JP2009519200A - ガラス貯蔵 - Google Patents

ガラス貯蔵 Download PDF

Info

Publication number
JP2009519200A
JP2009519200A JP2008545115A JP2008545115A JP2009519200A JP 2009519200 A JP2009519200 A JP 2009519200A JP 2008545115 A JP2008545115 A JP 2008545115A JP 2008545115 A JP2008545115 A JP 2008545115A JP 2009519200 A JP2009519200 A JP 2009519200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coloring agent
glass
agent according
buffer
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008545115A
Other languages
English (en)
Inventor
アーサー ホームズ ポール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilkington Group Ltd
Original Assignee
Pilkington PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilkington PLC filed Critical Pilkington PLC
Publication of JP2009519200A publication Critical patent/JP2009519200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/28Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with organic material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G49/00Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for
    • B65G49/05Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles
    • B65G49/06Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles for fragile sheets, e.g. glass
    • B65G49/068Stacking or destacking devices; Means for preventing damage to stacked sheets, e.g. spaces
    • B65G49/069Means for avoiding damage to stacked plate glass, e.g. by interposing paper or powder spacers in the stack
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2218/00Methods for coating glass
    • C03C2218/30Aspects of methods for coating glass not covered above
    • C03C2218/355Temporary coating

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

水の存在下でガラスシートの表面に浸出するアルカリを中和するように作用する着色防止剤を開示する。着色防止剤は、6.0〜10のpKa値を有する緩衝化した非酸性化合物を備える。好ましくは、非酸性緩衝化合物は、ホウ酸とホウ砂との混合物である。

Description

本発明は、ガラスの貯蔵、特に貯蔵および運搬中のガラスシートの表面の保護に関するものである。
ガラスシートは、貯蔵中のガラス表面の腐食により着色に対して弱く、また運搬中の運搬摩擦(二つのガラスシートがこすり合わさる及び/又は切断処理のガラス破片がガラス表面をこする)により生じる損傷に対して弱い。着色および運搬摩擦の双方は、粗末な表面品質を有するガラスを生じ、これが以後の使用、例えばコーティング、プリンティング、銀メッキ、ラミネート加工等において問題を引き起こす。ガラス表面への損傷は、しばしば肉眼でも見える。着色および運搬摩擦の双方に対する既知の解決策は、隣接するガラスシート間にインタリーフ材を使用することを含む。インタリーフ材は、隣接するガラスシートが接触するのを防止し、運搬摩擦を低減または除去する。典型的なインタリーフ材は、紙、PMMA(ポリメチルメタクリレート)ビーズおよびやし殻粉を含む。
湿潤条件でのガラスの貯蔵は、水のガラス表面上での吸着を生ずる。ガラスの着色は、ガラスシート表面上の水がガラスのケイ酸塩網目と反応した場合に起こる。水がガラス中に拡散し、アルカリ性ガラス成分と交換し、その後該成分がガラス表面に浸出する。浸出したアルカリ性ガラス成分、特にナトリウムおよびカリウムは、表面水に溶解して、ガラス自身のケイ酸塩マトリックスを侵食および溶解し得るアルカリ溶液を形成し、ガラス表面上に一連のエッチピットを作り出す。その後、カルシウムおよびマグネシウムのような他のガラス成分が、アルカリ侵食により溶解したケイ酸塩種と反応して不溶性塩を形成して、析出物をガラス表面上に堆積させることができる。ガラス表面の着色を低減する主な手段は、ガラス表面上で反応して浸出したアルカリを中和する化学着色防止剤を使用することである。フィルムコーティングのガラス表面上での使用のような他の手段を使用しても良い。化学着色防止剤は、運搬摩擦を防止するために、通常インタリーフ材、例えばやし殻粉およびPMMAビーズと共に使用される。紙のようなインタリーフ材も、ガラス表面上に存在する水の一部を吸収することでガラス表面上に存在する着色の量を低減することができる。表面水の量が減少すると、浸出するアルカリの量およびガラスへの結果的表面損傷が減少する。
英国特許第1,477,204号は、着色防止剤としての弱酸性物質の使用を開示する。やし殻粉または堅木粉のような多孔質支持材料を使用してマレイン酸またはアジピン酸のような弱酸を担持する。その後、多孔質支持材料を熱可塑性ホモポリマーまたはコポリマーのような化学的に不活性なプラスチック材料の粒子と混合して、インタリーフ材を形成する。次いで、該インタリーフ材を粉末としてガラスに塗布する。
英国特許第1,413,031号も、溶媒中に懸濁し且つ貯蔵すべきガラス表面上に噴霧する着色防止剤としての弱酸、例えばアジピン酸、クエン酸、マレイン酸およびリンゴ酸の使用を開示する。米国特許第3,723,312号は、着色防止剤としてサリチル酸、或いは制塵凝集サリチル酸と、ポリスチレンビーズのような不活性分離材との混合物の使用を開示する。
米国特許出願公開第2005/0011779号は、インタリーフ材としての隔離粉末と併用したガラス貯蔵用着色防止剤としてのアジピン酸とリンゴ酸、アジピン酸とクエン酸、或いはクエン酸とリンゴ酸の水性混合物の使用を開示する。そして、ガラスシートの複数のグループを密封して貯蔵中の更なる水の浸入を防止する。
上記例の全てがガラス表面への酸の直接塗布に関連している。しかしながら、ガラス表面への酸の直接的な塗布は、実際にはアルカリ浸出を引き起こしてガラスの着色を悪化する可能性がある。
例えばアジピン酸を使用した場合のような酸性条件下では、オニウムイオン(ガラス表面上に存在する水中での酸の溶解によるH)がガラス中に拡散し、該ガラス中に存在するアルカリ金属(ナトリウム)と交換する。この反応はガラス構造からナトリウムイオンを放出し、これが表面へ拡散して酸着色防止剤と反応する。上述したガラスの腐食機構におけるように、ナトリウムイオンのアルカリ溶液が最終的には全ての酸着色防止剤を中和し、そしてガラス表面上のpHが増大してガラスのケイ酸塩網目に対するアルカリ侵食を開始する。
酸着色防止剤の不存在下では、ガラス表面へのナトリウムイオンの拡散は、ガラス表面上に存在する全ての水の拡散により決定される速度で起こる。これは、ガラス表面で電気的中性が維持されなければならないからである。従って、表面に拡散する全てのナトリウムイオンは、それらと一緒に対アニオンを運ばなければならない。水の不存在下では、ケイ酸塩網目中で得られる唯一の対アニオンは酸素の二価の陰イオンO2−であり、そしてこれは600℃以下の温度では不動である。しかしながら、酸着色防止剤の存在下における網目構造からのナトリウムの放出は、単に荷電の純変化なしでのナトリウムイオンのオニウムイオンへの交換であり、そしてナトリウムおよびオニウムイオンの対イオンは、高移動性のヒドロキシルアニオンOHである。ガラス表面への酸の直接塗布は、触媒作用を及ぼした表面水の存在下でのナトリウムイオンの拡散機構をもたらし、ガラスのケイ酸塩網目に対するアルカリ侵食を生じる。従って、ガラス表面への酸の直接塗布は望ましくない。
従って、ガラス表面上の着色を低減し、且つガラスのケイ酸網目の溶解になるアルカリ分の浸出を促進するように作用しない着色防止剤に対する需要がある。
本発明は、水の存在下でガラスシートの表面に浸出するアルカリを中和するように作用し、ガラスへの塗布前に6.0〜10のpKa値を有する緩衝化合物を備えた着色防止剤を提供することにより、この課題に対処する。
ガラスに直接塗布された酸よりむしろ緩衝剤を使用することにより、着色防止剤として従来使用されていた酸と比較して、ガラス表面上のオニウムイオン濃度を低減するので、ガラス表面に浸出した全てのアルカリを腐食機構の触媒作用無しで中和することができる。
pKa値は7.0と9.2との間が好ましい。pKa値は7.0と9.0との間がより好ましい。脱イオン化(DI)水中に溶解した際の緩衝化合物のpH値は6.0より大きいのが好ましい。DI水中に溶解した際の緩衝化合物のpH値は7.0より大きいのがより好ましくい。緩衝化合物は、水に可溶なカルシウムおよびマグネシウムの塩を形成するアニオンを有するのが好ましい。
緩衝化合物は、無機酸または非酸性有機化合物を備えることができる。緩衝化合物は、非酸性有機化合物からなっても良い。この場合、緩衝剤はトリシン、トリエタノールアミン塩酸塩、TRIS HCl、およびTRISコハク酸エステルの一つであるのが好ましい。緩衝化合物は、無機酸からなっても良い。この場合、好ましくは、緩衝化合物はホウ酸と塩基との混合物からなっても良く、該混合物の初期pHは6より大きい。好ましくは、pHは7より大きい。
緩衝化合物を粉末としてガラス表面に塗布しても良い。該粉末を先ずインタリーフ材と混合し、次いでガラス表面に塗布することができる。或いはまた、緩衝化合物を溶媒との溶液でガラス表面に塗布しても良い。溶媒は、メタノールとすることができる。インタリーフ材をガラス表面に塗布しても良い。該インタリーフ材は、PMMAビーズ、UHMWPEビーズ、やし殻粉、樫木粉または紙の一つとすることができる。
また、本発明は、貯蔵中のガラスシート表面の曇り度を低減する方法を提供するもので、ガラス表面に着色防止剤を塗布することを具え、該着色防止剤がガラス表面への塗布前に6.0〜10のpKa値を有する緩衝化合物を備えることを特徴とする。
本発明の着色防止剤で処理したガラスや、貯蔵中のガラスの腐食を防止する着色防止剤としての緩衝非酸性化合物の使用も提供する。
以下に、本発明を、添付の図面を参照して例示の目的のみで説明する。
ケイ酸塩ガラスの腐食は、吸着表面膜からの水がガラスのケイ酸塩網目中に拡散した場合に起こり、そして、下記平衡を成立する。
Figure 2009519200
この反応はヒドロキシルアニオンにより触媒作用を及ぼされ、そしてpHに強く依存している。
Figure 2009519200
Figure 2009519200
従って、ケイ酸塩網目は酸性条件下で安定であるが、pH>9.4で急激に侵食される。一方、酸性条件下では、オニウムイオンHがガラス中のアルカリと迅速に交換する。
Figure 2009519200
放出したアルカリを洗い流さない場合、ガラス表面と接触する水のpHを増加し、そして、上述したように、pHが9.4を超えると、ケイ酸塩網目の溶解が始まる。更に、COが吸着水膜中に溶解して炭酸を生成し、これもガラス表面に拡散する。Naがガラス表面に拡散すると同時に、水中のプロトンもK、Ca、Mgのような他の元素と交換する。CaおよびMgは、溶存炭酸塩およびケイ酸塩アニオンと反応して不溶性の塩(炭酸塩およびケイ酸塩)を形成する場合にガラス表面に析出する。次いで、かかる不溶性塩をガラス表面上に再堆積する。析出塩と腐食領域(ケイ酸塩網目の溶解による)との組み合わせは、曇り度の増大(ガラスの直接光透過率の減少)をもたらす。加えて、アルカリがガラス表面に浸出する場合、ガラス表面直下の領域はナトリウムの枯渇となる。これは、XPS(X線光子分光法)の使用により確認できる。
従って、腐食プロセスが水およびオニウムイオンのガラス中への拡散により開始すると、最初にアルカリ金属、そして次にアルカリ土類金属の浸出をもたらす。十分にpHが増加した場合、実際のケイ酸塩網目は破壊される。
上述したように、アジピン酸の使用は、オニウムイオン濃度を増加することにより腐食機構の第1段階に触媒作用を及ぼす。アジピン酸の第1イオン化に関するpKa値は4.4であり、そして1%アジピン酸水溶液は2.8のpHを有し、酸が存在しないガラス表面と比較して高いオニウムイオン濃度をもたらす。
図1は、従来の酸性着色防止剤、アジピン酸の挙動が貯蔵中のガラス表面の吸着水層のpHをどの様に変化させるかを示す。図1は、ガラスバルクから表面へ浸出する水酸化ナトリウムの影響をシミュレートするために添加した0.1M水酸化ナトリウムのミリリットルに対するアジピン酸の溶液(水200ml中に0.2g)のpH変化を示すグラフである。アジピン酸着色防止剤は、アルカリ添加全体の殆どの間で強酸性(pH<5)のままであり、このことはガラス表面直下の領域でのナトリウム交換を促進する。最終的には、全ての酸が中和され、そしてガラス表面への拡散による水酸化ナトリウムの更なる放出が>9へのpHの極めて速やかな増加を起こし、ケイ酸塩網目に対するアルカリ侵食を開始する。
酸の代替物として、アルカリを中和するのに使用できる化合物の一群は、中性緩衝剤である。緩衝剤系は、二つの化合物の混合物:弱酸HAと、その塩Z(式中のZは、Na、K等のアルカリ金属またはNH4+等のアルカリである)、或いは塩基Bと、その共役塩基BH(式中のXは、Cl、CHCOO等のアニオンである)である。典型的な例はリン酸塩緩衝剤:
NaHPO+NaOH=NaHPO+H
である。この場合、Aは(NaHPOである。酸、HAと塩、NaAとの等モル混合物のpHをpKaと称し、上記リン酸塩緩衝剤に関しては、7.2の値を有する。かかるpKa値は、温度依存性である。共役塩基を用いる緩衝剤系の典型的な例は、有機塩基トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンとその塩酸塩との混合物である。
Figure 2009519200
上記化合物は、通常、略語でTRISと呼ばれるが、しかし、商品名Trizmaでも知られている。TRISは8.3のpKa値を有する。
簡単に言えば、あらゆる中性緩衝剤液の使用がガラスから浸出したアルカリの中和をもたらすべきであるが、着色防止剤として使用するための緩衝剤溶液を検討する際に考慮に入れなければならない4つの因子がある。
1.初期pH
上述したように、ガラス表面に直接塗布した酸の溶解により生じるオニウム原子の濃度は、ガラス表面へのナトリウムイオンの拡散を促進することによりガラスからのアルカリの浸出に触媒作用を及ぼす。これは、親化合物の初期pH(DI水中に溶解した際のpH)が非常に低くなり得るので、着色防止剤としての中性緩衝剤の使用を検討する場合に問題を提起する。しかしながら、緩衝剤溶液の初期pHを調整することにより、オニウムイオンの濃度を低減して、ナトリウムイオン拡散の触媒作用のあらゆる機会を減少させることができる。例えば、DI水中での純粋なリン酸二水素ナトリウムの0.2重量%溶液は、5.5のpHを有する。約7の(DI水の)pHは、オニウムイオン濃度を10倍以上の差で低減する。これは、水酸化ナトリウムまたはリン酸水素二ナトリウムの添加により達成できる。同様に、DI水中での0.5M TRIS塩酸塩溶液の初期pHは、4.5のpHを有するので、塩基を溶液に添加してpHを約7まで上昇させなければならない。
2.緩衝能力の「浪費」
緩衝剤の本質的特徴は、相当量の酸または塩基の添加が、等モル混合物のpHを0.5より大きい差で変化させないことである。しかしながら、着色防止剤の目的は、貯蔵ガラスの表面から浸出したアルカリを中和することである。どのような場合にも酸は貯蔵ガラスから浸出されないことを考えれば、等モル緩衝剤混合物の緩衝能力の一部は無駄になる。従って、着色防止剤として使用する緩衝剤のより適当な初期pHは、約0.1Mの濃度でDI水中に溶解した場合に、少なくとも6、好ましくは7である。初期pH6は、従来の着色防止剤で、3〜4のpHを有するアジピン酸と比較して、オニウムイオン濃度を100〜1000倍の差で低減する。
3.ケイ酸塩マトリックスのアルカリ侵食の開始
上記したガラスのケイ酸塩マトリックスのアルカリ侵食は、ガラス表面上の溶液のpHが約9に達した場合に始まる。この時点において、ガラス表面の腐食除去が始まり、ケイ酸が産出され、ガラス中のCaおよびMgと反応して不溶性ケイ酸塩の析出を起こす。実際には、ガラスの〜1000cmの表面を100mlの蒸留水で洗浄し、pH電極を用いて洗浄水のpHを決定することにより測定した9.4のpHが、ガラスのケイ酸塩マトリックスが腐食し始める前に可能な最大値である。そのため、緩衝剤溶液のpKa値は10以下、好ましくは9.5以下でなければならない。
4.不溶性カルシウムおよびマグネシウム塩
中和プロセスの一部として、着色防止剤は、ガラスのケイ酸塩網目から放出されたCaおよびMgと反応して、カルシウムおよびマグネシウム系塩を形成する。これらの塩が水に不溶の場合、析出物が洗浄後ガラス表面上に残存し、透過率の低下および曇り度の増大をもたらす。従って、選択された緩衝剤溶液中のAおよびXは、アルカリ土類と反応して水溶性塩を生成しなければならない。
図2は、水酸化ナトリウムの1.0M溶液の添加に応えるTRIS(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)の塩酸塩の蒸留水での0.5M溶液100mlのpH挙動を示すグラフである。点「A」は、ガラスに対する着色防止剤として使用する緩衝剤系の理想的な初期pHを表示し、約3mlの水酸化ナトリウムが添加された点である。領域「B」は、点線で表示されて着色防止剤に有用なpHの範囲を表す。
どの中性緩衝剤系が適当な着色防止剤を形成するかを決定するために、表1に列挙した緩衝剤を使用して試験を実施した。また、表1は、略語、化学名、化学式、および初期pKa値を列挙する。比較のために、LBK紙(参照)を耐候性試験に使用した。各緩衝剤には、図3および5のグラフの読み取りを補助するための番号(No.)が割り当てられている。
Figure 2009519200
最初に硝酸亜鉛を着色防止剤としての評価用に選択したが、その吸湿性が乾燥後でも粉末(六水和物として入手)の粉砕を妨げた。硫酸亜鉛を代替品として用いた。
厚さ4mmのフロートガラスを30cm×30cmのプレートに切断してサンプルを作製し、平台洗浄器を用いて、洗浄剤を用いることなく熱い脱イオン水(60℃)で洗浄して、切断処理によりガラス表面上に存在するあらゆるガラス破片を除去する。一度洗浄すると、エアナイフを使用してガラスプレートを乾燥し、ガラス表面上の乾燥むらを回避した。インタリーフ材が運搬摩擦を低減すると共にガラスプレートを隔離するために必要である模倣の実生活状況に対し、各着色防止剤を該インタリーフ材と共に試験した。次に、個々のガラスプレートが、5つの試験プレートと2つのカバープレートとからなる7つの集まりに堆積されて、小型の物置台上に設け(すなわちL字形ホルダー上に殆ど垂直に堆積)、促進老化用湿潤キャビネットに入れた。選択した促進劣化サイクルは、40℃/相対湿度80%で10日間、その後60℃/相対湿度80%で40日間であった。老化が完了すると、小型の物置台を湿潤キャビネットから取り出し、各ガラスプレートを個別に洗浄して着色防止剤およびインタリーフ材を取り除き、着色の全痕跡について目視検査した。次いで、各プレートの曇り度をASTM D1003に従い、BYK−Gardner社製の曇り度ガードプラス機(Haze-gard Plus machine)を用いて測定した。
表2は、塗布した着色防止剤の量、塗布方式、溶液を予中和して緩衝剤の貯蔵中に形成する何れの酸も中和したかどうかをまとめる。そして、PMMAインタリーフ材ビーズを手動で添加して、ガラスに上記したような促進風化試験を施した。ガラス表面への塗布のために、粉末状の各緩衝剤をRetsch社製のミルで粉砕して、その粒径を100μm以下まで低減する。
Figure 2009519200
図3は、表1に列挙した緩衝剤を、それぞれPMMAビーズと併用して処理したサンプルの曇り度のデータを示すグラフである。
ホウ酸塩緩衝剤が、試験した緩衝剤系の最高の性能を発揮した。明白な腐食パターン無しに、非常に低い曇り度のみが観測された。理想的には、ホウ酸塩緩衝剤は、ホウ酸と塩基とからなり、濃度0.1MでDI水に溶解した際の混合物の初期pHが>6、好ましくは>7となるように選択した。適当な塩基は、上記したように、ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)、水酸化ナトリウムおよび水酸化アンモニウムを含む。TAPS、グリシルグリシンおよびTRISコハク酸エステルも、風化サイクルの初期段階で良好な着色防止作用をもたらすADAおよびトリシンと共に、良好な性能を発揮した。
予想通り、TRIS−HCl緩衝剤は良好な性能を発揮し、風化サイクルの終わりまで曇り度の増加が僅かであることを示した。しかし、サンプルの中心で明らかな腐食領域が無いとはいえ、曇り度の「ピクチャーフレーム」帯が各サンプルの端部周辺で観察された。AFM(原子間力顕微鏡)およびSEM(走査型電子顕微鏡)を使用した試験は、ガラス表面の点食と不溶性析出物の堆積との双方の存在を示した。これには、二つの考え得る説明がある。第1に、材料が吸湿性で、湿った風化キャビネットから水分を引き込んでガラスの端部のみで腐食を引き起こしたということ。第2に、TRIS分子がシリカとキレート化し、マトリックスが溶解した場所でpHを低減したということが考え得る。クエン酸塩アニオンは、中性条件下でも、シリカとのキレート化によりガラス腐食を促進することができる。しかし、TRISコハク酸エステル緩衝剤は、耐候性試験でより良い性能を発揮し、TRIS−HCl緩衝剤材料は吸湿性がありそうであるという結論を導く。
一方、リン酸塩および硫酸亜鉛緩衝剤の双方は、悪い性能を発揮し、曇り度の急速な増大をもたらす。これは主に、ガラスの底面(スズ側(Tin-side))上の、それぞれリン酸カルシウムおよび硫酸カルシウムからなる不溶性の堆積物に起因する。このことは、水溶性カルシウムおよびマグネシウム塩を形成する任意の着色防止剤の必要性を示す。
ガラスの曇り度の測定が、着色防止剤として機能するエステルの能力の良好な指標をもたらすが、曇り度は一般に人の目により主観的に読み取られる。AFMのような技術に由来する結果は得るのに時間がかかり、且つ一貫性が無い。ガラス腐食の初期段階は、それぞれ数十ナノメータのサイズの極めて小さいエッチピットおよび析出堆積物により特徴を表される。曇り度の主要な問題は、曇り度が、貯蔵ガラス上に堆積したコーティングを着けているという有害な影響であるので、より客観的な試験は、一度そのようなピットおよび堆積物がガラス表面上に現れて風化した後に貯蔵ガラスをコーティングし、該コーティングの性質を検査することである。
サンプルを、図4に示すように、多層積層体でコーティングした。風化したガラスサンプル1を、最初にチタニア(TiO)層2でコーティングする。チタニア層は正角で、そして風化ガラス1上のエッチピットを含むどの表面粗さも保存する。次に、酸化亜鉛(ZnO)層をチタニア層2の上に堆積する。酸化亜鉛層3は、結晶成長の方向がチタニア層2の表面に対して直角であり、[002]結晶面が表面に対して平行である結晶構造を有する。導電性銀(Ag)層4を、酸化亜鉛層3上に堆積する。酸化亜鉛層3の結晶成長の方向は、好適には表面に平行な[111]結晶面で成長する導電性銀層4のエピタキシャル堆積に影響を及ぼす。従って、酸化亜鉛層3は風化ガラス表面の表面トポロジーを増幅する。ガラス表面の粗さを増大するエッチピットおよび析出物の領域は、酸化亜鉛層3および銀層4の結晶子を乱れさせ、サンプルのシート抵抗の増加をもたらす。従って、ガラス表面上のコーティングの抵抗の測定が、どれだけ悪くガラスが着色したかの指標を与える。その後、追加的な酸化亜鉛アルミニウム層5および酸化亜鉛スズ(ZnSnO)層6を導電性銀層4の上に堆積する。コーティングしたサンプルのシート抵抗は、Nagy社製のSRM−12シート比抵抗計を用いて測定した。
図5は、上記したような、それぞれPMMAビーズと共にTRIS−HCl、ホウ酸塩、リン酸二水素ナトリウム、トリシン、EPPSおよびトリエタノールアミン塩酸塩緩衝剤(表1のNo.1、2、10、5、4および3)で処理したサンプル、並びに比較のために標準的なインタリーフ材であるLBK紙で処理したサンプルのシート抵抗のデータを示すグラフである。
曇り度試験の結果から予想された通り、再びホウ酸塩緩衝剤が良好な性能を発揮し、緩衝剤が風化に起因するガラスの腐食の低減に効果的であることを示した。トリシンおよびEPPSも良好な性能を発揮し、また、トリエタノールアミン塩酸塩も許容可能な着色防止性能をもたらした。
リン酸塩および硫酸亜鉛緩衝剤はシート抵抗の増大をもたらしたが、これは既知の粗末な曇り度結果から予測されたものに満たない。これは、サンプル上のもやのかかった堆積物の大部分が、ガラスの底面(スズ側)上にあり、そしてシート抵抗試験がガラスの上面のみに関連しているからである。
上記試験は、一定の中性緩衝剤系のフロートガラス用着色防止剤としての適合性を示す。緩衝化合物は、無機酸または非酸性有機化合物を備えても良い。好ましくは、緩衝剤は、ホウ酸と塩基との混合物であって6より大きいpHを有する。選択的に、緩衝剤は、トリシン、トリエタノールアミン塩酸塩、TRIS HClおよびTRISコハク酸エステルの一つでも良い。表3は、他の適当な緩衝化合物、それらの構造およびそれらの初期pKa値の一覧を与える。
Figure 2009519200
既知の着色防止剤のpH挙動を示すグラフである。 TRIS(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンおよびその塩酸塩)のpH挙動を示すグラフである。 様々な着色防止剤で処理され且つ50日間外気に曝されたサンプルの曇り度率を示すグラフである。 抵抗測定に使用する多層コーティング積層体を示す概略断面図である。 様々な着色防止剤で処理され且つ50日間外気に曝されたコーティングしたサンプルのシート抵抗を示すグラフである。

Claims (22)

  1. 水の存在下でガラスシートの表面に浸出するアルカリを中和するように作用し、ガラスへの塗布前に6.0〜10.0のpKa値を有する緩衝化合物を備えることを特徴とする着色防止剤。
  2. 前記pKa値が7.0〜9.5である請求項1に記載の着色防止剤。
  3. 前記pKa値が7.0〜9.0である請求項1に記載の着色防止剤。
  4. 前記緩衝化合物のpHが、DI水に溶解した際に6.0より大きい請求項1〜3の何れかに記載の着色防止剤。
  5. 前記緩衝化合物のpHが、DI水に溶解した際に7.0より大きい請求項1〜3の何れかに記載の着色防止剤。
  6. 前記緩衝化合物が、水に可溶なカルシウムおよびマグネシウムの塩を形成するアニオンを有する前記請求項の何れかに記載の着色防止剤。
  7. 前記緩衝化合物が、非酸性有機化合物または無機酸を備える前記請求項の何れかに記載の着色防止剤。
  8. 前記緩衝化合物が、非酸性有機化合物を備える請求項1〜7の何れかに記載の着色防止剤。
  9. 前記緩衝化合物が、トリシン、トリエタノールアミン塩酸塩、TRIS HClおよびTRISコハク酸エステルの一つである請求項8に記載の着色防止剤。
  10. 前記緩衝化合物が、無機酸を備える請求項1〜7の何れかに記載の着色防止剤。
  11. 前記緩衝化合物が、ホウ酸と塩基との混合物を備え、該混合物の初期pHが6より大きい請求項1〜7の何れか或いは請求項10に記載の着色防止剤。
  12. 前記塩基が、ホウ酸ナトリウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化アンモニウムの一つである請求項11に記載の着色防止剤。
  13. 前記緩衝化合物を粉末としてガラス表面に塗布する請求項1〜12の何れかに記載の着色防止剤。
  14. 前記粉末を先ずインタリーフ材と混合し、次に前記ガラス表面に塗布する請求項13に記載の着色防止剤。
  15. 前記緩衝化合物を溶媒との溶液でガラス表面に塗布する請求項1〜14の何れかに記載の着色防止剤。
  16. 前記溶媒がメタノールである請求項15に記載の着色防止剤。
  17. インタリーフ材もガラス表面に塗布する請求項1〜16の何れかに記載の着色防止剤。
  18. 前記インタリーフ材が、PMMAビーズ、UHMWPEビーズ、やし殻粉、堅木粉または紙の一つである請求項14または17に記載の着色防止剤。
  19. ガラス表面に着色防止剤を塗布することを備え、
    該着色防止剤が前記ガラス表面への塗布前に6.0〜10のpKa値を有する緩衝化合物を備えることを特徴とする貯蔵中のガラスシート表面の曇り度を低減する方法。
  20. 請求項1〜18の何れかに記載の着色防止剤で処理したガラス。
  21. 貯蔵中のガラスの腐食を防止する着色防止剤としての緩衝化合物の使用。
  22. 水の存在下でガラスシートの表面に浸出するアルカリを中和するように作用し、実質的に本明細書に記載され且つ図2、3または5を参照した着色防止剤。
JP2008545115A 2005-12-16 2006-12-12 ガラス貯蔵 Pending JP2009519200A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0525566.6A GB0525566D0 (en) 2005-12-16 2005-12-16 Glass storage
PCT/GB2006/050447 WO2007068977A1 (en) 2005-12-16 2006-12-12 Glass storage

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009519200A true JP2009519200A (ja) 2009-05-14

Family

ID=35736204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008545115A Pending JP2009519200A (ja) 2005-12-16 2006-12-12 ガラス貯蔵

Country Status (9)

Country Link
US (1) US20090270306A1 (ja)
EP (1) EP1968909A1 (ja)
JP (1) JP2009519200A (ja)
CN (1) CN101356131A (ja)
AU (1) AU2006325258A1 (ja)
BR (1) BRPI0619854A2 (ja)
GB (1) GB0525566D0 (ja)
TW (1) TW200732266A (ja)
WO (1) WO2007068977A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014531035A (ja) * 2011-10-27 2014-11-20 ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG ガラス包装手段の層間剥離傾向を評価する迅速試験方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008008593A1 (de) * 2008-02-12 2009-08-13 Schott Ag Anti-Kratz-Beschichtung, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung
CN111089943B (zh) * 2019-12-31 2022-08-16 南京汉旗新材料股份有限公司 一种快速判断防霉或隔离粉在玻璃表面的清洗性能的测量方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4976916A (ja) * 1972-10-30 1974-07-24
JPH01188445A (ja) * 1988-01-25 1989-07-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラス焼け防止方法
JPH06340865A (ja) * 1993-02-26 1994-12-13 Asahi Glass Co Ltd 水溶性塩類を塗布した基体およびその清浄化方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5825720B2 (ja) * 1974-12-05 1983-05-28 ライオン株式会社 フンリユウジヨウセンジヨウザイソセイブツ
US4200670A (en) * 1977-09-21 1980-04-29 Libbey-Owens-Ford Company Stacking glass sheets
DE3320727A1 (de) * 1983-06-09 1984-12-13 Henkel KGaA, 4000 Düsseldorf Verwendung von fettsaeurecyanamiden als tenside zum reinigen von harten oberflaechen
DE4103283C2 (de) * 1991-02-04 1999-04-29 Buna Sow Leuna Olefinverb Gmbh Zwischenlagenmaterial für Flachglas
US5536437A (en) * 1992-08-19 1996-07-16 Colgate-Palmolive Co. Hard surface cleaning composition formed from a structured silicate
JP3226347B2 (ja) * 1992-09-10 2001-11-05 トーメー産業株式会社 コンタクトレンズの洗浄方法
US5641576A (en) * 1995-09-15 1997-06-24 Ppg Industries, Inc. Buffered acid interleaving for glass sheets
CN1055906C (zh) * 1996-09-13 2000-08-30 中国耀华玻璃集团公司 玻璃防发霉液
DK0970175T3 (da) * 1997-07-29 2002-11-04 Alcon Lab Inc Konditioneringsopløsninger til pleje af hårde kontaktlinser
CA2377361A1 (en) * 1999-06-29 2001-01-04 The Clorox Company Cleaning, laundering or treating compositions containing cross-linked hydrolase crystals
TW200416046A (en) * 2002-12-23 2004-09-01 Alcon Inc Contact lens care compositions containing chitin derivatives

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4976916A (ja) * 1972-10-30 1974-07-24
JPH01188445A (ja) * 1988-01-25 1989-07-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd ガラス焼け防止方法
JPH06340865A (ja) * 1993-02-26 1994-12-13 Asahi Glass Co Ltd 水溶性塩類を塗布した基体およびその清浄化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014531035A (ja) * 2011-10-27 2014-11-20 ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG ガラス包装手段の層間剥離傾向を評価する迅速試験方法

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI0619854A2 (pt) 2011-10-25
US20090270306A1 (en) 2009-10-29
CN101356131A (zh) 2009-01-28
WO2007068977A1 (en) 2007-06-21
TW200732266A (en) 2007-09-01
GB0525566D0 (en) 2006-01-25
AU2006325258A1 (en) 2007-06-21
EP1968909A1 (en) 2008-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Koehler The influence of contaminants on the failure of protective organic coatings on steel
Aramaki A self-healing protective film prepared on zinc by treatment in a Ce (NO3) 3 solution and modification with Ce (NO3) 3
JP5260296B2 (ja) 保管前のガラスシート表面処理
CN101746957A (zh) 玻璃表面的微细加工方法
JP2009519200A (ja) ガラス貯蔵
KR20010072978A (ko) 보호성 불용성 금속염 침전물을 포함하는 은막
Glover et al. In-coating phenyl phosphonic acid as an etch-primer corrosion inhibitor system for hot dip galvanized steel
Onuchukwu Corrosion inhibition of aluminum in alkaline medium. I: influence of hard bases
KR100968390B1 (ko) 보호막 부착 유리판
JP2009114509A (ja) 防錆フィルムおよび防錆方法
US9802859B2 (en) Glass sheet on which is formed coating suitable for preventing weathering and method for producing same
Dowsett et al. The use of ultra-low-energy dynamic SIMS in the study of the tarnishing of silver
CA2185159C (en) Buffered acid interleaving for glass sheets
KR101368098B1 (ko) 산세척된 지르코늄-니오브 합금면으로부터 접착성 니오브-리치 제 2 상 입자 증착의 제거 방법 및 그 방법에 사용되는 화학 조성물
CN1055906C (zh) 玻璃防发霉液
JP3167751B2 (ja) ガラス板用スペーサー及びガラス板積層体
US20040129381A1 (en) Optical film laminate
Wei et al. Inhibition of Pitting Corrosion by Surfactants as a Function of Temperature, April 2005
JP2003217833A (ja) 有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ用背面封止缶、及び該封止缶の製造方法
Düffer Glass Surface Corrosion and Protective Interleaving Systems
US3508956A (en) Treatment of glass surfaces
JPH072543A (ja) ガラス板の保管または運搬方法
Manikandan et al. Degradation behaviour of borosilicate glass: some studies
JPH05339028A (ja) ガラス板用スペーサー及びガラス板積層体
JPH01188445A (ja) ガラス焼け防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121010

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121017

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130305