JPH07103928B2 - 自動変速機用シフトレバー装置 - Google Patents

自動変速機用シフトレバー装置

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JPH07103928B2
JPH07103928B2 JP19862990A JP19862990A JPH07103928B2 JP H07103928 B2 JPH07103928 B2 JP H07103928B2 JP 19862990 A JP19862990 A JP 19862990A JP 19862990 A JP19862990 A JP 19862990A JP H07103928 B2 JPH07103928 B2 JP H07103928B2
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JP
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shift lever
lever
swing
shift
parking position
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昇三 鬼頭
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、自動車などに備えられる自動変速機用シフト
レバー装置、特にはシフトレバーが有する操作部材の操
作に応じて所定方向へ移動されるディテントピンとディ
テントプレートが有する凹凸部との係合によりシフトレ
バーの揺動を規制する機能を備えた自動変速機用シフト
レバー装置に関する。
(従来の技術) 自動車に用いられる一般的な自動変速機用シフトレバー
装置は、そのシフトポジショクとして、前進及び後退用
の複数の走行用ポジション(例えばドライブポジショ
ン,セカンドポジション,ローポジション及びリバース
ポジション)の他に、入出力軸間を切り離したニュート
ラルポジション及び上記切り離し状態で出力軸をロック
したパーキングポジションが設定されており、各シフト
ポジションの選択はシフトレバーの揺動操作により行う
ようになっている。そして、自動車を駐車する場合に
は、シフトレバーをパーキングポジションへ揺動操作す
ることにより自動変速機の出力軸をロックし、これによ
り自動車の停止状態を確実に保持するようにしている。
尚、この種のシフトレバー装置においては、良く知られ
ているように、シフトレバーに設けられた操作ボタンの
押圧操作により所定方向へ移動されるディテントピン及
びこのディテントピンが係合される凹凸部を有したディ
テントプレートが設けられており、シフトレバーをパー
キングポジション,リバースポジション及び所定の低速
走行ポジションへ揺動させる各場合には、前記操作ボタ
ンによりディテントピン及びディテントプレート間の係
合状態を解除する操作が必要な構成となっている。
しかしながら、このようなシフトレバー装置にあって
は、自動変速機のパーキングポジションへの切換を手動
操作に頼って行っているため、自動車を駐車させる際に
上記切換操作を忘れる可能性がある。このため、従来で
は、運転車がシフトレバーをパーキングポジションへ揺
動操作することを忘れて降車した場合に、そのシフトレ
バーをパーキングポジションへ自動的に揺動させる構成
とした自動変速機用シフトレバー装置が考えられてい
る。即ち、このシフトレバー装置は、運転車が降車した
ことを検出する降車検出装置と、この降車検出装置が検
出状態となったときに駆動されてディテントピンをディ
テントプレートとの非係合位置へ移動させる電磁ソレノ
イドと、この電磁ソレノイドの駆動に応じてシフトレバ
ーをパーキングポジション方向へ揺動させるモータとを
含んで構成される。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来構成の自動変速機用シフトレバー装置では、シ
フトレバーのパーキングポジションへの揺動が常に自動
的に行われる結果、本来的には運転者自らが行うことが
望ましい自動変速機のパーキングポジションへ切換操作
を上記自動揺動機能に頼り過ぎる可能性が考えられる。
また、従来構成では、電磁ソレノイド及びモータの二種
類の駆動源が必要であるため、全体の構造が複雑化する
ばかりか、シフトレバーをパーキングポジションへ自動
的に揺動させる際における電磁ソレノイド及びモータの
駆動タイミングの制御が面倒になるという問題点があ
る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目
的は、運転者が降車したときにシフトレバーをパーキン
グポジションへ自動的に揺動させる機能を備えたもので
ありながら、当該運転者がその自動揺動機能に頼り過ぎ
る事態に陥ることを効果的に防止でき、しかもシフトレ
バーの自動揺動のための構造を簡単化できると共に、シ
フトレバーの自動的な揺動制御を容易に行い得るなどの
効果を奏する自動変速機用シフトレバー装置を提供する
にある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、複数のシフトポジ
ションの何れかへ選択的に揺動操作されるシフトレバ
ー、このシフトレバーが有する操作部材の操作に応じて
所定方向へ移動されるディテントピン、このディテント
ピンとの係合に応じて前記シフトレバーがパーキングポ
ジションを含む所定のシフトポジションへ揺動されるこ
とを規制する凹凸部を有したディテントプレートを備え
た自動変速機用シフトレバー装置において、所定の復帰
位置から前記シフトレバーと同方向へ揺動可能で且つそ
のシフトレバーに対し前記パーキングポジションと反対
側方向から当接可能に配置されその当接方向への揺動に
よりシフトレバーをパーキングポジション方向へ揺動さ
せる作動レバー、この作動レバーに当該作動レバーがシ
フトレバーと当接した位置へ揺動されるのに応じて前記
ディテントピンを押圧変位させてこれを前記凹凸部と非
係合状態となる位置へ移動させるように設けられたカム
部、運転者により操作可能なリセットスイッチ、シフト
レバーがパーキングポジション以外にある状態を検知す
るポジション検知手段、運転者が降車したことを検知す
るための降車検知手段、モータの回転力を減速して前記
作動レバーに伝達する歯車式減速装置を有し前記ポジシ
ョン検知手段及び降車検知手段が双方とも検知状態を呈
したときに前記モータを正回転させて作動レバーを最大
揺動位置まで揺動させると共に前記リセットスイッチが
操作されたときにモータを逆回転させて作動レバーを前
記復帰位置まで揺動させる揺動制御手段を備えたことを
特徴とするものである。
(作用) 今、シフトレバーがパーキングポジション以外にある状
態では、ポジション検知手段が検知状態を呈しており、
また、シフトレバーのパーキングポジションへの揺動
が、ディテントピン及びディテントプレートの凹凸部間
の係合により規制されている。この状態から運転者が降
車した場合には、上記ポジション検知手段に加えて降車
検知手段も検知状態となるため、揺動制御手段にあって
は、モータを正回転させるようになり、これにより作動
レバーを歯車式減速装置を介して最大揺動位置方向へ揺
動開始させる。このような作動レバーの揺動に応じて、
これがシフトレバーに対し前記パーキングポジションと
反対側方向から当接するようになると、作動レバーに設
けられたカム部が、ディテントピンを押圧変位させてそ
のディテントピンを前記凹凸部と非係合状態となる位置
へ移動させるようになるため、シフトレバーのパーキン
グポジション方向への揺動が可能な状態となる。このた
め、作動レバーは、シフトレバーを押圧しながらそのシ
フトレバーと共にパーキングポジション方向へ揺動され
るようになり、最終的にシフトレバーをパーキングポジ
ションに位置させた最大揺動位置まで揺動されることに
なる。
このようにシフトレバーが作動レバーによってパーキン
グポジションへ揺動されたときには、ディテントピン及
びディテントプレートの凹凸部間が非係合状態に保持さ
れたままとなるが、上述のように作動レバーが最大揺動
位置へ揺動された状態、つまり作動レバーがシフトレバ
ーに対しパーキングポジションと反対側方向から当接し
た状態では、その作動レバーとモータとの間に歯車式減
速装置が介在されている関係上、作動レバーに対し直接
的に回動力を作用させてこれを揺動させるためには大き
なトルクが必要となる。従って、この場合には、シフト
レバーの揺動操作が作動レバーにより規制されることに
なる。
一方、このような状態から、リセットスイッチが操作さ
れると、揺動制御手段は、モータを逆回転させるように
なり、これにより作動レバーが、歯車式減速装置を介し
て復帰位置方向、つまりパーキングポジション方向と反
対方向へ揺動されて最終的に復帰位置まで戻されるよう
になるため、上述した作動レバーによるシフトレバーの
揺動規制状態が解除されると共に、カム部によるディテ
ントピンの押圧変位状態が解除されてディテントピンが
ディテントプレートの凹凸部に係合するようになる。従
って、この後には、操作部材の操作によりディテントピ
ン及びディテントプレートの凹凸部間の係合を解除すれ
ば、シフトレバーをパーキングポジション以外のポジシ
ョンへ揺動操作できるようになる。
(実施例) 以下、本発明を自動車用の自動変速機に適用した一実施
例について図面を参照しながら説明する。
第1図及び第2図において、シフトレバー1は、下端に
円筒状のリテーナ2を一体に有し、そのリテーナ2を機
枠3の下面に固定されたシャフト4の周囲に回転可能に
支持させることにより、前後方向(第1図中矢印A及び
反矢印A方向)へ揺動操作可能に設けられている。この
場合、第1図では、シフトレバー1がニュートラルポジ
ション「N」にある状態を示しており、シフトレバー1
は、この状態から後方へ揺動されるのに応じてドライブ
ポジション「D」,セカンドポジション「2」,ローポ
ジション「L」に順次位置され、また、前方へ揺動され
るのに応じてリバースポジション「R」,パーキングポ
ジション「P」に順次位置される。
ディテントピン5は、シフトレバー1に上下方向(軸方
向)へ延びるように形成された長孔1aを横方向に貫通し
た状態で配置され、以て上下方向へ移動可能に設けられ
ている。このディテントピン5は、常時において図示し
ないばねにより上方向へ付勢されており、シフトレバー
1上部の把手部1bに設けられた操作部材たる押しボタン
6が押圧操作されたときに下方向へ移動される構成とな
っている。
機枠3上にはシフトレバー1の揺動方向に沿ってディテ
ントプレート7が固定されており、このディテントプレ
ート7には、凹凸部8aを上縁部に備えた規制用孔部8が
設けられている。そして、斯かる孔部8内に前記ディテ
ントピン5が挿入配置されており、これによりシフトレ
バー1の揺動範囲がローポジション「L」及びパーキン
グポジション「P」間となるように規制されている。ま
た、この場合において、ディテントピン5が凹凸部8aに
係合された状態となり、その係合に応じてシフトレバー
1が所定のポジションへ揺動されることを規制するよう
にしている。具体的には、シフトレバー1のリバースポ
ジション「R」,パーキングポジション「P」への揺
動、及びニュートラルポジション「N」からセカンドポ
ジション「2」への揺動、並びにローポジション「L」
への揺動が規制される構成となっており、その規制状態
(つまりディテントピン5及び凹凸部8a間の係合状態)
は押しボタン6の押圧操作に応じたディテントピン5の
下方向への移動により解除される。
前記リテーナ2の周囲には円筒状スリーブ9(第2図参
照)が回転可能に支持されており、このスリーブ9に
は、その一方の端面側に作動レバー10が固定されている
と共に、他方の端面側に後述する歯車式減速装置11の最
終段を構成する平歯車11aが固定されている。これによ
り、上記作動レバー10は、第1図に示す復帰位置から前
方(矢印A方向)へ揺動可能な構成となっている。ま
た、作動レバー10には、第3図にも示すように、前方へ
揺動されたときにシフトレバー1に対しパーキングポジ
ション「P」と反対側方向から当接する押圧片12が一体
に形成されていると共に、その作動レバー10が前方へ揺
動されるのに応じてディテントピン5に当接してこれを
下方向へ押圧変位させるカム部13が形成されている。こ
の場合、作動レバー10がその押圧片12をシフトレバー1
に当接させた位置まで揺動されたときには、第4図に示
すように、ディテントピン5がカム部13により押圧変位
されてディテントプレート7の凹凸部8aと非係合状態と
なる位置へ移動されるようになっている。
前記歯車式減速装置11は、モータ14の回転力を減速して
作動レバー10に伝達するためのもので、モータ14の回転
軸に固定されたウォーム歯車11bと前記平歯車11aとの間
に歯車列11cを介在させることにより構成されている。
そして、この歯車式減速装置11は、モータ14が正回転さ
れたときに作動レバー10を前方へ回動させ、モータ14が
逆回転されたときに作動レバー10を後方へ回動させる構
成となっている。尚、第2図には歯車式減速装置11のギ
アケース11d,11eを図示したが、第1図ではその簡素化
のためギアケース11d,11eの図示を省略した。
第1図に示した2個のリミットスイッチ15,16は、前記
歯車式減速装置11,モータ14及び制御回路(第5図に符
号17を付して示す)と共に揺動制御手段18を構成するも
のであり、一方のリミットスイッチ15は、作動レバー10
が復帰位置(第1図に示す位置)にあるときに作動レバ
ー10により押圧されてオン状態を呈し、他方のリミット
スイッチ16は、作動レバー10が最大揺動位置(パーキン
グポジション「P」にある状態のシフトレバー1に当接
した位置)にあるときに作動レバー10により押圧されて
オン状態を呈するようになっている。
第5図には電気的構成の概略が示されており、以下これ
について説明する。
即ち、前記制御回路17には、前記リミットスイッチ15,1
6からの各オン信号の他に、イグニッションスイッチ1
9、降車検知手段を構成するドアスイッチ2及びシート
スイッチ21、リセットスイッチ22からの各オン信号並び
にポジション検知手段たるニュートラルスタートスイッ
チ23からのポジション検知信号が入力されるようになっ
ている。この場合、イグニッションスイッチ19は、イグ
ニッションキーがオン位置及びACC位置並びにエンジン
スタート位置へ操作された各状態でオン信号を発生し、
ドアスイッチ20は、自動車の運転席側ドアが開放された
状態でオン信号を発生し、シートスイッチ21は、運転席
シートに運転者が座っていない状態でオン信号を発生す
るように構成されている。また、リセットスイッチ22
は、車室内の運転者が操作可能な位置に設けられてお
り、そ操作に応じてオン信号を発生するようになってい
る。さらに、ニュートラルスタートスイッチ23は、シフ
トレバー1のシフト位置を示す複数種類のポジション検
知信号を発生するようになっている。
そして、制御回路17は、上記のような各入力信号に基づ
いて、モータ14,自動車用ホーン24,車室内に警報を発す
るように設けられた警報ブザー25,キーロック装置26,ス
タータモータ回路及びイグニッション回路中に夫々介在
された2接点タイプのスイッチ装置27を夫々駆動回路28
〜32を介して後述のように制御する構成となっている。
尚、上記キーロック装置26は、動作状態でイグニッショ
ンキーのACC位置からオフ位置への回動を規制する機能
を備えたものであり、これによりイグニッションキーの
キー穴からの抜き取りを阻止するようになっている。ま
た、スイッチ装置27は、オフされた状態でスタータモー
タ回路を遮断してエンジンスタートを拘束すると共に、
イグニッション回路を遮断してエンジンを停止状態に保
持するために設けられている。
第6図には制御回路17による制御内容の概略が示されて
おり、以下これについて関連した作用と共に説明する。
即ち、制御回路17は、イグニッションスイッチ19,ドア
スイッチ20及びシートスイッチ21の各々からオン信号が
入力され(ステップS1〜S3で「YES」)、且つニュート
ラルスタートスイッチ23からのポジション検知信号によ
り示されるシフトレバー1のシフトポジションがパーキ
ングポジション「P」以外にあったとき(ステップS4で
「YES」)には、ホーン24を駆動開始し、一定の遅延時
間経過後にスイッチ装置27をオフさせると共に、モータ
14を正方向へ回転開始させる(ステップS5〜S8)。
従って、運転者がイグニッションスイッチ19をACC位置
或はオン位置に放置したままの状態でシフトレバー1を
パーキングポジション「P」へ揺動操作させることなく
降車した場合には、ホーン24が鳴動されると共に、エン
ジンが駆動されたままの状態にあったときにはスイッチ
装置27のオフによるイグニッション回路の遮断に応じて
エンジンが駆動停止され、作動レバー10が歯車式減速装
置11を介して前方へ揺動開始される。このように作動レ
バー10が揺動されると、その作動レバー10の押圧片12が
シフトレバー1に対しパーキングポジション「P」と反
対側方向から当接するようになると共に、カム部13がデ
ィテントピン5をディテントプレート7の凹凸部8aと非
係合状態となる位置へ移動させ、以てシフトレバー1が
パーキングポジション「P」方向へ揺動可能な状態に切
換えられる。これにより、作動レバー10は、シフトレバ
ー1を押圧片12を介して押圧しながらパーキングポジシ
ョン「P」方向へ継続的に揺動され、最終的にシフトレ
バー1をパーキングポジション「P」に位置させた最大
揺動位置まで揺動されるようになり、これに応じてリミ
ットスイッチ16がオンされる。
しかして、制御回路17は、このように作動レバー10が最
大揺動位置まで揺動されたときには、リミットスイッチ
16からオン信号が与えられることに基づいて、ホーン24
及びモータ14を動作停止させると共に、キーロック装置
26を動作させてイグニッションキーのACC位置からオフ
位置への回動を規制するようになる(ステップS9〜S1
2)。この後、制御回路17は、リセットスイッチ22がオ
ン操作されたか否か、並びにイグニッションスイッチ19
がエンジンスタート位置へ操作されたか否かを判断する
ループを形成する(ステップS13,S14)。
このようにして、シフトレバー1がパーキングポジショ
ン「P」まで自動的に揺動されるものであり、この場合
にはキーロック装置26が動作状態にあるから、イグニッ
ションキーをキー穴から抜き取ることができなくなる。
また、このように作動レバー10がシフトレバー1に対し
パーキングポジション「P」と反対側方向から当接した
状態では、その作動レバー10とモータ14との間にウォー
ム歯車11bを有した歯車式減速装置11が介在されている
関係上、その作動レバー10に後方への回動力を付与して
もこれを揺動させることができない。このため、ディテ
ントピン5及びディテントプレート7間が非係合状態に
あるにも拘らず、シフトレバー1の後方への揺動操作が
作動レバー10により規制されることになる。さらに、ス
イッチ装置27がスタータモータ回路及びイグニッション
回路を遮断した状態にあるから、イグニッションスイッ
チ19をエンジンスタート位置へ操作したとしてもエンジ
ンがスタートされることはない。
制御回路17は、リセットスイッチ22がオン操作されたと
き(ステップS13で「YES」)には、モータ14を逆方向へ
回転開始させる(ステップS15)。これにより、作動レ
バー10のみが歯車式減速装置11を介して後方へ揺動され
るようになり、その作動レバー10が復帰位置まで揺動さ
れたときにはリミットスイッチ15がオンされて制御回路
17にオン信号が与えられる。
すると、制御回路17は、上記オン信号が与えられること
に基づいて、スイッチ装置27をオン状態に復帰させてイ
グニッション回路の遮断状態を解除すると共に、モータ
14及びキーロック装置26の動作を停止させ(ステップS1
6〜S19)、この後にステップS1へ戻る。
従って、作動レバー10が最大揺動位置にある状態でリセ
ットスイッチ22をオン操作したときには、その作動レバ
ー10が復帰位置まで自動的に揺動されると共に、イグニ
ッションキーの抜き取り並びにイグニッションキーによ
るエンジンスタートが可能になるものである。また、作
動レバー10によるシフトレバー1の揺動規制状態が解除
されるから、押しボタン6によりディテントピン5及び
ディテントプレート7間の係合状態を解除すれば、シフ
トレバー1の後方への揺動操作が可能となるものであ
る。
一方、制御回路17は、リセットスイッチ22がオン操作さ
れることなくイグニッションスイッチ19がエンジンスタ
ート位置へ操作されたとき(ステップS14で「YES」)に
は、警報ブザー25をイグニッションスイッチ19のエンジ
ンスタート位置への操作が解除されるまで動作させるも
のであり(ステップS20,S21)、これによりエンジンス
タートできない原因がリセットスイッチ22の未操作状態
にある旨を報知するようになる。
以上要するに、上記した実施例によれば、運転者がイグ
ニッションスイッチ19をACC位置或はオン位置に放置し
たままの状態でシフトレバー1をパーキングポジション
「P」へ揺動操作させることなく降車した場合には、そ
のシフトレバー1がパーキングポジション「P」まで自
動的に揺動されるものであるが、その揺動のための駆動
源としてモータ14が設けられているだけであるから、従
来構成のように構造が複雑化したり、シフトレバー1の
自動的な揺動のための制御が面倒になる虞がないもので
ある。また、このような自動揺動を行うための機械的構
造部である作動レバー10,歯車式減速装置11,モータ14及
びリミットスイッチ15,16は、全てシフトレバー1の周
辺に位置される構成であるから、これらをシフトレバー
1,機枠3,ディテントプレート7などと共に容易にユニッ
ト化できるようになり、斯様なユニット化を行った場合
には、上述のようなシフトレバー1の自動揺動機能を自
動車のオプション仕様としたときの取付性が大幅に向上
するようになる。
さらに、上記した実施例では、シフトレバー1が揺動制
御手段18によりパーキングポジション「P」へ自動的に
揺動されたときには、そのシフトレバー1の手動による
揺動操作は、リセットスイッチ22がオン操作されたとき
に初めて可能となる構成であるから、その操作が余分に
必要となって運転者の負担が増えるようになり、これに
より従来のように運転者がシフトレバー1の自動揺動機
能に頼り過ぎることがなくなるのである。つまり、揺動
制御手段18によりシフトレバー1の自動揺動機能は、運
転者がシフトレバー1をパーキングポジション「P」へ
操作することを忘れたときにのみ、これをバックアップ
するという本来理想とする形態にできるようになる。
尚、シフトレバー1が上述のように自動揺動されたとき
には、イグニッションスイッチ19がエンジンスタート位
置へ操作された場合でもエンジンスタートせず、その操
作に応じた警報ブザー25の鳴動によりエンジンスタート
できない理由がリセットスイッチ22の未操作状態にある
旨が報知される構成であるから、シフトレバー1を揺動
操作ができない状態が故障と勘違いされる虞がなくなる
ものである。
[発明の効果] 本発明によれば以上の説明によって明らかなように、所
定の復帰位置からシフトレバーと同方向へ揺動可能で且
つそのシフトレバーに対しパーキングポジションと反対
側方向から当接可能に配置されその当接方向への揺動に
よりシフトレバーをパーキングポジション方向へ揺動さ
せる作動レバーを設けると共に、この作動レバーにこれ
がシフトレバーと当接した位置へ揺動されるのに応じて
ディテントピンを押圧変位させてこれをディテントプレ
ートと非係合状態となる位置へ移動させるカム部、運転
者により操作可能なリセットスイッチ、シフトレバーが
パーキングポジション以外にある状態を検知するポジシ
ョン検知手段、運転者が降車したことを検知するための
降車検知手段を設け、モータの回転力を減速して前記作
動レバーに伝達する歯車式減速装置を有し前記ポジショ
ン検知手段及び降車検知手段が双方とも検知状態を呈し
たときに前記モータを正回転させて作動レバーを最大揺
動位置まで揺動させると共に前記リセットスイッチが操
作されたときにモータを逆回転させて作動レバーを前記
復帰位置まで揺動させる揺動制御手段を設ける構成とし
たので、運転者が降車したときにシフトレバーをパーキ
ングポジションへ自動的に揺動させることができると共
に、当該運転者がその自動揺動機能に頼り過ぎる事態に
陥ることを効果的に防止でき、しかもシフトレバーの自
動的な揺動のための構造を簡単化できると共に、その自
動揺動制御を容易に行い得るという優れた効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図及び第2
図は側面図及び正面図、第3図は作動レバーの部分斜視
図、第4図は要部の側面図、第5図は電気的構成の概略
ブロック図、第6図は制御内容を示すフローチャートで
ある。 図中、1はシフトレバー、5はディテントピン、6は押
しボタン(操作部材)、7はディテントプレート、8aは
凹凸部、10は作動レバー、11は歯車式減速装置、12は押
圧片、13はカム部、14はモータ、15,16はリミットスイ
ッチ、17は制御回路、18は揺動制御手段、19はイグニッ
ションスイッチ、20はドアスイッチ(降車検知手段)、
21はシートスイッチ(降車検知手段)、22はリセットス
イッチ、23はニュートラルスタートスイッチ(ポジショ
ン検知手段)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のシフトポジションの何れかへ選択的
    に揺動操作されるシフトレバーと、このシフトレバーが
    有する操作部材の操作に応じて所定方向へ移動されるデ
    ィテントピンと、このディテントピンとの係合に応じて
    前記シフトレバーがパーキングポジションを含む所定の
    シフトポジションへ揺動されることを規制する凹凸部を
    有したディテントプレートとを備えて成る自動変速機用
    シフトレバー装置において、所定の復帰位置から前記シ
    フトレバーと同方向へ揺動可能で且つそのシフトレバー
    に対し前記パーキングポジションと反対側方向から当接
    可能に配置されその当接方向への揺動によりシフトレバ
    ーをパーキングポジション方向へ揺動させる作動レバー
    と、この作動レバーに設けられ当該作動レバーがシフト
    レバーと当接した位置へ揺動されるのに応じて前記ディ
    テントピンを押圧変位させてこれを前記凹凸部と非係合
    状態となる位置へ移動させるカム部と、運転者により操
    作可能に設けられたリセットスイッチと、前記シフトレ
    バーがパーキングポジション以外にある状態を検知する
    ポジション検知手段と、運転者が降車したことを検知す
    るための降車検知手段と、モータの回転力を減速して前
    記作動レバーに伝達する歯車式減速装置を有し前記ポジ
    ション検知手段及び降車検知手段が双方とも検知状態を
    呈したときに前記モータを正回転させて作動レバーを最
    大揺動位置まで揺動させると共に前記リセットスイッチ
    が操作されたときにモータを逆回転させて作動レバーを
    前記復帰位置まで揺動させる揺動制御手段とを具備した
    ことを特徴とする自動変速機用シフトレバー装置。
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