JPH07103863A - 付着物検査装置および付着物検査方法 - Google Patents

付着物検査装置および付着物検査方法

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JPH07103863A
JPH07103863A JP5244844A JP24484493A JPH07103863A JP H07103863 A JPH07103863 A JP H07103863A JP 5244844 A JP5244844 A JP 5244844A JP 24484493 A JP24484493 A JP 24484493A JP H07103863 A JPH07103863 A JP H07103863A
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JP
Japan
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component
stage
gas
deposit
inspecting
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JP5244844A
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English (en)
Inventor
Seiji Maeda
清司 前田
Hiroshi Tanaka
博司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Engineering Corp, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Renesas Semiconductor Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品表面評価を容易に短時間でかつ定量的に
行なう。 【構成】 この発明に基づく付着物検査装置は、部品1
が載置されるステージ2と、部品1の表面にガスを吹付
けるための吹付けノズル4と、この吹付けノズル4を通
して部品1の表面に吹付けられたガスを捕集するための
捕集吸引管3と、この捕集吸引管3に接続され、捕集吸
引管3内に送込まれた付着物を含むガスに含まれる付着
物の検査を行なうためのダストカウンタ5などの検査手
段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、部品表面に付着した
付着物を評価するための付着物検査(評価)装置および
付着物検査(評価)方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の一般的な部品表面の評価方
法について説明する。たとえば、半導体製造などに用い
られる製造装置に組込まれている部品は、一定の期間経
過後に、新しい部品あるいは洗浄した部品に交換するこ
とが一般的である。製造装置において処理されるプロセ
スは様々なものがある。そのため、製造装置において使
用されている部品の表面においても、膜状あるいはパー
ティクル状の生成物の付着、表面反応による変質などの
変化が起こっている。これらの変化の蓄積によって、部
品表面の形状や特性が変化する。そのため、製造装置と
しての性能が維持できなくなる寸前までの期間を定め
て、部品の交換を行なう必要がある。
【0003】一方、部品を交換した直後においても、そ
の交換された部品の表面状態によっては、装置本来の性
能が発揮されない場合もある。これは、部品の表面状態
が、製造装置の性能に大きく影響していることによるも
のである。したがって、部品の表面の評価を正確に行な
うことは、製造装置の性能を十分に発揮させる上で非常
に重要なことであるといえる。
【0004】たとえば、半導体製造装置においては、プ
ロセス技術の革新によって微細化が進み、0.1μm以
下のパーティクルが問題視されている。したがって、ウ
エハ表面検査装置によって、本来はすべての工程におい
て、0.1μm以下のパーティクルを管理すべきであ
る。
【0005】しかし、工程によっては、検出限界が異な
っているのが現状である。すなわち、工程によって、
0.1μm〜数μmの様々なパーティクルサイズで管理
規格が設けられてある。そして、パーティクルサイズが
この管理規格を外れた場合に、装置本来の性能が発揮さ
れないと判断され、部品交換のメンテナンス作業が行な
われる。
【0006】そこで、従来は、部品表面の状態を見るた
めに、光学顕微鏡を使用していた。そして、この光学顕
微鏡によって、部品の所定部分を目視し、色や表面のざ
らつき、付着物、疵などから感覚的に汚れ具合を判断し
ていた。したがって、上記のような半導体製造装置にお
ける微小のパーティクルは、光学顕微鏡で観察できるも
のではないが、従来は、光学顕微鏡でとらえられる範囲
で定性的に部品表面の汚れを判断していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような光学顕微鏡を用いた部品の表面評価では、次に説
明するような4つの問題点があった。
【0008】まず第1の問題点について説明する。上述
のように、光学顕微鏡による観察によっては、0.1μ
m程度の大きさの微小なパーティクルの観察を行なうこ
とはほぼ不可能に近い。したがって、光学顕微鏡を用い
た部品の表面評価では、ある程度以上の大きさを有する
付着物や、部品表面の色やざらつきなどから汚れ具合を
判断しているだけであった。
【0009】したがって、このような判断では、部品洗
浄工程の後に、部品表面を光学顕微鏡で観察したとして
も、部品表面に残余する微小サイズのパーティクルを発
見することはほぼ不可能である。このような微小なパー
ティクルが部品表面に残存することによって、半導体装
置の性能に悪影響を与えるという問題が生じる。
【0010】次に、第2の問題点について説明する。上
記のように、光学顕微鏡を用いて部品表面を観察した場
合には、観察する人によって判断結果に大きな差をもた
らすことが考えられる。すなわち、一定の判断基準のも
とで、部品表面の評価が行なわれないことになる。それ
により、部品の表面の汚れ具合の良し悪しの判断と、部
品表面の洗浄方法との対応関係をとりにくくなる。その
結果、適切な部品表面の洗浄方法を選択するのが困難と
なるといった問題点も生じる。
【0011】次に、第3の問題点について説明する。上
記のような光学顕微鏡を用いた観察によれば、観察すべ
き箇所が広いほど時間がかかる。そのため、作業性、作
業効率が悪くなるという問題点が生じる。
【0012】この問題点を解消するためには、画像処理
技術を用いて無人化を行なうことも考えられなくはな
い。しかし、様々な部品を対象に考えた場合には、高度
な技術力が必要になる。それにより、部品表面の評価の
ために多額の費用が必要となり好ましくないといえる。
【0013】また、上記のような3つの大きな問題点を
有することによって、従来の部品表面の評価が、製造装
置の稼働率を低下させるオーバーホールなどのメンテナ
ンスのやり直しに対して何ら防護策にはなり得ていない
といった第4の問題点もあった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めなれたものである。この発明の目的は、短時間で容易
に定量的な判断が行なえ、かつ多種部品に対応可能な付
着物検査装置および付着物検査方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に基づく付着物
検査装置は、部品が載置される主表面を有するステージ
と、このステージの主表面上に載置された部品表面にガ
スを吹付けるためのノズルと、ノズルを通して部品に吹
付けられることによって部品表面の付着物を含んだガス
を捕集するための捕集管路と、捕集管路に接続され捕集
管路に送込まれたガスに含まれる付着物の検査を行なう
検査手段とを備えている。
【0016】この発明に基づく付着物検査方法よれば、
まず、部品表面にガスを吹付けることによって部品表面
の付着物を剥離させる。そして、付着物を含むガスを捕
集する。この付着物を含むガスを検査手段に送込むこと
によって付着物の検査を行なう。
【0017】
【作用】この発明に基づく付着物検査装置によれば、ノ
ズルを通して部品表面に吹付けられたガスによって部品
表面の付着物を剥離させ、その付着物を捕集管路で捕集
している。それにより、部品表面に付着した付着物の大
きさに関わりなくその付着物を捕集することが可能とな
る。
【0018】そして、このように捕集された付着物を含
むガスが、捕集管路を通って検査手段に送込まれる。そ
れにより、従来行なえなかった微小な付着物の検査をも
行なうことが可能となる。また、ノズルを通して部品表
面にガスを吹付け、それを捕集するだけで部品表面に付
着した付着物の捕集を行なうことが可能となるため、従
来のように目視による観察に比べて作業性は飛躍的に向
上する。
【0019】さらに、ステージを駆動させる手段あるい
はノズルと捕集管路とを移動させる手段を備えた場合に
は、部品の表面のいたる所の付着物の検査を行なうこと
も可能となる。さらに、検査手段を適切に選択すること
によって、従来のように人による目視観察に比べて、一
定の判断基準の下で定量的な部品表面の検査を行うこと
が可能となる。
【0020】この発明に基づく付着物検査方法によれ
ば、部品表面にガスを吹付けることによって部品表面の
付着物を剥離させた後、その付着物を捕集している。し
たがって、微小なレベルの付着物の検査をも容易にかつ
再現性良く行なうことが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1〜図1
4を用いて説明する。
【0022】(第1実施例)まず、この発明に基づく第
1の実施例について説明する。図1は、この発明に基づ
く第1の実施例における付着物検査装置の概略構成を示
す模式図である。
【0023】図1を参照して、本実施例における付着物
検査装置は、ステージ台6に設けられその主表面上に検
査対象となる部品が載置されるステージ2と、このステ
ージ2上に載置される部品1表面にガスを吹付けるため
の吹付けノズル4と、この吹付けノズル4に接続され、
吹付けノズル4を通して部品1の表面にガスを供給する
ためのガス供給源7と、ノズル4を通して部品1表面に
吹付けられることによって部品1の表面の付着物を含ん
だガスを捕集するための捕集吸引管3と、この捕集吸引
管3に接続された検査手段としてのダストカウンタ5
と、ダストカウンタ5内および捕集吸引管3内に付着物
を含むガスを吸引するためのガス吸引手段8とを備えて
いる。
【0024】上記の部品1の一例としては、CVD装置
などで用いられる拡散板などを挙げることができる。ま
た、ガス吸引手段8としては、ポンプなどを挙げること
ができる。また、部品1の表面に吹付けられるガスとし
ては、乾燥空気あるいは不活性ガスなどを挙げることが
できる。
【0025】次に、図1に示される付着物検査装置の動
作について説明する。まず、ガス供給源7から、吹付け
ノズル4を通して部品1表面にガスが吹付けられる。こ
のガスによって部品1表面に付着した付着物が剥離され
る。この付着物を含むガスを、捕集吸引管3によって捕
集する。それにより、微小なサイズの付着物を容易に捕
集することが可能となる。
【0026】そして、この捕集吸引管3を通して、ダス
トカウンタ5内に付着物を含むガスが送込まれる。この
ダストカウンタ5内で、付着物の大きさと数などを測定
する。現在のダストカウンタ5は、0.1μm程度の微
小なパーティクルの検出が可能である。それにより、部
品表面の清浄度がより正確に判断できる。
【0027】このようにして、部品表面の評価が行なわ
れるため、短時間でかつ定量的な判断が行なえ、微小な
大きさの付着物の測定をも行なうことが可能となる。そ
の結果、製造装置の性能に悪影響を及ぼす微小な異物の
管理が可能となる。
【0028】(第2実施例)次に、この発明に基づく第
2の実施例について図2を用いて説明する。図2は、こ
の発明に基づく第2の実施例における特徴部分を拡大し
た斜視図である。
【0029】本実施例においては、吹付けノズル4およ
び捕集吸引管3の一方端を覆うように、捕集カバー9が
設けられている。この捕集カバー9は、ガスが吹付けら
れる部品表面上の領域を取囲むように、付着物検査装置
に設けられることが好ましい。それにより、吹付けノズ
ル4を通して部品1表面に吹付けられたガスを、効率よ
く捕集吸引管3によって捕集することが可能となる。そ
の結果、より正確な部品表面の評価が効率的に行なえ
る。
【0030】なお、図2に示される態様においては、捕
集カバー9は吹付けノズル4および捕集吸引管3に取付
けられている。しかし、この捕集カバー9は、吹付けノ
ズル4を通してガスが吹付けられる部品1表面を覆うよ
うに配置されればよい。また、吹付けノズル4における
ガスの吹出し口と、捕集吸引管3におけるガスの吸引口
は、捕集カバー9と部品1表面との間の領域に配置され
ればよい。
【0031】(第3実施例)次に、図3を用いて、この
発明に基づく第3の実施例について説明する。図3
(a)は、この発明に基づく第3の実施例において、付
着物検査装置に設けられる補助台10を示す断面図であ
る。図3(b)は、本実施例における補助台10をステ
ージ2上に配置した状態を示す断面図である。
【0032】検査対象となる部品1には、種々の形状を
したものがある。部品1は、略平坦な主表面を有するス
テージ2上に配置される。しかし、部品1によっては、
その底面が凹凸段差の大きい形状を有するものがある。
その場合には、ステージ2上で部品1を安定して配置す
ることは困難となる。それにより、再現性よくその部品
1の所定箇所を検査することが困難となる。
【0033】このような場合に、本実施例は適用され
る。すなわち、本実施例における補助台10の上面に
は、検査対象となる部品1の底面の形状に対応した凹凸
段差形状が設けられている。そして、補助台10の底面
は、ほぼ平坦な形状を有している。
【0034】そのため、どのような形状の部品1に対し
ても、ステージ2上で再現性よくその部品1を所定位置
に固定することが可能となる。それにより、どのような
形状の部品1に対しても、再現性よくその部品1の所定
箇所の表面評価を行うことが可能となる。
【0035】(第4実施例)次に、この発明に基づく第
4の実施例について説明する。図4は、この発明に基づ
く第4の実施例の特徴部分を示す模式図である。
【0036】図4を参照して、本実施例においては、捕
集吸引管3に、評価用フィルタ11がフィルタホルダな
どを介して接続されている。この評価用フィルタ11
は、所定の大きさ以上の大きさを有する付着物を捕集す
るものである。
【0037】このように評価用フィルタ11を設けるこ
とによって、所定以上の大きさの付着物とそれ以下の大
きさの付着物とを分けて捕集できる。それにより、付着
物の大きさ、形状あるいは成分などの検査を容易に行な
うことが可能となる。また、特定の大きさの付着物のみ
を捕集してその形状、成分などを検査できる。それによ
り、より正確な部品表面の評価が容易に行なえる。
【0038】なお、評価用フィルタ11で捕集された付
着物の大きさ、形状に関しては、SEMによって観察で
きる。また、この評価用フィルタ11によって捕集され
た付着物の成分に関しては、EPMA(Electro
n Probe MicroAnalysis)分析に
よって知ることができる。
【0039】(第5実施例)次に、図5を用いて、この
発明に基づく第5の実施例について説明する。図5は、
この発明に基づく第5の実施例における特徴部分を示す
模式図である。
【0040】図5を参照して、本実施例における付着物
検査装置は、溶媒収容容器12aを有しており、この溶
媒収容容器12a内には、所定の溶媒12が入れられて
いる。捕集吸引管3の端部は、この溶媒12内に配置さ
れる。
【0041】それにより、捕集吸引管3を通して捕集さ
れたガスを、溶媒12内に送込むことが可能となる。ま
た、溶媒収納容器12aには、管路12bが接続されて
いる。ガス吸引手段8によって捕集されたガスは捕集吸
引管3を通って溶媒12内に送込まれ、溶媒12によっ
て所定の成分が吸収された後の残りのガスが、管路12
bを通って溶媒収納容器12a内から放出される。
【0042】以上のような構成を有することによって、
本発明に基づく付着物検査装置内で、付着物の成分の検
査を行なうことが可能となる。
【0043】(第6実施例)次に、図6を用いて、この
発明に基づく第6の実施例における付着物検査装置につ
いて説明する。図6は、この発明に基づく第6の実施例
における付着物検査装置の概略機構を示す模式図であ
る。
【0044】図6を参照して、本実施例においては、ス
テージ2の主表面を含む空間を、周囲の空間から気密に
仕切る装置カバー14が設けられている。このように装
置カバー14を設けることによって、どのような環境下
においても毎回同じ条件で部品に付着している付着物の
評価を行なうことが可能となる。
【0045】なお、本実施例においては、好ましくは、
装置カバー14の上面あるいは側面に、空気清浄器13
を設ける。この空気清浄器13を設けることによって、
装置カバー14内の空気を常に清浄な状態に保持するこ
とが可能となる。それにより、別々の部品1を連続して
検査する際に、前の部品の付着物が、装置カバー14内
に残存する可能性を著しく低減させることが可能とな
る。その結果、より正確な部品表面の付着物の検査を行
なうことが可能となる。
【0046】なお、その他の構成に関しては、図1に示
される第1の実施例における付着物検査装置と同様であ
るため説明は省略する。
【0047】(第7実施例)次に、図7〜図10を用い
て、この発明に基づく第7の実施例について説明する。
図7は、この発明に基づく第7の実施例における付着物
検査装置の部品固定機構を示す断面図である。図8
(a)は、図7に示されるステージ2の平面図である。
図8(b)は、図7に示される部品固定機構において、
ステージ2の裏面側から見た構造を示す図である。図9
は、図7に示される部品固定機構におけるアームを示す
斜視図である。図10は、図7に示される部品固定機構
の動作を段階的に示す模式図である。
【0048】まず図7を参照して、本実施例における部
品固定機構の構造について説明する。図7を参照して、
ステージ2には、接続部材2aを介してモータ24が接
続されている。このモータ24によって、ステージ2は
回転駆動する。また、ステージ2には、アーム軸支持リ
ング16が嵌合されている。
【0049】このアーム軸支持リング16内に、アーム
軸15bが配置される。このアーム軸15bの一方端と
部品固定アーム15の一方端とは固着されている。そし
て、部品固定アーム15の他方端には、部品支持部15
aが設けられている。この部品支持部15aおよび部品
固定アーム15が、ステージ2の主表面上で回動する。
【0050】ステージ2下には、ベース部22および円
板17が設けられている。このベース部22および円板
17内には、接続部材2aの外周部の所定位置にベアリ
ング25が設けられている。それにより、モータ24の
回転に従ってベース部22に対してステージ2および円
板17を回動させることが可能となる。
【0051】ステージ2の裏面には、ステージストッパ
20が固定されている。上記の円板17の周縁部には、
係止爪23が設けられており、この係止爪23と上記の
ステージストッパ20とが係合することによって、ステ
ージ2あるいは円板17の回転動作が制御される。
【0052】また、ベース部22には、ベース部ストッ
パ21が設けられている。このベース部ストッパ21
は、上下動作が可能にベース部22に設けられている。
それにより、このベース部ストッパ21は、ベース部2
2内に入り込んだり、ベース部22から突出したりす
る。そして、このベース部ストッパ21がベース部22
から突出したときに、ベース部ストッパ21と上記の係
止爪23とが係合する。
【0053】次に、図8(a)および(b)を用いて、
ステージ2の平面および裏面構造について説明する。ま
ずステージ2の平面構造について説明する。図8(a)
を参照して、ステージ2の上面においては、上述のよう
に、部品支持部15aを有する部品固定アーム15が、
ステージ2の主表面上で回動可能にステージ2に取付け
られている。
【0054】この部品固定アーム15は、ステージ2の
回転に従って、ステージ2の主表面上で回動する。それ
により、どのような形状の部品1をも、ステージ2上の
所定位置において、固定することが可能となる。また、
同種類の部品をステージ2の主表面における所定位置に
再現性よく固定することが可能となる。その結果、同種
類の部品において、所定の部分の定量的な表面評価を行
なうことが可能となる。
【0055】なお、部品固定アーム15の数は、図8
(a)に示されるように3本であることが好ましい。そ
れにより、図8に示されるように、ステージ2の主表面
上で部品1を容易に所定位置に固定できる。しかし、部
品固定アーム15の数は3本以上のものであってもよい
し、2本であってもよい。さらに、本実施例は、前述の
第3の実施例における補助台10をステージ2上に固定
する手段としても使用できる。
【0056】次に、図8(b)を参照して、円板17の
周縁部には、上述のように、係止爪23が設けられてい
る。また、円板17の周縁部には、ロッド15dが回動
可能に取付けられている。このロッド15dの一方端
は、クランク15cに回動可能に取付けられている。そ
して、このクランク15cは、アーム軸(図示せず)を
介して上記の部品固定アーム15に固着されている。
【0057】次に、図9を参照して、部品固定アーム1
5の構造についてより詳しく説明する。部品固定アーム
15の一方端には、上述のように、ステージ2主表面で
部品1を所定位置に固定するための部品支持部15aが
設けられている。部品固定アーム15の他方端は、アー
ム軸15bの一方端に固着されている。
【0058】アーム軸15bは、ステージ2に設けられ
ているアーム軸支持リング16内を貫通するように設け
られている。そして、このアーム軸15bの他方端は、
クランク15cの一方端に固着されている。
【0059】クランク15cの他方端は、ロッド15d
の一方端に回動可能に取付けられている。ロッド15d
の他方端は、上述のように、円板17の周縁部に回動可
能に取付けられている。このような構造を有することに
よって、円板17およびステージ2の回動によって、ス
テージ2の主表面上で部品固定アーム15および部品支
持部15aを回動させることが可能となる。
【0060】次に、図10を用いて、上記の構造を有す
る部品固定機構の動作について説明する。なお、図10
に示される各図は、ステージ2の裏面側から見た図が示
されている。また、説明の便宜上、部品固定アーム15
は1つだけ示すこととする。
【0061】まず図10(a)を参照して、この図に示
される状態が、部品固定アーム15が最も閉じた状態で
ある。このとき、円板17は、ばね19およびステージ
ストッパ20によって固定されている。また、このと
き、ロッド15dとクランク15cとのなす角は最小の
値となる。
【0062】次に図10(b)を参照して、ベース部2
2からベース部ストッパ21を突出させ、このベース部
ストッパ21と円板17の係止爪23とを係合させる。
そして、ステージ2を左回転方向(図中矢印の方向)に
回転させる。このとき、円板17は、ベース部ストッパ
21によって回動が制限されている。
【0063】そのため、ステージ2の回動によって、ば
ね19は少し伸びた状態となる。また、ステージ2の回
動に伴って、アーム軸支持リング16の位置も移動す
る。それにより、クランク15cとロッド15dとのな
す角が、上記の(a)の場合よりも大きくなる。それに
より、部品固定アーム15は、ステージ2の主表面上
で、ステージ2の周縁部の方向に回動することとなる。
【0064】次に図10(c)を参照して、上記の
(b)の状態からさらにステージ2を左回転方向に回転
させる。それにより、クランク15cとロッド15dと
のなす角度は、上記の(b)の場合よりもさらに大きく
なる。そして、この図10(c)に示される状態が、ス
テージ2の主表面上で最も部品固定アーム15がステー
ジ2の周縁部方向に移動した状態(部品固定アーム15
が最も開いた状態)である。
【0065】ここで図10(c)の状態からステージ2
を右方向に回転させ、図10(b)の状態にもどす。こ
の図10(b)に示す状態で部品1をステージ2に載置
したとする。次に、図10(d)を参照して、図10
(b)に示す状態からさらにステージ2を右方向に回転
させ部品固定アーム15が部品をはさみ込んだ状態に
し、ベース部ストッパ21をベース部22内に埋没させ
る。このとき、伸びた状態のばね19によって、円板1
7が引っぱられ右回転方向(図中矢印の方向)に回転す
る力が加わる。それにより、クランク15cとロッド1
5dとのなす角度が小さくなる。以上のような動作が繰
返されることによって、部品の載置や部品の挟持が部品
の大きさによらず自由に行なえる。
【0066】すなわち、ステージ2および円板17を所
定方向に回動させることによって、ステージ2の主表面
上で、部品固定アーム15に、図10(a)に示される
位置と、図10(c)に示される位置との間で往復運動
させることになる。それにより、ステージ2の主表面上
の所定位置で、種々の形態の部品を固定することが可能
となる。
【0067】(第8実施例)次に、図11を用いて、こ
の発明に基づく第8の実施例について説明する。図11
は、この発明に基づく第8の実施例における部品表面検
査(評価)装置33を有する部品洗浄評価システムを示
す概念図である。
【0068】図11を参照して、本実施例においては、
部品洗浄装置34に、本実施例における部品表面評価装
置33が一体化されたものを示す。図11を参照して、
部品洗浄装置34は、洗浄室26、水洗室27および乾
燥室32を有している。洗浄・水洗後にこの乾燥室32
で乾燥された直後の部品1の表面評価を、本発明に基づ
く部品表面評価装置33によって行なう。それにより、
部品1の洗浄具合を正確に把握することが可能となる。
その結果、その部品1に適した洗浄方法を選定すること
も可能となる。
【0069】(第9実施例)次に、図12を用いて、こ
の発明に基づく第9の実施例における付着物検査装置に
ついて説明する。図12は、この発明に基づく第9の実
施例における付着物検査装置の概略構成を示す構成図で
ある。
【0070】図12を参照して、本実施例においては、
ステージ2に、ステージ2の主表面に対して垂直方向
(上下方向)にのびるY方向軸28が取付けられてい
る。このY方向軸28には、このY方向軸28に沿って
上下方向に移動するYブロック30が取付けられる。こ
のYブロック30は、Y方向軸28上を、モータなどに
よって上下方向に移動する。
【0071】そして、このYブロック30には、ステー
ジ2の主表面方向に延びるX方向軸29が取付けられ
る。このX方向軸29には、このX方向軸29に沿って
ステージ2の主表面方向に移動するXブロック31が取
付けられる。このXブロック31も、上記のYブロック
30と同様に、モータなどによってX方向軸29上を移
動する。
【0072】そして、このXブロック31に、吹付けノ
ズル4および捕集吸引管3が取付けられることになる。
このとき、吹付けノズル4および捕集吸引管3は、柔軟
性を有するように設けられることが好ましい。それによ
り、吹付けノズル4および捕集吸引管3をステージ2主
表面上で自由に移動させることが可能となる。その結
果、部品形状に関わらず、その部品表面の付着物を容易
に捕集することが可能となる。それ以外の構造に関して
は、図1に示される第1の実施例における付着物検査装
置とほぼ同様である。
【0073】(第10実施例)次に、図13を用いて、
この発明に基づく第10の実施例について説明する。図
13(a)は、この発明に基づく第10の実施例におけ
る付着物検査装置を示す平面図である。図13(b)
は、(a)に示される付着物検査装置の部分断面図であ
る。
【0074】図13(a)および(b)を参照して、本
実施例においては、ステージ2にこのステージ2を回動
させるためのステージ駆動手段35が取付けられてい
る。このステージ駆動手段35は、ステージ2に固定さ
れているステージ回転軸36と、このステージ回転軸3
6を介してステージ2に取付けられるモータ37とを有
している。
【0075】それにより、ステージ2を回転させること
が可能となる。このようにステージ2を回転させること
によって、部品1表面のあらゆる部分の検査を行なうこ
とが可能となる。特に、図13(a)に示されるよう
に、部品1が円板形状をしていた場合には、容易にその
部品1の全表面にわたって評価を行なうことが可能とな
る。
【0076】なお、図13(a)に示される図において
は、説明の便宜上、吹付けノズル4および捕集吸引管3
は図示を省略している。また、吹付けノズル4および捕
集吸引管3は、図13(a)に示されるXブロック31
に取付けられることになる。このとき、ノズル4および
捕集吸引管3は、柔軟性のある材質からなることが好ま
しい。それにより、容易に吹付けノズル4および捕集吸
引管3をステージ2の主表面上で移動させることが可能
となる。それ以外の構造は、図12に示される第9の実
施例における付着物検査装置とほぼ同様である。
【0077】(第11実施例)次に、図14を用いて、
この発明に基づく第11の実施例について説明する。図
14は、この発明に基づく第11の実施例における付着
物検査装置の概略構成を示す構成図である。なお、本実
施例における付着物検査装置は、上記の第9の実施例に
おける付着物検査装置の使用方法の一例を示すものであ
る。そのため本実施例における付着物検査装置の構造
は、第9の実施例における付着物検査装置と同様であ
る。
【0078】図14を参照して、本実施例においては、
凹凸段差の大きい表面形状を有する部品1が、ステージ
2上に載置されている。より具体的には、部品1は、相
対的に低い上面を有するア部と、相対的に高い上面を有
するウ部と、このウ部とア部とを結ぶイ部とを有してい
る。
【0079】この場合であっても、図14に示されるよ
うに、Yブロック30およびXブロック31を、適切に
動作させることによって、ア部上面、イ部上面およびウ
部上面をそれぞれ容易に検査することが可能となる。以
上のような考え方を利用して、どのような表面形状を有
する部品1に対しても、ほぼ全表面にわたってその部品
表面の評価を容易に行なうことが可能となる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズルを通してガスを部品表面に吹付け、その吹付けら
れたガスを捕集することによって部品表面の評価を行な
うことが可能となる。それにより、短時間で容易に部品
表面の評価を行なうことが可能となる。その結果、作業
性を向上させることが可能となる。
【0081】また、従来よりも、微小なサイズの付着物
をも捕集することが可能となる。さらに、その微小な付
着物の量を定量的に把握することも可能となる。それに
より、部品交換の適/不適の判断が容易にかつ正確に行
なえる。その結果、確実に1回のオーバーホールで製造
装置のメンテナンス作業を終わらせることも可能とな
る。それにより、製造装置の稼働率の低下を効果的に抑
制することも可能となる。
【0082】さらに、部品表面に付着した付着物の分析
を正確に行なうことが可能となるため、それぞれの部品
に対応した洗浄方法の判断も明確かつ正確に行なうこと
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に基づく第1の実施例における付着物
検査装置の概略構成を示す構成図である。
【図2】この発明に基づく第2の実施例における付着物
検査装置の特徴部分を示す斜視図である。
【図3】(a)は、この発明に基づく第3の実施例で使
用される補助台を示す断面図である。(b)は、この発
明に基づく第3の実施例における補助台を用いてステー
ジ上に部品を載置した状態を示す断面図である。
【図4】この発明に基づく第4の実施例における付着物
検査装置の特徴部分を示す構成図である。
【図5】この発明に基づく第5の実施例における付着物
検査装置の特徴部分を示す構成図である。
【図6】この発明に基づく第6の実施例における付着物
検査装置の概略構成を示す構成図である。
【図7】この発明に基づく第7の実施例における付着物
検査装置の部品固定機構を示す概略構成図である。
【図8】(a)は、図7に示される部品固定機構の平面
図である。(b)は、図7に示される部品固定機構の裏
面図である。
【図9】図7に示される部品固定機構に組込まれるアー
ム部の形状を示す斜視図である。
【図10】(a)はステージ上で部品を固定する位置に
部品固定アームが移動した状態を示す図である。(b)
は(a)の状態から部品固定アームをステージの外周部
方向へ移動させた状態を示す図である。(c)は(b)
よりもさらに部品固定アームをステージの外周部方向へ
移動させた状態を示す図である。(d)は(c)の状態
から部品固定アームをステージの中央方向へ向けて移動
させた状態を示す図である。
【図11】この発明に基づく第8の実施例における部品
検査装置を含む部品評価システムを示す概念図である。
【図12】この発明に基づく第9の実施例における付着
物検査装置の概略構成を示す構成図である。
【図13】(a)はこの発明に基づく第10の実施例に
おける付着物検査装置の概略構成を示す平面図である。
(b)は、(a)における部分断面図である。
【図14】この発明に基づく第11の実施例における付
着物検査装置の概略構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1 部品 2 ステージ 3 捕集吸引管 4 吹付けノズル 5 ダストカウンタ 7 ガス供給源 8 ガス吸引手段 9 捕集カバー 10 補助台 11 評価用フィルタ 12 溶媒 13 空気清浄器 14 装置カバー 15 部品固定アーム 30 Yブロック 31 Xブロック 35 ステージ駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 博司 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社北伊丹製作所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品表面の付着物の検査を行なう付着物
    検査装置であって、 部品が載置される主表面を有するステージと、 前記ステージの主表面上に載置された前記部品表面にガ
    スを吹付けるためのノズルと、 前記ノズルを通して前記部品に吹付けられることによっ
    て前記部品表面の付着物を含んだ前記ガスを捕集するた
    めの捕集管路と、 前記捕集管路に接続され、前記捕集管路に送込まれたガ
    スに含まれる前記付着物の検査を行なう検査手段と、 を備えた付着物検査装置。
  2. 【請求項2】 前記ノズルには、前記部品表面にガスを
    吹付けるためのガス供給源が接続され、 前記捕集管路には、前記部品表面に吹付けられることに
    よって前記部品表面の付着物を含んだガスを前記捕集管
    路内に吸引するための吸引手段が接続された、請求項1
    に記載の付着物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスが吹付けられる部品表面上の領
    域を取囲むカバーをさらに備え、 前記ノズルにおける前記ガスが放出されるガス出口およ
    び前記捕集管路における前記付着物を含むガスの送込み
    口は、前記カバーで取囲まれた領域内に配置される、請
    求項1に記載の付着物検査装置。
  4. 【請求項4】 前記検査手段は前記捕集管路に設けられ
    前記捕集管路内に送込まれたガスに含まれる付着物の個
    数を計数する機能を有する、請求項1に記載の付着物検
    査装置。
  5. 【請求項5】 前記検査手段は、前記捕集管路に設けら
    れ前記捕集管路内に送込まれたガスに含まれる所定の大
    きさ以上の大きさの付着物を捕えるフィルタを含む、請
    求項1に記載の付着物検査装置。
  6. 【請求項6】 前記検査手段は、前記捕集管路内に送込
    まれたガスに含まれる付着物の成分を検査するための溶
    媒が収容される容器と、前記容器内に収容される溶媒
    と、前記捕集管路に接続され前記溶媒中に前記付着物を
    含むガスを送込むための管路とを有する、請求項1に記
    載の付着物検査装置。
  7. 【請求項7】 前記ステージの主表面を含む空間を周囲
    の空間から気密に仕切る壁をさらに備える、請求項1に
    記載の付着物検査装置。
  8. 【請求項8】 前記ステージ主表面上で移動可能に前記
    ステージに取付けられ、前記ステージの主表面上の所定
    位置に前記部品を固定するための複数の可動アームと、 前記可動アームを前記ステージ主表面上で移動させるた
    めのアーム駆動手段と、 をさらに備える請求項1に記載の付着物検査装置。
  9. 【請求項9】 前記ステージには、前記ステージを回転
    させるための駆動手段が取付けられる、請求項1に記載
    の付着物検査装置。
  10. 【請求項10】 前記ノズルおよび前記捕集管路を、前
    記ステージ主表面上で移動可能に保持する保持手段をさ
    らに含む、請求項1に記載の付着物検査装置。
  11. 【請求項11】 前記部品の形状に対応する表面形状を
    有する補助台をさらに設け、前記補助台上に前記部品を
    載置した状態で前記ステージ上に前記部品および前記補
    助台を載置する、請求項1に記載の付着物検査装置。
  12. 【請求項12】 前記付着物検査装置は、前記部品を洗
    浄する洗浄室と洗浄された前記部品を水洗する水洗室と
    水洗された前記部品を乾燥する乾燥室とを有する部品洗
    浄装置と、一体化されることによって部品洗浄評価シス
    テムを構成する、請求項1に記載の付着物検査装置。
  13. 【請求項13】 部品表面に付着した付着物の検査方法
    であって、 前記部品表面にガスを吹付けることによって前記部品表
    面の付着物を剥離させる工程と、 前記付着物を含むガスを捕集する工程と、 前記付着物を含むガスを検査手段に送込むことによっ
    て、前記付着物の検査を行なう工程と、 を備えた付着物検査方法。
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