JPH07100897A - 難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法 - Google Patents

難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法

Info

Publication number
JPH07100897A
JPH07100897A JP5245250A JP24525093A JPH07100897A JP H07100897 A JPH07100897 A JP H07100897A JP 5245250 A JP5245250 A JP 5245250A JP 24525093 A JP24525093 A JP 24525093A JP H07100897 A JPH07100897 A JP H07100897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
olefin resin
flame
tris
phosphate
foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5245250A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Takahane
良郎 高羽
Shinichiro Yokoi
紳一郎 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP5245250A priority Critical patent/JPH07100897A/ja
Publication of JPH07100897A publication Critical patent/JPH07100897A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 オレフィン系樹脂100重量部とトリス(ト
リブロモネオペンチル)ホスフェ−ト3〜5重量部とを
181℃以上の温度で押し出して均一に混和した原料混
合物を押出機に供給し、押出機のバレルから発泡剤を圧
入して発泡体として押し出す。 【効果】 トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ
−トを融点である181℃以上の温度で押し出して均一
に混和するから良好に混和できる。この良好に混和した
原料を使用して発泡体を製造するから良好な難燃性オレ
フィン系樹脂発泡体が製造できる。尚、架橋剤や三酸化
アンチモン、酸化モリブデン等の難燃助剤を添加すると
更に物性や難燃性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性オレフィン系樹脂
発泡体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方
法はオレフィン系樹脂と、難燃剤や難燃助剤と、加熱分
解型発泡剤とを配合した原料混合物を押出機で押し出し
て発泡性成形品を製造し、この発泡性成形品を更に高温
に加熱して発泡させる常温発泡法が一般的である。一
方、オレフィン系樹脂発泡体の製造方法としては、オレ
フィン系樹脂の原料混合物を押出機に供給し、バレルか
ら易揮発性液体または気体からなる発泡剤を圧入して、
押出機の先端に設けられている金型から発泡体として押
し出す押出発泡方法がある。この方法は押出機から直接
オレフィン系樹脂発泡体が製造できるので好ましい方法
である。
【0003】しかし、この押出発泡方法では難燃性オレ
フィン系樹脂発泡体は製造し難いのである。その理由
は、上記押出発泡方法の原料混合物の中に難燃剤や難燃
助剤を配合して難燃性を付与しようとしても、独立気泡
にならなかったり、成形不安定、難燃性不足等により未
だ満足するものが得られていないのである。このように
押出発泡方法で難燃性オレフィン系樹脂発泡体を製造す
ることは困難で、今までにこの押出発泡方法で難燃性オ
レフィン系発泡体を製造した公知例は殆どなく、特開昭
60−55036号公報記載の方法が唯一知られている
方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、押出発泡方法
で製造したオレフィン系樹脂発泡体を難燃性にするため
には難燃剤をある程度多く(オレフィン系樹脂100重
量部に対して難燃剤5部〜20部)使用する必要がある
が、上記公報記載の難燃剤を難燃性になるまで多く使用
すると、この難燃剤は発泡の際の核になり易く独立気泡
になり難かったり成形不安定になる。又、この難燃剤は
オレフィン系樹脂との相容性が不十分で難燃性にバラツ
キが生ずるという問題がある。
【0005】そこで、本発明者は種々研究を重ねた結
果、次のことが判明した。即ち、オレフィン系樹脂の押
出発泡温度より融点の高い有機系の難燃剤の場合には、
難燃剤は溶融されず粉末のままで押出機の中を通過する
から、オレフィン系樹脂と均一に混和されないし、発泡
の核になり易い。従って、発泡や難燃性にバラツキが多
く良好な製品とならない。又、融点が低い難燃剤の場合
には、オレフィン系樹脂との相溶性が悪く、オレフィン
系樹脂が溶融する前に溶けて液状になり、押出機のバレ
ル内でオレフィン系樹脂が滑って移動し難くなったり、
オレフィン系樹脂内に難燃剤が十分混和されず(押出安
定性不良)、その結果、押し出した後に難燃剤がブリー
ドアウトするという問題がある。又、無機系の難燃剤は
融点の高い有機難燃剤と同様に、均一に混和されないし
気泡の核になり易く発泡や難燃性にバラツキが多く良好
な製品とならない。
【0006】更に、発明者が研究した結果、トリス(ト
リブロモネオペンチル)ホスフェ−トは、融点は高い
が、良好な難燃剤で、オレフィン系樹脂と相溶性がよい
こと、従って、このトリス(トリブロモネオペンチル)
ホスフェ−トを使用して特殊な条件で押出発泡させるこ
とで良好な難燃性オレフィン系樹脂発泡体が製造できる
ことが判明し、本発明を完成したのである。即ち、本発
明の目的は、押出発泡方法で良好な難燃性オレフィン系
樹脂発泡体を製造することができる難燃性オレフィン系
樹脂発泡体の方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、オレフィン系樹脂1
00重量部とトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフ
ェ−ト3〜15重量部とを181℃以上の温度で押し出
して均一に混和した原料混合物を押出機に供給し、押出
機のバレルから発泡剤を圧入して押出機の先端に設けら
れている金型から発泡体として押し出すものである。
【0008】本発明に使用するオレフィン系樹脂とは、
エチレン、プロピレン、ブテン等のオレフィン系モノマ
ーの重合体・共重合体や、このエチレン系モノマーと酢
酸ビニル等の他のモノマーとの共重合体をいい、エチレ
ン樹脂、プロピレン樹脂、エチレン−プロピレン共重合
樹脂、ブテン樹脂、エチレン−酢酸共重合樹脂等が好適
である。本発明に使用する発泡剤は、通常押出発泡方法
で使用されている炭化水素類やハロゲン化炭化水素類等
の易揮発性液体や気体が全て使用できるが、フッ化炭化
水素が好適であり、特に、オゾン破壊の少ないクロロジ
フロオロメタン(CHClF2 、商品名F−22)、ク
ロロジフロオロエタン(CH3 CClF2 、商品名F−
142b)等が好適である。
【0009】本発明に使用する難燃剤であるトリス(ト
リブロモネオペンチル)ホスフェートとは((CH2
r)3 −C−CH2 −O−)3 POなる化学式を有する
もので、オレフィン系樹脂と相溶性のよい臭素含有率が
70%、燐含有率が3.0%の含ハロゲン燐酸エステル
類に属する難燃性の優れた融点181℃の化合物であ
る。又、このトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフ
ェ−トはオレフィン系樹脂と一緒に押し出すと、オレフ
ィン系樹脂を架橋させる性質が少ないことも好ましい性
質である。
【0010】このトリス(トリブロモネオペンチル)ホ
スフェ−トの融点はオレフィン系樹脂の通常の押出発泡
する際の押出温度(140℃〜160℃)より高温であ
るから、これを配合して直接押出発泡しても粉末のまま
押し出される結果、均一に混和されなかったり発泡の核
になり、良好な難燃性のオレフィン系発泡体とならない
が、本発明においては、このトリス(トリブロモネオペ
ンチル)ホスフェ−トとオレフィン系樹脂とを、トリス
(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トの融点である
181℃以上の温度、好ましくは181℃〜200℃、
で押し出す。すると、オレフィン系樹脂の中に均一にト
リス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トが混和す
る。その後、この均一に混和した原料混合物を通常の押
し出し発泡方法で押し出すことにより、良好な難燃性オ
レフィン系樹脂発泡体が得られる。
【0011】本発明においては、このオレフィン系樹脂
とトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トとの
混合割合は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
てトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−ト3〜
15重量部、好ましくは5〜12重量部使用するもので
ある。その理由は3重量部未満であると、難燃性が十分
でなく、又、15重量部を超えると、このトリス(トリ
ブロモネオペンチル)ホスフェ−トが核剤になり易く、
発泡が不安定になったり独立気泡が破れて連続気泡にな
って良好な発泡体が製造できなくなるからである。
【0012】本発明においては、このオレフィン系樹脂
とトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トとを
上記混合割合を保つようにすればよい。例えば、一度に
オレフィン系樹脂とトリス(トリブロモネオペンチル)
ホスフェ−トとを上記割合にして押し出して均一に混和
した原料混合物を製造してもよいし、オレフィン系樹脂
にトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トを多
く入れて押し出して均一に混和した難燃性組成物を製造
し、この難燃性組成物にオレフィン系樹脂とを混合し
て、全体として、オレフィン系樹脂とトリス(トリブロ
モネオペンチル)ホスフェ−トとを上記割合にするよう
にしてもよい。特に、後者の方法が良好な発泡体が製造
できるのでこの好ましい。
【0013】本発明においては、上記オレフィン系樹脂
とトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トの他
に、発泡適性を害さない範囲に他の添加物を加えてもよ
い。この添加物の中でもっとも重要な物に架橋剤や三酸
化アンチモン、酸化モリブデンからなる難燃助剤があ
る。この架橋剤を加えると、製品のオレフィン樹脂発泡
体の機械的強度、耐熱性、その他の物性が向上する。
又、難燃剤を加えると難燃性が向上する。
【0014】この架橋剤を使用する場合には、トリス
(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トと架橋剤とを
一緒にした原料ペレットとせず、別々に混和し、この両
者を混合して原料混合物とする方が相互作用が少なく良
好な発泡体が得られる。即ち、オレフィン系樹脂とトリ
ス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トとを181
℃以上の温度で押出機で均一に混和した難燃性組成物
と、オレフィン系樹脂と架橋剤とを均一に混和した架橋
性樹脂とを、オレフィン系樹脂100重量部に対してト
リス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−ト3〜15
重量部になるように配合して原料混合物とすると、良好
な発泡体が製造できる。
【0015】この架橋剤としては従来使用されている架
橋剤が全て使用可能であるが、シランカップリングのよ
うに、オレフィン系樹脂を発泡体として押し出しすると
きには架橋せず、押し出した後に空気中の水分と反応し
て架橋する性質を有するものであると、押出条件の調整
が簡単であるので好ましい。このシランカップリングを
架橋剤として使用する場合には、予め、オレフィン系樹
脂にシランカップリングを添加したシラン変性オレフィ
ン系樹脂、例えば、シラン変性ポリエチレンとして使用
する方法が好適に使用される。
【0016】難燃助剤としては架橋触媒の作用の少ない
無機化合物や有機金属化合物が好適である。特に、酸化
アンチモン、酸化モリブデン等が好適である。そして、
この使用量は発泡に影響がない程度、例えば、エチレン
系樹脂100重量部に対して1〜7重量部が好ましい。
この三酸化アンチモン、酸化モリブデンを加える方法は
難燃性組成物を製造するときに加えてもよいし、難燃性
組成物とは別のオレフィン系樹脂に加えてもよいし、直
接発泡押出するときに加えてもよい。その他、必要に応
じて発泡核剤、架橋触媒、酸化防止剤、静電防止剤、滑
剤、顔料等を加えることができる。
【0017】
【作用】本発明難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方
法では、難燃性に優れ、オレフィン系樹脂と相溶性のよ
いトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トを使
用するから、難燃性のよいブリードアウトしない良好な
難燃性オレフィン系樹脂が製造できる。又、この難燃剤
であるトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−ト
は融点が181℃と、オレフィン系樹脂発泡体を製造す
るときの押出温度より高温であるが、オレフィン系樹脂
に181℃以上の温度で混和するから、このトリス(ト
リブロモネオペンチル)ホスフェ−トがオレフィン系樹
脂の中に均一に混和されるのである。
【0018】又、このトリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェ−トを予め所定量より多く混和した難燃性
組成物を製造し、これにトリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェ−トが所定量になるようにオレフィン系樹
脂や、このオレフィン系樹脂に架橋剤、架橋剤やその他
の添加剤を混和した樹脂を混合して押し出して発泡体と
すると、良好な発泡体が得られる。本発明において、架
橋剤を添加すると、機械的強度、耐熱性、その他の物性
が向上する。又、本発明において、難燃助剤として三酸
化アンチモン、酸化モリブデンを添加すると、発泡が妨
害されずに難燃性が向上する。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜5、比較例1〜7)190℃でのメルトイ
ンデックス3.0、密度0.92の低密度オレフィン系
樹脂(50重量部)とトリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェ−ト(50重量部)とを押出機で190℃
で混和して難燃性オレフィン系樹脂を製造した。この難
燃性オレフィン系樹脂と上記オレフィン系樹脂とを、ト
リス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トが表1に
示す割合になるように混合して、65mm口径のシング
ル押出機(L/D=30)に供給し、140℃〜160
℃でバレル内を通過させ、バレルのほぼ中央の発泡剤注
入口からハロゲン化炭化水素類(フロン)からなる発泡
剤を圧入した。バレルの途中で110℃に冷却した後、
押出機の先端に取り付けられた環状金型(外型径5mm
φ、内型径3mmφ)から大気中に押し出して発泡体を
製造した。
【0020】この発泡体を試験した結果を表2に示す。
難燃性の試験方法は米国 Under Writer's Laboratores
Inc. UL−94に規定する基準によって試験した。単
品の場合は、フィルムを水平に保持した金網の上に試験
片を載せ、その一端にブンゼンバーナーで着火し、燃焼
距離、時間および脱脂綿を燃やす滴下物の有無などによ
り判定する。製品の場合には、内筒(内径11mm、外
径22mmのオレフィン系樹脂発泡体の外側に厚み3.
5mmの難燃性オレフィン系樹脂発泡体の外筒を設け、
このものを試験した。判定基準は次のようにした。 ◎ ーーー 優れているもの ○ ーーー 合格するもの △ ーーー 上記基準には合格しないが、難燃性のあ
るもの × ーーー 難燃性が小さいか、または、なし 尚、その他の判定基準も上記判定基準に準じて判定し
た。比較例1〜4は予め難燃性組成物を製造することな
く、直接オレフィン系樹脂にトリス(トリブロモネオペ
ンチル)ホスフェ−トを配合し、これを押出機に供給
し、140℃〜160℃でバレル内を通過させ、バレル
のほぼ中央部から発泡剤を圧入し、110℃に冷却し金
片から押し出して発泡体を製造した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】実施例1〜5と比較例1〜4で判るよう
に、予め、難燃性オレフィン系樹脂を混和し、これにオ
レフィン系樹脂を配合して原料混合物としたものは良好
な発泡体が得られる。又、実施例1〜5と比較例5〜7
から判明するように、トリス(トリブロモネオペンチ
ル)ホスフェ−トの量が3重量部未満であると難燃性が
不十分であり、15重量部を超えると良好な発泡体が得
られない。
【0024】(実施例6〜14)実施例1〜5に使用し
た難燃性オレフィン系樹脂、オレフィン系樹脂に難燃助
剤を混和したも、およびオレフィン系樹脂とを表3に示
す割合になるように混合して、実施例1〜5に示す方法
で発泡体を製造した。 この発泡体の試験結果を表4に
示す。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】この試験結果と実施例1〜5に示す実施例
とを比較すれば判るように、難燃助剤として三酸化アン
チモンや酸化モリブデンを添加したものは良好な発泡体
が得られると共に、難燃性が向上する。
【0028】(実施例15〜19、比較例8〜14)メ
ルトインデックス(190℃でのメルトインデックス)
2.5、密度0.92の低密度オレフィン系樹脂(50
重量部)とトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ
−ト(50重量部)とを混和して難燃性オレフィン系樹
脂を製造した。一方、同じ低密度オレフィン系樹脂にシ
ランカップリングを配合した架橋性オレフィン系樹脂を
製造した。この難燃性オレフィン系樹脂と架橋性オレフ
ィン系樹脂とを、トリス(トリブロモネオペンチル)ホ
スフェ−トが表5に示す割合に混合し、この混合した原
料混合物を、65mm口径のシングル押出機(L/D=
30)に供給し、140℃〜160℃でバレル内を通過
させ、バレルの中央部に設けられている発泡剤注入口か
らハロゲン化炭化水素(フロン)からなる発泡剤を圧入
した。バレルの途中で110℃に冷却した後、押出機の
先端に取り付けられた環状金型(外型径5mmφ、内型
径3mmφ)から大気中に押し出して発泡体を製造し
た。この発泡体を試験した結果を表6に示す。
【0029】尚、比較例8〜11は予め難燃性組成物を
製造することなく、直接オレフィン系樹脂にトリス(ト
リブロモネオペンチル)ホスフェ−トを配合し、これを
押出機に供給し、140℃〜160℃でバレル内を通過
させ、バレルの中央部から発泡剤を圧入し、110℃に
冷却し、先端から押し出して発泡体を製造した。
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】実施例15〜19と比較例8〜11から判
明するように、トリス(トリブロモネオペンチル)ホス
フェ−トを混和し、これに架橋性オレフィン系樹脂を配
合した原料混合物としたものは良好な発泡体が得られ
る。又、実施例6〜10と比較例12〜14から判明す
るように、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ
−トの量が3重量部未満であると難燃性が不十分である
し、15重量を超えると良好な発泡体が得られない。
【0033】(実施例20〜16、比較例15〜17)
実施例15〜19に使用した難燃性オレフィン系樹脂と
架橋性オレフィン系樹脂と難燃助剤とを表7に示す割合
に混合し、実施例15〜19に示す方法で発泡体を製造
した。このオレフィン系樹脂発泡体の試験結果を表8に
示す。
【0034】
【表7】
【0035】
【表8】 実施例20〜26と実施例15〜19とから判るよう
に、難燃助剤として三酸化アンチモンを添加したものは
良好な発泡体が得られると共に、難燃性が向上するが、
同じ難燃助剤でも水酸化錫を添加したものは成形性が悪
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に使用する
トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トはオレ
フィン系樹脂と相溶性がよく難燃性に優れているから、
このトリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トを
添加したオレフィン系樹脂発泡体は難燃性に優れ良好な
発泡体が得られる。又、本発明においては、このトリス
(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トを、このトリ
ス(トリブロモネオペンチル)ホスフェ−トの融点18
1℃以上の温度でオレフィン系樹脂に予め混和するか
ら、オレフィン系樹脂の中に均一に混和し、良好な発泡
体が得られる。
【0037】本発明において、架橋剤を添加すると物性
の優れた良好な難燃性発泡体が得られる。本発明におい
て、難燃助剤として三酸化アンチモンや酸化モリブデン
を使用すると、難燃性が更に向上した良好な発泡体が得
られる。このように本発明では、従来困難であった押出
発泡方法で難燃性オレフィン系発泡体が製造できるよう
になったので、極めて価値のある発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 23:00 105:04 C08L 23:02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィン系樹脂100重量部とトリス
    (トリブロモネオペンチル)ホスフェ−ト3〜15重量
    部とを181℃以上の温度で押し出して均一に混和した
    原料混合物を押出機に供給し、押出機のバレルから発泡
    剤を圧入して押出機の先端に設けられている金型から発
    泡体として押し出すことを特徴とする難燃性オレフィン
    系樹脂発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 オレフィン系樹脂とトリス(トリブロモ
    ネオペンチル)ホスフェートとを181℃以上の温度で
    押し出して混和した難燃性組成物と、オレフィン系樹脂
    とを、オレフィン系樹脂100重量部に対してトリス
    (トリブロモネオペンチルホスフェートが3〜15重量
    部となるように配合した原料混合物を押出機に供給し、
    押出機のバレルから発泡剤を圧入して押出機の先端に設
    けられている金型から発泡体として押し出すことを特徴
    とする難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 オレフィン系樹脂とトリス(トリブロモ
    ネオペンチル)ホスフェートとを181℃以上の温度で
    押し出して均一に混和した難燃性組成物と、オレフィン
    系樹脂と架橋剤とからなる架橋性オレフィン系樹脂と
    を、オレフィン系樹脂100重量部に対してトリス(ト
    リブロモネオペンチル)ホスフェートが3〜15重量部
    となるように配合した原料混合物を押出機に供給し、押
    出機のバレルから発泡剤を圧入して押出機の先端に設け
    られている金型から発泡体として押し出すことを特徴と
    する難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法。
  4. 【請求項4】 難燃助剤として三酸化アンチモン、酸化
    モリブデンのうち少なくともどちらか一種類を添加する
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の難燃性オ
    レフィン系樹脂発泡体の製造方法。
JP5245250A 1993-09-30 1993-09-30 難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法 Pending JPH07100897A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5245250A JPH07100897A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5245250A JPH07100897A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07100897A true JPH07100897A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17130889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5245250A Pending JPH07100897A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07100897A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020048670A (ko) * 2000-12-18 2002-06-24 유현식 난연성 폴리올레핀 수지조성물
EP1239005A1 (en) * 2001-02-27 2002-09-11 Bromine Compounds Ltd. Fire-retardant polyolefin compositions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020048670A (ko) * 2000-12-18 2002-06-24 유현식 난연성 폴리올레핀 수지조성물
EP1239005A1 (en) * 2001-02-27 2002-09-11 Bromine Compounds Ltd. Fire-retardant polyolefin compositions

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5408832B2 (ja) マクロセル状音響発泡体の製造方法
US4694025A (en) Alcohol control of lightly crosslinked foamed polymer production
KR101018998B1 (ko) 난연성 스티렌계 수지 조성물
US5569681A (en) Flame-retardant foamed particles of polyolefin resin
US4528300A (en) Process for producing dimensionally stable polyolefin foams using environmentally acceptable blowing agent systems
US3639304A (en) Self-extinguishing polyethylene foams comprising an antimony compound a halogen-containing aliphatic or cyclo-aliphatic compound and a bromine-containing aromatic or acyclic compound
US4762860A (en) Alcohol control of lightly crosslinked foamed polymer production
CA2344338C (en) Process for producing extruded foam with co2 as a blowing agent
US3668155A (en) Self-extinguishing ethylene copolymer foams comprising a ternary mixture of an antimony compound, a halogen-containing compound and a bromine compound
JPS60118726A (ja) エチレン―酢酸ビニル共重合体をもとにする自消性組成物
US4086192A (en) Olefin polymer composition having reduced flame propagation characteristics
JP5080849B2 (ja) カーボンブラック含有ポリプロピレン系樹脂発泡粒子および該カーボンブラック含有ポリプロピレン系樹脂発泡粒子からなる型内発泡成形体
JPH07100897A (ja) 難燃性オレフィン系樹脂発泡体の製造方法
US20040006164A1 (en) Intumescent fire retardant polymeric composition
CA1206700A (en) Low density cellular polyvinyl chloride
CN113402803A (zh) 一种阻燃辐照交联聚乙烯发泡材料及其制备方法
JP2001502741A (ja) 難燃性ポリオレフィン組成物
JPS6029743B2 (ja) 難燃性ポリスチレン系樹脂発泡体の製造方法
JPH10175242A (ja) 樹脂組成物及び発泡体の製造方法
JP2581354B2 (ja) 難燃性樹脂発泡体用組成物、難燃性樹脂発泡体及び難燃性樹脂発泡体の製造方法
JPH0570620A (ja) 難燃性樹脂発泡体用組成物、難燃性樹脂発泡体及び難燃性樹脂発泡体の製造方法
JPH08269223A (ja) 発泡用難燃オレフィン系樹脂組成物
JP2576315B2 (ja) 難燃性樹脂発泡体用組成物、難燃材、難燃性樹脂発泡体及び難燃性樹脂発泡体の製造方法
JPH0144250B2 (ja)
JP3276169B2 (ja) 発泡性ポリオレフィン系樹脂組成物及び難燃性ポリオレフィン系樹脂発泡体