JPH07103856A - 内燃機関のノッキング検出装置 - Google Patents

内燃機関のノッキング検出装置

Info

Publication number
JPH07103856A
JPH07103856A JP5250748A JP25074893A JPH07103856A JP H07103856 A JPH07103856 A JP H07103856A JP 5250748 A JP5250748 A JP 5250748A JP 25074893 A JP25074893 A JP 25074893A JP H07103856 A JPH07103856 A JP H07103856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
level
background level
combustion engine
update amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5250748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3341391B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Nakai
一弘 中井
Koji Sakakibara
榊原  浩二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP25074893A priority Critical patent/JP3341391B2/ja
Publication of JPH07103856A publication Critical patent/JPH07103856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3341391B2 publication Critical patent/JP3341391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Testing Of Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関の運転状態等によってノックセンサ
用フィルタの濾波帯域が切替制御される場合でも、その
濾波信号に基づき迅速に適正な判定レベルを設定して、
常に安定した精度の高いノッキング検出を維持する。 【構成】 濾波信号を内燃機関の任意処理サイクル分平
均化処理したバックグランドレベルに更新量ΔVを加減
してこれを更新し且つ、該更新されるバックグランドレ
ベルを所定倍して、濾波信号からノッキングの有無を判
定するための判定レベルを設定する装置に対して、濾波
帯域が切替制御された直後、この更新量ΔVを強制的に
大きく設定し、その後、経時的に同更新量ΔVを小さく
徐変させる徐変制御装置を設ける。判定レベルは、この
徐変制御される更新量ΔVに応じて迅速にそのレベルが
推移され、濾波帯域切替時の濾波信号レベルの変化に好
適に追従するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関のノック制
御システムに用いられるノッキング検出装置に関し、特
に、ノックセンサによる内燃機関の振動検出信号を同内
燃機関の運転状態に応じて濾波帯域が切替制御される帯
域通過フィルタにかけ、その濾波信号に基づいてノッキ
ングの有無を検出する装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のノッキング検出装置とし
ては、例えば特開昭56−637号公報に記載されてい
るような装置が知られている。
【0003】すなわち、この公報に記載された装置で
は、内燃機関に発生する振動を検出するノックセンサ
に、ノッキング周波数帯において互いに異なる周波数帯
域の帯域通過特性を有する複数のフィルタ回路を接続
し、内燃機関の運転状態に応じて、これら複数のフィル
タ回路の出力の何れか1つを選択する。そして、この選
択したフィルタ回路出力の信号レベルに基づいて、同内
燃機関のノッキングの有無を検出するようにしている。
内燃機関に発生するノッキングは通常、同内燃機関の状
態によって、例えば同内燃機関が高速運転状態にあるか
或いは低速運転状態にあるか等によって、その周波数帯
も異なってくるものであり、それらノッキング周波数帯
に対して、このように互いに異なる周波数帯域の帯域通
過特性を有する複数のフィルタ回路を設け、その都度の
状態に見合ったフィルタ回路出力を選択するようにすれ
ば、該内燃機関のノッキングの有無について信頼性の高
い検出を行うことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、ノッキン
グ周波数帯において互いに異なる周波数帯域の帯域通過
特性を有する複数のフィルタ回路を設けるようにすれ
ば、また或いは、只1つのフィルタ回路を用いる場合で
あれ、その濾波帯域を内燃機関の運転状態に応じて適宜
に変更するようにすれば、同内燃機関のノッキングの有
無について、確かに信頼性の高い検出を行うことはでき
る。
【0005】しかし、内燃機関の運転状態等によって複
数のフィルタ回路出力の1つを選択したり、或いはフィ
ルタ回路の濾波帯域を変更したりする場合、その濾波出
力には、それら周波数帯の切り替わりに起因する大きな
ばらつきが生じる。このため例えば、センサ信号(濾波
信号)をn点火サイクル分平均化処理し、その値を所定
倍したレベルとして上記ノッキングの有無を判定するた
めの判定レベルを設定するものでは、該設定される判定
レベルがこうしたノッキングの有無を正常に判定し得る
レベルに達するまでに相当の時間を要し、濾波帯域の切
替後しばらくの間は、同ノッキングの有無についてこれ
を正常に判定することができないといった不都合を生じ
ることがあった。
【0006】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、内燃機関の運転状態等によってフィルタ
の濾波帯域が切替制御される場合でも、その濾波信号に
基づき迅速に適正な判定レベルを設定して、常に安定し
た精度の高いノッキング検出を維持することのできる内
燃機関のノッキング検出装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、この発明では、内燃機関に発生する振動を検出す
るノックセンサと、このノックセンサの出力信号を入力
してノック特有の周波数帯域の信号を濾波する帯域通過
フィルタと、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検
出手段と、該検出された運転状態に応じて前記帯域通過
フィルタの濾波帯域を切替制御するフィルタ制御手段と
を有し、該濾波帯域の制御される帯域通過フィルタの濾
波信号レベルに基づいて内燃機関のノッキングの有無を
検出する内燃機関のノッキング検出装置において、前記
帯域通過フィルタによる濾波信号に基づき同濾波信号の
レベル推移に対応したバックグランドレベルを演算する
バックグランドレベル演算手段と、該演算されたバック
グランドレベルに基づいて、前記帯域通過フィルタによ
る濾波信号の信号レベルから前記ノッキングの有無を判
定するための判定レベルを設定する判定レベル設定手段
と、少なくとも前記フィルタ制御手段による濾波帯域切
替制御の直後、前記演算されるバックグランドレベルの
更新量を強制的に拡大する更新量拡大手段と、をそれぞ
れ具えるようにする。
【0008】
【作用】ここでいうバックグランドレベルとは上記のよ
うに、帯域通過フィルタによる濾波信号のレベル推移に
対応したレベルであり、例えば ・同濾波信号を内燃機関の任意処理サイクル分(例えば
n点火サイクル分)平均化したレベル、或いは ・同濾波信号のその都度の信号レベルを適宜になまし処
理したレベルとして、上記バックグランドレベル演算手
段を通じて演算され、更新される。
【0009】一方、上記判定レベル設定手段は、こうし
た態様で演算されるバックグランドレベルを所定倍する
など、同バックグランドレベルに基づいて、上記帯域通
過フィルタによる濾波信号の信号レベルからノッキング
の有無を判定するための判定レベルを設定する。すなわ
ち、この設定される判定レベルとは、上記バックグラン
ドレベルの更新態様に追従して大きくもなり、小さくも
なる。このことは換言すれば、その都度の信号レベルが
大きく変化した場合でも、それに応じて該バックグラン
ドレベルが大きく更新されさえすれば、該大きく変化し
た信号のレベルに相応して、そのノッキングの有無を適
正に判定することのできる判定レベルが応答性よく設定
されるようになることを意味する。
【0010】上記更新量拡大手段は、バックグランドレ
ベル及び判定レベルのこうした特性を踏まえて、少なく
とも上記フィルタ制御手段による濾波帯域切替制御の直
後、すなわち濾波帯域の切り替えによって濾波信号の信
号レベルが大きく変化するとき、上記バックグランドレ
ベルの更新量を強制的に拡大するものであり、こうした
更新量の強制拡大によって、上記判定レベルも、この大
きく変化した濾波信号の信号レベルに相応して、そのノ
ッキングの有無を適正に判定することのできるレベルへ
と迅速に移行されるようになる。こうして適正な判定レ
ベルが設定されさえすれば、たとえフィルタ制御手段に
よる濾波帯域切替制御の直後であろうとも、その濾波信
号に対するノッキング検出精度は高く維持される。
【0011】なお、上記更新量拡大手段が、例えば( a)
前記バックグランドレベルの更新量を拡大する期間に対
応した値が設定されるカウンタ手段、( b)該カウンタ手
段に設定された値を内燃機関の任意処理サイクルに同期
してデクリメントする手段、( c)このデクリメントされ
るカウンタ手段への設定値に対応して、前記更新量につ
いての拡大量を徐々に減少する値を出力する徐変制御テ
ーブル、を具えるものであり、前記バックグランドレベ
ル演算手段が、前記カウンタ手段に設定された値が零と
なるまでの期間、前記バックグランドレベルにこの徐変
制御テーブルの出力値に対応した更新量を加減してこれ
を更新するものとすれば、濾波帯域の切替直後から上記
カウンタ手段に設定された値が零となるまでの期間に亘
って、はじめ大きな更新量(判定レベル)が設定され、
それが徐々に小さくなる(元に戻る)といった態様での
好適な徐変制御が実現されるようになる。
【0012】また、前記バックグランドレベル演算手段
が帯域通過フィルタによる濾波信号のその都度の信号レ
ベルをなまし処理してバックグランドレベルを生成する
ものである場合には、前記更新量拡大手段として、例え
ば ・通常、なまし数「1/16」にて上記濾波信号レベル
をなまし処理するとするときに、濾波帯域の切替直後に
同なまし数を「1/2」とし、以後、内燃機関の任意処
理サイクルに同期して、若しくは所定時間毎に「1/
4」→「1/8」→「1/16」として同なまし数を変
更する構成を採用することでも、こうした徐変制御は実
現される。
【0013】また、バックグランドレベルを、上記濾波
信号を対数変換した場合のそれらレベル分布の中央値と
して定める場合には、それら濾波信号のレベル分布にお
ける平均値の変化分、若しくは上記中央値の変化分とす
る平均偏差によってこのバックグランドレベルの更新量
をガードするようにすることで、上記判定レベルについ
てのより安定した設定が可能になることが知られてい
る。その場合には、上記内燃機関のノッキング検出装置
として更に、( A)前記帯域通過フィルタによる濾波信号
の信号レベルを対数値に変換する対数値変換手段と、(
B)同濾波信号レベルのその都度の対数変換値と同濾波信
号レベルの対数変換値分布の中央値として定めるバック
グランドレベルとの差に基づいて更新量を求めるととも
に、この求めた更新量が前記濾波信号レベルのその都度
の対数変換値の平均偏差よりも大きいときに同求めた更
新量を同平均偏差の値によって更新し、これら求めた若
しくは更新した更新量に基づいてバックグランドレベル
を更新するバックグランドレベル演算手段と、( C)該更
新されたバックグランドレベルに基づいて、前記帯域通
過フィルタによる濾波信号の信号レベルから前記ノッキ
ングの有無を判定するための判定レベルを設定する判定
レベル設定手段と、( D)前記フィルタ制御手段による濾
波帯域切替制御の直後、前記平均偏差値に強制的に大き
な値を代入して、前記更新されるバックグランドレベル
の更新量を拡大する更新量拡大手段と、を具える構成と
することもできる。
【0014】すなわちこの場合、内燃機関が定常に運転
されている状態であれば、上記平均偏差自体が徐々に
「0」に収束されるようになることから、フィルタ制御
手段による濾波帯域切替制御の直後、上記更新量拡大手
段を通じて該平均偏差に強制的に大きな値を代入するよ
うにすれば、 ・その後しばらくは、濾波信号レベルのその都度の対数
変換値とバックグランドレベルとの差に基づき求められ
る大きな更新量によって同バックグランドレベルが更新
され、ひいては上記判定レベルも、大きく変化した濾波
信号のレベル(正確にはその対数変換値)に追従して応
答性よく更新される ・濾波信号のレベルが安定してくれば、徐々に「0」に
収束されつつある平均偏差によって上記更新量がガード
されることとなり、同判定レベルは安定的に更新される
といった、この場合も好適な態様での徐変制御が実現さ
れるようになる。
【0015】
【実施例】図1に、この発明にかかる内燃機関のノッキ
ング検出装置についてその一実施例を示す。
【0016】同図1に示されるように、この実施例の装
置は、エンジン(内燃機関)に取り付けられてその発生
する振動を検出するノックセンサ1、このノックセンサ
1の出力信号を入力してノック特有の周波数帯域の信号
を濾波するスイッチトキャパシタフィルタ(SCF)
2、同じくエンジンに取り付けられてその回転数を検出
する回転数センサ3、この回転数センサ3により検出さ
れるエンジン回転数Neに基づき上記SCF2のフィル
タ特性を制御するフィルタ制御回路4、該制御されるS
CF2の濾波信号に基づきエンジンのノッキングの有無
を検出するノック検出回路5、そして該検出回路5によ
りエンジンのノッキングが検出されるときこれを抑制す
べく点火時期等を制御するノック抑制回路6を具えて構
成される。以下に、これら各回路の構成並びに機能、動
作について更に詳述する。
【0017】まず、上記ノックセンサ1の出力信号から
ノック特有の周波数帯域信号を濾波するようになるSC
F2は、例えば図2に示される構成を有している。この
実施例の装置では、該SCF2として、二次のSCFを
用いている。すなわち、このSCF2は、同図2に示さ
れるように、コンデンサ21a〜21g、例えばFET
からなるスイッチング素子22a〜22e、及びオペア
ンプ(演算増幅器)23、24を有して構成されてお
り、スイッチング素子22a〜22eを図中実線にて示
す状態と破線にて示す状態とに切り替える(スイッチン
グ動作させる)ことによって、その切替速度(スイッチ
ング周期)に対応した中心周波数を持って入力端子Vin
に入力される信号を帯域濾波する帯域濾波(バンドパ
ス)フィルタとして機能する。この図2に例示したSC
F2では、そのフィルタ中心周波数f0 が、 f0 =fCLK /20 (1) に設定されているものとする。ただし、fCLK は、上記
スイッチング素子22a〜22eをスイッチング動作さ
せるべく上記フィルタ制御回路4から出力されるスイッ
チング駆動信号の周波数、すなわちそれらスイッチング
素子22a〜22eのスイッチング周波数である。
【0018】また、上記フィルタ制御回路4は、回転数
センサ3により検出されるエンジン回転数Neに基づい
て上記スイッチング周波数fCLK を決定するための値n
を設定するn設定部41、及び該設定された値nに応じ
たスイッチング周波数fCLKをもつ駆動信号(上記スイ
ッチング駆動信号)を生成してこれを上記SCF2に対
し出力する駆動信号発生部42を具えて構成されてい
る。このうち、n設定部41は、例えば図3に示す手順
に従って、上記値nを自動設定する。
【0019】すなわちいま、エンジン並びに該実施例の
装置の動作状態にあって、エンジンの回転数Neが上記
回転数センサ3を通じて検出されているものとすると、
該n設定部41では、同エンジンの例えば所定クランク
角毎にその回転数Neを読み込み(ステップ100)、
この読み込んだ回転数Neと予め設定された所定の回転
数値Neoとを比較する(ステップ101)。この所定
の回転数値Neoとは、ノッキングを示す周波数帯が変
化するエンジンの運転状態の変化に対応した回転数の値
として設定されるもので、通常は、例えば4000rp
mといった回転数に対応した値が選ばれる。そしてこの
比較の結果、上記読み込んだ回転数Neが所定値Neo
よりも小さければnの値として「3」が設定され(ステ
ップ102)、大きければ同nの値として「2」が設定
される(ステップ103)。こうして設定されたnの値
が、上記駆動信号発生部42に与えられる。
【0020】駆動信号発生部42は、例えば図4に示さ
れる構成を有して、この与えられるnの値に対応したス
イッチング周波数fCLK をもつ駆動信号を生成する。す
なわち、この図4に示す駆動信号発生部42において、
カウンタ421は、図示しない水晶発振子から発振され
る例えば周波数1MHzのパルス信号を入力してその立
ち上がりエッジを計数するカウンタであり、コンペアレ
ジスタ422は、このカウンタ421の計数値と上記n
設定部41から与えられるnの値とを比較して両者の値
が一致したとき、カウンタ421及び反転ラッチ回路4
23に対してリセット信号を出力する回路である。反転
ラッチ回路423は、このリセット信号が加えられる毎
に、すなわちカウンタ421がリセットされる毎に論理
レベルが反転する信号を上記SCF2の駆動信号(スイ
ッチング駆動信号)として出力する。図5及び図6に、
上記n設定部41を通じて設定されたnの値が「3」で
あった場合、及び「2」であった場合における該駆動信
号発生部42の動作をそれぞれ示す。
【0021】例えば、上記n設定部41を通じて設定さ
れたnの値が「3」であった場合、該駆動信号発生部4
2は、図5に示される態様で、駆動信号を生成し、これ
を出力する。
【0022】すなわち、図5(a)に示される態様で水
晶発振子から発振されているとする発振パルスに対し、
カウンタ421は、その立ち上がりエッジ毎に、図5
(b)に示される態様で、カウント1(時刻t1 )、カ
ウント2(時刻t2 )、カウント3(時刻t3 )といっ
たカウントを進め、該計数値がカウント3に達したとこ
ろで、コンペアレジスタ422によりその計数値がリセ
ットされる。こうした動作が繰り返されることにより、
上記反転ラッチ回路423からは、同図5(c)に示さ
れる態様で論理レベルが反転される駆動信号が出力され
る。因みに、この「n=3」に設定されている場合に
は、上記発振パルスを6分周した周波数の駆動信号が得
られることとなり、同発振パルスの周波数が1MHzで
あれば、その駆動信号として fCLK =1MHz/6=167KHz (2) なる周波数を持つ駆動信号が得られるようになる。
【0023】一方、上記n設定部41を通じて設定され
たnの値が「2」であった場合、同駆動信号発生部42
は、図6に示される態様で、駆動信号を生成し、これを
出力する。
【0024】すなわち、図6(a)に示される態様で水
晶発振子から発振されているとする発振パルスに対し、
カウンタ421は、その立ち上がりエッジ毎に、図6
(b)に示される態様で、カウント1(時刻t1 )、カ
ウント2(時刻t2 )といったカウントを進め、該計数
値がカウント2に達したところで、コンペアレジスタ4
22によりその計数値がリセットされる。こうした動作
が繰り返されることにより、上記反転ラッチ回路423
からは、同図6(c)に示される態様で論理レベルが反
転される駆動信号が出力される。因みに、この「n=
2」に設定されている場合には、上記発振パルスを4分
周した周波数の駆動信号が得られることとなり、同発振
パルスの周波数が1MHzであれば、その駆動信号とし
て fCLK =1MHz/4=250KHz (3) なる周波数を持つ駆動信号が得られるようになる。
【0025】上述したSCF2は、このような駆動信号
に基づいてそのスイッチング素子22a〜22eが駆動
され、またその中心周波数f0 (濾波帯域)が切り替え
られるようになる。図7は、こうしたSCF2の周波数
特性を示したものであり、同図7に示されるように、駆
動信号の周波数fCLK として167KHzが選ばれてい
る場合、すなわちエンジン回転数Neが所定値Neoよ
り小さく、「n=3」に設定される場合には、該SCF
2は f0 =167KHz/20≒8.3KHz (4) なる中心周波数を持つ帯域通過フィルタとなり、同駆動
信号の周波数fCLK として250KHzが選ばれている
場合、すなわちエンジン回転数Neが所定値Neoより
大きく、「n=2」に設定される場合には、同SCF2
は f0 =250KHz/20=12.5KHz (5) なる中心周波数を持つ帯域通過フィルタとなる。
【0026】ノック検出回路5は、このような特性をも
ってノックセンサ1の出力信号を濾波するSCF2の濾
波信号に基づいて、エンジンのノッキングの有無を検出
する回路であり、図1に併せ示されるように、ピークホ
ールド部51、バックグランドレベル演算部52、徐変
テーブル53、更新量算出部54、判定レベル算出部5
5、及び判定部56を具えて構成されている。
【0027】ここで、ピークホールド部51は、上記入
力される濾波信号をエンジンの所定クランク角間毎にピ
ークホールドする部分である。このピークホールドされ
た信号(ピーク値:ノック強度値に対応)VP は、バッ
クグランドレベル演算部52及び判定部56に対してそ
れぞれ出力される。
【0028】バックグランドレベル演算部52は、こう
して加えられるピーク値VP をエンジンの例えば点火サ
イクル所定回数分だけ平均化処理してバックグランドレ
ベルVBGを求めるとともに、該求めたバックグランドレ
ベルVBGとその都度のピーク値VP とを比較して、ピー
ク値VP がバックグランドレベルVBGより大きいときに
は、バックグランドレベルVBGに所定の更新量ΔVを加
算し、 VBG←VBG+ΔV (6) としてこれを更新し、逆にピーク値VP がバックグラン
ドレベルVBGより小さいときには、バックグランドレベ
ルVBGから同所定の更新量ΔVを減算し、 VBG←VBG−ΔV (7) としてこれを更新する部分である。これら更新されたバ
ックグランドレベルVBGは、判定レベル算出部55に対
して出力されるとともに、最新のバックグランドレベル
VBGとして、次回のピーク値VP と比較されるべく同演
算部52内のメモリに適宜に記憶保持される。
【0029】また、このバックグランドレベル演算部5
2では、上述したフィルタ制御回路4によるnの値の設
定態様を監視しており、該nの値の設定切替が行われた
とき、すなわちエンジンの運転状態が変化したとき(こ
の例では回転数4000rpmを境としてエンジン回転
数Neが上昇若しくは下降したとき)には、徐変テーブ
ル53及び更新量算出部54との協働のもとに、更に図
8に例示する処理を実行する。
【0030】すなわちいま、上記フィルタ制御回路4に
よってnの値が切替えられたとすると、同バックグラン
ドレベル演算部52では、その旨判断して(ステップ2
00)内蔵する第1カウンタC1に値「10」をセット
し(ステップ201)、その時点での最新のバックグラ
ンドレベルVBGとその時のピーク値VP との差の絶対値
を所定値αと比較する(ステップ203)。この所定値
αとは、nの値の切替直後、すなわちSCF2の濾波帯
域変更直後における濾波信号の極端なレベル変動の有無
を監視する値であり、上記バックグランドレベルVBGと
ピーク値VP との差の絶対値が該所定値αよりも大きい
場合には、同濾波信号に極端なレベル変動があったとし
て、該バックグランドレベル演算部52は、内蔵する第
2カウンタC2に値「1」をセットし(ステップ20
4)、且つノック判定禁止フラグFLAGを立てて(該
FLAGに値「1」をセットして:ステップ205)、
判定部56によるノック判定を禁止する。この旨は、判
定禁止信号PBを通じて判定部56に伝達される。
【0031】一方、上記バックグランドレベルVBGとピ
ーク値VP との差の絶対値と所定値αとの比較(ステッ
プ203)において、それら差の絶対値が所定値αより
も小さい旨判断される場合には、同バックグランドレベ
ル演算部52は、更にそれら差の絶対値と所定値βとの
比較を行い(ステップ206)、それら差の絶対値が所
定値βよりも小さければ、上記第2カウンタC2にセッ
トする値を「−1」に変更し(ステップ207)、同差
の絶対値が所定値βよりも大きければ、同第2カウンタ
C2にセットする値を「0」に変更する(ステップ20
8)。そして、バックグランドレベル演算部52は、こ
れら何れの場合も、上記ノック判定禁止フラグFLAG
を解除した後(ステップ209)、上記第1カウンタC
1にセットされている値について、該第2カウンタC2
にセットした値による補正のもとに、 C1←C1+C2−1 (8) といった態様でのデクリメントを実施する(ステップ2
10)。ここに上記所定値βとは、最新のバックグラン
ドレベルVBGに比してその時点でのピーク値VPが安定
若しくはそれに近い状態に移行されたか否かを判断する
ための値であり、上記バックグランドレベルVBGとピー
ク値VP との差の絶対値が該値βよりも大きく、第2カ
ウンタC2に値「0」がセットされる場合とは、ピーク
値VP の通常の過渡状態にあって、この第1カウンタC
1のデクリメントも「1」ずつ通常に実施されることを
意味し、他方、それら差の絶対値が同値βよりも小さ
く、第2カウンタC2に値「−1」がセットされる場合
とは、同ピーク値VP の安定若しくはそれに近い状態に
あって、同第1カウンタC1のデクリメントが「2」ず
つ加速度的に実施されることを意味する。
【0032】こうして第1カウンタC1のデクリメント
を実施したバックグランドレベル演算部52は次いで、
このデクリメントした第1カウンタC1の値によって徐
変テーブル53をアクセスし、該徐変テーブル53から
徐変データT(C1)を読み出してこれを更新量算出部
54に与える。
【0033】徐変テーブル53は、例えば図9に示され
る態様で、上記第1カウンタC1の値に対応した徐変デ
ータT(C1)が予登録されているメモリ(例えばRO
M)テーブルである。すなわち、この徐変テーブル53
によれば、上記デクリメントされる第1カウンタC1の
値が「10」〜「7」にあるようなデクリメント初期の
うち、すなわち上記濾波信号のピーク値VP が過渡状態
にある初期のうちは、その徐変データT(C1)とし
て、例えば「5」といった比較的大きな値が読み出され
るようになるが、同デクリメントされる第1カウンタC
1の値が「6」〜「4」となるデクリメント中期、或い
は「3」〜「0」となるデクリメント後期には、その徐
変データT(C1)として、例えば「3」或いは「1.
5」或いは「1」といった徐々に小さな値が読み出され
るようになる。
【0034】更新量算出部54は、このような態様で読
み出される徐変データT(C1)に基づき、 ΔV←ΔV×T(C1) (9) といった、上記更新量ΔVについての拡張演算を実行す
る部分であり(図8ステップ211)、その算出した拡
張更新量ΔVの値をバックグランドレベル演算部52に
対して返すようになる。
【0035】こうして拡張更新量ΔVが返されたバック
グランドレベル演算部52は、上述同様、最新のバック
グランドレベルVBGとその時点でのピーク値VP とを比
較して、ピーク値VP がバックグランドレベルVBGより
大きいときには、バックグランドレベルVBGにこの返さ
れた拡張更新量ΔVを加算してこれを更新し、逆に、ピ
ーク値VP がバックグランドレベルVBGより小さいとき
には、バックグランドレベルVBGから同拡張更新量ΔV
を減算してこれを更新する。そして、同バックグランド
レベル演算部52は以後、上記第1カウンタC1の値が
「0」となっていないことを条件に(図8ステップ20
2)、上述した所定値αとの比較(図8ステップ20
3)以降の処理を繰り返し、同第1カウンタC1の値が
「0」となった旨を判断した後は、更新量ΔVを所定の
値としてバックグランドレベルVBGを更新する上述した
処理を繰り返すようになる。また、第1カウンタC1の
値が「0」である旨判断されるこのような状況にあって
は、上記ノック判定禁止フラグFLAGも、解除された
状態に維持される(図8ステップ212)。
【0036】判定レベル算出部55は、このバックグラ
ンドレベル演算部52を通じて更新されたバックグラン
ドレベルVBGに所定の定数Kを乗算し、 VJL=K・VBG (10) として、ノッキングの有無を判定するためのノック判定
レベルVJLを算出、設定する部分であり、判定部56
は、この算出、設定されたノック判定レベルVJLとその
都度の濾波信号ピーク値VP との比較のもとに、当該エ
ンジンにノッキングが生じているか否かを判定する部分
である。詳しくは、このピーク値VP が上記判定レベル
VJLを超えていればノッキング有りと判定され、同ピー
ク値VP が同判定レベルVJLを超えていなければノッキ
ング無しと判定される。なお、上記定数Kは、例えば回
転数センサ3を通じて検出されるエンジン回転数Neに
応じて設定される値である。
【0037】このように、該ノック検出回路5によれ
ば、上記nの値の設定変更に伴って、すなわちSCF2
の濾波帯域の切替に伴ってその濾波信号のレベルが大き
く変化する場合であれ、バックグランドレベル演算部5
2、徐変テーブル53、及び更新量算出部54を通じ
て、図8に例示した態様にて、第1カウンタC1に最初
にセットされる値に対応した所定の期間だけ、更新量Δ
Vをはじめ拡大し、その後徐々にその拡大量を減少させ
る制御が行われることから、上記判定レベルVJLも、こ
の大きく変化した濾波信号の信号レベルに相応して、そ
のノッキングの有無を適正に判定することのできるレベ
ルへと迅速に移行されるようになり、ひいては同ノック
検出回路5としての検出精度も好適に維持されるように
なる。
【0038】ノック抑制回路6は、このノック検出回路
5(正確にはその判定部56)からノッキング有りと判
定された信号が出力されるとき、該ノッキングを抑制す
べく点火時期を所定量遅角制御する周知の回路である。
【0039】なお、この実施例の装置においては、ノッ
ク検出回路5のバックグランドレベル演算部52を通じ
て更新されるバックグランドレベルVBGの通常の更新量
ΔVは一定値であるとしたが、その都度の濾波信号ピー
ク値VP のレベルに応じて、該通常時における更新量Δ
Vも可変される構成としてもよい。
【0040】また、同実施例の装置では、徐変テーブル
53として図9に例示した徐変特性を有するテーブルを
想定したが、該テーブルとして要は、 ・カウンタC1の値が大きいうちは徐変データT(C
1)として大きな値が読み出され、カウンタC1の値が
小さくなるにつれて、徐変データT(C1)として読み
出される値も徐々に小さくなるといった特性が満足され
るものであれば如何なるものでもよく、この図9に例示
した特性に限られるものではない。
【0041】また、同図9に例示した特性を採用する場
合であれ、特に徐変データT(C1)の値については、
その適用されるシステムに応じた任意の値を採ることが
でき、他に例えば、2のべき乗を目盛りの単位として同
徐変データT(C1)の値を設定することもできる。上
述したフィルタ制御回路4やノック検出回路5について
は、マイクロコンピュータによる応用回路としてこれを
実現することができるものであり、その場合には、こう
した2のべき乗を目盛りの単位として徐変データT(C
1)の値を設定することが有効となる。
【0042】また、このような徐変特性も固定である必
要はなく、例えばエンジンの運転状態に応じて、また多
気筒エンジンの場合にはそれら気筒の別に応じて、それ
ぞれ異なる徐変特性が利用される構成としても勿論よ
い。
【0043】また、同実施例の装置では、ノック検出回
路5のバックグランドレベル演算部52が、濾波信号ピ
ーク値VP をエンジンの例えば点火サイクル所定回数分
だけ平均化処理してバックグランドレベルVBGを求める
としたが、他のタイプの装置として、同濾波信号のピー
ク値VP をなまし処理してバックグランドレベルVBGを
求めるものもある。そのようなタイプの装置について
は、例えば ・通常、なまし数「1/16」にて上記濾波信号ピーク
値VP をなまし処理するとするときに、濾波帯域の切替
直後に同なまし数を「1/2」とし、以後、エンジンの
任意処理サイクルに同期して、若しくは所定時間毎に
「1/4」→「1/8」→「1/16」として同なまし
数を変更する構成を採用することでも上述した徐変制御
は実現される。こうした構成によっても、大きく変化す
る濾波信号の信号レベルに相応して、そのノッキングの
有無を適正に判定することのできる判定レベルVJLを迅
速に設定することができ、ひいては同検出装置としての
検出精度を好適に維持することができる。
【0044】そして、この場合であっても、上記なまし
率の徐変特性は固定である必要はなく、例えばエンジン
の運転状態に応じて、また多気筒エンジンの場合にはそ
れら気筒の別に応じて、それぞれ異なるなまし率の徐変
特性が利用される構成とすることができる。
【0045】ところで、上記バックグランドレベルVBG
についてはこれを、濾波信号を対数変換した場合のそれ
らレベル分布の中央値として定めることもできる。そし
てその場合には、それら濾波信号のレベル分布における
平均値の変化分、若しくは上記中央値の変化分とする平
均偏差によってこのバックグランドレベルの更新量をガ
ードするようにすることで、上記判定レベルについての
より安定した設定が可能になることが知られている。し
かもこの場合には、エンジンの運転状態の変化に伴っ
て、したがって前記SCF(スイッチトキャパシタフィ
ルタ)の濾波帯域の切替に伴って、その濾波信号のレベ
ルが大きく変化したとしても、同エンジンが定常に運転
されてさえいれば、上記平均偏差は徐々に「0」に収束
されるようになることから、この特性を利用することに
よっても、上述した徐変制御が可能となる。
【0046】図10は、このような前提のもとに構成し
たこの発明にかかるノッキング検出装置の他の実施例を
示したものであり、次に、この図10に示す第2の実施
例の装置の構成並びに動作について詳述する。ただしこ
の図10に示す装置おいて、先の図1に示した装置と同
一の要素についてはそれぞれ同一の符号を付して示して
おり、それら要素についての重複する説明は割愛する。
【0047】さて、この図10に示す装置では、図示は
省略するものの、ノッキングの検出対象とするエンジン
として多気筒のエンジンを想定しており、それら気筒の
別を判別するための気筒判別センサ7を具えている。
【0048】また、同図10に示す装置のノック検出回
路8は、ピークホールド部81、対数変換部82、気筒
別バックグランドレベル演算部83、判定レベル算出部
84、及び判定部85をそれぞれ具えて構成されてお
り、それら各部を通じて、図11に例示する処理を実行
する。以下に、同図11を併せ参照して、このノック検
出回路8が実行する動作を説明する。
【0049】図11に示す処理も、例えばエンジンの所
定クランク角毎に(例えば上死点前70℃A毎に)実行
されるものとする。同処理において、ノック検出回路8
はまず、ピークホールド部81を通じて、SCF(スイ
ッチトキャパシタフィルタ)2の濾波信号から当該クラ
ンク角間におけるピーク値、すなわちノック強度値VP
を検出し(ステップ310)、その後対数変換部82を
通じて、該検出したノック強度値VP を LOG(VP )=64/LOG4・LOG(VP /32) (11) として対数値LOG(VP )に変換する(ステップ32
0)。
【0050】次いでノック検出回路8は、気筒別バック
グランドレベル演算部83を通じて各気筒毎の対数変換
値LOG(VP )の分布の中央値VBGi を更新する(ス
テップ330)。
【0051】ここで、対数変換値LOG(VP )の分布
の中央値VBGi とは、ノッキングが発生していないとき
にはほぼ正規分布に近い形状となる同対数変換値LOG
(VP )の分布形状の中央値である。すなわち、LOG
(VP )>VBGi となる確率とLOG(VP )<VBGi
となる確率とが等しくなる値として、この中央値VBGi
の値は定義されている。因みに、対数変換値LOG(V
P )の後述する平均値VMALLは、ノッキングが発生する
などして対数変換値LOG(VP )の値が大きくなれ
ば、該平均値VMALLの値もそれに応じて大きくなるが、
中央値VBGi は、こうした定義上、ノッキングの有無等
でその分布上の位置(値)が変化することはない。
【0052】また、上記中央値VBGi の添字iは、上記
気筒判別センサ7を通じて検出される気筒を示し、例え
ばこの対象とするエンジンが4気筒エンジンであるな
ら、i=1〜4となる。なお、ここでの処理は、この実
施例の装置の最も特徴とする部分であり、後に図12を
併せ参照して詳細に説明する。
【0053】ノック検出回路8は次に、上記気筒別バッ
クグランドレベル演算部83を通じて更新された分布中
央値VBGi に基づき、判定レベル算出部84を通じて、 VJL=KVAL +VBGi (12) として、ノッキングの有無を判定するためのノック判定
レベルVJLを算出、設定する(ステップ340)。ここ
で、定数KVAL も、例えばエンジン回転数Neに応じて
定まる値であり、前記(10)式における定数Kに相当
する値である。また、この(12)式においては、定数
KVAL と中央値VBGi との和からノック判定レベルVJL
を算出するようにしているが、これは、ノック判定レベ
ルVJLが対数変換された値を前提としているからであ
り、対数変換前の状態では先の(10)式に示される如
く、定数KVAL と中央値VBGi との乗算に相当する。
【0054】そしてノック検出回路8は、判定部85を
通じて上記対数変換したノック強度値LOG(VP )と
この算出、設定したノック判定レベルVJLとを比較し、
対象とするエンジンの対象とする気筒にノッキングが発
生しているか否かを判別する(ステップ350)。詳し
くは、対数変換値LOG(VP )がノッキング判定レベ
ルVJLよりも大きいとき(LOG(VP )>VJL)ノッ
キング有りと判断し、対数変換値LOG(VP )がノッ
ク判定レベルVJLより小さいとき(LOG(VP )<V
JL)ノッキング無しと判断する。
【0055】ノック検出回路8はその後、全気筒の対数
変換値LOG(VP )の平均値VMALLを、 VMALL=VMALL+(LOG(VP )−VMALL)/16 (13) として、なまし数を例えば「1/16」としたなまし処
理によって求め、これを更新する(ステップ360)。
該更新された平均値VMALLは、図示しないメモリに適宜
に記憶保持される。
【0056】また、ノック検出回路8は次いで、平均偏
差VERM 、すなわちここでは、対数変換値LOG(VP
)と上記平均値VMALLとの偏差の平均値を VERM =VERM +(LOG(VP )−VMALL−VERM )/16 (14) として、これもなまし数を例えば「1/16」としたな
まし処理によって求め、これを更新する(ステップ37
0)。該更新された平均偏差VERM も、図示しないメモ
リに適宜に記憶保持される。
【0057】次に、図12を併せ参照して、図11のス
テップ330の処理、すなわち気筒別バックグランドレ
ベル演算部83を通じて実行される上記中央値VBGi の
更新処理について説明する。
【0058】気筒別バックグランドレベル演算部83
は、この図12に示されるVBGi 更新処理においてま
ず、上記平均値VMALLに基づき VBGi =VMALL+ΔVBGi (15) として、中央値VBGi を更新する(ステップ331
a)。ここで、ΔVBGi とは、各気筒の中央値VBGi と
全気筒の対数変換値LOG(VP )の平均値VMALLとの
偏差を示す値である。この偏差ΔVBGi は、後述するス
テップ339a或いは339bでの処理を通じて、それ
ぞれ次回の値が求まるようになる。また、上記ノック判
定レベルVJLは、ここで更新された中央値VBGi に基づ
いて算出、設定されるものである。
【0059】気筒別バックグランドレベル演算部83は
更に、上記偏差ΔVBGi の更新量ΔVの値を ΔV=|LOG(VP )−VBGi |/4 (16) として算出する(ステップ331b)。この(16)式
から明らかなように、該実施例の装置でいう更新量ΔV
は、対数変換値LOG(VP )とその気筒の中央値VBG
i との偏差の絶対値を「1/4」倍した値として定義さ
れる。前記SCF2の濾波帯域が切替制御された直後な
ど、これら対数変換値LOG(VP )とその気筒の中央
値VBGi との偏差が大きくなるときには、自ずと該更新
量ΔVの値も大きな値となる。
【0060】気筒別バックグランドレベル演算部83
は、図10に示されるようにフィルタ制御回路4による
前記nの値の設定態様を監視している。気筒別バックグ
ランドレベル演算部83はここで、このnの値が切り替
えられた直後であるか否か、すなわちSCF2の濾波帯
域が切替制御された直後であるか否かを判断する(ステ
ップ332)。そして、nの値が切り替えられた直後で
ある旨判断される場合には、上記平均偏差VERM に強制
的に所定値γを代入する(ステップ333)。この値γ
とは、該nの値の切替直後における対数変換値LOG
(VP )の変動によって通常生じる平均偏差VERM の値
よりも十分に大きな値であり、こうした値γの強制代入
によって、その後しばらくの間は、この平均偏差VERM
が上記更新量ΔVよりも大きな値をとるようになる。な
お、該中央値VBGi の更新にかかるその後の(次回以降
の)処理において、上記nの値が切り替えられた直後で
ない旨判断される場合には、この所定値γの強制代入処
理はスルーされる。
【0061】次いで気筒別バックグランドレベル演算部
83は、上記算出した更新量ΔVの値とこの平均偏差V
ERM の絶対値|VERM |とを比較し(ステップ33
4)、同更新量ΔVがこの平均偏差の絶対値|VERM |
よりも大きい旨判断される場合には、更新量ΔVの値を
平均偏差の絶対値|VERM |として、すなわち更新量Δ
Vの値に平均偏差の絶対値|VERM |を代入して、該更
新量ΔVを制限する(ステップ335)。もっとも、平
均偏差VERM に対する上記所定値γの強制代入処理が実
行されたとき、及びその後しばらくの間は上述したよう
に、この平均偏差VERM が、したがってその絶対値|V
ERM |が、上記更新量ΔVよりも必ず大きな値をとるよ
うになるため、少なくともその期間は、こうした更新量
ΔVの制限が実行されることはない。
【0062】また、こうして更新量ΔVの制限を実行し
た場合に限り、気筒別バックグランドレベル演算部83
は次に、この制限した更新量ΔVの値と所定値δとを比
較し(ステップ336)、更新量ΔVがこの所定値δよ
りも小さい旨判断される場合には、更新量ΔVの値を更
に所定値δとして更新する(ステップ337)。この所
定値δとは、該実施例の装置でいうバックグランドレベ
ル、すなわち上記中央値VBGi に対する最小のガード値
であり、「1」或いは「2」といった小さい値が用いら
れる。これは、上記平均偏差VERM 、若しくはその絶対
値|VERM |が「0」となった際に更新量ΔVの値まで
が「0」に制限されることを避けるための配慮である。
上記制限された更新量ΔVの値と所定値δとの比較(ス
テップ336)において、更新量ΔVの値が該最小ガー
ド値δよりも大きい旨判断される場合には、こうした最
小ガード値δによる更新量ΔVの書替えが行われること
はない。
【0063】こうした処理を経て、気筒別バックグラン
ドレベル演算部83は最後に、上記対数変換値LOG
(VP )と中央値VBGi とを比較して(ステップ33
8)、対数変換値LOG(VP )が中央値VBGi よりも
大きい旨判断される場合には、 ΔVBGi =ΔVBGi +ΔV (17) として、上記各気筒の中央値VBGi と全気筒の対数変換
値LOG(VP )の平均値VMALLとの偏差ΔVBGi を更
新し(ステップ339a)、逆に、対数変換値LOG
(VP )が中央値VBGi よりも大きい旨判断される場合
には、 ΔVBGi =ΔVBGi −ΔV (18) として、同偏差ΔVBGi を更新する(ステップ339
b)。これら更新された偏差ΔVBGi は、次のサイクル
での中央値VBGi の更新(ステップ331a)に供され
るべく、気筒別バックグランドレベル演算部83に内蔵
されるとするメモリに適宜に記憶保持される。
【0064】図13は、こうしたノック検出回路8の処
理を更に明確にすべく、上記各信号(値)の推移をタイ
ミングチャートとして示したものであり、以下、この図
13を参照して、該実施例の装置によるノッキング検出
動作を更に詳述する。
【0065】この図13は、上記nの値が切り替えられ
たときの、濾波信号(ノック強度値VP )の対数変換値
LOG(VP )、及び同対数変換値LOG(VP )の気
筒別中央値VBGi 、平均偏差VERM 、ノック判定レベル
VJL、そして前記ノック抑制回路6による遅角量の変動
特性をそれぞれ示している。横軸は、何れも時間軸を表
すものとする。
【0066】さて、図13(a)に示す如く、時刻tに
おいて、nの値が切り替えられたとする(SCF2の中
心周波数が8.3KHZ→12.5KHzに切り替えら
れたとする)と、濾波信号の対数変換値LOG(VP )
は、例えば図13(b)に示される態様で、急激に大き
くなる。
【0067】他方、その際の中央値VBGi は、この対数
変換値LOG(VP )をなまし数「1/4」にてなまし
処理した様な挙動をとり、同図13(b)に破線にて示
す態様で変化する。
【0068】このため、上記対数変換値LOG(VP )
とその平均値VMALLとの偏差の平均値である平均偏差V
ERM は通常、図13(c)に破線Bとして示される変動
特性となる。ただし、この破線Bとして示される特性で
は、その変化分(ガードの上昇分)が小さいため、それ
に基づき設定されるノック判定レベルVJLも、図13
(d)に同じく破線Bとして示されるように、なだらか
な特性となる。すなわち、時間TD の間、同ノック判定
レベルVJLとして正確なレベルが得られないこととな
る。このため、図13(e)に、これも同じく破線Bと
して示すように、誤遅角量が増大し、その結果、トルク
ダウンとなる不都合がある。
【0069】そこで、この実施例の装置のように、特に
図12に示した態様でバックグランドレベル(中央値V
BGi )の更新を行うようにすれば、nの値が切り替えら
れた直後に上記平均偏差VERM に所定値γが強制代入さ
れるようになり、同平均偏差VERM は、図13(c)に
実線Aとして示されるような急峻な変動特性となる。こ
のため、ノック判定レベルVJLも、図13(d)に実線
Aとして示されるように、上記対数変換値LOG(VP
)の変動に応答性よく追従するようになり、僅かな時
間で正確な判定レベルVJLが得られるようになる。こう
して、正確な判定レベルVJLが得られさえすれば、図1
3(e)に実線Aとして示されるように、ノッキングの
有無についての正確な検出が行われるようになる。
【0070】なお、この第2の実施例においては、バッ
クグランドレベルの更新量をガードするための平均偏差
VERM として、濾波信号の対数変換値LOG(VP )と
その平均値VMALLとの偏差の平均値を用いたが、この平
均偏差VERM としては他に、同濾波信号の対数変換値L
OG(VP )とその中央値VBGとの偏差の平均値を用い
ることもできる。その場合でも、上記に準じた好適な態
様で、判定レベル追従設定のための徐変制御が実現され
るようになる。
【0071】また、上述した実施例においては何れも、
SCF(スイッチトキャパシタフィルタ)の濾波帯域が
切替制御された直後から上記ノック判定レベルが徐変制
御される構成としているが、その都度の濾波信号レベル
が比較的早期にバックグランドレベルに反映されるシス
テムにあっては、少なくともSCFの濾波帯域が切替制
御された直後、ノック判定レベルをその濾波信号のレベ
ル変動に追従させることで、上記実施例に準じた作用効
果を得ることはできる。
【0072】また、ノックセンサの出力信号を濾波する
ためのフィルタとしては、前述したSCFに限らず、濾
波帯域可変型の帯域通過フィルタでさえあれば如何なる
ものでもよく、またその濾波帯域の切替数や切替方法等
も任意である。勿論、従来の装置として例示したよう
な、複数の帯域通過フィルタの出力の何れか1つを選択
してノッキングの検出を行うものについても、この発明
を適用することはでき、それら装置についても、フィル
タ出力が選択された直後、すなわち濾波帯域が切り替え
られた直後における精度の高いノッキング検出を可能と
する。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、この発明よれば、
たとえ濾波帯域が切り替えられてその濾波信号の信号レ
ベルが大きく変化するような場合であれ、適正な判定レ
ベルが応答性よく設定され、その濾波信号が内燃機関の
ノッキングを示しているものか否かに対する高精度の判
定が保証されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる内燃機関のノッキング検出装
置の一実施例についてその構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示されるSCF(スイッチトキャパシタ
フィルタ)の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示されるフィルタ制御回路の特にn設定
部についてその動作手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図4】図1に示されるフィルタ制御回路の特に駆動信
号発生部についてその構成例を示すブロック図である。
【図5】図4に示される駆動信号発生部の動作例(n=
3)を示すタイミングチャートである。
【図6】図4に示される駆動信号発生部の動作例(n=
2)を示すタイミングチャートである。
【図7】図1に示されるSCF(スイッチトキャパシタ
フィルタ)のフィルタ特性例を示すグラフである。
【図8】図1に示されるノック検出回路の特にバックグ
ランドレベル演算部、及び更新量算出部の処理について
その処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】図1に示されるノック検出回路の徐変テーブル
に予設定される徐変特性例を示すグラフである。
【図10】この発明にかかる内燃機関のノッキング検出
装置の他の実施例についてその構成例を示すブロック図
である。
【図11】図10に示されるノック検出回路の動作手順
についてその一例を示すフローチャートである。
【図12】図10に示されるノック検出回路の特に気筒
別バックグランドレベル演算部の処理についてその処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】図10に示されるノック検出回路の動作例を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…ノックセンサ、2…SCF(スイッチトキャパシタ
フィルタ)、3…回転数センサ、4…フィルタ制御回
路、41…n設定部、42…駆動信号発生部、5…ノッ
ク検出回路、51…ピークホールド部、52…バックグ
ランドレベル演算部、53…徐変テーブル、54…更新
量算出部、55…判定レベル算出部、56…判定部、6
…ノック抑制回路、7…気筒判別センサ、8…ノック検
出回路、81…ピークホールド部、82…対数変換部、
83…気筒別バックグランドレベル演算部、84…判定
レベル算出部、85…判定部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01L 23/22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に発生する振動を検出するノック
    センサと、このノックセンサの出力信号を入力してノッ
    ク特有の周波数帯域の信号を濾波する帯域通過フィルタ
    と、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、該検出された運転状態に応じて前記帯域通過フィル
    タの濾波帯域を切替制御するフィルタ制御手段とを有
    し、該濾波帯域の制御される帯域通過フィルタの濾波信
    号レベルに基づいて内燃機関のノッキングの有無を検出
    する内燃機関のノッキング検出装置において、 前記帯域通過フィルタによる濾波信号に基づき同濾波信
    号のレベル推移に対応したバックグランドレベルを演算
    するバックグランドレベル演算手段と、 該演算されたバックグランドレベルに基づいて、前記帯
    域通過フィルタによる濾波信号の信号レベルから前記ノ
    ッキングの有無を判定するための判定レベルを設定する
    判定レベル設定手段と、 少なくとも前記フィルタ制御手段による濾波帯域切替制
    御の直後、前記演算されるバックグランドレベルの更新
    量を強制的に拡大する更新量拡大手段と、 を具えることを特徴とする内燃機関のノッキング検出装
    置。
  2. 【請求項2】前記更新量拡大手段は、 前記バックグランドレベルの更新量を拡大する期間に対
    応した値が設定されるカウンタ手段と、 該カウンタ手段に設定された値を内燃機関の任意処理サ
    イクルに同期してデクリメントする手段と、 このデクリメントされるカウンタ手段への設定値に対応
    して、前記更新量についての拡大量を徐々に減少する値
    を出力する徐変制御テーブルと、 を具え、前記バックグランドレベル演算手段は、前記カ
    ウンタ手段に設定された値が零となるまでの期間、前記
    バックグランドレベルにこの徐変制御テーブルの出力値
    に対応した更新量を加減してこれを更新する請求項1に
    記載の内燃機関のノッキング検出装置。
  3. 【請求項3】前記バックグランドレベル演算手段は、前
    記帯域通過フィルタによる濾波信号のその都度の信号レ
    ベルを所定のなまし数にてなまし処理して前記バックグ
    ランドレベルを演算するものであり、 前記更新量拡大手段は、前記フィルタ制御手段による濾
    波帯域切替制御の直後、該バックグランドレベル演算手
    段に設定されたなまし数を強制的に小さくし、その後、
    経時的に同なまし数を前記所定のなまし数に戻す請求項
    1に記載の内燃機関のノッキング検出装置。
  4. 【請求項4】内燃機関に発生する振動を検出するノック
    センサと、このノックセンサの出力信号を入力してノッ
    ク特有の周波数帯域の信号を濾波する帯域通過フィルタ
    と、内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、該検出された運転状態に応じて前記帯域通過フィル
    タの濾波帯域を切替制御するフィルタ制御手段とを有
    し、該濾波帯域の制御される帯域通過フィルタの濾波信
    号レベルに基づいて内燃機関のノッキングの有無を検出
    する内燃機関のノッキング検出装置において、 前記帯域通過フィルタによる濾波信号の信号レベルを対
    数値に変換する対数値変換手段と、 同濾波信号レベルのその都度の対数変換値と同濾波信号
    レベルの対数変換値の分布の中央値として定めるバック
    グランドレベルとの差に基づいて更新量を求めるととも
    に、この求めた更新量が前記濾波信号レベルのその都度
    の対数変換値の平均偏差よりも大きいときに同求めた更
    新量を同平均偏差の値によって更新し、これら求めた若
    しくは更新した更新量に基づいてバックグランドレベル
    を更新するバックグランドレベル演算手段と、 該更新されたバックグランドレベルに基づいて、前記帯
    域通過フィルタによる濾波信号の信号レベルから前記ノ
    ッキングの有無を判定するための判定レベルを設定する
    判定レベル設定手段と、 前記フィルタ制御手段による濾波帯域切替制御の直後、
    前記平均偏差値に強制的に大きな値を代入して、前記更
    新されるバックグランドレベルの更新量を拡大する更新
    量拡大手段と、 を具えることを特徴とする内燃機関のノッキング検出装
    置。
JP25074893A 1993-10-06 1993-10-06 内燃機関のノッキング検出装置 Expired - Lifetime JP3341391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25074893A JP3341391B2 (ja) 1993-10-06 1993-10-06 内燃機関のノッキング検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25074893A JP3341391B2 (ja) 1993-10-06 1993-10-06 内燃機関のノッキング検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07103856A true JPH07103856A (ja) 1995-04-21
JP3341391B2 JP3341391B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=17212456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25074893A Expired - Lifetime JP3341391B2 (ja) 1993-10-06 1993-10-06 内燃機関のノッキング検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3341391B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506847A (ja) * 2000-08-11 2004-03-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関におけるノッキングを識別する方法
JP2007008421A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Toyota Motor Corp 車両制御装置および車両制振方法
JPWO2020045026A1 (ja) * 2018-08-30 2021-08-10 日立Astemo株式会社 信号処理装置及びエンジン制御装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4427071B2 (ja) 2007-04-17 2010-03-03 三菱電機株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506847A (ja) * 2000-08-11 2004-03-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関におけるノッキングを識別する方法
JP2011140960A (ja) * 2000-08-11 2011-07-21 Robert Bosch Gmbh 少なくとも1つのシリンダを備えた内燃機関のノッキングを識別する方法と装置
JP2012017745A (ja) * 2000-08-11 2012-01-26 Robert Bosch Gmbh 内燃機関におけるノッキングを識別する方法および装置
JP2007008421A (ja) * 2005-07-04 2007-01-18 Toyota Motor Corp 車両制御装置および車両制振方法
JPWO2020045026A1 (ja) * 2018-08-30 2021-08-10 日立Astemo株式会社 信号処理装置及びエンジン制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3341391B2 (ja) 2002-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5287837A (en) Knock suppressing apparatus for internal combustion engine
US5190011A (en) Knocking control method and apparatus for internal combustion engine
EP0550411B1 (en) Knock control system for internal combustion engine
US4346586A (en) Engine knock signal processing circuit
US4649888A (en) Ignition control apparatus for internal combustion engines
JPH01294944A (ja) 内燃機関のノック抑制装置
JP2001082244A (ja) 内燃機関のノック制御装置
JPH07103856A (ja) 内燃機関のノッキング検出装置
KR940004349B1 (ko) 내연기관용 녹제어장치 및 방법
US4440129A (en) Ignition timing control system for internal combustion engine
JPH0476249A (ja) 内燃機関のノッキング検出装置及び点火時期補正装置
US5522254A (en) Knock sensing apparatus for internal combustion engine
US20060104398A1 (en) Frequency synthesizing device with automatic calibration
JP4364412B2 (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP2605805B2 (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JPH07139415A (ja) 内燃機関用ノッキング検出装置
US4608568A (en) Speed detecting device employing a Doppler radar
US4408289A (en) Simplified monitoring apparatus for sensors in motor vehicles
JP2551085B2 (ja) 内燃機関のノック制御装置
US4856479A (en) Ignition timing control apparatus for an internal combustion engine
JP3495672B2 (ja) 表示装置
JPH0367301A (ja) プロセス制御における極点判別方法
JP2738495B2 (ja) 電子制御内燃機関
JPH07140229A (ja) 信号検出処理回路
JPH0353585B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120823

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130823

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term