JPH072543A - ガラス板の保管または運搬方法 - Google Patents

ガラス板の保管または運搬方法

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JPH072543A
JPH072543A JP16954193A JP16954193A JPH072543A JP H072543 A JPH072543 A JP H072543A JP 16954193 A JP16954193 A JP 16954193A JP 16954193 A JP16954193 A JP 16954193A JP H072543 A JPH072543 A JP H072543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass plate
zeolite
glass plates
glass
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16954193A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Noshiro
誠 能代
Yasuyuki Takimoto
康幸 滝本
Kiyoshi Matsumoto
松本  潔
Toru Kudo
透 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Publication of JPH072543A publication Critical patent/JPH072543A/ja
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ガラス板のヤケの発生を抑え、かつガラス板面
への散布およびガラス板面からの除去が容易なガラス板
用スペーサーを得ること。 【構成】ガラス板を複数枚積層して保管または運搬する
際に、ガラス板間にゼオライトの粉末をスペーサーとし
て介在させ、ガラス板のヤケを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス板を複数枚積層
して保管または運搬する際に、ガラス板の損傷防止およ
び作業性向上のために、ガラス板間にスペーサーを使用
して行う保管または運搬方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般にガラス板を保管、運搬する
際に、複数枚のガラス板を積層するが、この際、ガラス
板の損傷防止および作業性向上のために、紙あるいはパ
ウダー状の樹脂などを、ガラス板間にスペーサーとして
使用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術に
は、いくつかの課題がある。
【0004】紙をスペーサーとして使用する場合、挿入
などの自動化が困難である。また、紙が水分を吸収する
ためガラスのヤケは起こりにくくなるものの、紙中の樹
脂分がガラス板に付着し、ガラス板表面が撥水性になっ
たり、ひどいときには紙跡と称する容易に除去できない
汚れ跡となる課題がある。
【0005】一方、パウダー状の合成樹脂、たとえばメ
タクリル酸エステル樹脂などは、紙に比べれば挿入など
の自動化は容易である。しかし、水分がその周囲に集ま
りやすく、しかも樹脂自体は水分を吸収しないため、水
分によるガラス板の侵食が起こり、ヤケの原因となりや
すかった。
【0006】本発明は、前述の課題を解決しようとする
ものであり、ガラス板を複数枚積層して保管または運搬
する際に、ヤケの発生を従来例に比べ著しく抑えること
ができ、かつ取り扱いが簡便で、ガラス板間への挿入作
業が容易であって自動化が可能であり、さらに除去作業
が容易なガラス板用スペーサーを使用する保管または運
搬方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成すべくなされたものであり、ゼオライトをスペーサ
ーとして使用するガラス板の保管または運搬方法を提供
するものである。また本発明において、ゼオライトとし
て水素型あるいはアンモニウム型のゼオライトを使用す
ることができる。
【0008】ゼオライトは、一般にアルミノケイ酸のア
ルカリ金属塩からなる鉱物であり、天然ではモルデナイ
トとして産出され、また工業用にも合成される。アルミ
ニウムとケイ素の比率や、アルカリ金属の種類によっ
て、各種のゼオライトに分類される。本発明で使用され
るゼオライトにおいては、アルミニウムとケイ素の比率
は任意でよい。また、水素型またはアンモニウム型のゼ
オライトとは、アルカリ金属の一部または全部を、水素
またはアンモニウムで置換したものである。
【0009】ゼオライトの水素型またはアンモニウム型
への置換は、以下のようにして行うのが簡便である。ま
ずゼオライトを塩化アンモニウムの水溶液中に入れ、撹
拌して一夜放置する。これを濾過してゼオライトをよく
水洗し、乾燥させる。以上のようにしてアンモニウム型
ゼオライトが得られる。これをさらに470℃で2時間
加熱処理すると水素型ゼオライトとなる。
【0010】スペーサーとして使用するゼオライトは、
平均粒径が100μm〜600μmの粉体が好ましく、
特に平均200μm〜450μmが最適である。平均粒
径が100μmより小さいと、ガラス板上に残存する微
小なカレットくずによる傷が発生しやすく、また粉塵と
なって作業環境を悪化させ好ましくない。また、平均粒
径が600μmより大きいと、ガラス板を縦に置いた場
合にゼオライト粉体が落下し、スペーサーとして機能し
なくなるので好ましくない。
【0011】
【作用】本発明において、ゼオライトは、ガラス板どう
しが接触することによるキズの発生を防ぎ、一枚ごとの
離れをスムースにする。
【0012】また、本発明において、ゼオライトは、保
管、運搬中に、空気中の水分がガラス板表面に吸着して
ガラス板を侵食することを大いに抑制する。その作用
は、ゼオライト自体が水分を吸収すること、およびガラ
ス板表面に水分が吸着した場合でも、ガラス板内部から
溶出するアルカリ金属イオンおよびアルカリ土類金属イ
オンと、ゼオライトの水素イオンまたはアンモニウムイ
オンとがイオン交換することにより、ガラス板表面が強
アルカリ性になることを防止することによる。その結
果、ガラス板表面におけるシリカの溶解、アルカリ土類
金属イオンと空気中の二酸化炭素との反応により生成す
る難溶性炭酸塩の固着といった、いわゆるガラス板のヤ
ケの進行を防止できる。ゼオライトが有するこうした作
用は、ゼオライトが水素型あるいはアンモニウム型であ
ることによって一層発揮される。
【0013】
【実施例】
[実施例1]市販のゼオライト5Aを粉砕後、塩化アン
モニウム水溶液で処理し、アンモニウム型ゼオライトを
得た。これを100mm角に切った3mm厚のフロート
ガラス板のトップ面上に、ガラス板1m2 当り5〜8g
の割合で散布し、恒温恒湿耐久試験用試料とした。なお
準備したガラス板は、あらかじめイソプロパノールなど
でよく脱脂洗浄したものを用いた。恒温恒湿耐久試験
は、試料をトップ面を上にして10枚程度積層し、60
℃、相対湿度95%に保った恒温恒湿槽の中にセットし
て行った。試料のヤケの進展度の評価のため、試料を1
枚ずつほぼ一週間おきに恒温恒湿槽から取り出し、水洗
後のヘーズ値をヘーズメーターにより測定した。
【0014】[実施例2]実施例1のアンモニウム型ゼ
オライトを470℃で2時間加熱処理し、水素型ゼオラ
イトを得た。これを用いて実施例1と同様の試験を行っ
た。
【0015】[実施例3]市販のゼオライト5Aを粉砕
し、塩化アンモニウム処理を行わずに、実施例1と同様
の試験を行った。
【0016】[比較例]平均粒径200μmのメタクリ
ル酸エステル樹脂を用いて実施例1と同様の試験を行っ
た。
【0017】以上各試料の恒温恒湿耐久試験結果を表1
に示す。表1は、試料の恒温恒湿槽内での経過日数とガ
ラス板のヘーズ値との関係を示したものである。表1か
ら、比較例のガラス板の試料は、恒温恒湿槽内での経過
日数に応じてヘーズ値が著しく増加しているのに対し、
実施例1〜3のガラス板の試料はヘーズ値の増加が非常
に小さく、特に実施例1、2のガラス板の試料はヘーズ
値がほとんど増加していないことがわかる。このこと
は、実施例1〜3において、ガラスのヤケの進行がゼオ
ライトによって抑制されていることを意味する。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明は、従来のガラス板保管時および
運搬時に用いられてきたポリメタクリル酸メチル樹脂
(PMMA)粉末などの有していたスペーサーとしての
特性、すなわち、ガラス板どうしの接触による損傷を防
ぐこと、散布および除去などが簡便で、自動化が可能で
あることなどの利点を保持し、かつ、従来のPMMA粉
末では防止できず逆に進行させる原因となるガラス板の
ヤケ現象に対して、非常に効果的にそれを防止する効果
を持っている。
【0020】また、ヤケ防止のため、スペーサーとして
紙を用いた場合、紙の樹脂分によるガラス板表面の撥水
性化および紙跡付着が起こることが多かったが、本発明
においてはこうした現象は生じない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 透 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板を複数枚積層して保管または運搬
    する際に、ゼオライトをガラス板間のスペーサーとして
    使用することを特徴とするガラス板の保管または運搬方
    法。
  2. 【請求項2】ゼオライトが水素型あるいはアンモニウム
    型であることを特徴とする請求項1記載のガラス板の保
    管または運搬方法。
JP16954193A 1993-06-16 1993-06-16 ガラス板の保管または運搬方法 Pending JPH072543A (ja)

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JP16954193A JPH072543A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 ガラス板の保管または運搬方法

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JP16954193A JPH072543A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 ガラス板の保管または運搬方法

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JPH072543A true JPH072543A (ja) 1995-01-06

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ID=15888403

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6488996B1 (en) 1997-12-24 2002-12-03 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Cushion spacer for glass plates and stack of glass plates

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6488996B1 (en) 1997-12-24 2002-12-03 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Cushion spacer for glass plates and stack of glass plates
MY119836A (en) * 1997-12-24 2005-07-29 Nippon Sheet Glass Co Ltd Cushion spacer for glass plates and stack of glass plates

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