JPH07103666B2 - 外壁構造 - Google Patents

外壁構造

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JPH07103666B2
JPH07103666B2 JP3126988A JP3126988A JPH07103666B2 JP H07103666 B2 JPH07103666 B2 JP H07103666B2 JP 3126988 A JP3126988 A JP 3126988A JP 3126988 A JP3126988 A JP 3126988A JP H07103666 B2 JPH07103666 B2 JP H07103666B2
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雅彦 阿部
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株式会社アイジー技術研究所
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新築、あるいは改修における壁下地に対し、特
殊な環式外装材(以下、単に外装材という)を配設する
だけで通気構造とし、壁体の内部結露の除去、腐食抑制
による寿命の延命、美観の向上を安価に、しかも短時間
に施工しうるように構成した外壁構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕 従来、金属薄板を表面材とし、長手方向の両側縁に雄、
雌型連結部を形成し、表面材の裏面に合成樹脂発泡体、
裏面材を積層した外装材が数多く上市されており、この
種外装材において外壁と躯体間にエア流通用の通気路を
形成するには、横張りの際には胴縁を必要とし、縦張り
の際には外装材の芯材部分を凹状に窪ませた外装材を使
用して形成しているものであった。しかし、このように
形成しても横張りの際には胴縁間のエアの流通がなくな
ってしまうものであった。このため、外壁の全体におい
て、エアの流通が阻害される部分が生じ、その部分が結
露により腐食する不利があった。また、縦張り、横張り
において壁全体にエアを流通させるには、胴縁の形成
と、外装材には凹状溝の形成が最低限必要であった。
〔発明の目的〕
本発明はこのような欠点を除去するために、外装材にお
ける固定する側の連結部に、芯材より内方に突出した段
差片を形成し、この段差片に複数の通気孔を穿設した外
装材を、主柱、間柱等、あるいは既存外壁からなる壁下
地に対し配設固定することにより、外壁内部を全て連通
化し、結露防止による耐食性の向上、家屋の寿命延長
を、安価にしかも短時間で施工し得る外壁構造を提供す
ることにある。
〔実施例〕
以下に図面を用いて本発明に係る外壁構造について詳細
に説明する。第1図(a)、(b)は上記外壁構造を主
柱、間柱、防水シート等からなる壁下地に対して外装材
を横張り状に配設した際の構造を示す説明図である。図
において1はコンクリート等からなる基礎、2は基礎1
上に設けられた土台、3は土台2上に立設した主柱、間
柱等、4は桁、5は土台2、主柱、間柱等3、桁4から
形成された空間に充填された断熱材5であり、これらよ
り壁下地を形成したものである。また7は通気空間、
8は水切り、9はスタート材、10は外装材、23は止縁、
24は当木、25は軒天板である。さらに詳説すると、水切
り8は断面略L字状の長尺体であり、外装材10の表面を
流れてくる雨水等の水切れを良くし、さらに土台部の意
匠性の向上を図るものである。またスタート材9は、第
2図(a)、(b)に示すように形成したものであり、
固定片9a、側壁9b、係合片9c、および側壁9bに複数個穿
設した通気孔9dよりなり、外装材10を土台2から桁4に
向かって施工する際の張り始めの部材として機能するも
のである。またスタート材9は水切り8の水切り面8aと
側壁9b間に間隙を形成し、通気孔9dの機能を阻害しない
ように配設固定するものである。外装材10は第3図
(a)、(b)に示すようなものであり、図において
(a)図は落とし込み型、(b)図は引っ掛け型の外装
10である。さらに詳説すると、11は表面材であり、ロ
ール成形、押出成形、および打ち抜き加工等により化粧
面12、雄型連結部13、雌型連結部18よりなる樋状体に形
成したものである。表面材11の素材としては、例えば表
面処理鋼板、亜鉛・ニッケル合金メッキ鋼板、アルミ・
亜鉛合金メッキ鋼板(商品名:ガルファン、ガルバリウ
ム鋼板、スーパージンク)、フッ素樹脂塗装鋼板、アル
ミニウム板、アルミニウム合金板、銅板、ステンレス
板、クラッド鋼板、制振鋼板等の1種からなる金属板
(平板:エンボス加工板、リシン加工板、プリント加工
板等を含む)、あるいは合成樹脂板からなるものであ
る。また雄型連結部13は後記する雌型連結部18の係合片
19を係合して外装材10を連結する係合溝14と、係合溝14
の先端を下方に垂下した段差片15と、段差片15に形成し
た複数個の通気孔16と、段差片15の先端を外方に突出延
長した外装材10固定用の延長部17よりなるものである。
さらに詳説すると、通気孔16は、外装材10を壁下地
施工した際に段差片15により形成された空隙22間を連通
化し、外壁全体として連続した通気空間7とするもので
あり、壁下地に胴縁を固定せずに、壁下地と外装材
10間に連通した通気空間7を形成できるものである。ま
た通気孔16の形状としては第4図(a)〜(f)に示す
ようなものであり、大きさ、穿設ピッチPは、表面材11
の強度、エアの流通量等により変化するものであり、任
意に選定できるものである雌型連結部18は雄型連結部13
の係合溝14に挿入して外装材10を壁下地に固定する係
合片19よりなるものである。20は芯材であり、表面材11
の裏面の化粧面12、雄型連結部13、雌型連結部18によっ
て囲まれた樋状部分の内、段差片15を閉塞しない位置ま
で充填するものであり、主に外装材10に断熱性を付与
し、副次的に接着材、不燃材、クッション材、防音材な
どの機能を有する素材の1種以上からなるものである。
具体的には合成樹脂発泡体、ロックウール、グラスウー
ル、シージングボード、石膏ボード、木毛セメント板等
からなり、原料で吐出し、成形、硬化、自己接着させる
もの、あるいは成形体からなるものである。なお、芯材
20として成形体を用いる場合には芯材20と表面材11、裏
面材21間に接着剤(図示せず)が必要である。さらに説
明すると、芯材20としては主に合成樹脂発泡体を用い、
例えばポリウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポ
リイソシアヌレートフォーム、ポリスチレンフォーム、
パーライトの周囲にフェノールフォーム樹脂をコーティ
ングし、これを加温、加圧して発泡させるフォーム、お
よびこれらに難燃材、難燃助剤(硼砂、メタ硼酸ソー
ダ、三酸化アンチモン、炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、ベントナイト、パーライト粒、シラスバルー
ン、アスベスト、各種繊維)の1種以上を添加したもの
などからなる。なお、芯材20にフェノールフォーム系の
合成樹脂を用いる場合には、芯材20の酸性成分が直接表
面材11に接触しないように防錆塗料を表面材11の裏面に
塗布することも可能である。21は裏面材であり、少なく
とも芯材20の裏面を覆って外装材10をサンドイッチ構造
とし、外装材10自体の機械強度を向上すると共に、不燃
シート、防水膜、遮熱シート、給水シート、防音シー
ト、パッキング材などの機能として役立つものであり、
例えばアスベスト紙、クラフト紙、アスファルトフェル
ト、金属板、金属箔(Al、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シー
ト、ゴムシート、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、
ガラス繊維不織布等の1種、または2種以上をラミネー
トしたもの、あるいは防水処理、難燃処理されたシート
などからなるものである。また止縁23は第5図にその一
例を示すようなものであり、固定片23a、側壁23b、化粧
面23c、および側壁23bに穿設した複数個の通気孔23dよ
りなり、外装材10端部を桁4の部分で被覆し、意匠制の
向上、外装材10の端部被覆材として機能し、さらに通気
孔23dが、通気空間7間のエア出入口として機能するも
のである。なお、止縁23の側壁23bは、軒天板25と間隔
を有して形成し、通気孔23dの機能を阻害しないように
するものである。さらに当木24は、最上段の外装材10
寸法上途中で切断(長手方向に沿って)した場合に形成
するものであり、第6図に示すような短尺材とする。こ
れは、長尺材で当木24を形成すると、桁4部分において
通気空間7を閉塞してしまうからであり、一定間隔を有
し、複数個で形成する。なお、スタート材9の側壁9bの
高さをh1、外装材10の段差片15の高さをh2、当木24の高
さをh3とするとh1≒h2≒h3の関係とし、さらに止縁23の
通気孔23dの形成高さh4は、h1、h2、h3の高さより低い
高さに形成するものである。また図示しないが、通気空
間7を小屋裏と連通化させることも可能である。
次に施工例について簡単に説明する。なお外装材10とし
ては、表面材11に0.27mm厚のカラー鋼板を用い、裏面材
21にはアルミ・クラフト紙を用い、芯材20は表面材11
裏面材21の間にポリイソシアヌレートフォーム用原料を
吐出し、反応、発泡させ、次にキュアして一体化したも
の、水切り8、スタート材9、止縁23としては、金属板
をロール成形、打ち抜き加工により形成したもの、当木
24は短尺状の木片よりなるものを使用するものである。
そこで新築の壁下地の土台2上に、第1図(b)に示
すように水切り8の固定片8bを釘26によって固定する。
次にこの水切り8の固定片8b上に、スタート材9の固定
片9aを、水切り8の水切り面8aとスタート材9の側壁9b
間に間隙を形成して釘26により固定する。水切り8、ス
タート材9の配設がすべて完了したら、第3図(a)に
示すような落とし込み型の外装材10の係合片19をスター
ト材9の固定片9a、側壁9b、係合片9cにより形成された
空間に落とし込み、延長部17を釘26により壁下地に固
定し、第1段目の外装材10の施工を完了する。第2段目
以降は、第7図に示すように外装材10の係合片19を外装
10の雄型連結部13の係合溝14に嵌挿し、延長部17を釘
26によって壁下地に固定するものである。外装材10
第n−1段目まで施工し終わったら、第5図に示すよう
な止縁23を軒天板25と間隙を有して釘26によって壁下地
上に固定し、この止縁23の固定片23a上に当木24を複
数本、間隙を有して釘26により固定する。その後、第n
段目の外装材10を止縁23と当木24により形成された空間
に挿入すると共に、第n−1段目の外装材10の雄型連結
13の係合溝14に係合片19を落とし込むようにして嵌挿
し、外壁の形成を完了するものである。このようにして
形成した壁体は、土台から軒、軒から土台、あるいは横
方向へと、通気空間7内をエアが流通すると共に外部へ
放出し、壁下地側からの湿気を排除し、壁下地の劣
化防止、耐久性の向上を図るものである。なお、図示し
ないが、窓回り部分には止縁、コーキング材、出、入隅
等の部分にはコーキング材、役物を用いる必要がある。
〔その他の実施例〕
以上説明したのは本発明に係る外壁構造の一実施例にす
ぎず、第8図(a)〜(f)〜第9図(a)〜(f)に
示すような外装材10を使用することもできる。勿論、表
面材11のみの外装材10、表面材11と芯材20の外装材10
使用することもできる。さらに第10図は外装材10を縦張
りとして使用した際の外壁構造を示すものであり、スタ
ート材9、当木24を除去して形成するものである。また
通気空間7の上下の出入口に対し、金属製、プラスチッ
ク製の虫、ゴミ等が通過しない程度の目の大きさの防虫
網を形成し、通気空間7が虫の侵入による巣の形成の防
止、ゴミの侵入防止を図るもとも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る外壁構造によれば、
通気孔の形成により胴縁なしでも、壁下地と乾式外装材
間の全面に連通化した通気路を形成できる。壁体内を
空気が流通できるため、壁下地からの湿気を排除し、家
屋の劣化防止、耐久性の向上が図れる。施工が簡単で
ある。スタート材、乾式外装材、止縁に穿設した通気
孔により、外部と連通化された上下の通気空間、所謂通
気路が確実に形成されるため、壁体内の自然通気が確実
に、かつ、良好に行われ、結露を防止し、建物の耐久性
が向上する。また、従来とほぼ同様に施工することが
でき、施工が容易である。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明に係る外壁構造を説明す
る説明図、第2図(a)、(b)はスタート材の例を示
す一部切り欠き斜視図、第3図(a)、(b)は乾式外
装材の例を示す一部切り欠き斜視図、第4図(a)〜
(f)は乾式外装材に形成した通気孔のその他の例を示
す説明図、第5図、第6図は本発明に係る外壁構造に使
用する止縁と当木の例を示す説明図、第7図は乾式外装
材の施工状態を示す説明図、第8図(a)〜(f)、第
9図(a)〜(f)および第10図はその他の実施例を示
す説明図である。 ……壁下地、7……通気空間、8……水切り、9……
スタート材、10……乾式外装材、16……通気孔、23……
止縁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主柱、間柱等、あるいは既存外壁からなる
    壁下地に対し、左右端に雄、雌型連結部を有し、概雄型
    連結部の釘打設用の延長部に内方に突出した段差片を形
    成し、該段差片に複数の通気孔を穿設した乾式外装材を
    配設固定したことを特徴とする外壁構造。
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