JPH0433500Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 上水道系統で発生した負圧により、給水・給湯
器具等からの逆流による吸水、給湯器具等からの
逆流による吸水、給湯汚染を防止するため、負圧
部分へ自動的に空気を補充するバキユームブレー
カーに関する。

［従来の技術］ 従来の技術では負圧が発生し、バキユームブレ
ーカーが開弁した際に弁体が振動し、異音がし
た。

この改良方法として、弁座の流路７の内径・
数量あるいは弁体の軸部の直径、傘部の形
状・肉内等の設計変更を行つて異音の周波数の変
更や騒音レベルの低減を図つてきたが、異音発生
をなくすことは困難であつた。

［考案が解決しようとする問題点］ この考案は、部品点数を増やさずに簡易的な改
良で開弁時の異音発生をなくすことを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］ この考案は、アンブレラ形の弁体の傘部の
外周上の数箇所に突起部を形成させ、その突起
部が少なくとも開弁時にはボデーの内壁に
接触するようにしたものである。

［実施例］ この考案の一実施例を図面に基づいて説明する
と次のとおりである。

第１図は、この考案の開弁時におけるバキユー
ムブレーカーの縦断面図で、図中の波線はかしめ
部のかしめ前の形状を示す。

ゴム等の弾性体でできているアンブレラ形の弁
体は、傘部の外周上に、ボデーの内壁よ
り少し大きい突起部が数箇所設けられると共に
中心に軸部が設けられ、この軸部は傘部の
先端が弁座の下面に押し付けられる如く弁座
の固定穴に装着されている。

弁座は、下部中心に固定穴が設けられると
共に流路が設けられている。そして弁座の外周
中央部の溝にはゴムでできているＯリングが
装着されている。

前記弁座は、ボデーの内部中央に形成され
た座部まで挿入されており、ボデー上部のかし
め部を内側へかしめ込むことによりボデーに
固定されている。

［作用］ 第１図に示す上水道系統側の圧力P1と大気側
の圧力P2との関係において、上水道系統側の圧
力P1が負圧になつた場合、P1＜P2となりその差
圧により弁体の軸部が伸び、傘部が下がり
開弁し、大気側より空気が流路を通り上水道系
統側へ流れ込む。従来この大気の流れ込みにより
弁体の傘部が微振動して異音を発生させてい
たが、この考案で突起部がボデーの内壁と
接触しているため、その微振動を減衰吸収し異音
を発生させない。そしてP1＞P2となつた時点で
弁体が閉弁する。

［考案の効果］ この考案は、以上説明したように弁体の傘部
に突起部を設けるという極めて簡易的な改良に
より、開弁時に発生する異音をなくすことができ
るという産業上有益な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るバキユームブレーカーの
開弁時の状態を示す縦断面図、第２図は本考案に
係るバキユームブレーカーの弁体を示す平面図、
第３図は従来のバキユームブレーカーの閉弁時の
状態を示す縦断面図。 ……バキユームブレーカー、……ボデー、
……弁座、……弁体、……内壁、……突
起部、……傘部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾性体でできているアンブレラ形の弁体の傘
   部の外周上に、その傘部の外径よりも大きい
   突起部を形成させ、その突起部が少なくとも
   開弁時にはボデーの内壁に接触することを特
   長とするバキユームブレーカー。