JPH07104346B2 - ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを測定するための免疫アッセイ方法 - Google Patents

ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを測定するための免疫アッセイ方法

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JPH07104346B2
JPH07104346B2 JP3199755A JP19975591A JPH07104346B2 JP H07104346 B2 JPH07104346 B2 JP H07104346B2 JP 3199755 A JP3199755 A JP 3199755A JP 19975591 A JP19975591 A JP 19975591A JP H07104346 B2 JPH07104346 B2 JP H07104346B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、女性用の早期妊娠イン
ジケーターとして使用することができるヒト絨毛性性腺
刺激ホルモン(hCG)の新規で迅速なアッセイに関す
る。また、本発明はそのアッセイに有用な水性免疫試薬
組成物および試験キットにも関する。
【0002】
【従来の技術】当該技術分野では、早期妊娠インジケー
ターとして低濃度のhCGを迅速かつ正確に検出しうる
試験法を入手することに依然として変らぬ欲求がある。
このホルモンは、妊娠直後に女性内で濃度が上昇し、そ
の濃度が50mI.U./mLほどの低濃度であっても
可能な限り早期にそれを検出することが望まれる。10
分以内に感度のよい妊娠の指標を提供する目的で多くの
商業的試験が開発され市場に出されてきたが、すべての
試験がかかる試験を実施する医師および他の専門家によ
って設定されるすべての基準にうまく合致するとは限ら
ない。
【0003】hcGの測定に有用なキットは、早くも1
988年にイーストマンコダック社(Eastman
Kodak Company)からKodak Sur
ecell(商標)hCG−尿試験キットとして販売さ
れてきた。このキットは、5分以内に感度のよいアッセ
イを行うのに必要な各種の試薬および備品を含む。この
アッセイおよびキットに対するさらなる詳細は、例え
ば、米国特許第4,870,007号明細書に記載され
ている。このアッセイは、2種以上の抗体(その一つは
アビジン−ビオチン結合を介して小粒子に固定化されて
いる)とhCGの複合体を捕捉する微孔質膜を試験ウェ
ル中に担持する使い捨て試験デバイスを用いて実施され
る。リン酸ナトリウムおよびドデシル硫酸ナトリウム
(10ミリモル濃度)を含む洗液を使用して膜を介して
複合体から未複合体化物質が分離されている。
【0004】後になって、ドデシル硫酸ナトリウムが少
なくとも0.01重量%の量で存在する限り、それがh
CGアッセイのバックグランドを低減させることが認め
られた(ヨーロッパ特許公開第328388号参照のこ
と)。好ましくないバックグランドでは、hCG以外の
起源によって生ずる色素または他のシグナルが観察され
る。バックグランドが存在する場合、妊娠を早期に検出
することは不可能である。それが高すぎる場合には、試
験に際して偽陰性の許容できない指示をする可能性があ
る。
【0005】さらなる改良がヨーロッパ特許公開第32
8413号明細書に記載されており、それは洗液中の低
級アルキルスルフェート(例えば、デシル硫酸ナトリウ
ム)がドデシル硫酸ナトリウムを含む洗液の長期保存中
に見い出される結晶化の問題点を解決する。さらに、前
者の洗液に比べ6倍を超える量の低級アルキルスルフェ
ートが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の微孔質膜を用い
る免疫アッセイ(または、通常サンドイッチアッセイと
して知られている)を行うに際し、膜の限定された区域
(例えば、限定された円または模様)内に検出可能なシ
グナル(例えば、色素)を提供するアッセイを入手する
ことは望ましいことであった。その限定された区域以外
の膜はパックグランドを観察するのに使用することがで
きる。アッセイが適切に行われる場合には、バックグラ
ンドを無視することができるであろう。しかしながら、
早期アッセイでは限定された区域外の膜上の検出可能な
着色バックグランドの「輪(ring)」がしばしば見
られることが解っていた。このバックグランドは、早期
使用の前記改良方法によって完全には除去されない。
【0007】さらに、早期アッセイの感度および迅速性
を改良する必要性がある。すなわち、妊娠1週間直後に
女性の尿に通常存在する50mI.U./mLのhCG
を一様に検出することが望まれる。迅速法(すなわち、
2分以内)でこのような低量を検出することは、強く望
まれる課題であったが、既知のアッセイでは容易に達成
できなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】hCGのための既知のア
ッセイに付随する上記課題は、下記の工程: A.被検体を、hCGの1つのエピトープ部位に向けら
れた第一抗体を上方に担持する微孔質膜と接触させる工
程、 B.得られた免疫複合体に、hCGの別のエピトープ部
位に向けられた第二抗体の水性組成物であって、前記第
二抗体が酵素に共役結合しておりかつこの共役結合が前
記組成物中で少なくとも2μg/mL、好ましくは2.5
〜5μg/mLの濃度で存在する水性組成物を直ちに接触
させる工程、 C.工程Bの直後に、得られたサンドイッチ複合体を、
低級アルコールスルフェートとイオン強度0.1〜1を
提供するのに十分な量で存在する塩とを含む溶液で洗浄
する工程、 D.工程Cの直後に、前記サンドイッチ複合体に、前記
酵素の存在下で色素を提供する組成物を接触させる工
程、そして E.工程Dの1分以内に、色素の存在を測定する工程、
を含んでなり、そしてアッセイを2分未満で実施するこ
とを特徴とする、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを測定す
るための免疫アッセイ方法によって解決することができ
る。
【0009】また、本発明によれば、下記の工程: A.ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンと第一抗体および第二
抗体とのサンドイッチ複合体を微孔質膜上で形成する工
程であって、その際、第一抗体を酵素に共役結合させか
つこの共役結合を少なくとも2μg/mL、好ましくは
2.5〜5μg/mLの濃度で、水性組成物中のヒト絨毛
性性腺刺激ホルモンと接触させる工程、 B.前記複合体を、低級アルコールスルフェートとイオ
ン強度0.1〜1を提供するのに十分な量で存在する塩
とを含む溶液で直ちに洗浄する工程、 C.工程Bの直後に、前記サンドイッチ複合体に、前記
酵素の存在下で色素を提供する組成物を接触させる工
程、そして D.工程Cの1分以内に、色素の存在を測定する工程、
を含んでなり、そしてアッセイを2分未満で実施するこ
とを特徴とする、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを測定す
るための免疫アッセイ方法も提供される。
【0010】また、hCGに向けた抗体と酵素標識の結
合物であって、この結合物が少なくとも2μg/mLの
量で存在するものを含む水性組成物からなる水性免疫試
薬を含んでなるhCGの測定用診断試験キットも提供さ
れる。
【0011】
【具体的な態様】本発明は、妊娠女性の尿中に一般的に
見い出されるhCGの免疫アッセイである。このアッセ
イは抗体が抗原によるもう一つの抗体の複合体化を妨げ
ないように抗原の別個のエピトープ部位に向けられた2
種の抗体を用いて行われる。
【0012】抗体は、モノクローナルまたはポリクロー
ナルであることができ、各種の市販元から入手できる
か、あるいは既知法で調製することができる。アッセイ
は、hCGを含むことが予想される被検体(一般に、限
定されるものでないが、尿)を、複合体化物質は残存さ
せるが、未複合体化物質および流体は迅速に排出する微
孔質膜と接触することによって行われる。このような膜
は、流体との接触中にその保全性を保有するいずれかの
天然または合成材料で構成することができる。一般的
に、これらの膜は、ポリマー材料、例えば、ポリエステ
ル類、ポリアミド類、ポリエチレンイミン類、ポリカー
ボネート類、セルロース性材料およびエチレン系不飽和
重合性モノマー類から製造される付加ポリマー類から作
製される。膜の細孔サイズは、アッセイに使用する粒子
(後述する)サイズに応じて変動するが、一般に、平均
細孔サイズは1〜10μmにある。
【0013】特に有用な膜は、ポリアミドから作製され
る。限定されるものでないが、代表的な材料としては、
ポリヘキサメチレンドデカンジアミド(ナイロン61
2)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6
6)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン61
0)、ポリ−ε−カプロラクタム(ナイロン6)、ポリ
−7−アミノヘプタンアミド(ナイロン7)およびそれ
らの混合物が挙げられる。これらの膜は平均細孔サイズ
5μmを示すことが好ましい。
【0014】本明細書で開示する膜は、アッセイを実施
する上で他の備品(ビーカー、ボトル、試験管または他
の容器)と組み合わせて使用することができる。膜は試
験デバイスに取り付けるが、当該技術分野で数多く知ら
れているのでその形状はそれほど重要でないであろう。
特に有用な試験デバイスは、米国特許第4,833,0
87号および同4,921,677号明細書に記載され
ている。
【0015】膜が試験デバイスに取り付けられる場合、
デバイスは、同時に対照アッセイが実施できるように1
以上の試験ウェルまたは区画を有することが好ましい。
好ましい試験デバイスでは、それぞれ膜を固定した3つ
の試験ウェルが存在し、これらの試験ウェルの2つは対
照アッセイ用に設計されている。
【0016】微孔質膜は、被検体中に存在するいずれか
のhCGと複合体を形成する第一抗体をそれらの上に担
持する。抗体は、膜に吸着するかまたは当該技術分野で
周知の反応性基を用いる方法で膜に共有結合することが
できる。しかしながら、ヨーロッパ特許公開第2003
81号明細書に記載されるものと異なり、この発明で使
用される抗体が膜の細孔内に埋没もしくは取り込まれな
いで、実質的にその外表面に存在するように考慮するこ
とが重要である。
【0017】好ましくは、直接または間接(連結部分を
介して)的に抗体分子を付着するのに必要な表面反応性
基を担持するポリマーからなるポリマー粒子に抗体を共
有結合する。各種の粒子、反応性基および付着の化学的
方法は多すぎてここに挙げないが、当該技術分野で周知
である。
【0018】従って、限定されるものでないが、一般に
ポリマー粒子はカルボキシ、エポキシ、アルデヒド、ハ
ロアルキル、活性化2−置換エチルスルホニル、ビニル
スルホニル、ビニルカルボニルおよび抗体の反応性アミ
ンまたはスルフヒドリル基と反応する当該技術分野で既
知の他の基を初めとする反応性基を担持する。好ましい
反応性基としては、カルボキシル、ハロアルキル、活性
化2−置換エチルスルホニルおよびビニルスルホニルが
挙げられる。特に有用なポリマー粒子は、次式によって
示されるポリマーからなる。
【0019】
【化2】
【0020】上式中、Aは、カルボキシル基またはその
塩もしくはこれらの基の前駆体を含む1種以上のエチレ
ン系不飽和重合性モノマー類に由来する反復単位を表
し、そしてBは、Aが誘導されるもの以外の1種以上の
エチレン系不飽和重合性モノマー類に由来する反復単位
を表し、そしてxは、0.1〜70モル%である。好ま
しくは、Bは、スチレンもしくはスチレン誘導体、アク
リル酸もしくはメタクリル酸エステル、またはアクリロ
ニトリルから誘導され、xは、1〜20モル%である。
【0021】上記構造中、Aは、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、β−カルボキシエチルアクリレー
ト、β−カルボキシエチルメタクリレート、m&p−カ
ルボキシメチルスチレン、メタクリルアミドヘキサン酸
またはN−(2−カルボキシ−1,1−ジメチルエチ
ル)アクリルアミド、あるいはそれらの塩または無水前
駆体、および当該技術分野で既知の他のモノマーから誘
導できる。
【0022】最も好ましくは、Aが誘導されるモノマー
は、次式によって示されるものである。
【0023】
【化3】
【0024】上式中、Rは水素、ハロゲンまたは炭素原
子数1〜3個のアルキルであり、Mは水素、アルカリ金
属イオンまたはアンモニウムイオンであり、そしてLは
連結鎖中に炭素、窒素、酸素およびイオウからなる群よ
り選ばれる原子数8〜50個を有する有機連結基であ
る。
【0025】定義したようなモノマー類の具体的な態様
は、Rが水素またはメチルであり、Mが水素またはアル
カリ金属イオンであり、そしてLがオキシ、チオ、イミ
ノ(−NR−)、カルボニルオキシ(−COO−)、
カルボニルイミノ(−CONR−)、ウリレン(−N
CONR−)またはスルホニルイミノ(−SO
NR−)基(ここで、各Rは独立して、水素、炭素
原子数1〜10個のアルキル、炭素原子数4〜10個の
シクロアルキルまたは炭素原子数6〜14個のアリール
である)で連結されているかまたは末端が形成されてい
る2以上のアルキレンまたはアリーレンアルキレン基を
含んでなる。
【0026】抗体は、当該技術分野で周知の化学試薬を
用いるのに必要な反応性基を担持するポリマー粒子に結
合することができる。表面カルボキシ基を有するこれら
の粒子では、付着は既知のカルボジイミド化合物、カル
バモイルオニウム化合物および他の既知の活性化剤を用
いて行うことができる。
【0027】ポリマー粒子に付着した抗体からなる免疫
試薬は、被検体中の抗原との複合体化にそれらが利用で
きるように、いずれかの適当な方法で微孔質膜に適用さ
れる。膜に適用された被検体は、細孔を通して容易に排
液されるが、抗原は膜上の抗体と複合体化される。この
複合体化は接触とほぼ同時に起こり、数秒間で次のアッ
セイ工程、を始めるための操作を行う。通常の既知アッ
セイで行われるように第一抗体と抗原のインキュベーシ
ョンは不要である。
【0028】次に、この複合体をhCGに対する第二抗
体と酵素から形成される結合物と接触して膜上にサンド
イッチ複合体を形成する。抗体に酵素を付着させるため
の試薬および操作は、文献および販売元から容易に入手
できる。有用な酵素としては、ペルオキシダーゼ、アル
カリ性ホスファターゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、グ
ルコースオキシダーゼ、ウレアーゼ、カタラーゼ、グル
コース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、β−ガラクトシ
ダーゼ、グルコアミラーゼ、アセチルコリンエステラー
ゼ、リゾチーム、β−アミラーゼおよび酸性ホスファタ
ーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼおよびアルカリ性
ホスファターゼが好ましく、特にペルオキシダーゼが好
ましい。前記結合物は、少なくとも2μg/mL、好ま
しくは2.5〜5μg/mLの濃度で水性組成物中に存
在する。より高い濃度も使用できるが、有利にはこれら
の量以上に著しく高めないことである。
【0029】一般的に、前記結合物を含んでなる免疫試
薬組成物は、pH5〜9における1種以上の適当な緩衝
剤(後述されるような)で緩衝化される。組成物の任意
成分としては、非免疫学的タンパク質(すなわち、hC
Gと免疫反応によってバインディングしないタンパク
質)、例えばカゼイン、α−カゼイン、ウシ胎児血清、
およびブタガンマグロブリン、ならびに両性界面活性剤
が挙げられる。
【0030】2種の抗体と抗原のサンドイッチ複合体
は、膜上に残存するが、流体と未複合体化物質は排出さ
れる。直ちに、サンドイッチ複合体は、少なくとも1回
特定の洗液で洗浄される。従って、サンドイッチ複合体
を形成するために抗原−第一抗体複合体と第二抗体のイ
ンキュベーションは必要ない。
【0031】洗液は、炭素原子数6〜10個の低級アル
コールスルフェート(直鎖もしくは分岐)および、一般
にアルカリ金属もしくはアンモニウムであるカチオンを
含む水性緩衝化溶液である。代表的なスルフェート類と
しては、デシル硫酸アンモニウム、デシル硫酸ナトリウ
ム、オクチル硫酸ナトリウム、デシル硫酸ルビジウム、
ヘキシル硫酸ナトリウムおよびヘプチル硫酸カリウムが
挙げられる。デシル硫酸ナトリウムが好ましい。
【0032】スルフェートは、洗液中に少なくとも1.
5重量%、好ましくは1.8〜4重量%(総溶液重量基
準)の濃度で存在する。この溶液は、1種以上の適当な
緩衝剤を用いてpH5〜9に緩衝化される。
【0033】洗液は、0.1〜1のイオン強度を有し、
0.4〜0.7のイオン強度が好ましい。必要なイオン
強度は、緩衝剤によって部分的に提供される可能性があ
るが、また、1種以上の一価もしくは二価の水溶性塩の
存在によっても提供される。有用な塩は、アルカリ金
属、アルカリ土類金属またはアンモニウムカチオンを有
する、例えば、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、ヨ
ウ化カリウム、塩化リチウム、臭化ナトリウム、臭化マ
グネシウム、塩化カルシウムおよび当業者に自明の他の
化合物が挙げられる。一価の塩(例えば、アルカリ金属
塩)が好ましい。
【0034】従って、このような塩1種以上が所定のイ
オン強度を提供するのに十分量で存在する。イオン強度
が1種以上の塩によってのみ提供される場合には、イオ
ン強度が洗液中の緩衝剤または他の成分に由来するアニ
オンによって部分的に提供される場合よりもその塩濃度
が高くなるであろうと理解される。
【0035】直ちに(すなわち、インキュベーションま
たは何等かの遅延を伴うことなく)、膜上の洗浄された
サンドイッチ複合体は、酵素の存在下で色素を提供する
組成物と接触される。この組成物は、一般に、酵素に対
する基質または酵素が存在する場合に別個に供給された
基質に作用して色素を生成する1種以上の試薬類を含
む。色素は、基質自体の化学反応から生成されるか、あ
るいは酵素によって酵素学的に転化される2種以上の他
の化合物の反応生成物から生成されてもよい。各使用酵
素について適当な基質は、当業者に自明であろう。
【0036】特に好ましい態様では、酵素標識がペルオ
キシダーゼであり、過酸化水素と適当な色素生成組成物
を加えてペルオキシダーゼがサンドイッチ複合体中に存
在する膜上に色素シグナルを提供する。ペルオキシダー
ゼと共に使用する試薬類としては、トリアリールイミダ
ゾールロイコ染料、他のイミダゾール化合物ならびにベ
ンジジンおよびベンジジン誘導体が挙げられる。
【0037】色素提供(または生成)組成物の添加には
2ないし3秒かかるが、サンドイッチ複合体が存在する
場合には膜に殆ど同時に色素が見られる。一般的に、色
素シグナルは被検体中のhCG量の存在を評価するのに
数秒から1分以内で視覚的にまたは分光光度計を用いて
評価される。負対照と正対照(存在する場合)もまた、
同時もしくはその後2ないし3秒内で評価できる。ある
場合には、オペレーターがその時間内に他の任務を行っ
ているかも知れないので色素シグナルを直ちに観察でき
ない可能性があることを理解する必要がある。しかしな
がら、この改良が常に利点を発揮しないとはいえ非常に
短時間で色素シグナルを観察できることは重要な点であ
る。
【0038】好ましい態様では、ヒト絨毛性性腺刺激ホ
ルモンの測定用免疫アッセイは次の工程を含んでなる。 A.hCGに向けた第一抗体を塗布した微孔質膜であっ
て、前記第一抗体が、次式
【0039】
【化4】
【0040】(上式中、Aは、カルボン酸基またはその
塩もしくはその基の前駆体を含む1種以上のエチレン系
不飽和重合性モノマーに由来する反復単位を表し、そし
てBは、Aが誘導されるもの以外の1種以上のエチレン
系不飽和重合性モノマーに由来する反復単位を表し、そ
してxは、0.1〜70モル%を表す)で示されるポリ
マーからなるポリマー粒子に共有結合した微孔質膜を尿
試料と接触する工程、 B.得られた免疫複合体を、hCGに向けた第二抗体の
水性組成物であって、前記抗体が酵素に結合されてお
り、かつその結合物が前記組成物中に2.5〜5μg/
mLの濃度で存在する水性組成物と直ちに接触する工
程、 C.工程Bの直後に、得られたサンドイッチ複合体を、
デシル硫酸ナトリウムおよびイオン強度0.4〜0.7
を提供するのに十分量で存在する一価の塩を含んでなる
溶液で洗浄する工程、 D.工程Cの直後に、前記サンドイッチ複合体を前記酵
素の存在下で色素を提供する組成物と接触する工程、な
らびに E.工程Dの1分以内に、色素の存在を測定する工程。
【0041】この発明の実施に際して使用される試薬
類、溶液および膜は、個別にまたは診断試験キットの構
成要素として供給することができる。より具体的には、
hCGの測定用の有用な診断試験キットは、hCGに向
けられた抗体および酵素標識の結合物を含む(この結合
物は少なくとも2μg/mLの量で存在する)水性組成
物を含んでなる。
【0042】この試験キットの任意成分としては、本明
細書で開示した洗液、色素生成組成物、本明細書で開示
した膜(または、hCGに対する適当な免疫試薬を含
む)を含む試験デバイス、ピペット、フィルター、説明
書およびアッセイに有用な他の適当な試薬または備品を
含む。
【0043】
【実施例】以下の例は、本発明を具体的に説明する目的
のものであり、本発明の範囲を限定するものでない。す
べてのパーセンテージは、別に指示しない限りは重量に
よる。
【0044】例1:ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンのアッ
セイ この例は、迅速アッセイによるhCGの検出についての
本発明の実施例を具体的に示す。材料 使用したSurecell(商標)使い捨て試験デバイ
スは、それぞれFluorad(商標)FC135非イ
オン界面活性剤(3M、0.05g/m)を塗布した
LoProdyne(商標)微孔質膜(5μm、Pal
l Corp)を含ませた。
【0045】免疫試薬は、活性化剤として1−(1−ピ
ロリジニルカルボニル)ピリジニウムクロライドを用い
ポリ〔スチレン−コ−3−(p−ビニルベンシルチオ)
プロピオン酸〕(モル比、97.6:2.4)の粒子に
アフィニティー精製ヤギ抗−hCGアルファポリクロー
ナル抗体(OEM Concepts,Toms Ri
ver,N.J.)を共有結合することによって調製し
た。この抗体を結合させる操作は次のとおりであった。
【0046】微量遠沈管中で、ポリマー粒子懸濁液(固
体3%)を2−(4−モルホリノ)エタンスルホン酸緩
衝液中前記活性化剤(0.1モル濃度)と混合した。こ
の管の蓋をし、室温で10分間回転させた。ポリクロー
ナル抗体(13.2mg/mL)の溶液(810μL)
をこの管に加え、次いで室温で18時間回転させた。得
られた免疫試薬は、理論量で約99%抗体がポリマー粒
子に共有結合していた。
【0047】グリシン緩衝液(0.1モル濃度、pH
8.5)中前記免疫試薬(0.9%)、ポリアクリルア
ミド(5%)、Uvitex(商標)色素(0.01
%)およびチメロサール防腐剤(0.01%)を含む溶
液を試験ウェルの一つの膜上の限定区域にのせた(試料
ウェルと称する)。
【0048】ヤギガンマーグロブリンを同様な操作を用
い同じタイプの粒子に共有結合し、得られた免疫試薬を
試験ウェルの別の膜上にのせた(負対照ウェルと称す
る)。第3の試験ウェル(正対照ウェルと称する)は、
同じタイプの粒子ビーズに共有結合し、予めhCG抗原
をバインディグさせた抗体を含めた。
【0049】試験溶液は、リン酸緩衝溶液(150ミリ
モル濃度の塩化ナトリウム、50ミリモル濃度のリン酸
ナトリウム、pH6.2)、ウシ血清アルブミン(0.
7%)およびマーシオレート(0.01%)の溶液中に
hCG(50mI.U./mL)を含めた。
【0050】抗−hCGモノクローナル抗体(Camb
ridge Medical Diagnostic
s)および西洋ワサビペルオキシダーゼ(Miles)
の結合物は、Yoshitakeら、Eur.J.Bi
ochem.,101,395ページ(1979)に記
載の方法に従って調製した。この結合物を、Lonza
ine(商標)C両性界面活性剤(0.1%、Lonz
a Corp)を含むMedix Peroxidas
e Diluent(MedixBiotech,In
c.Foster City,California)
と混合した。この水性組成物の最終結合体濃度は、3.
38μg/mLであった。
【0051】洗液は、リン酸ナトリウム(0.1モル濃
度、pH7.2)、デシル硫酸ナトリウム(100ミリ
モル濃度、2.7%)、塩化ナトリウム(0.3モル濃
度)およびチメロサール(0.01%)から調製した。
この洗液のイオン強度は、約0.6であった。
【0052】色素提供組成物は、2−(4−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル)−4,5−ビス(4−メトキ
シフェニル)−イミダゾールロイコ染料(0.005
%)、ポリ(ビニルピロリドン)(1%)、リン酸ナト
リウム緩衝剤(5ミリモル濃度、pH6.8)、ジエチ
レントリアミン五酢酸(10マイクロモル濃度)、4′
−ヒドロキシアセタニリド(2ミリモル濃度)および過
酸化水素(10ミリモル濃度)を含めた。
【0053】アッセイ操作 hCG(50mI.U./mL)含有試験溶液(150
μL)を試験デバイスの3つの試験ウェルに加え、流体
を膜を通して排液した。標識抗体を含有する緩衝化組成
物(1滴、約40μL)を、各試験ウェルに加え、次い
で排液した。それぞれの試験ウェルを2度洗浄(各約3
00μL)し、次いで排液した。次に、各試験ウェルに
色素提供組成物(50μL)を加え、次いで排液した。
室温で短時間インキュベーションし、膜上の色素濃度を
評価し、10が最高濃度を示しそして0が最低濃度を示
す色素濃度のカラーチャートに対して採点した。試験ウ
ェルに塗布した組成物のを取り囲む周辺域をバックグラ
ンドとして評価した。アッセイは3度行った。
【0054】結果を3度の試験のそれぞれについて特定
の試験ウェル中に見られる可視色素濃度として下記表1
に示す。
【0055】
【表1】
【0056】これらのデータは、3度の別々のアッセイ
において非常に低濃度のhCG(50mI.U.)が本
発明のアッセイによってゼロのバックグランドで容易に
検出できることを示す。さらに、このアッセイは2分未
満で実施できた。
【0057】例2:異なる試薬を用いるhCGのアッセ
この例は、例1に記載したのと異なるポリマー粒子ポリ
クローナル抗体を結合した免疫試薬を用いる本発明の実
施例を具体的に示す。
【0058】材料 Surecell(商標)使い捨て試験デバイスは、そ
れぞれFluorad(商標)FC135非イオン界面
活性剤(3M、0.05g/m)を塗布したLoPr
odyne(商標)微孔質膜を含むものを使用した。
【0059】使用したポリマー粒子は、ヨーロッパ特許
公開第323692号(1989年7月12日公開)明
細書に記載されるような既知の出発原料および乳化重合
法を用いて製造したポリ〔スチレン−コ−m&p−(2
−クロロエチルスルホニルメチル)スチレン〕(モル
比、95.5:4.5)からなる。
【0060】試薬は、ヨーロッパ特許公開第32369
2号(上述)に記載の方法に準じて上記の粒子にアフィ
ニティー精製ヤギ抗−hCGアルファポリクローナル抗
体(OEM Concepts,Toms Rive
r,N.J.)を共有結合させて調製した。すなわち、
前記粒子懸濁液を微量遠沈管中でホウ酸緩衝液(0.1
モル濃度、pH8.5)と混合した。ポリクローナル抗
体(13.2mg/mL)の溶液(810μL)を前記
管に加え、次いで室温にて18時間回転した。得られた
免疫試薬は、理論量約99%の抗体がポリマー粒子に共
有結合していた。
【0061】グリシン緩衝液(0.1モル濃度、pH
8.5)中免疫試薬(0.9%)、ポリアクリルアミド
(5%)、Uvitex(商標)色素(0.01%)お
よびマーシオレート防腐剤(0.01%)を含む組成物
(2μL)を試験ウェルの一つの膜の限定区域(中心ス
ポット)にのせた(試料ウェルと称する)。
【0062】試験溶液は、リン酸緩衝溶液(150ミリ
モル濃度塩化ナトリウム、50ミリモル濃度リン酸ナト
リウム、pH6.2)ウシ血清アルブミン(0.7%)
およびマーシオレート(0.01%)の溶液中hCG
(50mI.U./mL)を含めた。
【0063】抗−hCGモノクローナル抗体(Camb
ridge Medical Diagnostic
s)および西洋ワサビペルオキシダーゼ(Miles)
の結合物は、Yoshitakeら、Eur.J.Bi
ochem.101,395(1979)に記載の方
法を用いて調製した。この結合物を、Lonzaine
(商標)C両性界面活性剤(0.1%、Lonza C
orp)を含有するMedix Peroxidase
Diluent(Medix Biotech,In
c.Foster City,California)
と混合した。この水性組成物の最終結合体濃度は、約
3.38μg/mLであった。
【0064】洗液は、リン酸ナトリウム(0.1モル濃
度、pH7.2)、デシル硫酸ナトリウム(100ミリ
モル濃度、2.7%)、塩化ナトリウム(0.3モル濃
度)およびチメロサール(0.01%)から調製した。
この洗浄のイオン強度は、約0.6であった。
【0065】色素提供組成物は、2−(4−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル)−4,5−ビス(4−メトキ
シフェニル)イミダゾールロイコ染料(0.005
%)、ポリ(ビニルピロリドン)(1%)、リン酸ナト
リウム緩衝剤(5ミリモル濃度、pH6.8)、ジエチ
レントリアミン五酢酸(10マイクロモル濃度)、4′
−ヒドロキシアセタニリド(2ミリモル濃度)および過
酸化水素(10ミリモル濃度)を含めた。
【0066】アッセイ それぞれhCG50mI.U./mLを含有する試験溶
液(150μL)を、上記粒状試薬を含むSurece
ll(商標)試験デバイスの試験ウェルに加え、流体を
膜を通して排液した。ペルオキシダーゼ標識抗体(約4
0μL)を直ちに加え、次いで排液した。膜上の得られ
たサンドイッチ複合体を、排液しながら直ちに、洗液で
2度(各毎に300μL)洗浄し、膜から未複合体化物
を除去した。直ちに色素提供組成物(50μL)を加
え、膜を通して排液した。1分後、膜上に形成された色
素を評価し、10が最高色素濃度を示す0〜10の番号
が付されたカラーチャートに対して採点した。膜上の色
素を取り囲む周辺域をバックグランドとして評価した。
【0067】8種のアッセイ結果は、低レベル(50m
I.U./mL)のhCGの測定において許容できる色
素生成(例1で測定したような平均1.9のシグナル)
と無視できるバックグランドを示した。さらに、これら
のアッセイは、2分未満に終了した。
【0068】例3:結合物レベルに対応するサンドイッ
チアッセイ この例は、酵素標識抗体3.375μg/mLを用いる
本発明を同一の結合物1.125μg/mLを用いる既
知のアッセイと比較して示す。本発明のアッセイの感度
は、ヨーロッパ特許公開第328413号(上述)明細
書の例1に記載の既知アッセイよりも有意に高い感度を
示すことが明らかとなった。
【0069】材料 使用したポリマー粒子は、上記の出発原料および乳化重
合法を用いて製造したポリ〔スチレン−コ−3−(p−
ビニルベンジルチオ)プロピオン酸〕(モル比、97.
6:2.4)からなる。Surecell(商標)使い
捨て試験デバイスは、それぞれFluorad(商標)
FC135非イオン界面活性剤(3M、0.05g/m
)を塗布したLoProdyne(商標)微孔質膜を
含むものを使用した。
【0070】免疫試薬は、活性化剤として1−(1−ピ
ロリジニルカルボニル)ピリジニウムクロライドを用い
前記粒子にアフィニティー精製ヤギ抗−hCGアルファ
ポリクローナル抗体(OEM Concepts,To
ms River,N.J.)を共有結合することによ
って調製した。この抗体を結合させる操作は次のとおり
であった。微量遠沈管中で、ポリマー粒子懸濁液(固体
3%)を2−(4−モルホリノ)エタンスルホン酸緩衝
液中前記活性化剤(0.1モル濃度)と混合した。この
管の蓋をし、室温で10分間回転させた。ポリクローナ
ル抗体(13.2mg/mL)の溶液(810μL)を
この管に加え、次いで室温で18時間回転させた。得ら
れた免疫試薬は、理論量で約99%抗体がポリマー粒子
に共有結合していた。
【0071】グリシン緩衝液(0.1モル濃度、pH
8.5)中前記免疫試薬(0.9%)、ポリアクリルア
ミド(5%)、Uvitex(商標)色素(0.01
%)およびチメロサール防腐剤(0.01%)を含む溶
液を試験ウェルの一つの膜上の限定区域にのせた(試料
ウェルと称する)。
【0072】ヤギガンマーグロブリンを同様な操作を用
い同じタイプの粒子に共有結合し、得られた免疫試薬を
試験ウェルの別の膜上にのせた(負対照ウェルと称す
る)。第3の試験ウェル(正対照ウェルと称する)は、
同じタイプの粒子に共有結合し、予めhCG抗原をバイ
ンディグさせた抗体を含めた。
【0073】試験溶液は、リン酸緩衝溶液(150ミリ
モル濃度の塩化ナトリウム、50ミリモル濃度のリン酸
ナトリウム、pH6.2)、ウシ血清アルブミン(0.
7%)およびマーシオレート(0.01%)の溶液中に
hCG(50mI.U./mL)を含めた。
【0074】抗−hCGモノクローナル抗体(Camb
ridge Medical Diagnostic
s)および西洋ワサビペルオキシダーゼ(Miles)
の結合物は、Yoshitake ら、Eur.J.B
iochem.101,395ページ(1979)に
記載の方法に従って調製した。この結合物を、Lonz
aine(商標)C両性界面活性剤(0.1%、Lon
zaCorp)を含むMedix Peroxidas
e Diluent(Medix Biotech,I
nc.Foster City,Californi
a)と混合した。この水性組成物の最終結合体濃度は、
3.375μg/mLであった。
【0075】対照溶液は、酵素標識結合物1.125μ
g/mLを含むものを同様に調製した。洗液は、リン酸
ナトリウム(0.1モル濃度、pH7.2)、デシル硫
酸ナトリウム(100ミリモル濃度、2.7%)、塩化
ナトリウム(0.3モル濃度)およびチメロサール
(0.01%)から調製した。この洗液のイオン強度
は、約0.6であった。
【0076】色素提供組成物は、2−(4−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル)−4,5−ビス(4−メトキ
シフェニル)イミダゾールロイコ染料(0.005
%)、ポリ(ビニルピロリドン)(1%)、リン酸ナト
リウム緩衝剤(5ミリモル濃度、pH6.8)、ジエチ
レントリアミン五酢酸(10マイクロモル濃度)、4′
−ヒドロキシアセタニリド(2ミリモル濃度)および過
酸化水素(10ミリモル濃度)を含めた。
【0077】アッセイ それぞれhCG50mI.U./mLを含有する試験溶
液(150μL)を、上記免疫試薬を含むSurece
ll(商標)試験デバイスの試験ウェルに加え、流体を
膜を通して排液した。ペルオキシダーゼ標識抗体(約4
0μL)を直ちに一組の試験デバイスに加え、次いで排
液した。対照結合組成物も同様に別の一組の試験デバイ
スに加えた。各デバイスの膜上で得られたサンドイッチ
複合体を、排液しながら直ちに洗液で2度(各毎に30
0μL)洗浄し、膜から未複合体化物を除去した。直ち
に、色素提供組成物(50μL)を加え、膜を通して排
液した。1分後、膜上に形成された色素を評価し、10
が最高色素濃度を示す0〜10の番号が付されたカラー
チャートに対して採点した。膜上の色素を取り囲む周辺
域をバックグランド濃度として評価した。
【0078】本発明と対照(対照結合組成物を使用)の
両方に対する結果(色素濃度の読み)を下記表2に示
す。本発明が対照アッセイを陵駕する有意に高い感度を
示す本発明では相当高い色素シグナルが得られた。さら
に、この発明のアッセイは上記感度を約2分のアッセイ
時間内で与える。
【0079】
【表2】
【0080】例4:hCGアッセイにおける洗液の比較 この例は、hCGアッセイで使用する塩含有洗液の重要
性を具体的に示す。対照洗液は対照アッセイで使用した
ものであり、そして得られた色素シグナルは1分未満に
代え5分のインキュベーション後に評価したことを除
き、例1に記載した材料および操作に準じて2種のアッ
セイを行った。対照洗液は、塩化ナトリウムを含めなか
った。
【0081】結果は、対照アッセイが試験デバイスの試
験ウェルに許容できないバックグランドシグナル現われ
ることを示す。洗液中に塩を含めて行ったアッセイは、
試験試料ウェルおよび負対照ウェルの双方においてバッ
クグランドを無視できることを示す。
【0082】これらの色素シグナルは、塩を含む洗液で
示されるバックグランドのより良好な改良を証明するた
めに、5分のより長い時間において評価した。多くのよ
り早い色素評価時間(例えば、1分以内)は、その時間
内でアッセイ感度が非常に擾れているので、商業上設定
された時間である。しかしながら、医院や診療所で妊娠
を試験する多くのオペレーターは、同時に種々の仕事を
行う可能性があるので供されたhCGアッセイを長びか
せるかも知れない。従って、オペレーターは理想的な状
況下で行われるようにすぐさま色素シグナルを評価しな
いかも知れない。
【0083】
【発明の効果】この発明の免疫アッセイは、迅速かつ高
感度であり、そのため妊娠の信頼できる早期インジケー
ターとして50mI.U./mL程度の低レベルのhC
Gを検出する。本アッセイは、2分未満、一般に1分か
からないで実施できるので、医院や診療所に適する高い
作業性を与える。さらに、膜が検出支持体として使用さ
れ、特にバックグランドが検出区域を取り囲む着色
「環」の状態を呈する場合の既知アッセイでよく観察さ
れるバックグランドが、実質的に低減もしくは除去され
る。
【0084】これらの利点は、重要な特徴を組み合わせ
るこの発明によって達成される。サンドイッチの1つの
抗体を膜上に配置し、好ましくは膜上に残存する小さな
ポリマー粒子に結合される。さらに、アッセイで使用さ
れる酵素標識抗体結合物は、既知アッセイで使用される
低濃度(例えば、1.125μg/mL以下)に比し、
少なくとも2μg/mLの量存在する。抗原と2種の抗
体間で形成されるサンドイッチ複合体は、低級アルコー
ルスルフェートおよび塩を含み、イオン強度が0.1〜
1を示す洗液を用いて膜上で洗浄される。アッセイの各
工程は、流体が膜を通して迅速に排液され、そして目的
の複合体がその表面に捕捉されるので、ある工程の直後
に行われる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程: A.被検体を、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)
    の1つのエピトープ部位に向けられた第一抗体を上方に
    担持する微孔質膜と接触させる工程、 B.得られた免疫複合体に、hCGの別のエピトープ部
    位に向けられた第二抗体の水性組成物であって、前記第
    二抗体が酵素に共役結合しておりかつこの共役結合が前
    記組成物中で2.5〜5μg/mLの濃度で存在する水性
    組成物を直ちに接触させる工程、 C.工程Bの直後に、得られたサンドイッチ複合体を、
    低級アルコールスルフェートとイオン強度0.1〜1を
    提供するのに十分な量で存在する塩とを含む溶液で洗浄
    する工程、 D.工程Cの直後に、前記サンドイッチ複合体に、前記
    酵素の存在下で色素を提供する組成物を接触させる工
    程、そして E.工程Dの1分以内に、色素の存在を測定する工程、 を含んでなり、そしてアッセイを2分未満で実施するこ
    とを特徴とする、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを測定す
    るための免疫アッセイ方法。
  2. 【請求項2】 下記の工程: A.hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)と第一抗体
    および第二抗体とのサンドイッチ複合体を微孔質膜上で
    形成する工程であって、その際、第一抗体を酵素に共役
    結合させかつこの共役結合を2.5〜5μg/mLの濃度
    で、水性組成物中のhCGと接触させる工程、 B.前記複合体を、低級アルコールスルフェートとイオ
    ン強度0.1〜1を提供するのに十分な量で存在する塩
    とを含む溶液で直ちに洗浄する工程、 C.工程Bの直後に、前記サンドイッチ複合体に、前記
    酵素の存在下で色素を提供する組成物を接触させる工
    程、そして D.工程Cの1分以内に、色素の存在を測定する工程、 を含んでなり、そしてアッセイを2分未満で実施するこ
    とを特徴とする、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを測定す
    るための免疫アッセイ方法。
JP3199755A 1990-05-11 1991-05-10 ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンを測定するための免疫アッセイ方法 Expired - Lifetime JPH07104346B2 (ja)

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US522441 1990-05-11
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