JPH07101302A - 車両用エアバッグ袋体の製造方法 - Google Patents

車両用エアバッグ袋体の製造方法

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JPH07101302A
JPH07101302A JP27490293A JP27490293A JPH07101302A JP H07101302 A JPH07101302 A JP H07101302A JP 27490293 A JP27490293 A JP 27490293A JP 27490293 A JP27490293 A JP 27490293A JP H07101302 A JPH07101302 A JP H07101302A
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JP
Japan
Prior art keywords
cutting
bag
cut
treatment agent
manufacturing
Prior art date
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Pending
Application number
JP27490293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehito Sogi
秀仁 曽木
Toru Ozaki
徹 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノンコート織布にてエアバッグを製造するに
際し、溶断等の裁断加工をすることなく、通常の打ち抜
き裁断でほつれ防止を行い、エアバッグ袋体の製造コス
トの低減を図る。 【構成】 裁断前のノンコート織布1にゴム等のほつれ
止め処理剤2を、多数のドット状あるいは略並行する多
数の線状に付着せしめ、溶断を行なうことなく、通常の
打ち抜き裁断で裁断することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用エアバッグ袋体の
製造方法に係り、詳しくは該袋体を構成するノンコート
織布のほつれ防止裁断を目的としたノンコートエアバッ
グの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両衝突時に膨張させ、乗員を保護する
エアバッグは従来は、ゴムや樹脂類によりコーティング
した基布を打抜き裁断など既知の裁断手段により所定形
状に裁断した後、この基布を重合し、その周縁部に縫製
を施すことによって袋体に作成していた。
【0003】ところが近時、前記ゴムや樹脂類によって
コーティングされていない、いわゆるノンコート布の利
用が進められ、このようなノンコート布を基布として裁
断することが行なわれている。
【0004】しかし、このようなノンコート基布はコー
ティングが施されていないため、打抜き裁断により裁断
するときは織目方向が裁断形状に対して平行又はそれに
近くなったとき、基布を構成している縦糸又は横糸の何
れかが織り組織から外れて糸ほつれを生ずる。
【0005】そこで、このような布ほつれを防止するべ
く、ノンコート布を裁断するのに、従来、レーザー裁
断、超音波裁断あるいはヒートカット裁断等を用いて基
布の裁断端末を溶断し該部分を融着することが行なわれ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
に基布の裁断端末を溶断する方法では、基布の裁断は打
抜き裁断と異なり、1枚づつしか裁断することが出来
ず、また、上記レーザーや超音波裁断は高価な設備投資
が必要であり、上記ヒートカットナイフも型代が高価で
あるなど製造コスト面で大きな問題となっていた。
【0007】本発明は叙上の如き実状に対処し、特にノ
ンコート基布の裁断に際し、予め織布に適切な処置を施
すことにより、溶断等の裁断加工をすることなく、通常
の打抜き裁断で裁断を行なってほつれ防止を確実にし、
かつエアバッグ袋体の製造コストの低減をはかることを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明方法は、上記ノンコート織布を所要形状に裁断
し、この裁断した布を袋状に縫製して車両用エアバッグ
袋体を製造する方法において、裁断前の織布にゴムまた
は樹脂等のほつれ止め処理剤を、多数のドット状もしく
は略並行する多数の線状に付着させ、溶断等の特別の裁
断加工によることなく、通常の打抜き裁断で裁断するも
のである。なお、上記ほつれ止め処理剤がドット状であ
る場合は、ドット間隔が約10×10mm以下の格子ド
ットが好ましく、また処理剤が多数の線状である場合
は、線間隔が約25mm以下であることが好適である。
【0009】
【作用】上記本発明の方法によると、多数のドット状あ
るいは線状に織布に付着させたほつれ止め処理剤が、裁
断部において織糸同士を接着して該裁断部織り組織の糸
ほつれを防止する。
【0010】この場合、上記処理剤は織布に対して点状
または線状に施されることから、ノンコート基布として
の軽さや柔軟性等の風合いをあまり変化させることがな
く、しかも、前記した溶断方式に比べ、多くの設備投資
を要さず、さらに多数枚の基布の同時裁断を容易にし
て、エアバッグの製造コストを大きく低減することが可
能である。
【0011】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0012】図1は本発明方法に使用する裁断前のノン
コート織布を示す斜視図であり、ナイロン糸やポリエス
テル糸で平織りされたこのエアバッグ袋体用織布1に
は、ゴムまたは樹脂等からなるほつれ止め処理剤2が、
片面の全面に亘って、図示の如く多数のドット状に付着
されている。上記ほつれ止め処理剤2としては、シリコ
ン樹脂(ゴム)やクロロプレンゴム、アクリル系樹脂な
どが一例として挙げられ、なお、上記ドット間隔として
は、約10×10mm以下の格子ドットが適しており、
また、これらドットの大きさは直径約0.5 〜1.5 mm程
度が適している。
【0013】一方、図2は同じく本発明方法に使用する
裁断前のノンコート織布を示す斜視図であり、上記と同
じく平織りされたこのエアバッグ用織布1には、上記の
如きほつれ止め処理剤2が、片面の全面に亘って、図示
の如く平行する多数の直線状に付着されている。上記線
状ほつれ止め処理剤の付着形状としては、概ね並行する
線状であればよく、例えば波形線や一部で交わるような
曲線であってもよい。なお、これら各線の間隔は、最大
で約25mmを越えない範囲が好ましく、また、線の太
さとしては約0.5 〜1mm程度が適している。
【0014】他方、図3,図4に示すものは、上記図
1,図2に示した織布を裁断して製造した運転席用エア
バッグを裏返した状態で示す平面図であり、これらエア
バッグは、レーザーや超音波、あるいはヒートカットナ
イフ等の溶断加工を用いず、通常の打ち抜き裁断によっ
て裁断された2枚の円形の基布4を用い、これら基布4
の外周縁部同士を縫製することによってエアバッグ袋体
を形成している。そして、各図に示すように、このエア
バッグの裁断部3には、前記ドット状あるいは線状のほ
つれ止め処理剤2が間欠的に付着して、該裁断部3の縦
糸と横糸とをエアバッグの裏側から接着している。
【0015】上記ほつれ止め処理剤2の付着範囲は、図
1または図2に示すように織布1のほぼ全体としてもよ
いが、打ち抜き形状が簡単である場合は、この打ち抜き
部周辺にスポット的に付着させることも有効である。
【0016】しかして、上記本発明実施例の方法によれ
ば、多数のドット状または線状に織布1に付着したほつ
れ止め処理剤2が、裁断部3において前記の如く織糸同
士を接着して該裁断部3の織り組織の糸ほつれを防止す
ることができ、また、この場合、上記処理剤は織布に対
して点状または線状に施されることから、全面コーティ
ングに比べ低コストで且つノンコート基布としての軽さ
や柔軟性等の風合いをあまり変化させることがなく、し
かも、従来の溶断方式に比べ、多くの設備投資を要さ
ず、さらに多数枚の基布の同時裁断を容易にして、エア
バッグの製造コストを大きく低減することができる。
【0017】以上、本発明の実施例を説明したが、上記
本発明の方法は、助手席用やその他のエアバッグに対し
て実施した場合も、上記運転席用エアバッグと同様に極
めて有効にほつれ止め効果を発揮し得るものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエアバッ
グ袋体の製造方法は、裁断前のノンコート織布にゴム等
のほつれ止め処理剤を、多数のドット状もしくは略並行
する多数の線状に付着させ、溶断等の特別の裁断加工に
よることなく、通常の打抜き裁断で裁断するものであ
り、上記多数のドット状または線状に織布に付着させた
ほつれ止め処理剤が、裁断部において織糸同士を接着し
て該裁断部織り組織の糸ほつれを防止することができ、
また上記処理剤は織布に対して点状または線状に施され
ることから、全面コーティングに比べ低コストで且つノ
ンコート基布としての軽さや柔軟性等の風合いをあまり
変化させることがなく、しかも、従来の溶断方式に比
べ、多くの設備投資を要さず、さらに多数枚の基布の同
時裁断を容易にして、エアバッグの製造コストを大きく
低減することができ、エアバッグ製造の経済性を高める
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に使用する裁断前のノンコート織布
を示す斜視図である。
【図2】本発明方法に使用する裁断前の他のノンコート
織布を示す斜視図である。
【図3】図1に示す織布を用いて作製した運転席用エア
バッグを裏返した状態で示す平面図である。
【図4】図2に示す織布を用いて作製した運転席用エア
バッグを裏返した状態で示す平面図である。
【符号の説明】
1 織布 2 ほつれ止め処理剤 3 裁断部 4 エアバッグ基布

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムや樹脂類によってコーティングされ
    ていないノンコート織布を所要形状に裁断し、この裁断
    した布を袋状に縫製して車両用エアバッグ袋体を製造す
    る方法において、裁断前の織布にゴムまたは樹脂等のほ
    つれ止め処理剤を、多数のドット状もしくは略並行する
    多数の線状に付着させ、溶断等の特別の裁断加工による
    ことなく、通常の打抜き裁断で裁断することを特徴とす
    る車両用エアバッグ袋体の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記ほつれ止め処理剤のドット間隔が約
    10×10mm以下の格子ドットである請求項1記載の
    車両用エアバッグ袋体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ほつれ止め処理剤の並行線間隔が約
    25mm以下である請求項1記載の車両用エアバッグ袋
    体の製造方法。
JP27490293A 1993-10-05 1993-10-05 車両用エアバッグ袋体の製造方法 Pending JPH07101302A (ja)

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JP27490293A JPH07101302A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 車両用エアバッグ袋体の製造方法

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JP27490293A Pending JPH07101302A (ja) 1993-10-05 1993-10-05 車両用エアバッグ袋体の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8176864B2 (en) 2004-04-15 2012-05-15 Cupid Foundations, Inc. Undergarments having finished edges and methods therefor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8176864B2 (en) 2004-04-15 2012-05-15 Cupid Foundations, Inc. Undergarments having finished edges and methods therefor
US8215251B2 (en) 2004-04-15 2012-07-10 Cupid Foundations, Inc. Undergarments having finished edges and methods therefor
US8839728B2 (en) 2004-04-15 2014-09-23 Cupid Foundations, Inc. Undergarments having finished edges and methods therefor

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