JPH0710608U - オイルパン取付構造 - Google Patents
オイルパン取付構造Info
- Publication number
- JPH0710608U JPH0710608U JP4569493U JP4569493U JPH0710608U JP H0710608 U JPH0710608 U JP H0710608U JP 4569493 U JP4569493 U JP 4569493U JP 4569493 U JP4569493 U JP 4569493U JP H0710608 U JPH0710608 U JP H0710608U
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- Japan
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- oil pan
- case
- wall
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルパンフランジ部のガスケットのへたり
や面圧不均一が発生しても、油温上昇時油洩れが生じな
いものとする。 【構成】 オイルパン5のフランジ7がガスケット11
を挟んでケースの取付面2に対向して取り付けられる。
オイルパンには、フランジ7の内径側において開口周縁
6から立ち上がる立壁8が全周にわたって設けられ、そ
の外側面がケースの開口部内壁3に嵌合する。そしてオ
イルパンはケースよりも熱膨張係数の大きい材料で形成
されている。これにより、高温になると、立壁8が外方
向へ拡大して相対的にケースの内壁3に圧接する方向に
変位し、オイルパンとケースとのシール性が増大する。
や面圧不均一が発生しても、油温上昇時油洩れが生じな
いものとする。 【構成】 オイルパン5のフランジ7がガスケット11
を挟んでケースの取付面2に対向して取り付けられる。
オイルパンには、フランジ7の内径側において開口周縁
6から立ち上がる立壁8が全周にわたって設けられ、そ
の外側面がケースの開口部内壁3に嵌合する。そしてオ
イルパンはケースよりも熱膨張係数の大きい材料で形成
されている。これにより、高温になると、立壁8が外方
向へ拡大して相対的にケースの内壁3に圧接する方向に
変位し、オイルパンとケースとのシール性が増大する。
Description
【0001】
本考案は、例えば車両用の自動変速機あるいはエンジンのオイルパンに関し、 とくにその油洩れを防止するオイルパン取付構造に関する。
【0002】
この種のオイルパンの構造としては、例えば実開昭49−33285号公報に 開示された自動変速機におけるオイルパンがある。 これは、図7に示すように、オイルパン43の開口周縁にフランジ44を設け る一方、、変速機ケース40の下端周縁に取付面41が形成され、この取付面に ガスケット42を挟んでオイルパンのフランジ44を対向させてある。そして、 複数個のボルト45を所定間隔でオイルパン43側から取付面41に形成された ねじ穴にねじ込んで、オイルパン43と変速機ケース40とが結合されている。
【0003】
しかしながら、このような従来のオイルパン取付構造においては、ガスケット を挟んでボルト締めされているため、しかもボルト締め部も間隔をおいて設けて あるため、相互間の面圧が不均一となっている。一方、オイルパンに貯流される 油はその油温の上昇により粘性が低下し、また温度変化の繰り返しによりガスケ ットのへたりも生じる。この結果、とくに油音が高温になったとき、オイルパン と変速機ケースの取付面部から油洩れが発生するおそれがある。 したがって本考案は、上記従来の問題点に鑑み、ガスケットのへたりや面圧不 均一が発生しても、油温上昇時油洩れが生じないオイルパン取付構造を提供する ことを目的とする。
【0004】
このため、請求項1に記載の考案は、変速機ケースの下端に取付面を形成し、 オイルパンの開口部の外方に延びるフランジを前記の取付面にガスケットを挟ん で対向させたオイルパン取付構造において、オイルパンは、フランジの内径側か ら立ち上がりケースの内壁に嵌合する立壁を備えるとともに、ケースよりも大き い熱膨張係数を有しているものとした。
【0005】 また、請求項3に記載の考案は、変速機ケースの下端に取付面を形成し、オイ ルパンの開口部の外方に延びるフランジを前記の取付面にガスケットを挟んで対 向させたオイルパン取付構造において、オイルパンは、フランジの内径側からケ ース内に立ち上がる立壁を備え、その立壁と前記ケースの内壁との間に熱膨張係 数の大きなシール部材が配設されているものとした。
【0006】
請求項1のものでは、オイルパンに、ケースの内壁に嵌合し、ケースよりも熱 膨張係数の大きい立壁が設けられているから、高温になると、立壁が外方向へ拡 大して相対的にケースの内壁に圧接する方向に変位し、オイルパンとケースとの シール性が増大する。 請求項3のものでは、立壁とケース内壁との間に熱膨張係数の大きいシール部 材が配設されているから、高温になるほどシール部材が膨張して立壁と内壁間の シール性が増大する。
【0007】
図1は本考案の第1の実施例を示す。 ケース1の下端開口の周縁に外側へ延びる取付面2が形成されており、このケ ース1の下側にオイルパン5が取り付けられる。オイルパン5は、その開口周縁 6に外側へ延びるフランジ7を有しており、このフランジ7がケースの取付面2 に対向する。取付面2とフランジ7の間にガスケット11が挟まれて、複数個の ボルト12が所定間隔でオイルパン5側から取付面2に形成された図示しないね じ穴にねじ込まれ、オイルパン5とケース1とが結合されている。
【0008】 オイルパン5には、さらにフランジ7の内径側においてその開口周縁6から立 ち上がる立壁8が全周にわたって設けられている。すなわち、より具体的には、 図2に示されるように、オイルパン側壁9がケース1の取付面2よりも上方へ延 ばされて立壁8とされ、側壁9の途中の取付面2に対応する高さにフランジ7が 突き合わせ溶接されている。この立壁8の外側面8aはケース1の開口部内壁3 に嵌合するように形成されている。 そして、オイルパン5はケース1よりも熱膨張係数の大きい材料で形成され、 例えば、ケース1が鋳鉄であるときオイルパン5の材料としてはアルミ合金など が用いられる。
【0009】 この実施例は以上のように構成され、ケース1の開口部内壁3に嵌合し、ケー ス1よりも熱膨張係数の大きい立壁8がオイルパン5に設けられているから、高 温になると、立壁8が外方向へ拡大して相対的にケースの内壁3に圧接する方向 に変位し、オイルパン5とケース1とのシール性が増大する。 なお、オイルパンの立壁の変形例として、図3のように、湾曲部10を設け、 ケース1の内壁3’にその受け溝4を形成して、高温時受け溝のエッジ4a、4 bに湾曲部10が押圧されてシール性が増大するようにしてもよい。
【0010】 図4は第2の実施例を示す取付部の拡大図である。 ケース1の下側に取り付けられるオイルパン15は、その側壁19がケース1 の取付面2よりも上方へ延ばされたあと折り返されて立壁18が形成され、その あと取付面2に対応する高さで外方へ延びてフランジ17が形成されている。こ のフランジ17がケースの取付面2に対向する。取付面2とフランジ17の間に は前実施例と同様にガスケット11が挟まれて、複数個のボルト12が所定間隔 でオイルパン15側から取付面2に形成されたねじ穴にねじ込まれ、オイルパン 15とケース1とが結合されている。 そして、オイルパン15はケース1よりも熱膨張係数の大きい材料で形成され 、立壁18の折り返し部の外側面18aがケース1の開口部内壁3に嵌合する。
【0011】 この実施例によれば、オイルパンが一部材で形成され、プレス加工で製作でき るので、前実施例に比べて製造工程が短縮され、より安価なものとなる利点があ る。
【0012】 図5は第3の実施例を示す。 これは、第1の実施例と同様にオイルパン25の側壁29がケース1の取付面 2よりも上方へ延ばされて立壁28とされ、側壁29の途中の取付面2に対応す る高さにフランジ27が突き合わせ溶接された構造において、さらにオイルパン の立壁28とケースの内壁3との間に全周にわたってシール部材30を配設した ものである。このシール部材30は、熱膨張係数の大きい材料からなっており、 例えば亜鉛、マグネシウム合金等で形成される。
【0013】 これによれば、立壁28とケース内壁3との間に熱膨張係数の大きいシール部 材30が配設されているから、高温になるほどシール部材30が膨張して立壁2 8と内壁3間のシール性が増大する。 そして、この実施例では大物のオイルパン自体を熱膨張係数の大きい材料で形 成しなくてもシール性向上の効果が得られる利点がある。
【0014】 次に、図6は考案の第4の実施例を示す。 これは第2の実施例と同様のプレスで一体成形されたオイルパン35の立壁3 8とケースの内壁3との間に熱膨張係数の大きい材料からなるシール部材30’ を配設したものである。その他の構成は前実施例と同じである。 これによっても、前実施例と同じく、大物のオイルパン自体を熱膨張係数の大 きい材料で形成しなくてもシール性向上の効果が得られる。
【0015】 なお、上記各実施例では立壁がオイルパン開口周縁部の全周にわたって設けら れ、あるいはシール部材が全周にわたって設けられているものを示したが、これ に限定されることなく、例えば取付ボルト間のとくにシール性が低下する領域部 分のみに立壁あるいはシール部材を配するようにしてもよい。 さらには、第1および第2の実施例において、オイルパンの立壁とケースの内 壁との間にガスケットと同種のガスケットを挟むことも可能である。
【0016】
以上のとおり、本考案は、フランジをケースの取付面にガスケットを挟んで対 向させたオイルパン取付構造において、オイルパンを熱膨張係数の大きいものと するとともに、ケースの内壁に嵌合する立壁を設けたから、油音が高温になると 、立壁が外方向へ拡大してケースの内壁に圧接し、オイルパンとケースとのシー ル性が増大する。これにより、フランジ部の面圧の不均一やガスケットのへたり があっても、立壁によるシールにより油音上昇時の油洩れが確実に防止されると いう効果がある。 また、オイルパンの熱膨張係数を大きくするかわりに、立壁とケースの内壁と の間に熱膨張係数の大きなシール部材を配設したものでも同じ効果が得られると ともに、さらに大物のオイルパンの材料選定の自由度が増すという利点がある。
【図1】本考案の第1の実施例を示す図である。
【図2】図1のA部の詳細を示す拡大図である。
【図3】変形例を示す図である。
【図4】第2の実施例を示す図である。
【図5】第3の実施例を示す図である。
【図6】第4の実施例を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
1 ケース 2 取付面 3、3’ 内壁 4 受け溝 4a、4b エッジ 5、15、25、35 オイルパン 6 開口周縁 7、17、27 フランジ 8、18、28、38 立壁 8a,18a 外側面 9、19、29 側壁 10 湾曲部 11 ガスケット 12 ボルト 30、30’ シール部材
Claims (4)
- 【請求項1】 変速機ケースの下端に取付面を形成し、
オイルパンの開口部の外方に延びるフランジを前記取付
面にガスケットを挟んで対向させたオイルパ ン取付構造において、前記オイルパンは、前記フランジ
の内径側から立ち上がり前記ケースの内壁に嵌合する立
壁を備えるとともに、前記ケースよりも大きい熱膨張係
数を有していることを特徴とするオイルパン取付構造。 - 【請求項2】 前記立壁が前記オイルパンの開口部の全
周に設けられていることを特徴とする請求項1記載のオ
イルパン取付構造。 - 【請求項3】 変速機ケースの下端に取付面を形成し、
オイルパンの開口部の外方に延びるフランジを前記取付
面にガスケットを挟んで対向させたオイルパン取付構造
において、 前記オイルパンは、前記フランジの内径側から前記ケー
ス内に立ち上がる立壁を備え、 該立壁と前記ケースの内壁との間に熱膨張係数の大きな
シール部材が配設されていることを特徴とするオイルパ
ン取付構造。 - 【請求項4】 前記立壁が前記オイルパンの開口部の全
周に設けられ、前記シール部材が前記立壁の全周に配設
されていることを特徴とする請求項3記載のオイルパン
取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4569493U JPH0710608U (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | オイルパン取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4569493U JPH0710608U (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | オイルパン取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710608U true JPH0710608U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=12726498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4569493U Withdrawn JPH0710608U (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | オイルパン取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0710608U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005069395A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Denso Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP4569493U patent/JPH0710608U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005069395A (ja) * | 2003-08-26 | 2005-03-17 | Denso Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
JP4608859B2 (ja) * | 2003-08-26 | 2011-01-12 | 株式会社デンソー | 自動変速機の油圧制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19971106 |