JPH0710347A - プリンタ装置の排紙ローラ機構 - Google Patents

プリンタ装置の排紙ローラ機構

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JPH0710347A
JPH0710347A JP15536593A JP15536593A JPH0710347A JP H0710347 A JPH0710347 A JP H0710347A JP 15536593 A JP15536593 A JP 15536593A JP 15536593 A JP15536593 A JP 15536593A JP H0710347 A JPH0710347 A JP H0710347A
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JP
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roller
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recording paper
recording
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JP15536593A
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Inventor
Susumu Yamamoto
晋 山本
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 記録紙が記録完了後に反った状態になった場
合においても、部品点数を増大することなく記録紙の反
りを修正することができるとともに、記録された記録紙
の品位向上を可能にする。 【構成】 プリンタ装置の排紙ローラ機構として、2つ
の外径の異なるローラ部材19、20を配設する。2つ
のローラ部材としては、一方は硬度の高い材質で形成さ
れ且つ外径の小さなローラ部材で構成される第1のロー
ラ部材19であり、もう一方は軟らかな材質で形成され
且つ前記第1の外径よりも大きい寸法の外径のローラ部
材で構成される第2のローラ部材20である。そして、
配設する際に上記第1のローラ部材19の上方向から常
時所定の圧力Pをかけた状態で、前記第2のローラ部材
20に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやテレビジョン受像機等からの画像を記録紙にプリン
トするプリンタ装置に係り、特にプリント後の排紙に伴
う記録紙の反りを修正するようにしたプリンタ装置の排
紙ローラ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータやビデオ
記録装置が広く普及し、これらの機器の画像を記録する
ことが可能なプリンタ装置も種々提案されており、また
その需要も増大しつつある。このため、安価でしかも品
位の良いプリント画の可能なプリンタ装置の要望が強
い。
【0003】一般に、プリンタ装置は、情報ソースの映
像信号に応じて、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色の染料を所定の順序で循環
的に塗布したカラーハードコピー用インクシートを循環
させるとともに、サマールヘッドを発熱させてインクシ
ートの染料を昇華させて記録紙(熱転写用記録紙)に1
画面のカラー印刷をするようにしている。また、このプ
リンタ装置はサマールヘッドに印加する電流時間幅を制
御することによって、昇華する染料の量を調整して階調
を行っている。
【0004】また、上記のような方法で記録した後に
は、前記プリンタ装置の記録紙搬送機構によって、記録
された記録紙が搬送され、排紙ケースに送り出し収容す
るとともに1画面(1ページ)分の記録段階を完了する
ことになる。
【0005】ところで、上記のプリンタ装置における記
録紙の走行系を考慮した場合に、プリンタ装置は高精度
あるいは低コストに伴い益々小型化されており、当然な
がら記録紙の搬送機構もまた小型化に対応するように縮
小されている。このため、記録紙の走行系は極めて狭く
曲がった状態で記録紙の搬送が行われるようになってし
まい、この影響により、例えば記録完了後の記録紙が排
紙ローラ等によって排紙される時に、記録紙が反った状
態で排紙されてしまうという問題がある。
【0006】このような従来におけるプリンタ装置の排
紙ローラ機構を図3に示す。
【0007】図3は従来におけるプリンタ装置の排紙ロ
ーラ機構を示すプリンタ装置の断面図であり、記録され
た記録紙の排紙段階を示している。
【0008】図3に示すように、符号50は筐体であ
り、この筐体50の下部のフロント側から見て右側に偏
位した部位には、複数の記録紙51を収納することが可
能な給紙ケース52が着脱可能に配設され、この給紙ケ
ース52の上方に、記録が完了した記録紙51が送り込
まれる排紙ケース53が配設されている。
【0009】更に、上記筐体50内の前面部には記録部
54が設けられており、上記給紙ケース52より供給さ
れた記録紙51がこの記録部54にて記録されて、上記
排紙ケース53へ搬送されるようになっている。
【0010】また、図示例のように上記給紙ケース52
上部の記録部54側には、開口52aが形成され、この
開口52aに対向して給紙ローラ55が配設されている
一方、前記給紙ケース52の底面には図示はしないが孔
が設けられ、この孔を介して回動可能なレバー56が給
紙ケース52の内部へ挿入されるようになっている。
【0011】そして、このレバー56の回動により上記
記録紙51が上記開孔52aに持ち上げられて給紙ロー
ラ55に所定の圧力にて押圧され、該給紙ローラ55が
回転することにより、この給紙ローラ55に接触してい
る一枚の記録紙51が上記開孔52aを介して記録部5
4へ送給されるよう構成されている。
【0012】一方、上記記録部54の、給紙ローラ55
にて送給される記録紙51の移動する方向に、インクカ
セット57が配設されている。このインクカセット57
は水平に対して斜めに配設されているとともに、その両
端部には供給ボビン57a、巻取りボビン57bが設け
られ、これらのボビン57a、57bの間が、インクリ
ボン58が露呈する接触部57cとなっている。
【0013】この接触部57cの上記給紙ケース52側
にはプラテンローラ59が配設されている一方、接触部
57cの手前側にはサマールヘッド60が配置されてい
る。このサマールヘッド60は上記筐体50にシャフト
61aを介して回動自在に取り付けられたヘッドレバー
61に設けられているとともに、このヘッドレバー61
の上記シャフト61aと反対側の一側にはこのヘッドレ
バー61を上記接触部57c側へ回動させるリンク装置
62が連設されている。そこで、図示例に示すように、
このリンク装置62によりヘッドレバー61が回動され
ると、サマールヘッド60近傍に取り付けられたシート
ローラ63にて上記接触部57cのインクリボン58が
プラテンローラ59側へ移動され、この移動されたイン
クリボン58とプラテンローラ59とで上記記録紙51
が挟持されて、サマールヘッド60の熱によりインクリ
ボン58のインクが記録紙51に転写されるようになっ
ている。
【0014】このインクリボン58は、例えばイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色が塗布さ
れており、上記記録紙51が後述するキャプスタンロー
ラ64とピンチローラ65とに挟持されるとともに、こ
のキャプスタンローラ64の駆動作用により前後方向へ
移動されつつ、インクリボンのインクが選択的に上記記
録紙51に転写されることでカラー記録が行われるよう
になっている。
【0015】一方、記録画が終了した記録紙51の移動
方向には、キャプスタンローラ64とピンチローラ65
とが対向して配設されている。このピンチローラ65は
上記筐体50に回動可能に設けられた回動板65aに取
り付けられており、この回動板65aが回動されると、
上記ピンチローラ65がキャプスタンローラ64側へ移
動されて記録紙51が挟持されるとともに、これらのロ
ーラ64、65の回転によりその記録紙51が上記排紙
ケース53側へ搬送されるように構成されている。
【0016】また、これらローラ64、65と上記排紙
ケース53との間には記録紙51のガイド板66が設け
られ、このガイド板66により、記録紙51の移動方向
が排紙ケース53側へスムーズに変更されるように構成
されている。上記ガイド板66の終端部には同じ外径で
形成される一対の排紙ローラ67が対向して配設され、
記録された記録紙51が送給されると、これらの排紙ロ
ーラ67が矢印方向(図3における矢印)に回転するこ
とにより、上記記録紙51を挟持して排紙ケース53に
送りだし、この排紙ケース53に記録した記録紙51が
収容されるようになっている。
【0017】このような構成のプリンタ装置では、記録
紙の走行系を考慮した場合、給紙ケース52から送給さ
れた記録紙51は、記録部54によって記録され、ガイ
ド板66に沿うようにして案内されるとともに排紙ロー
ラ67によって排紙ケース53に排紙されるという、極
めて記録紙の走行距離が短くしかも曲がった状態の走行
経路をたどることになり、例えば図4に示すように反っ
た状態の記録紙51aを形成してしまう。また、記録紙
51aの排紙時において、このように反った状態の記録
紙51aは前記プリンタ装置の排紙ローラ66によって
挟持されるとともに、圧接された状態で回転して排紙さ
れるが、この紙反りの状態は修正されることなく、紙反
り状態を残存して排紙されることになる。
【0018】また、このような紙反り状態を少しでも改
善すべく、前記プリンタに設けられたガイド板66の前
記排紙ローラ67側終端部には、平坦部66a(図1参
照)が設けられているが、記録紙51aが移動する搬送
方向を案内するだけで上記のような紙反り等の問題は改
善されていない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のプ
リンタ装置の排紙ローラ機構では、構造的な縮小規模に
伴う記録紙の搬送系の影響により、記録完了後に記録紙
が反った状態になってしまい、排紙ローラを用いてこの
記録紙を排紙した際においても、この反った状態が修正
されることなく残存してしまうという問題点がある。
【0020】そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされ
たもので、プリンタ装置の構造的な縮小規模に伴う記録
紙搬送系により、記録紙が記録完了後に反った状態にな
った場合においても、部品点数を増大することなく記録
紙の反りを修正することができるとともに、記録された
記録紙の品位向上を可能にするプリンタ装置の排紙ロー
ラ機構の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によるプリンタ装
置の排紙ローラ機構は、第1、第2のローラ部材を対向
配置して設け、プリンタ装置の記録部によって記録され
た記録紙を、前記第1、第2のローラ部材に挟持すると
ともにこれらのローラ部材の回転によりこの記録紙を排
紙する排紙ローラ手段を備えたプリンタ装置の排紙ロー
ラ機構において、前記排紙ローラ手段は、第1、第2の
ローラ部材が圧接した状態で対向して設けられ、これら
の第1、第2のローラ部材の内、第1のローラ部材は硬
度の高い材質で形成され、第2のローラ部材は前記第1
のローラ部材からの押圧によって外周面あるいはローラ
自体が圧潰されるように軟らかな材質で形成されたこと
を特徴とする。
【0022】
【作用】本発明においては、プリンタ装置の搬送経路の
影響による紙反り状態の記録された記録紙を排紙する場
合、前記プリンタ装置の排紙ローラ手段としての第1の
ローラ部材と第2のローラ部材とを用い、前記紙反り状
態の記録紙を前記第1のローラ部材と前記第2のローラ
部材とに挟持し、これらのローラ部材の回転により搬送
して排紙する。この排紙段階における前記第1のローラ
部材と前記第2のローラ部材とは、この第1のローラ部
材の上方向から所定の圧力がかけられて圧接しており、
このため前記第2のローラ部材の外周面あるいはローラ
自体は、このローラの中心軸側へ圧潰された状態にな
る。すなわち、前記第2のローラ部材の圧潰された外周
面部は記録紙の紙反りの方向とは異なる反対の方向の曲
率を生じることになる。したがって、紙反り状態に形成
された前記記録紙を前記第1のローラ部材と前記第2の
ローラ部材とに挟持し、これらのローラ部材の回転によ
り搬送することにより、記録紙の紙反り状態を修正する
ことができる。
【0023】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明に係るプリンタ装置の排紙ローラ機構の一実
施例を示し、記録完了後から記録紙排紙段階の状態を示
すプリンタ装置の断面図である。
【0024】図1に示すように、符号1は筐体であり、
この筐体1の下部のフロント側から見て右側に偏位した
部位には、複数の記録紙2を収納することが可能な給紙
ケース3が着脱可能に配設され、この給紙ケース3の上
方に、記録が完了した記録紙2が送り込まれる排紙ケー
ス4が配設されている。
【0025】更に、上記筐体1内の前面部には記録部5
が設けられており、上記給紙ケース3より供給された記
録紙2がこの記録部5にて記録されて、上記排紙ケース
4へ搬送されるようになっている。
【0026】また、図示例のように上記給紙ケース3上
部の記録部5側には、開口3aが形成され、この開口3
aに対向して給紙ローラ6が配設されている一方、前記
給紙ケース3の底面には図示はしないが孔が設けられ、
この孔を介して回動可能なレバー7が給紙ケース3の内
部へ挿入されるようになっている。
【0027】そして、このレバー7の回動により上記記
録紙2が上記開孔3aに持ち上げられて給紙ローラ6に
所定の圧力にて押圧され、該給紙ローラ6が回転するこ
とにより、この給紙ローラ6に接触している一枚の記録
紙2が上記開孔3aを介して記録部5へ送給されるよう
構成されている。
【0028】一方、上記記録部5の、給紙ローラ6にて
送給される記録紙2の移動する方向に、インクカセット
8が配設されている。このインクカセット8は水平に対
して斜めに配設されているとともに、その両端部には供
給ボビン8a、巻取りボビン8bが設けられ、これらの
ボビン8a、8bの間が、インクリボン9が露呈する接
触部8cとなっている。
【0029】この接触部8cの上記給紙ケース3側には
プラテンローラ10が配設されている一方、接触部8c
の手前側にはサマールヘッド11が配置されている。こ
のサマールヘッド11は上記筐体1にシャフト12aを
介して回動自在に取り付けられたヘッドレバー12に設
けられているとともに、このヘッドレバー12の上記シ
ャフト12aと反対側の一側にはこのヘッドレバー12
を上記接触部8c側へ回動させるリンク装置13が連設
されている。そこで、図示例に示すように、このリンク
装置13によりヘッドレバー12が回動されると、サマ
ールヘッド11近傍に取り付けられたシートローラ14
にて上記接触部8cのインクリボン9がプラテンローラ
10側へ移動され、この移動されたインクリボン9とプ
ラテンローラ10とで上記記録紙2が挟持されて、サマ
ールヘッド11の熱によりインクリボン9のインクが記
録紙2に転写されるようになっている。
【0030】このインクリボン9は、例えばイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色が塗布さ
れており、上記記録紙2が後述するキャプスタンローラ
15とピンチローラ16とに挟持されるとともに、この
キャプスタンローラ15の駆動作用により前後方向へ移
動されつつ、インクリボンのインクが選択的に上記記録
紙2に転写されることでカラー記録が行われるようにな
っている。
【0031】一方、記録画が終了した記録紙2の移動方
向には、キャプスタンローラ15とピンチローラ16と
が対向して配設されている。このピンチローラ16は上
記筐体1に回動可能に設けられた回動板16aに取り付
けられており、この回動板16aが回動されると、上記
ピンチローラ16がキャプスタンローラ15側へ移動さ
れて記録紙2が挟持されるとともに、これらのローラ1
5、16の回転によりその記録紙2が上記排紙ケース4
側へ搬送されるように構成されている。
【0032】また、これらローラ15、16と上記排紙
ケース4との間には記録紙2のガイド板17が設けら
れ、このガイド板17により、記録紙2の移動方向が排
紙ケース4側へスムーズに変更されるように構成されて
いる。
【0033】上記ガイド板17の終端部排紙ケース4側
には、本実施例の特徴とする排紙ローラ手段18が設け
られており、この排紙ローラ手段18によって上記のよ
うな構成の記録紙搬送経路による記録紙2の紙反り状態
を修正するようにしている。この排紙ローラ手段18と
しては、例えば上記ガイド板17の終端部排紙ケース4
側に、少なくとも外径の異なる一対のローラ部材、第1
のローラ部材19と第2のローラ部材20とが対向して
設けられ、常時所定の圧力で圧接された状態で配設され
ている。上記第1のローラ部材19としては、例えばこ
の第1のローラ部材19の外周面及びローラ自体を形成
する部材が硬度の高い材質を用いて形成され、少なくと
も上記第2のローラ部材20の外径よりも小さい外径の
寸法で構成されている。
【0034】また、上記第2のローラ部材20として
は、例えばこの第2のローラ部材20の外周面及び内部
部材、あるいはローラ自体を形成する部材が上記第1の
ローラ部材19よりも硬度の低い、言い替えれば軟らか
な材質を用いて形成され、少なくとも上記第1のローラ
部材19よりも外径の大きい外径の寸法で構成されてい
る。
【0035】また、図2に示すように上記第2のローラ
部材20は、これと接合している上記第1のローラ部材
19の上方向からの所定の圧力Pによって、上記第1の
ローラ部材19との接合外周面が軟らかな材質を用いて
いるため上記第2のローラ部材20の中心側へ圧潰され
た状態になり、つまり、上記第1のローラ部材19から
常時圧力が加えられることによって曲率rを発生すると
ともにこの状態が保持されるようにしている。
【0036】したがって、ガイド板17に案内され、上
記ピンチローラ16とキャプスタンローラ15との回転
によって送給されている記録紙2が、この記録紙2の先
端部が上記排紙ローラ手段18に到達した際に、この排
紙ローラ手段18としての上記第1のローラ部材19と
上記第2のローラ部材20とによって上記記録紙2が挟
持されるとともに、上記第1のローラ部材19と第2の
ローラ部材20の回転により、紙反りが修正された状態
で送り出し、この記録紙2が排紙ケース4に収容される
ようにしている。尚、前記第1のローラ部材及び第2の
ローラ部材は、図示しない駆動手段によって回転動作す
るようにしている。
【0037】次に、このような構成のプリンタ装置にお
ける排紙ローラ機構の動作を図2を参照して説明する。
図2は図1に示すプリンタ装置の排紙ローラ機構の一例
を示し、排紙ローラ手段を拡大した断面図であり、紙反
りの状態を解り易くするためにガイド板等の搬送経路は
省略している。尚、記録紙の給紙ケースからガイド板ま
での搬送系の説明は従来と同様であり、主要部分のみを
説明する。
【0038】図1に示すプリンタ装置の記録に伴う搬送
系路により、記録された記録紙2が例えば図2に示すよ
うに反った状態の記録紙2aに形成されてしまう。
【0039】そこで、この反った状態の記録紙2aを修
正するために、先ず図示しないピンチローラ16とキャ
プスタンローラ15との回転により、排紙ローラ手段1
8に送給する。
【0040】そして、送給された記録紙2aの先端部
は、上記排紙手段18としての第1のローラ部材19
と、上記第2のローラ部材20とに挟持され、これらの
ローラ19、20との回転により排紙ケース側へ送給さ
れる。この時に、例えば上記第1のローラ部材19から
の所定の圧力Pによって、このローラ部材19と接合し
ている上第2のローラ部材20の接合外周面がこのロー
ラ部材の中心側へ圧潰された状態になっており、つま
り、第2のローラ部材20は曲率rが発生した状態の外
周面を形成している。すなわち、第2のローラ部材20
は、記録紙2aの反りの状態とは異なる反対方向に形成
された外周面を形成することになる。そのため、記録紙
2aが上記第1のローラ部材19と上記第2のローラ部
材20とに挟持され、且つ回転することにより、この記
録紙2aが前記第2のローラ部材20に形成されている
紙反りとは異なる反対方向の外周面上に前記第1のロー
ラ部材19に押圧されながら巻張されるため、排紙後に
は反りが修正された記録紙2bを形成することができ
る。
【0041】したがって本実施例によれば、プリンタ装
置の排紙ローラ機構として、上下方向に対向して設けた
少なくとも2つの外径の異なるローラ部材を配設する。
この場合の2つのローラ部材としては、一方は硬度の高
い材質で形成され且つ外径の小さなローラ部材で構成さ
れる第1のローラ部材19であり、もう一方は軟らかな
材質で形成され且つ前記第1の外径よりも大きい寸法の
外径のローラ部材で構成される第2のローラ部材20で
ある。そして、配設する際に上記第1のローラ部材19
の上方向から常時所定の圧力をかけた状態で、前記第2
のローラ部材20に接合する。これにより、上記第2の
ローラ部材20の外周面はこのローラ部材の中心側へ圧
潰された状態になり、曲率rを発生する。したがって、
反った状態の記録紙2をこれらのローラ部材19及び2
0に挟持し回転して搬送することにより、紙反りの状態
を残存することなく紙反り状態の修正された記録紙2を
排紙することができる。
【0042】また、以上のように部品数を増大すること
なく本実施例のプリンタ装置におけるローラ排紙機構を
構成することができ、コスト面においてもコストの低減
を可能にするものであり、しかも記録された記録紙の品
位の向上にも効果を得ることができる。
【0043】尚、本実施例においては、第2のローラ部
材として軟らかい材質を用いて形成したことについて説
明したが、例えば従来技術の排紙ローラ機構にも利用で
きるように、軟らかな材質でしかも従来のローラの外径
よりも大きい寸法の外径で円筒状に形成し、これを従来
における下方のローラに嵌入し、このローラの外周面に
曲率を生じるように他方のローラから常時圧力をかけ、
記録紙の反りを修正するようにしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上、述べたように本実施例によれば、
プリンタ装置の構造的な縮小規模に伴う記録紙搬送系に
より、記録紙が記録完了後に反った状態になった場合に
おいても、部品点数を増大することなく記録紙の反りを
修正して排紙することができ、しかも、記録された記録
紙の品位向上を可能にするとともにコストを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は本発明に係るプリンタ装置の排
紙ローラ機構の一実施例を示し、図1は記録完了後の記
録紙の排紙段階におけるプリンタ装置の断面図。
【図2】図2は図1に示す排紙ローラ機構の拡大した断
面図。
【図3】図3は従来におけるプリンタ装置の排紙ローラ
機構を示すプリンタ装置の断面図。
【図4】図4は図3に示す排紙ローラ機構の拡大した断
面図。
【符号の説明】
1…筐体 2…記録紙 3…給紙ケース 4…排紙ケース 5…記録部 6…給紙ローラ 7…レバー 8…インクカセット 9…インクリボン 10…プラテンローラ 11…サマールヘッド 12…ヘッドレバー 13…リンク装置 14…シートローラ 15…キャプスタンローラ 16…ピンチローラ 17…ガイド板 18…排紙ローラ手段 19…第1のローラ部材 20…第2のローラ部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1、第2のローラ部材を対向配置して設
    け、プリンタ装置の記録部によって記録された記録紙
    を、前記第1、第2のローラ部材に挟持するとともにこ
    れらのローラ部材の回転によりこの記録紙を排紙する排
    紙ローラ手段を備えたプリンタ装置の排紙ローラ機構に
    おいて、 前記排紙ローラ手段は、第1、第2のローラ部材が圧接
    した状態で対向して設けられ、これらの第1、第2のロ
    ーラ部材の内、第1のローラ部材は硬度の高い材質で形
    成され、第2のローラ部材は前記第1のローラ部材から
    の押圧によって外周面あるいはローラ自体が圧潰される
    ように軟らかな材質で形成されたことを特徴とするプリ
    ンタ装置の排紙ローラ機構。
JP15536593A 1993-06-25 1993-06-25 プリンタ装置の排紙ローラ機構 Pending JPH0710347A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109620037A (zh) * 2019-01-30 2019-04-16 北京拓翼普众科技发展有限公司 智能厕纸机
CN113876227A (zh) * 2019-02-20 2022-01-04 清华大学无锡应用技术研究院 公共卫生设施的智能节约型出纸系统和方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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