JPH07105865B2 - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JPH07105865B2
JPH07105865B2 JP2206410A JP20641090A JPH07105865B2 JP H07105865 B2 JPH07105865 B2 JP H07105865B2 JP 2206410 A JP2206410 A JP 2206410A JP 20641090 A JP20641090 A JP 20641090A JP H07105865 B2 JPH07105865 B2 JP H07105865B2
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light
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/48Picture signal generators
    • H04N1/486Picture signal generators with separate detectors, each detector being used for one specific colour component
    • H04N1/488Picture signal generators with separate detectors, each detector being used for one specific colour component using beam-splitters

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はカラー画像読取装置に関し、特にブレーズド回
折格子より成る色分解素子と3つのラインセンサーから
なる検出手段を利用することにより原稿面上のカラー画
像情報を不要なノイズ光を除去し高精度に読取ることの
できるカラースキャナー、カラーファクシミリ等に好適
な画像読取装置に関するものである。
(従来の技術) 従来より原稿面上のカラー画像情報を光学系を介してCC
D等のラインセンサー面上に結像させて、このときのラ
インセンサーからの出力信号を利用してカラー画像情報
をデジタル的に読取る装置が種々と提案されている。
例えば第6図は従来のカラー画像読取装置の概略図であ
る。
同図では原稿面1上のカラー画像からの光束を結像レン
ズ15で集光し、後述するラインセンサー面上に結像させ
る際、該光束を3Pプリズム16を介して、例えば赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)の3色に色分解した
後、各々CCD等から成るラインセンサー17,18,19面上に
導光している。そしてラインセンサー17,18,19面上に結
像したカラー画像を各々ライン走査し各色光毎に読取り
を行っている。
第8図は特開昭62-234106号公報で提案されているカラ
ー画像読取装置の要部概略図である。
同図では原稿面1上のカラー画像からの光束を結像レン
ズ28で集光し、後述するラインセンサー面上に結像させ
る際、該光束を2色性を有する選択透過膜が付加された
2つの色分解用のビームスプリッター29,30を介して3
色に対応する3つの光束に分離している。そして該3つ
の色光に基づくカラー画像を3つのラインセンサー31a,
31b,31cを同一基板面上に設けた、所謂モノリシック3
ラインセンサー31の各ラインセンサー面上に各々結像さ
せている。
これによりカラー画像をライン走査して各色光毎の読取
りを行っている。
この他、特公昭62-43594号公報ではモノリシックな3ラ
インセンサーに色分解用の光学素子としてブレーズド回
折格子を用いて色分解したカラー画像情報を入射させ
て、該カラー画像情報を検出するようにしたカラー画像
検出装置を提案している。
(発明が解決しようとする問題点) 第6図に示すカラー画像読取装置では3つの独立のライ
ンセンサーを必要とし、又高精度化が要求され、しかも
製作上困難な3Pプリズムを必要とする為装置全体が複雑
化し、又高価となり、更に結像光束と各ラインセンサー
との合致調整を各々独立に3回行う必要があり組立調整
が面倒となる等の問題点があった。
又、第8図に示すカラー画像読取装置はビームスプリッ
ター29,30の板厚をtとした場合ラインセンサーの各ラ
イン間の距離は となる。今製作上好ましいラインセンサーの各ライン間
の距離を0.1〜0.2mm程度とするとビームスプリッター2
9,30の板厚tは35〜70μm程度となる。
一般にこのような薄い厚さで光学的に平面性を良好に維
持したビームスプリッターを構成することは大変難し
く、このような厚さのビームスプリッターを用いるとラ
インセンサー面上に結像されるカラー画像の光学性能が
低下してくるという問題点があった。
又、ダイクロミラーの代わりにブレーズド回折格子を用
いたカラー画像読取装置を提案している特公昭62-43594
号公報では被写体面上の一点からの光束についてのみ取
扱っており、例えば反射原稿を読取るような場合、所謂
軸外光がブレーズド回折格子を通過後、各々のラインセ
ンサーに対し、他色成分のノイズ光として重なって入射
してくるという問題点があった。
本発明は1次元ブレーズド回折格子を用いて色分解して
カラー画像を読取る際、原稿面と投影光学系との間に所
定の条件を満足するスリットを配置することにより軸外
光からの回折に基づくノイズ光が対象とするラインセン
サーに入射しノイズ光となるのを効果的に防止し、例え
ばR、G、Bの3つの色光でカラー画像をデジタル的に
高精度に読取ることのできるカラー画像読取装置の提供
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明のカラー画像読取装置は、 (1-1)照明手段により原稿面上のカラー画像を照明
し、該カラー画像を投影光学系により3つのラインセン
サーを同一基板上に配置した検出手段上に投影し、該検
出手段により前記カラー画像を読取る際、前記投影光学
系の後方に、前記投影光学系からの光束を前記ラインセ
ンサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光に
色分解する1次元ブレーズド回折格子を配置してなるカ
ラー画像読取装置に於いて、 前記原稿面から前記投影光学系に至る光路中に、前記ラ
インセンサーの画素の並び方向に長い開口部を有し、前
記投影光学系で集光された軸外点からの光束の中で前記
1次元ブレーズド回折格子を0次通過した光束が、±1
次回折光を受光する前記ラインセンサーに入射するのを
防ぐスリットを配置していることを特徴としている。
(1-2)照明手段により原稿面上のカラー画像を照明
し、該カラー画像を投影光学系により3つのラインセン
サーを同一基板上に配置した検出手段上に投影し、該検
出手段により前記カラー画像を読取る際、前記投影光学
系の後方に、前記投影光学系からの光束を前記ラインセ
ンサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光に
色分解する1次元ブレーズド回折格子を配置してなるカ
ラー画像読取装置に於いて、 前記原稿面から前記投影光学系に至る光路中に、前記ラ
インセンサーの画素の並び方向に長い開口部を有し、前
記投影光学系で集光された軸外点からの光束の中で前記
1次元ブレーズド回折格子を±1次通過した光束が、前
記ラインセンサーに入射するのを防ぐスリットを配置し
ていることを特徴としている。
(1-3)照明手段により原稿面上のカラー画像を照明
し、該カラー画像を投影光学系により3つのラインセン
サーを同一基板上に配置した検出手段上に投影し、該検
出手段により前記カラー画像を読取る際、前記投影光学
系の後方に、前記投影光学系からの光束を前記ラインセ
ンサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光に
色分解する1次元ブレーズド回折格子を配置してなるカ
ラー画像読取装置に於いて、 前記原稿面から前記投影光学系に至る光路中に、前記ラ
インセンサーの画素の並び方向に長い開口部を有し、前
記投影光学系で集光された軸外点からの光束の中で前記
1次元ブレーズド回折格子で回折された±1次回折光に
伴うサイドバンド成分が、前記ラインセンサーに入射す
るのを防ぐように配置されていることを特徴としてい
る。
(実施例) 第1図は本発明の第1実施例のカラー画像読取装置の要
部概略図である。第1図は副走査断面内の様子を示して
いる。
同図において1は被写体である原稿面であり、カラー画
像が形成されている。101は照明手段であり、例えばハ
ロゲンランプや蛍光灯等から成っている。102は走査手
段であり、ミラー等から成り、原稿面1を紙面内の副走
査方向103をライン走査している。2は投影光学系であ
る。3は投影光学系2と検出手段4との間の光路中に配
された色分解素子としての1次元ブレーズド回折格子で
あり、投影光学系2からの光束を同図に示すように副走
査方向103に所定の色光、例えばR,G,Bの3原色の色光6,
7,8に分解している。4は検出手段であり例えば第7図
に示すように3つのCCD等のラインセンサー4a,4b,4cを
画素の並び方向(センサアレイ方向)と直交する方向に
互いに平行となるように同一基板20面上に有限距離隔て
て配置した所謂モノリシック3ラインセンサーにより成
っている。
各ラインセンサー4a,4b,4cは図中のX方向及びZi方向に
垂直な主走査方向にのびている。各ラインセンサー面上
には各々の色光に基づく色フィルター(不図示)が配置
されており、又各ラインセンサーの間隔1,l2は色分解
素子3の色分解方向に対応し各々異った値に設定されて
いる。5はスリットであり、ラインセンサー4a,4b,4cの
画素の並び方向である紙面と垂直方向(主走査方向)に
紙面内の副走査方向に比べて長い開口部を有しており、
原稿面1と投影光学系2との間に後述する条件を満足す
るように配置されている。又スリット5は副走査方向10
3に移動可能となるように設定されている。スリット5
を副走査方向に移動させることにより、スリット5と投
影光学系2の軸合せを行う。
本実施例では原稿面1上のカラー画像からの散乱反射光
を走査手段102により走査し、該走査手段102からの光束
を投影光学系2により集光し、1次元ブレーズド回折格
子3を介して3つの色光に色分解した後に原稿面1上の
カラー画像を3つのラインセンサー4a,4b,4c面上に各々
結像している。これにより原稿面1上のカラー画像を検
出手段4で順次デジタル的に読取っている。
つまり、走査手段102によって副走査方向に原稿面1と
画像読取装置(投影光学系2、回折格子3、検出手段
4)を相対的に移動させることにより原稿面1の画像情
報を読取っている。
次に本実施例において色分解用の一次元ブレーズド回折
格子3の諸元について第2図を用いて説明する。同図に
示すように色分解方向に階段上に格子が周期的に繰り返
される構造より成っており、例えば周期ピッチP=60μ
m、格子厚d1=d2=3100nm、媒質の屈折率n=1.5程度
になっている。このとき同図に示す如く入射光は透過回
折されて主に3方向に分離される。各次数の分離された
回折光の分光強度を第3図に示す。但し同図の強度曲線
はハロゲン光源及び有害の赤外光除去用フィルターを用
いたときの特性が考慮されている。また本実施例では0
次光に青色光成分(B成分)を設定しており、これによ
り黒体幅射に係る光源の場合不足しがちなB成分を補っ
ている。+1次回折光は緑色光成分(G成分)10、−1
次回折光は赤色光成分(R成分)である。ところで回折
による±1次回折光成分は以下の式に従って、検出手段
4面上(ラインセンサー面上)でZ方向に分離される。
今、第1図に示すように1次元ブレーズド回折格子3か
ら検出手段4までの距離をXGとしたとき回折光のZ座標
Ziは となる。但し、 λ;波長、符合正・・・+1次、負・・−1次 従って、座標Ziは0次光成分9を除き、±1次回折光1
0,11はその波長に依存し、ラインセンサー面4上到達点
が異なる。
次に具体的に数値例を挙げて説明する。前述の格子構造
より、各回折光成分の中心波長は第3図にも示す通り、
0次光成分の波長λ=480nm、+1次光成分の波長λ
+1=540nm、−1次光成分の波長λ-1=617nmである。
即ち、1次元ブレーズド回折格子3からラインセンサー
面4までの距離XGをXG=20mmとして、3ラインセンサー
の位置は、図中Z方向に+1次回折光(G成分)の対応
ラインがZi(+1)=0.18mm、0次光(B成分)の対応ライ
ンがZi(0)=0mm、−1次回折光(R成分)の対応ライン
はZi(-1)=−0.206mmとなる。
第9図に、このときの各0次回折光、±1次回折光6,7,
8の座標関係を示す。第9図は副走査断面内の様子を示
す説明図で、主要部のみ示している。
本実施例において原稿面1上のカラー画像を読取る時、
3つのラインセンサー4a,4b,4cには原稿面1上の軸上の
1点P0からの光束のみが入射するのが好ましい。
しかしながら一般には軸外点からの0次回折光や高次回
折光がノイズ光となって3つのラインセンサー4a,4b,4c
に入射してくる。
そこで本実施例では、まず第1に、軸外点からの光束で
投影光学系2で集光された光束のうち1次元ブレーズド
回折格子3を0次透過した光(0次回折光)が±1次回
折光用のラインセンサー4a,4cに入射し、ノイズ光とな
るのをスリット5を用いて防止している。
即ち、第1図に示すように、例えば原稿面1から距離XS
だけ離れた位置に所定の開口部を有するスリット5を設
けている。このスリット5により決定される原稿1面上
の半影端hs(長さL1)の投影光学系2による検出手段4
面上での像hs′(長さL1′)が所定の大きさ以下となる
ようにして、軸外点例えば点P1からの光がラインセンサ
ー4a,4cに入射しノイズ光となるのを防止している。
半影端の大きさは、投影光学系の瞳の大きさとスリット
の開口の大きさにより決定される。第1図に示すように
半影端L1の大きさは、投影光学系2の副走査方向の瞳の
大きさφとスリット5の副走査方向の開口の大きさWs
により決定される。
本実施例では原稿面上の半影端hSが回折を考慮した光学
的共役関係に従いラインセンサー面上に結像する位置が
少なくとも中央のラインセンサー4b上もしくは検出手段
4面上の回折方向にずれるよう設定することにより実質
的に、±1次回折光の0次光成分への混入ノイズを除去
している。
即ち、本実施例ではスリット5の副走査方向103の開口
部の投影光学系2の瞳径より決定される半影端hSの副走
査方向の長さL1、該長さL1を有する該半影端hSの投影光
学系2による検出手段4面上への投影像の長さをL1′、
第7図に示すように3つのラインセンサー4a,4b,4cの副
走査方向の間隔1、l2のうち短い方の間隔をL2とした
とき少なくとも L1′/2<L2 ……(1) なる条件を満足するように各要素を設定している。
実際にはラインセンサの幅(副走査方向の幅)や回折光
の光束幅(副走査方向の幅)等を考慮すると(1)式
は、 L1′/2<0.95×L2 ……(1a) 程度であれば良く、この条件式(1a)を満足すればノイ
ズ光を良好に除去することができる。
次に第1図に示した記号を用いて説明すると、 m ;投影光学系2の結像倍率 XO;原稿面1から投影光学系2までの距離 ZS;半影端の座標(原稿面) (0次回折光が±1次回折光を受けるラインセンサー4
a,4cに混入する距離) φP;投影光学系2の入射瞳径 とすると距離XSとなる。又 XS;スリット5の位置 (原稿面1からスリット5までの距離) WS;スリット5の副走査方向の幅 とするとスリット幅WSは、 となる。
次に具体的な数値例を示す。
今、m=−1/6.35、XO=735mm、φ=25mmとした場
合、即ち、400dpi分解能で、画素サイズ10μmのライン
センサーを用いて、焦点距離f=100mm、明るさFNO=4.
0の投影光学系で縮小読取りする場合に相当する。これ
より XS=26.46mm、WS=0.90mm が得られる。これは照明手段等のスペースを考慮しても
充分実現可能な形状である。
上記設定におけるラインセンサーへ到達する光量分布の
概略を第5図に示す。同図に示す通り、光軸から離れる
に従いスリット巾WSと投影光学系の入射瞳径から決定さ
れる有効光束径に従い単調に光量は減少していく。
第1図のスリット5の構造としては単に開口巾を有す
る、例えば金属板金上に開口を形成するものを示した。
本実施例において第1図の断面と垂直方向である主走査
方向に広い幅にわたり、画像読取りする場合、第1図で
示したスリット5巾WS=0.9(mm)を均一に形成するに
は、例えば板金プレス等では精度上困難が伴なう場合が
ある。このため本実施例においてはガラス等透明部材上
にエッチング等で不透明部を形成したスリット構造をと
るのが有効である。
又、このときスリット5を形成する透明部材に波長選択
透過姓を具備させることにより、例えば照明手段等から
の有害赤外光等をカットさせるのが良い。
この他本実施例ではスリット5を投影光学系2の光軸に
対して正確に精度良くスリット開口部が位置するように
副走査方向に移動可能となるようにして構成するのが良
い。
次に本実施例では軸外点P1からの光束で投影光学系2で
集光された光束のうち1次元ブレーズド回折格子3で回
折された光(主に±1次回折光)がラインセンサーに入
射しノイズ光となるのを次にようにして防止している。
本実施例では第1図に示すように原稿面1上の軸外点P1
からの光束が投影光学系2で集光され1次元ブレーズド
回折格子3に入射する。このとき第10図に示すように1
次元ブレーズド回折格子3からの軸外光束の0次回折光
91の検出手段4面上への入射位置は、前述した如くスリ
ット5の位置及びスリット幅WSを設定することにより、
ラインセンサー4a,4cのいずれにも入射せず、それより
も光軸上低い位置に入射する。(尚、第10図は概念的に
種々のケースにつき検出手段4を光軸に沿って複数示し
ている。) 即ち、光軸とラインセンサー4aとの間に0次回折光91が
位置する。このとき軸外点P1に基づく±1次回折光はラ
インセンサー4a,4cに入射しない。
一方、光軸に対して点P1と対称の点P1aに基づく軸外光
束の0次回折光91aに伴う±1次回折光(92,93)は第10
図に示すようにラインセンサー4a,4cに入射する場合が
考えられる。そこで本実施例ではラインセンサー4aには
緑フィルター、ラインセンサー4bには青色フィルター、
ラインセンサー4cには赤色フィルターを各々装着して各
ラインセンサーで受光する総合分光感度特性が第4図に
示すような分光特性となるようにして、各ラインセンサ
ーには異なった色光の回折光が入射しないようにしてい
る。
尚、本実施例においてラインセンサーに色フィルターを
用いないときは次のようになる。即ち軸外点P1aに基づ
く光の±1次回折光がノイズ光としてラインセンサー4
a,4cに入射するのを防止する為には第10図に示すように
軸外光束の0次回折光の投影光学系の光軸からの距離L
1′/2に+1次回折光93のZ軸方向の座標点Zi(+1)を加
えたものが軸上P0からの光束に基づく−1次回折光を受
光する位置に配置したラインセンサー4c(Z方向の座標
はZi(-1))に入射しないようにすれば良いから、 Zi(-1)>L1′/2+Zi(+1) Zi(-1)−Zi(+1)>L1′/2 となるようにすれば良い。これによれば+1次回折光93
がラインセンサー4cに入射するのを防止することができ
る。即ち、半影端(長さL1)の検出手段4面上における
長さL1′の半分が±1次回折光の検出手段4面上におけ
るZ軸方向の座標の差分よりも小さくなるようにすれば
良い。
次に本実施例では、軸外点からの光束で投影光学系で集
光された光束のうち1次元ブレーズド回折格子8で回折
された±1次回折光に伴う第3図に示すようなサイドバ
ド成分がラインセンサーに入射しノイズ光となるのをス
リット5を用いて次のように防止している。
即ち、第1図中の被写体面内の光軸上の物点P0からZ0
向に距離ZSずれた、軸外物点P1からの光束に対して、例
えば第3図の+1次回折光のサイドバンド成分10-Aで
は、丁度中央のラインセンサー4b(B成分)上に結像さ
れると、第4図に示す曲線12で、B成分のラインセンサ
ー4bの総合分光感度で殆んどカットされる。この為B成
分へのノイズ光として無視し得る。
一方−1次回折光のサイドバンド成分11-Aでは、他の共
役の軸外物点として存在した場合、総合分光感度の一部
が重複している為、色フィルター(青)等ではカットし
きれず、0次光成分であるB成分にノイズ光として混入
してくる。これを防止する為に本実施例ではサイドバン
ド成分11-Aが−1次回折光として、中央のラインセンサ
ー4bに結像されないように光学的に共役な原稿面上の軸
外物点からの光束を次にようにして根本的に無くしてい
る。
即ち、除去すべきノイズ光である、第3図に示すサイド
バンド成分11-Aは−1次光成分であり中心波長λ-1,N
440nmで、検出手段4面上における入射位置座標Zi
(-1),NはZi(-1),N=−0.147mmと算出される。換言すれ
ば、第11図に示すようにある軸外物点P3からの0次光成
分の光94が、ラインセンサー面上、Zi(0)=+0.147に結
像する関係にある時、−1次回折光成分の内の波長λ
-1,N=440nmを中心とするサイドバンド光11-Aがライン
センサー4bに混入しノイズ光となる。
そこで本実施例では第11図に示すように軸上の点P0にお
ける+1次回折光の座標Zi(+1)(=0.18)に比べてノイ
ズ光となるサイドバンド成分11-Aの座標Zi(-1),N(=0.
147)は一般に小さい。又、種々の条件を考慮した場
合、サイドバンド成分によるノイズ光を除去する為に前
述の式(1)式を用いて表わしたとき L1′/2<0.8×L2 となるように設定している。これにより−1次回折光の
サイドバンド成分11-Aがラインセンサー4bに入射しノイ
ズ光となるのを効果的に防止している。
このように本実施例ではL1′/2の値が±1次回折光成分
のうちの短波長側の側帯波(サイドバンド)成分がライ
ンセンサー面上に到達するときの投影光学系の光軸から
の距離ZiがL1′/2<Ziとなるようにし、これによりノイ
ズ光を除去している。
尚、本実施例においてスリット5を所定位置に配置した
ときのスリット幅WSの上限値を半影端の長さL1′を用い
て前述の如く設定し、これによりノイズ光を除去した場
合を示したが、スリット幅WSの下限値については特に限
定していない。これはスリット幅WSが狭くなれば半影端
の長さL1′を短くして対応すればすむことであり、下限
値を設定するならば 0<L1′/2 と表わすのが良い。
(発明の効果) 本発明によればモノリシック3ラインセンサーを用いて
ライン走査によりカラー画像情報の読取りを行う際、色
分解素子としての1次元ブレーズド回折格子と前述の条
件を満足するスリットを用いることにより、軸外点から
の光束のうち0次回折光が±1次回折光を検出する3ラ
インセンサーに入射しないようにし、又軸外点からの光
束に基づく±1次回折光が軸上点からの光束に基づく±
1次回折光を検出するラインセンサーに入射しないよう
にし、又軸外点からの光束に基づく±1次回折光成分の
うちのサイドバンド成分が回折ノイズ光として0次光成
分の対応する中央のラインセンサーに混入しないよう
に、その光学的共役物点が半影端若しくはその外側に位
置するように各要素を設定することにより実質的にサイ
ドバンド成分によるノイズ光を除去し、高精度なデジタ
ルカラー画像の読取りが出来るカラー画像読取装置を達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の光学系の要部概略図、第
2図は第1図の1次元ブレーズド回折格子の説明図、第
3図は第2図の1次元ブレーズド回折格子からの回折光
の分光特性を示す説明図、第4図は第1図の3ラインセ
ンサーの分光感度の説明図、第5図は第1図のスリット
によるラインセンサー到達光量制御を概念的に示す説明
図、第6、第8図は従来のカラー画像読取装置の概略
図、第7図は第1図の3ラインセンサーの説明図、第9
図,第10図,第11図は各々3ラインセンサー面上に入射
する各光束の概念図である。 図中、1は原稿、2は投影光学系、3は1次元ブレーズ
ド回折格子、4は検出手段、4a,4b,4cは各々ラインセン
サー、5はスリット、6,7,8は各々G色光,B色光,R色
光、101は照明手段、102は走査手段、である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明手段により原稿面上のカラー画像を照
    明し、該カラー画像を投影光学系により3つのラインセ
    ンサーを同一基板上に配置した検出手段上に投影し、該
    検出手段により前記カラー画像を読取る際、前記投影光
    学系の後方に、前記投影光学系からの光束を前記ライン
    センサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光
    に色分解する1次元ブレーズド回折格子を配置してなる
    カラー画像読取装置に於いて、 前記原稿面から前記投影光学系に至る光路中に、前記ラ
    インセンサーの画素の並び方向に長い開口部を有し、前
    記投影光学系で集光された軸外点からの光束の中で前記
    1次元ブレーズド回折格子を0次通過した光束が、±1
    次回折光を受光する前記ラインセンサーに入射するのを
    防ぐスリットを配置していることを特徴とするカラー画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】前記ラインセンサーの画素の並び方向と直
    交する方向を副走査方向とし、 前記スリットの前記副走査方向の開口部と前記投影光学
    系の瞳径より決定される半影端hsの前記副走査方向の長
    さをL1、 該長さL1を有する前記半影端hsの前記投影光学系による
    前記検出手段面上への投影像の長さをL1′、 前記3つのラインセンサーの前記副走査方向の間隔のう
    ち短い方の間隔をL2としたとき、 L1′/2<L2 なる条件を満足するように各要素を設定したことを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記ラインセンサーの画素の並び方向と直
    交する方向を副走査方向とし、 前記スリットの前記副走査方向の開口部と前記投影光学
    系の瞳径より決定される半影端hsの前記副走査方向の長
    さをL1、 該長さL1を有する前記半影端hsの前記投影光学系による
    前記検出手段面上への投影像の長さをL1′、 前記3つのラインセンサーの前記副走査方向の間隔のう
    ち短い方の間隔をL2としたとき、 L1′/2<0.95×L2 なる条件を満足するように各要素を設定したことを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像読取装置。
  4. 【請求項4】照明手段により原稿面上のカラー画像を照
    明し、該カラー画像を投影光学系により3つのラインセ
    ンサーを同一基板上に配置した検出手段上に投影し、該
    検出手段により前記カラー画像を読取る際、前記投影光
    学系の後方に、前記投影光学系からの光束を前記ライン
    センサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光
    に色分解する1次元ブレーズド回折格子を配置してなる
    カラー画像読取装置に於いて、 前記原稿面から前記投影光学系に至る光路中に、前記ラ
    インセンサーの画素の並び方向に長い開口部を有し、前
    記投影光学系で集光された軸外点からの光束の中で前記
    1次元ブレーズド回折格子を±1次通過した光束が、前
    記ラインセンサーに入射するのを防ぐスリットを配置し
    ていることを特徴とするカラー画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記ラインセンサーの画素の並び方向と直
    交する方向を副走査方向とし、 前記スリットの前記副走査方向の開口部と前記投影光学
    系の瞳径より決定される半影端hsの前記副走査方向の長
    さをL1、 該長さL1を有する前記半影端hsの前記投影光学系による
    前記検出手段面上への投影像の長さをL1′とし、 0次回折光を受光する前記ラインセンサーと−1次回折
    光を受光する前記ラインセンサーの前記副走査方向の間
    隔をZi(−1)とし、 前記0次回折光を受光する前記ラインセンサーと前記+
    1次回折光を受光する前記ラインセンサーの前記副走査
    方向の間隔をZi(+1)としたとき、 Zi(−1)>L1′/2+Zi(+1) Zi(−1)−Zi(+1)>L1′/2 なる条件を満足するように各要素を設定したことを特徴
    とする請求項4記載のカラー画像読取装置。
  6. 【請求項6】照明手段により原稿面上のカラー画像を照
    明し、該カラー画像を投影光学系により3つのラインセ
    ンサーを同一基板上に配置した検出手段上に投影し、該
    検出手段により前記カラー画像を読取る際、前記投影光
    学系の後方に、前記投影光学系からの光束を前記ライン
    センサーの画素の並び方向と直交する方向に3つの色光
    に色分解する1次元ブレーズド回折格子を配置してなる
    カラー画像読取装置に於いて、 前記原稿面から前記投影光学系に至る光路中に、前記ラ
    インセンサーの画素の並び方向に長い開口部を有し、前
    記投影光学系で集光された軸外点からの光束の中で前記
    1次元ブレーズド回折格子で回折された±1次回折光に
    伴うサイドバンド成分が、前記ラインセンサーに入射す
    るのを防ぐように配置されていることを特徴とするカラ
    ー画像読取装置。
  7. 【請求項7】前記ラインセンサーの画素の並び方向と直
    交する方向を副走査方向とし、 前記スリットの前記副走査方向の開口部と前記投影光学
    系の瞳径より決定される半影端hsの前記副走査方向の長
    さをL1、 該長さL1を有する前記半影端hsの前記投影光学系による
    前記検出手段面上への投影像の長さをL1′、 前記3つのラインセンサーの前記副走査方向の間隔のう
    ち短い方の間隔をL2としたとき、 L1′/2<0.8×L2 なる条件を満足するように各要素を設定したことを特徴
    とする請求項6記載のカラー画像読取装置。
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