JPH071007A - 板材の接合装置 - Google Patents

板材の接合装置

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JPH071007A
JPH071007A JP16985093A JP16985093A JPH071007A JP H071007 A JPH071007 A JP H071007A JP 16985093 A JP16985093 A JP 16985093A JP 16985093 A JP16985093 A JP 16985093A JP H071007 A JPH071007 A JP H071007A
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Shigeru Isoyama
茂 磯山
Hideyuki Nikaido
英幸 二階堂
Hirosuke Yamada
博右 山田
Takeshi Hirabayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続熱間圧延設備における進行する先行板材
と後行板材の接合装置に関するもので、接合機と可動式
テーブルローラの衝突による事故を防ぐと共に、油圧装
置の簡単化により油圧動力ロスを節減することを目的と
している。 【構成】 各々のバランスシリンダ37のヘッド側及び
アキュームレータ41を所定の圧力で加圧し、開閉弁4
3を閉塞すると共に、接合機50を入側端部に寄せて待
機させておき、先行板材51の後端部と、後行板材52
の先端部が送給されると、接合機50を圧延材進行速度
と同一速度で移動し、入側及び出側クランプ47,48
でクランプし、接合機50が出側端部に到着する迄に両
板端をインダクタ49で加熱して加圧接合する。接合機
50の移動につれてガイドレール46も移動し、ガイド
ローラ33及び昇降テーブルローラ35を順次昇降し、
接合機とテーブルローラの衝突を避ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続熱間圧延設備にお
いて進行する先行板材と後行板材の接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、帯鋼の熱間圧延設備において、粗
圧延機群と仕上圧延機群との間で先行粗圧延材と後行粗
圧延材とを接合し、連続して仕上圧延を行なう連続熱間
圧延が開発されている。
【0003】このような粗圧延材の接合装置の1例とし
て、本出願前に図3及び図4に示す、特開平4−367
303号公報「熱間圧延材の接合装置及び連続熱間圧延
設備」が開示されている。図3は従来の粗圧延材接合装
置の概念を示す側面図、図4は同装置のテーブルローラ
の昇降の制御を示す説明図である。
【0004】この熱間圧延材の接合装置は、先行圧延材
1と後行圧延材2とをそれぞれが進行している状態で接
合するために、接合機20を圧延材進行ラインの上流側
端部(図3中左方)に移動して待機させ、先行圧延材1
の後端部及び後行圧延材2の先端部が来ると接合機20
を圧延材の進行速度と同一の速度で自走させながら接合
機20に配設したピンチローラ8,9によって両圧延材
1,2をクランプし、接合機20が圧延材進行ライン下
流側端部に到着する迄に前記後端部と先端部とを加熱及
び加圧して接合するものである。
【0005】このとき、図4に示すように制御ユニット
25は接合機20の位置を検知し、各々の電磁弁26を
介して駆動シリンダ7a,7b,7c,7d,7e,7
f,7gをそれぞれ作動させ、各々の可動式テーブルロ
ーラ5a,5b,5c,5d,5e,5f,5gを順次
昇降させて接合機20との衝突を回避している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した従来
の粗圧延材の接合装置では、進行移動する圧延材を下方
より支承する各々の可動式テーブルローラ5の昇降タイ
ミングの制御が必要であり、この制御及びテーブルロー
ラを昇降させる電磁弁26の精度と信頼性に問題があ
る。従って、接合機20と可動式テーブルローラ5との
衝突の危険性がある。
【0007】また、各可動式テーブルローラ5(5a〜
5g)を昇降させる各々の駆動シリンダ7(7a〜7
g)の油の流量が大きくなるので、油圧装置が大掛かり
になり、油圧装置を常時作動させるので、その動力をロ
スすることになる。
【0008】本発明は上記従来装置の不具合点を解決し
た新たな板材の接合装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の板材の接合装置は、進行する先行
板材の後端部と後行板材の先端部とを加熱及び加圧して
接合する板材の接合装置において、前記先行板材及び後
行板材の板長さ方向に移動する接合機と、該接合機の移
動範囲内で昇降してこの接合機の不在部の前記先行板材
及び後行板材を支持する複数のテーブルローラと、該テ
ーブルローラを支承する支持部材に設けたガイドローラ
と、このガイドローラを上方で支持するように前記接合
機に設けた昇降ガイドレールと、前記各々のテーブルロ
ーラを上方にそれぞれ付勢するバランスシリンダとを具
備したものである。
【0010】また前記各々のバランスシリンダのヘッド
側を流体圧管によってそれぞれ連結して封止し、この封
止した流体回路に圧力付勢手段を設けることが効果的で
ある。
【0011】さらに、前記各々のテーブルローラの軸方
向両端部の支持部材をメカタイ手段によって連結するこ
とが好ましい。
【0012】
【作用】上記のように構成された板材の接合装置により
搬送された先行板材の後端部と後行板材の先端部とを接
合するに当っては、接合機を搬送される板材の進行速度
と同一の速度で板長さ方向に自走させながらこの接合機
によって両板端をクランプし、加熱及び加圧して接合す
る。
【0013】この接合機の板長さ方向への移動範囲内に
は、昇降する複数のテーブルローラが板材の下方に配置
されており、接合機が移動により不在となる個所で該テ
ーブルローラは上昇して先行板材及び後行板材を下方よ
り支持する。
【0014】この接合機の自走と共に接合機に設けた昇
降ガイドレールも移動し、該ガイドレールにより、これ
と当接する各々のガイドローラを介して自走する接合機
の下方のテーブルローラを順次下降させ、接合機との衝
突を確実に回避することができ、テーブルローラ昇降用
電磁弁を省略できる。
【0015】また各々のバランスシリンダのヘッド側を
流体圧管によりそれぞれ連結し、圧力付勢手段によって
同一の圧力とし、ガイドローラが昇降ガイドレールに当
接して昇降する各々のテーブルローラの下降寸法の和を
常に同一にすることを可能とし、これにより封止された
流体圧回路は一度加圧しておけば油圧装置を作動させる
必要がなくなり動力を節減できる。
【0016】さらに、昇降テーブルローラの両端部は、
メカタイ手段によって連結されて常に同一の高さで水平
に保持されているので、ガイドローラが昇降ガイドレー
ルにガイドされなくなっても、バランスシリンダのヘッ
ド側の付勢力によってパスラインに上昇したテーブルロ
ーラを水平に保持し、先行板材及び後行板材を確実に支
持して進行させることができる。
【0017】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1は本発明の一実施例である、連続熱間圧延設
備の粗圧延材接合装置の概念を示す側面図、図2は図1
のII−II断面を示す正面図である。
【0018】図1及び図2において、31はテーブルロ
ーラ支持部材であり、その上部には昇降テーブルローラ
35が自転するように両端部が軸着され、前面には1対
のラック32が装着されている。そして、立設されたガ
イドフレーム36に昇降自在に嵌装され、バランスシリ
ンダ37によってガイドフレーム36と連結されてい
る。
【0019】33はガイドローラであり、ガイドフレー
ム36の上部に回転自在に軸着されている。
【0020】38は1対のピニオンであり、双方のラッ
ク32と噛合するようにメカタイシャフト39によって
連結され、ガイドフレーム36の上部に回転自在に軸着
されている。
【0021】50は床面に設置されたレール55上を自
走する接合機であり、フレーム44と、車輪45と、フ
レーム44の下面に固設され圧延材進行方向入側及び出
側が傾斜したガイドレール46と、上下対向配置した入
側クランプ47及び出側クランプ48と、インダクタ4
9とを具備している。
【0022】各々のバランスシリンダ37のヘッド側は
油圧管42によってそれぞれ連結され、図示しない油圧
装置との間の油圧管42にはアキュームレータ41及び
開閉弁43が介装されている。
【0023】34は固定テーブルローラであり、粗圧延
材接合装置の入側及び出側で自転するように配置されて
いる。
【0024】51は先行粗圧延材、52は後行粗圧延材
で図1矢印図示方向に搬送される。
【0025】つぎに本装置の作用について説明すると、
各々のバランスシリンダ37のヘッド側及びアキューム
レータ41を所定の圧力で加圧し、開閉弁43を閉塞す
ると共に、接合機50を入側端部に寄せて待機させてお
き、先行粗圧延材51の後端部及び後行粗圧延材52の
先端部が固定テーブルローラ34によって送給されて来
ると、接合機50を粗圧延材進行速度と同一の速度で移
動させながら入側クランプ47及び出側クランプ48に
よってクランプし、接合機50が出側端部に到着する迄
に、前記後端部と先端部とをインダクタ49によって加
熱し、入側クランプ47を移動することによって後行粗
圧延材51の先端部を先行粗圧延材52の後端部に加圧
して接合する。
【0026】接合機50の移動によってガイドレール4
6も移動し、このガイドレール46の入側傾斜部及び中
央でガイドされている接合機50の下方と入側のガイド
ローラ33及び昇降テーブルローラ35は順次上昇して
後行粗圧延材52を支持して進行させ、出側のガイドロ
ーラ33はガイドレール46の出側傾斜部で押圧されて
昇降テーブルローラ35が順次下降し、フレーム44の
下面との衝突を回避する。
【0027】このとき、下降した昇降テーブルローラ3
5及びテーブルローラ支持部材31を支持しているバラ
ンスシリンダ37内の油は上昇した昇降テーブルローラ
35及びテーブルローラ支持部材31を支持しているバ
ランスシリンダ37内に移動する。
【0028】昇降テーブルローラ35の両端部はメカタ
イシャフト39によって連結されて常に水平に保持され
ているので、ガイドローラ33がガイドレール46にガ
イドされなくなっても、その昇降テーブルローラ35は
水平に保持されて粗圧延材51,52を確実に支持して
進行させる。
【0029】接合機50が移動して各々のバランスシリ
ンダ37が自動的に昇降しても油が各々のバランスシリ
ンダ37及び油圧管42内を流動するだけなので弁類を
操作する必要が無く、その制御も不要である。
【0030】以上本発明の一実施例について縷々説明し
たが、本発明は上記実施例に限定されるものでなく、本
発明技術思想の範囲内において種々設計変更が可能であ
り、それらは何れも本発明の技術的範囲に属する。
【0031】
【発明の効果】本発明の板材の接合装置によれば次に示
す効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明においては、搬送された先行
板材の後端部と後行板材の先端部とを、接合機を板材進
行速度と同一の速度で自走させながらこの接合機によっ
てクランプして接合し、この接合機の自走と共に移動す
る昇降ガイドレールによって、自走する接合機の進行方
向前方のテーブルローラを自動的に順次下降させること
により、テーブルローラと接合機の衝突を確実に回避す
ることができる。従って、テーブルローラを昇降させる
電磁弁及びその制御が不要になり、装置を簡単にするこ
とができる。
【0032】(2)請求項2記載の発明においては、
(1)項の効果に加え、各々のバランスシリンダのヘッ
ド側を流体圧管によってそれぞれ連結して封止し、圧力
付勢手段によって所定の圧力に加圧することにより、各
々のバランスシリンダのヘッド側を同一の圧力とし、昇
降ガイドレールの移動によって昇降する各々のテーブル
ローラの下降寸法の和を常に同一にすることが可能にな
る。従って、封止された流体圧回路を流体が流動するだ
けなので、一度加圧しておけば油圧装置を作動させる必
要がなく、その動力を節減することができる。
【0033】(3)請求項3記載の発明においては、
(2)項の効果に加え、さらに各々のテーブルローラの
両端部の支持部材をメカタイ手段によって連結すること
により、ガイドローラが昇降ガイドレールに当接しない
テーブルローラの両端部を常に同一の高さで水平に保持
することが可能になる。従って、パスライン迄上昇した
テーブルローラを水平にして板材を確実に支持及び進行
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である連続熱間圧延設備の粗
圧延材接合装置の概念を示す側面図である。
【図2】図1のII−II断面を示す正面図である。
【図3】従来の粗圧延材接合装置の概念を示す側面図で
ある。
【図4】図3の粗圧延材接合装置のテーブルローラの昇
降の制御を示す説明図である。
【符号の説明】
31 テーブルローラ支持部材 32 ラック 33 ガイドローラ 35 昇降テーブルローラ 37 バランスシリンダ 38 ピニオン 39 メカタイシャフト 41 アキュームレータ 42 油圧管 43 開閉弁 46 ガイドレール 50 接合機 51 先行粗圧延材 52 後行粗圧延材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 彰夫 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 森本 和夫 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 磯山 茂 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 二階堂 英幸 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 山田 博右 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 平林 毅 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行する先行板材の後端部と後行板材の
    先端部とを加熱及び加圧して接合する板材の接合装置に
    おいて、前記先行板材及び後行板材の板長さ方向に移動
    する接合機と、該接合機の移動範囲内で昇降してこの接
    合機の不在部の前記先行板材及び後行板材を支持する複
    数のテーブルローラと、該テーブルローラを支承する支
    持部材に設けたガイドローラと、このガイドローラを上
    方で支持するように前記接合機に設けた昇降ガイドレー
    ルと、前記各々のテーブルローラを上方にそれぞれ付勢
    するバランスシリンダとを具備したことを特徴とする板
    材の接合装置。
  2. 【請求項2】 前記各々のバランスシリンダのヘッド側
    を流体圧管によってそれぞれ連結して封止し、この封止
    した流体回路に圧力付勢手段を設けて成ることを特徴と
    する請求項1記載の板材の接合装置。
  3. 【請求項3】 前記各々のテーブルローラの軸方向両端
    部の支持部材をメカタイ手段によって連結して成ること
    を特徴とする請求項2記載の板材の接合装置。
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