JPH07103125B2 - 7−オキサビシクロヘプタン置換ジアミドおよびその同族プロスタグランジン類縁体 - Google Patents

7−オキサビシクロヘプタン置換ジアミドおよびその同族プロスタグランジン類縁体

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JPH07103125B2
JPH07103125B2 JP61155905A JP15590586A JPH07103125B2 JP H07103125 B2 JPH07103125 B2 JP H07103125B2 JP 61155905 A JP61155905 A JP 61155905A JP 15590586 A JP15590586 A JP 15590586A JP H07103125 B2 JPH07103125 B2 JP H07103125B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は7−オキサビシクロヘプタン置換ジアミドおよ
びその同族プロスタグランジン類縁体、更に詳しくは、
たとえば血栓崩壊病の治療に有用な心臓血管剤である新
規なプロスタグランジン化合物に関する。
発明の構成と効果 本発明に係る新規化合物は、下記式〔I〕で示され、そ
の全ての立体異性体をも包含する。
〔式中、mは0〜4、 Aは−CH=CH−または−CH2−CH2−、 nは1〜5、 Qは−CH=CH−、 または単結合、 RはCO2H、CO2アルキル、CO2アルカリ金属、CO2ポリヒ
ドロキシアミン塩、 (R4およびR5は同一もしくは異なって、H、低級アルキ
ル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはアリールで、R4
とR5の少なくとも一方はヒドロキシおよび低級アルコキ
シでない)、 pは1〜4、 R1はHまたは低級アルキル、 qは1〜12、 R2はHまたは低級アルキル、および R3はH、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニ
ル、アリール、アリールアルキル、低級アルコキシ、ア
リールアルキルオキシ、アリールオキシ、アミノ、アル
キルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミ
ノ、 (n′は0、1または2)、アルキルアミノアルキル、
アリールアミノアルキル、アリールアルキルアミノアル
キル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、
またはアリールアルコキシアルキルである〕 本明細書において、それ自体もしくは他の基の一部とし
て用いる各種語句の定義は以下の通りである。
語句「低級アルキル」または「アルキル」としては、ノ
ルマル鎖の炭素数12以下、好ましくは1〜7の直鎖およ
び分枝鎖基の両方が包含され、例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブ
チル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、
4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチル
ペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、こ
れらの各種分枝鎖異性体、並びにこれらの基のハロ置換
基(例えば、F、Br、ClもしくはI)もしくはCF3、ヒ
ドロキシ置換基、アルキルアミノ置換基、アルカノイル
アミノ置換基、アリールカルボニルアミノ置換基、ニト
ロ置換基、シアノ置換基、チオール置換基、アルキルチ
オール置換基、アルコキシ置換基、アリール置換基、ア
ルキル−アリール置換基、ハロアリール置換基、シクロ
アルキル置換基またはアルキルシクロアルキル置換基を
有するものが挙げられる。
語句「シクロアルキル」としては、炭素数3〜12、好ま
しくは3〜8の飽和環式炭化水素基が包含され、例えば
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シク
ロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロ
デシルおよびシクロドデシル(これらのいずれかは1ま
たは2個のハロゲン、1または2個の低級アルキル基、
1または2個の低級アルコキシ基、1または2個のヒド
ロキシル基、1または2個のアルキルアミノ基、1また
は2個のアルカノイルアミノ基、1または2個のアリー
ルカルボニルアミノ基、1または2個のアミノ基、1ま
たは2個のニトロ基、1または2個のシアノ基、1また
は2個のチオール基、および/または1または2個のア
ルキルチオ基で置換されてよい)が挙げられる。
語句「アリール」または「Ar」とは、環部に6〜10個の
炭素を有するモノ環式またはジ環式芳香族基を指称し、
例えばフェニル、ナフチル、置換フェニルまたは置換ナ
フチル〔置換基として1または2個の低級アルキル、ハ
ロゲン(Cl、BrまたはF)、1または2個のヒドロキ
シ、1または2個の低級アルコキシ、1または2個のア
ルキルアミノ、1または2個のアルカノイルアミノ、1
または2個のアリールカルボニルアミノ、1または2個
のニトロ、1または2個のシアノ、1または2個のアミ
ノ、1または2個のチオール、および/または1または
2個のアルキルチオ〕が挙げられる。
語句「アラルキル」、「アリールアルキル」または「ア
リール−低級アルキル」とは、上述の低級アルキル基を
ベンジルなどのアリール置換基を有するものを指称す
る。
語句「低級アルコキシ」、「アルコキシ」または「アリ
ールオキシ」としては、上記低級アルキル、アルキル、
アラルキルまたはアリール基が酸素原子に結合したもの
が包含される。
語句「低級アルキルチオ」、「アルキルチオ」、「アリ
ールチオ」または「アラルキルチオ」としては、上記低
級アルキル、アルキル、アラルキルまたはアリール基が
硫黄原子に結合したものが包含される。
語句「低級アルキルアミノ」、「アルキルアミノ」、
「アリールアミノ」または「アリールアルキルアミノ」
としては、上記低級アルキル、アルキル、アリールまた
はアリールアルキル基が窒素原子に結合したものが包含
される。
語句「アルカノイル」とは、低級アルキルがカルボニル
基に結合したものを指称する。
語句「低級アルケニル」とは、ノルマル鎖に2〜12個、
好ましくは2〜6個の炭素および1つの二重結合を有す
る直鎖または分枝鎖を指称し、例えば2−プロペニル、
3−ブテニル、2−ブテニル、4−ペンテニル、3−ペ
ンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、2−ヘプ
テニル、3−ヘプテニル、4−ヘプテニル、3−オクテ
ニル、3−ノネニル、4−デセニル、3−ウンデセニ
ル、4−ドデセニルが挙げられる。
語句「低級アルキニル」とは、ノルマル鎖に2〜12個、
好ましくは2〜6個の炭素および1つの三重結合を有す
る直鎖または分枝鎖基を指称し、例えば2−プロピニ
ル、3−ブチニル、2−ブチニル、4−ペンチニル、3
−ペンチニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、2−
ヘプチニル、3−ヘプチニル、4−ヘプチニル、3−オ
クチニル、3−ノニニル、4−デシニル、3−ウンデシ
ニル、4−ドデシニルが挙げられる。
記号「(CH2)m」、「(CH2)n」および「(CH2)p」として
は、(CH2)mの場合ノルマル鎖に0〜4個の炭素、(CH2)n
の場合ノルマル鎖に1〜5個の炭素、(CH2)pの場合ノル
マル鎖に1〜4個の炭素を有する直鎖または分枝鎖基が
包含され、これらは1個もしくはそれ以上の低級アルキ
ルおよび/またはハロ置換基を有していてもよい。(C
H2)m、(CH2)nおよび(CH2)pの具体例としては、 などが挙げられる。
記号「(CH2)q」としては、ノルマル鎖の炭素数1〜12の
直鎖または分枝鎖基が包含され、1個もしくはそれ以上
のハロ、ヒドロキシ、アミン、アルキルアミン、アリー
ルアミン、アミド、チオアミド、チオール、アルキルチ
オ、アリールチオ、シアノまたはニトロ基で置換または
非置換のものであってよい。(CH2)qの具体例としては、
上記(CH2)m、(CH2)nおよび(CH2)pの具体例、並びに(C
H2)6、(CH2)7、(CH2)8、(CH2)9、(CH2)10、(CH2)11、(C
H2)12が挙げられる。
語句「アミド」とは、 (R6およびR7はそれぞれ独立して水素、低級アルキルま
たはアリール)の基を指称する。
語句「ポリヒドロキシアミン塩」とは、グルカミン塩ま
たはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩を指称
する。
語句「ハロゲン」または「ハロ」とは、塩素、臭素、弗
素、沃素、CF3を指称し、塩素または弗素が好ましい。
式〔I〕の本発明化合物にあって、mが1または2、A
が−CH=CH−、nが1または4、Qが単結合、−C(F2)
−、 (CH2)2または−CH=CH−、RがCO2HまたはCH2OH、pが
1、R1がH、(CH2)qが−CH2−、R2がHまたはCH3、およ
びR3がペンチル、ヘキシルまたはヘプチルなどの低級ア
ルキル、ペントキシなどの低級アルコキシ、ペンチルア
ミノなどの低級アルキルアミノ、またはフェニルチオメ
チルなどのアリールチオアルキルである化合物が好まし
い。
本発明化合物〔I〕は、以下に記載の反応工程に従って
製造することができる。
A.pが1、mが1、Qが-CH2−または単結合、およびR1
がHの場合: A′.pが1、mが1、Qが−CH2−または単結合、およ
びR1がアルキルの場合: B.QがCH2または単結合、pが2〜5、mが1およびR1
Hの場合: B′.QがCH2または単結合、pが2〜5、mが1およびR
1がアルキルの場合: C.mが2、pが1、Aが−CH=CH−およびQがCH2または
単結合の場合: D.mが2、pが1、Aが−CH2−CH2−およびQがCH2また
は単結合の場合: E.mが3または4、pが1、Aが−CH=CH−およびQがC
H2または単結合の場合: F.mが3または4、pが1、AがCH2CH2およびQがCH2
たは単結合の場合: G.m=0、Aが−CH=CH−、pが1、QがCH2または単結
合の場合: H.m=0、Aが−(CH2)2−、pが1、QがCH2または単結
合の場合: I.Qが−CH=CH−の場合: J.Qが の場合: K.Qが の場合: L.Rが (R4およびR5はヒドロキシまたはアルコキシでない)の
場合: M.Rが およびAがCH=CHの場合: N.Rが およびAが(CH2)2の場合: O.RがCH2OHの場合: P.RがCO2Hの場合: Q.Rが の場合: R.R3がNH2の場合: 上記反応工程Aから明らかなように、Qが−CH2−また
は単結合、pが1、RがCO2アルキル、およびR1がHで
ある、すなわち、式: の本発明化合物は、以下の手順で製造される。ヒドロキ
シメチル基を有する低級アルキルエステル、すなわち化
合物〔II〕または〔IIA〕(U.S.特許第4143054号の記載
に準じ製造)をピリジンの存在下、塩化トシルと反応さ
せてトシル化を行い、対応するトシレート〔IV〕を形成
し、これをジメチルスルホキシドに溶解し、フタルイミ
ド・カリウムの存在下90〜100℃に加熱して置換反応に
付し、フタルイミド〔V〕を形成する。次いでフタルイ
ミド〔V〕をアルゴンなどの不活性雰囲気下塩化メチレ
ンおよびエタノールに溶解し、無水ヒドラジンと反応さ
せて選択的加水分解に付し、式: のアミンを形成する。
反応工程A′(R1が低級アルキルの場合)から明らかな
ように、M.J.オードネルらの「Tetra hedron Lett」(2
5、3651〜3654頁、1984年)の文献に準じてアルキル化
反応を行い、式: のアミンを得る。次いでこれらのアミン〔VI〕または
〔VIA〕をCDIカップリング反応に付し、すなわち、該ア
ミンをアルゴンなどの不活性雰囲気中、テトラヒドロフ
ランおよびカルボニルジイミダゾールなどの不活性有機
溶媒の存在下、式: の酸と〔VI〕:〔VII〕のモル比が約1:1〜1:1.2の範囲
内となるように反応させて、式: 〔IA〕(R1はH) 〔IA′〕(R1は低級アルキル) の本発明のアミドエステル化合物を形成する。
上記BおよびB′の反応工程を採用して、Qが−CH2
または単結合、pが2〜5、およびRがCO2アルキルで
ある、すなわち、式: (pは2〜5) 〔IB〕(R1はH) 〔IB′〕(R1はアルキル) の本発明化合物を製造する。化合物〔II〕または〔II
A〕からアルデヒド〔III〕(Aは−CH=CH−)または
〔IIIA〕(Aは−(CH2)2−)を形成する。すなわち、A
が−CH=CH−であるアルデヒド〔III〕を形成するに
は、化合物〔II〕をたとえば三酸化クロム/ピリジンと
反応させるコリンズ(Collins)酸化に付す。Aが(CH2)
2であるアルデヒド〔IIIA〕を形成するには、化合物〔I
I〕をたとえばパラジウム/炭素触媒上水素で還元し
て、ヒドロキシメチル化合物〔IIA〕(Aは(CH2)2)を
形成し、化合物〔IIA〕をコリンズ酸化に付し、アルデ
ヒド〔IIIA〕(Aは(CH2)2)を形成する。アルデヒド
〔III〕または〔IIIA〕を用い、これにたとえば(C6H5)3
P=CHOMeによるヴィッティッヒ反応、次いで加水分解と
いった同調反応を(p−1)回繰返して、アルデヒド
〔IX〕(pは2〜5)を製造する。次いでアルデヒド
〔IX〕(pは2〜5)を以下の如く処理して、pが2〜
5である、すなわち、式: (pは2〜5) の本発明化合物を得る。すなわち、アルデヒド〔IX〕を
ホウ水素化ナトリウムなどの還元剤と反応させて還元
し、式: のアルコールを形成し、該アルコール〔IXA〕を上述の
如くトシル化してトシレート〔X〕を形成し、これを上
述のフタルイミド・カリウムによる置換反応に付し、フ
タルイミド〔XI〕を形成する。次いでフタルイミド〔X
I〕を上述の選択的加水分解に付し、式: のアミンを形成する。
反応工程B′(R1は低級アルキルの場合)から明らかな
ように、先のオードネルらの文献に準じてアルキル化反
応を行い、式: のアミンを得る。次いでこれらのアミン〔XII〕または
〔XIIA〕を上述のCDIカップリング反応で酸〔VII〕と反
応させて、式: 〔IB〕(R1はH) 〔IB′〕(R1は低級アルキル) の本発明のアミドエステル化合物を形成する。
mが2、Aが−CH=CH−、pが1およびQがCH2または
単結合である本発明化合物は、反応工程Cに示す概要に
従って製造することができる。すなわち、出発化合物
〔XIII〕をたとえばU.S.特許第4143054号の実施例4の
記載に準じ、(メトキシメチル)トリフェニルホスホニ
ウムクロリドなどのアルコキシメチルトリフェニルホス
ホニウムハライドと反応させるヴィッティッヒ反応(ヴ
ィッティッヒ反応(1)と称す)に付し、化合物〔F〕
を形成する。化合物〔F〕に対しヴィッティッヒ反応
(1)の操作を繰返して、アルデヒド化合物〔XIV〕を
形成する。次いでアルデヒド〔XIV〕をカルボキシペン
チルトリフェニルホスホニウムブロミドなどのカルボキ
シアルキルトリフェニルホスホニウムハライドと反応さ
せるヴィッティッヒ反応(2)操作に付し、ヒドロキシ
メチル化合物〔XV〕を形成する。化合物〔XV〕をたとえ
ばジアゾメタンと反応させてエステル化を行い、エステ
ル〔XVI〕を形成し、次いでこれを反応工程Aにおける
化合物〔II〕の代わりに用いて、本発明化合物〔IC〕を
形成する。
反応工程Dから明らかなように、mが2、Aが−CH2CH2
−、pが1、およびQがCH2または単結合である本発明
化合物は、反応工程Dに示す概要に従って製造すること
ができる。すなわち、ヒドロキシメチル化合物〔XVI〕
を還元して化合物〔XVIA〕を形成し、次いでこれを反応
工程Aにおける化合物〔IIA〕の代わりに用いて、本発
明化合物〔ID〕を形成する。
反応工程Eにおいて、mが3または4、Aが−CH=CH
−、pが1およびQがCH2または単結合である本発明化
合物は、以下の手順で製造することができる。すなわ
ち、アルデヒド〔XIV〕をmが3の場合1回、mが4の
場合2回ヴィッティッヒ反応(1)操作に付して、アル
デヒド〔XVII〕を形成する。次いでアルデヒド〔XVII〕
をヴィッティッヒ反応(2)操作に付し、酸〔XVIII〕
を形成し、これをエステル化してエステル〔XIX〕を形
成し、次いでこれを反応工程Aにおける化合物〔II〕の
代わりに用いて、本発明化合物〔IE〕を形成する。
反応工程Fから明らかなように、mが3または4、Aが
CH2CH2、pが1およびQがCH2または単結合である本発
明化合物は、以下の手順で製造することができる。すな
わち、ヒドロキシメチル化合物〔XIX〕を還元して化合
物〔XIXA〕を形成し、次いでこれを反応工程Aにおける
化合物〔II〕の代わりに用いて、本発明化合物〔IF〕を
形成する。
mが0、2、3または4およびpが2、3または4であ
る本発明化合物は、反応工程AおよびBにおけるヒドロ
キシメチル化合物〔II〕または〔IIA〕の代わりにヒド
ロキシメチル化合物〔XVI〕、〔XVIA〕、〔XIX〕または
〔XIXA〕を用いることにより製造することができる。
反応工程Gにおいて、mが0、Aが−CH=CH−、pが1
およびQがCH2または単結合である本発明化合物、すな
わち化合物〔IG〕は以下の手順で製造することができ
る。化合物〔XIII〕(U.S.特許第4143054号の実施例3
の記載に準じ製造)をたとえばU.S.特許第4143054号の
実施例6(C)に記載の如く、ヴィッティッヒ反応に付
し、すなわち化合物〔XIII〕をカルボキシペンチルトリ
フェニルホスホニウムブロミドなどのカルボキシアルキ
ルトリフェニルホスホニウムハライドと反応させて、ヒ
ドロキシメチル化合物〔IXB〕を形成し、次いでこれを
用いてエステル〔IG〕を形成し、順次加水分解して対応
する酸としてもよい。
反応工程Hから明らかなように、mが0およびAが(C
H2)2である本発明化合物の製造が望まれる場合、ヒドロ
キシメチル化合物〔IXB〕をパラジウム/炭素触媒の存
在下、水素で処理して還元を行い、ヒドロキシメチル化
合物〔IXC〕を形成し、次いでこれを用いてエステル〔I
H〕を形成し、これを加水分解して対応する酸としても
よい。
反応工程Iにおいて、Qが−CH=CH−である本発明化合
物〔I〕、すなわち式: の化合物は、以下の手順で製造することができる。すな
わち、エステル〔IA〕、〔IB〕、〔IA′〕、〔IB′〕、
〔IC〕、〔IE〕または〔IG〕を塩化メチレンおよびメタ
ノール中、−78℃にてオゾンで処理する加オゾン分解に
付し、式: のアルデヒドを形成し、次いで式: (C6H5)3P=CH−(CH2)n−CH=CH−CO2 (Aは−CH=CH−) のヴィッティッヒ試薬で処理して、化合物〔IJ〕を形成
する。
反応工程Jにおいて、Qが である化合物は、以下の手順で製造される。すなわち、
アルデヒド〔XX〕を式: (Aは−CH=CH−、xは1または2) のヴィッティッヒ試薬による反応に付し、式: の本発明化合物を形成する。
反応工程Kから明らかなように、Qが である本発明化合物、すなわち、式: の化合物は、エステル〔IA〕〜〔IH〕をテトラヒドロフ
ランなどの不活性溶媒の存在下、約−50℃より低い低温
にてジイソプロピルアミド・カリウムと、次いでオキソ
ジパーオキシモリブデン(ピリジン)(ヘキサメチルリ
ン酸トリアミド)〔MoO5PyHMPA〕と反応させることによ
り形成される。
反応工程Lにおいて、R4およびR5がそれぞれ独立して
H、アルキルまたはアリールである、式: の本発明化合物は、エステル〔IA〕〜〔IH〕または〔I
L〕または〔IJ〕もしくは〔IK〕のエステルを式: HNR4R5 〔E〕 のアミンで処理することにより製造される。
Rがテトラゾール Aが−CH=CH−である本発明化合物は、反応工程Mの記
載に準じ製造される。すなわち、式: のアルコール(U.S.特許第4143054号の記載に準じ製
造)をカリウム・t−ブトキシドまたは水素化ナトリウ
ム/ジメチルスルホキシドなどの塩基の存在下、式: のヴィッティッヒ試薬と〔XVII〕:〔G〕のモル比が約
1:1〜0.2:1の範囲内となるように反応させて、式: のヒドロキシメチル化合物を形成し、次いでこれを反応
工程AおよびBにおける化合物〔II〕または〔IIA〕の
代わりに用いて、式: 〔IN〕(Aは−CH=CH−) 〔IO〕(Aは(CH2)2) の本発明化合物を形成する。別法として、化合物〔IN〕
をパラジウム/活性炭の存在下、H2で処理して還元を行
い、化合物〔IO〕を製造してもよい。
またRがテトラゾールおよびAが−CH=CH−である本発
明化合物は、反応工程Iにおいてアルデヒド〔XX〕を上
述のカリウム・t−ブトキシドまたは水素化ナトリウム
/ジメチルスルホキシドなどの塩基の存在下、ヴィッテ
ィッヒ試薬〔G〕と反応させることにより製造してもよ
い。
反応工程Oから明らかなように、RがCH2OHである本発
明化合物は、以下の手順で製造することができる。すな
わち、エステル〔IA〕〜〔IH〕または〔IL〕または〔I
J〕もしくは〔IK〕のエステルをホウ水素化ナトリウム
またはホウ水素化リチウムで処理して還元を行い、式: の本発明化合物を形成する。
反応工程Pにおいて、エステル〔IA〕、〔IA′〕、〔I
B〕、〔IB′〕〜〔IH〕または〔IL〕を以下の手順で、
式: 〔IQ〕(Aは−CH=CH−) 〔IR〕(Aは(CH2)2) の遊離酸に変換することができる。すなわち、上記エス
テルを水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウムなどの塩基で処理して、対応するアルカリ金属
塩を形成した後、希塩酸またはシュウ酸などの酸で中和
して、本発明酸化合物〔IQ〕または〔IR〕を形成する。
反応工程Q(式〔I〕のRが R5′がHまたはアルキルの場合)において、ベンゼンな
どの不活性有機溶媒に溶解した酸溶液を塩化オキサリル
および触媒量のジメチルホルムアミド(DMF)で処理
し、混合物を窒素下室温にて攪拌する。生成する酸クロ
リドをテトラヒドロフランなどの不活性有機溶媒に溶解
し、得られる溶液を式: (R5′はHまたはアルキル) のアミン塩酸塩およびトリエチルアミン/水性テトラヒ
ドロフランの冷溶液に、酸クロリド:〔H〕のモル比が
約0.3:1〜1:1、好ましくは約0.5:1〜1:1の範囲内となる
ように滴下して、式: のヒドロキサメートを形成する。
反応工程Rにおいて、R3がNH2である、すなわち、式: の本発明化合物は、以下の手順で製造することができ
る。すなわち、アミン〔VI〕、〔VIA〕または〔XII〕を
カルボニルジイミダゾールの存在下ヒダントイン酸と反
応させ、次いで得られる生成物を加水分解して化合物
〔IT〕を形成する。
本発明の酸化合物〔I〕のトリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン塩は、かかる酸化合物のメタノールなどの
不活性溶媒溶液をトリス(ヒドロキシメチル)アミノメ
タンと反応させた後、溶媒を留去して所望塩とすること
により形成される。
R3が−S−アルキル、−S−アリール、−S−アルキル
アリール、−アルキル−S−アリール、アルキル−S−
アルキル、または−アルキル−S−アルキルアリールで
ある化合物〔I〕のスルフィニルおよび/またはスルホ
ニル類縁体を形成するには、かかる化合物〔I〕を酸化
反応に付す。たとえば、該化合物〔I〕をメタノールの
存在下過沃素酸ナトリウムまたはモノ過硫酸スルホニル
(オキソン)と反応させて、スルフィニル誘導体および
/またはスルホニル誘導体を形成する。これらの混合物
は、クロマトグラフィーまたは通常の他の分離法で分離
することができる。
出発物質の式: の酸化合物は、式: のアミノ酸またはその酸クロリドをNaOHなどの強塩基お
よび水の存在下、式: の酸クロリド(またはアミノ酸〔J〕の酸クロリドを用
いる場合はその遊離酸)と反応させることにより製造す
ることができる。
本発明化合物は、式〔I〕の星印で示される4つの不斉
中心を有する、しかしながら、上記の各式がかかる星印
を有しない場合にも、その可能な立体異性体の全てを表
わすものであることが認められよう。種々の立体異性形
状の全ては、本発明の技術的範囲内に属する。
本発明化合物の各種立体異性形状(すなわち、シス−エ
キソ、シス−エンドおよび全てのトランス形状並びに立
体異性対)は、後記実施例で示す手順で、また出発物質
を用い、たとえばU.S.特許第4143054号に記載の手順に
従って製造することができる。かかる立体異性体の具体
例を以下に示す。
本発明化合物のそれぞれにおける核は、便宜上、 で描かれているが、 で描かれてもよいことが理解されよう。
本発明化合物は、血小板凝集抑制剤として、例えばアラ
キドン酸誘発血小板凝集の抑制(例えば冠動脈血栓また
は脳血栓などの血栓崩壊病の治療)に、また気管支収縮
の抑制に有用な心臓血管剤である。また当該化合物は選
択性トロンボキサンA2レセプター拮抗剤およびシンセタ
ーゼ抑制剤であって、例えば心筋虚血性病(狭心症な
ど)の治療に対し血管拡張効果を有する。
また本発明化合物は、血小板濃厚液の調製および貯蔵延
長に、テオフイリン(theophylline)あるいはパラベリ
ン(paraverine)などの環式AMPホスホジエステラーゼ
(PDE)抑制剤と組合わせて使用することができる。
本発明化合物は、かかる疾患に冒されやすい公知の各種
の哺乳動物種(例えばヒト、ネコ、イヌ等)に、約1〜
100mg/kg、好ましくは約1〜50mg/kg、特に好ましくは
約2〜25mg/kgの用量範囲の有効量で経口または非経口
投与することができ、これらは1日1回または2〜4回
に分けて投与される。
式〔I〕の本発明化合物の1種または混合物の単位用量
当たり、約5〜500mgを含有する剤形(例えば錠剤、カ
プセル剤、溶液剤または懸濁液剤)に、活性物質を用い
ることができる。それらは通常の方法で、医薬用として
一般に用いられている生理学的に許容しうるビヒクルも
しくは担体、賦形剤、結合剤、保存剤、安定化剤、芳香
剤等と調剤することができる。また、上述の如く本発明
化合物の1部は、本発明の他の化合物の中間体としても
役立つ。
また本発明化合物は、末梢血管病の治療に局所投与する
こともでき、クリームまたは軟膏で調剤されてよい。
次に挙げる実施例は、本発明の好ましい具体例である。
他に特別の指示がなければ、全ての温度は℃で示す。
実施例1 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの製造:− A.ヘキサノイルグリシン グリシン(7.5g、100ミリモル)をNaOH溶液(NaOH8g/H2
O50ml)に溶解し、0℃に冷却する。Et2O(50ml)を加
え、ついで激しく攪拌しながら0℃にてn−ヘキサノイ
ルクロリド(13.4g、100ミリモル)を60分にわたって滴
下する。反応液を室温まで温め、1時間攪拌する。1N−
NaOH(10ml)を加え、各層を分離する。水層をEt2O(20
ml×2)で洗う。コンバインしたEt2O層を1N−NaOH(20
ml)で抽出する。コンバインした水層を濃HClでpH2まで
酸性化し、生成物をEt2O(100ml×3)で抽出する。コ
ンバインしたEt2O層を塩水(50ml)で洗い、MgSO4上で
乾燥する。濾過および溶媒蒸発して無色固体(16.2g)
を得、これをEtOAc(60ml)より晶出させて無色針状結
晶(10.9g、63ミリモル、63%)を得る。m.p.93〜96
°。
TLC(シリカゲル、MeOH/CH2Cl2/HCOOH=10:89.5:0.5、P
MA)、Rf=0.45 B.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−(ト
シルオキシメチル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル ビリジン(30ml)中の[1S−(1β,2α(5Z),3α,4
β]]−7−[3−(ヒドロキシメチル)−7−オキサビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸
メチルエステル(3g、11.2ミリモル、U.S.特許第414305
4号の記載に準じ製造)の磁気攪拌溶液に0℃で、CH2Cl
2(30ml)に溶解した塩化トシル(4.256g、22.4ミリモ
ル)を滴下する。滴下終了後、反応液を室温まで温め、
一夜攪拌する。反応液を氷/H2Oに注ぎ、30分攪拌す
る。生成物をEtOAc(80ml×3)で抽出する。コンバイ
ンしたEtOAc層を3N−HCl(40ml×3)、飽和NaHCO3、塩
水で洗い、MgSO4上で乾燥する。濾過および溶媒蒸発し
て白色固体を得、これをイソプロピルエーテルより晶出
させて、対応する標記トシレートを針状結晶で得る(4.
23g、89%)。m.p.68〜70℃。
C.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−(ア
ミノメチル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記Bトシレートを以下に記載の如くガブリエル(Gabr
iel)合成に付し、対応するアミノ化合物を形成する。
使用するフタルイミド・カリウムを使用に先立ち、その
5gを9mlのアセトンと共に15分間煮沸し、高温状態で濾
過し、5mlのアセトンで洗って精製する。残った固体を
使用前に、100℃で6時間減圧乾燥する。
ジメチルスルホキシド(70ml、ブルディック・アンド・
ジャックソン)中の上記Bトシレート(8.11g、19.2ミ
リモル)および精製したフタルイミド・カリウム(6.4
g、34.6ミリモル、1.8当量)を、90〜100℃で2.5時間加
熱する[TLC(Et2O/石油エーテル=2:1)でトシレート
の非残留を調べる)。室温まで冷却後、水(90ml)を加
える。物質の沈澱が始まる。混合物を氷水(〜350ml)
に注ぎ、30分攪拌する。麦わら色固体を濾取し、更に水
洗する。固体を温酢酸エチル(150ml)に溶解し、水(5
0ml×3)で洗い、乾燥(MgSO4)し、濾過し、溶媒を減
圧除去する。残った固体(7.88g)をイソプロピルエー
テル(〜150ml)より再結晶して、対応するフタルイミ
ドを得る(6.35g、83%)。
TLC(Et2O/ヘキサン=2:1、UV+バニリン),Rf=0.38
(痕跡0.09) 上記フタルイミド(5.05g、13.8ミリモル)をアルゴン
雰囲気中、蒸留CH2Cl2(24ml)および蒸留エタノール
(104ml)に溶解する。無水ヒドラジン(0.78ml、25.6
ミリモル)を加える。混合物を室温で攪拌する。8時間
後更に0.2mlのヒドラジンを加え、混合物を室温で更に1
5時間攪拌する。白色固体を濾去し、更にCH2Cl2で洗
う。端部にポンプを取付け、濾液を減圧乾燥に付す。0.
5N−冷HCl溶液(80ml)を加える。少量の白色固体を濾
去し、更に0.5N−HCl溶液(80ml)で洗う。かかる酸性
溶液をエーテル(100ml×2)で洗い、次いでK2CO3固体
で塩基性化する。アミンをCHCl3(100ml×3)に抽出
し、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して黄色油状物
とする。この油状物にエーテル(100ml)を加える。固
体の幾つかは不溶である。氷浴で冷却後、固体を濾去す
る。濾液より溶媒を減圧除去して、標記アミンを淡黄色
油状物とする(2.441g、71%)、NMRスペクトルおよびT
LCにより、わずかな不純物が認められる。この物質を精
製せずに使用。
D.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記A化合物(260mg、1.5ミリモル)をアルゴン雰囲気
中、蒸留THF(12ml)に溶解する。氷浴で冷却後、カル
ボニルジイミダゾール(CDI)(243mg、1.5ミリモル)
を加える。混合物を1時間冷攪拌し、次いで室温で1時
間攪拌する。溶液を0℃に冷却し、THF(3ml)中の上記
Cアミン(401mg、1.5ミリモル)の溶液を加える。混合
物を室温で一夜攪拌放置する。溶媒を減圧除去し、残渣
をCHCl3(50ml)に溶解する。これを1N−HCl(20ml)、
1N−NaOH(20ml)およびH2O(20ml)で洗い、乾燥(MgS
O4)し、溶媒を減圧除去して、粘稠油状物とする。油状
物をシリカゲル(30g、フラッシュクロマトグラフィー
用Baker)にてクロマトグラフィーに付し、EtOAcおよび
1%MeOH/EtOAcで溶離して標記化合物を油状物で得る
(425mg、67%)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.48 実施例2 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ(2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例1メチルエステル(420mg、0.994ミリモル)をア
ルゴン雰囲気中、蒸留THF(40ml)および水(8ml)に溶
解する。1N−LiOH溶液(9.5ml)を加え、混合物を室温
で3.75時間攪拌する。1N−HCl(9.5ml)で中和後、KCl
固体を加え、各層を分離する。水性層をCHCl3(50ml×
3)で再抽出する。コンバインした有機層(THF+CHC
l3)を飽和NaCl溶液(25ml×2)で洗い、乾燥(MgS
O4)し、溶媒を減圧除去して極めて粘稠な油状物を得
る。これをシリカゲル(30g、フラッシュクロマトグラ
フィー用Baker)にてクロマトグラフィーに付し、4%M
eOH/CH2Cl2で溶離して物質を得、これを晶出させる(35
8mg、88%)。これをアセトニトリル(〜10ml)より再
結晶して、標記酸を得る(248mg、61%、m.p.119〜121
℃)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.37 元素分析(C22H36O5N2として) 計算値:C64.68、H8.88、N6.86 実測値:C64.67、H8.87、N6.86 実施例3 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[[(ブチルアミノ)カルボニル]アミノ]アセチ
ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの
製造:− A.N−((ブチルアミノ)カルボニル]グリシン・エチ
ルエステル グリシン・エチルエステル・HCl(5.58g、40ミリモル)
を蒸留CH2Cl2(20ml)に懸濁する。氷浴で冷却後、蒸留
Et3N(6.13ml、44ミリモル)を加える。蒸留n−ブチル
イソシアネート(4.95ml、44ミリモル)を加える。冷却
浴を取外し、混合物を室温で一夜攪拌放置する。更にEt
3N(3.05ml)を加え、混合物を更に3時間攪拌する。更
にCH2Cl2で希釈した後、溶液を水(50ml)、1N−HCl(5
0ml)、飽和NaHCO3溶液(50ml)および水(50ml)で洗
う。乾燥(MgSO4)後、溶媒を減圧除去して標記化合物
(7.641g、94%)を得、これはゆっくり晶出する。これ
を精製せずに使用。
B.N−[(ブチルアミノ)カルボニル]グリシン 上記Aエチルエステル(3.378g、16.7ミリモル)を蒸留
THF(100ml)に溶解し、1N−LiOH溶液(40ml)で処理す
る。室温で一夜攪拌し、濃HClで酸性化した後、KCl固体
を加える。各層を分離する。水性層をEtOAc(50ml×
3)で再抽出する。コンバインした有機層(THFおよびE
tOAc)を飽和NaCl溶液(25ml)で洗い、乾燥(MgSO4
し、溶媒を減圧除去して標記化合物を白色固体で得る
(2.81g、97%)。
C.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[[(ブチルアミノ)カルボニル]アミノ]アセチ
ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記B化合物(174.2mg、1ミリモル)をアルゴン雰囲
気中、蒸留THF(8ml)に部分溶解する。氷浴で冷却後、
カルボニルジイミダゾール(CDI)(162mg、1ミリモ
ル)を加える。混合物を1時間攪拌し、室温で1.5時間
攪拌する(この時間のほぼ終点で透明溶液となる)。溶
液を氷浴で冷却し、THF(3ml)中の実施例1Cで製造した
キラルアミン(267mg、1ミリモル)の溶液を加える。
冷却浴を取外し、混合物を室温で一夜攪拌放置する。溶
媒を減圧除去する。残渣にCHCl3(35ml)を加える。溶
液を1N−HCl(15ml)、1N−NaOH(15ml)およびH2O(15
ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して極
めて粘稠な油状物(340mg)を得る。これをシリカゲル
(20g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてク
ロマトグラフィーに付し、EtOAcおよび5%MeOH/EtOAc
で溶離して標記化合物を粘稠油状物で得る(212mg、50
%)。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
23 実施例4 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[[(ブチルアミノ)カルボニル]アミノ]アセチ
ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例3メチルエステル(208mg、0.491ミリモル)をア
ルゴン雰囲気中、蒸留THF(20ml)および水(4.8ml)に
溶解する。1N−LiOH溶液(4.9ml)を加え、混合物を室
温で5時間攪拌する。混合物を1N−HCl溶液(4.9ml)で
中和し、KCl固体を加える。各層を分離する。水性層をC
HCl3(25ml×3)で再抽出する。コンバインした有機層
(THFおよびCHCl3)を飽和NaCl溶液(15ml)で洗い、乾
燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して油状物とする。こ
れをシリカゲル(18g)にてクロマトグラフィーに付
し、4%MeOH/CH2Cl2で溶離して標記化合物を白色泡状
物で得る(158mg、78.2%)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.28 元素分析(C21H35O5N3・0.1H2Oとして) 計算値:C61.32、H8.63、N10.21 実測値:C61.15、H8.74、N10.23 実施例5 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[[[[メ
チル(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの製造:− A.N−ヘキサノイル−N−メチルグリシン サルコシン(1.78g、20ミリモル)を1N−NaOH溶液(40m
l)に溶解し、Et2O(40ml)を加える。氷浴で冷却後、E
t2O(10ml)中の塩化ヘキサノイル(3.1ml、22ミリモ
ル)の溶液を滴下する。混合物を1時間冷攪拌する。次
いで1N−NaOH溶液(約3ml)を加えてpHを約8に調整
し、混合物を室温で45分攪拌する。NaOH溶液を加えてpH
約9〜10とする。各層を分離し、水性層をEt2O(50ml)
で洗う。水性層を濃HClで酸性化し、KCl固体で飽和後、
生成物をCHCl3(70ml×3)に抽出する。コンバインし
たCHCl3抽出物を飽和NaCl溶液(25ml)で洗い、乾燥(M
gSO4)し、溶媒を除去して標記化合物を油状物で得(3.
78g、定量)、これを精製せずに使用。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[メチル(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]
アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記A化合物(187mg、1ミリモル)をアルゴン雰囲気
中、蒸留THF(8ml)に溶解し、氷浴で冷却する。カルボ
ニルジイミダゾール(CDI)(162mg、1ミリモル)を加
え、混合物を1時間冷攪拌し、次いで室温で1時間攪拌
する。氷浴で冷却後、THF(3ml)中の実施例1Cで製造し
たキラルアミン(267mg、1ミリモル)の溶液を加え
る。氷浴を取外し、混合物を室温で一夜攪拌する。溶媒
を減圧除去する。残渣にCHCl3(35ml)を加える。溶液
を1N−HCl(15ml)、1N−NaOH溶液(15ml)およびH2O
(15ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去し
て油状物とする(424mg)。これをシリカゲル(20g、フ
ラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグ
ラフィーに付し、EtOAcおよび2%MeOH/EtOAcで溶離し
て標記化合物を油状物で得る(252mg、57.7%)。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
46 実施例6 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[[[[メ
チル(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例5メチルエステル(248mg、0.568ミリモル)をア
ルゴン雰囲気中、蒸留THF(25ml)および水(5ml)に溶
解する。1N−LiOH溶液を加え、混合物を室温で4時間攪
拌する。1N−HCl溶液(5.6ml)で中和し、KCl固体を添
加後、各層を分離する。水性層をCHCl3(25ml×3)で
抽出する。コンバインした有機層(THF+CHCl3)を飽和
NaCl溶液(15ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減
圧除去して油状物とする(242mg)。これをシリカゲル
(20g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてク
ロマトグラフィーに付し、4%MeOH/CH2Cl2で溶離して
標記化合物を粘稠油状物で得る(191.8mg、79.9%)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.46 元素分析(C23H38O5N2として) 計算値:C65.37、H9.06、N6.63 実測値:C65.50、H9.10、N6.74 実施例7 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(ブトキシカルボニル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの製造:− A.N−(ブトキシカルボニル)グリシン・エチルエステ
ル グリシン・エチルエステル・HCl(3.5g、25ミリモル)
をアルゴン雰囲気中、蒸留CH2Cl2(25ml)に懸濁する。
−40℃に冷却後蒸留Et3N(7.65ml、55ミリモル)を加
え、次いでCH2Cl2(10ml)中の蒸留クロロギ酸n−ブチ
ル(3.2ml、〜25ミリモル)の溶液を滴下する。−40°
で1時間攪拌後、混合物を冷凍器(−5℃)で一夜放置
する。混合物を−5〜10°で1時間攪拌する。更にCH2C
l2、次いで水(50ml)を加える。各層を分離する。有機
層を1N−HCl(50ml)、飽和NaHCO3溶液(50ml)および
水(50ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去
して3.129gの物質を得る。これを5ミリモル操作の物質
とコンバインし、シリカゲル(100g、フラッシュクロマ
トグラフィー用Baker)にてクロマトグラフィーに付
し、エーテル/ヘキサン(1:1)で溶離して標記化合物
を油状物で得る(3.196g、52.5%)。
TLC(シリカゲル、Et2O/ヘキサン=1:1、PMA),Rf=0.
34 B.N−(ブトキシカルボニル)グリシン 上記Aで製造したエチルエステル(3.141g、15.47ミリ
モル)を100mlの蒸留THFに溶解し、1N−LiOH溶液(40m
l)で処理する。混合物を室温で一夜攪拌放置する。濃H
Clで酸性化し、KCl固体を加えた後、各層を分離する。
水性層をEtOAc(50ml×3)で再抽出する。コンバイン
した有機層(THF+EtOAc)を飽和NaCl溶液(25ml)で洗
い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して標記化合物
を得(2.78g、定量)、これはゆっくり晶出する。
C.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(ブトキシカルボニル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記Bで製造した酸(175.2mg、1ミリモル)をアルゴ
ン雰囲気中、蒸留THF(8ml)に溶解する。氷浴で冷却
後、カルボニルジイミダゾール(CDI)(162mg、1ミリ
モル)を加える。混合物を1時間冷攪拌し、室温で1時
間攪拌する。混合物を再度氷浴で冷却し、THF(3ml)中
のキラルアミン(実施例1Cで製造、267mg、1ミリモ
ル)の溶液を加える。冷却浴を取外し、混合物を室温で
一夜攪拌放置する。溶媒を減圧除去する。CHCl3(35m
l)を加える。溶液を1N−HCl(15ml)、1N−NaOH(15m
l)およびH2O(15ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒
を減圧除去する。残った油状物(433mg)をシリカゲル
(20g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてク
ロマトグラフィーに付し、EtOAcで溶離して部分精製物
質を得る(291mg)。これを再度シリカゲル(20g)にて
クロマトグラフィーに付し、Et2Oおよび2%MeOH/Et2O
で溶離して標記化合物を油状物で得る(172mg、40.5
%)。別の物質(57mg、13.4%)には少量のスロー移動
物質が混入。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/Et2O、バニリン),Rf=0.3
2 実施例8 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(ブトキシカルボニル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例7で製造したメチルエステル(168mg、0.396ミリ
モル)をアルゴン雰囲気中、蒸留THF(16ml)および水
(3.8ml)に溶解し、1N−LiOH溶液(3.9ml)を加える。
混合物を室温で5.5時間攪拌し、次いで1N−HCl溶液(3.
8ml)で中和する。KCl固体を加えた後、各層を分離す
る。水性層をCHCl3(25ml×3)で再抽出する。コンバ
インした有機層(THF+CHCl3)を飽和NaCl溶液(15ml)
洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して油状物と
する(150mg)。これをシリカゲル(10g、フラッシュク
ロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグラフィーに
付し、4%MeOH/CH2Cl2で溶離して77mgの物質を得、こ
れは透明を呈する。TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2C
l2、バニリン),Rf=0.43。この物質を冷室で数日間静
置すると、部分的に結晶となる。Et2Oでトリチュレート
して、標記化合物を白色固体で得る(58.5mg、36%)。
m.p.104〜106℃。
元素分析(C21H34O6N2として) 計算値:C61.44、H8.35、N6.82 実測値:C61.50、H8.37、N6.98 実施例9 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−2,2−ジフルオロ
−7−[3−[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセ
チル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− A.[1S−[1β,2α,3α,4β]]−2−[3−[[[[(1−
オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミノ]メチル]
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]ア
セトアルデヒド CH2Cl2/MeOH(10ml/10ml)中の[1S−[1β,2α(5
Z),3α,4β]]−7−[3−[[[[(1−オキソヘキシ
ル)アミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
酸メチルエステル(211mg、0.5ミリモル)(実施例1の
記載に準じ製造)の磁気攪拌溶液に−78℃で、O3を溶液
がブルーとなるまで吹き込む。次いでN2流で過剰のO3
パージし、(CH3)2S(1ml)を加える。反応液を室温まで
温め、CH2Cl2(50ml)/H2O(10ml)に注ぐ。生成物をC
H2Cl2層に抽出する。分離したH2O層をCH2Cl2(30ml)で
再抽出する。コンバインしたCH2Cl2層を塩水(10ml)で
洗い、MgSO4上で乾燥する。濾過および溶媒蒸発して粗
生成物を得、これをシリカゲルカラムにてクロマトグラ
フィーで精製し、標記化合物を得る。
B.(4−カルボキシ−3,3−ジフルオロブチル)トリフ
ェニルホスホニウムブロミド 1)メチルテトラヒドロフロエート メチルフロエート(75g、0.595モル)をMeOH(150ml)
に溶解し、パール(Parr)ボトルに注ぐ。空気をアルゴ
ンと置換し、次いで10%Pd/C(2.5g)を加える。雰囲気
をH2と置換し、メチルフロエートを40psiで48時間水素
添加する。反応液をセライトパッドで濾過し、パッドを
エーテルで洗う。濾液と洗液をコンバインし、蒸留して
標記化合物を無色液体で得る(71g、0.546モル、92
%)、沸点59℃/5.1mmHg。
2)メチル2−アセトキシ−5−ブロモペンタノエート Ac2O(200ml)に0℃でHBrガスを2時間吹き込む。比重
は1.4となる。上記1)のメチルテトラヒドロフロエー
ト(70g、0.538モル)を0℃で磁気攪拌滴下し、反応液
を室温まで温める。一夜攪拌後、反応液を氷(〜1200m
l)に注意深く注ぎ、時々渦巻き攪拌しながら30分放置
する。生成物をEt2O(600ml×2および300ml)で抽出す
る。コンバインしたEt2O層を希NaOH(〜0.5%)溶液で
洗液が塩基性となるまで洗う。Et2O層を更にH2Oで洗
い、Na2SO4上で乾燥し、濾過する。濾液を濃縮し、蒸留
して標記化合物を無色液体で得る(116g、0.458モル、8
5%)。沸点108℃/1mmHg。
3)メチル5−ブロモ−2−ヒドロキシペンタエート MeOH(100ml、Mg(OMe)2上で蒸留)を0℃にてHBrガスで
飽和にする。これをMeOH(200ml、Mg(OMe)2上で蒸留)
中の上記2)の化合物(60g、0.237モル)に加える。反
応液を室温まで温め、一夜攪拌する。反応液を減圧濃縮
する。得られる液体にトルエン(200ml)を加え、反応
液を濃縮する。同じ操作を2回繰り返す。得られる液体
をEtOAc(2000ml)に溶解し、0.5%NaOH、塩水で洗い、
MgSO4上で乾燥する。濾過および溶媒蒸発して麦わら色
油状物を得る(44.8g)。これを蒸留して、標記化合物
を無色液体で得る(34g、0.161モル、68%)。
4)メチル5−ブロモ−2−オキソペンタノエート アセトン(150ml)中の上記3)の化合物(12.53g、59.
3ミリモル)の磁気攪拌溶液に室温で、ジョーンズ(Jon
es′)試薬(CrO3:9.58g、H2SO4:8.47ml、H2O:36.8ml)
を加える(添加をコントロールして温度を35℃以下に維
持)。添加終了後、反応液を室温で45分攪拌する。イソ
プロピルアルコール(30ml)を滴下し、30分攪拌する。
次いで反応液をH2O(500ml)で希釈し、生成物をCH2Cl2
(1)で抽出する。CH2Cl2層を塩水(100ml×3)で
洗い、MgSO4上で乾燥する。濾過および溶媒蒸発して、
標記化合物を無色液体で得る(11.4g、54.5ミリモル、9
2%)。
5)メチル5−ブロモ−2,2−ジフルオロペンタノエー
ト 上記4)の化合物(11.4g、54.5ミリモル)を室温で、
(C2H5)2NSF3(DAST)(6.8ml、55.7ミリモル)に滴下す
る。上記4)の容器をCH2Cl2(20ml)でリンスし、これ
を上記反応液に加える。反応液を室温で1時間攪拌し、
H2O(80ml)に注ぐ。生成物をCH2Cl2(40ml×3)で抽
出する。コンバインしたCH2Cl2層をH2O(20ml×3)で
洗い、MgSO4上で乾燥する。濾過および溶媒蒸発して、
麦わら色液体を得る(10.8g)。これを蒸留して、標記
化合物を無色液体で得る(8.4g、36.3ミリモル、67
%)。沸点41℃/0.015mmHg。
6)5−ブロモ−2,2−ジフルオロペンタン酸 48%HBr/H2O(100ml)を氷浴で時々冷却しながら、これ
にHBrガスを重量が180gとなるまで導入する。次いでHBr
溶液を室温で、上記5)の化合物(8.4g、36.3ミリモ
ル)に加え、反応液を室温で5時間攪拌する。反応液を
0℃に冷却し、氷浴中Et2O(900ml)に注ぐ。生成物をE
t2O層に抽出する。水層を更にEt2O(200mlおよび100m
l)で抽出する。コンバインしたエーテル層をH2O(200m
l)で洗う。H2O洗液をEt2O(100ml)で逆洗する。Et2O
層をコンバインし、MgSO4上で乾燥する。濾過および溶
媒蒸発して、標記化合物を無色液体で得る(7.8g、定
量)。
7)(4−カルボキシ−3,3−ジフルオロブチル)トリ
フェニルホスホニウムブロミド トリフェニルホスフィン(6.7g、25.7ミリモル)および
上記6)の化合物(4.6g、21.2ミリモル)の混合物に、
アセトニトリル(23ml)を加える。溶液を磁気攪拌しな
がら、30分加熱して緩やかに還流する。次いでトルエン
(46ml)を加え、反応液を短時間還流する。反応液を5
℃に冷却せしめ、一夜保持する。得られる白色沈澱物を
集め、冷アセトニトリル/トルエン(1/2)で洗い、加
熱真空オーブン(60℃、〜5mmHg)で乾燥して、標記ブ
ロミドを白色固体で得る(9.8g、20.4ミリモル、96.5
%)。
C.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−2,2−ジフルオ
ロ−7−[3−[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]ア
セチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸 (4−カルボキシ−3,3−ジフルオロブチル)トリフェ
ニルホスホニウムブロミド(1.27g)上記Bで製造)をT
HF(15ml)に懸濁する。KOt−アミレート(1.7Mトルエ
ン溶液、3ml)を室温で加える。反応液を4時間攪拌す
る。得られる溶液を0℃で、THF(10ml)中の上記Aア
ルデヒド(177.1mg)に滴下する。反応液を室温まで温
め、15時間攪拌する。飽和NH4Cl(25ml)を加え、生成
物をEtOAc(40ml×3)で抽出する。コンバインした有
機層を塩水(30ml)で洗い、MgSO4上で乾燥する。濾過
および溶媒蒸発して、褐色油状物を得、これをシリカゲ
ルカラムにて精製し、標記化合物を得る。
実施例10 [1S−[1β,2α(2E,5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−2,5−ヘプタジエン酸の製造:− (4−カルボキシ−2−ブテニル)トリフェニルホスホ
ニウムブロミド(1.13g)をTHF(15ml)に懸濁する。KO
t−アミレート(1.7Mトルエン溶液、3ml)を室温で加え
る。反応液を4時間攪拌する。得られる溶液を0℃で、
実施例9Aのアルデヒド(177.1mg)に滴下する。反応液
を室温まで温め、15時間攪拌する。飽和NH4Cl(25ml)
を加え、生成物をEtOAc(40ml×3)で抽出する。コン
バインした有機層を塩水(30ml)で洗い、MgSO4上で乾
燥する。濾過および溶媒蒸発して粗生成物を得、それを
シリカゲルカラムにて精製し、標記化合物を得る。
実施例11 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−2−ヒドロキシ−
7−[3−[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチ
ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの
製造:− ジイソプロピルアミン(0.89ml、644mg、6.36ミリモ
ル)をアルゴン雰囲気中THF(30ml)に0℃で溶解し、2
N−n−BuLiのヘキサン溶液(2.55ml、5.1ミリモル)を
滴下して、リチウムジイソプロピルアミン(LDA)を製
造する。0℃で30分攪拌後、LDA溶液を−78℃で冷却す
る。このLDAに−78℃でTHF(10ml)に溶解した実施例1
のエステル(767mg、1.8ミリモル)を加える。反応液を
−78℃で1時間攪拌する。オキソパーオキシモリブデン
(ピリジン)(ヘキサメチルリン酸トリアミド)(MoOP
H)(2.76g、6.36ミリモル)を一部づつ加える。混合物
を−78℃で30分、−30〜−40℃で1時間攪拌する。反応
液に飽和NaHSO3(20ml)を加えて反応を抑え、室温まで
温める。室温で30分攪拌後、H2O(10ml)を加えて二層
を得、これらを分離する。水性層をEtOAc(100ml×3)
で抽出する。コンバインした有機層を1N−HCl(50ml×
2)、塩水(20ml×2)で洗い、MgSO4上で乾燥する。
濾過および溶媒蒸発して、粗生成物を得、これをシリカ
ゲルカラムにて精製し、標記化合物を得る。
実施例12 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−2−ヒドロキシ−
7−[3−[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチ
ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例1エステルの代わりに実施例11エステルを用いる
以外は、実施例2と同様にして標記化合物を得る。
実施例13 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン−1,2−ジオールの製造:− 実施例11で製造したヒドロキシエステルの磁気攪拌溶液
に0℃で、NaBH4(185mg)を加える。水素の発生がおさ
まった後、反応液を室温まで温め、一夜攪拌する(16時
間)。飽和NH4Cl(10ml)を加え、1時間攪拌する。MeO
Hのほとんどを減圧除去し、残渣をEtOAc(50ml)と塩水
(10ml)間に分配する。水層をEtOAc(40ml×2)で再
抽出する。コンバインした有機層を塩水(30ml)で洗
い、MgSO4上で乾燥する。濾過および溶媒蒸発して、粗
生成物を得、シリカゲルカラムにて精製する。このよう
にして標記化合物を得る。
実施例14 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−N−メチル−7−
[3−[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]
アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]−5−ヘプテンアミドの製造:− THF(14ml)中の実施例1で製造したエステル(153mg)
の磁気攪拌溶液に室温で、40%MeNH2/H2O(2ml)を加
える。室温で一夜攪拌を続ける(17時間)。反応液を減
圧濃縮して粗生成物を得、シリカゲルカラムにて精製
し、標記化合物を得る。
実施例15 [1S−[1β,2α(5Z),3α(R),4β]]−7−[3−
[[[(1−オキソ−2−[(1−オキソヘキシル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチル
エステルの製造:− A.(2R)−2−(ヘキサノイルアミノ)プロピオン酸 実施例5Aに記載の方法を用いて、D−アラニン(20ミリ
モル)と塩化ヘキサノイル(22ミリモル)を反応させ、
イソプロピルエーテル(20ml)より再結晶して、標記化
合物を白色結晶物で得る(2.45g、65.5%)、m.p.82〜9
5℃。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α(R),4β]]−7−[3
−[[[1−オキソ−2−[(1−オキソヘキシル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチル
エステル 実施例5Bに記載の如くCDI(1ミリモル)を用いて、上
記A酸化合物(1ミリモル)と実施例1Cのキラルアミン
(1ミリモル)をカップリングする。粗生成物をシリカ
ゲル(フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてク
ロマトグラフィーに付し、2〜4%MeOH/Et2Oで溶離す
る。溶離した生成物をEt2Oでトリチュレートして、標記
メチルエステルを白色固体で得る(217mg、50%)。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/Et2O、バニリン),Rf=0.4
7 実施例16 [1S−[1β,2α(5Z),3α(R),4β]]−7−[3−
[[[1−オキソ−2−[(1−オキソヘキシル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製
造:− 実施例15メチルエステル(215mg、0.49ミリモル)を実
施例6に記載の如く、THF/水混合物中のLiOH溶液で加水
分解する。粘稠生成物をEtOAc(2〜3ml以下)に溶解す
る。静置すると、結晶物質が析出する。これを濾取し、
Et2Oで洗って標記酸を得る(166.6mg、80%)。m.p.101
〜103℃。
元素分析(C23H38O5N2として) 計算値:C65.37、H9.06、N6.63 実測値:C65.30、H9.16、N6.46 TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.48 [α]D=+25.5°(C=1.37、MeOH) 実施例17 [1S−[1β,2α(5Z),3α(S),4β]]−7−[3−
[[[(1−オキソ−2−[(1−オキソヘキシル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチル
エステルの製造:− A.(2S)−2−(ヘキサノイルアミノ)プロピオン酸 実施例5Aに記載の方法を用いて、L−アラニン(10ミリ
モル)と塩化ヘキサノイル(11ミリモル)を反応させ、
イソプロピルエーテル(〜6ml)より再結晶して標記化
合物を白色結晶物で得る(1.091g、58%)。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α(S),4β]]−7−[3
−[[[1−オキソ−2−[(1−オキソヘキシル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチル
エステル 実施例5Bに記載の如くCDI(1ミリモル)を用いて、上
記A化合物(1ミリモル)とキラルアミン(実施例1Cの
記載に準じ製造、1ミリモル)をカップリングする。粗
生成物をシリカゲル(フラッシュクロマトグラフィー用
Baker)にてクロマトグラフィーに付し、2%MeOH/Et2O
で溶離して透明な標記メチルエステル(178mg、41%)
と別途物質(129mg、29%)(TLCによりスロー移動物質
混入)を得る。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/Et2O、バニリン),Rf=0.5
5、スロー移動混入物のRf=0.34 実施例18 [1S−[1β,2α(5Z),3α(S),4β]]−7−[3−
[[[1−オキソ−2−[(1−オキソヘキシル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製
造:− 実施例17メチルエステル(175mg、0.40ミリモル)を実
施例6に記載の如くTHF/水混合物中のLiOHで加水分解す
る。粘稠生成物をEtOAc(2ml)に溶解する。静置する
と、結晶物質が析出する。これを濾取し、冷Et2Oで洗
い、標記化合物を得る(129mg、76%)。m.p.104〜106
℃。
元素分析(C23H38O5N2として) 計算値:C65.37、H9.06、N6.63 実測値:C65.53、H9.26、N6.50 TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.48 [α]D=−40°(C=1.29、MeOH) 実施例19 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[[[2
−メチル−2−[(1−オキソヘキシル)アミノ]−1
−オキソプロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メ
チルエステル A.2−(ヘキサノイルアミノ)−2−メチルプロピオン
酸 実施例5Aに記載の方法を用いて、エーテル/水混合物中
のNaOH(1.6g、40ミリモル)の存在下、2−アミノイソ
ブチル酸(2.0g、19.4ミリモル)と塩化n−ヘキサノイ
ル(3.0g、22.4ミリモル)を反応させる。ベンゼンより
晶出させて、標記化合物を得る(1.90g、49%)。m.p.1
41〜143℃。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[2−メチル−2−[(1−オキソヘキシ)アミノ]
−1−オキソプロピル]アミノ]メチル]−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
酸メチルエステル 実施例1Dに記載の方法を用いて、上記A化合物(1ミリ
モル)をCDI(1ミリモル)、次いで実施例1Cで製造し
たキラルアミン(1ミリモル)と反応させる。粗生成物
をシリカゲル(25g、フラッシュクロマトグラフィー用B
aker)にてクロマトグラフィーに付し、2%MeOH/Et2O
で溶離して標記エステルを白色結晶物で得る(235mg、5
2%)。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/Et2O、バニリン),Rf=0.4
6 実施例20 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[[[2
−メチル−2−[(1−オキソヘキシル)アミノ]−1
−オキソプロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の
製造:− 実施例19メチルエステル231mg、0.51ミリモル)を実施
例6に記載の如く水/THF混合物中のLiOHで加水分解す
る。生成物を酢酸エチル(〜4ml)より晶出させて、標
記酸を得る(154.2mg、69%)。m.p.81〜87℃。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.42 [α]D=−10.1°(C=1.63、MeOH) 元素分析(C24H40O5N2として) 計算値:C66.02、H9.24、N6.42 実測値:C65.92、H9.37、N6.46 実施例21 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘプチル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの製造:− A.2−(ヘプタノイルアミノ)酢酸 実施例5に記載の方法を用いて、水/エーテル混合物中
のNaOH(40ミリモル)の存在下、グリシン(1.5g、20ミ
リモル)と塩化ヘプタノイル(22ミリモル)を反応させ
る。粗生成物をEtOAc(30ml)より再結晶して、標記化
合物を得る(2.71g、72%)。m.p.98〜100℃。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘプチル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 実施例5Bに記載の方法を用いて、上記A化合物(1ミリ
モル)をCDI(1ミリモル)、次いで実施例1Cで製造し
たキラルアミン(1ミリモル)と反応させる。粗生成物
をシリカゲル(25g、フラッシュクロマトグラフィー用B
aker)にてクロマトグラフィーに付し、EtOAcおよび2
%MeOH/EtOAcで溶離して標記エステルを油状物で得る
(270mg、62%)。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
45 実施例22 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソヘプチル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例21メチルエステル(265mg、0.607ミリモル)を実
施例6に記載の如く水/THF混合物中のLiOHで加水分解す
る。粗結晶生成物をEtOAc(4ml)より再結晶して、標記
酸(204mg、80%)を得る。m.p.114〜116℃。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.40 [α]D=−6.6°(C=1.15、MeOH) 元素分析(C23H38O5N2として) 計算値:C65.37、H9.06、N6.42 実測値:C65.38、H9.01、N6.64 実施例23 [1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[(1−
オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミノ]メチル]
−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]ヘ
プテン酸メチルエステルの製造:− A.[1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−(ヒドロ
キシメチル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]ヘプテン酸メチルエステル 800mg(3.0ミリモル)の[1S−[1β,2α(Z),3α,4
β]]−7−[3−(ヒドロキシメチル)−7−オキサビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸
メチルエステルを120mlの酢酸エチルに溶解し、これに
アルゴン雰囲気下160mgの5%Pd/炭素を加える。アルゴ
ン雰囲気をやや正圧の水素と交換し、反応液を25℃で8
時間攪拌し、セライトプラグで濾過し、蒸発して730mg
(90%)の標記A化合物を得る。
B.[1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[(1
−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミノ]メチ
ル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ル]ヘプタン酸メチルエステル 実施例1Bにおいて用いるアルコールエステルの代わりに
上記Aアルコールエステルを用いる以外は、実施例1と
同様にして標記生成物を得る。
実施例24 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[(1−オキソ−3−[(1−オキソペンチル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチル
エステルの製造:− A.3−(ペンタノイルアミノ)プロピオン酸 実施例5に記載の方法を用いて、H2O/エーテル混合物
中のNaOH(40ミリモル)の存在下、β−アラニン(20ミ
リモル)を塩化バレリル(22ミリモル)と反応させる。
粗結晶生成物(2.75g、79%)をイソプロピルエーテル
(150ml)と酢酸エチル(10ml)の混合物より再結晶し
て、標記酸を得る(1.51g、44%)。m.p.73〜76℃。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[(1−オキソ−3−[(1−オキソペンチル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチル
エステル 上記A酸(1ミリモル)をカルボニルジイミダゾール
(1ミリモル)、次いで[1S−[1β,2α(5Z),3α,4
β]]−7−[3−(アミノメチル)−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチ
ルエステル(実施例1Cの記載に準じ製造、1ミリモル)
と反応させる。粗生成物をシリカゲル(25g、フラッシ
ュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグラフィ
ーに付し、5〜10%MeOH/Et2Oで溶離して、標記化合物
を白色固体で得る(304mg、72%)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/Et2O、バニリン),Rf=0.4
7 実施例25 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[[[1
−オキソ−3−[(1−オキソペンチル)アミノ]プロ
ピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例24メチルエステル(301mg、0.71ミリモル)を実
施例6に記載の如くTHF/H2O混合物中のLiOHで加水分解
して、白色固体を得る(249mg)。これをEtOAc(〜4m
l)より再結晶して、標記酸を得る(218mg、75%)。m.
p.113〜115°。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.28 元素分析(C22H36O5N2として) 計算値:C64.68、H8.88、N6.86 実測値:C64.65、H8.85、N6.87 [α]D=−8.4°(C=1.0、MeOH) 実施例26 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(4−フェニルベンゾイル)アミノ]アセチル]ア
ミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの製造:
− A.2−[(4−フェニルベンゾイル)アミノ]酢酸 実施例5に記載の操作を用いて、1N−NaOH溶液(10m
l)、エーテル(21ml)およびTHF(2ml)の存在下、グ
リシン(5ミリモル)を4−ビフェニルカルボニルクロ
リド(約5ミリモル)と反応させる。ワークアップ中水
性層の酸性化により、生成物のほとんどが固体で沈澱す
る。これはCHCl3およびEtOAcに完全に不溶であることが
わかる。これを主にCH3CN(〜35ml)に溶解し、濾過し
て不溶物質を除去する。冷却して結晶酸を析出せしめる
(0.81g、63%)。m.p.207〜218℃(分解)。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(4−フェニルベンゾイル)アミノ]アセチル]ア
ミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記A酸(1ミリモル)を実施例1Cに記載の如く、カル
ボニルジイミダゾール(1ミリモル)、次いで[1S−
[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−(アミノメチ
ル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ル]−5−ヘプテン酸メチルエステル(1ミリモル)と
反応させる。室温で一夜攪拌後、なお溶液から多量の固
体が析出し、TLCにより反応が終了していないことが認
められる。DMF(3ml)を加えて、ほぼ透明な反応混合物
を得、該混合物を更に24時間攪拌放置する。通常のワー
クアップ後、粘稠生成物をシリカゲル(30g、フラッシ
ュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグラフィ
ーに付し、2%MeOH/CH2Cl2で溶離する。カラムから得
られる物質を酢酸エチル(2ml)より晶出させて、標記
エステルを白色固体で得る(143mg、28%)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、UV+バニリン),R
f=0.51 実施例27 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(4−フェニルベンゾイル)アミノ]アセチル]ア
ミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例26メチルエステル(141mg、0.279ミリモル)を実
施例6に記載の如くLiOHで加水分解して、白色固体を得
る。これをEtOAcでトリチュレートして、標記酸を得る
(118mg、86%)。m.p.227〜229°(分解)。
元素分析(C29H34O5N2として) 計算値:C71.00、H6.99、N5.71 実測値:C70.90、H6.91、N5.65 実施例27A [1S−[1β,2α,3α,4β]]−7−[3−[[[[2−メチ
ル−2−[(1−オキソヘキシル)アミノ]−1−オキ
ソプロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製
造:− 実施例1A酸の代わりに実施例19A酸を用いる以外は、実
施例2と同様にして標記酸を得る。
実施例28 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソプロピル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化プロパノイルを用いる
以外は、実施例1および2と同様にして標記化合物を得
る。
実施例28A [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソエチル)アミノ]アセチル]アミノ]
メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 塩化6−ヘキサノイルの代わりに塩化アセチルを用いる
以外は、実施例1および2と同様にして標記化合物を得
る。
実施例29 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソ−2−ブテニル)アミノ]アセチル]
アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化2−ブテノイルを用い
る以外は、実施例1および2と同様にして標記化合物を
得る。
実施例29A [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(1−オキソ−3−ブチニル)アミノ]アセチル]
アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化3−ブチノイルを用い
る以外は、実施例1および2と同様にして標記化合物を
得る。
実施例30 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[[(ペンチルアミノ)カルボニルアミノ]アセチ
ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− n−ブチルイソシアネートの代わりにn−ペンチルイソ
シアネートを用いる以外は、実施例3および4と同様に
して標記化合物を得る。
実施例30A [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[[(フェニルアミノ)カルボニル]アミノ]アセチ
ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− n−ブチルイソシアネートの代わりにフェニルイソシア
ネートを用いる以外は、実施例3および4と同様にして
標記化合物を得る。
実施例31 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(フェニルカルボニル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化ベンゾイルを用いる以
外し、実施例1および2と同様にして標記化合物を得
る。
実施例32 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[[[1
−オキソ−3−[エチル(フェニルカルボニル)アミ
ノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製
造:− サルコシンの代わりに3−(エチルアミノ)プロピオン
酸、塩化ヘキサノイルの代わりに塩化ベンゾイルを用い
る以外は、実施例5および6と同様にして標記化合物を
得る。
実施例33 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−
[[[[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]アセチル]
アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− クロロギ酸n−ブチルの代わりにクロロギ酸ベンジルを
用いる以外は、実施例7および8と同様にして標記化合
物を得る。
実施例34 [1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[(1−
オキソブチル)アミノ]アセチル]アミノ]メチル]−
7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]ヘプ
タン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化ブタノイルを用いる以
外は、実施例23と同様にして標記化合物を得る。
実施例35 [1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[(1−
オキソ−2−プロペニル)アミノ]アセチル]アミノ]
メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
イル]ヘプタン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化プロペニルを用いる以
外は、実施例23と同様にして標記化合物を得る。
実施例36 [1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[(1−
オキソ−4−ペンチニル)アミノ]アセチル]アミノ]
メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−
イル]−5−ヘプタン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化4−ペンチノイルを用
いる以外は、実施例23と同様にして標記化合物を得る。
実施例37 [1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[[(フ
ェニルアミノ)カルボニル]アミノ]アセチル]アミ
ノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]ヘプタン酸の製造:− 実施例3Aのn−ブチルイソシアネートの代わりにフェニ
ルイソシアネートを用いる以外は、実施例23および3と
同様にして標記化合物を得る。
実施例38 [1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[(1−
オキソ−4−[プロピル(1−オキソベンジル)アミ
ノ]ブチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]ヘプタン酸の製造:− 実施例5Aのサルコシンの代わりに4−(プロピルアミ
ノ)ブタン酸を用いる以外は、実施例23および5と同様
にして標記化合物を得る。
実施例39 [1S−(1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[[[[(ベン
ジルオキシカルボニル)アミノ]アセチル]アミノ]メ
チル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ル]ヘプタン酸の製造:− クロロギ酸n−ブチルの代わりにクロロギ酸ベンジルを
用いる以外は、実施例23および7と同様にして標記化合
物を得る。
実施例40 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[2−
[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]エチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− A.[1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−(2
−オキソ)エチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル 攪拌棒を有する乾燥した100ml丸底3ツ首フラスコに、
乾燥した12.9g(37.7ミリモル)のメトキシメチルトリ
フェニルホスホニウムクロリド[(C6H5)3P+−CH2OCH3C
l-]および235mlの蒸留トルエン(モレキュラーシーブ
上で貯蔵)を加える。得られる懸濁液をアルゴン氷浴
で、冷えるまで攪拌し、次いでカリウム・t−アミレー
トの1.55Mトルエン溶液18.3ml(28.3ミリモル)を滴下
する。形成した鮮紅色溶液を0℃で更に35分攪拌する。
その後、氷浴をそのままにして、60mlのトルエン中の4.
97g(18.8ミリモル)の[1S−[1β,2α(5Z),3α,4
β]]−7−[3−ホルミル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステ
ルの溶液を滴下漏斗で35分にわたって添加する。次いで
反応液に酢酸2.3g(39ミリモル)/エーテル5mlを加え
て、反応を抑える。反応混合物は直ちに淡黄色に変わ
り、これを直ぐに200mlの飽和NH4Clへ注ぎ、エーテル
(200ml×4)で抽出する。コンバインしたエーテル相
をNaCl飽和溶液で洗い、乾燥(MgSO4)し、濃縮して黄
色油状物/白色結晶固体(酸化ホスフィン)を得る。白
色固体をEtOAcでトリチュレートし、母液をLPS−1シリ
カカラムにてクロマトグラフィーで精製する。得られる
画分は、(A)[1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7
−[3−(2−オキソ)エチル−7−オキサビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチル
エステル、(B)[1S−1β,2α(Z),3α,4β]]−7
−[3−(2−メトキシ)エテニル−7−オキサビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチ
ルエステル、および(C)[1S−[1β,2α(Z),3
α,4β]]−7−[3−(2,2−ジメトキシ)エチル−7
−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−
ヘプテン酸メチルエステルである。
上記化合物(B)および(C)をそれぞれトリフルオロ
酢酸で処理して、化合物(A)に変換する。
B.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−(2
−ヒドロキシエチル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル メタノール(50ml)中の上記Aのアルデヒド(1.4g、5
ミリモル)をアルゴン雰囲気中、0℃にてNaBH4(0.19
g、5ミリモル)で処理する。0℃で1時間攪拌後、2N
−HClを添加(pH2に)で反応を抑える。メタノールを減
圧除去し、反応混合物をエーテルに溶かす。エーテル溶
液を飽和KHCO3、飽和NaClで洗い、乾燥(MgSO4)する。
エーテルを蒸発して、標記B化合物を得る。
C.[1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−[2
−[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]エチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸 実施例1Bで用いたアルコールの代わりに上記Bアルコー
ルを用いる以外は、実施例1および2と同様にして標記
化合物を得る。
実施例41 [1S−[1β,2α,3α,4β]]−7−[3−[2−
[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]エチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]ヘプタン酸の製造:− [1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−ホルミ
ル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]
−5−ヘプテン酸メチルエステルの代わりに[1S−(1
β,2α,3α,4β)]−7−[3−ホルミル−7−オキサ
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]ヘプタン酸メチ
ルエステルを用いる以外は、実施例40および1と同様に
して標記化合物を得る。
実施例42 [1S−(1β,2α(5Z),3α,4β)]−7−[3−[2
−[[[(1−オキソプロピル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]エチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプタン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化プロピオニルを用いる
以外は、実施例40と同様にして標記化合物を得る。
実施例43 (1β,2α,3α,4β)]−7−[3−[2−[[[(1−
オキソ−2−ブテニル)アミノ]アセチル]アミノ]エ
チル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ル]ヘプタン酸の製造:− 塩化ヘキサノイルの代わりに塩化2−ブテノイルを用い
る以外は、実施例40および23と同様にして標記化合物を
得る。
実施例44 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7−[3−[2−
[[[[(フェニルアミノ)カルボニル]アミノ]アセチ
ル]アミノ]エチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−ヘプテン酸の製造:− n−ブチルイソシアネートの代わりにフェニルイソシア
ネートを用いる以外は、実施例40および3と同様にして
標記化合物を得る。
実施例45 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β)]−7−[3−[2
−[[(1−オキソ−3−[エチル(1−オキソフェニル
メチル)アミノ]プロピル]アミノ]エチル]−7−オ
キサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプ
テン酸の製造:− サルコシンの代わりに3−(エチルアミノ)プロピオン
酸を、塩化ヘキサノイルの代わりに塩化ベンゾイルを用
いる以外は、実施例40および5と同様にして標記化合物
を得る。
実施例46 [1S−[1β,2α(5Z),3α,4β)]−7−[3−[4
−[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]ブチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸の製造:− A.[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β)]−7−[3−
(3−オキソ)プロピル−7−オキサビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステ
ル [1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−ホルミ
ル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]
−5−ヘプテン酸メチルエステルの代わりに[1S−[1
β,2α(Z),3α,4β)]−7−[3−(2−オキソ)
エチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ル]−5−ヘプテン酸メチルエステルを用いる以外は、
実施例40Aと同様にして標記A化合物を得る。
B.[1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−(4
−オキソ)ブチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル [1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−ホルミ
ル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]
−5−ヘプテン酸メチルエステルの代わりに上記Aアル
デヒドを用いる以外は、実施例40Aと同様にして標記B
化合物を得る。
C.[1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−(4
−ヒドロキシブチル)−7−オキサビシクロ[2.2.1]
ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステル [1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−(2−
オキソ)エチル−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−イル]−5−ヘプテン酸メチルエステルの代わり
に上記Bアルデヒドを用いる以外は、実施例40Bと同様
にして標記Cアルコールを得る。
D.[1S−[1β,2α(Z),3α,4β]]−7−[3−[4
−[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチル]アミ
ノ]ブチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル]−5−ヘプテン酸 実施例1で用いたアルコールの代わりに上記Cアルコー
ルを用いる以外は、実施例1および2と同様にして標記
化合物を得る。
実施例47 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−8−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキザビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−オクテン酸の製造:− A.〔1S−(1β,2α,3α,4β)〕−3−〔3−(ヒドロ
キシメチル)−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−
2−イル〕プロピオンアルデヒド ブルデイック・アンド・ジヤックソンシーブ/乾燥テト
ラヒドロフラン(3l)中のメトキシメチルトリフェニル
ホスホニウムクロリド(1.09kg、3.18モル)のスラリー
を0℃に冷し、トルエン(1910ml、2.67モル)中の1.4M
カリウム・t−アミレートを20分にわたって滴下して処
理する。得られる暗赤色溶液を0℃で1時間攪拌する。
次いで混合物に、U.S.特許第4143054号の実施例3の記
載に準じ製造したヘミアセタール固体(前記反応工程C
の化合物〔XIII〕、200g、1.28モル)を5分にわたって
ゆっくり加えて処理する。温度が23℃へ徐々に上昇す
る。混合物を室温で90分激しく攪拌する。次いで反応混
合物を0℃に冷し、アセトアルデヒド(124ml、2.2モ
ル)を10分にわたってゆっくり加えて処理する。混合物
を水(2500ml)で希釈し、10%塩酸で処理してpH7とす
る。次いで混合物をエーテル(2l×7)で抽出する。コ
ンバインしたエーテル抽出物を硫酸マグネシウム上で乾
燥し、濾過し、濾液を減圧濃縮する。得られる混合物を
イソプロピルエーテル(4l)で処理し、一夜攪拌する。
混合物を90分間−10℃に冷し、濾過する。固体をイソプ
ロピルエーテルで完全に洗う。濾液を減圧濃縮して油状
残渣とする(460g)。この油状残渣を水(4000ml)で処
理し、2時間激しく攪拌する。水性層をデカントし、油
状残渣を更に2回水(1×2)で処理する。3番目の
洗浄後、残渣が固化し、これを濾過する。コンバインし
た水性トリチュレート物を3.5lに減圧濃縮する。濁った
混合物をセライトベッドで濾過する。濾液を再度濃縮し
て2.3l容量とする。濁った溶液を氷浴で冷し、濃塩酸
(683ml)でゆっくり処理する。次いで混合物を室温で
3時間攪拌する。その後溶液に、重炭酸ナトリウム固体
(720g)をゆっくり加えて中和する。混合物をセライト
ベッドで濾過し、ヘキサン(2l×4)、次いで酢酸エチ
ル(2l×10)で抽出する。コンバインした酢酸エチル抽
出物をMgSO4上で乾燥し、減圧濃縮する。固体残渣をヘ
キサン(1)でトリチュレートし、濾過し、減圧乾燥
して220g(100%)の所望化合物(前記反応工程Cのヘ
ミアセタール〔F〕)を得る。m.p.104〜105℃、〔α〕
D=+27°(c=1、MeOH)。
TLC(シリカゲル、EtOAc),Rf=0.3、Ce(SO4)2 ヘミアセタール〔XIII〕の代わりにヘミアセタール
〔F〕を用い、上述のヴィッティッヒ反応操作を繰返し
て標記アルデヒドを形成する。
B.〔1S−〔1β,2α(Z),3α,4β〕〕−8−〔3−
(ヒドロキシメチル)−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−5−オクテン酸メチルエステル ジメチルスルホキシド(水素化カルシウム上で乾燥)に
てヴィッティッヒ試薬を製造する。すなわち、100mlの
ジメチルスルホキシド中の5.32g(12ミリモル)の4−
カルボキシブチルトリフェニルホスホニウムブロミドの
溶液に、メチルスルフィニルメチド・ナトリウム溶液
(600mg)の水素化ナトリウムを60mlのジメチルスルホ
キシド中75℃で、水素の発生が止まるまで加熱して製
造)を滴下して製造する。最初に形成したオレンジ色が
10秒以上持続した後、当量の塩基を加え、イリドを形成
する。この深オレンジ色溶液に、20mlのジメチルスルホ
キシド中の上記Aアルデヒド1.02g(6ミリモル)の溶
液を加え、得られる混合物を室温で45分攪拌する。24ミ
リモルの酢酸を加えて反応を抑え、混合物を塩水(300m
l)に注ぎ、エーテル(200ml×3)で抽出する。これら
の抽出物を濃縮して油状物を得、これを飽和重炭酸ナト
リウム溶液と共に混合物に結晶性トリフェニルホスフィ
ンオキシドが形成するまで攪拌する。この混合物をベン
ゼンで洗い、10%塩酸で酸性化する。水性層を塩で飽和
にし、エーテルで抽出し、乾燥(硫酸ナトリウム)およ
び濃縮して2.43gの粗生成物を得る。混合物を10%水性
水酸化ナトリウムと共に24時間攪拌し、酸性化およびエ
ーテル抽出を行って再単離する。生成物を70gのシリカ
ゲルにて、溶離剤として酢酸エチル/ヘキサン(50/5
0)を用い、精製を行って1.1gの酸を得る。これをジア
ゾメタン(CH2N2)/Et2Oで処理して、標記化合物を得
る。
C.〔1S−〔1β,2α(Z),3α,4β〕〕−8−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−オクテン酸 実施例1Bで用いたエステルの代わりに上記Bエステルを
用いる以外は、実施例1および2と同様にして標記化合
物を得る。
実施例48 〔1S−〔1β,2α(Z),3α,4β〕〕−6−〔3−
〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕アミ
ノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−
2−イル〕−1−(1H−テトラゾール−5−イル)−4
−ヘキセンの製造:− A.〔1S−〔1β,2α(Z),3α,4β〕〕−6−〔3−ヒ
ドロキシメチル−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−1−(1H−テトラゾール−5−イル)−
4−ヘキセン 100mlのテトラヒドロフラン(THF)中の5.5g(11.8ミリ
モル)のトリフェニル−4−(1H−テトラゾール−5−
イル)ブチルホスホニウムブロミドに0°で、2.78g(2
3.6ミリモル)のカリウムt−ブトキシドを加える。反
応液を25°で30分攪拌し、30mlのTHF中の(エキソ)オ
クタヒドロ−5,8−エポキシ−1H−ベンゾピラン−3−
オール(2g、11.8ミリモル、U.S.特許第4143054号に記
載に準じ製造)を加える。反応液を2時間攪拌し、希塩
酸で反応を抑える。水性層を250mlの酢酸エチルで抽出
する。コンバインした有機溶液を減圧蒸発し、500mlの
5%NaHCO3溶液で希釈し、100mlのエーテルで洗い、希
塩酸でpH3に酸性化し、500ml部の酢酸エチルで3回抽出
する。コンバインした有機溶液を無水MgSO4上で乾燥
し、溶離剤として5%メタノール/塩化メチレンを用い
るシリカクロマトグラフィーで精製を行い、2gの標記A
化合物を得る。
B.〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−6−〔3−
〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕アミ
ノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−
2−イル〕−1−(1H−テトラゾール−5−イル)−4
−ヘキセン 実施例1Bで用いたヒドロキシメチル化合物の代わりに上
記A化合物を用いる以外は、実施例1および2と同様に
して標記化合物を得る。
実施例49 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−N−ヒドロキシ−N−メチル−5−ヘプ
テンアミドの製造:− 乾燥ベンゼン(5.0ml)中の実施例2酸(0.82ミリモ
ル)の溶液を、塩化オキサリル(1ml、11.24ミリモル、
13.7当量)および一滴のDMFで処理し、窒素下室温で2
時間攪拌する。過剰の塩化オキサリルと溶媒を窒素流で
追い出し、その間温水浴で反応フラスコを加温し、得ら
れる油状物を1時間減圧乾燥する(オイルポンプ)。残
留酸クロリドを乾燥テトラヒドロフラン(1.5ml)に溶
解し、これをテトラヒドロフラン(2ml)および水(2.0
ml)中の98%メチルヒドロキシアミン塩酸塩(139.8m
g、1.64ミリモル、2当量)およびトリエチルアミン
(0.34ml、2.46ミリモル、3当量)の冷溶液(0℃、氷
水)に滴下する。混合物を窒素下0°で30分、室温で5.
5時間攪拌し、水(10ml)で希釈し、ジクロロメタン(5
0ml)で2回抽出する。有機抽出物を1N−HCl(10ml)、
5%NaHCO3(5ml)および水(10ml)で洗い、乾燥(無
水MgSO4)し、濾過し、蒸発乾固して粗生成物を得、こ
れをシリカゲルカラムにて精製し、標記化合物を得る。
実施例50 〔1S−〔1β,2α(6Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−6−ヘプテン酸の製造:− A.〔1S−〔1β,2α(6Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
(ヒドロキシメチル)−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕ヘプテン酸メチルエステル THF中のカルボキシペンチルトリフェニルホスホニウム
ブロミドのスラリーを氷浴で冷却し、KO・t−アミレー
トの1.4Mトルエン溶液で滴下処理する。滴下終了後、反
応混合物を室温まで温ため、6時間攪拌する。次いでこ
の攪拌溶液に、THF中のヘミアセタール〔XIII〕(反応
工程G)(U.S.特許第4143054号の実施例3の記載に準
じ製造)の溶液を30分にわたって滴下する。次いで反応
混合物を一夜攪拌する(15時間)。混合物を氷浴で冷却
し、HOAcで反応を抑える。溶媒を減圧除去し、得られる
残渣を飽和NaCl溶液に溶解する。これをクロロホルムで
抽出する。次いでクロロホルム層を飽和NaHCO3溶液で抽
出する。水性抽出物にHCl水溶液を加えてpH〜3.5に酸性
化し、数量部のクロロホルムで抽出する。コンバインし
たクロロホルム抽出物を減圧濃縮し、粗生成物を得る。
粗酸を0℃にて過剰のエーテル性ジアゾメタンでエステ
ル化し、次いでシリカゲルにてクロマトグラフィーで精
製を行い、標記エステルを得る。
B.〔1S−〔1β,2α(6Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−6−ヘプテン酸 実施例1Bで用いたヒドロキシメチル化合物の代わりに上
記Aエステルを用いる以外は、実施例1と同様にして標
記化合物を得る。
実施例51 〔1S−〔1β,2α(2E),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−2−ヘプテン酸の製造:− A.〔1S−〔1β,2α,3α,4β〕〕−5−〔3−(ヒドロ
キシメチル)−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−
2−イル〕ペンタナール ヘミアセタール〔XIII〕(反応工程CまたはE参照)の
代わりに〔1S−(1β,2α,3α,4β)〕−3−〔3−
(ヒドロキシメチル)−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕プロピオンアルデヒドを用いる以外
は、実施例47と同様にして〔1S−〔1β,2α,3α,4
β〕〕−4−〔3−(ヒドロキシメチル)−7−オキサ
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕ブタナールを得
る。〔1S−〔1β,2α,3α,4β〕〕−4−〔3−(ヒド
ロキシメチル)−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕ブタナールに実施例47Aの操作を繰返し
て、標記Aアルデヒドを得る。
B.〔1S−〔1β,2α(2E),3α,4β〕〕−7−〔3−
(ヒドロキシメチル)−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−2−ヘプテン酸メチルエステル MeOH中の上記Aアルデヒドの攪拌溶液に、カルボメトキ
シメチレントリフェニルホスホランを加える。得られる
溶液をアルゴン下室温で24時間攪拌する。次いで溶媒を
減圧除去し、得られる粘稠油状物をエーテルでトリチュ
レートする。沈殿したトリフェニルホスフィンオキシド
を濾去し、濾液を減圧濃縮して(E)および(Z)エス
テル混合物を得る。クロマトグラフィーで精製を行っ
て、純標記エステルを得る。
C.〔1S−〔1β,2α(2E),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソヘキシル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル−2−ヘプテン酸 実施例1Bで用いたエステルの代わりに上記Bエステルを
用いる以外は、実施例1と同様にして標記化合物を得
る。
実施例52 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔(メチルアミノ)メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.
2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエス
テルの製造:− 実施例1Cのキラルアミン(1ミリモル)およびN,N−ジ
メチルホルムアミド・ジメチルアセタール(1.5ミリモ
ル)をCH2Cl2(6ml)に溶解する。反応液を室温で一夜
攪拌する。溶媒および過剰の試薬を蒸発して粗アミジン
を得、これをCH2Cl2(5ml)に溶解する。反応液に室温
でメチルトリフレート(2ミリモル)を加え、室温で1
時間攪拌する。有機溶媒および過剰試薬を減圧下で蒸発
除去し、残渣を室温にてメタノール性塩化水素で一夜処
理する。反応液を減圧濃縮し、得られる粗生成物を1N−
HClに溶解する。水層をエチルエーテルで洗い、飽和NaH
CO3で塩基性化する。水層をエチルエーテルで抽出し、M
gSO4上で乾燥する。濾過および溶媒蒸発して粗生成物を
得、これをシリカゲルカラムにて精製し、標記化合物を
得る。
次いで実施例1Cのキラルアミンの代わりに標記化合物を
用いて、R1がCH3である本発明化合物を製造する。
実施例53 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソノニル)アミノ〕アセチル〕アミ
ノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−
2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエステルの製造:− A.N−ノナノイルグリシン グリシン(20ミリモル)を実施例1Aに記載の如く水/エ
ーテル混合物中のNaOH(40ミリモル)の存在下、塩化ノ
ナノイル(22ml)と反応させる。粗結晶生成物(4.25
g)を酢酸エチル(40〜50ml)より再結晶して、標記化
合物を得る(3.42g、79.5%)。m.p.106〜109℃。
B.〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソノニル)アミノ〕アセチル〕アミ
ノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−
2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記A化合物(1ミリモル)を実施例1Dに記載の如く、
カルボニルジイミダゾール(1ミリモル)、次いで実施
例1Cのキラルアミンと反応させる。粗生成物をシリカゲ
ル(30g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にて
クロマトグラフィーに付し、EtOAcおよび2%MeOH/EtOA
cで溶離して、標記エステルを無色油状物で得る(305m
g、65.6%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
39 実施例54 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソノニル)アミノ〕アセチル〕アミ
ノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−
2−イル〕−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例53メチルエステル(302mg、6.5ミリモル)を実施
例2に記載の如く、THF/H2O混合物中のLiOHで加水分解
して、結晶物質を得る。これをEtOAc(約8ml)より再結
晶して、標記酸を得る(233mg、79.5%)。m.p.121〜12
7℃。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.44 〔α〕D=−6.0°(c=1、MeOH) 元素分析(C25H42O5N2として) 計算値:C66.64、H9.39、N6.22 実測値:C66.27、H9.32、N6.28 実施例55 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソオクチル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエステルの製造:
− A.N−オクタノイルグリシン 実施例1Aに記載の方法を用いて、グリシン(20ミリモ
ル)を水/エーテル混合物中のNaOH(40ミリモル)の存
在下、塩化オクタノイル(22ミリモル)と反応させる。
粗結晶生成物(3.06g、76%)をEtOAc(15ml)より再結
晶して、標記化合物を得る(1.11g、28%)。m.p.105〜
107℃。
B.〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソオクチル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記A化合物(1ミリモル)を実施例1Dに記載の如く、
カルボニルジイミダゾール(1ミリモル)、次いで実施
例1Cのキラルアミン(1ミリモル)と反応させる。粗生
成物をシリカゲル(30g、フラッシュクロマトグラフィ
ー用Baker)にてクロマトグラフィーに付し、EtOAcおよ
び2%MeOH/EtOAcで溶離して、標記エステルを無色油状
物で得る(330mg、73%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
26 実施例55A 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソオクチル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例55メチルエステル(327mg、0.726ミリモル)を実
施例2に記載の如く、THF/H2O混合物中のLiOHで加水分
解して、白色固体を得る(306mg)。これをEtOAc(10m
l)より再結晶して、標記酸を得る(262mg、83%)。m.
p.129〜131℃。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.44 〔α〕D=−6.0°(c=0.96、MeOH) 元素分析(C24H40O5N2として) 計算値:C66.02、H9.24、N6.42 実測値:C66.02、H9.16、N6.39 実施例56 〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソ−4−フェニル)ブチル〕アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製
造:− A.4−フェニルブタノイルグリシン・エチルエステル 4−フェニルブチル酸(2.46g、15ミリモル)をアンゴ
ン雰囲気中、蒸留THF(70ml)に溶解する。氷浴で冷却
後、カルボニルジイミダゾール(CDI)(2.43g、1.5ミ
リモル)を加え、混合物を1時間冷攪拌し、室温で1時
間攪拌する。次いで混合物を冷し、グリシン・エチルエ
ステル・HCl(2.09g、15ミリモル)および蒸留Et3N(2.
1ml、15ミリモル)を加える。混合物を室温で一夜攪拌
放置する。溶媒を減圧除去後、Et2O(200ml)を加え
る。溶液を1N−HCl(70ml)、0.5N−NaOH(70ml)およ
び飽和NaCl溶液(70ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶
媒を減圧除去して標記化合物を白色結晶物で得る(3.13
g、84%)。
TLC(シリカゲル、Et2O、UV),Rf=0.58 B.4−フェニルブタノイルグリシン 上記Aエステル(3.07g、12.3ミリモル)をNaOH(5g、1
25ミリモル)/水(60ml)で加水分解する。室温で6時
間攪拌後、中性物質をEt2O(50ml×2)で洗って除去す
る。次いで水溶液を濃HCl溶液で酸性化する。生成物をC
HCl3(60ml×3)に抽出し、乾燥(MgSO4)し、溶媒を
減圧除去して白色固体とする。これをEtOAc(10ml)よ
り再結晶して、標記化合物を得る(2.18g、80%)。m.
p.99〜101℃。
C.〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソ−4−フェニル)ブチル〕アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチル
エステル 上記B酸(1ミリモル)を実施例5Bに記載の如く、CDI
(1ミリモル)、次いで実施例1Cのキラルアミン(1ミ
リモル)と反応させる。粗生成物をシリカゲル(26g、
フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマト
グラフィーに付し、EtOAcおよび2%MeOH/EtOAcで溶離
して標記化合物を油状物で得る(337mg、72%)。
TLC(シリカゲル、2%CH3OH/EtOAc、Ce(SO4)2),Rf=
0.40 D.〔1S−〔1β,2α(5Z),3α,4β〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソ−4−フェニル)ブチル〕アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸 上記Cメチルエステル(336mg、0.71ミリモル)を実施
例6に記載の如く、水/THF混合物中のLiOHで加水分解す
る。粗結晶生成物(300mg)をMeOHおよびEtOAc混合物よ
り再結晶して、標記化合物を得る(247.8mg、76%)。
m.p.114〜116℃。
TLC(シリカゲル、2%CH3OH/EtOAc、Ce(SO4)2),Rf=
0.20 〔α〕D=−5.8°(c=1.7、CH3OH) 元素分析(C26H36N2O5として) 計算値:C68.40、H7.95、N6.14 実測値:C68.45、H8.03、N6.11 実施例57 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(フェニルチオ)アセチル〕アミノ〕アセチ
ル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製造:− A.(フェニルチオ)アセチルグリシン・エチルエステル 実施例56Aに記載の如くカルボニルジイミダゾール(CD
I)を用い、チオフェノキシ酢酸(15ミリモル)とグリ
シン・HClのエチルエステルから、標記エチルエステル
を2.95g(78%)の固体で製造する。
B.(フェニルチオ)アセチルグリシン 上記Aエチルエステルを実施例56Bに記載の如く水性NaO
Hで加水分解して、標記酸を結晶物で得る(1.041g、92
%)。
C.〔1S−〔1α,2β(Z),3β、4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(フェニルチオ)アセチル〕アミノ〕アセチ
ル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記B酸(1.5ミリモル)を実施例5Bに記載の如く、CDI
(1.5ミリモル)、次いで実施例1Cのキラルアミン(1.5
ミリモル)と反応させる。粗生成物をシリカゲル(30
g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマ
トグラフィーに付し、EtOAcおよび2%MeOH/EtOAcで溶
離して標記エステルを固体で得る(523mg、73%)。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/EtOAc、UV+バニリン),Rf
=0.48 D.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(フェニルチオ)アセチル〕アミノ〕アセチ
ル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸 上記Cメチルエステル(467mg、0.98ミリモル)を実施
例6に記載の如く、1N−LiOH(2当量)で加水分解す
る。粗生成物をEtOAc(10ml)より再結晶して、標記酸
を得る(419mg、93%)。m.p.126−128℃。
〔α〕D=−5.4°(c=0.8、MeOH) TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2+HOAc(3滴/10m
l)、UV+バニリン),Rf=0.51 元素分析(C24H32O5N2Sとして) 計算値:C62.58、H7.00、N6.08、S6.96 実測値:C62.49、H7.14、N6.02、S6.91 実施例58 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキ
ソプロピル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7
−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−
ヘプテン酸の製造:− A.3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルグリシ
ン・エチルエステル 3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸(2.49
g、15ミリモル)を実施例56Aに記載の如く、CDIおよびE
t3Nの存在下グリシン・エチルエステル・塩酸塩と反応
させる。溶媒の除去後、残渣をCHCl3に溶解し、1N−HC
l、飽和NaHCO3溶液および飽和NaCl溶液で洗う。乾燥(M
gSO4)および溶媒の減圧除去後、粗標記エステル(2.44
g)が粘稠油状物で残留する。これはNMRによると、多量
に不純物を含んでいるが、精製せずに使用する。
B.3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノイルグリシ
ン 上記A粗エチルエステルを実施例56Bに記載の如くNaOH/
水で加水分解して、白色固体を得る(1.37g)。これをE
tOAc/MeOHより再結晶して、標記固体を得る(0.98g、出
発酸より29%)。
C.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキ
ソプロピル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7
−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−
ヘプテン酸メチルエステル 実施例1Cのキラルアミン(401mg、1.5ミリモル)をアル
ゴン雰囲気中、蒸留THF(20ml)に溶解する。上記B酸
(346mg、1.55ミリモル)を加え、混合物を氷浴で冷却
する。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(319m
g、1.55ミリモル)を加え、混合物を20分冷攪拌し、室
温で一夜攪拌する。1N−HCl(4滴)を加え、10分攪拌
後溶媒を減圧除去する。残渣にEtOAc(8ml)を加える。
氷浴で冷却後、固体を濾去し、冷EtOAc(〜10ml)で洗
う。濾液の溶媒を減圧除去し、残った物質をシリカゲル
(35g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてク
ロマトグラフィーに付し、EtOAcおよび3%MeOH/EtOAc
で溶離して、標記エステルを粘稠物で得る(243mg、34
%)。
TLC(シリカゲル、8%MeOH/EtOAc、UV+バニリン),Rf
=0.45 D.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキ
ソプロピル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7
−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−
ヘプテン酸 上記Cメチルエステル(243mg、0.51ミリモル)をアル
ゴン雰囲気中、蒸留THF(20ml)および水(2ml)に溶解
し、1N−LiOH溶液(3ml)で処理する。反応は実施例6
に記載の如く、TLCにより1時間以内で終了し、2時間
でワークアップされている。生成物(212mg、90%)は
もろい泡状物で、晶出せず。
〔α〕D=−5.7°(c=0.65、MeOH) TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2+HOAc(3滴/10m
l)、UV+バニリン),Rf=0.32 元素分析(C25H34O6N2として) 計算値:C65.48、H7.47、N6.11 実測値:C65.34、H7.59、N6.09 実施例59 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α)〕−7−〔3−
〔〔〔〔(フェノキシアセチル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製造:− A.フェノキシアセチルグリシン グリシン(20ミリモル)を実施例5Aに記載の如く、水/
エーテル混合物中のNaOH(40ミリモル)の存在下蒸留フ
ェノキシアセチルクロリド(22ミリモル)と反応させ
る。粗生成物をEtOAc(1ml)より再結晶して、標記酸を
得る(2.38mg、57%)。
B.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(フェノキシアセチル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエステル 上記A酸(1.5ミリモル)を実施例5Bに記載の如く、CDI
(1.5ミリモル)、次いで実施例1Cのキラルアミン(1.5
ミリモル)と反応させる。粗生成物をシリカゲル(25
g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマ
トグラフィーに付し、EtOAcおよび2%MeOH/EtOAcで溶
離して、標記エステルを白色固体で得る(463mg、67
%)。
TLC(シリカゲル、5%MeOH/EtOAc、UV+バニリン),Rf
=0.53 C.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(フェノキシアセチル)アミノ〕アセチル〕ア
ミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕ヘプト
−2−イル〕−5−ヘプテン酸 上記Bメチルエステル(463mg、1.01ミリモル)を実施
例6に記載の如く、THF/H2O混合物中の1N−LiOH(2当
量)で加水分解して、白色固体を得る。これを2・3滴
のMeOHを有するEtOAc(20ml)より再結晶して、標記酸
を得る(380mg、84.6%)。
〔α〕D=−5.9°(c=0.68、MeOH) TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2+HOAc(3滴/10m
l)、UV+バニリン),Rf=0.57 元素分析(C24H32O6N2として) 計算値:C64.85、H7.26、N6.30 実測値:C64.94、H7.34、N6.26 実施例60 〔1S−〔1α,2β(5Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製
造:− A.3−フェニルプロパノイルグリシン 実施例5Aに記載の方法を用いて、水/エーテル混合物中
のNaOH(40ミリモル)の存在下グリシン(1.5g、20ミリ
モル)およびヒドロシンナモイルクロリド(3.37g、22
ミリモル)を反応させる。粗生成物をクロロホルムに抽
出し、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去してほぼ白色
固体とする(3.53g、85%)。これをEtOAc(13ml)より
再結晶して、標記化合物を得る(2.66g、64%)。m.p.1
12〜114℃。
B.〔1S−〔1α,2β(5Z),3β、4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチル
エステル 上記A酸(1ミリモル)を実施例5Bに記載の如く、CDI
(1ミリモル)、次いで実施例1Cのキラルアミン(1ミ
リモル)と反応させる。粗生成物をシリカゲル(25g、
フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマト
グラフィーに付し、2%MeOH/EtOAcで溶離して標記化合
物を油状物で得る(330mg、72%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
29 C.〔1S−〔1α,2β(5Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソ−3−フェニルプロピル)アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸 上記Bメチルエステル(330mg、0.72ミリモル)を実施
例6に記載の如く、水/THF混合物中のLiOHで加水分解す
る。粗結晶生成物をEtOAc(12ml)より再結晶して、標
記化合物を得る(264mg、82.8%)。m.p.119〜122℃。
TLC(シリカゲル、8%MeOH/CH2Cl2、UV+バニリン),R
f=0.29 〔α〕D=−5.9°(c=1.1、MeOH) 元素分析(C25H34O5N2として) 計算値:C67.85、H7.74、N6.33 実測値:C67.62、H7.65、N6.22 実施例61 〔1S−〔1α,2β(5Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキソ−5−フェニルペンチル)アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製
造:− A.5−フェニルペンタノイルグリシン・エチルエステル 5−フェニル吉草酸(2.67g、15ミリモル)/蒸留THFを
実施例56Aに記載の如く、CDI(15ミリモル)、次いでグ
リシン・エチルエステル・HCl(15ミリモル)および(C2
H5)3N(15ミリモル)と反応させる)。粗物質(3.25g、
82%)を精製せずに使用。
B.5−フェニルペンタノイルグリシン 上記Aエステル(12.34ミリモル)を実施例56Bに記載の
如く、NaOH/水で加水分解する。粗生成物をEtOAc(12m
l)より再結晶して、標記化合物を得る(2.39g、82
%)。m.p.93〜96℃。
C.〔1S−〔1α,2β(5Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキサ−5−フェニルペンチル)アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチル
エステル 上記B化合物(1ミリモル)を実施例5Bに記載の如く、
CDI(1ミリモル)、次いで実施例1Cのキラルアミン
(1ミリモル)と反応させる。粗生成物をシリカゲル
(25g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてク
ロマトグラフィーに付し、2%MeOH/EtOAcで溶離して標
記化合物を油状物で得る(363mg、75%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
33 D.〔1S−〔1α,2β(5Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(1−オキサ−5−フェニルペンチル)アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸 上記Cメチルエステル(362mg、0.749ミリモル)を実施
例6に記載の如く、水/THF混合物中のLiOHで加水分解す
る。粗結晶生成物を、2・3滴のMeOHを含むEtOAc(10m
l)より再結晶して、標記化合物を得る(278mg、79
%)。m.p.129〜131℃。
TLC(シリカゲル、8%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.31 〔α〕D=−5.5°(c=0.9、CH3OH) 元素分析(C27H38O5N2として) 計算値:C68.91、H8.14、N5.95 実測値:C68.82、H8.02、N5.88 実施例62 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(4−シクロヘキシル−1−オキソブチル)ア
ミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシク
ロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製
造:− A.4−シクロヘキシルブタン酸 実施例56Aの記載に準じ製造した4−フェニルブタン酸
を氷酢酸(25ml)に溶解する。酸化プラチナ(0.1g)を
加え、溶液をパール振とう機にて55p.s.i.以下で、水素
の吸収が中止するまで水素添加する(6.5時間)。触媒
を濾去し、酢酸を減圧除去する。生成物が晶出し、これ
をEt2O(20ml)より再結晶して、標記化合物を得る(1.
18g、77%)。m.p.85〜88℃。
B.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(4−シクロヘキシル−1−オキソブチル)ア
ミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシク
ロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチ
ルエステル 上記A酸(341mg、1.5ミリモル)をアルゴン雰囲気中、
CHCl3(10ml)に溶解する。溶液を氷浴で冷却し、カル
ボニルジイミダゾール(2.43mg、1.5ミリモル)を加え
る。混合物を30分冷攪拌し、室温で1時間攪拌する。キ
ラルアミンの塩酸塩(実施例1Cの記載に準じ製造、456m
g、1.5ミリモル)を加える。溶液を氷浴で冷却し、トリ
−n−ブチルアミン(0.36ml、278mg、1.5ミリモル)を
加え、混合物を室温で一夜攪拌放置する。更にCHCl3(4
0ml)を加え、溶液を1N−HCl(20ml)、飽和NaHCO3溶液
(20ml)および飽和NaCl溶液(20ml)で洗う。乾燥(Mg
SO4)後、溶媒を減圧除去する。生成物をシリカゲル(3
0g、フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にて1%M
eOH/EtOAcで溶離するクロマトグラフィーにより精製を
行い、標記メチルエステルを油状物で得(661mg、92.5
%)、これはゆっくりと結晶化する。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、バニリン),Rf=0.
26 C.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔(4−シクロヘキシル−1−オキソブチル)ア
ミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシク
ロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸 上記Bメチルエステル(661mg、1.39ミリモル)を実施
例6に記載の如く、LiOHで加水分解する。粗結晶生成物
をEtOAc(15ml)およびMeOH(1ml)より再結晶して、標
記化合物を得る(542mg、84%)。m.p.141〜143℃。
〔α〕D=−6.0°(c=0.96、MeOH) TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、バニリン),Rf=
0.51 元素分析(C26H42O5N2として) 計算値:C67.50、H9.15、N6.06 実測値:C67.58、H9.24、N6.05 実施例63 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(1−オキソ−3−(フェニルチオ)プロピ
ル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサ
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン
酸の製造:− A.3−(フェニルチオ)プロパン酸メチルエステル チオフェノール(440mg、4ミリモル)およびEt3N(70
μl、0.5ミリモル)をCH2Cl2(5ml)に溶解する。アク
リル酸メチル(412mg、4.8ミリモル)を滴下する。発熱
反応が起る。室温で30分攪拌後、過剰のアクリル酸メチ
ルを減圧除去する。TLC(シリカゲル、Et2O/ヘキサン
=1.2、UV),Rf=0.58。粗標記エステルを精製せずに使
用。
B.3−(フェニルチオ)プロパン酸 上記A粗メチルエステル(〜4ミリモル)を10mlの1N−
NaOHおよびTHF(5ml)で処理する。室温で3時間攪拌
後、エーテル(30ml)を加える。各層を分離し、エーテ
ル層を1N−NaOH溶液(10ml)で再抽出する。コンバイン
した水性層をEt2O(20ml)で洗い、次いで濃HClで酸性
化する。生成物をCHCl3(30ml×2)で抽出する。クロ
ロホルム抽出物を飽和NaCl溶液(20ml×2)で洗い、乾
燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して標記酸を白色固体
で得る(定量)。これを精製せずに使用。
C.3−(フェニルチオ)プロパノイルグリシン・エチル
エステル 上記B酸(0.740g、4.06ミリモル)を実施例56Aに記載
の如く、カルボニルジイミダゾール(4.06ミリモル)、
次いでグリシン・エチルエステル・HCl(4.06ミリモ
ル)と反応させて、標記酸を結晶物で得る(1.00g、92
%)。
D.3−(フェニルチオ)プロパノイルグリシン 上記Cエチルエステル(0.96g、3.6ミリモル)を実施例
56Bに記載の如く、NaOH溶液で加水分解して白色固体を
得、これをEt2Oでトリチュレートして標記酸を得る(0.
75g、87%)。
E.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(1−オキソ−3−(フェニルチオ)プロピ
ル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサ
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン
酸メチルエステル 上記D酸(359mg、1.5ミリモル)を実施例62Bに記載の
手順により、カルボニルジイミダゾール(1.5ミリモ
ル)、次いで実施例1Cのキラルアミンの塩酸塩と反応さ
せる。粗生成物をシリカゲル(30g、フラッシュクロマ
トグラフィー用Baker)にてクロマトグラフィーに付
し、1%MeOH/EtOAcで溶離して標記メチルエステルを油
状物で得る(623mg、85%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、UV+バニリン),Rf
=0.21 F.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(1−オキソ−3−(フェニルチオ)プロピ
ル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサ
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン
酸 上記Eメチルエステル(623mg、1.285ミリモル)をアル
ゴン雰囲気中、THF(25ml)およびH2O(2.5ml)に溶解
し、1N−LiOH溶液(2.6ml)で処理する。混合物を室温
で5時間攪拌し、次いで実施例6の記載に準じワークア
ップする。粗生成物をシリカゲル(20g、フラッシュク
ロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグラフィーに
付し、5%MeOH/CH2Cl2で溶離して油状物を得(436mg、
71%)、これを静置して晶出せしめる。これをEtOAc(1
0ml)より再結晶して、標記酸を得る(136.5mg、22
%)。m.p.95〜97℃。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2),Rf=0.50 〔α〕D=−5.3°(c=0.88、MeOH) 元素分析(C25H34O5N2Sとして) 計算値:C63.27、H7.22、N5.90、S6.76 実測値:C63.41、H7.28、N5.94、S6.63 実施例64 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔〔(フェニルメチル)チオ〕アセチル〕アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製
造:− A.クロロアセチルグリシン グリシン(1.5g、20ミリモル)を2N−NaOH(25ml、50ミ
リモル)に溶解し、エーテル(20ml)を加える。Et2O
(20ml)に溶解したクロロアセチルクロリド(2.26g)
を0℃で滴下する。混合物を0℃で30分、室温で1時間
攪拌する。各層を分離し、水層をEt2O(20ml×2)で洗
う。次いで水層を濃HClでpH2に酸性化し、生成物をEtOA
c(50ml×3)に抽出する。コンバインしたEtOAc抽出物
を塩水で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して
標記酸化合物を固体で得(2.56g、84%)、これを精製
せずに使用する。
B.(ベンジルチオ)アセチルグリシン 上記A酸(1.28g、8.4ミリモル)をメタノール(10ml)
に溶解し、氷浴で冷却する。ナトリウムメトキシド(1.
08g、20ミリモル)を加えた後、ベンジルメルカプタン
(1.25g、10.08ミリモル)を滴下する。室温で一夜攪拌
後、1N−NaOH溶液(10ml)を加える。エーテル洗浄(40
ml×2)して、中和物質を除去する。次いで水性層を濃
HClでpH2に酸性化する。生成物をEt2O(50ml×3)で抽
出し、塩水で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去
して白色固体とする。これをベンゼンより再結晶して、
標記酸化合物を得る(1.28g、64%)。
C.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔〔(フェニルメチル)チオ〕アセチル〕アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチル
エステル 実施例62に記載の操作を用いて、上記B酸(359mg、1.5
ミリモル)をカルボニルジイミダゾール(1.5ミリモ
ル)、次いで実施例1Cのキラルアミン・HCl(1.5ミリモ
ル)と反応させる。粗生成物をシリカゲル(30g、フラ
ッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグラ
フィーに付し、1%MeOH/EtOAcで溶離して標記エステル
を油状物で得る(625mg、85%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、UV+バニリン),Rf
=0.30 D.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔〔(フェニルメチル)チオ〕アセチル〕アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸 上記Cメチルエステル(625mg、1.28ミリモル)を実施
例5Bに記載の如く、THF/水混合物中の1N−LiOH溶液(2.
6ml)で加水分解する。反応混合物を5時間20分でワー
クアップする。粗生成物をEtOAc(15ml)より再結晶し
て、標記生成物を得る(427mg、77.7%)。m.p.98〜101
℃。
〔α〕D=−5.7°(c=0.95。MeOH) TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、UV+バニリン),R
f=0.4 元素分析(C25H34O5N2Sとして) 計算値:C63.27、H7.22、N5.90、S6.76 実測値:C63.53、H7.42、N5.91、S6.77 実施例65 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(ブチルチオ)アセチル〕アミノ〕アセチ
ル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製造:− A.(ブタンチオ)アセチルグリシン 実施例64に記載の操作を用いて、実施例64Aの酸化合物
(1.28g、8.4ミリモル)を1−ブタンチオールと反応さ
せる。粗生成物をジイソプロピルエーテル(〜10ml)と
共に晶出させて、標記酸を得る(0.55g、32%)。
B.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(ブチルチオ)アセチル〕アミノ〕アセチ
ル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸メチルエステル 実施例62に記載の操作を用いて、上記A酸(308mg、1.5
ミリモル)をカルボニルジイミダゾール(1.5ミリモ
ル)、次いで実施例1Cのキラルアミン・塩酸塩(1.5ミ
リモル)と反応させる。粗生成物をシリカゲル(30g、
フラッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマト
グラフィーに付し、1%MeOH/EtOAcで溶離して標記化合
物を油状物で得る(538mg、79%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、UV+バニリン),Rf
=0.29 C.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(ブチルチオ)アセチル〕アミノ〕アセチ
ル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.2.1〕
ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸 実施例5Bに記載の操作を用いて、上記Bメチルエステル
(538mg、1.18ミリモル)をテトラヒドロフラン/水混
合物中の1N−LiOH溶液(2.4ml)で加水分解する。反応
混合物を5時間以内でワークアップする。粗生成物をEt
OAc(20ml)より晶出させて、標記生成物を得る(444m
g、85.4%)。m.p.114〜116℃。
〔α〕D=−6.0°(c=0.9、MeOH) TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、UV+バニリン),R
f=0.3 元素分析(C22H36O5N2Sとして) 計算値:C59.97、H8.24、N6.36、S7.28 実測値:C59.77、H8.31、N6.30、S7.27 実施例66 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔〔(シクロヘキシルメチル)チオ〕アセチ
ル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサ
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン
酸の製造:− A.シクロヘキシルメチルチオール酢酸塩 シクロヘキシルメチルメシレート(1.92g、10ミリモ
ル)およびKSCOCH3(1.25g)を蒸留テトラヒドロフラン
(THF)に懸濁する。反応混合物を3時間加熱還流す
る。KSCOCH3(1.25g)およびTHF(9ml)を加え、混合物
を更に3時間加熱還流する。Et2O(100ml)を加え、混
合物を塩水(30ml)で洗う。水性層をEt2O(30ml)で再
抽出する。コンバインした有機層を塩水(15ml)で洗
い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を除去して麦わら色油状物
を得る(1.8g)。これをシリカゲル(50g、フラッシュ
クロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグラフィー
に付し、2%Et2O/ヘキサンで溶離して標記化合物を油
状物で得る(1.189g、69%)。
TLC(シリカゲル、10%Et2O/ヘキサン、UVおよびI2),
Rf=0.48 B.〔(シクロヘキシルメチル)チオ〕アセチルグリシン 上記A化合物(6ミリモル)と実施例64A酸(6ミリモ
ル)を、実施例64Bの記載に準じ、NaOMe(17ミリモル)
の存在下で反応させる。粗生成物をジイソプロピルエー
テルより晶出させて、標記化合物を得る(516mg、35
%)。
C.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔〔(シクロヘキシルメチル)チオ〕アセチ
ル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサ
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5ヘプテン酸
メチルエステル 上記B化合物(368mg、1.5ミリモル)を実施例62Bの記
載に準じ、カルボニルジイミダゾール(CDI)(1.5ミリ
モル)の存在下、実施例1Cのキラルアミン・HCl(456m
g、1.5ミリモル)とカップリングさせる。粗生成物をシ
リカゲル(30g、フラッシュクロマトグラフィー用Bake
r)にてクロマトグラフィーに付し、1%MeOH/EtOAcで
溶離して標記化合物を油状物で得る(542mg、73%)。
TLC(シリカゲル、2%MeOH/EtOAc、UV+バニリン),Rf
=0.38 D.〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔〔(シクロヘキシルメチル)チオ〕アセチ
ル〕アミノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサ
ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン
酸 上記Cメチルエステル(542mg、1.09ミリモル)を実施
例6に記載の如く、THF/水混合物中の1N−LiOH(4ml)
で加水分解する。粗生成物をEtOAc(30ml)より再結晶
して、標記酸を得る(439mg、83%)。m.p.131〜133
℃。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、UV+バニリン),R
f=0.56 〔α〕D=−5.0°(c=0.95、MeOH) 元素分析(C25H40N2O5Sとして) 計算値:C62.47、H8.39、N5.83、S6.67 実測値:C62.37、H8.46、N5.77、S6.60 実施例67 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(フェニルスルフィニル)アセチル〕アミ
ノ〕アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製
造:− NaIO4粉末(385mg、1.8ミリモル)を水(12ml)に溶解
する。メタノール(20ml)中の実施例57酸化合物(276m
g、0.6ミリモル)の溶液を加える。混合物を室温で一夜
攪拌する。メタノールのほとんどを減圧除去する。飽和
NaCl溶液(50ml)を加える。生成物をCHCl3(50ml×
3)で抽出する。コンバインしたクロロホルム抽出物を
NaCl溶液(20ml)で洗い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減
圧除去して油状物とする。これをシリカゲル(4g、フラ
ッシュクロマトグラフィー用Baker)にてクロマトグラ
フィーに付し、5%MeOH/CH2Cl2で溶離して泡状物を得
(254mg)、これは1H−NMRにおいて極めて広いピークを
有する。この物質をCHCl3(100ml)に溶解し、1N−HCl
溶液(25ml×2)および飽和NaCl溶液(20ml×2)で洗
い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して、標記酸を
白色固形泡状物で得る(213mg、74%)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、UV+バニリン),R
f=0.14 元素分析(C24H32N2O6S・0.2H2Oとして) 計算値:C60.02、H6.80、N5.83、S6.68 実測値:C59.95、H6.83、N5.78、S6.53 〔α〕D=−9.7°(c=0.7、MeOH) 実施例68 〔1S−〔1α,2β(Z),3β,4α〕〕−7−〔3−
〔〔〔〔〔(フェニルスルホニル)アセチル〕アミノ〕
アセチル〕アミノ〕メチル〕−7−オキサビシクロ〔2.
2.1〕ヘプト−2−イル〕−5−ヘプテン酸の製造:− 実施例57酸化合物(44.5mg、0.9ミリモル)をメタノー
ル(10ml)に溶解し、氷浴で冷却する。水(10ml)に溶
解したオキソン(810mg〜2.7ミリモル)を加える。混合
物を室温で4時間攪拌し、次いで水(30ml)で希釈す
る。生成物をCHCl3(35ml×3)に抽出する。コンバイ
ンしたCHCl3抽出物を飽和NaCl溶液(20ml×2)で洗
い、乾燥(MgSO4)し、溶媒を減圧除去して油状物とす
る(430mg)。これをシリカゲル(10g、フラッシュクロ
マトグラフィー用のBaker)にてクロマトグラフィーに
付し、5%MeOH/CH2Cl2で溶離して標記酸を得る(165m
g、37%)。
TLC(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2、UV+バニリン),R
f=0.27 元素分析(C24H32O7N2S・0.5H2Oとして) 計算値:C57.46、H6.63、N5.59 実測値:C57.27、H6.44、N5.55 実施例69〜104 前記詳細な説明で概要し、かつ前記実施例で記載した操
作に従って、下記式で示す化合物を製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/557

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式、 [式中、mは0〜4、 Aは−CH=CH−または−CH2−CH2−、 nは1〜5、 Qは−CH=CH−、−CH2−、 または単結合、 RはCO2H、CO2アルキル、CO2アルカリ金属、CO2ポリヒ
    ドロキシアミン塩、 (R4およびR5は同一もしくは異なって、H、低級アルキ
    ル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはアリールで、R4
    とR5の少なくとも一方はヒドロキシおよび低級アルコキ
    シでない)、 pは1〜4、 R1はHまたは低級アルキル、 qは1〜12、 R2はHまたは低級アルキル、および R3はH、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニ
    ル、アリール、アリールアルキル、低級アルコキシ、ア
    リールアルキルオキシ、アリールオキシ、アミノ、アル
    キルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミ
    ノ、 アルキルアミノアルキル、アリールアミノアルキル、ア
    リールアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、
    アリールオキシアルキル、またはアリールアルコキシア
    ルキルである] で示される化合物、またはその立体異性体。
  2. 【請求項2】R3がアルキル、アルコキシまたはアリール
    チオアルキルである前記第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】Aが−CH=CH−である前記第1項記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】mが1、nが1〜4である前記第1項記載
    の化合物。
  5. 【請求項5】pが1、qが1である前記第1項記載の化
    合物。
  6. 【請求項6】Qが単結合またはCH2である前記第1項記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】RがCO2アルキルまたはCO2Hである前記第
    1項記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1がH、R2がHまたはCH3である前記第1
    項記載の化合物。
  9. 【請求項9】mが1、nが2〜4、QがCH2、単結合、
    −CH=CH−、 CO2H、CH2OHまたは pが1、R1がH、qが1、R2がHまたはアルキル、R3
    アルキル、アルコキシまたはフェニルチオメチルである
    前記第1項記載の化合物。
  10. 【請求項10】[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7
    −[3−[[[[(1−オキソヘキシル)アミノ]アセチ
    ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
    ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしくはそのエス
    テルである前記第1項記載の化合物またはその立体異性
    体。
  11. 【請求項11】[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7
    −[3−[[[[[(ブチルアミノ)カルボニル]アミノ]
    アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.
    2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしくはそ
    のエステルである前記第1項記載の化合物またはその立
    体異性体。
  12. 【請求項12】[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7
    −[3−[[[[メチル(1−オキソヘキシル)アミノ]ア
    セチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.
    1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしくはその
    エステルである前記第1項記載の化合物またはその立体
    異性体。
  13. 【請求項13】[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7
    −[3−[[[[(ブトキシカルボニル)アミノ]アセチ
    ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
    ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしくはそのエス
    テルである前記第1項記載の化合物またはその立体異性
    体。
  14. 【請求項14】[1S−[1β,2α(5Z),3α(R),4
    β]]−7−[3−[[[1−オキソ−2−[(1−オキソ
    ヘキシル)アミノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−
    オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘ
    プテン酸もしくはそのエステルである前記第1項記載の
    化合物またはその立体異性体。
  15. 【請求項15】[1S−[1β,2α(5Z),3α(S),4
    β]]−7−[3−[[[1−オキソ−2−[(1−オキソ
    ヘキシル)アミノ]プロピル]アミノ]メチル]−7−
    オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘ
    プテン酸もしくはそのエステルである前記第1項記載の
    化合物またはその立体異性体。
  16. 【請求項16】[1S−[1β,2α(5Z),3α,4β]]−7
    −[3−[[[[[(1−オキソ−4−フェニル)ブチル]
    アミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシ
    クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸も
    しくはそのエステルである前記第1項記載の化合物また
    はその立体異性体。
  17. 【請求項17】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[(フェニルチオ)アセチル]アミノ]ア
    セチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.
    1]へプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしくはその
    エステルである前記第1項記載の化合物またはその立体
    異性体。
  18. 【請求項18】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[3−(4−ヒドロキシフェニル)−1−
    オキソプロピル]アミノ]アセチル]アミノ]メチル]
    −7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−
    5−ヘプテン酸もしくはそのエステルである前記第1項
    記載の化合物またはその立体異性体。
  19. 【請求項19】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[(フエノキシアセチル)アミノ]アセチ
    ル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.1]
    ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしくはそのエス
    テルである前記第1項記載の化合物またはその立体異性
    体。
  20. 【請求項20】[1S−[1α,2β(5Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[(1−オキソ−3−フェニルプロピル)ア
    ミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシク
    ロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もし
    くはそのエステルである前記第1項記載の化合物または
    その立体異性体。
  21. 【請求項21】[1S−[1α,2β(5Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[(1−オキソ−5−フェニルペンチル)ア
    ミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシク
    ロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もし
    くはそのエステルである前記第1項記載の化合物または
    その立体異性体。
  22. 【請求項22】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[(4−シクロヘキシル−1−オキソブチ
    ル)アミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサ
    ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
    酸もしくはそのエステルである前記第1項記載の化合物
    またはその立体異性体。
  23. 【請求項23】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[1−オキソ−3−(フェニルチオ)プロ
    ピル]アミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキ
    サビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテ
    ン酸もしくはそのエステルである前記第1項記載の化合
    物またはその立体異性体。
  24. 【請求項24】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[[(フェニルメチル)チオ]アセチル]ア
    ミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシク
    ロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もし
    くはそのエステルである前記第1項記載の化合物または
    その立体異性体。
  25. 【請求項25】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[(ブチルチオ)アセチル]アミノ]アセ
    チル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ[2.2.
    1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしくはその
    エステルである前記第1項記載の化合物またはその立体
    異性体。
  26. 【請求項26】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[[(シクロヘキシルメチル)チオ]アセチ
    ル]アミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサ
    ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン
    酸もしくはそのエステルである前記第1項記載の化合物
    またはその立体異性体。
  27. 【請求項27】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[(フェニルスルフィニル)アセチル]ア
    ミノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシク
    ロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もし
    くはそのエステルである前記第1項記載の化合物または
    その立体異性体。
  28. 【請求項28】[1S−[1α,2β(Z),3β,4α]]−7
    −[3−[[[[[(フェニルスルホニル)アセチル]アミ
    ノ]アセチル]アミノ]メチル]−7−オキサビシクロ
    [2.2.1]ヘプト−2−イル]−5−ヘプテン酸もしく
    はそのエステルである前記第1項記載の化合物またはそ
    の立体異性体。
  29. 【請求項29】式、 [式中、mは0〜4、 Aは−CH=CH−または−CH2−CH2−、 nは1〜5、 Qは−CH=CH−、−CH2−、 または単結合、 RはCO2H、CO2アルキル、CO2アルカリ金属、CO2ポリヒ
    ドロキシアミン塩、 (R4およびR5は同一もしくは異なって、H、低級アルキ
    ル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはアリールで、R4
    とR5の少なくとも一方はヒドロキシおよび低級アルコキ
    シでない)、 pは1〜4、 R1はHまたは低級アルキル、 qは1〜12、 R2はHまたは低級アルキル、および R3はH、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニ
    ル、アリール、アリールアルキル、低級アルコキシ、ア
    リールアルキルオキシ、アリールオキシ、アミノ、アル
    キルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミ
    ノ、 アルキルアミノアルキル、アリールアミノアルキル、ア
    リールアルキルアミノアルキル、アルコキシアルキル、
    アリールオキシアルキル、またはアリールアルコキシア
    ルキルである] で示される化合物、またはその立体異性体を製造する方
    法において、 A)QがCH2または単結合の場合、式: の化合物を、式: の化合物と反応させて、式: の化合物を得るか、または B)Qが−CH=CH−、Aが−CH=CH−の場合、式: の化合物を、式: (C6H5)3P=CH−(CH2)n−CH=CHCO2H の化合物と反応させて、式: の化合物を得るか、または C)Qが Aが−CH=CH−の場合、式: の化合物を、式: (xは1または2) の化合物と反応させて、式: の化合物を得るか、または D)R3がNH2、RがCO2Hの場合、式: の化合物を、式: の化合物と反応させた後、加水分解して式: の化合物を得るか、または E)Rが Aが−CH2−CH2−の場合、 式: の化合物を、式: の化合物と反応させて、式: の化合物を得、該化合物を還元してAが(CH2)2である対
    応化合物を得ることを特徴とする製造法。
  30. 【請求項30】Qが−CH2−または単結合である得られ
    た化合物をLiN(i-C3H7)2、次いでオキソジパーオキシモ
    リブデン(ピリジン)(ヘキサメチルリン酸トリアミ
    ド)と反応させて、Qが である化合物を得る前記第29項記載の製造法。
  31. 【請求項31】RがCO2アルキルである得られた化合物
    を式:NHR4R5(R4およびR5はヒドロキシまたはアルコキ
    シでない)の化合物と反応させて、Rが である化合物を得る前記第29項記載の製造法。
  32. 【請求項32】RがCO2アルキルである得られた化合物
    を還元して、RがCH2OHである化合物を得る前記第29項
    記載の製造法。
  33. 【請求項33】RがCO2アルキルである得られた化合物
    を加水分解して、RがCO2Hである化合物を得る前記第29
    項記載の製造法。
  34. 【請求項34】得られた化合物を式: (式中、R5′はHまたはアルキルである) の化合物と反応させて、Rが である化合物を得る前記第33項記載の製造法。
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