JPH07102409A - 溶融紡糸装置 - Google Patents

溶融紡糸装置

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JPH07102409A
JPH07102409A JP24717693A JP24717693A JPH07102409A JP H07102409 A JPH07102409 A JP H07102409A JP 24717693 A JP24717693 A JP 24717693A JP 24717693 A JP24717693 A JP 24717693A JP H07102409 A JPH07102409 A JP H07102409A
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JP
Japan
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spinning
spun yarn
yarn
melt
spinneret
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Pending
Application number
JP24717693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Saito
寛治 斉藤
Kazuhiko Miyaishi
和彦 宮石
Han Matsubara
範 松原
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単糸が細デニールの糸条であっても操業性等
を悪化させることなく、太さむらの小さい糸条を紡糸可
能にする溶融紡糸装置を提供する。 【構成】 紡糸口金5を有する紡糸パック4を設けた溶
融紡糸部の下方に、前記紡糸口金5から流下する紡出糸
条20の片側から冷却風を吹き当てるようにしたチムニー
12を設けた溶融紡糸装置において、前記溶融紡糸部に隣
接する下部域に、前記紡出糸条20を挟んで前記チムニー
12の反対側に対向する吸引口9を持つ昇華物吸引装置8
を設け、さらに該吸引口9に隣接する下側に、前記紡出
糸条20の引取方向と該引取方向に交差する幅方向に延び
る整流板10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性重合体の溶融
紡糸装置に関し、さらに詳しくは、単糸が細デニールで
あっても太さむらのない紡出糸条が得られるようにした
溶融紡糸装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紡出糸条の太さむらを改良するた
めの溶融紡糸装置として、図2に示すような装置が知ら
れている(特公昭62−2041号公報)。この溶融紡
糸装置は、紡糸パック4の直下に排気吸引路7を開口さ
せると共に、その下方にスペーサー6によって狭められ
た遅延冷却部21を設けたもので、遅延冷却部21のモノマ
ー等の昇華物を含む気体を、排気吸引路7を介して排気
パイプ11より積極的に排気することにより、紡糸口金5
の紡糸孔の周囲への付着堆積を抑制すると共に、上記ス
ペーサー6を設けた遅延冷却部21により紡糸口金面直下
の紡出糸条20の乱れを防止し、太さむらを小さくするよ
うにしていた。
【0003】しかしながら、この溶融紡糸装置は単糸デ
ニールが2デニール以上の糸条の太さむらの改良には有
効であるものの、単糸が細デニール、特に1.5デニー
ル以下の糸条を紡糸する場合は、チムニーからの冷却風
に対向する反対側からの気流が吸引口に流入して口金直
下に乱流状態が生じるため糸揺れが著しくなり、太さむ
らを改良することができなかった。 一方、一般に、紡
出糸条の太さむらの低減には、チムニーの冷却風の風速
を増大し、冷却効果を大きくすることが有効であるとさ
れているが、単糸が細デニールの紡出糸条の場合は、風
速が増大すると紡出糸条が紡糸口金周辺部に接触し易く
なるため、操業性等が低下するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、単糸
が細デニールの糸条であっても操業性等を悪化させるこ
となく、太さむらの小さい糸条を紡糸可能にする溶融紡
糸装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、紡糸口金を有する紡糸パックを設けた溶融紡糸部
の下方に、前記紡糸口金から流下する紡出糸条の片側か
ら冷却風を当てるようにしたチムニーを設けた溶融紡糸
装置において、前記溶融紡糸部に隣接する下部域に、前
記紡出糸条を挟んで前記チムニーの反対側に対向するよ
うにした吸引口を持つ昇華物吸引装置を設け、さらに該
吸引口に隣接する下側に、前記紡出糸条の引取方向と該
引取方向に交差する幅方向に延びる整流板を設けたこと
を特徴とするものである。
【0006】このように溶融紡糸部に隣接する下部域
に、紡出糸条を挟んでチムニーの反対側に対向するよう
に昇華物吸引装置の吸引口を設け、かつこの吸引口に隣
接する下側に、紡出糸条の引取方向に沿わせて整流板を
設けることにより、口金直下部での気流の乱れを抑制す
ることができる。このため、紡出直後の不安定な紡出糸
条の糸揺れを抑制し、太さむらを低減することができ
る。
【0007】以下、図面を参照して本発明を詳しく説明
する。本発明の溶融紡糸装置は、図1に示すように、熱
可塑性重合体の溶融押出機1とスピンブロク2とを有
し、スピンブロク2は、溶融重合体の計量ポンプ3、紡
糸口金5を有する紡糸パック4、紡糸口金5直下に末広
がり状の空間を形成するスペーサー6で取り囲まれた遅
延冷却部21を内設した溶融紡糸部を構成している。スピ
ンブロック2の下方にはチムニー12が設けられ、紡出口
金5から流下する紡出糸条20の片側から冷却風を吹き付
けるようになっている。このチムニー12の上部に紡出糸
条20を挟んで吸引口9が対向するように開口した昇華物
吸引装置8が設置されている。
【0008】この溶融紡糸装置において、溶融押出機1
から押出された溶融重合体は、計量ポンプ3で計量され
て紡糸パック4に供給され、紡糸口金5から吐出されて
紡出糸条20を形成する。紡出糸条20は遅延冷却部21を経
由した後、チムニー12から吹き出す冷却風によって強制
的に冷却された後、引取ローラ16, 17を経て巻取機18に
よりパッケージ19として巻き取られる。また、紡糸口金
5から紡出糸条20と共に排出されるモノマー等の昇華物
は、チムニー12から吹き出た冷却風の一部と一緒に吸引
口9から昇華物吸引装置8に吸引されるようになってい
る。
【0009】上記構成において、引取ローラ16、17は互
いに同速であってもよいし、引取ローラ17を引取ローラ
16よりも回転速度の大きい加熱ローラとし、引取ローラ
16と17との間で紡出糸条20を延伸するようにしてもよ
い。また、さらに引取ローラ16,17を介さずに直接巻き
取る場合にも同様に適用することができる。13は油剤付
与手段、14は交絡付与手段であり、これらは必要に応じ
て設けることができる。
【0010】上記昇華物吸引装置8の吸引口9の下側に
は、紡出糸条20の引取方向に沿って整流板10が設けられ
ている。このように整流板10を、昇華物吸引装置8の吸
引口9に隣接する下側に設けているため、整流板10がチ
ムニー12から吹き出す冷却風に対して糸条を挟んで反対
側から吸引口9に流れ込もうとする気流を阻止し、昇華
物吸引風とチムニー冷却風及び外部流入用風が分離され
て層状に流れるようになるため、紡出糸条20の糸揺れが
大幅に低減され、太さむらを低減することができる。
【0011】このような作用を行う整流板10は、紡出糸
条20から冷却風の吹出し方向に2〜10cm隔てた距離D
で、かつ紡出糸条20の引取方向に5〜15cmの長さSにす
るとよく、このような距離D及び長さSとすることによ
り、後述の実施例1に記載するように、さらに太さむら
の低減効果を向上することができる。また、さらに好ま
しくは、整流板10の紡出糸条20の引取方向に直交する方
向の幅Wは、紡糸口金5に設けた紡糸孔群に対する最大
外接円の直径よりも4cm以上大きな寸法にすることが望
ましい。このような幅Wにすることにより糸条を挟んで
チムニーに相対する側から吸引口に流入する風の流れを
抑制する効果が確実となるため、整流板10による太さむ
ら低減効果は一層向上する。
【0012】この整流板の形状は、冷却風に対面するも
のであればよく特に限定れるものではなく、平板であっ
ても、或いは紡出糸条の周囲を半周又はそれ以下の湾曲
面で取り囲む曲板であってもよい。また、前記昇華物吸
引装置8は、吸引口9の開口寸法Rを紡出糸条20の引取
方向に沿って3〜20cmにすることが望ましい。3cm未満
では昇華物の吸引能力が低いだけでなく、昇華物が吸引
口に詰るという問題が生じる。また、20cmより大きい
と、吸引量が大きくなりすぎ、逆に糸揺れを拡大するた
め好ましくない。この吸引口の長さRを上記寸法にする
ことにより、紡糸中に排出される昇華物等をチムニーか
らの冷却風の一部と共に効果的に排出除去することがで
きる。
【0013】
【作用】本発明の溶融紡糸装置は、紡出糸条を挟んでチ
ムニーの反対側に対向する吸引口を持つ昇華物吸引装置
を設け、さらに該吸引口に隣接する下側に前記紡出糸条
の引取方向と該引取方向と交差する幅方向に延びる整流
板を設けたものであり、このような構成により昇華物吸
引装置下部より流入する風が吸引口に引き込まれること
による口金下の気流の乱れを抑制されるため、糸揺れを
小さくすることができ、ひいては特に単糸繊度1.5デ
ニール以下の細単糸繊度の糸条であっても太さむらを小
さくし、安定した製糸を行うことが可能となるのであ
る。
【0014】
【実施例】
実施例1 図1の溶融紡糸装置を使用し、昇華物吸引装置の吸引口
の寸法Rを10cmにした点を共通にし、整流板の紡出糸条
からの離間距離Dを 1.5cm, 2.5cm, 9.5cm及び13cmの4
水準に異ならせ、かつ、その長さSを2cm,7cm,10c
m,13cm及び18cmの5水準に異ならせて、4,700m/minの
引取速度で、70デニール,68フィラメント(単糸デニー
ル約1d) のナイロン糸を引取った。得られた糸のウー
スター斑(U%)を、計測器工業 (株) 製EVENNE
S・TESTERを用いて測定し、その結果を表1に示
した。
【0015】 表1の結果から、整流板を設けたことにより整流板を設
けない場合よりもウースター斑が小さいことが判る。ま
た、整流板の離間距離Dを2〜10cm、長さSを5〜15cm
にすれば、ウースター斑を0.6%以下という著しく小さ
な値にすることができることが判る。
【0016】実施例2 整流板の長さSを10cm、紡出糸条からの離隔距離Dを2.
5cm にした点を共通にし、紡糸孔群の最大外接円6cmに
対して整流板の紡出糸条の引取方向に直交する方向の幅
Wを5cm,9cm、11cm,20cmとにそれぞれ異ならせて、
実施例1と同様にして紡糸した。得られた紡出糸条のウ
ースター斑を測定した結果を表2に示した。
【0017】 表2から、整流板の幅Wは長くした方がウースター斑が
少なくなることがわかる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、溶融紡糸部に隣接する
下部域に、紡出糸条を挟んでチムニーの反対側に対向す
るように昇華物吸引装置の吸引口を設け、この吸引口に
隣接する下側に、紡出糸条の引取方向に沿わせた整流板
を設けたので、溶融紡糸部の下部で糸条を挟んで冷却風
に対向した側からの風の流入による口金直下での気流の
乱れを抑制することができる。このため、単糸が細デニ
ールの場合であっても紡出糸条の糸揺れを抑制し、太さ
むらを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融紡糸装置の1例を示す概略断面図
である。
【図2】従来の溶融紡糸装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 スピンブロック 4 紡糸パ
ック 5 紡糸口金 7 排気吸
引路 8 昇華物吸引装置 9 吸引口 10 整流板 12 チムニ
ー 20 紡出糸条 S 整流板
の長さ D 整流板の離間距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸口金を有する紡糸パックを設けた溶
    融紡糸部の下方に、前記紡糸口金から流下する紡出糸条
    の片側から冷却風を吹き当てるようにしたチムニーを設
    けた溶融紡糸装置において、 前記溶融紡糸部に隣接する下部域に、前記紡出糸条を挟
    んで前記チムニーの反対側に対向する吸引口を持つ昇華
    物吸引装置を設け、さらに該吸引口に隣接する下側に、
    前記紡出糸条の引取方向と該引取方向に交差する幅方向
    に延びる整流板を設けた溶融紡糸装置。
  2. 【請求項2】 前記整流板の前記紡出糸条からの離間距
    離を2〜10cm、前記紡出糸条の引取方向に沿う長さを5
    〜15cmにした請求項1に記載の溶融紡糸装置。
  3. 【請求項3】 前記整流板が紡出糸条の引取方向に直交
    する方向の幅を、前記紡糸口金に設けた紡糸孔群に対す
    る最大外接円直径よりも4cm以上大きな寸法にした請求
    項2に記載の溶融紡糸装置。
  4. 【請求項4】 前記昇華物吸引装置の吸引口が前記紡出
    糸条の引取方向に沿う長さを3〜20cmにした請求項2又
    は請求項3に記載の溶融紡糸装置。
JP24717693A 1993-10-01 1993-10-01 溶融紡糸装置 Pending JPH07102409A (ja)

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ID=17159575

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049325A (ja) * 2001-08-01 2003-02-21 Teijin Ltd ポリトリメチレンテレフタレート繊維の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003049325A (ja) * 2001-08-01 2003-02-21 Teijin Ltd ポリトリメチレンテレフタレート繊維の製造方法

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