JPH07101658A - エスカレータ - Google Patents

エスカレータ

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JPH07101658A
JPH07101658A JP5250684A JP25068493A JPH07101658A JP H07101658 A JPH07101658 A JP H07101658A JP 5250684 A JP5250684 A JP 5250684A JP 25068493 A JP25068493 A JP 25068493A JP H07101658 A JPH07101658 A JP H07101658A
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JP
Japan
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sprocket
wheelchair
roller
escalator
tread
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JP5250684A
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English (en)
Inventor
Yoshio Ogimura
佳男 荻村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車いす踏段を付勢する付勢装置へのスプロケッ
ト噛み合い時のスプロケット歯先とローラとの衝突を防
ぐ。 【構成】スプロケット14が両端ローラ30Bから離脱する
ときのスプロケット14の姿勢を、このスプロケット14の
進行方向と直交する軸に対して対称にする。ローラ保持
器41には、ねじりコイルばね42を設けて、ローラ保持器
41をローラ支持板40の側面端に押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車いす運転時に通常
運転時の通常形態から車いすを搭載可能な車いす形態に
変態動作する車いす用踏段を備えたエスカレータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の車いす用踏段を備えたエスカレー
タは、例へば、特開平4-201987号公報等に示されている
ように、エスカレータの複数の通常踏段間に配置された
単一または複数の車いす用踏段と、この車いす用踏段の
内部に配設され車いす運転時にスプロケット軸の回転に
基ずき動作して車いす用踏段を通常形態から車いすを搭
載可能な車いす形態にあるいは車いす形態から通常形態
に動作させる駆動力伝達機構と、主枠の内部の乗降口相
当部にそれぞれ配置され車いす運転時に上昇させたチェ
ーンを移動してくる車いす用踏段のスプロケット軸のス
プロケットに噛合させスプロケット軸を回転させる仕掛
装置とから構成されている。
【0003】図6は、車いす用踏段を備えた従来のエス
カレータを示す右側面図である。図6において、符号1
は下階の乗り口2と上階の降り口3の間に配置されたエ
スカレータで、符号1aは山形鋼などで製作されたトラ
ス、符号4は車いす利用者、符号5はエスカレータの係
員、符号6は乗り口2に設けられて係員5に連絡するた
めの係員呼出ボタン、符号7はエスカレータ1の欄干に
設けられた車いす運転切換スイッチ、符号8は同じく車
いす運転ボタン、符号9は踏段で、乗り口2と降り口3
付近では、後述するように複数個の踏段9の上面は一平
面となり、途中の傾斜部では各踏段9の上面は互いに通
常の段差を形成する。
【0004】符号10は多数の踏段9の間に配置された第
1の車いす用踏段、符号11は同じく第2の車いす用踏
段、符号12は同じく第3の車いす用踏段、符号13は図7
〜図9で後述するように車いす運転時に車いす用踏段を
車いす搭載可能な状態に変形させたり通常運転状態に復
帰させるための付勢装置である。
【0005】図7,図8,図9,図10及び図11は、車い
す用踏段の構成と動作を示す図である。このうち、図7
は、乗り口又は降り口を通常運転されるときの各車いす
用踏段10,11,12の状態を示す。また、図8は、車いす
用踏段が付勢され、車いす等を搭載して運転されるとき
を示す。
【0006】図9は、車いす用踏段10,11,12の付勢装
置が付勢され、車いすを搭載可能な状態でトラスの斜辺
部を走行している状態を示す。図10及び図11は、車いす
用踏段の外観を示す斜視図で、このうち図10は通常運転
状態を、図11は車いす搭載可能に動作した状態を示す。
【0007】図7,図8及び図9において、符号13は、
図6で示した車いす用踏段の付勢装置の詳細図である。
図7で示す符号30は付勢装置13に取り付けられたチェー
ンで、符号14A,14B,14Cは、チェーン30と噛み合う
車いす用踏段側に取り付けられたスプロケット、符号15
A,15B,15Cは、スプロケット14A,14B,14Cの回
転力により踏段内機構を駆動する駆動部である。
【0008】第1の車いす用踏段10は、踏段の一部が傾
斜する踏段で、図10〜図11に示す傾斜踏段部16が固定踏
段部17の中央部に設けられている。通常運転状態では、
傾斜踏段部16に取り付けられた駆動部15Aから保持子18
Aが突出し、固定踏段部17の保持器19Aと噛み合い、傾
斜踏段部16と固定踏段部17が一体となっている。傾斜動
作時には保持子18Aが保持器19Aから外れ、図7,図8
及び図9で示す傾斜回転軸20を軸心として図11に示すよ
うに下向きに傾く。
【0009】第2の車いす用踏段11は、第3の車いす用
踏段12の踏板部分を連結し、斜辺走行時に踏段約2個分
の踏面を形成する連結装置を備えた踏段である。この連
結装置は、図7〜図9に示す駆動部15Bで歯車21が回転
し、この歯車21と下面が噛み合うラック歯を備えた連結
棒22が左右に移動して、左側の第3の車いす用踏段12と
図8及び図9に示すように連結、離脱する。
【0010】第3の車いす用踏段12は、図7〜図9に示
すように固定踏段部24の内側の連結踏段部23が第2の車
いす用踏段11に連結されて広い踏面を構成する。これら
の連結踏段部23と固定踏段部24は、パンタグラフ25で連
結されているとともに、連結踏段23の変位が所定の範囲
に規制されている。
【0011】通常運転状態では、固定踏段部24に取り付
けられた駆動部15Cで保持子18Cが突出し、連結踏段部
23の保持器19Cと噛み合い、連結踏段部23と固定踏段部
24が一体となっている。第2,第3の車いす用踏段の連
結動作時は、保持子18Cが保持器19Cから外れ、連結踏
段部23が第2の車いす用踏段11に追従して上面が同一面
となる。さらに、第3の車いす用踏段12には、車いす等
の搭載時に車いす等の転落を防ぐための一対の車止め26
が設けられ、この車止め26は駆動部15Cで踏板上面に突
出しあるいは退入する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この方法によると、特
開平4-201987号公報の図6の平面図を示す図12に示すよ
うに、仕掛装置13のチェーン30に車いす用踏段10のスプ
ロケット14が進入、離脱を繰り返すときに、図13に示す
ようにスプロケット進入時の歯の位置によっては、チェ
ーン30の最初のローラ30Aとスプロケット14の歯先が衝
突し、円滑に噛み合わないおそれがあった。
【0013】この問題を解決するために、前述した特開
平4-201987号公報では、詳細後述する図14に示すよう
に、スプロケット14の歯形をチェーン30との噛合が円滑
になるように選定する方法が提案されている。
【0014】しかし、この特許公開公報に示されている
方法においても、次のような問題がある。すなわち、図
14において、スプロケット14が左側の位置から矢印31で
示すように右の方向に移動するときに、スプロケット14
が最後に噛み合うローラ30Bを離れるときのスプロケッ
ト14の状態は、同一方向にスプロケットが移動し、再び
左側の位置でローラ30Aに噛み合う場合は問題ないが、
矢印31の方向に進行後、据付調整時などのようにエスカ
レータを逆転させた場合には、スプロケット14とローラ
30Bとの間隙がないので、スプロケットの歯先とローラ
とが接触するおそれがある。
【0015】さらに実製品では、部品と組立上の誤差で
スプロケット14とローラ30Bとの距離Eをいつも一定に
保つことはできないので、上記のようにスプロケット逆
進入時に距離Eが短くなったときには、図13に示すよう
にスプロケットの歯先とローラ30Bが衝突するおそれが
ある。
【0016】そこで、本発明は、エスカレータの進行方
向の如何にかかわらず、スプロケットの姿勢を常に一定
に維持し、ローラとの噛合を確実且つ円滑に行うことの
できるエスカレータを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トラスに巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの
車いす用踏板を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、
駆動部のスプロケットの噛み合いによりこのスプロケッ
トを回転させるローラ列が設けられたエスカレータにお
いて、ローラ列の端部ローラと離脱するスプロケットが
このスプロケットの進行方向と直交する軸に対して対称
となるようにスプロケットの歯形を選定したことを特徴
とする。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、トラスに
巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの車いす用踏板
を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、駆動部のスプ
ロケットの噛み合いによりこのスプロケットを回転させ
るローラ列が設けられたエスカレータにおいて、ローラ
列の端部ローラを揺動自在に弾性支持する保持部を設け
たことを特徴とする。
【0019】また、請求項3に記載の発明は、トラスに
巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの車いす用踏板
を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、駆動部のスプ
ロケットの噛み合いによりこのスプロケットを回転させ
るローラ列が設けられたエスカレータにおいて、ローラ
列の端部ローラと離脱するスプロケットがこのスプロケ
ットの進行方向と直交する軸に対して対称となるように
スプロケットの歯形を選定するとともに、端部ローラ離
脱時のスプロケットの姿勢を保持する保持機構を備えた
ことを特徴とする。
【0020】さらに、請求項4に記載の発明は、トラス
に巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの車いす用踏
板を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、駆動部のス
プロケットの噛み合いによりこのスプロケットを回転さ
せるローラ列が設けられたエスカレータにおいて、ロー
ラ列の端部ローラと離脱するスプロケットがこのスプロ
ケットの進行方向と直交する軸に対して対称となるよう
にスプロケットの歯形を選定するとともに、スプロケッ
トに端部ローラ離脱時のスプロケットの姿勢を保持する
保持機構を備え、この保持機構を、スプロケットの軸部
に形成された凹凸係合部と、スプロケット保持部に設け
られ凹凸係合部に押圧される弾性係合部で構成したこと
を特徴とする。
【0021】
【作用】ローラ列に進入するスプロケットは、歯先とロ
ーラの頂部との衝突が回避される。
【0022】
【実施例】図1は、本発明のエスカレータを示す部分縦
断面図で、従来の技術で示した図12に対応する図であ
る。また、図2(a)は図1のA−A断面図、図2
(b)は図1のB−B断面図である。図1において、符
号40はローラ支持プレート、符号30Cは中間ローラ、符
号30A,30Bは両端のローラで、これらのローラ30A,
30B,30Cはローラ保持器41に保持され、このローラ保
持器41の下部には、ローラ支持板40に貫設された軸40a
が貫通し、この軸40aに遊嵌されたねじりコイルばね42
により両側に押圧されている。
【0023】図1において、スプロケット14は、ローラ
列から歯が離れる瞬間の姿勢を示しており、Z−Z軸に
対して歯形が対称となるように両端のローラ30A,30B
の位置Cを決定する。また、このときのスプロケット14
の歯先と中間ローラ30Cとの間隙Dが、スプロケット14
とローラ列の距離Eの誤差ΔEよりも大きくなるよう
に、次式によってスプロケットの歯形を選定する。
【0024】
【数1】 ここで、D0 ;スプロケットのピッチ円直径 D1 ;スプロケットの刃先円直径 γ ;スプロケットの刃底の半径 γ1;スプロケットの刃先の半径 ΔE;スプロケットとローラ30Cの距離の誤差 以下、式(1)とした理由を説明する。スプロケット14
の刃先とローラ30CのとのスキマBは、 D=[D0 /2−γ]−[(D1 /2−γ1) cosψ+γ1] …(2) ここで、φ;スプロケットの刃の角度(位置)今、スプ
ロケット14の刃数をnとすると、刃と刃の角度ピッチp
は、 p= 360°/n …(3) スプロケットとローラ列の噛み合いが図1のX軸・Z軸
の第1及び第2象限か、または、第3及び第4象限でお
こなわれる場合は、スプロケットの姿勢は、Z−Z軸に
関して対称であり、第1〜第4象限全てでおこなわれる
場合は、Z−Z軸及びX−X軸に関して対称である必要
がある。このうち、前者では、nは正の整数となり、後
者では、偶数となる。
【0025】一方、スプロケット14がローラ列を離れる
とき、最後にローラ30bと噛み合うスプロケットの刃14
bは、Z−Z軸よりθだけずれた位置にくるが、上述の
対称性から、 θ=p/2 …(4) である。したがって、式(3)と式(4)から、 ψ=p+θ=p+p/2=3/2p= 1.5p= 360°/n× 1.5…(5) となる。
【0026】式5を式(2)に代入して、 B=[D0 /2−γ] −[(D1 /2−γ1)cos (360/n× 1.5)+γ1] …(6) ところで、スプロケット14とローラ30Cとの距離Eは計
算上、 E=D0 /2 …(7) であり、Eに誤差がない(ΔE=0)とすると、
【数2】 であれば、計算上は、スプロケットとローラの衝突はな
くなる。
【0027】しかし、実用化するうえで必要な裕度を1
mmとすると、
【数3】 となる。
【0028】さらに、スプロケット14とローラ30Cを取
り付ける周辺部品の誤差と組立誤差ΔEを考慮すると、
【数4】 以上をまとめると、スプロケットとローラ列が衝突しな
いためのスプロケットの刃形選定条件は、式(1)とな
る。
【0029】参考として、具体的計算例を表1に示す。
ΔEとして1mmを考えると、D≧2mmならば使用可能で
ある。
【0030】
【表1】 スプロケット14の動きを、図3(a),(b)に基いて
説明する。(a)は、スプロケット14が端部ローラ30B
の左側の中間ローラ30Cを通過したときの状態である。
このとき、端部ローラ30Bとスプロケットとが噛合を開
始し、さらにスプロケットが移動すると、(b)のよう
に、端部ローラ30Bをスプロケットが通過したときにス
プロケット14はZ−Z軸に関し対称となる。
【0031】次に、端部ローラの他の働きについて説明
する。上述のようにローラ列を構成すると、(b)のよ
うに、スプロケット14が端部ローラ30Bから離された
後、さらに矢印31方向に移動した後進行方向を変えて逆
進入した場合、スプロケット14の歯先が端部ローラ30B
に接触し、特にスプロケットがローラ列に近寄る方向に
心ずれして逆進入した場合は、歯先が端部ローラ30Bに
衝突する。このとき、この端部ローラ30Bは、図4に示
すようにスプロケット14が進入してくる方向に対しては
スプロケット14から退避する方向に傾動可能に支持され
ており、スプロケットの歯先と衝突しても双方ともなん
ら抵抗を受けることなく、スプロケット14は端部ローラ
30Bを通過し、次の中間ローラ30Cと円滑に噛み合いで
きる。
【0032】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。第1の実施例に加え、スプロケット軸に図4(b)
(図1のZ−Z軸断面相当)に示すスプロケットの姿勢
保持機構を追加したものである。図中、符号14はスプロ
ケット、符号43はスプロケット軸、符号44はスプロケッ
ト軸43と踏段本体10との間の軸受け、符号45はスプロケ
ット14と踏段本体10間に介在配置された皿ばね、符号46
は同じく摩擦プレートである。
【0033】この場合には、スプロケット14が端部ロー
ラ30Bを離れて自由状態となっても、皿ばね45によるば
ね圧で踏段本体10とスプロケット14間に圧力が作用し、
その摩擦力によってスプロケットが次にローラ列と噛合
を開始するまで姿勢を維持し続けることがき、噛み合い
を更に円滑に行うことができる。
【0034】また、異る他の実施例として、例えば図5
に示すように、スプロケット14のボス部分47にスプロケ
ットの歯数と同数の凹凸を設け、ボール式ラッチ50を備
えた機構によりスプロケットの姿勢を一定に保つように
してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
トラスに巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの車い
す用踏板を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、駆動
部のスプロケットの噛み合いによりこのスプロケットを
回転させるローラ列が設けられたエスカレータにおい
て、ローラ列の端部ローラと離脱するスプロケットがこ
のスプロケットの進行方向と直交する軸に対して対称と
なるようにスプロケットの歯形を選定することで、ロー
ラ列に進入するスプロケットとローラの頂部との衝突を
回避したので、エスカレータの進行方向の如何にかかわ
らず、スプロケットの姿勢を常に一定に維持し、ローラ
との噛み合いを確実且つ円滑に行うことのできるエスカ
レータを得ることができる。
【0036】また、請求項2に記載の発明によれば、ト
ラスに巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの車いす
用踏板を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、駆動部
のスプロケットの噛み合いによりこのスプロケットを回
転させるローラ列が設けられたエスカレータにおいて、
ローラ列の端部ローラを揺動自在に弾性支持する保持部
を設けることで、ローラ列に進入するスプロケットとロ
ーラの頂部との衝突を回避したので、エスカレータの進
行方向の如何にかかわらず、スプロケットの姿勢を常に
一定に維持し、ローラとの噛み合いを確実且つ円滑に行
うことのできるエスカレータを得ることができる。
【0037】また、請求項3に記載の発明によれば、ト
ラスに巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの車いす
用踏板を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、駆動部
のスプロケットの噛み合いによりこのスプロケットを回
転させるローラ列が設けられたエスカレータにおいて、
ローラ列の端部ローラと離脱するスプロケットがこのス
プロケットの進行方向と直交する軸に対して対称となる
ようにスプロケットの歯形を選定するとともに、端部ロ
ーラ離脱時のスプロケットの姿勢を保持する保持機構を
備えることで、ローラ列に進入するスプロケットとロー
ラの頂部との衝突を回避したので、エスカレータの進行
方向の如何にかかわらず、スプロケットの姿勢を常に一
定に維持し、ローラとの噛み合いを確実且つ円滑に行う
ことのできるエスカレータを得ることができる。
【0038】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
トラスに巻装された固定踏板に車いす用踏板とこの車い
す用踏板を駆動する駆動部が設けられ、トラスに、駆動
部のスプロケットの噛み合いによりこのスプロケットを
回転させるローラ列が設けられたエスカレータにおい
て、ローラ列の端部ローラと離脱するスプロケットがこ
のスプロケットの進行方向と直交する軸に対して対称と
なるようにスプロケットの歯形を選定するとともに、ス
プロケットに端部ローラ離脱時のスプロケットの姿勢を
保持する保持機構を備え、この保持機構を、スプロケッ
トの軸部に形成された凹凸係合部と、スプロケット保持
部に設けられ凹凸係合部に押圧される弾性係合部で構成
することで、ローラ列に進入するスプロケットとローラ
の頂部との衝突を回避したので、エスカレータの進行方
向の如何にかかわらず、スプロケットの姿勢を常に一定
に維持し、ローラとの噛み合いを確実且つ円滑に行うこ
とのできるエスカレータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエスカレータの一実施例を示す部分縦
断面図。
【図2】(a)は、図1のA−A断面図、(b)は、図
1のB−B断面図。
【図3】本発明のエスカレータの作用を示す部分縦断面
図。
【図4】(a)は、本発明のエスカレータの図3と異る
作用を示す部分縦断面図、(b)は、本発明の他の実施
例を示す部分縦断面図。
【図5】本発明のエスカレータの異る他の実施例を示す
部分縦断面図。
【図6】従来のエスカレータの一例を示す右側面図。
【図7】従来のエスカレータの要部を示す右側面図。
【図8】従来のエスカレータの作用を示す部分右側面
図。
【図9】従来のエスカレータの図8と異る作用を示す部
分右側面図。
【図10】従来のエスカレータの要部を示す斜視図。
【図11】従来のエスカレータの作用を示す部分斜視
図。
【図12】従来のエスカレータの要部を示す図7と異る
右側面図。
【図13】従来のエスカレータの作用を示す説明図。
【図14】従来のエスカレータの作用を示す図13と異る
説明図。
【符号の説明】
1…エスカレータ、2…乗り口、3…降り口、4…車い
す利用者、5…係員、6…係員呼出しボタン、7…車い
す運転切換スイッチ、8…車いす運転ボタン、9…踏
段、10,11,12…車いす用踏段、13…仕掛装置、14…ス
プロケット、15A,15B,15C…駆動部、16…傾斜踏段
部、17…固定踏段部、18A,18C…保持子、19A,19B
…保持器、20…傾斜回転軸、21…歯車、22…連結棒。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラスに巻装された固定踏板に車いす用
    踏板とこの車いす用踏板を駆動する駆動部が設けられ、
    前記トラスに、前記駆動部のスプロケットの噛み合いに
    よりこのスプロケットを回転させるロ―ラ列が設けられ
    たエスカレータにおいて、前記ローラ列の端部ローラと
    離脱する前記スプロケットがこのスプロケットの進行方
    向と直交する軸に対して対称となるように前記スプロケ
    ットの歯形を選定したことを特徴とするエスカレータ。
  2. 【請求項2】 トラスに巻装された固定踏板に車いす用
    踏板とこの車いす用踏板を駆動する駆動部が設けられ、
    前記トラスに、前記駆動部のスプロケットの噛み合いに
    よりこのスプロケットを回転させるローラ列が設けられ
    たエスカレータにおいて、前記ローラ列の端部ローラを
    揺動自在に弾性支持する保持部を設けたことを特徴とす
    るエスカレータ。
  3. 【請求項3】 トラスに巻装された固定踏板に車いす用
    踏板とこの車いす用踏板を駆動する駆動部が設けられ、
    前記トラスに、前記駆動部のスプロケットの噛み合いに
    よりこのスプロケットを回転させるローラ列が設けられ
    たエスカレータにおいて、前記ローラ列の端部ローラと
    離脱する前記スプロケットがこのスプロケットの進行方
    向と直交する軸に対して対称となるように前記スプロケ
    ットの歯形を選定するとともに、前記スプロケットに前
    記端部ローラ離脱時の前記スプロケットの姿勢を保持す
    る保持機構を備えたことを特徴とするエスカレータ。
  4. 【請求項4】 保持機構を、スプロケットの軸部に形成
    された凹凸係合部と、スプロケット保持部に設けられ前
    記凹凸係合部に押圧される弾性係合部で構成したことを
    特徴とする請求項4に記載のエスカレータ。
JP5250684A 1993-10-06 1993-10-06 エスカレータ Pending JPH07101658A (ja)

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