JP2576311B2 - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

Info

Publication number
JP2576311B2
JP2576311B2 JP3209883A JP20988391A JP2576311B2 JP 2576311 B2 JP2576311 B2 JP 2576311B2 JP 3209883 A JP3209883 A JP 3209883A JP 20988391 A JP20988391 A JP 20988391A JP 2576311 B2 JP2576311 B2 JP 2576311B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color image
light
line sensor
slit member
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3209883A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0537724A (ja
Inventor
彰良 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3209883A priority Critical patent/JP2576311B2/ja
Publication of JPH0537724A publication Critical patent/JPH0537724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576311B2 publication Critical patent/JP2576311B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像読取装置に関
し、特にブレーズド回折格子より成る色分解素子と3つ
の固体撮像素子アレイ等のラインセンサーを同一基板面
上に設けた検出手段を利用することにより、原稿面上の
カラー画像情報を不要なノイズ光を除去し高精度に読取
ることのできるカラースキャナー、カラーファクシミリ
等に好適な画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より原稿面上のカラー画像情報を光
学系を介してCCD等のラインセンサー面上に結像させ
て、このときのラインセンサーからの出力信号を利用し
てカラー画像情報をデジタル的に読取る装置が種々と提
案されている。
【0003】例えば図30は従来のカラー画像読取装置
の概略図である。同図では原稿面1上のカラー画像から
の光束を結像レンズ15で集光し、後述するラインセン
サー面上に結像させる際、該光束を3Pプリズム16を
介して、例えば赤色(R),緑色(G),青色(B)の
3色に色分解した後、各々CCD等から成るラインセン
サー17,18,19面上に導光している。そしてライ
ンセンサー17,18,19面上に結像したカラー画像
を各々ライン走査し各色光毎に読取りを行っている。
【0004】図32は特開昭62−234106号公報
で提案されているカラー画像読取装置の要部概略図であ
る。
【0005】同図では原稿面1上のカラー画像からの光
束を結像レンズ28で集光し、後述するラインセンサー
面上に結像させる際、該光束を2色性を有する選択透過
膜が付加された2つの色分解用のビームスプリッター2
9,30を介して3色に対応する3つの光束に分離して
いる。そして該3つの色光に基づくカラー画像を3つの
ラインセンサー31a,31b,31cを同一基板面上
に設けた、所謂モノリシック3ラインセンサー31の各
ラインセンサー面上に各々結像させている。これにより
カラー画像をライン走査して各色光毎の読取りを行って
いる。
【0006】この他、特公昭62−43594号公報で
はモノリシックな3ラインセンサーに色分解用の光学素
子としてブレーズド回折格子を用いて色分解したカラー
画像情報を入射させて、該カラー画像情報を検出するよ
うにしたカラー画像検出装置を提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図30に示すカラー画
像読取装置では3つの独立のラインセンサーを必要と
し、又高精度化が要求され、しかも製作上困難な3Pプ
リズムを必要とする為装置全体が複雑化し、又高価とな
り、更に結像光束と各ラインセンサーとの合致調整を各
々独立に3回行う必要があり組立調整が面倒となる等の
問題点があった。
【0008】
【外1】 今、製作上好ましいラインセンサーの各ライン間の距離
を0.1〜0.2mm程度とするとビームスプリッター
29,30の板厚Xは35〜70μm程度となる。
【0009】一般にこのような薄い厚さで光学的に平面
性を良好に維持したビームスプリッターを構成すること
は大変難しく、このような厚さのビームスプリッターを
用いるとラインセンサー面上に結像されるカラー画像の
光学性能が低下してくるという問題点があった。
【0010】又、特公昭62−43594号公報では被
写体面上の一点からの光束についてのみ取扱っている
為、例えば反射原稿を読取るような場合、所謂軸外光が
ブレーズド回折格子を通過後、各々のラインセンサーに
対し、他色成分のノイズ光として重なって入射してくる
場合があった。
【0011】本発明は1次元ブレーズド回折格子を用い
て色分解してカラー画像を読取る際、原稿面と投影光学
系との間に所定の開口部と遮光部とを有するスリット部
材を配置することにより、該原稿面を照明手段により効
率的に照明すると共に軸外点からの光がラインセンサー
に入射しノイズ光となるのを効果的に防止し、例えば
R,G,Bの3つの色光でカラー画像をデジタル的に高
精度に読取ることのできるカラー画像読取装置の提供を
目的とする。
【0012】特に本発明はスリット部材の構成及びスリ
ット部材を配置するときの取付け方法等を適切に設定
し、スリット部材を所定位置に高精度に取付け配置する
ことができ、カラー画像を高精度に読取ることができる
カラー画像読取装置の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像読取
装置は、照明手段により原稿面上のカラー画像を照明
し、該カラー画像を投影光学系により複数のラインセン
サーを平行に同一基板面上に配置した検出手段面上に投
影し、該検出手段により該カラー画像を読取る際、該投
影光学系の後方に該投影光学系からの光束を該ラインセ
ンサーの画素の並び方向と直交する方向に複数の色光に
色分解し、各々のラインセンサーに導光する1次元ブレ
ーズド回折格子を配置し、又ガラス基板面に不透明部を
印刷してスリット透明部を形成したスリット部材を該照
明手段の一部に、該スリット透明部が該ラインセンサー
の画素の並び方向に一致するように配置する際、該ガラ
ス基板への不透明部の印刷時の版基準と該照明手段への
該スリット部材の短手方向の位置決め基準とを合致させ
るようにしたことを特徴としている。
【0014】
【0015】
【実施例】図1は本発明のカラー画像読取装置の光学系
の副走査方向の要部模式図、図2(A)、(B)は図1
の一部分の拡大説明図である。
【0016】図中1は原稿面であり、カラー画像が形成
されている。101は照明手段であり、例えばハロゲン
ランプや蛍光灯等から成っている。
【0017】照明手段101は後述するスリット部材5
の第2透明部5cより原稿面1を照明している。102
は走査手段であり、ミラー等から成り、原稿面1を紙面
内の副走査方向103をライン走査している。2は投影
光学系である。3は色分解素子としての反射型の1次元
ブレーズド回折格子であり、投影光学系2からの光束を
同図に示すように副走査方向103に所定の色光、例え
ばR,G,Bの3原色の色光6,7,8に分解してい
る。4は検出手段であり、例えば図31に示すように3
つのCCD等のラインセンサー4a,4b,4cを互い
に平行となるように同一基板20面上に配置した所謂モ
ノリシック3ラインセンサーより成っている。各ライン
センサー面上には各々の色光に基づく色フィルター(不
図示)が配置されており、又各ラインセンサーの間隔L
1,L2は色分解素子3の色分解方向に対応し各々異な
った値に設定されている。
【0018】5はスリット部材であり、ガラス基板に不
透明部を印刷し、ラインセンサー4a,4b,4cの画
素の並び方向である紙面と垂直方向(主走査方向)に長
い開口の第1透明部5aと主走査方向に長い遮光領域を
有する不透明部5b、そして所定開口の第2透明部5c
とを有するようにしている。
【0019】本実施例では第2透明部5cはガラス基板
の透明部又は遮光部5bより副走査方向103に制限の
ない開口の自由開口より成っている。照明手段101か
らの光束はこの第2透明部5cを介して原稿面1上に照
射されている。スリット部材5の第1透明部5aと遮光
部5bの寸法及びスリット部材5の位置は後述する条件
を満足するように設定されている。又スリット部材5は
副走査方向103に移動可能となるように設定されてい
る。
【0020】本実施例では原稿面1上のカラー画像から
の散乱反射光を走査手段102により走査し、該走査手
段102からの光束を投影光学系2により集光し、1次
元ブレーズド回折格子3を介して3つの色光に色分解し
た後に原稿面1上のカラー画像を3つのラインセンサー
4a,4b,4c面上に各々結像している。これにより
原稿面1上のカラー画像を検出手段4で順次デジタル的
に読取っている。
【0021】次に本実施例において色分解用の一次元ブ
レーズド回折格子3の諸元について図2(A)を用いて
説明する。同図に示すように色分解方向に階段状に格子
が周期的に繰り返される構造より成っており、例えば周
期ピッチP=180μm,格子厚h1 =1092.5n
m、h2 =2185nmとなっている。入射角θ0 は4
5°である。
【0022】このとき同図に示す如く入射光は反射回折
されて主に3方向に分離される。各次数の分離された回
折光の分光強度を図3に示す。但し同図の強度曲線はハ
ロゲン光源及び有害の赤外光除去用フィルターを用いた
ときの特性が考慮されている。又、本実施例では0次光
7に青色光成分9(B成分)を設定しており、これによ
り黒体幅射に係る光源の場合不足しがちなB成分を補っ
ている。+1次回折光8は緑色光成分(G成分)10、
−1次回折光6は赤色光成分(R成分)11である。と
ころで回折による±1次回折光成分は以下の式に従って
ラインセンサー面(4)上でZ方向に分離される。
【0023】今、図2(A)に示すように1次元ブレー
ズド回折格子3からラインセンサー面4までの距離をX
G 、入射角をθ0 としたときZ方向の座標Zi は Zi =XG ・tan[sin-1{(±λ/P)+sinθ0 }−θ0 ] となる。
【0024】 但し、λ;波長、符号正・・・ +1次、負−1次 従って、0次光成分7を除き、±1次回折光6,8はそ
の波長に依存し、ラインセンサー面4上到達点が異な
る。
【0025】即ち、図1中の被写体面内の光軸上の物点
P0 はともかくそこから所定量Z0方向にずれた、軸外
物点からの光束の内、場合によってはラインセンサー面
4上に分光分離された結果、3ラインセンサー4a,4
b,4cのいずれかに混入し、ノイズ成分となり害を与
える場合がある。例えば図4に示すようにラインセンサ
ー面4上に到達する原稿面1上の光軸上物点P0 からの
光は図中左から−2次,−1次,0次,+1次,+2次
回折光の各帯域の色光に分光分離されている。
【0026】更にラインセンサー面上に各々配置された
色フィルターにより、±1次、及び0次反射回折光のサ
イドバンドノイズはカットされ、この結果図5に示すよ
うに、所望のR,G,B色光成分のみが信号光として得
られる。
【0027】ところが、原稿面1上のZ0 方向の軸外物
点P1 からの光束が制限されることなく点P0 共々ライ
ンセンサー面4上に到達した場合には図4における−2
次帯域成分は光学的共役関係からB成分対応のラインセ
ンサー4a上に混入する場合がある。
【0028】この場合、ラインセンサー4a上に配置さ
れるBフィルターにて図中に示す波長580nmをピー
クとするバンドはカットオフされるが、波長420nm
をピークとするバンドはカットオフされず、ノイズ光成
分となり、点P0 に対応する−1次回折光(以下「−1
次」と称する。)のB成分に重畳される。
【0029】以上の様な軸外点からのノイズ光成分が発
生する可能性についての例を図6〜図20に示す。図
中、4a,4b,4cの各色のラインセンサーと±2
次,±1次,及び0次光との全ての組合わせが示されて
いる。又各組合わせ毎に示されている座標Z0 は前述の
原稿面1上副走査方向の軸外点の位置を表わす。全組合
わせの内4a×−1次、4b×0次、4c×+1次は所
望の各色光成分を示すものであり、各々ラインセンサー
4aはラインセンサー4bと0.147mm、ラインセ
ンサー4cはラインセンサー4bと前者と反対側にZ0
方向に0.189mm離れて配置されることを表わして
いる。即ち、上記3種の組合わせ以外のものは全て軸外
点からのノイズ光成分を表わしている。
【0030】尚、±2次光成分のラインセンサー面上の
致達位置は以下の式から求められる。 Zi =XG ・tan・[sin-1{(±2λ/P)+sinθ0 }−θ0 ] そこで本実施例では前述の有害光となる副走査方向の軸
外点からのノイズ光成分を除去する為に原稿面1から光
軸方向に距離Xs だけ離れた位置に開口幅(スリット
幅)Ws なる第1透明部5aを有するスリット部材5を
設けている。このスリット部材5の開口幅WS によって
決定される原稿面1上の半影端は図中Z0で示される位
置となる。これは次式に従い求められる。
【0031】
【数1】 更に、原稿面1を照明する光源101からの照射光を妨
げることのないよう該スリット部材5はWS・out なる有
限幅で遮光効果を終える必要がある。これにより原稿面
1上のZ0・out なる位置を外側の半影端として、更に外
側からの光束は遮光しない構造としている。
【0032】以上の説明を図示するのが図21である。
具体的に数値例を挙げて説明する。
【0033】例えばスリット部材5の内側の開口巾WS
=1.0mm、原稿面1からの距離XS =7.0mm、
投影レンズ2の瞳径φP =17.8mm、原稿面1から
瞳までの距離XL =564mmとした場合、前記式に従
い、Z0 .in =±0.62mm、ZS =±0.39mm
と求まる。又スリット部材5の外側の端巾WS・out =
7.8mmとして、Z0・out =±3.84mmと求ま
る。
【0034】尚、Z0・out は以下の式に基づく。
【0035】
【数2】 これらの数値をもとに、図6〜図20に示した有害光と
なるノイズ光成分の原稿面1上の軸外点の位置と比較す
ると、−2次成分がBセンサー4aに混入する座標Z0
=−0.744近傍がもっとも光軸に近い場合であり、
これはZ0・in=−0.62mmで除去できることが明ら
かである。一方、光軸からもっとも遠い軸外点からのノ
イズ光成分の位置は−2次成分がRセンサー4cに混入
する場合でありZ0 =−3.412mmである。これは
Z0・out =−3.84mmで除去できる。
【0036】以上から本実施例においては有害光となる
ノイズ光成分は、当該スリット部材5により全て除去さ
れると共にその外端巾WS・out の外側より、充分な照明
をも可能となる。
【0037】図22は図1のカラー画像読取装置におい
てカラー画像を照明する際の具体的な照明装置を示す実
施例1の要部斜視図、図23は図22の垂直断面図であ
る。図24は図22のスリット部材の一部分の拡大説明
図である。
【0038】図22、図23において101は照明手
段、201は集光性を有する第1反射鏡、202は集光
性を有する第2反射鏡であり、これらの反射鏡201、
202は照明手段101からの光束を反射させてスリッ
ト部材210の第2透明部5cを介してカラー画像1の
露光点A近傍を照明している。スリット部材210は化
学強化ガラス基板に黒色のシルク印刷を施して図に示す
寸法においてWS =1mm、WS・out =7.8mmとな
るような帯状の不透明部5bを形成している。
【0039】204は光束規制板で照明手段101から
の直射光が露光点Aに入射するのを防止している。
【0040】スリット部材210は反射鏡201、20
2を支持する側板216の切欠き216aにバネ215
の一部215bによってX方向に突当てて位置決めして
おり、Y方向は側板216にバネ215の一部バネ21
5aにより突当てて位置決めしている。
【0041】スリット部材210の厚さtはt=2〜3
mm程度であり、これにより自重によるたわみや振動に
よる振れ等から生ずる位置誤差を防止している。又化学
イオン強化を施し、照明手段101からの熱を吸収し3
00℃程度の温度上昇があっても割れないようにしてい
る。このようにして本実施例ではスリット部材210を
熱膨張等から生ずる変形を効果的に防止している。
【0042】本実施例では照明装置の基準位置とスリッ
ト部材210の第1透明部5aのスリット開口(スリッ
ト幅)WS の中心位置(中心線213)の精度を良好に
保ち、又光学要素の調整時にスリット開口Ws と光軸と
のズレを防止してCCDラインセンサーから良好なる出
力信号が得られるようにしている。
【0043】次にスリット部材210のガラス基板21
9への不透明部の形成方法について説明する。
【0044】本実施例においてはスリット部材210は
図24に示すように長方形にカットしたガラス基板21
9にシルクスクリーン印刷を施して不透明部5bを形成
している。
【0045】このときガラス基板219と印刷用の版と
を精度良く位置決めしている。
【0046】即ちガラス基板219と印刷用の版との位
置決めを精度良く行い、印刷位置が所定の位置にくるよ
うにしている。
【0047】本実施例ではガラス基板219と版の位置
決めをガラス基板219の外周部の一部219a、21
9bの部位に版側(不図示)から突起218a、218
bを突出させて突き当てて行っている。
【0048】これによりガラス基板219の外形の一部
の部位219a、219bに対してスリット幅WS の中
心線までの寸法精度が約50μm以下、又該一部の部位
219a、219bを結ぶ仮想直線とスリット幅Ws の
中心線213の平行性が約50μm以下となる印刷精度
を得ている。
【0049】次に照明装置の基準位置とスリット部材2
10のスリット幅Wsの中心線213との位置決めにつ
いて説明する。
【0050】一般にガラス基板の端面のエッジの真直性
は略±0.2mm程度におさめるのが限界である。従っ
て適当な所を基準に照明装置に位置決めすると取付精度
が低下してくる。
【0051】そこで本実施例では印刷基準として使用し
たガラス基板の端面エッジの部位219aと219bを
照明装置への位置決めの突き当てとすることにより、ス
リット幅WS の中心線を所定の位置に位置決めしてい
る。
【0052】具体的には図22に示すように照明装置の
照明基準穴251と同一の部品内にスリット部材210
の突き当て部216aを配し、該突き当て部216aに
突き当たるガラス基板219の部位219a及び長手方
向の他端の部位(図22では不図示)219bを印刷基
準として版をセットするようにして照明基準穴251と
スリット幅WS の中心位置精度を向上させている。
【0053】これにより市場での互換性や照明光束の弊
害、調整時の諸問題を解決している。
【0054】尚図24で示すようにスリット幅WS の中
心とガラス基板219の中心からオフセットしているの
は取付け時に印刷基準側とそうでない側とを間違って取
りつけないようにしている為である。
【0055】照明装置との関係で中心振分けになってし
まう場合にはスリット部材210のどこかに印刷基準側
を示すマークを付けることにより間違って取付けられる
のを防止するのが良い。
【0056】図25は本発明のカラー画像読取装置のカ
ラー画像を照明する際の照明装置の実施例2の一部分を
示す要部概略図である。
【0057】本実施例ではスリット部材220の幅を狭
くし、第2透明部を自由開口となるようにしている。そ
して第1反射鏡201と第2反射鏡202からの反射光
束がスリット部材220の自由開口を介してカラー画像
1の露光点A近傍に入射するようにしている。これによ
り光束がガラス基板を通過する際に生ずる光量損失を回
避し、照明効率を高めている。
【0058】本実施例のスリット部材220は断面形状
を台形状とし、これにより露光点Aに向う光束を遮光し
ないようにし、かつスリット部材220自体の剛性を良
好に保つようにしている。又各反射鏡201、202と
スリット部材220そして筐体221で囲まれたエリア
の開口率を高くし、走査時の風流及び冷却手段(不図
示)からの風流が該エリア内に効果的に入るようにして
スリット部材の昇温を防止している。
【0059】図26は本発明に係るスリット部材の一実
施例の要部概略図である。同図ではファインプレス若し
くはエッチング法により形成した不透明部232をガラ
ス基板231に接着したり、又はガラス基板231上の
不透明部232以外の領域をマスキングして不透明部を
蒸着し、これによりスリット部材を構成している。
【0060】図27は本発明に係るスリット部材の他の
実施例の断面概略図である。本実施例ではガラス基板2
41に黒色のシルクスクリーン印刷をして不透明部24
2a、242bを形成し、その面上からガラス基板24
1全面に透明耐熱ラッカーを塗布している。
【0061】これによりスリット部材の物流時及び組立
作業時に印刷部にキズがついたり又アルコール等の溶剤
で清掃したときの印刷部が落ちないようにして、カラー
画像の読取不良を効果的に防止している。
【0062】図28、図29は本発明に係るスリット部
材の照明装置への取付けの際の位置決め方法を示す他の
実施例の要部概略図である。
【0063】本実施例ではガラス基板254にスリット
幅WS の中心線の延長線上で長手方向の両端近傍に丸穴
252と丸長穴253とを形成している。不透明部を印
刷する際に該丸穴252と丸長穴253を印刷用の版の
基準とし、精度良くガラス基板254への印刷を可能と
している。
【0064】そして照明装置に取付ける際の位置決めは
該丸穴252と丸長穴253とを用いて反射側板216
から突出させたピン217と反対側のピン(不図示)に
嵌合させてこれにより照明装置の基準位置に対してガラ
ス基板に印刷したスリット幅WS を精度良く、位置決め
することができるようにしている。
【0065】尚ガラス基板254は板バネ215により
下方へ付勢して位置決めしている。
【0066】
【発明の効果】本発明によればモノリシック3ラインセ
ンサーを用いてライン走査によりカラー画像情報の読取
りを行なう際、色分解素子としての1次元ブレーズド回
折格子とガラス基板にシルクスクリーン印刷等により不
透明部を形成したスリット部材を用いて軸外物点からの
回折ノイズ光が各ラインセンサーに混入しないようにし
ている。
【0067】又、光学的共役物点が内側半影端より外側
に位置するように設定すると共に、外側半影端より外側
には±2次回折光まで含んだ軸外点からの回折ノイズ光
成分が混入しないよう設定することにより、一切の軸外
点からのノイズ光成分を遮断すると共に、容易な照明手
段で原稿面を照射することを可能ならしめ、高精度なデ
ジタルカラー画像の読取りが出来るカラー画像読取装置
を達成することができる。
【0068】特にガラス基板より成るスリット部材を用
いることにより、印刷等により透明部と不透明部とから
成るスリット開口を高精度に形成することができ、又前
述の如くスリット部材を支持することにより、所定位置
に高精度に取付けることができ、更に熱膨張による変形
もなく高精度にカラー画像を読取ることが出来る等の特
長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー画像読取装置の要部模式図
【図2】 図1の一部分の拡大説明図
【図3】 図1の一次元ブレーズド回折格子からの回折
光の分光特性の説明図
【図4】 図1のラインセンサーに到達する各回折光成
分の強度を示す説明図
【図5】 図1のラインセンサーに到達する各回折光成
分の強度を示す説明図
【図6】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上の
強度分布を示す説明図
【図7】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上の
強度分布を示す説明図
【図8】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上の
強度分布を示す説明図
【図9】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上の
強度分布を示す説明図
【図10】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図11】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図12】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図13】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図14】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図15】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図16】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図17】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図18】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図19】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図20】 ノイズ光成分を含む各ラインセンサー面上
の強度分布を示す説明図
【図21】 図1の原稿面上の遮光効果を示す説明図
【図22】 本発明に係る照明装置の実施例1の要部斜
視図
【図23】 図22の断面概略図
【図24】 図22の一部分の説明図
【図25】 本発明に係る照明装置の実施例2の要部断
面図
【図26】 本発明に係るスリット部材の他の実施例の
説明図
【図27】 本発明に係るスリット部材の他の実施例の
説明図
【図28】 本発明に係るスリット部材の照明装置への
取付け方法の説明図
【図29】 図28の一部分の説明図
【図30】 従来のカラー画像読取装置の要部概略図
【図31】 図1のラインセンサーの説明図
【図32】 従来のカラー画像読取装置の要部概略図
【符号の説明】
1 原稿 2 投影光学系 3 1次元ブレーズド回折格子 4 検出手段 4a,4b,4c ラインセンサー 5 スリット部材 5a 第1透明部 5b 不透明部 5c 第2透明部 101 照明手段 102 走査手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明手段により原稿面上のカラー画像を
    照明し、該カラー画像を投影光学系により複数のライン
    センサーを平行に同一基板面上に配置した検出手段面上
    に投影し、該検出手段により該カラー画像を読取る際、
    該投影光学系の後方に該投影光学系からの光束を該ライ
    ンセンサーの画素の並び方向と直交する方向に複数の色
    光に色分解し、各々のラインセンサーに導光する1次元
    ブレーズド回折格子を配置し、又ガラス基板面に不透明
    部を印刷してスリット透明部を形成したスリット部材を
    該照明手段の一部に、該スリット透明部が該ラインセン
    サーの画素の並び方向に一致するように配置する際、該
    ガラス基板への不透明部の印刷時の版基準と該照明手段
    への該スリット部材の短手方向の位置決め基準とを合致
    させるようにしたことを特徴とするカラー画像読取装
    置。
JP3209883A 1991-07-26 1991-07-26 カラー画像読取装置 Expired - Fee Related JP2576311B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3209883A JP2576311B2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 カラー画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3209883A JP2576311B2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 カラー画像読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0537724A JPH0537724A (ja) 1993-02-12
JP2576311B2 true JP2576311B2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=16580229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3209883A Expired - Fee Related JP2576311B2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 カラー画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2576311B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02187206A (ja) * 1989-01-17 1990-07-23 Tocalo Co Ltd ブライドルロール

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3145952C2 (de) * 1981-11-20 1984-05-03 Triumph-Adler Aktiengesellschaft für Büro- und Informationstechnik, 8500 Nürnberg Anordnung zur Beleuchtung und Abbildung einer Bildvorlage für ein Bildsensorarray
JPH0298285A (ja) * 1988-10-05 1990-04-10 Fuji Photo Film Co Ltd 画像読取装置
JPH07121047B2 (ja) * 1989-02-15 1995-12-20 キヤノン株式会社 カラー画像読取り装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0537724A (ja) 1993-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2524569B2 (ja) カラ―画像読取装置
US5173599A (en) Color image reading apparatus with blazed diffraction grating
EP0457281B1 (en) Image reading apparatus
JPH03113961A (ja) 画像読取装置
JP2576311B2 (ja) カラー画像読取装置
JPH07121047B2 (ja) カラー画像読取り装置
JP3240870B2 (ja) カラー画像読取装置
JPH04367817A (ja) カラー画像読取装置
JP2638268B2 (ja) カラー画像読取装置
JPH07105865B2 (ja) カラー画像読取装置
JPH0421255A (ja) カラー画像読取装置
JPH0546139B2 (ja)
JPH05130329A (ja) 照明光源ユニツト及びカラー読取装置
JP3033167B2 (ja) カラー画像読取装置
JP3010686B2 (ja) カラー画像読取装置
JPS60127863A (ja) カラ−原稿読取装置
JP2969765B2 (ja) カラー画像読取装置
JP2000244711A (ja) 画像読取装置
JPH09205523A (ja) カラー画像読み取り装置
JPH04181864A (ja) カラー画像読取装置
JPH07105861B2 (ja) カラー画像読取装置
JPH06261179A (ja) カラー画像読取装置
JP2001127960A (ja) 画像読取装置
JP2001127961A (ja) 画像読取装置
JP2002209056A (ja) カラー画像読み取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees