JPH05129133A - コイル装置及びその製造方法 - Google Patents

コイル装置及びその製造方法

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JPH05129133A
JPH05129133A JP28868391A JP28868391A JPH05129133A JP H05129133 A JPH05129133 A JP H05129133A JP 28868391 A JP28868391 A JP 28868391A JP 28868391 A JP28868391 A JP 28868391A JP H05129133 A JPH05129133 A JP H05129133A
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JP
Japan
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coil device
conductive film
rod
bobbin
manufacturing
Prior art date
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JP28868391A
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English (en)
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Atsushi Matsui
淳 松井
Kunihiro Sato
国広 佐藤
Toshiaki Yamada
俊昭 山田
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩留まり向上を図り、しかも高電圧にも適用
可能なコイル装置及びその製造方法を提供する。 【構成】 本コイル装置20は、ボビン21と、このボ
ビン21の外周面にめっき下地22を介して電解被覆さ
れた螺線状の導電膜23と、この導電膜23を被覆する
絶縁樹脂24とを有する。これにより巻線作業が不要と
なり、絶縁確保が確実となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル,トランス等を
含むコイル装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】「フォトリソグラフィ」と称せられてい
る半導体技術を応用して膜状のコイル装置が製造できる
ことは、知られている。その技術により製造されたコイ
ル装置1の一例を図7に示す。同図に示すコイル装置1
は、円板状の絶縁シート2の上に導電部材からなる螺線
状(スパイラル状)のコイルパターン3をフォトリソグ
ラフィ技術により形成して得られる。
【0003】しかしながら、このように製造されたコイ
ル装置1を図8に示すように複数枚重ねて、高圧用に適
用しようとした場合に、最上段に重ねられたコイル装置
1aは、コア4との絶縁耐圧の関係でコイルパターン3
を外周側に形成しなければならず、必要な巻数が得られ
ない場合もある。
【0004】従って、特に内燃機関の点火プラグやCR
T(陰極線管)等に高電圧を供給するような従来の高圧
用のコイル装置10にあっては、図9に示すように、絶
縁耐圧が十分確保でき、しかも必要な巻数が得られるよ
うに、全体として棒状とし、従来方式の巻線作業に頼っ
て製造されていた。同図に示す高圧用のコイル装置10
は、円筒状のボビン11に細い線材12を1万乃至2万
ターン多層巻して二次巻線13を形成し、この二次巻線
13の外周に太い線材14を60乃至70ターン巻装し
て一次巻線15を形成し、二次巻線13の層間と、二次
巻線13と一次巻線15との間等に、絶縁フィルム16
を同心的に巻回したものである。なお、17,18は、
それぞれ二次巻線13と一次巻線15と磁気結合するた
めの主ヨーク,補助ヨークである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、全体
として棒状の従来のコイル装置は、巻線作業に頼って製
造されていた。従って、絶縁樹脂の注型,含浸作業にお
いて、真空脱気を実施するが絶縁層内における気泡の残
留を皆無とすることは困難であるため、絶縁確保が不確
実となり、歩留まりが悪いという問題があった。
【0006】特に、二次巻線13に細い線材(例えば5
0μm)を多層巻きした場合は、線材をそのまま層間接
続に使用できる利便性はあるが、絶縁フィルム16の段
差部で、フィルム16のエッジにより断線することがあ
り、歩留まりを悪化させる一要因にもなっていた。
【0007】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、歩留まり向上を図り、しかも高電圧に
も適用可能なコイル装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下の構成とする。
【0009】本発明のコイル装置は、棒状絶縁体の周面
に形成された螺線状の導電膜を有することを特徴とする
ものである。また、棒状絶縁体は筒状としてもよい。
【0010】本発明のコイル装置の製造方法は、棒状絶
縁体の周面全体に導電膜を形成し、前記導電膜の一部を
螺線状に除去することを特徴とするものである。また、
棒状絶縁体は筒状としてもよい。
【0011】
【作用】本発明のコイル装置によれば、螺線状の導電膜
は化学的被覆等により棒状絶縁体の周面に被着して得ら
れるので、巻線作業が不要となる。これにより、絶縁確
保が確実となるので、歩留まり向上が図れ、しかも高電
圧にも適用可能となる。また、棒状絶縁体を筒状とする
ことにより、必要に応じて筒内にヨークを配置できる。
【0012】本発明のコイル装置の製造方法によれば、
螺線状の導電膜は、棒状絶縁体の周面全体に形成された
導電膜の一部を螺線状に削除することにより得られるの
で、巻線作業が不要となる。これにより、絶縁確保が確
実となるので、歩留まり向上が図れ、しかも高電圧にも
適用可能となる。また、棒状絶縁体を筒状とすることに
より、必要に応じて筒内にヨークを配置できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0014】図1は本発明の一実施例のコイル装置20
の断面図である。本コイル装置20は、棒状絶縁体とし
ての例えば円筒状のボビン21と、このボビン21の外
周面21aにめっき下地22を介して電解被覆された螺
線状(スパイラル状)の導電膜23と、この導電膜23
を被覆する絶縁樹脂24とを有して概略構成された単層
巻き構造のものである。
【0015】前記ボビン21は、例えばガラス繊維強化
エポキシ樹脂等の絶縁部材からなり、肉厚約0.5mm
の薄肉円筒状を有している。必要に応じて、ボビン21
の開口部21b内に磁気結合のためのヨークを入れても
よい。また、ボビン21は、ヨークを必要としないとき
は、開口部21bを有してない円棒状又は角棒状として
もよい。
【0016】前記絶縁樹脂24は、螺線状の導電膜23
における線間絶縁耐圧性を向上させる目的で導電膜23
間及びその外周側に被覆されるもので、エポキシ,シリ
コーン,ポリエステル,ポリウレタン等のイオンC
,Na,K等が少ない絶縁耐圧性及び耐環境性
に優れるものが適している。
【0017】前記導電膜23は、例えば、厚さ140乃
至200μm,幅30乃至80μmの銅等を間隔30乃
至80μmで形成される。
【0018】次に本発明のコイル装置の製造方法の一実
施例として、図1に示すコイル装置10の製造方法を図
2の工程図に従い、図3乃至図5をも参照して説明す
る。
【0019】まず、押出し成形により得られた長尺円筒
状のものを必要な長さに切断し、ボビン21を得る(S
1)。次に、ボビン21の外周面21a全体に無電解め
っきにより例えば1乃至10μm厚さの銅等からなるめ
っき下地22を形成し、その周面全体に電解めっきによ
り導電膜23を被覆する(S2)。そして、図3に示す
ように、その周面全体に例えばポジタイプの感光性レジ
スト層(スピナコート)25を形成する(S3)。
【0020】次に、光ビームを螺線状に移動させて、感
光性レジスト層25を螺線状に感光させる(S4)。こ
の場合に非感光領域に対する遮蔽を完全にするために
は、その部分をマスキングすることが好ましい。また、
光ビームを固定にして、ボビン21側を螺線状に移動さ
せてもよい。次に、図4に示すように、感光部のレジス
ト層25aを及びこのレジスト層25a直下の導電膜2
3,めっき下地22を例えば酸化第二鉄を用いたケミカ
ルエッチングにより剥離する(S5)。次に、図5に示
すように、非感光部のレジスト層25bを現像等により
除去し(S6)、絶縁樹脂24をその外側に被覆し、図
1に示すコイル装置20が得られる(S7)。
【0021】なお、他の製造方法としては、前記ステッ
プS2でめっき下地22,導電膜23を形成した後、研
削,レーザ等を用いた機械的エッチングにより、そのめ
っき下地22,導電膜23の一部を螺線状に削除して、
螺線状の導電膜を形成してもよい。この方法は、螺線の
ピッチが大きい場合に適しており、ピッチが細かい場合
は、上記ケミカルエッチングが適している。また、ボビ
ン21は連続長の樹脂ボビンを用いて、前記ステップS
2乃至S7を同様に連続して行った後、それぞれを切断
することによって、連続製造が可能となる。また、これ
らの方法で製造された各コイル装置20の各部の導通を
図るための引出し電極も上記巻線パターンと同様、前記
ステップS4で製造できることは明白である。
【0022】このように構成された上記実施例のコイル
装置20及びその製造方法によれば、導電膜23とボビ
ン21の内側に配置されるヨークとの間及び導電膜23
における線間の絶縁耐圧が十分確保でき、しかも必要な
巻数が得られるので、高圧用にも適用でき、また、巻線
作業を省略できるので、絶縁確保が確実となり、歩留ま
り向上を図ったコイル装置及びその製造方法を提供する
ことができる。
【0023】図6は多層巻き構造の例を示す断面図であ
る。多層巻き構造のコイル装置30は、同図に示すよう
に、径が大小異なる図1に示すコイル装置20を組合わ
せ得ることができる。すなわち、図2に示した工程と同
様にして径が大小異なる各コイル装置20a,20b,
20cを製造した後、最小径のコイル装置20aの外周
に次に径の大きいコイル装置20bを挿着し、そのコイ
ル装置20bの外周に最大径のコイル装置20cを挿着
して多層巻構造のコイル装置30を得る。なお、各コイ
ル装置20a乃至20cの導電膜23間の接続は、スル
ーホールを設け、そのスルーホールに比較的太い線材を
通してスポット溶接,超音波溶接等により接続してもよ
い。これにより、従来、多層巻き構造のコイル装置(図
9参照)10に用いられていた絶縁フィルム16は不要
となり、導電膜23の層間接続のための線材に太いもの
を使用できるので、フィルム16の段差部により巻線が
断線するという問題も生じないため、歩留まり向上が図
れる。
【0024】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
その要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施できる。
例えば、感光性レジスト層はネガタイプのものを用いて
もよい。また、めっき下地や導電膜の形成は、電解めっ
きによらず溶射法等他の化学的方法により行ってもよ
い。また、螺線状の導電膜は、同一のボビンに領域を異
ならせて一次巻線と二次巻線として各々形成してもよ
い。また、導電膜は、棒状絶縁体の周面全体ではなく、
最初から螺線状に形成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0026】請求項1記載のコイル装置によれば、螺線
状の導電膜は化学的被覆等により棒状絶縁体の周面に被
着して得られるので、巻線作業が不要となり、絶縁確保
が確実となるので、歩留まり向上が図れ、しかも高電圧
にも適用可能なコイル装置を提供することができる。
【0027】請求項2記載のコイル装置によれば、請求
項1記載の効果に加え、必要に応じて棒状絶縁体の筒内
にヨークを配置できる。
【0028】請求項3記載のコイル装置の製造方法によ
れば、螺線状の導電膜は、棒状絶縁体の周面全体に形成
された導電膜の一部を螺線状に除去することにより得ら
れるので、巻線作業が不要となり絶縁確保が確実となる
ので、歩留まり向上が図れ、しかも高電圧にも適用可能
なコイル装置の製造方法を提供することができる。
【0029】請求項4記載のコイル装置の製造方法によ
れば、請求項3記載の効果に加え、必要に応じて棒状絶
縁体の筒内にヨークを配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコイル装置の断面図であ
る。
【図2】図1に示すコイル装置の製造方法を示す工程図
である。
【図3】図1に示すコイル装置の製造方法を示す要部断
面図である。
【図4】図1に示すコイル装置の製造方法を示す要部断
面図である。
【図5】図1に示すコイル装置の製造方法を示す要部断
面図である。
【図6】図1に示すコイル装置を多層巻構造とした例を
示す断面図である。
【図7】従来の板状のコイル装置を示す平面図である。
【図8】図7に示すコイル装置を多層構造とした例を示
す断面図である。
【図9】従来の棒状のコイル装置を示す断面図である。
【符号の説明】
20 コイル装置 21 ボビン(棒状絶縁体) 23 導電膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状絶縁体の周面に形成された螺線状の
    導電膜を有することを特徴とするコイル装置。
  2. 【請求項2】 前記棒状絶縁体は筒状である請求項1記
    載のコイル装置。
  3. 【請求項3】 棒状絶縁体の周面全体に導電膜を形成
    し、前記導電膜の一部を螺線状に除去することを特徴と
    するコイル装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記棒状絶縁体は筒状である請求項3記
    載のコイル装置の製造方法。
JP28868391A 1991-11-05 1991-11-05 コイル装置及びその製造方法 Withdrawn JPH05129133A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5963119A (en) * 1996-10-11 1999-10-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electric component having conductor film formed on insulative base
US6609009B1 (en) 1999-04-26 2003-08-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electronic component and radio terminal using the same
US6946945B2 (en) 2001-10-03 2005-09-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electronic component and method of manufacturing the same

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Effective date: 19990204