JPH07106616B2 - ストーンペーパおよびその製造方法 - Google Patents

ストーンペーパおよびその製造方法

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JPH07106616B2
JPH07106616B2 JP1120373A JP12037389A JPH07106616B2 JP H07106616 B2 JPH07106616 B2 JP H07106616B2 JP 1120373 A JP1120373 A JP 1120373A JP 12037389 A JP12037389 A JP 12037389A JP H07106616 B2 JPH07106616 B2 JP H07106616B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、壁材、床材の化粧として簡単に施工できるス
トーンペーパおよびその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 建築物の外観を美装し、また防水性を高めために、建築
物の内壁、外壁または床面に種々の美装を施すのが一般
的である。
その一例として、従来建築現場での内壁、外壁や床面の
施工にあたっては、熟練した作業者が、現場でモルタル
等を塗った後仕上げ加工したり塗料で塗装したり又タイ
ルを貼ったりするが、大規模な建築物であれば予じめ工
場で内外装の仕上げをしたパネルを内外壁等に施工して
いた。
(発明が解決しようとする課題) モルタル等で外壁、内壁や床面を施工するときは、外壁
等を現場で洗い出しや研磨等の手段により仕上げをする
必要があり、この仕上げ加工のために熟練した作業者を
必要とするとともに、外装を希望通りの色や模様にする
ことは難しい問題があった。また、加工の性質上、雨天
の日は加工ができず、天候により左右される問題もあっ
た。
さらに予じめパネルを工場で仕上げた後、このパネルを
現場へ搬入して外壁等を施工するときは、上述した問題
はなくなるものの、工場から現場へ運搬する際や現場で
の施工の際、仕上げた外表面に傷やよごれがつきやすい
問題があった。
本発明の目的は上述した課題を解消して、施工が簡単で
しかも運搬中又は施工中に傷やよごれがつきにくいスト
ーンペーパおよびその製造方法を提供しようとするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明のストーンペーパは、樹脂製のフィルムと、この
フィルム上に形成した無機質の骨材とバインダよりなる
表面層と、この表面層上に設けたセラミック被覆層とか
らなり、運搬、施工中は、前記フィルムが保護層として
の役目を果たすとともに、パネルとして施工後は、前記
フィルムをはがすことにより前記無機質の骨材からなる
表面層を得ることができることを特徴とするものであ
る。
また、本発明のストーンペーパの製造方法は、樹脂製の
フィルム上にバインダを塗布し、塗布したバインダが硬
化する前に、バインダ上に無機質の骨材を散布して表面
層を形成し、この表面層上にセラミック塗料を塗布して
セラミック被覆層を形成した後乾燥することを特徴とす
るものである。
(作用) 上述した構成の本発明のストーンペーパをセラミック被
覆層上からモルタル等で固定してパネルを構成すれば、
樹脂製のフィルムが運搬、施工中に保護層の役目を果た
し、しかもパネルとして外壁、内壁、床面に施工した後
は単に樹脂製のフィルムをはがすことにより所望の無機
質の骨材からなる表面層を構成することができるため、
運搬、施工中の傷やよごれ等を防止できるとともに、天
候に左右されることなく熟練者でなくとも簡単に壁面の
施工が可能となる。
また、本発明のストーンペーパ自体は可撓性を有してい
るため、モルタル等で裏打ちしてパネルを形成する前は
取扱い性が良好である。
上述した本発明のストーンペーパを作製するにあたって
は、バインダ上に無機質の骨材を散布して表面層を形成
しているため、使用する骨材の色、粒度等を選択するこ
とにより樹脂製のフィルム面に無機質の骨材が緻密に密
着して所望の色および模様の表面層を構成することがで
きる。
なお、骨材の散布にあたっては、骨材の粒度を例えば
大、中、小の3種類とし、粒度の大きいものから順にバ
インダ上へ散布して表面層を形成すると、フィルムをは
がしたあとの表面層がより緻密ですき間なくできるため
好ましい。
本発明のストーンペーパを構成する樹脂製のフィルムと
しては、従来から市販されている種々のものが使用でき
るが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ
エステル等からなるフィルムを使用すると好ましく、そ
の中でもポリプロピレン製のフィルムの使用が最も好ま
しい。さらに、その厚みは0.1〜1.0mmであると好まし
い。
また、使用するバインダとしては、1液性のアクリル系
エマルジョン樹脂が好適に使用できるが、フィルムをは
がしたあとの表面を例えば大理石模様等の複雑な模様に
する際は、2液性のエポキシチオール系またはエポキシ
アミン系の樹脂、ウレタンゴム、フッ素樹脂等を使用
し、いずれの場合もその使用量を100〜500g/m2、好まし
くは200〜300g/m2とすると好適である。また、バインダ
の粘度はいずれの場合も500〜5000cps、好ましくは3000
〜3500cpsであると好適である。
さらに、無機質の骨材としては、天然石を粉砕したも
の、鉱砕、陶磁器砕粒等の種々のものが使用できるが、
粒度を1〜10mmとし、上述したように粒度の大きい種類
から3〜4段階に散布し表面の骨材の密度を上げて使用
すると好ましい。なお、着色用の顔料等は施工後の色落
ちの原因となるので、着色したい場合でも骨材自身の色
を使用する必要がある。
さらにまた、セラミック被覆層を形成する材料として
は、本出願人が特開昭62−116670号公報で開示した無機
質塗料を使用すると好ましい。
(実施例) 第1図(a)〜(e)は本発明のストーンペーパの製造
方法の一実施例を工程順に示す図である。まず、第1図
(a)に示すように、所定の厚さの樹脂製フィルム1上
に、使用する骨材に応じた所定の粒度および種類のバイ
ンダ2を塗布する。次に、第1図(b)〜(d)に示す
ように、バインダ2が硬化する前に、バインダ2上に所
定の無機質の骨材3−1〜3−3を塗布する。
すなわち、本実施例では、使用する無機質の骨材3−1
〜3−3の粒度を例えば平均粒径が4mm、3mm、2mmの
大、中、小の3種類としたものを準備し、まず第1図
(b)に示すように、バインダ2が硬化する前に粒度の
大きい骨材3−1を散布する。次に、第1図(c)に示
すように、粒度の中程度の骨材3−2を散布した後、最
後に第1図(d)に示すように粒度の小さい骨材3−3
を散布して、表面層4を形成している。そのため、大、
中、小の粒度の骨材を同時に散布した際、粒度の小さい
骨材から沈澱して粗粒の骨材が表面すなわちフィルムと
接触する面に存在しなくなる欠点を解消し、表面に大、
中、小の粒度を有する骨材が表われて、緻密で耐候性に
富み無機質の骨材が表面に表われ得る表面層を形成する
ことができる。
このようにして、無機質の骨材3−1〜3−3をバイン
ダ2上に散布して表面層4を形成した後、第1図(e)
に示すように、無機質塗料からなるセラミック被覆層5
を設けて乾燥することにより、本発明の可撓性を有する
ストーンペーパ6を得ることができる。
なお、本発明のストーンペーパを実際に使用する際は、
ストーンペーパを適当な大きさに切断して、このストー
ンペーパのセラミック被覆層上面にモルタル、コンクリ
ート、レジン、アスベスト等を補強材とて設けてパネル
を形成して、壁面や床面として施工している。
以下、実際の例について説明する。
実施例 400mm×250mmで厚さ0.5mmのポリプロピレン製の成型フ
ィルムを準備し、このフィルム上に粘度を3200cpsに調
整した1液性のアクリル系エマジョン樹脂を300g/m2
割合で塗布した。次に、無機質の骨材として、平均粒径
が5mmおよび3mmの御影石A,Bと平均粒径が1mmのセラサン
ドとを準備した。そして、アクリル系エマルジョン樹脂
が硬化する前に、まず御影石Aを500g/m2の割合で散布
し、次に御影石Bを同じく500g/m2の割合で散布し、最
後にセラサンドを600g/m2の割合で散布して表面層を形
成した。その後、本出願人による特開昭62−116670号公
報で開示された無機質塗料を1000g/m2の割合で塗布しセ
ラミック被覆層を形成した後、60℃の熱風中で20分乾燥
して、本発明のストーンペーパを得た。
得られたストーンペーパを利用して、工場でモルタルを
上記セラミック被覆層上で設けて従来と同様の手順で関
知ブロックを製造し、この関知ブロックを現場で施工し
た後樹脂製のフィルムをはがしたところ、表面が緻密な
御影石からなり耐候性もありしかも傷のない、従来品と
比べて優れるとも劣らない床面を得ることができた。
また、他の利用法として、得られたストーンペーパのセ
ラミック被覆層上にモルタルを設け、従来と同様の平板
製造機を使用して平板を作製し、この平板を利用して壁
面を構成したところ、同じく従来品と比べて優るとも劣
らない壁面を得ることができた。
本発明は上述した実施例にのみ限定されるものではな
く、幾多の変形、変更が可能である。例えば、上述した
例ではセラミック被覆層として無機質塗料のみを使用し
たが、この無機質塗料中に織繊状の物質を混入させて、
ストーンペーパの強度を高めることもできる。また、無
機質の骨材の散布と同時にガラスビーズを混入させて表
面層を形成すれば、ライト等の受けた光により反射する
壁面を形成することもできる。さらに、樹脂製のフィル
ムは平面である必要はなく、所望の立体形状とすること
もできる。この際、フィルム面が立体であるため、バイ
ンダの粘度を高めてバインダが不均一にならないように
注意する必要がある。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明のストーンペー
パおよびその製造方法によれば、樹脂製のフィルム上に
無機質の骨材よりなる表面層およびセラミック被覆層を
設けることにより、セラミック被覆層上からモルタル等
で固定してパネルを構成すれば、樹脂製のフィルムが運
搬中、施工中に保護層の役目を果たし、しかもパネルと
して外壁、内壁、床面に施工した後は単に樹脂製のフィ
ルムをはがすだけで所望の無機質の骨材からなる表面層
を構成することができるため、運搬中の傷やよごれ等を
防止できるとともに、天候に左右されることなく熟練者
でなくとも簡単に壁面を構成することができる。また、
大量生産が可能であるため、本発明のストーンペーパを
使用してパネルを形成すれば、従来のパネルよりも低価
格となるとともに、施工にあたって熟練者が必要なくな
るため、人件費も削減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明のストーンペーパの製造
方法の一実施例を工程順に示す図である。 1…樹脂製フィルム、2…バインダ 3−1〜3−3…骨材、4…表面層 5…セラミック被覆層 6…ストーンペーパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂製のフィルムと、このフィルム上に形
    成した無機質の骨材とバインダよりなる表面層と、この
    表面層上に設けたセラミック被覆層とからなり、運搬、
    施工中は、前記フィルムが保護層としての役目を果たす
    とともに、パネルとして施工後は、前記フィルムをはが
    すことにより前記無機質の骨材からなる表面層を得るこ
    とができることを特徴とするストーンペーパ。
  2. 【請求項2】樹脂製のフィルム上にバインダを塗布し、
    塗布したバインダが硬化する前に、バインダ上に無機質
    の骨材を散布して表面層を形成し、この表面層上にセラ
    ミック塗料を塗布してセラミック被覆層を形成した後乾
    燥することを特徴とする請求項1記載のストーンペーパ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記バインダ上への無機質の骨材の散布
    を、粒度の大きい骨材から順に複数回にわけて実施する
    請求項2記載のストーンペーパの製造方法。
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