JPH07100897B2 - 3次元繊維構造体の製造方法 - Google Patents

3次元繊維構造体の製造方法

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JPH07100897B2
JPH07100897B2 JP62302812A JP30281287A JPH07100897B2 JP H07100897 B2 JPH07100897 B2 JP H07100897B2 JP 62302812 A JP62302812 A JP 62302812A JP 30281287 A JP30281287 A JP 30281287A JP H07100897 B2 JPH07100897 B2 JP H07100897B2
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fiber structure
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えば炭素−炭素系複合材料のコア材として
使用される3次元繊維構造体の製造方法に関する。
従来の技術 複合材料のコア材となる中空円筒状の3次元繊維構造体
を製造する方法として例えば第4図〜第6図に示す方法
がある(なお、類似技術が実開昭60-178136号に開示さ
れている)。これは第3図に示すように中空円筒状のベ
ース2の上に高さが等しい多数のピン13,13…を同心状
に突設した治具1を用い、先ず第4図(A)に示すよう
にベース2の径方向に並ぶピン13A,13Aの列に沿ってそ
の列間に繊維F1を通したのちこれを隣りの列間に折り返
し、このような折返し作業を繰り返すことで繊維F1をベ
ース2の円周方向に千鳥状に配列する。次に、第4図
(B)に示すようにベース2の円周方向に並ぶ同心円状
のピン13Bの列に沿ってその列間に繊維F2を通し、複数
の同心円状のピン列の回りに繊維F2を巻き付ける。
このように径方向の繊維F1と円周方向の繊維F2とを交差
するように配列させることで実質的に2次元の繊維構造
体が織成され、上記作業を交互に複数回繰り返すことで
ベース2上には前述した2次元の繊維構造体F(第5図
(A))が所定厚みまで積層されることになる。
次に、上記繊維構造体Fを所定厚みまで圧縮した上、後
述するように差し糸を通すための針4を用いて第5図
(A),(B)に示すようにピン13をベース2の下方に
押し出し、針4の先端のフック部5に差し糸Qを引っ掛
ける。そして、同図(C)に示すように針4を引き上げ
るとそれまでピン13が入っていた糸通し孔6に差し糸Q
が通され、この差し糸Qが繊維構造体の長手方向の繊維
を構成することになる。糸通し孔6に通された差し糸Q
を同図(C)に示すように次のピン13に引っ掛けた上で
上記のような針4による糸通し作業を繰り返すことによ
り、同図(D)に示すように先に所定厚みまで積層した
2次元の繊維構造体Fが縫合される。その結果として、
差し糸Qを含んだ3次元方向の繊維配列をもつ3次元繊
維構造体F3がつくられることになる。
尚、差し糸Qを通していく順番としては、例えば第6図
の治具1を平面的に見た場合にスパイラル状にしたり、
あるいは径方向の繊維F1の配列のように千鳥状にするこ
とができる。
発明が解決しようとする問題点 上記のような円筒状の3次元繊維構造体F3を製造するに
あたり、とりわけ円周方向の繊維F2を同心状のピン列の
回りに巻き付ける作業が面倒で、多大な工数を必要とす
る。これはピン13の数が多く、しかもそのピン13の配列
ピッチが小さいことに基づくもので、前述した2次元繊
維構造体Fの積層数が少ないほどピン13の根元部分での
作業となるので一層顕著となる。
加えて、2次元繊維構造体Fの積層数が多くなるほど円
周方向の繊維F2の巻付力の総和が大きくなるため、その
巻付力によってピン13がベース2の中心方向に倒れ込
み、繊維構造体としての形状精度を維持できなくなるこ
とがある。
本発明は、円周方向の繊維を配置する際の作業性を改善
するとともに、その繊維の巻付力による形状精度の低下
を防止した方法を提供したものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、前述したように多数のピンを同心状に立設し
てなる治具の上に、ピン列に沿って円周方向の繊維と径
方向の繊維とを交互に編み込んでこれを積層することに
より円筒状の繊維構造体の製造する方法であって、前記
円周方向の繊維を編み込むにあたり、この円周方向の繊
維を予め径方向に縮小拡開可能なスリーブに巻き付けて
おき、スリーブをガイドとして円周方向の繊維を治具側
のピン列に掛け渡すことを特徴としている。
スリーブの具体的構造としては、例えば可撓性のある薄
板を筒状にまるめて、その始終端部を相互に止着するこ
となく径変化が可能としたものを用いる。
作用 この方法によれば、スリーブを、繊維を通すべき同心状
のピン列の外周にかぶせた上で、スリーブの外周に繊維
を巻き付ける。そして、スリーブをピン列に沿って所定
位置まで下げたのち、スリーブを巻締めるべく径方向に
縮小させると、繊維のみを治具上に残してスリーブを取
り出すことができ、繊維は所定位置に配置される。
実施例 第1図〜第2図は本発明の一実施例を示す図であり、第
3図〜第5図と実質的同一部分には同一符号を付してあ
る。
第2図は本実施例で使用されるスリーブ7を示してお
り、このスリーブ7は可撓性のある薄い金属板あるいは
非金属板を円筒状にまるめてその始終端部同士を非止着
状態としたもので、円周方向に巻締力を加えればその径
が縮小し、逆に巻締力を解除すれば元の径に自己復元す
るものである。
このようなスリーブ7を用いて、前述した円周方向の繊
維F2を径方向の繊維F1と編み込むべく治具1上に配置す
るにあたっては第1図の手順による。ただし、第1図お
よび第3図では第6図と同様に図の錯綜化を避けるため
にピン3の数を大幅に減らして描いてある。ただし、ピ
ン3は外側になるほどその高さが小さくなるように設定
されている。
先ず第1図(A)に示すように、これから円周方向の繊
維F2を配置しようとするピン3の列間R1、すなわち同心
状のピン3,3の列の外側に上記のスリーブ7をかぶせ、
このスリーブ7とピン3の列との間に所定の隙間が確保
されるようにスリーブ7の直径を決める。次に、同図
(B)に示すようにスリーブ7の外周に円周方向の繊維
F2を所定の巻数だけ巻き付けた上で、同図(C)に示す
ようにスリーブ7をピン3の列に沿って所定位置まで下
げていく。そして、この位置でスリーブ7を巻締めるよ
うにしてその径を縮小させると、同図(D)に示すよう
にスリーブ7に巻き付けられていた繊維F2がベース2上
に残り、スリーブ7のみを引き上げることができる。こ
のような操作を列間R2,R3についても同様に繰り返すこ
とでベース2上に円周方向の繊維F2が配置される。
そして以後は第4図(A)に示した径方向の繊維F1の配
列作業と、上記のスリーブ7を用いた円周方向の繊維F2
の配列作業とを交互に繰り返すことで従来と同様に2次
元の繊維構造体が積み上げられることになる。
発明の効果 以上のように本発明方法においては、円周方向の繊維を
予め径方向に縮小拡開可能なスリーブに巻き付けてお
き、このスリーブをガイドとして円周方向の繊維を治具
側のピン列に掛け渡すようにしているため、狭いピン配
列空間での繊維配置作業の作業性がよくなるほか、スリ
ーブを使用することによって過大な繊維巻付力がピンに
作用することがなく、従来のようなピンの倒れによる繊
維構造体の形状精度の低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】 第1図(A),(B),(C),(D)は本発明の一実
施例を示す工程説明図、第2図は第1図の方法で使用さ
れるスリーブの斜視図、第3図は同じく第1図の方法で
使用される治具の斜視図、第4図(A),(B)は径方
向および円周方向の繊維の配列説明図、第5図(A),
(B),(C),(D)は差し糸を通す際の工程説明
図、第6図は従来の治具の斜視図である。 1…治具、2…ベース、3…ピン、4…針、7…スリー
ブ、F1…径方向の繊維、F2…円周方向の繊維、Q…差し
糸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のピンを同心状に立設してなる治具の
    上に、ピン列に沿って円周方向の繊維と径方向の繊維と
    を交互に編み込んでこれを積層することにより円筒状の
    繊維構造体の製造する方法であって、前記円周方向の繊
    維を編み込むにあたり、この円周方向の繊維を予め径方
    向に縮小拡開可能なスリーブに巻き付けておき、スリー
    ブをガイドとして円周方向の繊維を治具側のピン列に掛
    け渡すことを特徴とする3次元繊維構造体の製造方法。
JP62302812A 1987-11-30 1987-11-30 3次元繊維構造体の製造方法 Expired - Fee Related JPH07100897B2 (ja)

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