JPH07106136A - コイルおよびコイルの製造方法 - Google Patents

コイルおよびコイルの製造方法

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JPH07106136A
JPH07106136A JP27482393A JP27482393A JPH07106136A JP H07106136 A JPH07106136 A JP H07106136A JP 27482393 A JP27482393 A JP 27482393A JP 27482393 A JP27482393 A JP 27482393A JP H07106136 A JPH07106136 A JP H07106136A
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coil
groove
cylindrical body
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insulator
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Keiichi Yabuki
啓一 矢吹
Yoshitaka Izumi
由隆 泉
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作の簡単なコイルを提供すること。 【構成】 螺旋状の溝部11の設けられた絶縁性の円筒
体10に金属性のコーティング層を施し、円筒体10の
表面を切削加工する。すると、溝部11を除く部分に設
けられたコーティング層12が切削され螺旋状の溝部1
1に残ったコーティング層12によりコイルが形成され
る。このコイルは円筒体10の下部に設けられたジョイ
ント部15を接続部に嵌合することにより電気的に接続
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁体上にコーティン
グされた金属により形成されたコイルとその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コイルには多数の種類があり、電子部品
として種々の回路に使用されていると共に、アンテナに
も使用されている。このアンテナに使用されているコイ
ルはローディングコイルとして、あるいは多周波にアン
テナを共振させるために、アンテナの中途に挿入される
コイルとして用いられている。このような従来のアンテ
ナに使用されているコイルの例(特開昭62−1026
07号公報参照)を、図10に示す。
【0003】この図において、100は伸縮自在のロッ
ドアンテナであり、101〜105はロッドアンテナを
構成している異径管のロッドであり、その先端にはトッ
プ106が備えられている。また、ロッド103には2
周波にロッドアンテナ100を共振させるためのアンテ
ナコイル107が設けられており、このロッド103の
詳細を図11に示す。この図に示すように、ロッド10
3は絶縁性の円筒体111からなっており、この円筒体
111の上に形成された導体層110に螺旋状の溝11
2を設けることにより、アンテナコイル107は形成さ
れている。
【0004】次に、このコイルの製造方法を簡単に説明
すると、まず絶縁性の円筒体111の上に導体層110
を蒸着等により堆積し、この導体層110に螺旋状の溝
が形成されるようにマスキングした後、導体層110を
エッチングする。これにより、導体層110に螺旋状の
溝が形成されて、この溝が形成されることによりアンテ
ナコイル107を円筒体111上に形成することができ
る。このようにロッドアンテナ100の中間部にアンテ
ナコイル107を形成すると、このロッドアンテナ10
0の基端部からアンテナコイル107までの長さが第2
の高い周波数に共振し、さらに、ロッドアンテナ100
全体が第1の低い周波数に共振する2周波共用アンテナ
とすることができる。
【0005】また、アンテナ等に用いられる他の構成の
コイルの例(実開平4−8518号公報参照)を図12
に示す。この図に示すコイルは、同図(a)に示すよう
に絶縁性の中芯220にヘリカル線路211が形成され
たフレキシブル基板210が巻回されることにより構成
されている。このフレキシブル基板210を中芯220
に巻回する場合に、中芯220の上端および下端に設け
られた突起221aおよび221bに、フレキシブル基
板210に設けられた位置決め穴212a〜212dを
係合するように巻回する。次に、このフレキシブル基板
210の展開図を同図(b)に示す。
【0006】この展開図に示すように、フレキシブル基
板210は平行四辺形の合成樹脂製の薄い板状をしてお
り、その上に金属層からなるヘリカル線路211が斜辺
に平行に複数本形成されている。さらに、フレキシブル
基板210の四隅には位置決め穴212a〜212dが
設けられており、この位置決め穴212a,212bは
フレキシブル基板210が中芯220に巻回された時
に、中芯220に設けられた突起221aに係合され、
位置決め穴212c,212dは中芯220に設けられ
た突起221bに係合されている。このコイルはヘリカ
ル線路211が4本設けられているため、4つのコイル
を同時に形成することができる。
【0007】さらに、実開平5−36917号公報に記
載されたスパイラルアンテナの製造方法を、図13を参
照しながら簡単に説明する。この図において、絶縁性の
柱状体201の側面に螺旋状の溝202を設け、次に、
螺旋状の溝202を設けた絶縁性の柱状体201の全体
にメッキ層203を施し、最後に絶縁性の柱状体201
の側面の最外層の余分なメッキ層203を研磨すること
により除去し、螺旋状の溝202の凹表面のメッキ層2
03を残すようにする。これにより、螺旋状の溝202
内のメッキ層203によりスパイラルアンテナが製造さ
れるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コイル
となる導体層をエッチングにより形成する場合には、エ
ッチングが化学反応を利用していることから、エッチン
グ液の管理をすることが必要となる。しかしながら、エ
ッチング液の管理にはかなりの熟練を要することから、
そのための設備,人員等が別に必要になるという問題点
があった。また、フレキシブル基板に金属製のヘリカル
線路を蒸着あるいは貼着等により形成して、絶縁性の中
芯に巻回する場合には、フレキシブル基板と中芯とが必
要になると共に、巻回したフレキシブル基板を中芯に固
定する手段が必要であり、部品点数が増えると共に作業
量が多くなるという問題点があった。
【0009】また、図13に示すスパイラルアンテナの
製造方法ににおいては、螺旋状の溝に形成したスパイラ
ルアンテナには、半田付けにより給電するしかなく、給
電のための作業工程が繁雑になるという問題点があっ
た。そこで、本発明はエッチング液の管理が不要である
と共に、従来のコイルに比べて簡単に製作及び給電でき
るコイルを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は少なくとも一端にジョイント部を備える絶
縁性の円筒体あるいは板状体に螺旋状の溝を設け、さら
に、その上から金属層をコーティングして、その円筒体
あるいは板状体の表面を切削して螺旋状の溝部を除く部
分の金属層を除去することにより、この螺旋状の溝部に
残った金属層でコイルを形成するようにしたものであ
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、コイルの寸法の精密化および
コイルの外観の形状の自由化が図れると共に、2条巻
き,3条巻きのコイルを容易に製作することができる。
また、製作コストの低減が図れると共に、コイルのピッ
チや線径を容易に変更することができ、経年変化の少な
い信頼性のあるコイルとすることができる。さらに、ジ
ョイント部によりコイルに給電をすることができるた
め、給電構造を簡単化することができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明のコイルの製造方法およびコイ
ルを図1を参照しながら説明する。この図の(a)に示
すように、絶縁性の円筒体10にはその下部に若干細径
のジョイント部15が設けられ、下部以外の円筒状部に
は溝部11が螺旋状に設けられている。この円筒体10
に対し、その表面に金属製のコーティング層12を施し
同図(b)に示す状態とする。そして、円筒体10の上
端および下端のコーティング層12を切削すると共に、
円筒体10の表面に切削加工を施す。すると、溝部11
に設けられたコーティング層12と、ジョイント部15
に設けられたコーティング層12以外のコーティング層
12は、同図(c)に示す切削部14として切削加工に
より取り除かれ、溝部11内およびジョイント部15に
だけコーティング層12が残り同図(c)に示す状態と
なる。
【0013】この図1(c)図を参照するとわかるよう
に、溝部11が螺旋状とされているため、この溝部11
に残ったコーティング層12によりコイル13が形成さ
れるようになる。そして、円筒体10の下部または両端
部に設けられた細径のジョイント部15をこのコイル1
3の接続端部として用いることができるため、このジョ
イント部15を接続部に嵌合することによりコイル13
の電気的接続を行うことができる。なお、破線で示すよ
うに円筒体10の両端にジョイント部15,16を設け
るようにして、ジョイント部15,16を接続部にそれ
ぞれ嵌合することにより、コイル13の両端を接続する
ようにしても良い。
【0014】このコイル13の寸法精度は溝部11の精
度により決定され、溝部11は精密に加工することがで
きるため、高精度のコイルとすることができる。さら
に、このコイル13において、コーティング層12を切
削加工するだけで、コイル13を製作できるため簡易に
コイル13を製作することができる。このため、コイル
13のコストダウンを図ることができる。また、絶縁性
の円筒体10の溝部11にコーティングされた状態とさ
れてコイル13は形成されているため、経年変化の少な
いコイル13とすることができると共に、コイルのピッ
チやコイルの幅は溝部11の間隔および溝幅を変更する
ことにより簡単に変更することができる。
【0015】次に、コイルを2条コイルとした実施例を
図2に示し、この図を参照しながら説明する。まず、図
2に示す2条コイルの製造方法を説明すると、絶縁性の
円筒体20の全体にわたって螺旋状の浅い第1溝部25
と、この第1の溝部25の間に螺旋状の第2溝部26と
を設けて、この円筒体20に金属製のコーティング層を
形成する。そして、この円筒体20の表面に切削加工を
施して、第1溝部25と第2溝部26以外の部分に形成
されているコーティング層を取り除く。この状態が図2
の下半分に示すように、第1コイル部21と第2コイル
部22との2条コイルが形成されている状態である。
【0016】さらに、円筒体20の一部を浅い第1溝部
25を越えて切削すると、浅い第1溝部25に形成され
ているコーティング層が取り除かれ、深い第2溝部26
に形成されているコーティング層だけが残るようにな
る。この状態が図2の上部に示す第1コイル部21だけ
が形成されている状態である。
【0017】このように、この実施例によれば2条コイ
ルを簡単に製作することができると共に、切削加工の程
度により第1コイル部21および第2コイル部22の長
さを任意の長さに容易に製作することができる。さら
に、コイル部21,22の寸法精度は溝部25,26の
精度により決定され、溝部25,26の加工精度を高精
度とすることができるため、高精度のコイルを製作する
ことができる。
【0018】ところで、これらのコイル部21,22
は、コーティング層あるいは円筒体20を切削加工する
だけで、コイル部21,22を製作できるため簡易にコ
イル21,22を製作することができる。このため、コ
イル部21,22のコストダウンを図ることができる。
また、絶縁性の円筒体20の溝部25,26にコーティ
ングされた状態としてコイル部21,22は形成されて
いるため、経年変化の少ないコイル部21,22とする
ことができると共に、コイルのピッチやコイルの幅は第
1の溝部25あるいは第2の溝部26の間隔および溝幅
を変更することにより簡単に変更することができる。
【0019】なお、図2には2条コイルを示している
が、3条コイルとする実施例を図3ないし図6を用いて
説明する。図3の(a)は、3条コイルを形成した円筒
体20の断面図であり、その側面には3つの深さの異な
る溝が端部に至るまで形成されており、さらにその上か
ら金属のコーティング層12が形成されている。これら
の溝部に形成されたコーティング層12の内、一番深い
溝に形成されたコーティング層12が第1コイル部21
とされ、次に深い溝に形成されたきコーティング層12
が第2コイル部22とされ、及び一番浅い溝に形成され
たコーティング層12が第3コイル部27とされる。ま
た、円筒体20の端部には細径のジョイント部15が設
けられている。
【0020】このような円筒体20をジョイント部15
の方向から見た図を同図(b)に示す。この図におい
て、細径のジョイント部15と円筒体20とは同軸とさ
れており、円筒体20の円周上に3つの深さの異なる溝
が形成されている。そして、図3に示す第1切削線まで
円筒体20の側部を切削した状態を図4に示す。
【0021】この場合、図示するようにそれぞれの溝部
の間のコーティング層12は切削されて、第1切削部2
3とされることにより取り除かれ、それぞれの溝に形成
された第コイル部21〜第3コイル部27が独立して形
成されるようになる。但し、これらの溝は円筒体20の
端部に至るまで形成されているため、すべてのコイルは
コーティング層12によりジョイント部15に電気的に
接続されるようになる。この時の、ジョイント部15の
方向から見た円筒体20の図を同図(b)に示し、円筒
体20の最外周のコーティング層12が破線で示すよう
に切削されて、実線で示す第1切削部23とされている
ことが分かる。
【0022】次に、図4に示す第2切削線まで切削した
状態を図5に示す。この場合は、図示するように一番浅
い溝の底部まで切削されて第2切削部24とされるた
め、第3コイル部27は切削されて除去されるようにな
り、第1コイル部21と第2コイル部22だけが残され
るようになる。この時の、ジョイント部15の方向から
見た円筒体20の図を同図(b)に示し、円筒体20の
円周は第2切削部24で形成され、第1コイル部21と
第2コイル部22だけが残ることが分かる。
【0023】さらに、図5に示す第3切削線まで円筒体
20を切削した状態を図6に示す。この場合は、図示す
るように一番深い溝だけが円筒体20の側部に残り、第
1コイル部21だけが円筒体20上に形成される。この
時の、ジョイント部15の方向から見た円筒体20の図
を同図(b)に示し、円筒体20の円周は第3切削部2
8により形成されるようになる。上記説明したように、
円筒体20を切削する度合いを変えることにより3条コ
イルから1条コイルまで所望に応じて形成することがで
きるが、上記の例ではこれらのコイルは共通にジョイン
ト部15に接続されているものであり、独立したコイル
として接続することができない。そこで、図7に示すよ
うにジョイント部15の構造を若干変えることにより、
3条コイルを独立して接続することができる。
【0024】すなわち、図7に示すように、ジョイント
部15に3つの深さの異なる溝を設けるときに、同時に
3つの溝の間に3つの突起29を設ける。この突起29
の外径は円筒体20の外径と等しくされている。そし
て、円筒体20の全体に金属のコーティング層を施すよ
うにする。次に、図3に示す第1切削線まで円筒体20
の側部を切削すると同時に、ジョイント部15の底面を
切削する。このように切削することにより、ジョイント
部15の第1コイル部21,第2コイル部22及び第3
コイル部27が形成されている溝の間は突起部28によ
り、それぞれ分離されていると共に、それぞれの突起部
28の外周は切削されてコーティング層が除去されるた
め、第1コイル部21ないし第3コイル部27はジョイ
ント部15において、電気的に分離された3つの部分に
それぞれ接続されることになる。従って、第1コイル部
21ないし第3コイル部27をそれぞれ独立して接続す
ることができるようになる。
【0025】次に、平板状の絶縁体の上にコイルを形成
する実施例を図8に示す。この図の(a)に示すよう
に、四角形の絶縁性基板30の一面に2重螺旋構造のコ
イル31が形成されているが、このコイル31は(a)
図をA−A線で切断した時の同図(b)に示す断面図に
示されるように、絶縁性基板30に形成された螺旋状の
溝部32内に形成されている。すなわち、絶縁性基板3
0に螺旋状の溝部32を形成した後、その表面に金属の
コーティング層を施し、次に、その表面を切削すること
により、上記コイル31は形成されている。なお、この
コイルはヘリカルアンテナとして用いることができる。
また、2重螺旋構造の溝部32の深さをそれぞれ変えて
形成するようにすると、絶縁性基板30の表面の切削度
合いにより、2つのコイルもしくは1つのコイルを形成
することができるようになる。
【0026】また、平板状の絶縁体の上にコイルを形成
する他の実施例を図9に示す。この図の(a)に示すよ
うに、絶縁性基板33の一面に径の異なる3つのコイル
34,35,36が形成されており、3つのコイルの端
部はそれぞれジョイント部41に接続されている。この
ジョイント部41の中央部分には突起42が設けられて
おり、2つに分離された接続部のそれぞれに上記コイル
34,35,36の2つの端部が接続されている。な
お、コイルの中央部分に抵抗37,38,39をそれぞ
れ設けるようにしても良い。
【0027】この図のA−A線で切断した断面図を同図
(b)に示すが、このコイル34,35,36は絶縁性
基板33に溝部40を形成し、その上から金属のコーテ
ィングを施した後、表面を切削することにより形成され
ている。また、ジョイント部41の中央部に設けられた
突起42は絶縁性の基板33を同じ高さとされているた
め、この突起42上に形成されたコーティング層は、表
面を切削するときに除去されてジョイント部41に2つ
に分離された接続部が形成される。この2つの接続部は
溝部40が連結されることにより、それぞれコイル部3
4,35,36の端部と接続されている。なお、このコ
イルはループアンテナとして用いることができる。ま
た、コイル部34,35,36が形成されている溝部4
0の深さをそれぞれ変えて形成するようにすると、絶縁
性基板33の表面の切削度合いにより、3つのコイルな
いし1つのコイルを任意に形成することができるように
なる。
【0028】上記説明した平板状の絶縁体に形成したコ
イルによれば、コイルの寸法精度は溝部の精度により決
定され、溝部の加工精度を高精度とすることができるた
め、高精度のコイルを製作することができる。ところ
で、これらのコイルは、絶縁体の表面に形成された金属
性のコーティング層を切削加工するだけで、コイルを製
作できるため簡易にコイルを製作することができる。こ
のため、コイルのコストダウンを図ることができる。ま
た、コーティングされた状態としてコイルは形成されて
いるため、経年変化の少ないコイルとすることができる
と共に、コイルのピッチやコイルの幅は溝部と溝部の間
隔及び溝幅を変更することにより簡単に変更することが
できる。
【0029】以上の説明では本発明は円筒状の形状とし
ているが、円筒状に限らず断面三角形,四角形あるいは
多角形の棒状体とすることができる。また、コイルを形
成した絶縁性の棒状体の中心部に穴を設けてその中にコ
アを装着するようにしてもよい。このようにすると、コ
イルのインダクタンスをコアの出し入れにより調整する
ことができるようになる。さらに、円板状の絶縁体を用
意し、この絶縁体の表面に金属のコーティングを施した
後、螺旋上の切り溝を形成して、平板状のコイルを製作
してもよい。以上説明したように本発明のコイルは、通
常の電子部品として用いることができるばかりでなく、
アンテナエレメントと一体に形成されるローディングコ
イル,多周波用アンテナのコイルあるいはアンテナとし
て使用することもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明のコイルは以上のように構成した
ので、従来のコイルに比較して簡単に製作することがで
きると共に、金属のコーティング層を切削加工するだけ
で、コイルを製作できるため簡易にコイルを製作するこ
とができる。このため、コイルのコストダウンを図るこ
とができる。また、絶縁性の棒状体あるいは平板の溝部
にコーティングされた状態とされてコイルは形成されて
いるため、経年変化の少ないコイルとすることができる
と共に、コイルのピッチやコイルの幅は溝の間隔や溝幅
を変更することにより簡単に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルの第1実施例の製造方法を示す
図である。
【図2】本発明のコイルの第2実施例を示す図である。
【図3】3条コイルから1条コイルまでを製作する円筒
体を示す図である。
【図4】製作した3条コイルを示す図である。
【図5】製作した2条コイルを示す図である。
【図6】製作した1条コイルを示す図である。
【図7】ジョイント部の変形例を示す図である。
【図8】平板状の絶縁体にコイルを形成した実施例を示
す図である。
【図9】平板状の絶縁体にコイルを形成した他の実施例
を示す図である。
【図10】従来の2周波用アンテナを示す図である。
【図11】従来のアンテナコイルを示す図である。
【図12】従来のコイルの製造方法を示す図である。
【符号の説明】
10,20,111 円筒体 11,32,40 溝部 12 コーティング層 13,31,34,35,36 コイル 15,16,41 ジョイント部 14 切削部 21 第1コイル部 22 第2コイル部 23 第1切削部 24 第2切削部 25 第1溝部 26 第2溝部 27 第3コイル部 28 第3切削部 29,42 突起部 30,33 絶縁性基板 37,38,39 抵抗 100 ロッドアンテナ 101〜105 ロッド 106 トップ 107 アンテナコイル 110 導体層 112,202 溝 201 柱状体 203 メッキ層 210 フレキシブル基板 211 ヘリカル線路 212a〜212d 位置決め穴 220 中芯 221a,221b 突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルの第1実施例の製造方法を示す
図である。
【図2】本発明のコイルの第2実施例を示す図である。
【図3】3条コイルから1条コイルまでを製作する円筒
体を示す図である。
【図4】製作した3条コイルを示す図である。
【図5】製作した2条コイルを示す図である。
【図6】製作した1条コイルを示す図である。
【図7】ジョイント部の変形例を示す図である。
【図8】平板状の絶縁体にコイルを形成した実施例を示
す図である。
【図9】平板状の絶縁体にコイルを形成した他の実施例
を示す図である。
【図10】従来の2周波用アンテナを示す図である。
【図11】アンテナコイルの設けられたロッドの詳細図
である。
【図12】従来の他のコイルの機械を示す図である。
【図13】従来のコイルの製造方法を示す図である。
【符号の説明】 10,20,111 円筒体 11,32,40 溝部 12 コーティング層 13,31,34,35,36 コイル 15,16,41 ジョイント部 14 切削部 21 第1コイル部 22 第2コイル部 23 第1切削部 24 第2切削部 25 第1溝部 26 第2溝部 27 第3コイル部 28 第3切削部 29,42 突起部 30,33 絶縁性基板 37,38,39 抵抗 100 ロッドアンテナ 101〜105 ロッド 106 トップ 107 アンテナコイル 110 導体層 112,202 溝 201 柱状体 203 メッキ層 210 フレキシブル基板 211 ヘリカル線路 212a〜212d 位置決め穴 220 中芯 221a,221b 突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体上に螺旋状の溝部を形成し、さら
    に、該絶縁体上に金属層をコーティングし、次に、前記
    溝部以外の金属層を除去することにより形成したコイル
    において、 少なくとも上記絶縁体の一端に細径のジョイント部を備
    えると共に、前記溝部内と前記ジョイント部に金属層が
    コーティングされていることを特徴とするコイル。
  2. 【請求項2】絶縁体上に螺旋状の浅い切り溝と、該浅い
    切り溝の間に螺旋状の深い切り溝とを形成し、さらに、
    該絶縁体上に金属層をコーティングし、前記浅い切り溝
    と深い切り溝以外にコーティングされた金属層を除去す
    ると共に、前記絶縁体の少なくとも一部を浅い切り溝よ
    り深く、深い切り溝より浅く加工することを特徴とする
    コイルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記絶縁体が円筒状とされていることを特
    徴とする請求項2に記載のコイルおよびコイルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記絶縁体が平板状とされていることを特
    徴とする請求項2に記載のコイルおよびコイルの製造方
    法。
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