JPH07106413A - 溝分離半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

溝分離半導体装置及びその製造方法

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JPH07106413A
JPH07106413A JP25345093A JP25345093A JPH07106413A JP H07106413 A JPH07106413 A JP H07106413A JP 25345093 A JP25345093 A JP 25345093A JP 25345093 A JP25345093 A JP 25345093A JP H07106413 A JPH07106413 A JP H07106413A
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JP
Japan
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film
oxide film
polysilicon
silicon oxide
groove
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Application number
JP25345093A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Okabe
好文 岡部
Toshio Sakakibara
利夫 榊原
Shoji Miura
昭二 三浦
Takayoshi Sugisaka
貴是 杉坂
Yasuhiro Kitamura
康宏 北村
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】結晶欠陥の低減が可能な溝分離半導体装置及び
その製造方法の提供。 【構成】第1発明の半導体装置では、溝の内壁面に被着
された絶縁膜を介して形成されたポリシリコン膜の完全
酸化によりシリコン酸化膜を形成した後、溝に充填材を
充填している。第2発明の半導体装置では、溝の内壁面
に直接に形成されたポリシリコン膜21の一部又は完全
酸化によりシリコン酸化膜22を形成した後、溝に充填
材23を充填する。第3発明の半導体装置の製造方法
は、溝の内壁面に熱酸化膜及び窒化シリコン膜を介して
ポリシリコン膜を形成し、このポリシリコン膜を完全酸
化してシリコン酸化膜を形成し、溝にポリシリコンを充
填した後、フィールド酸化膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溝分離半導体装置装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溝分離半導体装置の溝内への充填材の充
填技術において、最も一般的な方法は、溝の内壁面を酸
化してシリコン酸化膜を形成し、その後、残存する溝に
ポリシリコンまたはポリイミドなどの充填材を充填する
方法である。USP4621414号公報は、溝の内壁
面を覆って絶縁膜を形成し、それを覆ってポリシリコン
膜を形成し、このポリシリコン膜の表面部を酸化してシ
リコン酸化膜を形成し、その後、残存する溝にポリシリ
コンまたはポリイミドなどの充填材を充填す方法を開示
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した溝分離半導体
装置において、以下の問題が明らかとなっている。まず
その第一は、溝形成において生じるダメージのために、
また半導体基板の溝に異なる物理特性を有する材料を埋
め込むために、半導体基板内の結晶欠陥が増大し、半導
体基板内の素子の特性を劣化させることである。
【0004】次に、この種の装置では、溝埋めの後で、
半導体基板上のマスク層を除去して新しくフィールド酸
化膜を形成するが、このフィールド酸化膜を形成する際
に、溝の表面に露出するシリコン酸化膜を透過しての酸
素の侵入によりいわゆる縦型バーズビークが形成され、
それにより半導体基板にストレスが掛かって結晶欠陥が
増加することである。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、結晶欠陥の低減が可能な溝分離半導体装置を提供
することを、その第1の目的としている。また本発明は
結晶欠陥の低減が可能な溝分離半導体装置の製造方法を
提供することを、その第2の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の半導体装置
は、半導体基板の主面上に掘られた溝と、前記溝の内壁
面に絶縁膜を介して配設されたポリシリコン膜を完全酸
化して形成されたシリコン酸化膜と、残存する前記溝に
充填された充填材とを備えることを特徴としている。
【0007】第2発明の半導体装置は、半導体基板の主
面上に掘られた溝と、前記溝の内壁面に直接に配設され
たポリシリコン膜を一部又は全部酸化して形成されたシ
リコン酸化膜と、残存する前記溝に充填された充填材と
を備えることを特徴としている。
【0008】第3発明の半導体装置の製造方法は、半導
体基板の主面上に掘られた溝の内壁面に熱酸化膜を形成
する工程と、前記熱酸化膜を覆って窒化シリコン膜を形
成する工程と、前記窒化シリコン膜を覆ってポリシリコ
ン膜を形成する工程と、前記ポリシリコン膜全部を酸化
してシリコン酸化膜を形成する工程と、残存する前記溝
にポリシリコンを充填してポリシリコン溝埋め領域を形
成するする工程と、前記半導体基板の所定の領域及び前
記ポリシリコン溝埋め領域の表面を酸化してフィールド
酸化膜を形成する工程と、を含むことを特徴としてい
る。
【0009】第3発明の半導体装置の製造方法の好適な
態様において、前記ポリシリコン膜全部を酸化してシリ
コン酸化膜を形成する工程と、前記ポリシリコン溝埋め
領域を形成するする工程との間に、前記シリコン酸化膜
を覆って第2の窒化シリコン膜を形成する工程が挿入さ
れる。
【0010】
【作用及び発明の効果】第1発明の半導体装置では、溝
の内壁面に被着された絶縁膜を介して形成されたポリシ
リコン膜の完全酸化により形成されたシリコン酸化膜
(以下、ポリシリコン膜の完全酸化により形成されたシ
リコン酸化膜をポリシリコン膜酸化シリコン酸化膜とも
いう)を形成した後、溝に充填材を充填している。
【0011】すなわち、溝の内壁面を電気絶縁可能に覆
う電気絶縁層を、上記絶縁膜と介して形成されたポリシ
リコン膜の完全酸化により形成されたシリコン酸化膜と
ポリシリコン膜酸化シリコン酸化膜とで構成している。
このようにすれば、従来の溝の内壁面を酸化して形成し
たシリコン酸化膜だけで上記電気絶縁層を形成する場合
に比較してポリシリコン膜酸化シリコン酸化膜をよりポ
ーラスに形成することができ、半導体基板に与えるスト
レス(例えば熱膨張率の差による)を減少し、半導体基
板の結晶欠陥を低減することができる。
【0012】また、絶縁膜は例えば熱酸化シリコン酸化
膜やCVD窒化シリコン膜などで形成できる、内壁面を
化学的又は電気的に絶縁するが、ポリシリコン膜酸化シ
リコン酸化膜を形成しているのでその分薄くすることが
でき、この絶縁膜により半導体基板に与えるストレスも
低減され、結晶欠陥も減少できる。なお、CVDシリコ
ン酸化膜も熱酸化シリコン酸化膜に比べてポーラスであ
り、半導体基板の結晶欠陥を低減できるが、シリコン酸
化膜のCVDによる内壁面への堆積は格段に困難であ
り、膜厚制御も容易ではない。これに比較し、ポリシリ
コン膜のCVDによる内壁面への堆積は容易であり、そ
の酸化により良好で膜厚のばらつきが小さいシリコン酸
化膜が得られる。
【0013】第2発明の半導体装置では、溝の内壁面に
直接に形成されたポリシリコン膜の一部又は完全酸化に
よりポリシリコン膜酸化シリコン酸化膜を形成した後、
溝に充填材を充填している。このようにすれば、従来の
溝の内壁面を酸化して形成したシリコン酸化膜に比較し
て、ポリシリコン膜酸化シリコン酸化膜をよりポーラス
に形成することができ、半導体基板に与えるストレス
(例えば熱膨張率の差による)を減少し、半導体基板の
結晶欠陥を低減することができる。
【0014】なお、CVDシリコン酸化膜も熱酸化シリ
コン酸化膜に比べてポーラスであり、半導体基板の結晶
欠陥を低減できるが、シリコン酸化膜のCVDによる内
壁面への堆積は格段に困難であり、膜厚制御も容易では
ない。これに比較し、ポリシリコン膜のCVDによる内
壁面への堆積は容易であり、その酸化により良好で膜厚
のばらつきが小さいシリコン酸化膜が得られる。
【0015】また、一部酸化の場合には溝の内壁面に被
着されたポリシリコン膜が公知のゲッタリング効果を奏
するので、半導体基板内の結晶欠陥を低減することがで
きる。また、この相対的にポーラスなポリシリコン膜が
シリコン酸化膜と半導体基板との間の熱膨張率の差を緩
和するバッファ層として機能するのでより一層結晶欠陥
を低減することができる。更に、ポリシリコン膜をCV
Dシリコン酸化膜で覆う場合に比較してポリシリコン膜
とその部分酸化シリコン酸化膜からなる2層構造はプロ
セスが格段に簡単となる。
【0016】第3発明の半導体装置の製造方法は、溝の
内壁面に熱酸化膜及び窒化シリコン膜を介してポリシリ
コン膜を形成し、このポリシリコン膜を完全酸化してシ
リコン酸化膜を形成し、溝にポリシリコンを充填した
後、フィールド酸化膜を形成する。すなわち、第1発明
の膜構造において、内壁面を覆う絶縁膜を熱酸化膜及び
窒化シリコン膜で構成する。
【0017】このようにすれば、溝表面に露出するシリ
コン酸化膜の上端部を透過してそれに隣接する半導体基
板が酸化されて縦型バーズビークが形成されることがな
く、それによるストレスが半導体基板に結晶欠陥を増加
させることが防止される。また、第1発明の作用効果の
項で説明したように、上記シリコン酸化膜は半導体基板
の酸化により形成されるものではないので結晶欠陥を低
減することができ、更にCVDで形成されるものでもな
いので形成が簡単となり膜厚も一定化することができ
る。
【0018】第3発明の半導体装置の製造方法の好適な
態様において、溝の内壁面に熱酸化膜及び第1窒化シリ
コン膜を介してポリシリコン膜酸化シリコン酸化膜を形
成し、更に第2窒化シリコン膜を形成した後、溝にポリ
シリコンを充填し、その後、フィールド酸化膜を形成す
る。このようにすれば、シリコン酸化膜とポリシリコン
溝埋め領域との界面またはシリコン酸化膜を透過して酸
素が内部に侵入して、シリコン酸化膜とポリシリコン溝
埋め領域との界面に縦型バーズビークが生じるのを防止
でき、それによる結晶欠陥の増大を防止することができ
る。
【0019】更に、第1発明の作用効果の項で説明した
ように、上記シリコン酸化膜は半導体基板の酸化により
形成されるものではないので結晶欠陥を低減することが
でき、更にCVDで形成されるものでもないので形成が
簡単となり膜厚も一定化することができる。
【0020】
【実施例】(第1実施例)以下、第1、第2発明の一実
施例の製造プロセスを図1〜図6の工程図を参照して説
明する。P- 型の第1の単結晶シリコン基板1の一方の
主面に鏡面研磨を施した後、熱酸化を施し所定の膜厚の
絶縁膜2を形成する。そして、この第1のシリコン基板
1表面の絶縁膜2側に、鏡面研磨された主面を有する第
2の単結晶シリコン基板3を十分に清浄な雰囲気下で密
着,加熱して、それぞれのシリコン基板1,3で絶縁膜
2を挟むように一体に接合する。これにより、第1のシ
リコン基板1上に絶縁膜2を介して第2のシリコン基板
3を接合して構成されたSOI基板が作製される。尚、
4は接合を施す前に第2のN- 型シリコン基板3表面よ
りドーピングすることにより形成したN型の高濃度不純
物(Sb)層である。
【0021】この後、第2のシリコン基板3側の表面に
フィールド酸化膜8を形成し、その上にSi3 4 膜9
及びシリコン酸化膜10を順次CVD法により堆積し、
1000℃のアニール処理を行ない、SiO2 膜10を
緻密化する。次に、図示しないレジストを堆積し、上記
フィールド酸化膜8の厚肉範囲において、公知のフォト
リングラフィ処理とエッチングガスとしてCF4 ,CH
3 系ガスを用いたR.I.E処理により、SiO2
10,Si3 4 膜9およびフィールド酸化膜8にレジ
ストをマスクとした選択エッチングを行い、シリコン基
板3の表面に達する開口11を形成する。
【0022】次にレジスト剥離後、SiO2 膜10をマ
スクとしてエッチングガスとしてHBr系ガスを用いた
R.I.E処理により第2のシリコン基板3を選択的に
エッチングし、絶縁膜2に達する分離溝12を形成する
(図1参照)この場合、SiO2 膜10とシリコン基板
3とのエッチング選択比により良好に分離溝12が絶縁
膜2に達するように、前工程におけるSiO2 膜10の
堆積厚さが決定されている。
【0023】次に、分離溝12の内壁面にC.D.E処
理を施す。このC.D.E処理は、RF放電型のプラズ
マエッチング装置を用い、例えば原料ガス:CF4 ,O
2 ,N2 、周波数:13.56MHz、エッチング速
度:1500Å/min,プラズマからウエハまでの距
離:100cmの条件で行う。これにより、分離溝12
の内壁面が約1500Åエッチングされる。次に、C.
D.E処理した分離溝12の内壁面をアニール処理す
る。このアニール処理は、例えば、N2 雰囲気下におい
て1000℃の温度で30分間加熱することにより行
う。
【0024】なお、上記C.D.E処理は省略すること
もできる。次に、ドライエッチング又はフッ素溶液によ
るウエットエッチングによりシリコン酸化膜10を除去
し、熱リン酸によりSi3 4 膜9を除去した後、ポリ
シリコン膜21をLPーCVD法により約3700オン
グストローム厚さに堆積し(図2参照)、次に、異方向
性R.I.E処理により、溝12の内壁面を覆うポリシ
リコン膜21を残して溝底面及びシリコン酸化膜8上の
ポリシリコン膜21を除去する(図3参照) 尚、ポリシリコン膜21は、ノンドープの膜でもよいが
不純物が拡散された膜である方がより望ましい。
【0025】次に、ポリシリコン膜21の表面部を酸化
してシリコン酸化膜(ポリシリコン膜酸化シリコン酸化
膜)22を形成する(図4参照)。次に、再度、ポリシ
リコンをCVD法で堆積し、エッチングバックして溝1
2内のポリシリコンを残して余分なポリシリコンをエッ
チングバックし、ポリシリコン溝埋め領域23を形成す
る(図5参照)。
【0026】次に、酸化を実施し、このポリシリコン溝
埋め領域23の表面部をシリコン酸化膜24に転換し、
これにより、溝埋めが完了する。その後、フィールド酸
化膜の所定領域を開口して必要な不純物ドーピングなど
を行い、素子を形成する。上記フィールド酸化膜8はL
OCOS法で形成することもでき、また、上記酸化膜8
をフィールド酸化膜とはせずに上記溝埋め完了後、上記
フィールド酸化膜を新たに形成することもできる。更
に、上記溝埋め工程の前に必要な不純物ドーピングを実
施することもできる。
【0027】上記説明からわかるように、この溝埋めプ
ロセスは、何ら追加のレジストマスクを必要せず簡単で
ある。 (変形態様)図7に変形態様を示す。この態様では、溝
12の底面にポリシリコン膜21を一部残したものであ
る。
【0028】またこの態様では、貼り合わせ基板ではな
い半導体基板3上に溝12を形成している。実際には、
余分なポリシリコン膜21を異方向性R.I.E処理し
て除去する際において、溝12の底面のポリシリコン膜
12はシリコン酸化膜8上のポリシリコン膜12よりエ
ッチング速度が遅いので、その差を用いて溝12の底面
にポリシリコン膜21を一部残している。このようにす
れば、結晶欠陥ゲッタリング効果を向上することができ
る。ただ、この底面のポリシリコン膜21を通じての電
流リークを防止する対策(例えば、好ましい種類の不純
物ドーピング)などを実施することが好ましい。
【0029】(変形態様)実施例1の変形として(第1
発明の適用として)、溝12の内壁面を覆うポリシリコ
ン膜21を酸化する場合に、ポリシリコン膜21を完全
に酸化することもできる。構造の理解は簡単であるので
この変形態様の図示は省略する。 (第2実施例)以下、第1、第3発明の一実施例の製造
プロセスを図8〜図23の工程図を参照して説明する。
【0030】P- 型の第1の単結晶シリコン基板1の一
方の主面に鏡面研磨を施した後、熱酸化を施し所定の膜
厚の絶縁膜2を形成する。そして、この第1のシリコン
基板1表面の絶縁膜2側に、鏡面研磨された主面を有す
る第2の単結晶シリコン基板3を充分に清浄な雰囲気下
で密着、加熱して、それぞれのシリコン基板1、3で絶
縁膜2を挟むように一体に接合する。これにより、第1
のシリコン基板1上に絶縁膜2を介して第2のシリコン
基板3を接合して構成されたSOI基板が作製される
(図8参照)。なお、図8中、4は接合を施す前に第2
のN- 型シリコン基板3表面よりドーピングすることに
より形成したN型の高濃度不純物(Sb)層である。
【0031】そして、第2のシリコン基板3側の表面に
パッド酸化膜8aを熱酸化にて形成し、さらにその表面
に第1の絶縁層としてのSi3 4 膜9及び第2の絶縁
層としてのSiO2 膜10を順次CVD法により堆積さ
せ、1000℃のアニール処理を行なって、SiO2
10を緻密化する。続いて、図示しないレジストを堆積
し、公知のフォトリソグラフィ処理とエッチングガスと
してCF4 ,CHF3系ガスを用いたR.I.E処理を
施し、SiO2 膜10を表面に形成されたレジストをマ
スクとしと、SiO2 膜10,Si3 4 膜9及びパッ
ド酸化膜8aをシリコン基板3の表面に達するまで選択
的にエッチングして開口11を形成する(図9参照)。
なお、図9はレジスト剥離後の状態を示している。
【0032】次に、SiO2 膜10をマスクにしてエッ
チングガスとしてHBr系ガスを用いたR.I.E処理
により第2のシリコン基板3を選択的にエッチングし、
絶縁膜2まで達する分離溝(以下、溝ともいう)12を
形成する(図10参照)。この場合、SiO2 膜10と
シリコン基板3とのエッチング選択比により良好に分離
溝12が絶縁膜2に達するように、前工程におけるSi
2 膜10の堆積厚さが決定されている。
【0033】次に、分離溝12の内壁面にC.D.E処
理を施す。このC.D.E処理は、RF放電型のプラズ
マエッチング装置を用い、例えば原料ガス:CF4 ,O
2 ,N2 、周波数:13.56MHz、エッチング速
度:1500Å/min,プラズマからウエハまでの距
離:100cmの条件で行う。これにより、分離溝12
の内壁面が約1500Åエッチングされる。次に、C.
D.E処理した分離溝12の内壁面をアニール処理す
る。このアニール処理は、例えば、N2 雰囲気下におい
て1000℃の温度で30分間加熱することにより行
う。
【0034】なお、このC.D.E処理は省略してもよ
い。次に、1050℃のウエット熱酸化により溝12の
内壁面及び底面に約1000オングストロームのシリコ
ン酸化膜13を形成し、次に、プラズマCVD法により
約1500オングストロームのSi3 4 膜32を堆積
する(図11参照)。
【0035】次に、LPーCVD法により約3700オ
ングストロームのポリシリコン膜33を堆積し、異方向
性R.I.E処理により溝12以外のポリシリコン膜3
3をエッチングバックする。なお、この時、溝12の底
面のポリシリコン膜33もある程度エッチングされる。
(図12参照)。次に熱りん酸により露出するSi3
4 膜32を除去し、ポリシリコン膜33を酸化して完全
にシリコン酸化膜33aに変換し(図13参照)、その
後、LPーCVD法により厚くポリシリコン14を堆積
して溝埋めをする(図14参照)。
【0036】以下、Si3 4 膜(第1窒化シリコン
膜)32とシリコン酸化膜33aとは図面の複雑化を回
避するために図示を省略する。次に、ドライエッチング
処理により、SiO2 膜10の上に堆積した余分な多結
晶シリコン14をエッチングバック(1回目)する(図
15参照)。この時、分離溝12内に残る多結晶シリコ
ン14の上端はSi3 4 膜9より上部になるようエッ
チングをストップさせる。
【0037】次に、フッ素溶液によるウェットエッチン
グ処理によりSiO2 膜10をエッチング除去する(図
16参照)。この時、Si3 4 膜9と、このSi3
4 膜9より上部に上端がくるように残した多結晶シリコ
ン14とがエッチングストッパとなり、パッド酸化膜8
a及び分離溝12の内壁面に形成された絶縁膜13はエ
ッチングされない。
【0038】次に、トライエッチング処理により、分離
溝12内に埋め込まれた多結晶シリコン14のSi3
4 膜9より上に突出している部分をエッチングバック
(2回目)する(図17参照)。この時、次工程で多結
晶シリコン14の上側に後述する熱酸化膜15を成長さ
せたときに、熱酸化膜15と周囲のパッド酸化膜8aと
が同一高さとなるように、多結晶シリコン14の上端は
パッド酸化膜8aの上端から0.3μm程度下側となる
よう制御するのが望ましい。
【0039】次いで、分離溝12内に埋め込まれた多結
晶シリコン14の上部をSi3 4膜9により選択的に
熱酸化して酸化膜15を成長させた後(図18参照)、
Si 3 4 膜9をエッチング除去する(図19参照)。
図19からも明らかなように、分離溝12部分は段差が
形成されず、平坦な形状を有している。そして、公知の
フォトリングラフィ、不純物拡散工程により、Pウエル
領域5、Nウエル領域6、ディープN+ 領域7をSOI
層とされた第2のシリコン基板3側に形成する(図20
参照)。
【0040】この後、第2のシリコン基板3側の表面
に、フィールド酸化膜8をLOCOS(Local Oxidatio
n of Silicon)法により形成する(図21参照)。な
お、LOCOS法は、基板表面の所定部位に酸化抑制膜
としてのSi3 4 膜を再び形成した後、該Si3 4
膜が形成されていない部位を熱酸化などにより酸化して
厚いフィールド酸化膜8を形成するもので、図21はL
OCOS法による酸化後、Si3 4 膜をH3 PO4
より除去した後の図である。
【0041】次に、パッド酸化膜8a除去後、薄いゲ−
ト酸化膜を形成し、LPーCVD処理、フォトリングラ
フィ及びエッチング処理を施すことにより多結晶シリコ
ン配線(ゲ−ト電極)16を形成し、さらに選択ドーピ
ングによりP+ 拡散層17、N+ 拡散層18を形成する
(図22参照)。この間、フィールド酸化膜8のエッチ
ング0.2μm程度であり、前記分離溝12部分の平坦
性は損なわれることはない。
【0042】続いてPSG,BPSG等の層間絶縁膜1
9を堆積し、必要な部分にコンタクトホールを形成し、
Al配線20、プラズマCVDによる窒化膜等よりなる
保護膜21を形成して、CMOSトランジスタ、バイポ
ーラトランジスタを複合化したBiーCMOS半導体装
置が製造される(図23参照)。 (第3実施例)以下、第1、第3発明の他実施例の製造
プロセスを図24〜図26の工程図を参照して説明す
る。
【0043】この製造プロセスは、第2実施例の図13
に示すポリシリコン膜33を完全にシリコン酸化膜33
aに置換する工程の後に、プラズマCVD法により約1
500オングストロームのSi3 4 膜(第2窒化シリ
コン膜)35を堆積し、その後、異方向性R.I.E処
理によりシリコン酸化膜10の表面の不要な窒化シリコ
ン膜35を除去し(図24参照)、図14と同様にポリ
シリコン14を堆積して溝埋めする(図25参照)。
【0044】その後は、第2実施例の図15以降と同じ
プロセスが実施され、結局、溝分離領域の表面部には図
26に示すように、ポリシリコン溝埋め領域14の表面
部にのみシリコン酸化膜14aが形成され、縦型バーズ
ビークはこれらSi3 4 膜32、35の存在のために
形成されない。 (第4実施例)以上実施例1、2、3においては、シリ
コン基板3をエッチングして溝12を形成した後、エッ
チングマスクとして用いたSiO2 膜10をウエットエ
ッチングで除去したが、このエッチングをドライエッチ
ングで行ってもよい。以下、この方法を実施例1に適用
した場合の製造プロセスを説明する。
【0045】P- 型の第1の単結晶シリコン基板1の一
方の主面に鏡面研磨を施した後、熱酸化を施し所定の膜
厚の絶縁膜2を形成する。そして、この第1のシリコン
基板1表面の絶縁膜2側に、鏡面研磨された主面を有す
る第2の単結晶シリコン基板3を十分に清浄な雰囲気下
で密着,加熱して、それぞれのシリコン基板1,3で絶
縁膜2を挟むように一体に接合する。これにより、第1
のシリコン基板1上に絶縁膜2を介して第2のシリコン
基板3を接合して構成されたSOI基板が作製される。
尚、4は接合を施す前に第2のN- 型シリコン基板3表
面よりドーピングすることにより形成したN型の高濃度
不純物(Sb)層である。
【0046】この後、第2のシリコン基板3側の表面に
フィールド酸化膜8を形成し、その上にSi3 4 膜9
及びシリコン酸化膜10を順次CVD法により堆積し、
1000℃のアニール処理を行ない、SiO2 膜10を
緻密化する。次に、図示しないレジストを堆積し、上記
フィールド酸化膜8の厚肉範囲において、公知のフォト
リングラフィ処理とエッチングガスとしてCF4 ,CH
3 系ガスを用いたR.I.E処理により、SiO2
10,Si3 4 膜9およびフィールド酸化膜8にレジ
ストをマスクとした選択エッチングを行い、シリコン基
板3の表面に達する開口11を形成する。
【0047】次にレジスト剥離後、SiO2 膜10をマ
スクとしてエッチングガスとしてHBr系ガスを用いた
R.I.E処理により第2のシリコン基板3を選択的に
エッチングし、絶縁膜2に達する分離溝12を形成する
(図1参照)この場合、SiO2 膜10とシリコン基板
3とのエッチング選択比により良好に分離溝12が絶縁
膜2に達するように、前工程におけるSiO2 膜10の
堆積厚さが決定されている。
【0048】次に、分離溝12の内壁面にC.D.E処
理を施す。このC.D.E処理は、RF放電型のプラズ
マエッチング装置を用い、例えば原料ガス:CF4 ,O
2 ,N2 、周波数:13.56MHz、エッチング速
度:1500Å/min,プラズマからウエハまでの距
離:100cmの条件で行う。これにより、分離溝12
の内壁面が約1500Åエッチングされる。次に、C.
D.E処理した分離溝12の内壁面をアニール処理す
る。このアニール処理は、例えば、N2 雰囲気下におい
て1000℃の温度で30分間加熱することにより行
う。
【0049】なお、上記C.D.E処理は省略すること
もできる。次に熱酸化により溝12の内壁面に約300
0オングストロームのシリコン酸化膜を形成した後、ポ
リシリコン膜21をLP−CVD方により約3700オ
ングストロームの厚さに堆積し、N型不純物であるリン
をポリシリコン膜21中に拡散させる。
【0050】次に、異方向性R.I.E処理により、溝
12の内壁面を覆うポリシリコン膜21を残して溝底面
及びシリコン酸化膜10上のポリシリコン膜21を除去
する。次に、ポリシリコン膜21の表面部を酸化してシ
リコン酸化膜(ポリシリコン膜酸化シリコン酸化膜)2
2を形成する。
【0051】次に、再度、ポリシリコンをCVD法で堆
積し、エッチングバックして溝12内のポリシリコンを
残して余分なポリシリコンをエッチングバックし、ポリ
シリコン溝埋め領域23を形成する。次に、酸化を実施
し、このポリシリコン溝埋め領域23の表面部をシリコ
ン酸化膜24に転換した後、Si3 4 膜9上のSiO
2 膜10およびポリシリコン膜を酸化したシリコン酸化
膜24を同時にドライエッチングにて除去し、Si3
4 膜9を熱リン酸により除去する。
【0052】その後、フィールド酸化膜の所定領域を開
口して必要な不純物ドーピングなどを行い、素子を形成
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図2】第1実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図3】第1実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図4】第1実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図5】第1実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図6】第1実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図7】第1実施例の変形態様を示す断面図である。
【図8】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図9】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図で
ある。
【図10】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図11】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図12】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図13】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図14】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図15】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図16】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図17】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図18】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図19】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図20】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図21】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図22】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図23】第2実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図24】第3実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図25】第3実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【図26】第3実施例の製造プロセスを説明する断面図
である。
【符号の説明】
3は第2のシリコン基板(半導体基板)、4は高濃度不
純物層(半導体基板)、12は分離溝(溝)、21はポ
リシリコン膜、22はシリコン酸化膜、23はポリシリ
コン(充填材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉坂 貴是 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 北村 康宏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の主面上に掘られた溝と、 前記溝の内壁面に絶縁膜を介して配設されたポリシリコ
    ン膜を完全酸化して形成されたシリコン酸化膜と、 残存する前記溝に充填された充填材とを備えることを特
    徴とする溝分離半導体装置。
  2. 【請求項2】半導体基板の主面上に掘られた溝と、 前記溝の内壁面に直接に配設されたポリシリコン膜を一
    部又は全部酸化して形成されたシリコン酸化膜と、 残存する前記溝に充填された充填材とを備えることを特
    徴とする溝分離半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板の主面上に掘られた溝の内壁面
    に熱酸化膜を形成する工程と、 前記熱酸化膜を覆って窒化シリコン膜を形成する工程
    と、 前記窒化シリコン膜を覆ってポリシリコン膜を形成する
    工程と、 前記ポリシリコン膜全部を酸化してシリコン酸化膜を形
    成する工程と、 残存する前記溝にポリシリコンを充填してポリシリコン
    溝埋め領域を形成するする工程と、 前記半導体基板の所定の領域及び前記ポリシリコン溝埋
    め領域の表面を酸化してフィールド酸化膜を形成する工
    程と、 を含むことを特徴とする溝分離半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ポリシリコン膜全部を酸化してシリコ
    ン酸化膜を形成する工程と、前記ポリシリコン溝埋め領
    域を形成するする工程との間に、前記シリコン酸化膜を
    覆って第2の窒化シリコン膜を形成する工程を含む請求
    項3記載の溝分離半導体装置の製造方法。
JP25345093A 1993-10-08 1993-10-08 溝分離半導体装置及びその製造方法 Pending JPH07106413A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5897360A (en) * 1996-10-21 1999-04-27 Nec Corporation Manufacturing method of semiconductor integrated circuit
JP2006324688A (ja) * 1994-06-03 2006-11-30 At & T Corp 多層ウエハ用ゲッタ及びその作製法
JP2015179729A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 東京エレクトロン株式会社 シリコン酸化膜の形成方法およびその形成装置

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