JPH07103271B2 - 滑性で放射線安定性のポリマー組成物 - Google Patents

滑性で放射線安定性のポリマー組成物

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JPH07103271B2
JPH07103271B2 JP3224045A JP22404591A JPH07103271B2 JP H07103271 B2 JPH07103271 B2 JP H07103271B2 JP 3224045 A JP3224045 A JP 3224045A JP 22404591 A JP22404591 A JP 22404591A JP H07103271 B2 JPH07103271 B2 JP H07103271B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はポリマー物品に関する。さらに詳
細には,本発明は,滅菌処理用放射線の照射時において
滑性を保持する滑性ポリマー物品に関する。
【0002】放射線照射滅菌法による処理が施される造
形品を製造するのに,ポリオレフィン(本発明に関して
は,ポリプロピレンが最も重要である)も含めた半結晶
質のポリマー材料がしばしば使用される。例えば保健・
医療分野においては,こうした滅菌処理可能な物品とし
ては,シリンジ,チューブとチューブ集成体,微生物学
研究用プラスチック(microbiological
plastics),フラスコ,及び包装用フィルム
などがある。周知のように,これらの半結晶質ポリマー
材料は,適切に安定化されないと変色を起こし,また
0.1メガラド以上のレベルの高エネルギー放射線に照
射すると脆化してしまう。
【0003】さらに,放射線照射の終了後,照射によっ
て生じたフリーラジカルによりその後の酸化が継続的に
起こり,これが連鎖反応を引き起こすことがある。従っ
て,照射直後においては,これらポリマー材料の機械的
特性の低下は明らかには認められないが,時間が経つに
つれてより顕著になってくる。従って,放射線照射後の
特性低下が起こらないようポリマー材料を安定化させる
薬剤又は添加剤を開発すべく多大の努力が払われてい
る。
【0004】半結晶質ポリマー材料の安定性を向上させ
て脆化を少なくするために,いくつかの検討がなされて
いる。ウイリアムズ(Williams)らによる米国
特許第4,110,185号は,非結晶質の流動化用添
加剤を組み込んだ半結晶質ポリマーを含む,滅菌処理さ
れた柔軟性物品について開示している。この添加剤はポ
リマーの自由体積を増大させ,このことが放射線の照射
時及び照射後における安定性の向上に寄与していると考
えられている。
【0005】ウイリアムズらによる米国特許第4,27
4,932号においては,狭い分子量分布を有する半結
晶質ポリマー中に上記の流動化用添加剤を組み込むこと
によって,放射線安定性のさらなる改良が達成されてい
る。
【0006】ガク(Gaku)らによる米国特許第4,
785,034号,レイナー(Rayner)による米
国特許第4,563,259号,及び日本特許J600
99−147−Aには,ヒンダードアミン安定剤を含有
したポリオレフィンが開示されている。
【0007】放射線安定性の必要性に加えて,ある種の
物品はさらに滑性のある表面を必要とする。ロバーツに
よる米国特許第4,760,116号は,良好な摩擦係
数(COF)を与えるための脂肪酸アミドスリップ剤を
含有した架橋ポリエチレン組成物のフィルムを開示して
いる。
【0008】表面−表面の界面において滅菌と滑性を必
要とする物品(例えばシリンジバレルやプランジャー)
は,上記とは異なった問題を与える。従来の滑剤(例え
ば炭化水素油やシリコーン油)を界面に塗布するのは良
い方法ではない。なぜなら,これら滑剤の多くは空気酸
化を受け,この結果,粘度が変化し,好ましくない変色
が起こり,またマイグレーションを起こしたりビーズを
形成したりする傾向が高まる。包装後に滅菌処理しなけ
ればならない医療用物品の場合,滅菌処理中や保存期限
中における滑剤の劣化は,該物品の性能を損なうことが
ある。こうした問題点を解消するためのアプローチは,
ウイリアムズらによる米国特許第4,767,414号
に記載のプラズマ処理である。
【0009】ポリマー材料は,用途に応じてプレート,
シート,及びフィルムなどの形態で使用される。これら
の形態の用途では,透明性(clarity)又は透明
度(transparency)を保持することが極め
て望ましい。特定のプラスチック物品(例えば,射出成
形により造られるシリンジ)に対しては透明性が重要と
なる。透明性を向上させる添加剤が,ハマダ(Hama
da)らによる米国特許第4,016,118号,マハ
フィー(Mahaffey)らによる米国特許第4,3
71,645号,及びウイリアムズらによる米国特許第
4,845,137号に開示されている。
【0010】同時係属中の出願第362,999号にお
いては,ポリオレフィンを流動化用オイル,ジベンジリ
デンソルビトール透明剤,及びヒンダードピペリジン安
定剤と組み合わせることによって,放射線滅菌に対して
高い透明性と高い安定性をもつポリオレフィン組成物が
得られることが示されている。
【0011】以上のことから,他の表面に対して向かい
合って滑動することのできる滑性ポリオレフィン組成
物,及び包装後において変色や機械的特性の低下や滑性
の低下を起こすことなく放射線滅菌することのできる,
前記滑性ポリオレフィン組成物を含んだ物品が要望され
ている。本発明の目的は,こうした要望に応えることに
ある。
【0012】本発明の1つの態様は,放射線による劣化
を起こすことなく放射線滅菌することのできる滑性ポリ
マー組成物である。本組成物は,狭い分子量分布を有す
るポリオレフィン;前記ポリオレフィンと混和しうる流
動化用液状添加剤(ポリオレフィンの自由体積を増大さ
せる);放射線安定性付与量のヒンダードアミン;及び
滑性付与量のエルカ酸誘導体;を含む。好ましい組成物
はさらに,ジベンジリデンソルビトール透明剤を含む。
【0013】ポリオレフィンはホモポリマーであっても
コポリマーであってもよい。好ましいポリオレフィン
は,重量平均分子量対数平均分子量の比が9以下(好ま
しくは約2〜4)であるようなポリプロピレンである。
好ましい流動化剤は約0.6〜1.9の密度を有する流
動化剤であり,最も好ましいのは炭化水素油又はフタル
酸エステルである。好ましい安定化剤はジカルボン酸の
ヒンダードピペリジンエステルであり,好ましい透明剤
はジベンジリデンソルビトールであり,そして好ましい
滑剤はエルシルエルカ酸アミド(erucyl eru
camide)である。
【0014】本発明の他の態様は,本発明の組成物から
造られた物品(好ましくは滅菌処理された医療用物品)
である。滅菌処理された好ましい物品はチューブ集成体
やシリンジであり,最も好ましいのはツーピースシリン
ジである。
【0015】本発明は,好ましくはコバルト−60源か
らの滅菌有効量の高エネルギー放射線で組成物又は物品
を処理することによって,滅菌処理された組成物又は物
品を作製する方法を含む。
【0016】本発明の原理によれば,滑性を有するポリ
オレフィン組成物(特にポリプロピレン組成物)は滅菌
処理可能であり,高エネルギー放射線の照射に対して滑
性の低下を起こすことなく安定化される。ヒンダードピ
ペリジンと液状流動化剤を併用すると,それぞれの単独
使用では,高い放射線量を受けたポリマー材料に通常は
得られないレベルの安定化が得られる。放射線照射後の
酸化劣化は実質的に少なくなり,従ってポリマーの機械
的特性が低下することはない。また,ポリマーと放射線
安定化用添加剤との好ましい組合わせは,放射線照射後
の酸化に対して優れた抵抗性を示すだけでなく,変色を
起こしにくく且つ柔軟性も保持する。エルシル滑剤(e
rucyl lubricant)は組成物の表面に徐
々に移行するので,成形工程の前に組成物中に配合され
る。次いで,成形品が集成・包装され,そしてシールさ
れた包装物が,好ましくは滑性付与量のエルシル誘導体
(erucyl derivative)が表面に移行
した後に,放射線滅菌される。保存期限中に滑性の実質
的な低下は起こらず,従って物品は使用時に滑性を示
し,明記された使用期限に限定されることはない。上記
のような特徴は,この改良された組成物を使用して,表
面/表面の界面において滅菌と滑性を必要とする物品
(例えばシリンジや他の医療用品)を作製する場合に特
に有利となる。
【0017】本発明には多くの異なった形の実施態様が
存在するが,本発明の好ましい実施態様について詳細に
説明する。但し,以下の開示内容は本発明の原理の代表
的なものとして考えるべきであり,これによって本発明
が限定されるわけではない。本発明の範囲は,特許請求
の範囲及びその等価物により規定される。
【0018】本発明のポリオレフィンは,基本的には直
鎖状のものとして説明されるが,例えば,従来の低密度
ポリエチレンにおいて見られるような側鎖を必要に応じ
て含んでもよい。本発明のポリオレフィンは,好ましく
は約2〜6個の炭素原子を有する脂肪族モノオレフィン
のホモポリマーであってもコポリマーであってもよい。
このようなポリオレフィンの代表的なものとしては,ポ
リエチレン,ポリメチルペンテン,及びポリテトラフル
オロエチレンなどがある。好ましいポリオレフィンはポ
リプロピレンである。
【0019】本発明のポリオレフィンは,適切なモノマ
ーとの共重合によって組成物中に導入される追加のポリ
マーを少量(通常は約0.1〜10%)含んでもよい。
このようなコポリマーを組成物に加えて,最終的に得ら
れる組成物の他の特性を高めることができる。このよう
なポリマーとしては,例えば,ポリアクリレート,ポリ
ビニル,及びポリスチレン等がある。
【0020】組成物中のポリオレフィンは狭い分子量分
布を有するのが好ましい。ポリマーの分子量分布は,重
量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比に
よって規定され,このとき採りうる最小の比である1.
0は,当該ポリマーにおいて全てのポリマー鎖が同じサ
イズであることを表わしている。本発明の組成物に使用
される適切なポリオレフィンは,約10,000〜40
0,000(好ましくは30,000〜50,000)
の数平均分子量と1〜9(好ましくは約2〜6)の比を
有する(従来のゲル透過クロマトグラフィーにより測
定)。最も好ましい比の値は約2〜4である。
【0021】分子量分布が狭いことに加えて,本発明の
ポリオレフィンは半結晶質であることが好ましい。好ま
しいポリオレフィンは,約20〜90%(好ましくは約
40〜80%,最も好ましくは約45〜65%)の結晶
質含量を有する。結晶化度はサンプルの密度に正比例
し,当業者にはよく知られているように密度勾配カラム
を使用して測定することができる。
【0022】本発明の組成物は、放射線安定性に寄与す
る1種類以上の添加剤、及び少なくとも1種類の放射線
安定性滑剤を含んでもよい。先ず最初の安定化用添加剤
は前記の米国特許第4,274,932号に記載のタイ
プの流動化用添加剤である。流動化剤は、ポリマー材料
と混和し且つポリマー材料に対して相溶性のある低分子
量の非結晶質物質である。すなわち、流動化剤はポリマ
ーの特性に悪影響を及ぼさない。流動化剤は、ポリマー
の自由体積を増大させる物質、従ってポリマーの密度を
低下させる物質でもよい。流動化剤はポリマーの非晶質
部分を流動化させるよう機能する。この結果ラジカル停
止反応が増え、これにより放射線の照射時及び照射後に
おける劣化が防止されるか又は最小限に抑えられる。
【0023】ポリマーの自由体積を増大させる種々の液
体は流動化剤として作用しうる。本明細書で使用してい
る“液体”とは,通常はグリースと呼ばれているような
高い粘性を有する物質も含む。一般には,このような流
動化剤は0.6〜1.9g/cm3 (好ましくは0.6
〜1.1g/cm3)の密度を有する。流動化剤は低い
分子量を有するのが好ましく,その平均分子量は通常1
00〜10,000g/モル,最も好ましくは100〜
5,000g/モルである。
【0024】適切な流動化剤の例としては,炭化水素
油,ハロゲン化炭化水素油,フタル酸エステル油,植物
油,シリコーン油,及び低分子量の非結晶質ポリマーグ
リース(例えば,炭化水素ポリマーグリース,低分子量
ポリエステルグリース,ポリアリールエーテルグリース
等)などがある。上に挙げた流動化剤は単に例証のため
のものであり,本明細書の開示内容を考察すれば,他の
流動化剤も使用できることは当業者には周知の通りであ
る。好ましい流動化剤は,あまり粘性の高くない液体で
あり,最も好ましくは炭化水素油又はフタル酸エステル
油である。特に好ましい流動化油は脂肪族炭化水素油で
ある。
【0025】本発明の組成物中に配合されるもう1種類
の放射線安定剤は従来のヒンダードアミン(好ましくは
ヒンダードピペリジン)である。好ましいヒンダードピ
ペリジンは2,2,4,4−テトラメチルピペリジン誘
導体である。最も好ましいヒンダードアミン安定剤は,
ジカルボン酸のヒンダードビス(4−ピペリジニル)−
ジエステルである。本発明に使用することのできるビス
(ヒンダードピペリジニル)ジエステルの代表的な例と
しては,ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピ
ペリジニル)−セバケート,前記化合物のN,N’−ジ
メチル誘導体,ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジニル)−2−n−ブチル−2−(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
マロネート,及びビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジニル)セバケート等があるが,これ
らに限定されるわけではない。これらのヒンダードピペ
リジンは,通常それぞれチヌビン770,チヌビン76
5,及びチヌビン144,及びチヌビン292と呼ばれ
ており,チバ−ガイギー社から市販されている。
【0026】流動化用添加剤は,流動性を付与しうる量
(通常は約0.1〜50重量%,好ましくは約1〜20
重量%)にてポリマー中に配合される。ヒンダードアミ
ン安定剤の場合,約0.01〜5.0重量%(好ましく
は約0.05〜3.0重量%)の量にて使用される。
【0027】本発明に使用する放射線安定性の滑性付与
添加剤は,エルシルアルコール(erucyl alc
ohol)やエルシルエルケート(erucyleru
cate)等のエルカ酸誘導体である。好ましい滑性付
与添加剤は,エルカ酸アミドや窒素上にアルキル基を有
する置換エルカ酸アミド等の,エルカ酸のアミド類であ
る。最も好ましい放射線安定性の滑剤はエルシルエルカ
酸アミドである。
【0028】エルカ酸誘導体は,約0.1〜2.0重量
%(好ましくは約0.2〜0.6重量%,最も好ましく
約0.3重量%)の濃度にて組成物中に配合される。本
発明のエルシル滑剤は,ウィトコケミカル社(Witc
o Chemical Co.)(テネシー州メンフィ
ス)のフムコ・ケミカルディビジョン(HumkoCh
emical Division)から入手できるし,
あるいは従来法によってエルカ酸から合成することもで
きる。
【0029】組成物に他の望ましい特性を付与するため
に,当業界に公知の他の添加剤を加えてもよい。例えば
充填剤,着色剤,帯電防止剤,及び湿潤剤などを,適切
な量にて加えることができる。組成物は透明剤を含むの
が好ましく,好ましい透明剤は,例えばハマダら,マハ
フィーら,又はウイリアムズらによる前記特許に記載の
ジベンジリデンソルビトール透明剤である。透明性は,
透明剤を約0.005〜2.0重量%の量でポリオレフ
ィン組成物中に配合すると付与される。より多くの量の
透明剤を使用することもできるが,一般には顕著な利点
は認められない。好ましい濃度範囲は約0.05〜0.
5%,最も好ましくは約0.1〜0.3%である。
【0030】本発明の組成物の調製は通常の手順でよ
く,従来の混合手段によって行うことができる。一般に
は,ポリオレフィンペレットと添加剤が撹拌又はタンブ
リングによって充分に混合され,本混合物が溶融され,
本溶融物がペレット化され,そして成形又は押出成形さ
れて所望の形状の物品となる。本発明の組成物から作製
することのできる代表的な医療用品としては,カテーテ
ル,組織培養フラスコ,及び包装用フィルムなどがあ
る。好ましい物品は構成成分を滑動可能な関係にて有
し,このとき構成成分の少なくとも1つは本発明の組成
物から作製されている。従って,好ましい物品はチュー
ブ集成体やシリンジであり,最も好ましい物品は,少な
くともシリンジバレルが本発明の組成物から成形されて
いるツーピースシリンジである。なお,本発明の組成物
を使用して医療用以外の物品が作製できることは言うま
でもない。
【0031】本発明の組成物又は物品の滅菌は,滅菌有
効量の高エネルギー放射線を照射(例えば,電子ビーム
照射やコバルト−60源からのγ線照射)することによ
り行われる。滅菌有効量は一般には約0.5〜10メガ
ラドであり,典型的な放射線量は約1.0〜5.0メガ
ラド,好ましくは約1.5〜3.5メガラドである。こ
れより多い放射線量も使用できるが,一般的にはその必
要はない。
【0032】後記実施例6の手順により本発明の組成物
を放射線滅菌した後,滅菌処理又は放射線照射されたポ
リマーが脆化を起こさず,そしてさらにエージングに対
しても実質的な脆化を起こさない(すなわちポリマーが
その柔軟性を保持する)ことが見出された。従って,例
えばこのようなポリマーは,放射線照射前に少なくとも
90°の曲げ角度を有するが,本発明によれば,放射線
照射後のポリマーも約90°の曲げ角度を有する。長期
間保存された後でも,本発明の放射線照射ポリマーの耐
脆化性は実質的には低下しない。
【0033】ポリオレフィン組成物の透明性は,従来よ
り曇り価として報告されている。本発明の組成物の曇り
価は,実施例1に記載の0.040インチのステッププ
ラック(step plaque)に関するASTM
D 1003の方法に従って求めることができる。実施
例1における組成物Cの曇り価は約59%であった。実
施例1における組成物Cに約0.1%のジベンジリデン
ソルビトールをさらに配合したものの曇り価は19%で
あった。
【0034】本発明の組成物のCOFは,好ましくは4
8時間後(この時間中に滑剤が組成物の表面に移行して
滑性表面が得られ,この滑性が長時間にわたって実質的
に安定である)に,実施例5Aに記載の方法によって求
めることができる。本発明の好ましいツーピースシリン
ジのバレルとプランジャーとの間の摩擦力は,実施例5
Bに記載の手順によって求められる。
【0035】以下にいくつかの実施例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明するが,特許請求の範囲がこれによっ
て限定されることはない。
【0036】実施例1 重量平均分子量対数平均分子量の比が2.8である狭い
分子量分布のポリプロピレンペレット,4.7重量部の
脂肪族炭化水素油,及び0.0012重量部のチヌビン
770を使用して,放射線安定性のベース組成物を調製
した。組成物A〜Cは,ベース組成物に下記添加剤を下
記重量部にて加えることによって作製した。
【0037】A ・・・ 0.003部のオレイン酸ア
ミド B ・・・ 0.003部のエルカ酸アミド C ・・・ 0.003部のエルシルエルカ酸アミド 本組成物をタンブリング処理して均一に被覆されたペレ
ットとし,被覆ペレットを溶融し,ペレット化し,そし
て射出成形して全体の寸法が50×75mm(上部ステ
ップと下部ステップがそれぞれ0.080及び0.04
0である)のステッププラックを作製した。
【0038】平衡量の滑剤を表面に移行させるために,
上記ステッププラックを48時間放置した。実施例5A
に記載のスレッド試験(sled test)によっ
て,プラックの平滑な側に関してCOFを測定した。次
いで,コバルト60源から約3メガラドの放射線量でサ
ンプルを照射し,照射後約1時間経過してからCOFを
測定した。図1からわかるように,放射線照射前のCO
Fは使用した滑剤の種類に関係なくほぼ同等であるこ
と,そして照射後におけるCOFは高くなっていること
がわかる。しかしながら,業界の標準的なオレアミドを
使用して滑性を付与した組成物Aに比べて,本発明のエ
ルシル誘導体を使用して滑性を付与した組成物BとCに
おいては,照射に対するCOFの増大ははるかに小さ
い。
【0039】比較例2 実施例1のベース組成物に以下の公知の滑剤を配合して
組成物を作製した。これらの組成物を射出成形してステ
ッププラックを作製し,実施例5Aに記載の手順によっ
てCOFを測定した。
【0040】(1) N,N’−エチレンビスステア
リン酸アミド (2) N,N’−エチレンビスオレイン酸アミド (3) ベヘン酸アミド (4) アラキジン酸アミド (5) オレイルアルコール (6) ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテ
ル (7) ポリ(ビニルステアレート) (8) グリセロールモノステアレート (9) N,N−エチレンビスオクトイルアミド (10) N,N−ジプロピル−1,12,ドデシルジ
アミド (11) N,N−ジヘキサデシルドデシルビスアミド (12) オレイルパルミチン酸アミド (13) ステアリルエルカ酸アミド (14) ステアリルアルコール3メガラドの放射線量
で照射した後,上記滑剤を含有した組成物のCOFは,
本発明のエルシルアミド滑性付与組成物よりは劣るオレ
イン酸アミド滑性付与組成物(1A)のCOFと実質的
に同等か又はそれ以上であることがわかった。
【0041】実施例3 実施例1A,B,及びCの組成物と実施例1のベース組
成物の溶融被覆したペレットを射出成形して,従来のポ
リエチレンプランジャーと組み合わせて使用するための
シリンジバレルを作製した。コバルト60放射線源から
の種々の線量で滅菌処理した後1ケ月経過してから,プ
ランジャーとシリンジバレルとの間の摩擦力を実施例5
Bに記載の手順によって測定した。
【0042】本実験の結果を図2に示す。滑剤を配合し
ていないベース組成物は,照射前においては1,800
gのプランジャー力を必要とし(D),3メガラドの線
量で照射した後においては2,400gのプランジャー
力を必要とする(E)。エルカ酸アミドで滑性付与した
ツーピースシリンジ(B)やエルシルエルカ酸アミドで
滑性付与したツーピースシリンジ(C)の場合,必要と
されるプランジャー力は実質的に低く,7メガラドまで
は放射線線強度とは関係ないことがわかる。オレイン酸
アミドで滑性付与した組成物の場合(A),必要とされ
るプランジャー力は,全ての放射線強度において(B)
や(C)より高く,また3メガラドで照射した後では,
滑剤未配合で且つ放射線未照射のベース組成物(D)と
ほぼ同じプランジャー力を必要とする。この結果は,オ
レイン酸アミドの滑性が放射線照射によって大幅に低下
することを示している。
【0043】実施例4 長期滑性についての検討 6ケ月にわたる放射線照射後の滑性保持についての検討
を行うため,7メガラドで照射した実施例3からのシリ
ンジバレルを周囲条件で放置した。プランジャーとシリ
ンジとの間の摩擦力を,実施例5Bに記載の手順によっ
て測定した。本実験の結果を図3に示す。比較のため,
従来の市販滅菌剤であるエチレンオキシドで滅菌処理し
た後の組成物1Cからのバレルとプランジャーとの間の
摩擦力をC’に示す。
【0044】図3から,保存時間をシミュレートした条
件下で6ケ月経過後,エルカ酸アミドで滑性付与したシ
リンジ(B)とエルシルエルカ酸アミドで滑性付与した
シリンジ(C)の摩擦力は,オレイン酸アミドで滑性付
与したシリンジ(A)の摩擦力よりかなり低いこと,及
びエルシルエルカ酸アミドで滑性付与したシリンジの摩
擦力は,放射線照射による滅菌処理の6ケ月後において
も(C),エチレンオキシド滅菌処理(C’)の場合と
ほぼ同じであることがわかる。
【0045】実施例5 摩擦力の測定 A. 摩擦係数に対するスレッド試験 ASTM D−1894に記載の手順を若干修正して行
った。25mmのポリエチレンディスクを,スレッド中
の凹部に固定した。実施例1のステッププラックを保持
具に固定し,ディスクの下側をプラックの平滑表面と滑
動状態にて接触するよう配置した。500gの分銅を,
スレッドの上表面に置いた。インストロン型万能材料試
験機モデル1122のクロスヘッドに繋がったロードセ
ルに,スレッドが鋼線により接続される。ディスクがプ
ラックを横切って滑動するよう一定の速度で引っ張ら
れ,このとき必要とされる平均力がインストロン型材料
試験機によって記録される。
【0046】B. シリンジの摩擦に関するプランジャ
ー力試験 ポリエチレン製のシリンジプランジャーを実施例3のシ
リンジバレル中に配置した。バレルを静止状態に保持
し,インストロン型材料試験機の可動クロスヘッドによ
りプランジャーをロードセルに接続した。プランジャー
を一定速度でバレル中に押し込むのに必要な力(gで表
示)を,ロードセルにより測定した。
【0047】実施例6 脆性を測定するためのシリンジバレルフランジの曲げ試
本発明の組成物から3ccのポリエチレンシリンジバレ
ルを成形し,0.5メガラド/時間の割合にて0,2,
3,5,及び7メガラドのトータル線量で照射した。照
射直後,及び直射日光に当てた状態で3,6,9,及び
12ケ月保存した後で,バレルフランジの脆性を調べ
た。少なくとも2つのバレル(4つのフランジ)を,各
放射線量と各時間間隔に関して試験した。試験装置は,
インストロン型材料試験機モデル1122,標準的なイ
ンストロン型試験機用付属品を備えた0〜50kg容量
のロードセル,マイクロプロセッサー,及びフランジ曲
げ用器具を含む。バレルをアンビル面から1mm離した
状態で,バレルフランジをインストロン試験機のホルダ
ーに固定した。83cm/分の試験速度及び100cm
/分のチャート速度にて,90°のトラバースに対して
キャリブレーションを行った。フランジを90°曲げ,
次いで回転させて他のフランジを90°曲げた。このと
き脆性によるフランジの破壊状態を観察した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリプロピレン組成物の,放射線照射
滅菌処理の前と後におけるCOFを,従来の滑剤で滑性
付与した類似組成物と比較した図である。
【図2】図1の組成物から成形したポリエチレン製のシ
リンジプランジャーとシリンジバレルとの間の摩擦力に
及ぼす放射線量の影響を比較した図である。
【図3】6ケ月後における図2のプランジャーとシリン
ジバレルとの間の摩擦力に及ぼす,7メガラドの放射線
量の影響を比較した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/00 KFB //(C08K 5/00 5:02 5:15 5:20 5:3435) (72)発明者 ジェス・エム・ウォーラー アメリカ合衆国オハイオ州44313,アクロ ン,メルボーン・アベニュー 265 (72)発明者 リチャード・ピー・クラーク アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27606,ラレイ,ウェンディー・レーン 3921 (72)発明者 ジョージ・アール・ティタス アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27613,ラレイ,ウォーリー・ドライブ 4124 (72)発明者 デービット・エイ・マーティン アメリカ合衆国ノース・カロライナ州 27609,ラレイ,クレッシェント・コート 400

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)約20〜90%の結晶質含有量、
    および重量平均分子量対数平均分子量の比が6以下の重
    量分布を有する、ポリオレフィン; (b)前記ポリオレフィンに対して相溶性のある、約
    0.6〜1.9g/cm3の密度を有する流動性付与量の
    液体流動化剤; (c)放射線安定性付与量のヒンダードピペリジン安定
    剤;および (d)滑性付与量のエルカ酸アミド類; を含む組成物。
  2. 【請求項2】 さらに追加のポリマーを約0.1〜10
    %含む、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ジベンジリデンソルビトール透明剤をさ
    らに含む、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (a)重量平均分子量対数平均分子量の
    比が9.0以下の重量分布を有する、半結晶質ポリオレ
    フィン; (b)放射線安定性付与量のヒンダードアミン安定剤;
    および (c)滑性付与量のエルカ酸誘導体; を含む組成物。
  5. 【請求項5】 (a)30〜70%の結晶質含有量、お
    よび重量平均分子量対数平均分子量の比が約2〜4の重
    量分布を有する、ポリプロピレン; (b)炭化水素油およびフタル酸エステル油からなる群
    から選ばれる、流動性付与量の実質的に非粘性の液体流
    動化剤; (c)放射線安定性付与量のジカルボン酸ヒンダードビ
    ス(4−ピペリジニル)ジエステル安定剤; (d)透明性付与量のジベンジリデンソルビトール透明
    剤;および (e)エルカ酸アミドおよびエルシルエルカ酸アミドか
    らなる群から選ばれる、滑性付与量の滑剤; を含む組成物。
  6. 【請求項6】 (a)約20〜90%の結晶質含有量、
    および重量平均分子量対数平均分子量の比が6以下の重
    量分布を有する、ポリオレフィン; (b)前記ポリオレフィンに対して相溶性のある、約
    0.6〜1.9g/cm3の密度を有する流動性付与量の
    液体流動化剤; (c)放射線安定性付与量のヒンダードピペリジン安定
    剤;および (d)滑性付与量のエルカ酸アミド類; を含む組成物からなり、柔軟性で且つ滑性の、放射線滅
    菌された医療用品
  7. 【請求項7】 前記組成物がジベンジリデンソルビトー
    ル透明剤をさらに含む、請求項6記載の医療用品
  8. 【請求項8】 (a)重量平均分子量対数平均分子量の
    比が9.0以下の重量分布を有する、半結晶質ポリオレ
    フィン; (b)前記ポリオレフィンに対して相溶性があり、且つ
    前記ポリオレフィンの自由体積を増大させる、流動性付
    与量の半結晶質流動化用添加剤; (c)放射線安定性付与量のヒンダードアミン安定剤;
    および (d)滑性付与量のエルカ酸誘導体; を含む組成物からなり、柔軟性で且つ滑性の、放射線滅
    菌された医療用品
  9. 【請求項9】 (a)30〜70%の結晶質含有量、お
    よび重量平均分子量対数平均分子量の比が約2〜4の重
    量分布を有する、ポリプロピレン; (b)炭化水素油およびフタル酸エステル油からなる群
    から選ばれる、流動性付与量の実質的に非粘性の液体流
    動化剤; (c)放射線安定性付与量のジカルボン酸ヒンダードビ
    ス(4−ピペリジニル)ジエステル安定剤; (d)透明性付与量のジベンジリデンソルビトール透明
    剤;および (e)エルカ酸アミドおよびエルシルエルカ酸アミドか
    らなる群から選ばれる、滑性付与量の滑剤; を含む組成物からなり、柔軟性で且つ滑性の、放射線滅
    菌された医療用品
  10. 【請求項10】 (a)約20〜90%の結晶質含有
    量、および重量平均分子量対数平均分子量の比が6以下
    の重量分布を有する、ポリオレフィン; (b)前記ポリオレフィンに対して相溶性のある、約
    0.6〜1.9g/cm3の密度を有する流動性付与量の
    液体流動化剤; (c)放射線安定性付与量のヒンダードピペリジン安定
    剤; (d)透明性付与量のジベンジリデンソルビトール透明
    剤;および (e)滑性付与量のエルカ酸誘導体; を含む組成物からなる柔軟性医療用品を滅菌有効量の高
    エネルギー放射線で処理することによる、表面滑性を保
    持しつつ滅菌処理されている柔軟性医療用品の製造方
    法。
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