JPH0710128Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0710128Y2
JPH0710128Y2 JP1988103316U JP10331688U JPH0710128Y2 JP H0710128 Y2 JPH0710128 Y2 JP H0710128Y2 JP 1988103316 U JP1988103316 U JP 1988103316U JP 10331688 U JP10331688 U JP 10331688U JP H0710128 Y2 JPH0710128 Y2 JP H0710128Y2
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JP
Japan
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pressure
hole
sealing device
closed
lid
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JP1988103316U
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JPH0225769U (ja
Inventor
喜一郎 後藤
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車,農業機械,建設機械のミッ
ションなどの孔部や、各種産業機械の孔部の密封用とし
て広く利用される密封装置に関する。
〔従来の技術) 従来、この種の密封装置としては、たとえば第7図に示
すような盲蓋と呼ばれるものがある。すなわち、この密
封装置100は、閉塞すべき孔101を覆う蓋体部102と、こ
の蓋体部102の外周縁部に設けられ、孔101内周に嵌着さ
れる環状のはめあい部103とから構成されている。
このはめあい部103は金属環104の外周にゴム材105を焼
き付けて構成され、金属環104のばね力にによって嵌合
力を得ると共に、ゴム材105によって嵌合部のシールを
確実にしていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来技術にあっては、孔101内
の内圧が上昇した場合に、内圧と外部の大気圧の差圧に
よって装置100が孔101から脱落してしまう場合があっ
た。
この脱落を防止するためにははめいあい部103の嵌合力
を高めることも考えられるが、嵌合力を高くするにも限
界があり、また嵌合力を高くすると装置100装着時の力
が過大となってしまう。
そこで、第8図および第9図に示すように蓋体部102に
圧力抜き用の開口106を設け、内圧の上昇を逃がすこと
が考えられる。
ところが、このような開口106を設けると、装置100の脱
落は防止できるものの、開口106を介して外部の泥水等
の異物が浸入してしまうという問題が生じる。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、孔内の内圧の上
昇を逃がすことができ、しかも外部異物の浸入をも防止
できる盲蓋を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、閉塞す
べき孔を覆う蓋体部と、該蓋体部の外周縁部に設けら
れ、上記孔内周に嵌着固定されるはめあい部とを備えた
密封装置において、密封装置の蓋体部の形状を前記はめ
あい部の軸方向一端から径方向に離間し、軸方向にのび
る連結部と該連結部からさらに径方向に延びる天面部を
有する略断面ハット状とし、該蓋体部の密封側面に部分
的に凹部を設けて薄肉化し、この薄肉部に前記孔内の圧
力が所定圧以下のときには弾性力によって締められて閉
塞され、孔内の圧力が所定圧を越えると弛緩して開口す
る圧力抜き部を設けて成ることを特徴とする。
(作用) 而して、孔内の圧力が過大になると、圧力抜き部が弛緩
して開口し、過大な圧力が外部に解放される。
一方、圧力が解放されて孔内の圧力が所定圧以下になる
と、弾性力によって圧力抜き部が締まり、閉塞される。
したがって、通常は圧力抜き部は閉塞状態にあり、外部
異物の孔内への浸入が防止される。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考
案の一実施例に係る密封装置を示す第1図乃至第6図に
おいて、1は密封装置であり、閉塞すべき孔2に嵌着さ
れる。密封装置1は、孔2を覆う円板状の蓋体部3と、
この蓋体部3の外周縁部に設けられて、孔2内周に液密
に嵌合される環状のはめあい部4とから成っている。
上記はめあい部4はその一端に半径方向外方に向って延
びる環状のフランジ5を有する断面逆L字状の金属環6
により補強されていて、その外周にゴム材7が焼付け固
定され、外周ゴム材7を介して孔2内周に水密に嵌着固
定される。またはめあい部4はフランジ5によって孔2
の大気側開口縁に係止されており、このフランジ5下面
もゴム材7が焼付けられている。
一方、蓋体部3はゴム状弾性体製で、上記はめあい部4
のフランジ5と略同じ位置に設けられている。蓋体部3
は、円板状の天面部31と、天面部31とはめあい部4内周
とを連結する連結部32とから構成され、断面略ハット形
状になっている。
そして、連結部32とはめあい部4の内周壁面との間に
は、天面部31周囲を全周にわたって囲むように切込み溝
33が形成されている。この切込み溝33の深さは、はめあ
い部4の長さの2/3程度となっている。
上記天面部31は、大気側が凹状に、孔2に臨む面が凸状
となる断面円弧形状になっており、また、その周縁の連
結部32は孔2の軸方向と略平行に延び、先端に向って若
干縮径されるようになっている。
一方、天面部31には一部その厚さ方向全巾にわたって貫
通する圧力抜き部としての直線状の切込み8が設けられ
ている。この切込み8は、蓋体部3の孔2側の面に部分
的に凹部81を設けて薄肉化し、この薄肉部に部分的に形
成している。
切込み8の位置は、天面部31の中心から外れた部位に設
けられていて、切込み8の方向は半径方向に沿って延び
ている。
この切込み8は孔2内の内圧が所定圧以下では第5図に
示すように切込み8両側縁のリップ部82,82の弾性力に
よって締め付けられ閉塞状態となっており、孔2内の圧
力が所定圧以上になると、第6図に示すようにリップ部
82,82の締付け力が弛緩して開口するようになってい
る。
切込み8が開く圧力の設定は、孔2内の圧力と外気圧の
差圧が外周はめあい部4の嵌合力よりも小さい値に設定
する必要があり、装置の脱落防止を図っている。また、
切込み8の開弁圧力の変更は、薄肉部の厚みの調整およ
び補助的に切込み長さの調整を行なうことで容易に行な
え、一つの型で薄肉部の部分を調整または交換すること
で多種類の密封装置を提供することができる。
つぎに上記密封装置の作用について説明する。孔2内周
に嵌着固定された密封装置1は、はめあい部4の金属環
6のばね力によって固定されており、外周のゴム材7に
よって気密状態になっている。
そして、孔2内の内圧が所定圧よりも小さい場合には、
切込み8はその両側縁のリップ部82,82によって固く閉
じられており、外側の泥水等の異物Dの孔2内への浸入
が防止されている。
一方、孔2内の内圧が上昇して外気圧との差圧が所定圧
よりも大きくなると、固く閉じていたリップ部82,82が
弛んで切込み8が第6図に示すように開き、孔2内の過
大な圧力が解放される。
本実施例にあっては、切込み8が形成された蓋体部3の
天面部31を孔2側に向って凸状に湾曲させているので、
内圧によって天面部31は外気側に膨らむように撓み、切
込み8が開きやすいように変形する。また、天面部31の
周縁に形成された切込み溝33により形成されるはめあい
部と天面部を連結する連結部は、天面部31の変形を助長
するように機能する。
孔2内の圧力解放後、その弾性復元力によって天面部31
は収縮して切込み8両側縁のリップ部82,82が再び閉ま
り、切込み8が固く閉塞される。
このように孔2内の圧力変動に応じて天面部31が延伸、
収縮し、切込み8が自動的に開閉して過大な圧力が解放
されると共に、異物Dの浸入が防止される。
尚、上記実施例にあっては、切込み8を一箇所に形成し
たが、複数箇所に形成するようにしてもよい。また、圧
力抜き部として直線状の切込み8を形成したが、十字状
の切込みを設けたものでもよい。さらに直線状の切込み
の他に、たとえば細孔を設け、圧力によって孔径を収縮
あるいは拡大するようにして、細孔を開閉する構成とし
てもよい。
さらに、上記実施例では蓋体部全体をゴム状弾性材によ
り形成したが、圧力抜き部以外の部分を金属で補強する
ような構成をとることもできる。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、連結部
は圧力変化に伴い天面部の変形を助長するように機能
し、また、密封装置の蓋体部のゴムの成形加工の際に発
生するヒケによる応力集中を防止する。天面部は形状を
略断面ハット状としているので、内圧が上昇したときに
外気側に向かって圧力抜き部の切込みが開き易いように
変形する。また、天面部の薄肉部に孔内の圧力変動に応
じて開閉する圧力抜き部を設けたことにより弁の開閉の
応答性が高まり、そして開弁圧力の調整が薄肉部の厚み
を変更することで容易に行なえる。また、この圧力抜き
部は内圧が過大になったときにのみ圧力抜き部が開いて
圧力が解放され、通常は圧力抜き部を閉塞して異物の浸
入を防止することができ、孔の密封機能を保持しつつ装
置の脱落を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置の縦断面図、
第2図は第1図の装置表側の概略斜視図、第3図は第1
図の装置の裏側の概略斜視図、第4図は第1図の装置の
圧力解放時の要部縦断面図、第5図は第1図の装置の切
込みが閉じた状態の天面部の平面図、第6図は第1図の
装置の切込みが開いた状態の天面部の平面図、第7図は
従来の密封装置の要部縦断面図、第8図は従来の装置に
開口を設けた状態の要部縦断面図、第9図は第8図の蓋
体部の概略平面図である。 符号の説明 1…密封装置、2…孔 3…蓋体部、31…天面部 32…連結部、33…切込み溝 4…はめあい部、5…フランジ 6…金属環、7…ゴム材 81…切込み(圧力抜き部) 82…凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】閉塞すべき孔を覆う蓋体部と、該蓋体部の
    外周縁部に設けられ、上記孔内周に嵌着固定されるはめ
    あい部とを備えた密封装置において、 密封装置の蓋体部の形状を前記はめあい部の軸方向一端
    から径方向に離間し、軸方向にのびる連結部と該連結部
    からさらに径方向に延びる天面部を有する略断面ハット
    状とし、該蓋体部の密封側面に部分的に凹部を設けて薄
    肉化し、この薄肉部に前記孔内の圧力が所定圧以下のと
    きには弾性力によって締められて閉塞され、孔内の圧力
    が所定圧を越えると弛緩して開口する圧力抜き部を設け
    て成ることを特徴とする密封装置。
JP1988103316U 1988-08-05 1988-08-05 密封装置 Expired - Lifetime JPH0710128Y2 (ja)

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JP1988103316U JPH0710128Y2 (ja) 1988-08-05 1988-08-05 密封装置

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JPH0225769U JPH0225769U (ja) 1990-02-20
JPH0710128Y2 true JPH0710128Y2 (ja) 1995-03-08

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4704027B2 (ja) * 2004-12-24 2011-06-15 株式会社不二工機 電動弁
WO2008111356A1 (ja) * 2007-03-09 2008-09-18 Asahi Rubber Inc. 過剰圧力開放弁及びそれを有する開放弁ユニット

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JPS53159452U (ja) * 1977-05-20 1978-12-14
JPS5924573U (ja) * 1982-08-06 1984-02-15 株式会社精機工業所 ガス抜き栓

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JPH0225769U (ja) 1990-02-20

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