたディジタル信号をPLLに
供給してクロックを形成する場合、このセルフクロッキ
ングを確実に行うことができる。
このように、このLDCは、きわめて有効な信号処理方
法であり、(4,6;0)符号法以外の符号法も考えられて
いる。しかし、このLDCは、いずれも変換後の信号の冗
長度が大きくなりがちであると共に、検出窓幅(1つの
再生パルスを検出するために使用できる時間)が小さく
なる傾向がある。また、ビット数の変換に規則性がない
ので扱うビット数が大きくなり、大容量のROMを必要と
してLSI化できないなどの欠点がある。
また、従来の記録方法では、変換後の信号はNRZによ
り記録しているが、NRZ記録ではテープ上での磁化方
向、ヘッドの巻線と極性、アンプの極性など伝送系の極
性が逆転すると、再生信号の「1」,「0」が逆転して
しまう。従って、このNRZ記録では、伝送系の極性を細
部まで規則しておかないと、テープの互換性、或いは各
部の修理・変換などにトラブルを生じてしまう。しか
し、そのような規制を行うと、VTRの設計や改良のと
き、制約が大きくなり、実際的でない。
その点、変換後の信号をNRZIにより記録すれば、NRZI
記録では極性の変化だけを利用するので、NRZ記録にお
けるような問題は一切生じることがなく、設計や改良或
いは修理・交換,テープの互換性などの点で極めて有利
である。
しかし、NRZI記録では、直流成分を生じるので上述の
ようにデータの誤り発生やセルフクロッキングの点で不
利である。このため、このような問題点を解決する符号
化方法により信号処理する2値信号のエンコーダ(特開
昭57−176866号公報)が本願出願人により先に提案され
ている。この2値信号のエンコーダは、基本的にnビッ
トの情報語をmビット(m>n)の符号語に変換してNR
ZI変調すると共に、このとき、NRZI変調の行われた波形
上でのDSVを求めて直前のDSVと同符号でないCDSをとる
符号語を選択して、NRZI変調の行われた波形のDSVを制
限するように符号語を選択して伝送するものである。
以下、この発明の理解を容易とするため、NRZI変調に
関する符号及びその信号の特徴を説明する。
まず、用語の定義及び説明を第5図に基づいて行う。
(1)情報語 冗長ビットのない変換前のディジタル信号、例えばエ
ラー訂正コードなどが付加してないときには、原アナロ
グ信号をサンプリングしてA−D変換した信号である。
(2)符号語 冗長ビットのある変換後のディジタル信号。LDCで
は、nビットの情報語がmビット(m>n)の符号語に
変換される。尚、第5図では、n=8,m=9である。
(3)ENT(Entry) 任意の符号語の直前のNRZI波形(信号)の極性。第5
図では、ENT>0である。
(4)EXIT(Exit) 任意の符号語の終わりにおけるNRZI波形の極性、これ
は、次の符号語のENTに等しい。第1図では、EXIT<0
である。
(5)DSV(Digital Sum Variation) 2値レベルの「1」,「0」を夫々+1,−1に対応さ
せて積分した値。このDSVは任意の時点或いは期間につ
いて値を持つ。また、連続する2値信号について始めか
らDSVを求めた場合、そのDSVが限りなく増加或いは減少
するならば、その信号は直流分を持ち、DSVが有界なら
ば、直流分を持たない。
(6)CDS(Codeword Digital Sum) 任意の符号語の始めから終わりまでのDSVの値。第5
図では、CDS=2である。
NRZI信号における極性反転について説明する。
第5図においては、NRZI信号の極性反転は、ビットセ
ルの中央に位置している。しかし、NRZIでは、極性反転
に意味があり、その間をつなぐレベルは一定である。従
って、極性反転がビットセルのどこに位置しても良く、
例えば、第6図に示すように、極性反転がビットセルの
前縁に位置しても良い。
しかし、極性反転の位置がビットセルの中央(第5
図)或いは前縁(第6図)であれば、CDSが必ず整数に
なり、CDSに係わる信号処理が容易になる。
また、第5図及第6図に示すように、極性反転の位置
が異なると、DSV,CDSは異なるが、一度極性反転の位置
を決めれば、同じENTに対してNRZI波形は一意に決ま
る。
従って、以下の説明では、極性反転がビットセルの中
央に位置するものをタイプI、前縁に位置するものをタ
イプIIとし、この発明に係わるタイプIについて詳細に
説明する。
尚、タイプIとIIとで、DSV,CDSが異なるが、これはD
SVを観測している時点が異なるからであり、タイプI,II
の定義に不都合を生じることはない。
符号化は、1つの情報語にCSSの正、負、0を組み合
わせた複数の符号語を対応させる。このとき1つの符号
語はただ1つの情報語に対応させる。また、CDS=0の
符号語は情報語と1対1に対応させてもよい。そして、
NRZI波形上でのDSVを計算して、直前のDSVと同符号でな
い(0でもよい)CDSをとるような符号語を選択して送
り出す。また、NRZIでは、全く同じ符号語であっても、
ENTによってCDSは正または負のいずれにも成り得る。し
かし、NRZIは極正反転に意味があり、レベル自体には意
味がないので、反転した波形もやはり同じ符号語に対応
し、そのCDSの絶対値は等しく正負は逆転している。従
って、ENTによってCDSの正負は異なっても絶対値は等し
い。
尚、以下の説明では、ENT>0のときのCDSをCDS+,ENT
<0のときのCDSをCDS-と表すことにし、この場合にお
いてCDS+=−CDS-が成り立つ。
タイプIの符号語について説明する。
タイプIの9ビットの符号語(m=9)について、CD
S+の値によって符号語の数を調べると、第7図のように
なる。例えば、CDS+=9となる符号語は1個だけ存在し
(すべてが「0」の符号語)、CDS+=8となる符号語も
1個だけ存在し、以下、第7図の通りである。
従って、例えば8ビットの情報語を9ビットの符号語
に変換するものとすれば、情報語が256個あるうちの70
種についてはCDS+=0となる符号語を対応させることが
でき、残る186種の情報語についてはCDS+>0となる符
号語及びCDS+<0となる符号語のペアを対応させること
ができる。つまり、ある情報語はCDS+=0の符号語に変
換し、別のある情報語はCDS+>0の符号語或いはCDS+
0の符号語に変換することができるのである。
この場合、CDS+<0となる符号語が186個に対してCDS
+>0となる符号語は186個以上あり、数に余裕があるの
で、選択に自由があり、好ましくない符号語を使わない
ようにできる。例えばCDS+=1〜CDS+=3となる182個
の符号語とCDS+=4となる適当な4個の符号語を用いれ
ば、CDS+=9となる符号語(すべてが「0」の符号語)
を用いなくて済むため、「0」のランレングスが長くな
ることを防止でき、直流分の伝送できない伝送系にとっ
て好ましい。
一般にタイプIでは、符号語のビット数が奇数であっ
てもCDS=0となる符号語があるので、このような符号
語を情報語と1対1に対応させることによっていくつか
の符号語を使わせないですませることができるのが大き
な特徴である。特にすべてが「0」の符号語を除去でき
るので、「0」のランレングスは9ビットの符号語の場
合、16以下にできる。従って、最大反転間隔は17ビット
セル期間以下にでき、うまく選択すると最大反転間隔は
14ビットセル期間にすることができる。
しかし、タイプIでは、一度DSVが0から離れた後にC
DS=0の符号語が長く続くと、非常に低い低域成分を持
つことになるので、再びDSVが0に達するまでの期間は
保証できない。この対策として、例えば、CDS≠0の符
号語を生起確率の大きい情報語に対応させ、CDS=0の
符号語を生起確率の小さい情報語に対応させることが考
えられる。
また、特開昭57−176866号公報に示される2値信号の
エンコーダにおいては、同期パターンついても詳述され
ており、同期パターンの長さは目的に合わせて適当に決
められ、以下の説明では同期パターン用に符号語のS語
分のスロットを割り当てる場合について説明する。
所定の符号化規則に従って情報語と同じレベルの所で
固定パターンを挿入しても、一般に最大2S通りのパター
ンに符号化されてしまうので、同期パターンとしては使
いものにならない。かといって、符号語レベルで単純に
固定パターンを挿入すると、せっかくエンコーダがDSV
を制御しているのを全く無視するとになり、本来あり得
ない状態になることがある。
CDS=0の語のみで同期パターンを構成できる場合は
そのような固定パターンを用いれば一番簡単である。但
し、タイプIIで符号語のビット数が奇数のときは不可能
である。一例として、タイプIの9ビット符号で同期パ
ターン3語を割り当てる場合(S=3)、111111111,11
1010010,100010001のような27ビットパターンを用いる
ことができる。このビットパターンは左から順に送り出
されるものとする。一語ずつ分けると、 SYNC1:111111111(CDS=0) SYNC2:111010010(CDS=0) SYNC3:100010001(CDS=0) となり、各語がCDS=0である。尚、このパターンは後
部の20ビットを用いることを想定したものであり、前の
7ビットはポストアンブル及びプリアンブルのようなも
のである。このように与えられたS語すべてを同期パタ
ーンとせずに一部の他の機能を持たせてもかまわない。
ところで、タイプIIで奇数ビットの場合はCDS=0と
なる符号語は存在しないので、前述した同期パターンは
形成できない。また、タイプIであってもCDS=0の語
の組み合わせによるパターンが最適ではないことがあ
る。このような時、同期パターンに割り当てた全ビット
を固定せずに、最初の数ビットをDSVの調整用に選択で
きるようにする。
例えば、最初の数ビットが違い、CDSの(特に正負)
の異なる語を何種類か用意しておき、そのときのDSVに
よって選択して用い、一旦DSVの絶対値を符号語の区切
りでのDSVの絶対値の最大値DSVMAXよりも小さくしてお
き、その後に固定パターンを挿入するものである。DSV
の絶対値がDSVMAXよりも小さくなっていれば、その後に
DSVの絶対値が異常に大きくならないような固定パター
ンを見つけるのは比較的簡単である。この場合、最初の
数ビットが1語を超えても良いが、その時はむしろ先行
するビット列のDSVを調整するポストアンブルのように
も考えられるので、1語より短い場合を考えれば十分で
ある。また、これらは同期パターンの一部でもなく、情
報にも寄与しないので、ビット数が多くなるだけ冗長に
なる。
NRZIでは、同じパターンのDSVであっても、前の状態
に依存するので、別の考え方もできる。即ち、最初の数
ビット(最も簡単には1ビット)を変えるだけで、あと
は全く同じパターンにしてもDSVが正方向に変化するパ
ターンと負方向に変化するパターンが用意できるので、
その時のDSVによって選択して使用すれば良い。
DSV>0のときは負方向に変化するようなパターンを
選択し、DSV<0のときは正方向に変化するようなパタ
ーンを選択する。DSV=0のときはいずれかを選択すこ
とになるが、ENTを考慮してDSVの絶対値の小さいものを
選ぶことが好ましい。このようにすれば、DSVの絶対値
が大きい時は普通に変化する(例、DSV:−9→−8→−
7→−6)。DSVの絶対値が小さい時は多少規則に反す
るが問題はない(例、DSV:1→0→−1→−2)。ま
た、DSVの変化方向は、語の区切りで単調に正方向或い
は負方向でなくても良い。多少の逆戻りがあっても最初
の値に対し、本来と逆方向になる値をとらなければ良い
(例、DSV:−9→−8→−9→−8)。
なお、NRZでは、同じパターンに対してDSVの変化は決
まってしまうのでこのような考え方はできない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述したように、8ビットの情報語を9ビットの符号
語に変換してNRZIタイプIの変調を行う場合の同期パタ
ーンの一例として3語の9ビットパターン、 111111111,111010010,100010001が示されている。NRZI
タイプIでは直流分を抑圧するためにCDS+≦0の符号語
が全てデータに割り当てられており、各語のCDSが0と
された上記同期パターンは、データ中でも発生し得る。
このため任意のデータを記録するデータレコーダ等でこ
のような擬似同期パターンを発生するデータ系列が頻繁
に現れると同期の確保が困難となるもので、特に真の同
期パターンと同じ周期で頻繁に擬似同期パターンが発生
すると同期パターンの擬似同期パターンとの区別がつか
なくなり、同期を確保できなくなる可能性があった。
従って、この発明の目的は、従来の直流分抑圧の特長
を損なうことなく、データ系列中での擬似同期パターン
を抑圧して安定な同期を確保することが可能とされた2
値信号の符号化方法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、1つの符号語にだた1つの情報語を対応
させ、かつ、符号語が重なり合わないようにnビット
(n≧2)の情報語をmビット(m>n)の符号語に符
号化する2値信号の符号化方法において、同期パターン
の区間が複数の語からなり、NRZI変調におけるCDS+>0
の符号語を少なくとも1つ含み、同期パターン区間のDS
Vが所定の範囲に収まるように、複数の語を選択し、同
期パターンに用いられたCDS+>0の符号語を除外した形
の情報語と符号語の変換表に基づいて情報語を符号語に
変換すると共に、NRZI変調の行われた波形上でのDSVを
求めて直前のDSVと同符号でないCDSをとる符号語を選択
してNRZI変調の行われた波形のDSVを制御することを特
徴とする2値信号の符号化方法である。
〔作用〕
同期パターンを構成する符号語の少なくとも1個がCD
S+>0となるように選択され、この選択された符号語を
情報語との変換時における符号語として割り当てないよ
うに除外し、不足分に関して未使用のCDS+>0の符号語
を情報語に割り当てた形で情報語が符号語に変換される
ため、データ系列中における擬似同期パターンの発生が
防止される。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
この発明は、基本的に同期パターン用に一語以上で語
単位の区間を設定し、最適の同期パターンの中から語単
位に区切られた場合に、CDS+>0となる語を含むものを
選択し、情報語から符号語に変換する際には、同期パタ
ーンに含まれるCDS+>0の符号語を除外した形で変換し
て、データ系列中の擬似同期パターンの発生を防止する
ものである。尚、語単位の区間を設定して区間全てを同
期パターンとすることもできるが、語単位の区間より短
い同期パターンの場合には、区間の後部側に位置するよ
うにし、データ系列中に同期パターンを挿入する際には
所定位置に固定されるように付加する。また、以下の実
施例においては、8ビットの情報語を9ビットの符号語
に変換して、所定のNRZIタイプIの規則で変調を行うも
のとする。
第1図は、この発明の一実施例における一例としての
同期パターンを示すものでタイプIの9ビット符号で同
期パターン2語を割り当てる場合、(S=2)について
説明する。
第1図Aに示すように、 111101001,010001000 の18ビットの同期パターンを用いることができる。この
ビットパターンは左から順に送り出されるものとする。
一語ずつ分けて16進表示で表現すると共に、夫々のCDS
を求めると、 1E9H:111101001(CDS+=−1) 088H:010001000(CDS+=+1)となる。
1E9H及び088Hの符号語のNRZI変調の波形は、ENT>0
の場合、第1図Bに示すものとなり、全体としてのDSV
が第1図Cに示すように0となる。また、ENT<0の場
合においても、第1図Dに示すものとなり、全体として
DSVが第1図Eに示すように0となる。尚、通常のデー
タ部分における符号語の区切りでのDSVは−8≦DSV≦8
とされているが、この場合では、1E9Hの符号語の終わり
でDSVが−9≦DSV9とされて、正負いずれかの方向に1
だけずれる。しかし、2語目となる088Hの符号語の終端
において0に戻されるため、直流分の抑圧に関して大き
な問題とならない。
そして、088Hの符号語は、CDS+=1>0(CDS-=−
1)であるため、最適な同期パターンであり、また088H
は、符号語として割り当てずにCDS+=4の符号語の中か
ら、例えば、051H(:001010001)を加えた形で、CDS+
0となる符号語70個と、CDS+<0となる符号語186個
と、CDS+=1〜CDS+=3となり088Hの符号語以外の符号
語181個と、CDS+=4となる適当な5個の符号語により
形成された所定の変換表に基づいて情報語が符号語に変
換される。従って、同期パターンに用いられたCDS+>0
の符号語を用いることなく情報語が符号語に変換される
ため、データ系列中には、擬似同期パターンが発生しな
い。
第2図は、この発明の他の実施例における一例として
の同期パターンを示すもので、一実施例と同様にタイプ
Iの9ビット符号で同期パターン2語を割り当てる場合
(S=2)ついて説明する。
この他の実施例の場合は、CDSが偶数となる符号語は
奇数ビット長のとき奇数個の1を含むので偶数回繰り返
すと、全体のDSVが0になることを利用したものであ
る。
第2図Aに示すように、 111100010,000111011 の18ビットの同期パターンを用いることができる。この
ビットパターンは左から順に送り出されるものとする。
一語ずつに分けて16進表示で表現すると共に、夫々のCD
Sを求めると、 1E2H:111100010(CDS+=+2)03BH:000111011(CDS+
+2)となり、この場合は、CDS+=2(CDS-=−2)の
9ビットパターンを2回続けて18ビットの同期パターン
としている。
1E2H及び03BHの符号語のNRZI変調の波形は、ENT>0
の場合、第2図Bに示すものとなり、全体としてのDSV
が第2図Cに示すように0となる。また、ENT<0の場
合においても第2図Dに示すものとなり、全体としてDS
Vが第2図Eに示すように0となる。尚、この場合にお
いても、符号語の区切りにおいて正負方向にDSVがずれ
るが、2語目となる03BHの符号語の終端において0に戻
されるため、直流分の抑圧に関して一実施例と同様に大
きな問題とならない。
そして、1E2H及び03BHの2個の符号語は、共にCDS+
2>0(CDS-=−2)であるため、最適な同期パターン
であり、また1E2H及び03BHは、符号語として割り当てず
にCDS+=4の符号語の中から例えば、029H(:0010100
1)と0A1H(:010100001)とを加えた形で、CDS+=0と
なる符号語70個と、CDS+<0となる符号語186個と、CDS
+=1〜CDS+=3となり1E2H及び03BHの符号語以外の符
号語180個と、CDS+=4となる適当な6個の符号語によ
り形成された所定の変換表に基づいて情報語が符号語に
変換される。従って、同期パターンに用いられたCDS+
2>0の2個の符号語を用いることなく情報語が符号語
に変換されるため、データ系列中には、擬似同期パター
ンが発生しない。
第3図は、この発明の更に他の実施例における一例と
しての同期パターンを示すもので、前述の実施例と同様
にタイプIの9ビット符号で同期パターン2語を割り当
てる場合(S=2)について説明する。
第3図A及びDに示すように、 011110101,001001000 111110101,001001000 の2種の18ビットパターンをDSVの正負及びNRZI変調の
波形に基づいて適応に用いることができる。このビット
パターンは左から順に送り出されるものとする。両者共
に、一語ずつに分けて16進表示で表現すると共に、夫々
のCDSを求めると、 0F5H:011110101(CDS+=1) 048H:001001000(CDS+=3) 1F5H:111110101(CDS+=0) となり、最適な同期パターンであり、2語目には同一の
048Hの符号語が用いられている。
0F5H及び048Hの符号語のNRZI変調の波形は、ENT>0
の場合、第3図Bに示すものとなり、全体としてのDSV
が第3図Cに示すように+4となる。また、1F5H及び04
8Hの符号語のNRZI変調の波形は、ENT>0の場合、第3
図Eに示すものとなり、全体としてのDSVが第3図Fに
示すように−3となる。尚、ENT<0の場合は、夫々のD
SVは反転したものとなる。従って、ENT<0の場合にお
いては、0F5H及び048Hの符号語の全体としてのDSVが−
4となると共に、1F5H及び048Hの符号語の全体としての
DSVが3となる。
この2種のビットパターンの先頭の1ビットを除いた
17ビットは、固定された同期パターンとなるもので、EN
T>0でDSV<0若しくは、ENT<0でDSV≧0の時に、0F
5H及び048Hの符号語からなるビットパターンが用いられ
ると共に、ENT>0でDSV≧0若しくは、ENT<0でDSV<
0の時に1F5H及び048Hの符号語からなるビットパターン
が用いられる。
そして、0F5Hの符号語は、CDS+=1であり、また、04
8Hの符号語は、CDS+=3であるめ、情報語との変換時に
おける符号語として割り当てないようにして、所定の関
係の変換表に基づいて情報語が符号語に変換される。こ
の場合の具体的た情報語(DATAWARD)と符号語(CODEWO
RD)との対応表の一例を第4図A〜Fに示す。尚、第4
図A〜FにおけX列における「1」はCDS+が偶数である
ことを示し、「0」はCDS+が奇数であることを示してい
る。
従って、同期パターンに用いられたCDS+>0の0F5Hと
048Hの2個の符号語を用いることなく情報語が符号語に
変換されるためデータ系列中には、擬似同期パターンが
発生しない。
〔発明の効果〕
この発明では、同期パターンを構成する符号語の少な
くとも1個がCDS+>0となるように選択され、この選択
された符号語を情報語との変換時における符号語として
割り当てないように除外し、不足分に関して未使用のCD
S+>0の符号語を割り当てた形で情報語が符号語に変換
されるため、データ系列中における擬似同期パターンの
発生が防止される。
従って、この発明に依れば、従来の直流分抑圧の特長
を損なうことなく、データ系列中での擬似同期パターン
を抑圧して安定な同期を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の説明に用いる波形図、第
2図はこの発明の他の実施例の説明に用いる波形図、第
3図はこの発明の更に他の実施例の説明に用いる波形
図、第4図はこの発明の更に他の実施例における一例と
しての変換表を示す図、第5図〜第7図は従来の2値信
号の符号化方法の説明に用いる図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つの符号語にだた1つの情報語を対応さ
    せ、かつ、符号語が重なり合わないようにnビット(n
    ≧2)の上記情報語をmビット(m>n)の上記符号語
    に符号化する2値信号の符号化方法において、 同期パターンの区間が複数の語からなり、NRZI変調にお
    けるCDS+>0の符号語を少なくとも1つ含み、上記同期
    パターンの区間のDSVが所定の範囲に収まるように、上
    記複数の語を選択し、 上記同期パターンに用いられたCDS+>0の符号語を除外
    した形の情報語と符号語の変換表に基づいて上記情報語
    を上記符号語に変換すると共に、 上記NRZI変調の行われた波形上でのDSVを求めて直前のD
    SVと同符号でないCDSをとる符号語を選択して上記NRZI
    変調の行われた波形のDSVを制御することを特徴とする
    2値信号の符号化方法。
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