JPH0710310A - シート材の搬送装置 - Google Patents

シート材の搬送装置

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Publication number
JPH0710310A
JPH0710310A JP4162844A JP16284492A JPH0710310A JP H0710310 A JPH0710310 A JP H0710310A JP 4162844 A JP4162844 A JP 4162844A JP 16284492 A JP16284492 A JP 16284492A JP H0710310 A JPH0710310 A JP H0710310A
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JP
Japan
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roller
film
center
sub
main
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Application number
JP4162844A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Yamamoto
隆治 山本
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0710310A publication Critical patent/JPH0710310A/ja
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Projection-Type Copiers In General (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易かつ正確にシート材の斜行補正を行なう
ことができるシート材の搬送装置を提供することを目的
とする。 【構成】 センタローラ(サブローラ)30をその軸方
向長さをメインローラ28の軸方向長さより十分に短く
し、基本位置においてメインローラ28に対して平行
に、かつ、メインローラ28の軸方向のほぼ中央部に対
向させ、ニップ圧を加えた状態で配置している。従っ
て、斜行が生じた場合には、フィルム20の左右部分の
送り量が変化し、フィルム20がメインローラ28の軸
方向に対して垂直方向になるような復元力が生じる。さ
らに、センタローラ30がメインローラ28に対して交
差する方向に揺動自在に支持されている。従って、フィ
ルム20が斜行した場合には、センタローラ30が揺動
し、これにより、上記と同様な復元力が生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば印刷製版用の
平面出力スキャナ,イメージセッターにおいて、露光記
録されるフィルムなどのシート材を搬送する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13に、従来のシート材の搬送装置を
含む平面出力スキャナの一例を示す。マガジン4には、
シート材であるフィルム2をロール状にしたロールフィ
ルム6を収納する。ロールフィルム6から引き出された
フィルム2は、フィルムガイド10を介してメインロー
ラ8とニップローラ(サブローラ)9との間に送られ
る。メインローラ8は、モータ(図示せず)の駆動によ
り回転し、ニップローラ9との間に挾持したフィルム2
を副走査方向Sに搬送する。この状態で、原稿の画像デ
ータに基づいて、光学系12により、メインローラ8上
のフィルム2を主走査方向Mに光ビームで走査して、複
製画像を露光する。
【0003】この露光工程においては、フィルム2の送
り精度や複製画像の位置精度が要求される。このため、
ロールフィルム6に、負荷抵抗を与えることにより、フ
ィルム2にバックテンションを与え、このバックテンシ
ョンにより、フィルム2とメインローラ8との密着性を
高めてフィルム2の送り精度や複製画像の位置精度を維
持する。
【0004】しかし、フィルム2にバックテンションを
与えただけではフィルム2の斜行や蛇行を完全に防止す
ることができない。図14に、斜行や蛇行により、フィ
ルム2の位置がずれる状態を示す。図14Aには、フィ
ルム2が副走査方向に角度α傾きながら搬送される斜行
の状態を示す。また、図14Bには、メインローラ8の
中心Oに対して、フィルム2の中心O′が主走査方向に
±βずれながら搬送される蛇行の状態を示す。γは、フ
ィルム2の中心O′の軌跡を示す線である。
【0005】この斜行や蛇行を生じた状態でフィルム2
を送ると、複製画像のパターンに大きな影響を与えるこ
とになる。例えば、図14Aに示す斜行の状態では、原
稿画像が長方形のパターンであれば、複製画像は、図1
5に示すような走査方向に角度α傾いた長方形のパター
ンとなり、図14Bに示す蛇行の状態がさらに加わる
と、図16に示すように辺90が湾曲した歪んだ長方形
のパターンとなる。
【0006】この状態のままでは、正常な複製画像のパ
ターンを得ることができない。このため、フィルム2を
メインローラ8の主走査方向の中心に戻し、また副走査
方向に平行に補正して、図14に示すようなα,βのず
れを、ほぼ0にすることを必要とする。
【0007】このため、例えば、図13の装置において
斜行や蛇行が生じた場合には、一旦フィルム2をリリー
スし、再度フィルム2の先端をフィルムガイド10を介
してメインローラ8方向に送って再セットする。これに
より、フィルム2の自重によって、フィルム2自身で位
置のずれやねじれを補正させるようにする。
【0008】従来は、このようにシート材の斜行や蛇行
によるずれを補正してシート材の搬送を行なっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シート材の搬送装置においては次のような問題点があっ
た。
【0010】搬送対象が短尺のフィルムであれば、自重
による初期補正によっても、斜行の影響をそれほど受け
なかった。例えば、1mのフィルムの搬送において、初
期補正の位置ずれによって、1mの搬送につき1mmの
斜行が生じても許容範囲であり、この程度の初期補正で
も問題にならなかった。しかし、この斜行は搬送量に比
例して生じるので、長尺のフィルム、例えば、10mの
フィルムにおいては、10mの搬送につき10mmの斜
行が生じる。この位置ずれ10mmは許容範囲を超え、
複製画像の位置精度を維持できない。従って、長尺のフ
ィルムの搬送の場合には、初期補正を正確に行なう必要
があるという問題があった。
【0011】また、自重による初期補正では、フィルム
2のカールなどの状態やフィルムガイド10などとの接
触の影響を受けるため初期補正の位置がばらついて正確
性に欠けるという問題もあった。
【0012】さらに、これを防止するため、複雑な機構
を有する補正装置を設けることも可能であるがコストや
スペースが大になってしまうという問題もあった。
【0013】なお、以上の問題は、文字と画像とを統合
処理するカラーDTP用のカラーイメージセッターにお
いて、特に重要視されている。カラーイメージセッター
では、Y,M,C,K4色分の複製画像を連続的に露光
記録し、しかも各色の複製画像のサイズが大きいことか
ら、1回の露光走査で使用するフィルムが長尺となるた
め、高い送り精度が要求される。また、OA機器なみの
小型化も望まれている。
【0014】この発明は上記問題を解決し、簡易かつ正
確にシート材の斜行補正を行なうことができるシート材
の搬送装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1のシート材の搬
送装置は、バックテンションを有するシート材を、メイ
ンローラとサブローラとで挾持して、メインローラの軸
方向と直交する方向に搬送するシート材の搬送装置にお
いて、サブローラの軸方向長さをメインローラの軸方向
長さより十分に短くし、このサブローラを、基本位置に
おいてメインローラに対して平行に、かつ、メインロー
ラの軸方向のほぼ中央部に対向させ、ニップ圧を加えた
状態で配置するとともに、サブローラを、メインローラ
に対して交差する方向に揺動自在に支持したこと、を特
徴としている。
【0016】請求項2のシート材の搬送装置は、請求項
1に記載のシート材の搬送装置において、メインローラ
とサブローラとの対向位置より上流側で、シート材をサ
ブローラの周面に面接触させること、を特徴としてい
る。
【0017】
【作用】この発明に係るシート材の搬送装置は、サブロ
ーラの軸方向長さをメインローラの軸方向長さより十分
に短くし、このサブローラを、基本位置においてメイン
ローラに対して平行に、かつ、メインローラの軸方向の
ほぼ中央部に対向させ、ニップ圧を加えた状態で配置し
ている。従って、斜行が生じた場合には、シート材の左
右部分の送り量が変化し、シート材がサブローラを中心
としてメインローラの軸方向に対して垂直方向になるよ
うな復元力が生じる。
【0018】さらに、サブローラがメインローラに対し
て交差する方向に揺動自在に支持されている。従って、
シート材が斜行した場合には、サブローラが揺動し、こ
れにより、上記と同様な復元力が生じる。
【0019】さらに、メインローラとサブローラとの対
向位置より上流側で、シート材をサブローラの周面に面
接触させると、シート材とサブローラとの摩擦力が大き
くなり、シート材の中央部分での引張力の増加により復
元力が増加する。
【0020】
【実施例】図2に、この発明の一実施例によるシート材
の搬送装置を含むイメージセッターの断面図を、図3に
斜視図を示す。マガジン22には、シート材であるフィ
ルム20をロール状にしたロールフィルム24を収納す
る。導入ローラ26は、モータ40の駆動により回転
し、マガジン22からフィルム20を引き出す。メイン
ローラ28は、モータ42の駆動により回転し、サブロ
ーラであるセンタローラ30とともに、導入ローラ26
から引き出されたフィルム20を挾持して副走査方向に
搬送する。
【0021】ニップローラ32は、メインローラ28に
平行に設置される。そして、フィルム20を露光する時
には、ニップローラ32は、メインローラ28にニップ
圧をかけてフィルム20を密着させる。この状態でフィ
ルム20を副走査方向に搬送しながら、光源46,レン
ズ48,偏向器50,走査レンズ52により構成される
光学系60の光ビームを主走査方向に走査させて、メイ
ンローラ28に密着したフィルム20を露光させる。露
光終了後、フィルム20は、カッター34によりカット
され、モータ44の駆動により回転する排出ローラ36
により、回収箱38に回収される。
【0022】ここで、図1に、斜行補正のために設けら
れているセンタローラ30の取り付け状態を示す。セン
タローラ30の軸方向長さは、メインローラ28の軸方
向長さより十分に短く形成されている(この例では1/
7)。また、このセンタローラ30は、メインローラ2
8の中央付近に配置され、後述のように、メインローラ
28にニップ圧を加えることができるように構成されて
いる。センタローラ30は、図1に示す基本位置におい
て、メインローラ28とほぼ平行に配置されるが、後述
の揺動機構により、メインローラ28に対して交差する
方向(D方向,E方向)に揺動自在になっている。
【0023】まず、センタローラ30がメインローラ2
8にニップ圧を加える状態について説明する。センタロ
ーラ30は、ブラケット66により回転可能に支持され
ている。ブラケット66は、装置本体に取り付けられた
回転軸58と板バネ60によって接続されている。従っ
て、回転軸58をG方向に回転(ON状態)させると、
板バネ60の弾性力により、センタローラ30がメイン
ローラ28を押圧する。すなわち、センタローラ30に
より、フィルム20を介してメインローラ28にニップ
圧が加えられる。また、回転軸58をF方向に回転(O
FF状態)させると、センタローラ30がメインローラ
28から離れニップ圧が解除される。
【0024】次に、センタローラ30が揺動する状態に
ついて説明する。図4に、図1のP部における板バネ6
0の取り付け状態を示す。このように、板バネ60とブ
ラケット66とは、ベアリング64を介してピン62に
よって回転可能に保持されている。また、板バネ60と
回転軸58との間も、同様にして、ベアリング64を介
してピン62によって回転可能に保持されている。さら
に、図5aに示すように、2つの板バネ60のピン62
の中心を結ぶ直線60aと60bが、センタローラ30と
フィルム20の接面30Pの外側で交点O1を形成するよ
うに配置されている。従って、センタローラ30の中心
軸30aの中心30Oは、図5bに示すように、近似的円
軌道100上を移動する。
【0025】なお、図5bにおいて、センタローラ30
が中央(基本)位置にある時の法線ベクトルを実線で、
センタローラ30がD方向に揺動(変位)した時の法線
ベクトルを点線で、センタローラ30がE方向に揺動
(変位)した時の法線ベクトルを一点鎖線で示す。
【0026】以上のように、センタローラ30は、メイ
ンローラ28に対して交差する方向(D方向,E方向)
に揺動自在になっている。
【0027】上記のようなセンタローラ30を有する本
装置は、以下のような原理に基いて動作する。フィルム
20を搬送している時に、フィルム20に斜行や蛇行が
生じていれば、マガジン22からのフィルム20の引き
出し部における幅方向の左右端とセンタローラ30との
間において、ファイルム20の左右それぞれのテンショ
ンには、ずれが発生している。
【0028】例えば、図6に示すように、フィルム20
の右部に浮き上がり部分80を生じている場合を考え
る。上記のように、センタローラ30を設置することに
より、フィルム20のほぼ中央部分に引張力が発生し、
センタローラ30の両端面30b、30cと引き出し部に
おけるフィルム20の左右端20b、20cとの間にテン
ション82,84が生じる。
【0029】この場合、センタローラ30の端面30b
からフィルム20の左端20bまでのテンション82
と、センタローラ30の端面30cからフィルム20の
右端20cまでのテンション84とを比較すると、右部
に浮き上がり部分80を生じていることからテンション
84の方が小さくなっており、左右のテンションにずれ
が発生している。
【0030】この状態で、フィルム20がA方向に搬送
されている時には、テンション82,84に応じて左部
と右部でフィルム20の送り量が異なる。一方、フィル
ム20には、B方向にバックテンションが与えられてい
る。このA方向への進み力とB方向への力と、左右部の
送り量の差によって、センタローラ30にフィルム20
を変位させる力が発生する。すなわち、フィルム20
が、浮き上がり部分80を消滅させる(テンション82
とテンション84とを同一にする)ように、矢印C方向
に変位するような動作をする。
【0031】このフィルム20に生じた変位力とA方向
への進み力により、フィルム20の左右のテンション8
2,84が同一の状態、すなわち、フィルム20がメイ
ンローラ28の軸方向に対して垂直方向の状態になるよ
うに変位しながら収束することになる。
【0032】また、浮き上がり部分80まで生じていな
くとも、図14Aのように、フィルム20に角度αが生
じている斜行の場合は、フィルム20の左右のテンショ
ンにずれが生じている点で上記と同様である。従って、
斜行したフィルム20は、センタローラ30付近での変
位力により、角度αを0゜にするように変位しながら本
来の副走査方向に収束する。
【0033】さらに、センタローラ30は、図5aに示
すように揺動自在に取り付けられている。このため、例
えば、図7に示すように、フィルム20に角度αの斜行
が生じていれば、センタローラ30は、基本位置301
から揺動して302の位置に移動する。
【0034】この時、センタローラ30は、フィルム2
0を点O1に向う方向へ送る力を発生する。この力は、
上述のC方向への変位力と同様のものであり、フィルム
20の搬送方向は、速やかに本来の副走査方向に収束す
ることになる。
【0035】図8に、他の実施例によるセンタローラ3
0の取り付け状態を示す。板バネ60は、回転軸58と
ブラケット68とに接続され、回転軸58の回転によ
り、ブラケット66に支持されたセンタローラ30にニ
ップ圧を与える。ブラケット66とブラケット68と
は、ベアリング64を介してのピン62によって保持さ
れている。また、このピン62が挿入されている長穴7
0は、図のように円周上に配置されている。この長穴7
0の円周の中心O1は、図9aに示すように、接面30p
の外側に配置されている。これにより、センタローラ3
0の中心軸30aの中心30Oは、図9bに示すように、
点O1を中心とした円軌道102上を移動する。このた
め、センタローラ30は、図5aの場合と同様に、フィ
ルム20の斜行に対して復元力を持つ。なお、図9bに
おいても、上記の図5bと同様の法線ベクトルを示して
いる。
【0036】上記、両実施例に示すように、センタロー
ラ30の法線ベクトルの交点O1をセンタローラ30と
フィルム20の接面30pの外側に設けることにより、
フィルム20の斜行に対する復元力が得られる。このこ
とは、以下に示すように、接面30pの内側に交点O1
設けた場合と比較すれば明らかである。
【0037】図10に、交点O1をセンタローラ30と
フィルム20の接面30pの内側にした場合を示す。図
10aが斜行のない場合のセンタローラ30の位置であ
る。フィルム20に斜行(角度α)が生じると、センタ
ローラ30は、図10bの状態に揺動する。この時、セ
ンタローラ30は、角度αがさらに大きくなる方向にフ
ィルム20を送ろうとするため、上記実施例のような復
元力を生じない。
【0038】以上の原理に基づいて動作する本装置の斜
行補正のフローチャートを図11に示す。以下、図2,
図3および図11により、この装置の動作を説明する。
まず、導入ローラ26をOFFにして2つの導入ローラ
26を互いに非接触にし、センタローラ30をOFFに
してセンタローラ30とメインローラ28を非接触に
し、ニップローラ32をOFFにしてニップローラ32
とメインローラ28を非接触にして初期状態にする(ス
テップS1)。
【0039】次に、導入ローラ26をONにして2つの
導入ローラ26を互いに接触させ、導入ローラ26を回
転させる(ステップS2)。これにより、マガジン22
からフィルム20が引き出される。次に、フィルム20
の先端がセンタローラ30に届く位置になっているかど
うか確認する(ステップS3)。フィルム20の先端が
センタローラ30に届いていなければ、ステップS2に
戻って、さらにフィルム20を引き出す。
【0040】フィルム20の先端がセンタローラ30に
届いていれば、導入ローラ26をOFFにして回転を停
止させ、センタローラ30をONにしてメインローラ2
8と接触させ、フィルム20を挾持する(ステップS
4)。これにより、次のステップS5でメインローラ2
8を回転させた時に、フィルム20にバックテンション
がかかる状態となる。以上で、斜行補正の準備が完了す
る。
【0041】次に、メインローラ28を回転させて、メ
インローラ28とセンタローラ30とでフィルム20を
挾持して搬送する(ステップS5)。こうして、斜行補
正が開始される。
【0042】次に、斜行補正を継続するか否かを確認す
る(ステップS6)。斜行補正を継続する場合、すなわ
ち、フィルム20をまだ所定長だけ搬送していない場合
には、ステップS5に戻る。斜行補正を継続しない場
合、すなわち、すでにフィルム20を所定長だけ搬送し
た場合には、メインローラ28の回転を停止させ、セン
タローラ30をOFFにしてメインローラ28と非接触
にする(ステップS7)。
【0043】次に、導入ローラ26をONにし、ニップ
ローラ32をONにする(ステップS8)。そして、導
入ローラ26およびメインローラ28を逆回転させて、
フィルム20の先端をニップローラ32下端まで巻戻す
(ステップS9)。
【0044】次に、導入ローラ26およびメインローラ
28を正回転させてフィルム20を搬送しながら露光を
開始する(ステップS10)。
【0045】以上のように、本装置は、センタローラ3
0を上記のように設置することにより、フィルム20に
対してセンタローラ30の引張力が発生する。このセン
タローラ30の引張力は、斜行状態のフィルム20をメ
インローラ28の軸方向に対して垂直方向(副走査方
向)になるように変位させる。これにより、フィルム2
0の搬送方向を本来の副走査方向に収束させる。従っ
て、斜行したフィルム20は、簡易かつ正確に初期補正
がなされ、長尺のフィルムであっても、複製画像の位置
精度が確保される。
【0046】また、センタローラ30を図12に示すよ
うに配置しても収束性がある。ただし、図1と図12を
比較すると、図1の方が収束性がよい。これは、図1に
おいては、メインローラ28とセンタローラ30との対
向位置より上流側で、フィルム20をセンタローラ30
の周面に面接触させるように配置している。このため、
センタローラ30の周面においてフィルム20の巻込効
果(センタローラ30とメインローラ28との間)でフ
ィルム20がすべり難くなり、より強い引張力(テンシ
ョン)が発生することにより、フィルム20に対する変
位力が増加して、収束性が向上すると考えられる。
【0047】このように、本装置は、センタローラ30
の軸方向長さをメインローラ28の軸方向長さより十分
に短くし、このセンタローラ30を、基本位置において
メインローラ28に対して平行に、かつ、メインローラ
28の軸方向のほぼ中央部に対向させ、ニップ圧を加え
た状態で配置している。従って、フィルム20が斜行し
た場合には、フィルム20の左右部分の送り量が変化
し、フィルム20がメインローラ28の軸方向に対して
垂直方向になるような復元力が生じる。これにより、フ
ィルム20は副走査方向送りに伴って収束する。
【0048】さらに、センタローラ30がメインローラ
28に対して交差する方向に揺動自在に支持されてい
る。従って、フィルム20が斜行した場合には、センタ
ローラ30が揺動し、これにより、上記と同様な復元力
が生じる。これにより、フィルム20の搬送方向は、速
やかに本来の副走査方向に収束する。
【0049】さらに、メインローラ28とセンタローラ
30との対向位置より上流側で、フィルム20をセンタ
ローラ30の周面に面接触させることにより、フィルム
20の中央部分での引張力の増加により復元力が増加
し、フィルム20の搬送方向の収束性が向上する。
【0050】なお、上記実施例において、センタローラ
30とメインローラ28との軸方向の長さの比を(1:
7)としているが、実験の結果、(1:10)〜(1:
2)程度の比であればよい。この比を大きくすると、フ
ィルム20の収束性はよくなるが、センタローラ30が
短いため送りの問題が生じる。逆に、この比を小さくす
ると、送りの問題はないもののフィルム20の収束性は
悪くなる。
【0051】また、この実施例では、搬送対象をフィル
ムとしているが、薄くて曲り易いような他のシート材で
あってもよい。
【0052】なお、この実施例では、センタローラ30
によるニップ圧を得るために板バネ60を使用している
が、十字バネなどを使用してもよい。
【0053】さらに、この実施例では、センタローラ3
0にストレートローラを使用しているが、クラウニング
ローラ(タイコ型)を使用してもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1のシート材の搬送装置は、サブ
ローラ(センタローラ)の軸方向長さをメインローラの
軸方向長さより十分に短くし、このサブローラを、基本
位置においてメインローラに対して平行に、かつ、メイ
ンローラの軸方向のほぼ中央部に対向させ、ニップ圧を
加えた状態で配置している。従って、シート材(フィル
ム)が斜行した場合には、シート材の左右部分の送り量
が変化し、シート材がメインローラの軸方向に対して垂
直方向になるような復元力が生じる。これにより、シー
ト材が理想的な送り方向に収束する。
【0055】さらに、サブローラがメインローラに対し
て交差する方向に揺動自在に支持されている。従って、
シート材が斜行した場合には、サブローラが揺動し、こ
れにより、上記と同様な復元力が生じる。これにより、
シート材はさらに速やかに収束する。すなわち、簡易な
構造でありながら正確にシート材の斜行補正を行なうこ
とができるシート材の搬送装置を提供することができ
る。
【0056】請求項2のシート材の搬送装置は、さら
に、メインローラとサブローラとの対向位置より上流側
で、シート材をサブローラの周面に面接触させると、シ
ート材とサブローラとの摩擦力が大きくなり、従って、
シート材の中央部分での引張力の増加により復元力が増
加し、シート材の収束性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるセンタローラ(サブ
ローラ)30の配置を示す図である。
【図2】この発明の一実施例によるフィルムの搬送装置
を含むイメージセッターの構成を示す図である。
【図3】この発明の一実施例によるイメージセッターの
概略斜視図を示す。
【図4】板バネ60の取り付け状態を示す図である。
【図5】センタローラ30の揺動の詳細を示す図であ
る。
【図6】フィルム(シート材)20に生じた浮き上がり
80を示す図である。
【図7】センタローラ30の揺動状態を示す図である。
【図8】他の実施例によるセンタローラ30の取り付け
状態を示す図である。
【図9】センタローラ30の揺動の詳細を示す図であ
る。
【図10】交点O1をセンタローラ30とフィルム20
の接面の内側にした場合を示す図である。
【図11】この発明の一実施例によるフィルム搬送装置
の斜行補正のフローチャートを示す図である。
【図12】センタローラ30の配置を示す図である。
【図13】従来のフィルムの搬送装置を含む平面スキャ
ナの概略を示す図である。
【図14】フィルム20がメインローラ28に対してず
れている状態を示す図である。
【図15】斜行による複製画像パターンを示す図であ
る。
【図16】蛇行による複製画像パターンを示す図であ
る。
【符号の説明】
20・・・フィルム(シート材) 28・・・メインローラ 30・・・センタローラ(サブローラ) 60・・・板バネ 62・・・ピン 66・・・ブラケット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】上記のようなセンタローラ30を有する本
装置は、以下のような原理に基いて動作する。フィルム
20を搬送している時に、フィルム20に斜行や蛇行が
生じていれば、マガジン22からのフィルム20の引き
出し部における幅方向の左右幅とセンタローラ30との
間において、フィルム20の左右それぞれのテンション
には、ずれが発生している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】フィルムがメインローラに対してずれて
いる状態を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/20 511 9122−2H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バックテンションを有するシート材を、メ
    インローラとサブローラとで挾持して、メインローラの
    軸方向と直交する方向に搬送するシート材の搬送装置に
    おいて、 サブローラの軸方向長さをメインローラの軸方向長さよ
    り十分に短くし、このサブローラを、基本位置において
    メインローラに対して平行に、かつ、メインローラの軸
    方向のほぼ中央部に対向させ、ニップ圧を加えた状態で
    配置するとともに、 サブローラを、メインローラに対して交差する方向に揺
    動自在に支持したこと、 を特徴とするシート材の搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシート材の搬送装置にお
    いて、 メインローラとサブローラとの対向位置より上流側で、
    シート材をサブローラの周面に面接触させたこと、 を特徴とするシート材の搬送装置。
JP4162844A 1992-06-22 1992-06-22 シート材の搬送装置 Pending JPH0710310A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102381010A (zh) * 2010-08-31 2012-03-21 上海运青制版有限公司 一种消除辊筒雕刻过程中产生的振动的装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102381010A (zh) * 2010-08-31 2012-03-21 上海运青制版有限公司 一种消除辊筒雕刻过程中产生的振动的装置

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