JPH07106152B2 - ヒトβ―アクチン遺伝子のプロモーター - Google Patents
ヒトβ―アクチン遺伝子のプロモーターInfo
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- JPH07106152B2 JPH07106152B2 JP61107181A JP10718186A JPH07106152B2 JP H07106152 B2 JPH07106152 B2 JP H07106152B2 JP 61107181 A JP61107181 A JP 61107181A JP 10718186 A JP10718186 A JP 10718186A JP H07106152 B2 JPH07106152 B2 JP H07106152B2
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- JP
- Japan
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- dna
- human
- promoter
- actin gene
- gene
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/79—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
- C12N15/85—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
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- Genetics & Genomics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターに関す
る。
る。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 近年、組換DNA技術の向上により動物細胞を宿主とする
物質生産の技術が開発され、種々の物質の動物細胞によ
り生産が報告されている。そのような生産に用いられる
プロモーターはSimian virus 40(以下、SV40という)
のプロモーターあるいはチミジンキナーゼのプロモータ
ーなどがあるが、これらのプロモーター活性のみでは発
現の程度は弱く、エンハンサーとの結合、増幅遺伝子と
の結合などで生産性をあげる工夫がなされていた。本発
明者らは、さらに高い活性を有するプロモーターを検討
した結果、ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターがSV
40のプロモーターよりも高い活性があることを見出し本
発明を完成した。
物質生産の技術が開発され、種々の物質の動物細胞によ
り生産が報告されている。そのような生産に用いられる
プロモーターはSimian virus 40(以下、SV40という)
のプロモーターあるいはチミジンキナーゼのプロモータ
ーなどがあるが、これらのプロモーター活性のみでは発
現の程度は弱く、エンハンサーとの結合、増幅遺伝子と
の結合などで生産性をあげる工夫がなされていた。本発
明者らは、さらに高い活性を有するプロモーターを検討
した結果、ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターがSV
40のプロモーターよりも高い活性があることを見出し本
発明を完成した。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、下記のDNA配列を有するヒトβ−
アクチン遺伝子のプロモーター 、前記ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターに接続さ
れた特定の蛋白質をコードするDNAおよび前記ヒトβ−
アクチン遺伝子のプロモーターに接続された特定の蛋白
質をコードするDNAで形質転換された細胞を提供する。
アクチン遺伝子のプロモーター 、前記ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターに接続さ
れた特定の蛋白質をコードするDNAおよび前記ヒトβ−
アクチン遺伝子のプロモーターに接続された特定の蛋白
質をコードするDNAで形質転換された細胞を提供する。
アクチンは細胞骨格を形成する主要蛋白であり細胞の全
蛋白質中で最も含量が多く、その遺伝子は正常真核細胞
由来の遺伝子としては非常に強いプロモーター活性を有
すると考えられる。
蛋白質中で最も含量が多く、その遺伝子は正常真核細胞
由来の遺伝子としては非常に強いプロモーター活性を有
すると考えられる。
ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターのDNAはヒトDNA
からえられるが、ヒトDNAは、たとえばヒト由来の培養
細胞を用いブリン(Blin)らの方法[Blin、Nら(1976
年)のニュクレイック アシッズ リサーチ(Nucleic
Acids Rec.)3巻、2303頁参照]を用いて調製される。
からえられるが、ヒトDNAは、たとえばヒト由来の培養
細胞を用いブリン(Blin)らの方法[Blin、Nら(1976
年)のニュクレイック アシッズ リサーチ(Nucleic
Acids Rec.)3巻、2303頁参照]を用いて調製される。
ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターのクローニング
ベクターとしは、charon28に代表されるλファージベク
ター、pBR322に代表されるプラスミドベクターなどが利
用できるが、一般的には高率で長鎖のDNA断片をクロー
ニングできるλファージベクターを用いる方法が用いら
れる。
ベクターとしは、charon28に代表されるλファージベク
ター、pBR322に代表されるプラスミドベクターなどが利
用できるが、一般的には高率で長鎖のDNA断片をクロー
ニングできるλファージベクターを用いる方法が用いら
れる。
上記でえられたヒトDNAを適切な制限酵素で切断後、λ
ファージベクターの置換可能領域の代りに挿入し組換え
ファージDNAを作成する。つぎにインビトロパッケージ
ングの手法を用いてファージ粒子を作成し、宿主大腸菌
とともにプレートにまき、組換え型ファージプラークを
形成させる[エンキストら(1979年)のメソッズ イン
エンザイモロジー(Methods in Enzymolozy)、68
巻、281決参照]。ヒトβ−アクチン遺伝子断片を有す
る組換えファージのプラーク検出は、cDNAや合成DNAを
プローブとするプラークハイブリダイゼーション[ウー
ら(1979年)のメソッズ イン エンザイモロジー、68
巻、389頁、およびゾスタックら(1979年)の同 417頁
参照]が利用できる。
ファージベクターの置換可能領域の代りに挿入し組換え
ファージDNAを作成する。つぎにインビトロパッケージ
ングの手法を用いてファージ粒子を作成し、宿主大腸菌
とともにプレートにまき、組換え型ファージプラークを
形成させる[エンキストら(1979年)のメソッズ イン
エンザイモロジー(Methods in Enzymolozy)、68
巻、281決参照]。ヒトβ−アクチン遺伝子断片を有す
る組換えファージのプラーク検出は、cDNAや合成DNAを
プローブとするプラークハイブリダイゼーション[ウー
ら(1979年)のメソッズ イン エンザイモロジー、68
巻、389頁、およびゾスタックら(1979年)の同 417頁
参照]が利用できる。
検出された組換えファージは回収後、宿主大腸菌ととも
に培養することにより大量に調製できる。また組換え型
ファージのDNAはフェノール法などにより調製できる。
調製されたDNAはマキサム・ギルバート法、M−13法な
どによって配列を決定することができ、それによってプ
ロモーター配列を有するか否かが決定できる。
に培養することにより大量に調製できる。また組換え型
ファージのDNAはフェノール法などにより調製できる。
調製されたDNAはマキサム・ギルバート法、M−13法な
どによって配列を決定することができ、それによってプ
ロモーター配列を有するか否かが決定できる。
またプロモーターの活性は、ヒトβ−アクチン遺伝子の
5′側領域と原核細胞由来のクロラムフェニコールアセ
チトランスフェラーゼ(以下、CATという)遺伝子との
融合遺伝子を作成し、Ltk-細胞に形質転換し、生産させ
るCATの活性を調べることにより測定することができる
[ゴーマン(Gorman)ら(1982年)のモレキュラー ア
ンド セルラー バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)2
巻、1044〜1051頁参照]。
5′側領域と原核細胞由来のクロラムフェニコールアセ
チトランスフェラーゼ(以下、CATという)遺伝子との
融合遺伝子を作成し、Ltk-細胞に形質転換し、生産させ
るCATの活性を調べることにより測定することができる
[ゴーマン(Gorman)ら(1982年)のモレキュラー ア
ンド セルラー バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)2
巻、1044〜1051頁参照]。
このようにしてえられたヒトβ−アクチン遺伝子のプロ
モーターは下記の配列を有していた。
モーターは下記の配列を有していた。
本プロモーターの特徴として、上記配列1番目付近のポ
リオーマウィルスのエンハンサー様配列を含めた3カ所
のエンハンサー様の塩基配列、上記配列220番目付近のT
ATAボックス以下に存在するZ−DNA構造をとりうる塩基
配列があることがあげられ、これらの配列がβ−アクチ
ンプロモーターの活性に大きな影響を与えているものと
考えられる。また該プロモーターは従来より使用されて
いるSV40のプロモーターよりも1.7倍高い活性を有し、
真核細胞由来のプロモーターとして種々の蛋白質の生産
の応用され有用性が高いものである。
リオーマウィルスのエンハンサー様配列を含めた3カ所
のエンハンサー様の塩基配列、上記配列220番目付近のT
ATAボックス以下に存在するZ−DNA構造をとりうる塩基
配列があることがあげられ、これらの配列がβ−アクチ
ンプロモーターの活性に大きな影響を与えているものと
考えられる。また該プロモーターは従来より使用されて
いるSV40のプロモーターよりも1.7倍高い活性を有し、
真核細胞由来のプロモーターとして種々の蛋白質の生産
の応用され有用性が高いものである。
[実施例] 以下に実施例を示すが、本発明における諸実験は内閣総
理大臣の定める「組換えDNA実験指針」にしたがって行
なった。
理大臣の定める「組換えDNA実験指針」にしたがって行
なった。
実施例1 ヒトβ−アクチン遺伝子のクローニング (1)ヒトゲノムライブラリーの作製 ヒトセルラインHUT−14(Kakunaga、T.78P.N.A.S.75、1
334頁)を10%ウシ胎児血清(以下、FCSという)を含
む、イーグル最小必須培地(イーグルMEM)で培養後、
遠心にて集め、イーグルMEMで洗浄した。1010個のHUT−
14を50mlの0.5M EDTA、0.5%ザルコシル、100μg/mlプ
ロテアーゼKの溶液に懸濁し、3時間振盪して溶解し
た。フェノール抽出を3回行ない、水層を20mMトリス−
HCl(pH8.0)、10mM EDTA,10mM NaClに対し透析した。
透析物を37℃で3.5時間リボヌクレアーゼ100μg/mlで処
理し、フェノール抽出後、20mMトリス−HCl(pH8.0)、
1mM EDTA、10mM NaClに対して透析し、高分子のヒトDNA
をえた。ヒトDNAを制限酵素EcoRIで部分分解し、ショ糖
密度勾配遠心により約15kbの大きさのEcoRl部分分解断
片を調製した。
334頁)を10%ウシ胎児血清(以下、FCSという)を含
む、イーグル最小必須培地(イーグルMEM)で培養後、
遠心にて集め、イーグルMEMで洗浄した。1010個のHUT−
14を50mlの0.5M EDTA、0.5%ザルコシル、100μg/mlプ
ロテアーゼKの溶液に懸濁し、3時間振盪して溶解し
た。フェノール抽出を3回行ない、水層を20mMトリス−
HCl(pH8.0)、10mM EDTA,10mM NaClに対し透析した。
透析物を37℃で3.5時間リボヌクレアーゼ100μg/mlで処
理し、フェノール抽出後、20mMトリス−HCl(pH8.0)、
1mM EDTA、10mM NaClに対して透析し、高分子のヒトDNA
をえた。ヒトDNAを制限酵素EcoRIで部分分解し、ショ糖
密度勾配遠心により約15kbの大きさのEcoRl部分分解断
片を調製した。
ラムダファージベクターcharon 4A DNAをEcoRIで切断
後、ショ糖密度勾配遠心により左端断片、右端断片を含
む画分をそれぞれ集め、エタノール沈澱により回収し
た。ヒト15kb DNA EcoRI断片と、charon 4Aの両端断片
をT4 DNA リガーゼで結合後インビトロパッケージング
を行ない、大腸菌LE 392を宿主として組換えファージの
プラークを形成させた。
後、ショ糖密度勾配遠心により左端断片、右端断片を含
む画分をそれぞれ集め、エタノール沈澱により回収し
た。ヒト15kb DNA EcoRI断片と、charon 4Aの両端断片
をT4 DNA リガーゼで結合後インビトロパッケージング
を行ない、大腸菌LE 392を宿主として組換えファージの
プラークを形成させた。
(2)β−アクチン遺伝子のプロモーターの検出プラー
クハイブリダイゼーション法[ベンソンド(Benthond)
およびデービス(Davis)(1977年)のサイエンス、196
巻、180頁参照]により検出した。コーティング領域の
プローブとしてβ−アクチン偽遺伝子[モント(Mont
e)ら(1983年)のモレキュラー アンド セルラー
バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)3巻、1783〜1791頁]
のHinfI 0.3kb断片(プローブI)、非翻訳領域のプロ
ーブとしてβ−アクチン偽遺伝子のHinfI 0.2kb 断片
(プローブII)をそれぞれ32Pラベルしたものおよびβ
−アクチン遺伝子の最初の6個のアミノ酸をコードする
DNA配列CTCACCATGGATGATGATATCGCCを合成し32Pラベルし
たもの(プローブIII)を用いた。
クハイブリダイゼーション法[ベンソンド(Benthond)
およびデービス(Davis)(1977年)のサイエンス、196
巻、180頁参照]により検出した。コーティング領域の
プローブとしてβ−アクチン偽遺伝子[モント(Mont
e)ら(1983年)のモレキュラー アンド セルラー
バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)3巻、1783〜1791頁]
のHinfI 0.3kb断片(プローブI)、非翻訳領域のプロ
ーブとしてβ−アクチン偽遺伝子のHinfI 0.2kb 断片
(プローブII)をそれぞれ32Pラベルしたものおよびβ
−アクチン遺伝子の最初の6個のアミノ酸をコードする
DNA配列CTCACCATGGATGATGATATCGCCを合成し32Pラベルし
たもの(プローブIII)を用いた。
プローブIおよびプローブIIの両方のプローブとハイブ
リダイズするクローンが25株えられ、さらにプローブII
Iを用いたばあい65℃でフィルターを洗浄してもハイブ
リダイズするクローンλ Ha160株1株がえられた。
リダイズするクローンが25株えられ、さらにプローブII
Iを用いたばあい65℃でフィルターを洗浄してもハイブ
リダイズするクローンλ Ha160株1株がえられた。
(3)DNA配列の決定 λ Ha160のファージクローンを単離し、宿主大腸菌LE39
2とともに培養し、ファージ溶菌液をえた。遠心後上清
をSDS処理し、酢酸カリウムを添加し、エタノール沈澱
によりDNAを回収した。DNAは制限酵素EcoRIで切断し、
0.7%アガロースゲルにかけ、サザーン法で確認、回収
した。DNAを精製後、マキサム・ギルバート法によって
プロモーター部分のDNA配列を決定した。その結果、塩
基配列はつぎのとおりである。
2とともに培養し、ファージ溶菌液をえた。遠心後上清
をSDS処理し、酢酸カリウムを添加し、エタノール沈澱
によりDNAを回収した。DNAは制限酵素EcoRIで切断し、
0.7%アガロースゲルにかけ、サザーン法で確認、回収
した。DNAを精製後、マキサム・ギルバート法によって
プロモーター部分のDNA配列を決定した。その結果、塩
基配列はつぎのとおりである。
実施例2 ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターによるクロラム
フェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子(CAT
遺伝子)の発現 CAT遺伝子のβ−アクチン遺伝子のプロモーターへの結
合は以下のようにして行なった。
フェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子(CAT
遺伝子)の発現 CAT遺伝子のβ−アクチン遺伝子のプロモーターへの結
合は以下のようにして行なった。
実施例1で単離したDNAを第1図に示すように制限酵素S
maI、Sal Iで切断し、Sal Iの制限酵素切断部位をSIヌ
クレアーゼを用いてHind IIIリンカーで置換し、約1200
bpのヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーター断片をえ
た。CAT遺伝子を有する発現ベクターpSV2−SHを制限酵
素Sal I、Hind IIIで切断し、これにヒトβ−アクチン
遺伝子のプロモーター断片の混合し、T4 DNAリガーゼで
結合し、これをpβ 1097−CATとした。これらをカルシ
ウムフォスフェート法[ウィスラー(Wisler)らのプロ
シーディングズ オブ ザ ナショナル アカデミー
オブ サイエンスイズ オブ ザ ユナイテッド ステ
イツ オブ アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)(19
79)76、3、1373〜1376頁参照]を用いて、マウス Ltk
-株に導入し、5%FLSを含むイーグルMEMで48時間培養
した。以下ゴールマンらのCATアッセイ法[Mol.Cell.Bi
o.2巻、1044〜1051頁、ウィスラーらのプロシーディン
グズ オブ ザ ナショナル アカデミー オブ サイ
エンスイズ オブ ザ ユナイテッド ステイツ オブ
アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、79、6777〜65
81]にしたがってCATase活性を測定した。
maI、Sal Iで切断し、Sal Iの制限酵素切断部位をSIヌ
クレアーゼを用いてHind IIIリンカーで置換し、約1200
bpのヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーター断片をえ
た。CAT遺伝子を有する発現ベクターpSV2−SHを制限酵
素Sal I、Hind IIIで切断し、これにヒトβ−アクチン
遺伝子のプロモーター断片の混合し、T4 DNAリガーゼで
結合し、これをpβ 1097−CATとした。これらをカルシ
ウムフォスフェート法[ウィスラー(Wisler)らのプロ
シーディングズ オブ ザ ナショナル アカデミー
オブ サイエンスイズ オブ ザ ユナイテッド ステ
イツ オブ アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)(19
79)76、3、1373〜1376頁参照]を用いて、マウス Ltk
-株に導入し、5%FLSを含むイーグルMEMで48時間培養
した。以下ゴールマンらのCATアッセイ法[Mol.Cell.Bi
o.2巻、1044〜1051頁、ウィスラーらのプロシーディン
グズ オブ ザ ナショナル アカデミー オブ サイ
エンスイズ オブ ザ ユナイテッド ステイツ オブ
アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)、79、6777〜65
81]にしたがってCATase活性を測定した。
すなわち、14Cでラベルされたクロラムフェニコール
(0.02mmole、1μCi)細胞抽出液20μlに4mMアセチル
コエンサイムA 20μlを加えて37℃で反応させ、薄層ク
ロマトグラフィー[メルク社製 F254、展開溶媒:クロ
ロホルム−メタノール(19:1)]にかけ、アセチル化さ
れたクロラムフェニコールの放射能活性をβ−スキャナ
ーで測定した。
(0.02mmole、1μCi)細胞抽出液20μlに4mMアセチル
コエンサイムA 20μlを加えて37℃で反応させ、薄層ク
ロマトグラフィー[メルク社製 F254、展開溶媒:クロ
ロホルム−メタノール(19:1)]にかけ、アセチル化さ
れたクロラムフェニコールの放射能活性をβ−スキャナ
ーで測定した。
比較例としてヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターの
かわりにSV40のプロモーターを同様の方法で導入したプ
ラスミドpSV2−CATを用いてCATアッセイを行なった。pS
V2−CATを用いたばあい、比活性は0.47cpm/μg蛋白質
/分、pβ1097−CATを用いたばあいは0.81cpm/μg蛋
白質/分の比活性を示し、β−アクチン遺伝子のプロモ
ーターが約1.7倍高かった。すなわち1.7倍のCAT蛋白質
が生産されていることがわかる。
かわりにSV40のプロモーターを同様の方法で導入したプ
ラスミドpSV2−CATを用いてCATアッセイを行なった。pS
V2−CATを用いたばあい、比活性は0.47cpm/μg蛋白質
/分、pβ1097−CATを用いたばあいは0.81cpm/μg蛋
白質/分の比活性を示し、β−アクチン遺伝子のプロモ
ーターが約1.7倍高かった。すなわち1.7倍のCAT蛋白質
が生産されていることがわかる。
第1図は、実施例2においてpβ1097−CATをうる手順
を示す模式図である。
を示す模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:91) //(C12N 5/00 B C12R 1:91)
Claims (5)
- 【請求項1】下記のDNA配列を有するヒトβ−アクチン
遺伝子のプロモーター。 - 【請求項2】下記のDNA配列を有するヒトβ−アクチン
遺伝子のプロモーターに接続された特定の蛋白質をコー
ドするDNA。 - 【請求項3】特定の蛋白質をコードするDNAがクロラム
フェニコールアセチルトランスフェラーゼをコードする
DNAである特許請求の範囲第2項記載のDNA。 - 【請求項4】下記のDNA配列を有するヒトβ−アクチン
遺伝子のプロモーターに接続された特定の蛋白質をコー
ドするDNAで形質転換された哺乳動物細胞。 - 【請求項5】特定の蛋白質をコードするDNAがクロラム
フェニコールアセチルトランスフェラーゼをコードする
DNAである特許請求の範囲第4項記載の哺乳動物細胞。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61107181A JPH07106152B2 (ja) | 1986-05-10 | 1986-05-10 | ヒトβ―アクチン遺伝子のプロモーター |
JP5060394A JPH06102036B2 (ja) | 1986-05-10 | 1993-03-19 | ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターを用いる蛋白質の製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61107181A JPH07106152B2 (ja) | 1986-05-10 | 1986-05-10 | ヒトβ―アクチン遺伝子のプロモーター |
JP5060394A JPH06102036B2 (ja) | 1986-05-10 | 1993-03-19 | ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターを用いる蛋白質の製造方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5060394A Division JPH06102036B2 (ja) | 1986-05-10 | 1993-03-19 | ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターを用いる蛋白質の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62262995A JPS62262995A (ja) | 1987-11-16 |
JPH07106152B2 true JPH07106152B2 (ja) | 1995-11-15 |
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ID=26401462
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61107181A Expired - Fee Related JPH07106152B2 (ja) | 1986-05-10 | 1986-05-10 | ヒトβ―アクチン遺伝子のプロモーター |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5060394A Expired - Fee Related JPH06102036B2 (ja) | 1986-05-10 | 1993-03-19 | ヒトβ−アクチン遺伝子のプロモーターを用いる蛋白質の製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPH07106152B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
KR100996016B1 (ko) * | 2000-09-20 | 2010-11-22 | 밀리포어 코포레이션 | 폴리뉴클레오티드 |
TWI335354B (en) * | 2006-09-27 | 2011-01-01 | Univ Hong Kong Chinese | Methods for the detection of the degree of the methylation of a target dna and kits |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0174608A1 (en) * | 1984-09-13 | 1986-03-19 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Beta-actin gene and regulatory elements, preparation and use |
-
1986
- 1986-05-10 JP JP61107181A patent/JPH07106152B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-03-19 JP JP5060394A patent/JPH06102036B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
欧州特許174608 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62262995A (ja) | 1987-11-16 |
JPH067168A (ja) | 1994-01-18 |
JPH06102036B2 (ja) | 1994-12-14 |
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