JPH07104609A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH07104609A
JPH07104609A JP5247823A JP24782393A JPH07104609A JP H07104609 A JPH07104609 A JP H07104609A JP 5247823 A JP5247823 A JP 5247823A JP 24782393 A JP24782393 A JP 24782393A JP H07104609 A JPH07104609 A JP H07104609A
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JP
Japan
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intermediate transfer
transfer medium
toner
roller
medium
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5247823A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Hayakawa
慎司 早川
Shinichi Ito
眞一 伊東
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】異なる画像形成装置を使用しても十分にトナー
を予熱することができる画像形成装置を提供する。 【構成】トナー像が転写される中間転写媒体8と、該中
間転写媒体8及び記録支持体9を挟持して中間転写媒体
8のトナー像を記録支持体9に転写し定着させる一対の
ローラと、前記中間転写媒体8とニップ部の手前で密着
する一方のローラに配設された加熱手段とを有する。そ
して、前記中間転写媒体8と前記一方のローラがニップ
部の手前で密着する部分の距離及びプロセス速度から計
算された予熱時間を、ニップ部の直前におけるトナー1
5の希望温度、一方のローラの表面温度、中間転写媒体
8の通常温度、中間転写媒体8の厚さ、及び中間転写媒
体8の温度伝達係数から計算した理論予熱時間以上のあ
る値に設定する。予熱時間が経過した時点でトナー15
は十分に加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真式の画像形成装置におい
ては、帯電させられた感光体ドラムの表面に光を照射し
て静電潜像を形成し、該静電潜像にトナーを付着させて
現像を行った後にトナー像を記録支持体に転写させ、定
着するようにしている。そして、転写・定着手段を配設
し、トナーを加熱すると同時に加圧することによってト
ナー像の転写と定着を同時に行うようにした画像形成装
置の場合、加熱ローラと加圧ローラの圧接部分であるニ
ップ部の入口側においてはトナーの温度が室温に近く、
ニップ部を通過している間にトナーを溶融温度まで加熱
する必要がある。したがって、加熱ローラの表面温度を
高くしてトナーを短時間で十分に加熱することができる
ようにしている。
【0003】ところが、画像形成装置を軽量化するとと
もにコストを低くするため、加熱ローラの周辺に樹脂材
料を使用することがあるが、その場合、加熱ローラの表
面温度が高い分だけ安全性が低下してしまう。そこで、
加熱ローラの表面温度を低くするとともに、プロセス速
度を低くし、トナーの加熱時間を長くするようにしたも
のが提供されている。
【0004】また、プロセス速度を低くすることなくト
ナーを十分に加熱するために、ニップ部の手前でトナー
を予備的に加熱する方法が提供されている(特公平1−
1027号公報参照)。この方法においては、加熱ロー
ラに中間転写媒体を90〔°〕以上巻き付け、ニップ部
の手前の加熱ローラの熱を利用してトナーを予備的に加
熱し、トナーの溶融温度の付近まで温度を上昇させ、そ
の後、ニップ部においてトナーを更に加熱し溶融させ、
トナー像を記録支持体に転写し定着するようにしてい
る。
【0005】図2は従来の画像形成装置におけるトナー
の予備加熱方法を示す概略図である。図において、8は
中間転写媒体、9は記録支持体、15はトナー、18は
加熱ローラ、19は該加熱ローラ18に圧接させられた
加圧ローラである。前記中間転写媒体8は、加熱ローラ
18と加圧ローラ19の圧接部分であるニップ部PN
手前で加熱ローラ18に図のθ(≧90〔°〕)で示す
巻付角度で巻き付けられる。そして、前記加熱ローラ1
8の熱によってトナー15を予備的に加熱し、ニップ部
N において記録支持体9にトナー像を転写し定着させ
るために必要な熱量を減少させ、転写・定着時間を短く
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の画像形成装置においては、個々の画像形成装置に固
有な加熱温度、プロセス速度、中間転写媒体8の熱伝導
特性等が考慮されていない。したがって、画像形成装置
が異なると、中間転写媒体8を加熱ローラ18に同じ巻
付角度θだけ巻き付けても、加熱ローラ18からトナー
15に伝達される熱量が、加熱温度、プロセス速度、中
間転写媒体8の熱伝導特性等によって変化するので、ト
ナー15を十分に加熱することができず、トナー像を記
録支持体9に十分に転写し定着させることができない。
【0007】例えば、プロセス速度が高すぎたり、中間
転写媒体8の熱伝導特性が悪いとトナー15を十分に予
熱することができず、コールドオフセットが生じてしま
う。したがって、中間転写媒体8の巻付角度θを設定す
ることが困難になる。また、転写・定着時において最小
限必要な熱量が明らかでないので加熱ローラ18の表面
温度を安易に低くすることができない。したがって、消
費電力を小さくすることができず、また、加熱ローラ1
8の表面温度が180〔℃〕前後になるので、その分安
全性が低下してしまう。
【0008】本発明は、前記従来の画像形成装置の問題
点を解決して、異なる画像形成装置を使用しても十分に
トナーを予熱することができる画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の画
像形成装置においては、画像形成担持体に形成されたト
ナー像が転写される中間転写媒体と、該中間転写媒体及
び記録支持体を挟持して加熱し、加圧することによって
中間転写媒体のトナー像を記録支持体に転写し定着させ
る一対のローラと、前記中間転写媒体とニップ部の手前
で密着する一方のローラに配設された加熱手段とを有す
る。
【0010】そして、前記中間転写媒体と前記一方のロ
ーラがニップ部の手前で密着する部分の距離及びプロセ
ス速度から計算された予熱時間を、ニップ部の直前にお
けるトナーの希望温度、一方のローラの表面温度、中間
転写媒体の通常温度、中間転写媒体の厚さ、及び中間転
写媒体の温度伝達係数から計算した理論予熱時間以上の
ある値に設定する。
【0011】
【作用】本発明によれば、前記のように画像形成装置に
おいては、画像形成担持体に形成されたトナー像が転写
される中間転写媒体と、該中間転写媒体及び記録支持体
を挟持して加熱し、加圧することによって中間転写媒体
のトナー像を記録支持体に転写し定着させる一対のロー
ラと、前記中間転写媒体とニップ部の手前で密着する一
方のローラに配設された加熱手段とを有する。
【0012】前記中間転写媒体に転写されたトナー像の
トナーは、中間転写媒体と前記一方のローラがニップ部
の手前で密着すると、該ローラの熱を受けてトナーの溶
融温度の付近になるまで加熱される。次に、トナーがニ
ップ部に到達すると、前記ローラによって更に加熱され
て溶融させられる。そして、前記中間転写媒体と前記一
方のローラがニップ部の手前で密着する部分の距離及び
プロセス速度から計算された予熱時間を、ニップ部の直
前におけるトナーの希望温度、一方のローラの表面温
度、中間転写媒体の通常温度、中間転写媒体の厚さ、及
び中間転写媒体の温度伝達係数から計算した理論予熱時
間以上のある値に設定する。
【0013】したがって、予熱時間が経過した時点でト
ナーは十分に加熱される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す画
像形成装置の概略図である。図において、8は中間転写
媒体であり、該中間転写媒体8は、後述するように加熱
されて160〔℃〕前後に達するので耐熱性が必要であ
り、基材としてポリエステル、ポリイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエー
テルケトン等のフィルムを使用することができる。ま
た、帯電を防止するために基材中にカーボンを分散させ
た。
【0015】前記中間転写媒体8の抵抗値が1011〔Ω
・cm〕より大きいと、転写後の放電量が大きくなると
ともにトナー15が飛散したり、トナー像が乱れたりす
る。また、抵抗値が104 〔Ω・cm〕以下であると、
充電された電荷が接触している各種部材に逃げやすく、
転写電位が低下して転写率が低下してしまう。そこで、
中間転写媒体8の抵抗値を105 〜1010〔Ω・cm〕
とするのがよく、特に107 〜109 〔Ω・cm〕とす
るのが好ましい。また、中間転写媒体8の厚さを100
〔μm〕以下とし、かつ、引張強度と取扱性を考慮して
5〔μm〕以上とするのが好ましい。本実施例において
は、ポリイミドの基材に離型性が良好なPFA、FEP
等のフッ素樹脂を被覆したものを使用した。
【0016】そして、前記中間転写媒体8の周囲には、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー
像を形成するための画像形成ユニット10Y,10M,
10C,10Kがそれぞれ配設される。各画像形成ユニ
ット10Y,10M,10C,10Kは、画像形成担持
体としての感光体ドラム11、該感光体ドラム11の周
囲に順に配設された帯電装置12、露光装置13及び現
像装置14をそれぞれ有する。そして、各現像装置14
のトナー収容槽内にはそれぞれイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの各色のトナー15が収容され、トナー
担持体14aが回転自在に配設される。
【0017】前記感光体ドラム11は図示しない導電性
支持体の上に光導電層を形成したものであり、セレン感
光体、有機系感光体、酸化亜鉛感光体、アモルファスシ
リコン感光体等のいずれも使用することができる。そし
て、帯電装置12が感光体ドラム11に対向して配設さ
れ、感光体ドラム11の表面を一様にかつ均一に帯電す
る。本実施例においては、図に示すような接触型の帯電
ブレードが使用され、該帯電ブレードは例えば金属製の
板金に導電性のゴムを被覆して形成される。このほか
に、導電性の帯電ローラや非接触型のコロナ放電器など
も使用することができる。
【0018】また、前記露光装置13は画像信号を光に
変換して感光体ドラム11に照射する。該露光装置13
としてはレーザ、LEDアレイ等の光源と作像光学系を
組み合わせたものが使用される。本実施例においては、
光源としてLEDアレイを使用し、作像光学系としてロ
ッドアレイレンズを使用した。さらに、前記現像装置1
4は、トナー担持体14aの表面にトナー15を付着さ
せて矢印方向に搬送し、感光体ドラム11に形成された
静電潜像を現像する。該現像装置14としては二成分磁
気ブラシ現像器、一成分磁気ブラシ現像器、一成分非磁
性現像器等のいずれも使用することができる。
【0019】前記中間転写媒体8を挟み、各感光体ドラ
ム11に対向して転写装置16Y,16M,16C,1
6Kがそれぞれ配設される。該転写装置16Y,16
M,16C,16Kはトナー15を静電的に中間転写媒
体8に転移させるものであり、非接触型のコロナ放電器
や、接触型の導電性ローラ又は導電性ブレードを使用す
ることができる。本実施例においては導電性ローラを使
用した。該導電性ローラは、金属製の支持体にゴム又は
スポンジなどの弾性の抵抗体層を被覆して形成される。
また、必要に応じて抵抗体層の表面に保護層などを被覆
してもよい。そして、転写時には、前記導電性ローラの
金属製の支持体にはトナー15の帯電極性とは逆の極性
の電位が形成される。
【0020】前記中間転写媒体8の走行方向における画
像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの下流
側には加熱・加圧手段17が配設される。該加熱・加圧
手段17は、中間転写媒体8を挟み、対向して配設され
た加熱ローラ18及び加圧ローラ19から成り、圧接部
分であるニップ部PN (図2参照)を形成する。そし
て、前記加熱ローラ18は、前記ニップ部の手前で中間
転写媒体8と密接し、加熱手段を備える。該加熱手段
は、金属製の中空部材にハロゲンランプを内蔵したもの
によって形成される。また、ガラス、セラミックス等の
基材の表面にNi−Pなどから成る発熱抵抗体層を形成
し、更にその上にTa2 5 、フッ素樹脂等の保護層を
形成したものも使用することができる。
【0021】これに対して、加圧ローラ19は前記加熱
ローラ18と対向して配設されるとともに、一定の力で
前記加熱ローラ18を加圧する。前記加圧ローラ19は
金属パイプにシリコーンゴムなどのゴムを被覆した弾性
体によって形成される。本実施例においては、加熱ロー
ラ18に加熱手段を配設し、加圧ローラ19の表面にシ
リコーンゴムを被覆した。
【0022】また、前記中間転写媒体8の走行方向にお
ける前記加熱・加圧手段17の下流側には中間転写媒体
8を走行させるための駆動ローラ20、及び記録支持体
9を中間転写媒体8から分離させるためのガイドローラ
21が配設され、該ガイドローラ21においては、急な
角度で屈曲するように中間転写媒体8が掛けられてい
る。したがって、記録支持体9は腰の強さによって中間
転写媒体8から容易に分離させられる。また、前記中間
転写媒体8は、一定の張力を与えるための引張ローラ2
2、及びその他のローラ23,24に掛けられる。
【0023】前記画像形成ユニット10Y,10M,1
0C,10Kの上方には、記録支持体9を挿入するため
の挿入手段が配設される。該挿入手段は記録支持体9を
積層して収納する記録支持体カセット28、収納された
記録支持体9を順に中間転写媒体8の上に給紙するため
の給紙ローラ29、記録支持体9を案内するための一対
の給紙ガイド30、記録支持体9を送紙するための一対
の送紙ローラ34、及び記録支持体9を加熱・加圧手段
17に案内するための一対の給紙ガイド35から成る。
【0024】次に、本発明のカラー画像形成装置の動作
について説明する。まず、前記中間転写媒体8を走行さ
せるための駆動ローラ20及び各感光体ドラム11が、
図示しない駆動手段によって矢印方向に一定の周速度で
回転させられる。そして、各画像形成ユニット10Y,
10M,10C,10Kにおいては、記録を開始するス
タート信号に基づいて感光体ドラム11の表面が帯電装
置12によって一様にかつ均一に帯電させられる。次
に、露光装置13によって感光体ドラム11が画像信号
に対応して露光され、静電潜像が形成される。ここで
は、画像に対応する箇所に光が照射され、帯電した電荷
が消去される画像部と、帯電した電荷がそのまま残され
る非画像部が形成される。
【0025】続いて、感光体ドラム11に接触し又は近
接して配設された現像装置14によって、前記静電潜像
は可視像化される。本実施例では反転現像が行われ、感
光体ドラム11の導電性支持体とトナー担持体14aの
間にバイアス電位が印加される。したがって、トナー担
持体14a上の帯電させられたトナー15は静電気力に
よって感光体ドラム11に付着させられ、現像されてト
ナー像が形成される。
【0026】以上のように、各画像形成ユニット10
Y,10M,10C,10Kにおいて、画像信号に基づ
いて各色のトナー15が各感光体ドラム11に付着させ
られ、現像されて各色のトナー像が形成される。次に、
感光体ドラム11に形成されたトナー像は、感光体ドラ
ム11と対向する各転写装置16Y,16M,16C,
16Kに形成された転写電位によって中間転写媒体8に
静電的に転写される。そのため、各転写装置16Y,1
6M,16C,16Kの導電性ローラの支持体には、ト
ナー15の帯電極性とは逆の極性の転写電位が図示しな
い電位形成手段によって形成される。
【0027】前記中間転写媒体8における記録の先頭位
置がイエローのトナー15で現像された感光体ドラム1
1の位置に到達すると、感光体ドラム11のイエローの
トナー像が中間転写媒体8の移動に伴って転写される。
さらに、中間転写媒体8における記録の先頭位置がマゼ
ンタのトナー15で現像された感光体ドラム11の位置
に到達すると、同様にイエローのトナー像が転写された
中間転写媒体8にマゼンタのトナー像が転写される。同
様にシアン、ブラックのトナー像が中間転写媒体8に転
写され、各トナー像の転写はイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの順で終了する。この転写段階では各トナ
ー像が同時に転写される期間がある。
【0028】その後、前記中間転写媒体8のカラーのト
ナー像は加熱・加圧手段17の箇所まで搬送される。こ
こで、挿入手段の給紙ローラ29が記録支持体カセット
28に収納された記録支持体9を給紙し、給紙ガイド3
0によって案内し、送紙ローラ34によって送紙する。
そして、前記記録支持体9は中間転写媒体8の走行方向
における加熱・加圧手段17の手前で中間転写媒体8の
トナー像と重ねられ、加熱・加圧手段17の加熱ローラ
18及び加圧ローラ19によって挟持され、加熱され加
圧される。その結果、中間転写媒体8のトナー像のトナ
ー15に加熱ローラ18の熱が伝達され、トナー15は
加熱され溶融させられる。
【0029】ところで、前記中間転写媒体8は、加熱ロ
ーラ18と加圧ローラ19の圧接部分であるニップ部P
N の手前において、加熱ローラ18と密着するように加
熱ローラ18に巻き付けられ、中間転写媒体8と加熱ロ
ーラ18が密着している間にトナー15は加熱ローラ1
8の熱を受けて予熱されるようになっている。この場
合、トナー15の予熱時間Traは、プロセス速度をvと
し、ニップ部PN の手前で中間転写媒体8と加熱ローラ
18が密着する部分の距離をkとすると、 Tra=k/v となる。
【0030】ここで、ニップ部PN の直前におけるトナ
ー15の希望温度をTrqとし、加熱ローラ18の表面温
度をTs とし、中間転写媒体8の通常温度をT0 とし、
中間転写媒体8の厚さをxf とし、中間転写媒体8の温
度伝達係数をαとし、トナー15を中間転写媒体8の通
常温度T0 から溶融温度の付近の希望温度Trqに予熱す
るのに必要な理論予熱時間をTr とすると、前記加熱ロ
ーラ18によって中間転写媒体8上のトナー15を予熱
する場合の熱伝導方程式は、誤差関数を使用して次の式
(1)のように表すことができる。
【0031】
【数1】
【0032】ここで、
【0033】
【数2】
【0034】とすると、前記誤差関数erfc(y)は
【0035】
【数3】
【0036】となる。そして、該誤差関数erfc
(y)をテーラー展開すると、
【0037】
【数4】
【0038】のように近似することができる。そこで、
誤差関数erfc(y)を式(1)に代入して整理する
と、
【0039】
【数5】
【0040】となり、
【0041】
【数6】
【0042】とすると、 y3 −3y−C1 =0 ……(2) となる。したがって、式(2)を3次方程式の一般解を
使用して解くと、
【0043】
【数7】
【0044】となる。ここで、
【0045】
【数8】
【0046】であるから、
【0047】
【数9】
【0048】となる。この式を理論予熱時間Tr につい
て解くと、
【0049】
【数10】
【0050】となる。したがって、 Tra≧Tr ……(4) となるように各パラメータを設定することによって、ト
ナー15を最小限必要な消費電力で十分に予熱すること
ができる。なお、予熱時間Traは理論予熱時間T r と等
しくするか、又は、わずかに長くすると好ましい。
【0051】本実施例においては、プロセス速度v、加
熱ローラ18の表面温度Ts 、中間転写媒体8の厚さx
f 及び中間転写媒体8の温度伝達係数αのうち、調整が
可能なものを変化させることによって、前記予熱時間T
raを理論予熱時間Tr と等しくするか、又は、わずかに
長くすることができる。そして、前記プロセス速度vは
駆動ローラ20の回転数を調整することによって、加熱
ローラ18の表面温度Ts は加熱手段を制御することに
よって、中間転写媒体8の厚さxf 又は中間転写媒体8
の温度伝達係数αは中間転写媒体8を取り替えることに
よって変化させることができる。
【0052】このようにして、中間転写媒体8と加熱ロ
ーラ18が密着している間に、中間転写媒体8のトナー
15は加熱ローラ18から熱が伝達され、溶融温度の付
近まで加熱される。その後、カラーのトナー像が転写さ
れた中間転写媒体8に記録支持体9が重ねられ、前記加
熱ローラ18及び加圧ローラ19によって挟持され、加
熱されるとともに加圧される。これによって、中間転写
媒体8上の予熱されたトナー15に加熱ローラ18の熱
が更に伝達され、前記トナー15は直ちに溶融させられ
る。前記記録支持体9は中間転写媒体8の搬送方向にお
ける加熱・加圧手段17の下流側に中間転写媒体8と重
ねられた状態で搬送される。
【0053】この間、記録支持体9と中間転写媒体8の
間のトナー15は冷却されて固体状態に戻る。したがっ
て、トナー15の凝集力が大きくなり、一体となって、
中間転写媒体8からトナー15との接着力が大きい記録
支持体9に移動させられ、浸透させられる。このように
して、中間転写媒体8のカラーのトナー像は記録支持体
9に転写され、同時に定着させられる。
【0054】その後、ガイドローラ21における中間転
写媒体8は急な角度で屈曲し、その時、記録支持体9は
腰の強さによって中間転写媒体8から分離させられる。
該中間転写媒体8から分離させられた記録支持体9は画
像形成装置の外の図示しないスタッカに排出される。な
お、中間転写媒体8の表面にはフッ素樹脂が被覆されて
いるので離型性が高く、また、トナー15は固体状態と
なり凝集力が大きくなるので、転写後の中間転写媒体8
にトナー15はほとんど残留しない。
【0055】前記構成の画像形成装置を使用してプロセ
ス速度vを50〔mm/s〕とし、中間転写媒体8の加
熱ローラ18への巻付角度θを80〔°〕とし、加熱ロ
ーラ18の表面温度TS を160〔℃〕として、中間転
写媒体8の厚さxf を変えて定着試験を行い、記録支持
体9における定着度合いを評価した。この場合、定着後
の記録支持体9におけるトナー15の定着部分に粘着テ
ープを貼(は)り、続いて粘着テープを剥離(はくり)
させ、剥離前の画像濃度と剥離後の画像濃度との差を求
め、該差によって定着度合いを評価した。表1は、定着
度合いの評価、実際の予熱時間Tra及び式(4)の条件
を満たす理論予熱時間Tr を示す。
【0056】
【表1】
【0057】また、式(3)によって理論予備時間Tr
を計算するに当たり、希望温度Trqを140〔℃〕と
し、通常温度T0 を20〔℃〕とし、温度伝達係数αを
6.36×1-4〔cm/s〕とした。表1に示すように
中間転写媒体8の厚さxf が30〔μm〕の中間転写媒
体8を使用すると、前記加熱ローラ18への巻付角度θ
が90〔°〕未満であるにもかかわらずトナー15を十
分に予熱することができる。これは、実際の予熱時間T
raが理論予熱時間Tr より長いことによる。これに対
し、中間転写媒体8の厚さxf が30〔μm〕以外の中
間転写媒体8を使用すると、実際の予熱時間Traが理論
予熱時間Tr より短くなるので、トナー15を十分に予
熱することができない。
【0058】このように、式(4)の条件を満たすよう
に、予熱時間Traを設定することによって、トナー15
を十分に予熱することができる。なお、本実施例におい
ては、理論予熱時間Tr の効果を実証するために中間転
写媒体8の厚さxf をパラメータとしているが、加熱ロ
ーラ18の表面温度TSやプロセス速度vなどをパラメ
ータとすることもできる。
【0059】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。例えば、前記実施例においてはカラーの画
像形成装置について説明しているが、モノクロの画像形
成装置にも適用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば画像形成装置においては、画像形成担持体に形成さ
れたトナー像が転写される中間転写媒体と、該中間転写
媒体及び記録支持体を挟持して加熱し、加圧することに
よって中間転写媒体のトナー像を記録支持体に転写し定
着させる一対のローラと、前記中間転写媒体とニップ部
の手前で密着する一方のローラに配設された加熱手段と
を有する。
【0061】そして、前記中間転写媒体と前記一方のロ
ーラがニップ部の手前で密着する部分の距離及びプロセ
ス速度から計算された予熱時間を、ニップ部の直前にお
けるトナーの希望温度、一方のローラの表面温度、中間
転写媒体の通常温度、中間転写媒体の厚さ、及び中間転
写媒体の温度伝達係数から計算した理論予熱時間以上の
ある値に設定する。
【0062】したがって、予熱時間が経過した時点でト
ナーは十分に加熱されるので、最小限必要な消費電力で
トナーを十分に加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略図で
ある。
【図2】従来の画像形成装置におけるトナーの予備加熱
方法を示す概略図である。
【符号の説明】
8 中間転写媒体 9 記録支持体 11 感光体ドラム 17 加熱・加圧手段 18 加熱ローラ 19 加圧ローラ v プロセス速度 Tra 予熱時間 Trq 希望温度 Ts 表面温度 T0 通常温度 xf 厚さ α 温度伝達係数 Tr 理論予熱時間 k 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)画像形成担持体に形成されたトナ
    ー像が転写される中間転写媒体と、(b)該中間転写媒
    体及び記録支持体を挟持して加熱し、加圧することによ
    って中間転写媒体のトナー像を記録支持体に転写し定着
    させる一対のローラと、(c)前記中間転写媒体とニッ
    プ部の手前で密着する一方のローラに配設された加熱手
    段とを有するとともに、(d)前記中間転写媒体と前記
    一方のローラがニップ部の手前で密着する部分の距離及
    びプロセス速度から計算された予熱時間を、ニップ部の
    直前におけるトナーの希望温度、一方のローラの表面温
    度、中間転写媒体の通常温度、中間転写媒体の厚さ、及
    び中間転写媒体の温度伝達係数から計算した理論予熱時
    間以上のある値に設定したことを特徴とする画像形成装
    置。
JP5247823A 1993-10-04 1993-10-04 画像形成装置 Withdrawn JPH07104609A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449986B1 (ko) * 2002-06-07 2004-09-24 삼성전자주식회사 전사효율 개선을 위한 보조 중간전사부를 갖는 습식전자사진방식 프린터
US7526240B2 (en) 2001-12-07 2009-04-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including a plurality of photoconductive elements developing devices and mirrors
US8126380B2 (en) 2007-09-26 2012-02-28 Oki Data Corporation Image forming apparatus

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100449986B1 (ko) * 2002-06-07 2004-09-24 삼성전자주식회사 전사효율 개선을 위한 보조 중간전사부를 갖는 습식전자사진방식 프린터
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