JPH07101483A - ガラス用合紙 - Google Patents

ガラス用合紙

Info

Publication number
JPH07101483A
JPH07101483A JP24673593A JP24673593A JPH07101483A JP H07101483 A JPH07101483 A JP H07101483A JP 24673593 A JP24673593 A JP 24673593A JP 24673593 A JP24673593 A JP 24673593A JP H07101483 A JPH07101483 A JP H07101483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sodium tetraborate
plate glass
water
glass
guard sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24673593A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kudo
透 工藤
Hidehiro Fujita
英博 藤田
Kiyoshi Matsumoto
松本  潔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP24673593A priority Critical patent/JPH07101483A/ja
Publication of JPH07101483A publication Critical patent/JPH07101483A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ガラス板間に挟み込む合紙である。それには、
4硼酸ナトリウムが50mg/m2 以上含有される。 【効果】長期間保存しても、ガラス表面に付着した合紙
からの樹脂分等が、洗浄により容易に除去される。ま
た、緩衝性、吸水性も従来にものと同程度に有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、積み重ねて保管、荷
役、搬送されるガラス板間に挟み込まれる合紙に関す
る。
【従来の技術】多数の板ガラスを積層して保管や荷役、
搬送する場合、ガラス表面に空気中の水分が吸着しガラ
ス中のアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンが
イオン交換することにより溶出し、ガラス表面が強アル
カリ性となるため、ガラスが侵食されたり、難水溶性の
炭酸塩を析出し、いわゆる焼け現象が生じる。また、ガ
ラス板同士が接触したり衝撃を受けたりすると、傷が付
いたり破損する恐れがある。これらの現象を防ぐために
従来からガラス板間に合紙を挾むようにしている。これ
らのガラス用合紙に関しては、その含有する樹脂分が板
ガラス表面に転写し、いわゆる紙跡と称する紋様、ヘー
ズ等が生じる場合があるため、これらを防止するため、
含有樹脂分の低減(特開昭60−181399等)や表
面粗度の調整(特開平2−40798)、pHの調整、
吸水度の増加あるいは一定量のアルミニウム化合物の添
加(特開平4−60933)などが図られてきた。
【発明が解決しようとする課題】近年のガラスの用途多
様化に伴い、ガラス表面の清浄性への要求が高まり、ガ
ラス表面のわずかな撥水性が忌避される場合が増加して
いる。清浄なガラス表面は水の接触角にして10°以下
で、親水性でいえるが、極めてわずかな有機物質の付着
により撥水性となる。従って本来有機化合物であるとこ
ろの紙を用いる以上撥水性の完全なる回避は避けられ
ず、また樹脂分を低含有量に制御しても空気中の有機化
合物を合紙自体も吸着していくので、従来の技術では不
充分であった。本発明は、従来の技術が有していた上記
課題を解消し、ガラスがほとんどの場合輸送、保管後使
用前に洗浄されることを勘案し、合紙等から有機化合物
がガラス表面に付着しても、それが容易に水洗浄により
除去され、清浄性を回復することが可能な合紙を提供す
るものである。
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス板間に
挟み込む合紙であって、4硼酸ナトリウムを50mg/
2 以上含んでいることを特徴とするガラス用合紙であ
る。本発明においてガラス用合紙に含有される4硼酸ナ
トリウムは、ガラス表面に付着した有機化合物を水洗に
より除去する作用をする。この4硼酸ナトリウムの含有
量が、50mg/m2 未満では上記作用が不充分であ
る。一方、1000mg/m2 以上含有する合紙は、コ
ストが高くなり、製造するのが難かしくなるので好まし
くない。4硼酸ナトリウムは、単独または水和物の状態
で合紙に含有されるが、上記含有量は水を除いた4硼酸
ナトリウム単体に換算した値である。
【作用】本発明においては、4硼酸ナトリウム等が合紙
からガラス表面に転移し、ガラス表面上に微量存在した
状態にある。従って、4硼酸ナトリウム等と同時または
後から転移した合紙中の有機化合物はガラス面と直接接
触しない。この状態のガラスを水洗した場合、有機化合
物は水に溶解、脱離する4硼酸ナトリウム等に同伴され
極めて容易にガラスから除去され、撥水性、紙跡の無い
清浄なガラスが得られる。また、一部ガラス面のシラノ
ール基と水素結合している脂肪酸等の有機化合物が存在
していても、4硼酸ナトリウム等によりアルカリ加水分
解され容易に除去することが可能になると考えられる。
【実施例】
(実施例1)約310mm角に切断した仙貨紙(樹脂分
含有量約0.4%の新聞古紙)の両面に、0.001,
0.005,0.01mol/リットルの4硼酸ナトリ
ウム10水和物(硼砂)の水溶液を約20cc吹き付
け、しわがつかないようにガラス板に貼り付けて約50
℃の乾燥器で乾燥し、4硼酸ナトリウム含浸仙貨紙を作
成した。これらの仙貨紙の4硼酸ナトリウム含有量は、
70mg/m2 〜1000mg/m2 であった。これの
305mm角サイズの板ガラスの間に挿入し、板数枚を
積層して撥水性調査サンプルとした。このサンプルを、
スチームを噴出することにより室内空気を約30℃、相
対湿度80%に調整した倉庫に保管し、所定時間経過後
数枚ずつ取り出して、撥水性を調査した。撥水性調査
は、取り出し直後と、水をかけながらのブラシによる洗
浄をした後の板ガラスについて、半分まで水に浸漬した
後引上げ、その時の水の弾き具合から目視で5段階評価
(親水性、…A,B,C,D,E…撥水性)により行っ
た。 (実施例2)含有樹脂分の少ない低樹脂含有紙(樹脂分
含有量約0.2%)に、実施例1と同様の処理を行い、
4硼酸ナトリウム含浸低樹脂紙とし(これらの紙の4硼
酸ナトリウム含有量は、実施例1のものとほぼ同じであ
った。)実施例1と同様の評価を行った。 (比較例1)4硼酸ナトリウムを含浸しない仙貨紙を使
用し、実施例1と同様の評価を行った。 (比較例2)4硼酸ナトリウムを含浸しない含有樹脂分
の少ない低樹脂含有紙(樹脂分含有量約0.2%)を使
用し、実施例2と同様の評価を行った。以上8種類の紙
について、評価した結果を図1、図2に示す。図1は、
本発明に係わる実施例及び比較例の合紙挿入板の板ガラ
スの撥水性の5段階評価し、その経時変化を示したグラ
フであり、図2は、それらの板ガラスを水により洗浄し
た後、その撥水性を5段階評価し、その経時変化を示し
たグラフである。なお、図中のmol濃度は、各含浸紙
を処理するときに用いた4硼酸ナトリウム水溶液の濃度
を表わす。図1、2によると、4硼酸ナトリウム含浸紙
はいずれも、未処理の紙に比べ親水性を保持している期
間が長く、撥水性付与防止に効果があることが判る。特
に、低樹脂含有4硼酸ナトリウム含浸紙を挿入していた
ガラスの表面は、洗浄前の状態でも充分な親水性を示し
た。また、通常の仙貨紙でも、4硼酸ナトリウムを含浸
処理することにより、低樹脂含有紙以上に親水性を保持
できていることが判る。
【発明の効果】水蒸気等の付着によりガラス表面に現れ
る紙肌の跡は、合紙からの樹脂分あるいはその加水分解
物の脂肪酸ナトリウム等の転写ムラによるものと推測さ
れるが、本発明による合紙は、それらの撥水性源の洗浄
による除去を容易にする。そのため、紙肌の跡の防止に
も効果がある。また、本発明によるガラス用合紙は、通
常ガラス用合紙として用いられているものと同様に、緩
衝性、吸水性という性質を有しているので、板ガラス同
士の接触による疵の防止や、倉庫内や搬送コンテナ内の
環境変化に伴う結露現象による板ガラス表面のヤケ現象
の防止等の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】板ガラスの撥水性について測定したグラフであ
る。
【図2】水により洗浄した後の板ガラスの撥水性につい
て測定したグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板間に挟み込む合紙であって、4硼
    酸ナトリウムを50mg/m2 以上含んでいることを特
    徴とするガラス用合紙。
JP24673593A 1993-10-01 1993-10-01 ガラス用合紙 Pending JPH07101483A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24673593A JPH07101483A (ja) 1993-10-01 1993-10-01 ガラス用合紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24673593A JPH07101483A (ja) 1993-10-01 1993-10-01 ガラス用合紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07101483A true JPH07101483A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17152872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24673593A Pending JPH07101483A (ja) 1993-10-01 1993-10-01 ガラス用合紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07101483A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110127647A (ko) 2009-02-20 2011-11-25 아사히 가라스 가부시키가이샤 판 형상체의 적재 방법 및 합지 및 합지의 공급 장치
JP2012188785A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Nagara Paper Manufacture Co Ltd ガラス用合紙とガラス板に付着した汚れの除去方法
KR20140079704A (ko) 2012-12-19 2014-06-27 아사히 가라스 가부시키가이샤 유리 합지 및 유리판 곤포체
JP2020033666A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 王子ホールディングス株式会社 ガラス合紙およびその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110127647A (ko) 2009-02-20 2011-11-25 아사히 가라스 가부시키가이샤 판 형상체의 적재 방법 및 합지 및 합지의 공급 장치
JP2012188785A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Nagara Paper Manufacture Co Ltd ガラス用合紙とガラス板に付着した汚れの除去方法
KR20140079704A (ko) 2012-12-19 2014-06-27 아사히 가라스 가부시키가이샤 유리 합지 및 유리판 곤포체
JP2020033666A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 王子ホールディングス株式会社 ガラス合紙およびその製造方法
WO2020045380A1 (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 王子ホールディングス株式会社 ガラス合紙およびその製造方法
TWI741353B (zh) * 2018-08-29 2021-10-01 日商王子控股股份有限公司 玻璃插入紙以及其製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5445868A (en) Recording sheet and record
JPH07101483A (ja) ガラス用合紙
CN107365516A (zh) 一种抗菌防污的家具板材及其制备工艺
US6596124B2 (en) Forming process for cellulose paper based honeycomb structures
JPWO2007007530A1 (ja) ガラス用合紙
US5676909A (en) Archival preservation coatings and adhesives
Van Gulik et al. A closer look at iron gall ink burn
EP1452643B1 (en) Inserting paper for glass-like sheet materials
US20100009202A1 (en) Surface Treatment of Glass Sheets Prior to Storage
JP2017218718A (ja) ガラス板用合紙
JPH0426340B2 (ja)
JPH07314882A (ja) 記録用シートおよび記録物
EP1136282B1 (en) Interleaf sheet for planographic printing plates, abutting member for planographic printing plates, and packaging structure for planographic printing plates
JPH06316432A (ja) ガラス用合紙
US5695876A (en) Method and composition for applying acidic interleaving material in aqueous media to glass sheets
JP2009519200A (ja) ガラス貯蔵
JP3167793B2 (ja) ガラス板用スペーサー及びガラス板積層体
JPH11105011A (ja) 耐水性の優れた難燃性木材及びその製造方法
JPH0741034A (ja) ガラス板用合紙
JP4569216B2 (ja) 資料保存用中性紙管
JP3398479B2 (ja) 記録用シートおよび記録物
TW200305675A (en) Electroconductive paper and carrier for electronic member using said paper
JP2005111701A (ja) ホルムアルデヒド吸着養生板
JPH04263983A (ja) 記録用シート
JP6500745B2 (ja) 水溶性インキ