JPH07102481B2 - 工作機械の主軸駆動装置 - Google Patents

工作機械の主軸駆動装置

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JPH07102481B2
JPH07102481B2 JP3189256A JP18925691A JPH07102481B2 JP H07102481 B2 JPH07102481 B2 JP H07102481B2 JP 3189256 A JP3189256 A JP 3189256A JP 18925691 A JP18925691 A JP 18925691A JP H07102481 B2 JPH07102481 B2 JP H07102481B2
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tool turret
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滋 上野
延広 杉村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械の主軸駆動
装置に関する。更に詳しくは、工作機械の工作物又は工
具を取り付けて回転させる主軸を高速及び低速で駆動す
るための工作機械の主軸駆動装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、マシニングセンタなどの工作物又
は工具駆動用の主軸の回転は、近年高速化されている。
これは、アルミなどの軽金属の加工は切削性が良いため
に高速で加工がなされること、切削効率の向上のための
改善、研削加工を行うなどの理由からである。
【0003】一方、鋼などの比較的硬い金属材料を効率
良く切削するには、低速でかつ大きな切込みで加工が行
われる。この低速領域での主軸回転は、高トルクが要求
される。こうした背景から従来、主軸の回転を低速又は
高速駆動を別々のモータで駆動する方法が知られてい
る。例えば、高速駆動をビルトインモータで駆動するも
のである。モータステータを主軸ヘッド本体に組み込み
固定し、モータステータの部分を主軸に組み込んだ構造
のものである。一方、低速側モータは、ヘッド本体に設
けて減速伝動歯車機構を介して主軸を駆動するものであ
る。加工内容に応じて高速又は低速モータに切り替えて
主軸を駆動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の主軸は、高速又
は低速駆動時に同一の主軸を使用する。したがって、主
軸の構造は、その回転速度に応じた構造ではない。すな
わち、高速用には、鋼性が低くても軽く作る必要があ
り、低速回転用は重くなっても鋼性が高いものが要求さ
れる。すなわち、主軸の高速用、低速用は、基本的には
仕様が異なる。
【0005】この発明は、以上のような背景で発明され
たものであり、以下の目的を達成するものである。
【0006】この発明の目的は、主軸の高速、低速の回
転を円滑にするための工作機械の主軸駆動装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0008】複数の工具を保持する工具タレットの工具
又は工作物をつかむ工作物チャックを回転駆動させるた
めの工作機械用主軸であって次の要件からなるもの、 a.前記工作物又は前記工具タレット(29)の工具
駆動するための複数の主軸(57,63)が設けられた
主軸台(8)と、 b.前記主軸台(8)に設けられ、前記工作物チャック
(11)又は前記工具タレット(29)のいずれも取り
付け可能で高速で回転駆動される高速主軸(63)と、 c.前記高速主軸(63)を駆動するために前記主軸台
(8)にステータ(67)が組み込まれ、かつ前記高速
主軸(63)にロータ(66)が組み込まれた第1駆動
手段(66,67)と、 d.前記高速主軸(63)に設けられ前記工作物チャッ
ク(11)又は前記工具タレット(29)の工具を回転
駆動時に係合するための第1係合手段(65)と、 e.前記高速主軸(63)と同軸に設けられ主に前記
主軸(63)より低速の回転速度で駆動される低速
軸(57)と、 f.前記低速主軸(57)を回転駆動し、かつ任意の角
度位置に固定するための第2駆動手段(10,59,7
2)と、 g.前記低速主軸(57)の前面に設けられ前記工具タ
レット(29)に形成されたカービックカップリング
(97)と噛み合う環状のカービックカップリング(6
2)とからなる工作機械の主軸駆動装置である。
【0009】前記低速主軸(57)の前端面に工作物を
把持するための磁気チャック(70)が設けると良い。
【0010】
【作 用】第1主軸は、比較的高速の速度領域で回転さ
せて使う。第2主軸は、第1主軸より低速の速度領域で
使用する。第1主軸は、ビルトインモータで駆動され
る。第2主軸は、第1主軸の外周に配置されている。第
1,2主軸は任意の角度位置で停止できる。第1,2の
主軸は、工作物把持用の爪チャック又は工具タレットを
装着できる。また、第2主軸には、工作物把持用の磁気
チャックも設けられている。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にしたがって
説明する。図1は、複数の加工要素を持つ加工システム
の外観を示す図である。ベッド1は、機械の本体を構成
する台であり、平面がほぼ矩形である。ベッド1の両サ
イドには、加工液、切粉などを排除するときの樋2が一
体に形成されている。ベッド1上には、2本の直線のガ
イドレールには第1案内面3,3が形成されている。第
1案内面3の側面には、ラック4が固定されている。
【0012】第1案内面3,3上には、送り台5が移動
自在に設けられている。送り台5の下面には、ナットが
固定されておりこのナットに送りねじ6がねじ込まれて
いる。送りねじ6の一端には、X1サーボモータ(図示
せず)の出力軸が連結されている。X1サーボモータの
回転駆動により、送り台5は第1案内面3,3上を移動
される。送り台5の上部には、主軸台8が設けられてい
る。主軸台8はX1方向と直角な方向、すなわちY1軸
線の回りに回転および割出位置決めができる。この回転
及び割出し位置決めのための駆動は、ウォーム及びウォ
ームホイールを介してY1サーボモータ9により行う
(図3参照)。
【0013】主軸台8には、主軸が軸受により回転自在
に支持されている。主軸の前面側の端面部には、チャッ
ク11が取り付けられている。チャック11は工作物を
把持するためのものである。ただし、主軸前端面には、
工作物把持用のチャック11だけでなく、後述する工具
タレット29も装着できる。主軸は、主軸台8内に埋め
込んだビルトインモータにより高速及び低速に回転駆動
される。
【0014】一方、前記ベッド1上には、第1案内面
3,3と平行なX2方向に2本の第2案内面20,20
が形成されている。第2案内面20,20上には、第2
送り台21が移動自在に設けられている。第2案内面2
0,20に沿ってX2送りねじ19が配置されている。
X2送りねじ19は、第2送り台21の下面に設けたナ
ット17にねじ込まれている。X2送りねじ19の一端
は、X2サーボモータ18の出力軸に連結されている。
結局、X2サーボモータ18を回転させることにより、
第2送り台21は第2案内面20上を移動する。
【0015】第2送り台21には、2本の第3案内面2
2,22を有する案内レールが第2案内面20,20と
直角な方向に取り付けられている。第3案内面22,2
2上には、第3送り台23が移動自在に設けられてい
る。第3送り台23は、送りねじを介してZ2サーボモ
ータ24により移動される。更に、第3送り台23上に
は、コラム25が一体に設けられている。コラム25の
前面には、第4案内面26,26が形成されている。
【0016】第4案内面26,26には、主軸頭27が
上下動自在に設けられている。主軸頭27は、Y2サー
ボモータ28により上下動自在に駆動される。主軸頭2
7内には、主軸が回転自在に支持され設けられている。
主軸の前面側の主軸端には、工具タレット29が取り付
けられている。工具タレット29の外周には、複数の工
具Tが取り付けられている。この主軸前端の構造は、後
述する主軸台8の構造と同一であり、ここでは説明しな
い。この工具タレット29は、後記するように主軸より
回転動力を取り出して、工具タレット29に取り付けた
回転工具を回転させるものである。また、工具タレット
29の本体は、カービックカップリング構造により主軸
受の前端面に位置決め固定できるものである。
【0017】タレット29に取り付けられた工具Tは、
チャック11に把持した工作物を加工する。ベッド1に
は、更に高さの違う2本の案内面31a,31bが形成
されている(図2参照)。この両案内面31a,31b
上にテイルストック32が移動自在に設けられている。
テイルストック32は、センタを使用して工作物の一端
を支える台である。更に、心押軸を回転駆動および回転
割出用のサーボモータ33を備えている。したがって、
心押軸の前端面34に工作物把持用のチャック11、工
具タレット29も取り付けることができる。
【0018】工作物及び工具タレット・マガジン40 第1案内面3,3上には、第4移動台41が移動自在
に設けられている。第4移動台41上には、サーボモー
タ42が搭載されているとおり、その出力軸に設けたピ
ニオンが案内レールのラック4に噛み合っている。第4
移動台41は、第1案内面3,3上をサーボモータ42
により駆動されて移動する。したがって、サーボモータ
42を回すことで第4移動台41は、案内面3,3上を
移動される。
【0019】第4移動台41上には、工作物及び工具タ
レット・マガジン40が搭載されている。第4移動台4
1には、工作物及び工具タレット・マガジン40を割出
しするためのサーボモータ44が取り付けられている。
第4移動台41上のタレット台43上には、マガジン本
体46が割出し可能に設けられている。マガジン本体4
6は、8角形であり、その外周面に工具タレット29を
取り付けるためのタレットソケット47が外周の4か所
に設けられている。マガジン本体46の上部には、工作
物を把持し、搭載するための工作物把持台(図示せず)
が設けられている。したがって、工作物及び工具タレッ
ト・マガジン40は、工具タレット29の搬送と共に工
作物の搬送も行う。
【0020】図6は、図2のVI-VI 線で切断した第4移
動台41の断面図である。割出用サーボモータ44の出
力軸には、ウォーム80が設けられている。ウォーム・
ホイール81に噛み合っている。ウォーム・ホイール8
1は、マガジン本体46に固定されている。したがっ
て、割出用サーボモータ44を回転させることによって
ウォーム80は回転され、ウォーム・ホイール81は割
出し回転させられる。ウォーム・ホイール81の回転に
よりマガジン本体46は、所望の角度に割出しされる。
この割出しにより、工具タレット29を必要な角度位置
に割出す。第4移動台41上には、サーボモータ42が
搭載されこの出力軸には、ピニオン82が連結されてい
る。ピニオン82は、ラック4に噛み合っている。
【0021】ベッド1の隣には、レーザ加工機50が設
置されている。レーザ加工機49は、焼入れ、切断、溶
接などを行うためのものである。このレーザ加工機49
の構造は周知である。レーザ発振ヘッド50は、サーボ
モータにより3軸線方向に移動される。この駆動機構
は、周知であり、ここでは詳記しない。
【0022】主軸台8 図3は、主軸台4及び第1送り台3の切断断面図であ
り、図4は図3のIV−IV線の切断断面図である。主軸台
本体51は、立方体状の形をしたものである。主軸台本
体51の下面には、割出軸52が一体に取り付けられて
いる。割出軸52は軸受53により回転自在に第1送り
台5に支持されている。割出軸52には、ウォームホイ
ール54が固定されている。ウォームホイール54は、
ウォーム55に噛み合っている。ウォーム55は、軸5
6を介してサーボモータ9により割出し回転される。
【0023】主軸台本体51内には、低速回転のための
低速主軸57が軸受58に支持されている。低速主軸5
7の外周には、ウォームホイール59が固定されてい
る。ウォームホイール59は、ウォーム72に噛み合っ
ている。ウォームホイール59は、軸60を介して低速
用モータ61により回転駆動される。低速主軸57の前
端面には、環状のカービックカップリング62が形成さ
れている。カービックカップリング62は、工具タレッ
ト29(図7,8参照)又は工作物チャック等を取り付
けるためのものである。
【0024】低速主軸57でかつカービックカップリン
グ62の外周には、環状の磁気チャック70が設けられ
ている。磁気チャック70は、角形の工作物又は異形の
工作物固定用の治具を吸着固定するためのものである。
【0025】低速主軸57と同軸で中心には、高速回転
のための高速主軸63が軸受64により回転自在に支持
されている。高速主軸63の前面には、テーパ穴65が
形成されている。高速主軸63の後端には、ACモータ
のモータロータ66が一体固定されている。更に高速主
軸63には、回転円盤71が取り付けられている。回転
円盤71は、エンコーダを更正する部品であり、高速主
軸63の回転数、回転方向、回転角を検出するものであ
る。このエンコーダの詳細な構造は周知であり、その説
明は省略する。
【0026】モータロータ66の外周でかつ主軸台本体
51には、モータ・ステータ67が一体に固定されてい
る。モータロータ66とモータ・ステータ67は、AC
モータを構成する。モータロータ66は、希望の角度位
置に割出しするための割出用モータ(図示せず)を備え
ている。
【0027】モータ・ステータ67内のコイルはその内
部抵抗により発熱する。このためモータ・ステータの外
周の外周の主軸台本体51には、螺旋状の溝であるオイ
ルジャケット68が形成されている。オイルジャケット
68には、冷凍装置で冷却された冷却油が流されてお
り、モータ・ステータ67を冷却する。高速主軸63の
最後部には、アンクランプシリンダ69が設けられてい
る。アンクランプシリンダ69は、低速主軸63のテー
パ穴65内に把持された工具をアンクランプするための
ものである。なお、テーパ穴65への工具の固定は、周
知の構造であるローレット、ドローバ、皿バネによって
行う(図示せず)。
【0028】一方、低速主軸57への工具タレットの取
付は、次のように行う。低速主軸57の前端面には、環
状にカービックカップリング62が形成されている。カ
ービックカップリング62は、工具タレット29に形成
されたカービックカップリング93(図8)に噛み合っ
て工具タレット29を低速主軸57に固定するためのも
のである。
【0029】工具タレット 図7に示すものは、工具タレット29の一部破断平面
図である。図8は図7のVIII-VIII 線の断面図である。
工具タレット29は、放射状に複数のタップ90、ドリ
ル91など回転工具と、旋削工具92等種々の工具を備
えているタレット刃物台である。例えば、回転工具であ
るタップ90は、タップチャック93で把持されてい
る。タップチャップ93は、タップ軸94の一端に設け
られており、タップ軸94の他端には、かさ歯車95が
キー止めされている。工具タレット本体89は、平面6
角形状であり高さを持った本体である。
【0030】6角の各辺には、タップ90、ドリル91
等の回転工具、旋削工具92、工作物把持用のサブチャ
ック96が取り付けられている。工具タレット29は加
工時には、主軸頭27又は主軸台8の前面に固定され
る。工具タレット本体89の側面には、環状にカービッ
クカップリング97が形成されている。このカービック
カップリング97は、低速主軸57の前端面に形成され
たカービックカップリング62に噛み合って工具タレッ
ト29を低速主軸57に固定する。
【0031】工具タレット本体89の側面中央には、テ
ーパシャンク98が回転自在に支持されている。テーパ
シシャンク98の一端には、かさ歯車99がキー固定さ
れている。かさ歯車99はかさ歯車95と噛み合ってい
る。テーパシャンク98は、高速主軸63のテーパ穴6
5に噛み合って工具タレット29を固定する。工具タレ
ット本体89の前面には、把持部88が形成されてい
る。把持部88は、工具タレット29をタレットソケッ
ト47に挿入して把持するためのものである。
【0032】作 動 以上のような構造の複数の加工要素を持つ加工システ
ムは、次のように作動する。NC装置100は、これか
ら加工しようとする工作物に合わせて工具タレット29
を選択する。工具タレット29は、工作物の加工内容に
応じてあらかじめ装着する工具が決められている。例え
ば、加工内容がドリル、外径、ネジ切り、外周研削加工
であれば、それらの加工ができるように、ドリル、外径
バイト、ネジ切りバイト、砥石が装着された工具タレッ
ト29を選択する。
【0033】工具タレット29は、工作物及び工具タレ
ット・マガジン40に複数個貯蔵されている。この工具
タレット29の交換は、NC装置100の指令により、
割出用サーボモータ44を起動し、ウォーム80、ウォ
ームホイール81を回転させて、工具マガジン本体46
を所望の角度に割出す(図1,2の状態)。この割出し
の状態は、工具マガジン本体46の空いているタレット
ソケット47側をコラム25側に向けた状態である。こ
の割出しと同時に又は平行してX2サーボモータ18、
Z2サーボモータ24、Y2サーボモータ28を起動さ
せて主軸頭27を工具タレット29の交換位置に移動さ
せる。すなわち、工作物及び工具タレット・マガジン4
0と主軸27を対向させ、マガジン本体46のタレット
ソケット47と工具タレット29の把持部96の中心線
を一致させる。
【0034】この中心線が一致し対向した状態で、Z2
サーボモータ24を駆動させて、主軸頭27を更にマガ
ジン本体46に近づけ、工具タレット29の把持部88
をタレットソケット47に挿入する。マガジン本体46
内のクランプ装置は、把持部96を把持する。この把持
後、主軸頭27内の工具クランプ装置は工具タレット2
9のクランプを解除する。この後、Z2サーボモータ2
4を起動させて、主軸頭27を再びマガジン本体46か
ら引き離す。
【0035】第4移動台41上の割出し用サーボモータ
44を起動させて、マガジン本体46を所望の角度に割
り出す。目的の工具タレット29がコラム25側に位置
すると、再びZ2サーボモータ24を移動させて主軸頭
27をマガジン本体46に近づける。主軸頭27内のク
ランプ装置は、工具タレット29のテーパシャンク98
を把持する。この把持後、マガジン本体46内のクラン
プ装置は工具タレット29を解放する。以上の動作で工
具タレット29の交換動作は終了する。
【0036】一方、この工具タレット29の交換後又は
前にチャック11に工作物Wを保持させる。工作物及び
工具タレット・マガジン40にベッド1の側面に配置し
た工作物及び工具タレット29のストッカー(図示せ
ず)から工作物を供給し搭載する。工作物及び工具タレ
ット・マガジン40は、工作物を搭載し室内面3,3上
を移動しチャック11に工作物を供給する。なお、この
移動をしないで、主軸台8を移動させても工作物を把持
しても良い。
【0037】次に、X2サーボモータ18、Z2サーボ
モータ24、Y2サーボモータ28を駆動し、主軸頭2
7を所定の加工位置に移動させる。高速主軸63を回転
させてチャック11を回転させて、主軸頭27の工具タ
レット29内の工具により旋削、ミーリング、穴あけ、
研削加工を行う。このとき加工は、X2,Y2,Z2軸
により行う。
【0038】更に、必要があれば、モータロータ66を
電磁的に固定し高速主軸63を固定し、Y1サーボモー
タ9を駆動させて主軸台8をY1の軸線の回りに割出し
回転させて同時5軸で必要な加工を行う。長尺の工作物
Wの場合には、テイルストック32とチャック11との
間に工作物Wを保持し通常の旋削、円筒研削、ミーリン
グ加工等の同様の加工を行う。更に、焼入れの必要があ
る工作物Wは、レーザ発振ヘッド50からしレーザを発
振させて焼入れ溶接などを行う。
【0039】加工が終了した工具Wは、工作物及び工具
タレット・マガジン40に搭載して排出する。
【0040】
【その他の実施例】前記した主軸は、中心が高速軸で外
周が低速軸であったが、この逆の配置でも良い。その駆
動手段もビルトインモータに限らず、公知の他の手段で
も良い。前記したテイルストック32には、工作物用の
チャックは装備していないが、テイルストック32は回
転駆動及び割出用のサーボモータ33を有しているので
ここで工作物用のチャックを設けても良い。前記工作物
Wの供給は、ベット1の近くに配置したロボット(図示
せず)又は上部に設けた工作物供給・排出装置(図示せ
ず)により供給又は排除しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上詳記したように、この発明の主軸駆
動装置は、高速低速自由に回転速度を選択できる。ま
た、加工の軸数を増加させることができる。更に、工作
物、工具タレットなどいずれも任意に装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は複数の加工要素を持つ加工システムの外
観を示す立体配置図である。
【図2】図2は図1のII矢視図である。
【図3】図3は主軸台の断面図である。
【図4】図4は図3のVI-VI 線で切断した断面図であ
る。
【図5】図5は主軸台の正面図である。
【図6】図6は図1のVI-VI 線で切断した断面図であ
る。
【図7】図7は工具タレットの正面である。
【図8】図8は図7VIII-VIII 線で切断した断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ベッド、2…樋、3…案内面、4…ラック、5…送
り台、8…主軸台、9…Y1サーボモータ、10…CI
サーボモータ、11…チャック、20…第2案内面、2
2…第3案内面、23…第3送り台、24…Z2サーボ
モータ、25…コラム、27…主軸頭、29…工具タレ
ット、32…テイルストック、40…工作物及び工具タ
レット・マガジン、49…レーザ加工機、50…レーザ
発振ヘッド、57…低速主軸、63…高速主軸、65…
テーパ穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の工具を保持する工具タレットの工具
    又は工作物をつかむ工作物チャックを回転駆動させるた
    めの工作機械用主軸であって次の要件からなるもの、 a.前記工作物又は前記工具タレット(29)の工具
    駆動するための複数の主軸(57,63)が設けられた
    主軸台(8)と、 b.前記主軸台(8)に設けられ、前記工作物チャック
    (11)又は前記工具タレット(29)のいずれも取り
    付け可能で高速で回転駆動される高速主軸(63)と、 c.前記高速主軸(63)を駆動するために前記主軸台
    (8)にステータ(67)が組み込まれ、かつ前記高速
    主軸(63)にロータ(66)が組み込まれた第1駆動
    手段(66,67)と、 d.前記高速主軸(63)に設けられ前記工作物チャッ
    ク(11)又は前記工具タレット(29)の工具を回転
    駆動時に係合するための第1係合手段(65)と、 e.前記高速主軸(63)と同軸に設けられ主に前記
    主軸(63)より低速の回転速度で駆動される低速
    軸(57)と、 f.前記低速主軸(57)を回転駆動し、かつ任意の角
    度位置に固定するための第2駆動手段(10,59,7
    2)と、 g.前記低速主軸(57)の前面に設けられ前記工具タ
    レット(29)に形成されたカービックカップリング
    (97)と噛み合う環状のカービックカップリング(6
    2)と からなる工作機械の主軸駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記低速主軸(57)の前端面に工作物を把持するため
    の磁気チャック(70)が設けられていることを特徴と
    する工作機械の主軸駆動装置。
JP3189256A 1991-07-03 1991-07-03 工作機械の主軸駆動装置 Expired - Fee Related JPH07102481B2 (ja)

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