JPH07100658B2 - 悪性腫瘍の転移予防薬 - Google Patents
悪性腫瘍の転移予防薬Info
- Publication number
- JPH07100658B2 JPH07100658B2 JP62113405A JP11340587A JPH07100658B2 JP H07100658 B2 JPH07100658 B2 JP H07100658B2 JP 62113405 A JP62113405 A JP 62113405A JP 11340587 A JP11340587 A JP 11340587A JP H07100658 B2 JPH07100658 B2 JP H07100658B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- galactose
- monosaccharide
- specific
- tumor
- liver
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/70—Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
- A61K31/7004—Monosaccharides having only carbon, hydrogen and oxygen atoms
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/70—Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、悪性腫瘍の転移予防薬に関する。
[発明の背景] 悪性腫瘍が初期腫瘍から離れた体の部位へ転移すること
は、腫瘍疾患における致命的な病状のほとんどがこの転
移を原因とするものであるため、腫瘍の治療における最
も重大な問題の一つである。近年、外科手術、放射線治
療および化学治療によって、初期腫瘍の処置について
は、かなりの成功を収めてきた。これに反して、転移の
治療は極めて困難であり、そして成功してもまれであ
る。転移発生の危険は、初期腫瘍の治療において起こる
率が特に高いので、この段階で転移の発生を阻止する必
要がある。腫瘍の転移の発生、すなわち器官特異的転移
と器官非特異的転移を徹底して研究した結果、転移の発
生は器官細胞レクチンが原因となることが分った。
は、腫瘍疾患における致命的な病状のほとんどがこの転
移を原因とするものであるため、腫瘍の治療における最
も重大な問題の一つである。近年、外科手術、放射線治
療および化学治療によって、初期腫瘍の処置について
は、かなりの成功を収めてきた。これに反して、転移の
治療は極めて困難であり、そして成功してもまれであ
る。転移発生の危険は、初期腫瘍の治療において起こる
率が特に高いので、この段階で転移の発生を阻止する必
要がある。腫瘍の転移の発生、すなわち器官特異的転移
と器官非特異的転移を徹底して研究した結果、転移の発
生は器官細胞レクチンが原因となることが分った。
[発明の詳細な記述] レクチンは初めは植物中にのみ発見され、後になって脊
椎動物を含むほとんど全ての生物中に発見された高度に
特異的な糖結合性分子である。レクチンは、細胞表面ま
たは可溶性の糖結合体における糖構造の認識に主に機能
するらしい。さらに、特異的な臓器向性転移は器官細胞
レクチンが原因となることが認められた。さらに徹底し
た研究を行なううちに、器官細胞レクチンを、これに特
異的なガラクトース、マンノースおよびフコースから選
ばれる単糖類および/または該単糖類を末端に含有する
糖結合体で飽和することによって、悪性腫瘍の転移発生
を阻止できることが認められた。この目的のためには、
β−D−ガラクトースおよび/または末端にβ−D−ガ
ラクトースを有する糖結合体が特に重要である。また、
他の重要な単糖類は、マンノースおよび末端または中央
に結合したマンノースを有する糖結合体である。さらに
マンノース以外にも、L−フコースが重要である。上記
のように、糖結合体は、薬理学的に不活性な担体分子の
末端または中央に結合した特異的な単糖類を有する物質
である。この担体分子それ自身は腫瘍細胞に対して細胞
毒性的な活性を有していない。最も単純な場合において
代表的な担体分子は他の糖類である。従って、本発明の
目的のためには、特異的な単糖類自身に加えて、それを
有する二糖類、三糖類およびオリゴ糖も使用することが
できる。糖結合体は、副作用がないかまたは免疫反応に
対して不活性であるために、免疫抗原性がないか、また
は免疫抗原性が非常に弱いことが好ましい。
椎動物を含むほとんど全ての生物中に発見された高度に
特異的な糖結合性分子である。レクチンは、細胞表面ま
たは可溶性の糖結合体における糖構造の認識に主に機能
するらしい。さらに、特異的な臓器向性転移は器官細胞
レクチンが原因となることが認められた。さらに徹底し
た研究を行なううちに、器官細胞レクチンを、これに特
異的なガラクトース、マンノースおよびフコースから選
ばれる単糖類および/または該単糖類を末端に含有する
糖結合体で飽和することによって、悪性腫瘍の転移発生
を阻止できることが認められた。この目的のためには、
β−D−ガラクトースおよび/または末端にβ−D−ガ
ラクトースを有する糖結合体が特に重要である。また、
他の重要な単糖類は、マンノースおよび末端または中央
に結合したマンノースを有する糖結合体である。さらに
マンノース以外にも、L−フコースが重要である。上記
のように、糖結合体は、薬理学的に不活性な担体分子の
末端または中央に結合した特異的な単糖類を有する物質
である。この担体分子それ自身は腫瘍細胞に対して細胞
毒性的な活性を有していない。最も単純な場合において
代表的な担体分子は他の糖類である。従って、本発明の
目的のためには、特異的な単糖類自身に加えて、それを
有する二糖類、三糖類およびオリゴ糖も使用することが
できる。糖結合体は、副作用がないかまたは免疫反応に
対して不活性であるために、免疫抗原性がないか、また
は免疫抗原性が非常に弱いことが好ましい。
特異的な単糖類を有する糖結合体においては、末端に該
単糖類が結合していることが好ましい。ただし、中央に
単糖類が結合しているものも活性である。未だ明らかで
ないが、この後者の場合においては、これらの糖結合体
における一つまたは他の部分が容易に除去されて、末端
に単糖類部分を有する糖結合体が生体内で迅速に生成さ
れるのかもしれない。
単糖類が結合していることが好ましい。ただし、中央に
単糖類が結合しているものも活性である。未だ明らかで
ないが、この後者の場合においては、これらの糖結合体
における一つまたは他の部分が容易に除去されて、末端
に単糖類部分を有する糖結合体が生体内で迅速に生成さ
れるのかもしれない。
例を挙げてみると、結腸癌は肝臓内に転移する傾向があ
ることが認められている。この転移はガラクトースまた
はアラビノ−ガラクトンのようなガラクトースを有する
糖結合体を投与することによって完全に予防できること
が認められた。ガラクトースを含まない対照物質として
マンナンを用いた比較試験ににおいては、未処置の対照
群と同じ転移挙動のままであることが認められた。ガラ
クトースまたはアラビノ−ガラクタンの投与が必要とさ
れるのは、腫瘍の疑いがある場合に転移の可能性が診断
された直前および直後、または初期腫瘍の治療の前後の
比較的短期間のみである。ただし、副作用の懸念がない
ならば、単糖類および/またはこれらの単糖類を有する
糖結合体を、腫瘍の診断時から治療後数週間の期間にわ
たって投与してもよい。もちろん、器官細胞レクチンに
対して特異的な単糖類および/またはこの単糖類を有す
る糖結合体を用いる治療は、転移の器官特異的な増殖の
予防についてのみ有効である。しかし、この器官特異的
転移は、特に頻繁に起こるため非常に危険である。従っ
て、器官特異的転移の抑制を可能にすることは、重要な
治療上の成功ということができる。
ることが認められている。この転移はガラクトースまた
はアラビノ−ガラクトンのようなガラクトースを有する
糖結合体を投与することによって完全に予防できること
が認められた。ガラクトースを含まない対照物質として
マンナンを用いた比較試験ににおいては、未処置の対照
群と同じ転移挙動のままであることが認められた。ガラ
クトースまたはアラビノ−ガラクタンの投与が必要とさ
れるのは、腫瘍の疑いがある場合に転移の可能性が診断
された直前および直後、または初期腫瘍の治療の前後の
比較的短期間のみである。ただし、副作用の懸念がない
ならば、単糖類および/またはこれらの単糖類を有する
糖結合体を、腫瘍の診断時から治療後数週間の期間にわ
たって投与してもよい。もちろん、器官細胞レクチンに
対して特異的な単糖類および/またはこの単糖類を有す
る糖結合体を用いる治療は、転移の器官特異的な増殖の
予防についてのみ有効である。しかし、この器官特異的
転移は、特に頻繁に起こるため非常に危険である。従っ
て、器官特異的転移の抑制を可能にすることは、重要な
治療上の成功ということができる。
以上のように、本発明の一つの目的は、ガラクトース、
マンノースおよびフコースから選ばれる器官細胞レクチ
ンに対して特異的な単糖類および/またはこの単糖類部
分を有する糖結合体を含有することを特徴とする哺乳動
物における悪性腫瘍の転移を予防する薬剤を提供するこ
とである。さらに具体的な該薬剤としては、β−D−ガ
ラクトースおよび/またはβ−D−ガラクトース部分を
末端に有する糖結合体を含有するものがある。
マンノースおよびフコースから選ばれる器官細胞レクチ
ンに対して特異的な単糖類および/またはこの単糖類部
分を有する糖結合体を含有することを特徴とする哺乳動
物における悪性腫瘍の転移を予防する薬剤を提供するこ
とである。さらに具体的な該薬剤としては、β−D−ガ
ラクトースおよび/またはβ−D−ガラクトース部分を
末端に有する糖結合体を含有するものがある。
哺乳動物における悪性腫瘍の転移を予防するために、ガ
ラクトース、マンノースおよびフコースから選ばれる器
官細胞レクチンに特異的な単糖類および/またはこの単
糖類部分を有する糖結合体を使用することができる。悪
性腫瘍の転移予防用の薬剤調製のために、ガラクトー
ス、マンノースおよびフコースから選ばれる器官細胞レ
クチンに特異的な単糖類および/またはこの単糖類部分
を有する糖結合体を使用することもできる。
ラクトース、マンノースおよびフコースから選ばれる器
官細胞レクチンに特異的な単糖類および/またはこの単
糖類部分を有する糖結合体を使用することができる。悪
性腫瘍の転移予防用の薬剤調製のために、ガラクトー
ス、マンノースおよびフコースから選ばれる器官細胞レ
クチンに特異的な単糖類および/またはこの単糖類部分
を有する糖結合体を使用することもできる。
特に、腫瘍が器官特異的な転移を起す傾向がある場合に
は、単糖類および/またはこの単糖類部分を有する糖結
合体の投与により転移の原因となる器官細胞レクチンを
ブロックできるかどうか、選択的な試験を行なうことが
できる。
は、単糖類および/またはこの単糖類部分を有する糖結
合体の投与により転移の原因となる器官細胞レクチンを
ブロックできるかどうか、選択的な試験を行なうことが
できる。
ガラクトースおよびガラクトース部分を有する糖結合体
は適合性が優れているため、この新規な治療法は問題な
く比較的簡単な方法で実施することができる。該活性物
質は腸内投与および非経口投与のいずれでも適用するこ
とができる。これらの活性物質は既知の方法で生体から
代謝または排出される。初期腫瘍の処置によって転移が
拡大する危険がある限り、器官細胞レクチンをブロック
するための絶対量として血清中に比較的高いガラクトー
ス濃度を存在させることが必要である。もちろん、同じ
ことが腫瘍細胞が血清循環中に容易に入る可能性がある
外科手術の段階においても云える。試験結果により、モ
ノクローン性抗体と同様に、上記の特異的な単糖類およ
び/またはこの単糖類部分(好ましくは末端に)有する
糖結合体は、器官細胞レクチンに対しての転移を阻止す
る高度な活性を有していることが明らかとなった。本発
明の薬剤は、調製が困難で費用を要するモノクローン性
抗体よりも、簡単に低費用でかつ安全に取扱うことがで
きる。
は適合性が優れているため、この新規な治療法は問題な
く比較的簡単な方法で実施することができる。該活性物
質は腸内投与および非経口投与のいずれでも適用するこ
とができる。これらの活性物質は既知の方法で生体から
代謝または排出される。初期腫瘍の処置によって転移が
拡大する危険がある限り、器官細胞レクチンをブロック
するための絶対量として血清中に比較的高いガラクトー
ス濃度を存在させることが必要である。もちろん、同じ
ことが腫瘍細胞が血清循環中に容易に入る可能性がある
外科手術の段階においても云える。試験結果により、モ
ノクローン性抗体と同様に、上記の特異的な単糖類およ
び/またはこの単糖類部分(好ましくは末端に)有する
糖結合体は、器官細胞レクチンに対しての転移を阻止す
る高度な活性を有していることが明らかとなった。本発
明の薬剤は、調製が困難で費用を要するモノクローン性
抗体よりも、簡単に低費用でかつ安全に取扱うことがで
きる。
多数の動物実験は臨床研究での成功をもたらした。例え
ば、結腸癌が診断された場合に、診断の時から治療の成
功後4週間の期間にわたって一日当りガラクトースを12
0乃至150g投与したところ、肝臓転位は全く観察されな
かった。ガラクトースを投与しない場合は、これらの転
移は統計的にみて頻繁に観察されるものである。上記の
ガラクトース使用量は、長期にわたって副作用を起こさ
なかった。動物実験は、アラビノガラクタンも活性を有
することを示した。ノイラミン特異的器官レクチンも、
ノイラミニダーゼで処理された連鎖球菌属およびプロピ
オン酸菌属からの菌製剤(bacteria preparation)を用
いることによってブロックすることができた。アラビノ
ガラクタンとしては、平均分子量70000のラリクス・オ
イロペア(larix europaea)から得た製剤を用いた[西
ドイツ国ハイデルベルクのセルバ社(serva GmbH)から
入手]。それは血漿増量薬としても使用できる非免疫抗
原性オリゴ糖である。
ば、結腸癌が診断された場合に、診断の時から治療の成
功後4週間の期間にわたって一日当りガラクトースを12
0乃至150g投与したところ、肝臓転位は全く観察されな
かった。ガラクトースを投与しない場合は、これらの転
移は統計的にみて頻繁に観察されるものである。上記の
ガラクトース使用量は、長期にわたって副作用を起こさ
なかった。動物実験は、アラビノガラクタンも活性を有
することを示した。ノイラミン特異的器官レクチンも、
ノイラミニダーゼで処理された連鎖球菌属およびプロピ
オン酸菌属からの菌製剤(bacteria preparation)を用
いることによってブロックすることができた。アラビノ
ガラクタンとしては、平均分子量70000のラリクス・オ
イロペア(larix europaea)から得た製剤を用いた[西
ドイツ国ハイデルベルクのセルバ社(serva GmbH)から
入手]。それは血漿増量薬としても使用できる非免疫抗
原性オリゴ糖である。
アラビアゴムからのガラクタン、デキストランおよびマ
ンナン、および他の単糖類および二糖類を使用した動物
実験は、これらの糖類は肝臓のガラクトース特異的レク
チンをブロックできず、よって、肝臓における転移増殖
を抑制しないことが明らかとなった。
ンナン、および他の単糖類および二糖類を使用した動物
実験は、これらの糖類は肝臓のガラクトース特異的レク
チンをブロックできず、よって、肝臓における転移増殖
を抑制しないことが明らかとなった。
[実施例1] 材料と方法 生体内実験を生後8〜12週の体重20〜22gのバルブ/シ
ー・マウス(Balb/c mice)を用いて実施した。マウス
は、プラスチック製かごに入れ、食物と水を自由に与え
た。
ー・マウス(Balb/c mice)を用いて実施した。マウス
は、プラスチック製かごに入れ、食物と水を自由に与え
た。
生体内実験のために、肉腫(sarcoma)L−1腫瘍[ポ
ーランド・ワルシャワのオンコロギ研究所(Institute
of Oncology)]を用いた。この腫瘍はバルブ/シー・
マウスの肺内に自然に発生し、この種のマウス中に保持
される。この肉腫L−1細胞をマウスの足に皮下移植
し、局部の固い腫瘍の成長および多発性(40〜100、非
融合性で数えられる)の肺転移を誘発させた。肺腫瘍小
節は、腫瘍細胞を静脈内に接種後、14日間存在した。初
期腫瘍は提供マウスから切開分離し、はさみで細かに切
り、鋼製ふるいにこすり付けた。そして、腫瘍を約80〜
85回連続継代培養した。細胞を洗浄し、RPMI1640[ニュ
ーヨークのギブコ・グランド・アイスランド(Gibco Gr
and Island)]中に懸濁し、0.1mlのリン酸塩緩衝塩水
(PBS)中の1×105生育可能腫瘍細胞を、腫瘍の連続継
代のために皮下注射した。マウスの尾の静脈への注射
は、肺および肝臓のコロニー・アツセイのために行なっ
た。生育力はトリパン青染料排除で試験した。肺または
肝臓腫瘍小節の計数を肉腫菌接種後14日間行なった。腫
瘍小節は、150以上の場合、または融合性小節が認めら
れた場合は計数不能と見なした。
ーランド・ワルシャワのオンコロギ研究所(Institute
of Oncology)]を用いた。この腫瘍はバルブ/シー・
マウスの肺内に自然に発生し、この種のマウス中に保持
される。この肉腫L−1細胞をマウスの足に皮下移植
し、局部の固い腫瘍の成長および多発性(40〜100、非
融合性で数えられる)の肺転移を誘発させた。肺腫瘍小
節は、腫瘍細胞を静脈内に接種後、14日間存在した。初
期腫瘍は提供マウスから切開分離し、はさみで細かに切
り、鋼製ふるいにこすり付けた。そして、腫瘍を約80〜
85回連続継代培養した。細胞を洗浄し、RPMI1640[ニュ
ーヨークのギブコ・グランド・アイスランド(Gibco Gr
and Island)]中に懸濁し、0.1mlのリン酸塩緩衝塩水
(PBS)中の1×105生育可能腫瘍細胞を、腫瘍の連続継
代のために皮下注射した。マウスの尾の静脈への注射
は、肺および肝臓のコロニー・アツセイのために行なっ
た。生育力はトリパン青染料排除で試験した。肺または
肝臓腫瘍小節の計数を肉腫菌接種後14日間行なった。腫
瘍小節は、150以上の場合、または融合性小節が認めら
れた場合は計数不能と見なした。
平均分子量約70000ドルトンのラリクス・オイロペアか
ら得たアラビノガラクトンを西ドイツ国ハイデルベルグ
のセルバ社から入手した。α1−酸−(アシアロ)糖タ
ンパク質をドイツ国マールブルグのベーリングベルゲ社
(Behringwerke AG)から入手し、プライサー(Price
r)およびアスユウエル(Ashwell)の方法[J.Biol.Che
m.246:4835(1971)]によりトリチウム化した。
ら得たアラビノガラクトンを西ドイツ国ハイデルベルグ
のセルバ社から入手した。α1−酸−(アシアロ)糖タ
ンパク質をドイツ国マールブルグのベーリングベルゲ社
(Behringwerke AG)から入手し、プライサー(Price
r)およびアスユウエル(Ashwell)の方法[J.Biol.Che
m.246:4835(1971)]によりトリチウム化した。
アラビノガラクタンは体重1g当り0.5mg(0.2mlPBS中に
溶解した)の投与量で腹腔内に注射した。D−ガラクト
ースは体重1g当り1または2mgの投与量で腹腔内に注射
した。前述したように、D−ガラクトースは速やかに代
謝されて除去される。
溶解した)の投与量で腹腔内に注射した。D−ガラクト
ースは体重1g当り1または2mgの投与量で腹腔内に注射
した。前述したように、D−ガラクトースは速やかに代
謝されて除去される。
ノイラミニダーゼ処置のために、肉腫細胞RPMIの懸濁液
(1ml当り106乃至107の生育可能細胞)の1gを、1単位
のコレラ菌ノイラミニダーゼと共に37℃で1時間インキ
ュベートした。反応はPBS中で細胞で3回洗浄すること
によって終了させた。
(1ml当り106乃至107の生育可能細胞)の1gを、1単位
のコレラ菌ノイラミニダーゼと共に37℃で1時間インキ
ュベートした。反応はPBS中で細胞で3回洗浄すること
によって終了させた。
[実施例2] バルブ/シー・マウス中の肝臓レクチン(HBP)ブロッ
キング活性度 D−ガラクトースおよびアラビノガラクタンの肝臓レク
チン(HBP)ブロッキング活性度を、トリチウム化α1
−酸−(アシアロ)糖タンパク質(0.1mlPBS中に100mg
を溶解)をバルブ/シー・マウスに静脈内に投与するこ
とで試験した。この糖タンパク質は、15分以内に循環系
から迅速に清浄化され、肝臓に摂取された。アラビノガ
ラクタンの前注射(糖タンパク質注射15分前)は、血清
からのアシアロー糖タンパク質の除去を著しく遅らせ
た。120分後においても、血清中の放射能を測定するこ
とができた。3回の実験(5%以下の分布)は、受容体
ブロッキングなしでα1−酸−(アシアロ)糖タンパク
質の注射後には血清1μ当り123dpmであるのに対し
て、アラビノガラクタンの前注射による受容体ブロッキ
ング後の血清1μ当り224dpmであることを示した。D
−ガラクトースの場合も同じであった。ただし、その迅
速な代謝および除去により、受容体のブロックが短時間
になった。30分後に90%以上の放射能増加が血清中に見
られた(受容体ブロッキングなしではα1−酸−(アシ
アロ)糖タンパク質注射後は血清1μ当り105dpmであ
り、これに対して、D−ガラクトースの前注射による受
容体ブロッキング後は1μ当り200dpmである)。ブロ
ックは60分間インキュベーション後は約50%減少した。
このように、肝臓レクチン(HBP)は、D−ガラクトー
スの投与によって、およびガラクトース含有糖結合体
(アラビノガラクトン)によりブロックされた。
キング活性度 D−ガラクトースおよびアラビノガラクタンの肝臓レク
チン(HBP)ブロッキング活性度を、トリチウム化α1
−酸−(アシアロ)糖タンパク質(0.1mlPBS中に100mg
を溶解)をバルブ/シー・マウスに静脈内に投与するこ
とで試験した。この糖タンパク質は、15分以内に循環系
から迅速に清浄化され、肝臓に摂取された。アラビノガ
ラクタンの前注射(糖タンパク質注射15分前)は、血清
からのアシアロー糖タンパク質の除去を著しく遅らせ
た。120分後においても、血清中の放射能を測定するこ
とができた。3回の実験(5%以下の分布)は、受容体
ブロッキングなしでα1−酸−(アシアロ)糖タンパク
質の注射後には血清1μ当り123dpmであるのに対し
て、アラビノガラクタンの前注射による受容体ブロッキ
ング後の血清1μ当り224dpmであることを示した。D
−ガラクトースの場合も同じであった。ただし、その迅
速な代謝および除去により、受容体のブロックが短時間
になった。30分後に90%以上の放射能増加が血清中に見
られた(受容体ブロッキングなしではα1−酸−(アシ
アロ)糖タンパク質注射後は血清1μ当り105dpmであ
り、これに対して、D−ガラクトースの前注射による受
容体ブロッキング後は1μ当り200dpmである)。ブロ
ックは60分間インキュベーション後は約50%減少した。
このように、肝臓レクチン(HBP)は、D−ガラクトー
スの投与によって、およびガラクトース含有糖結合体
(アラビノガラクトン)によりブロックされた。
[実施例3] D−ガラクトースおよびアラビノガラクタンの投与によ
る肝臓転移増殖の阻止 悪性腫瘍の肝臓への定着が、拮抗的な糖結合体より阻害
される認識段階(D−ガラクトース特異的なレクチン炭
水化物の相互作用を含む)を伴うという説を証明するた
めに、バルブ/シー・マウス中の肉腫L−1腫瘍細胞の
コロニーを調べた。受容体ブロッキング活性度は、様々
な濃度のD−ガラクトースの幾つかの糖結合体、および
ガラクトースを含まない対照用の多糖類としてマンナン
を用いて調べた。前注射(ノイミニダーゼで処理した腫
瘍細胞の静脈内移植前1時間)およびアラビノガラクタ
ンの定期的な腹腔内注射(12時間の間隔で1〜3日、24
時間の間隔で4〜10日)で、肝臓への腫瘍細胞の定着は
完全に予防された。ただし、この処置は肺の機能に影響
しない。肺中の腫瘍小節の数および平均直径は対照群と
は異なった。ガラクトースを含まない対照用の多糖類で
あるマンナンは、肺および肝臓への転移増殖のパターン
またはこれらの器官中の腫瘍小節の数を変えなかった。
全ての他のガラクタン(および他の物質、例えばアラビ
アゴムからのガラクタン、アカシアの木からのアラビア
ゴム、デキストラン40、デキストラン70およびPBS)は
肝臓への転移を阻止することも、および肺と肝臓中の腫
瘍小節の数を減少させることもできなかった。
る肝臓転移増殖の阻止 悪性腫瘍の肝臓への定着が、拮抗的な糖結合体より阻害
される認識段階(D−ガラクトース特異的なレクチン炭
水化物の相互作用を含む)を伴うという説を証明するた
めに、バルブ/シー・マウス中の肉腫L−1腫瘍細胞の
コロニーを調べた。受容体ブロッキング活性度は、様々
な濃度のD−ガラクトースの幾つかの糖結合体、および
ガラクトースを含まない対照用の多糖類としてマンナン
を用いて調べた。前注射(ノイミニダーゼで処理した腫
瘍細胞の静脈内移植前1時間)およびアラビノガラクタ
ンの定期的な腹腔内注射(12時間の間隔で1〜3日、24
時間の間隔で4〜10日)で、肝臓への腫瘍細胞の定着は
完全に予防された。ただし、この処置は肺の機能に影響
しない。肺中の腫瘍小節の数および平均直径は対照群と
は異なった。ガラクトースを含まない対照用の多糖類で
あるマンナンは、肺および肝臓への転移増殖のパターン
またはこれらの器官中の腫瘍小節の数を変えなかった。
全ての他のガラクタン(および他の物質、例えばアラビ
アゴムからのガラクタン、アカシアの木からのアラビア
ゴム、デキストラン40、デキストラン70およびPBS)は
肝臓への転移を阻止することも、および肺と肝臓中の腫
瘍小節の数を減少させることもできなかった。
[実施例4] D−ガラクトース摂生の最適時間スケジュールの確立 D−ガラクトースによる肝臓転移の阻止のための最適量
およびタイミングを決定した。体重1g当りD−ガラクト
ース1または2gの腹腔内接種(腫瘍細胞接種前1時間、
および8時間の間隔で3日)が、肝臓内転移の減少に最
も効果的であった。上記D−ガラクトースの最後の腹腔
内接種から3日後に肉腫細胞を接種すると、肝臓転移に
対する防止効果は全く観察されなかった。この結果によ
り、D−ガラクトースが一時的に肝臓レクチン(HBP)
をブロックするという説が確認された。すなわち、これ
らのレセプターは、D−ガラクトースの最後の接種から
3日後に肉腫細胞を接種された時に、ふさがれた状態に
なく、再び受容可能な状態となっていた。
およびタイミングを決定した。体重1g当りD−ガラクト
ース1または2gの腹腔内接種(腫瘍細胞接種前1時間、
および8時間の間隔で3日)が、肝臓内転移の減少に最
も効果的であった。上記D−ガラクトースの最後の腹腔
内接種から3日後に肉腫細胞を接種すると、肝臓転移に
対する防止効果は全く観察されなかった。この結果によ
り、D−ガラクトースが一時的に肝臓レクチン(HBP)
をブロックするという説が確認された。すなわち、これ
らのレセプターは、D−ガラクトースの最後の接種から
3日後に肉腫細胞を接種された時に、ふさがれた状態に
なく、再び受容可能な状態となっていた。
臨床的投与量: 患者への投与は手術または診断の8〜12時間前に開始す
るのが好ましく、通常は手術後3日間継続する。ただ
し、さらに長期間の投与も副作用なしで実施することが
できる。
るのが好ましく、通常は手術後3日間継続する。ただ
し、さらに長期間の投与も副作用なしで実施することが
できる。
D−ガラクトースは8時間毎に注入によって、24時間内
に体重1kg当り1〜3mgの総投与量が与えられるように投
与する。
に体重1kg当り1〜3mgの総投与量が与えられるように投
与する。
アラビノガラクトンは体重1kg当り約0.1〜1mg、好まし
くは0.5mgの量を一旦当りの総投与量として、注入によ
り投与する。投与は24時間全体に分配して行なう。
くは0.5mgの量を一旦当りの総投与量として、注入によ
り投与する。投与は24時間全体に分配して行なう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルハート・プルフェール ドイツ連邦共和国、ケルン、40、5000、モ ーンベック、25 (72)発明者 クルト・オエッテ ドイツ連邦共和国、ケルン、41、5000、ブ ラウンシュトラーセ、39 (72)発明者 ゲルト・ウーレンブルック ドイツ連邦共和国、ケルン、41、5000、グ ロイエラー・シュトラーセ、308 (56)参考文献 特開 昭60−190791(JP,A) 特開 昭61−83125(JP,A)
Claims (6)
- 【請求項1】ガラクトース、マンノースおよびフコース
から選ばれる器官細胞レクチンに対して特異的な単糖類
および/またはこの単糖類部分を有する糖結合体を含有
することを特徴とする悪性腫瘍の転移予防薬。 - 【請求項2】β−D−ガラクトースおよび/またはβ−
D−ガラクトース部分を有する糖結合体を含有する特許
請求の範囲第1項記載の予防薬。 - 【請求項3】糖結合体が、薬理学的に不活性の担体分子
の末端または中央に結合した特異的な単糖類を有する物
質である特許請求の範囲第1項記載の予防薬。 - 【請求項4】糖結合体が、薬理学的に不活性の担体分子
の末端または中央に結合したβ−D−ガラクトースを有
する物質である特許請求の範囲第2項記載の予防薬。 - 【請求項5】薬理学的に不活性の担体分子が、特異的な
単糖類以外の糖類である特許請求の範囲第3項記載の予
防薬。 - 【請求項6】薬理学的に不活性の担体分子が、β−D−
ガラクトース以外の糖類である特許請求の範囲第4項記
載の予防薬。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3615621 | 1986-05-09 | ||
DE3615621.3 | 1986-05-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62267234A JPS62267234A (ja) | 1987-11-19 |
JPH07100658B2 true JPH07100658B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=6300445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62113405A Expired - Lifetime JPH07100658B2 (ja) | 1986-05-09 | 1987-05-09 | 悪性腫瘍の転移予防薬 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4946830A (ja) |
EP (1) | EP0249008B1 (ja) |
JP (1) | JPH07100658B2 (ja) |
AT (1) | ATE94395T1 (ja) |
DE (1) | DE3787403D1 (ja) |
ES (1) | ES2058070T3 (ja) |
Families Citing this family (48)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5490991A (en) * | 1986-07-03 | 1996-02-13 | Advanced Magnetics, Inc. | Directed delivery of radioprotectants using a receptor specific carrier |
US5679323A (en) * | 1986-07-03 | 1997-10-21 | Advanced Magnetics, Inc. | Hepatocyte-specific receptor-mediated endocytosis-type compositions |
US5554386A (en) * | 1986-07-03 | 1996-09-10 | Advanced Magnetics, Inc. | Delivery of therapeutic agents to receptors using polysaccharides |
WO1992004048A2 (en) * | 1990-08-30 | 1992-03-19 | The Biomembrane Institute | Inhibition of metastasis potential and invasiveness by oligosaccharides or oligosaccharide antigens or antibodies |
US5438069A (en) * | 1991-01-10 | 1995-08-01 | Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. | Glucohydrolase inhibitors useful as antidiabetic agents |
US6121233A (en) * | 1991-04-19 | 2000-09-19 | John L. Magnani | Methods for the inhibition of cancer metastasis mediated by endothelial adhesion molecules |
EP0521692A3 (en) * | 1991-07-02 | 1993-02-03 | The Biomembrane Institute | Inhibition of tumor cell metastasis potential and invasiveness by chemically-defined oligosaccharides, their derivatives, mimetics and antibodies directed to them |
US5760008A (en) * | 1991-11-04 | 1998-06-02 | Co Enzyme Technology Ltd. | Method and compositions for treating malignant tumors and inhibiting metastases of malignant tumors |
US5639737A (en) * | 1991-11-04 | 1997-06-17 | Co Enzyme Technology Ltd. | Method and compositions for treating malignant tumors and inhibiting growth and metastases of malignant tumors |
US5376531A (en) * | 1992-09-03 | 1994-12-27 | Northwestern University | Method of detecting cancer |
HUT72067A (en) * | 1992-12-16 | 1996-03-28 | Basf Ag | Dolostatin analog |
GB9315846D0 (en) * | 1993-07-30 | 1993-09-15 | Isis Innovation | Tumour inhibitors |
US5654273A (en) * | 1994-09-22 | 1997-08-05 | Children's Medical Center Corporation | Synducin mediated modulation of tissue repair |
AU2003249641B2 (en) | 2002-05-16 | 2009-08-20 | Glycomimetics, Inc. | Compounds and methods for inhibiting selectin-mediated function |
US20040096396A1 (en) * | 2002-07-03 | 2004-05-20 | Glycomimetics, Inc. | Compositions and methods for diagnosis and therapy of medical conditions involving angiogenesis |
US20040219158A1 (en) * | 2003-05-02 | 2004-11-04 | Glycomimetics, Inc. | Compositions and methods for diagnosis and therapy of medical conditions involving infection with pseudomonas bacteria |
US20050043272A1 (en) * | 2003-07-11 | 2005-02-24 | Pro-Pharmaceuticals, Inc. | Compositions and methods for hydrophobic drug delivery |
US20050053664A1 (en) * | 2003-09-08 | 2005-03-10 | Eliezer Zomer | Co-administration of a polysaccharide with a chemotherapeutic agent for the treatment of cancer |
EP1666046A4 (en) * | 2003-09-17 | 2007-10-03 | Univ Pla 3Rd Military Medical | USE OF N-ACETYL-D-AMINOGLYCOSAMINE FOR THE PREPARATION OF DRUGS FOR THE TREATMENT OF CANCER AND METASTASES |
US20050187171A1 (en) * | 2003-11-19 | 2005-08-25 | Glycomimetics, Inc. | Glycomimetic antagonists for both E-and P-selectins |
US7361644B2 (en) * | 2003-11-19 | 2008-04-22 | Glycomimetics, Inc. | Specific antagonist for both E- and P-selectins |
US20070078109A1 (en) * | 2004-02-13 | 2007-04-05 | David Platt | Compositions and methods used to treat acne and candida |
EP1734819A1 (en) * | 2004-03-19 | 2006-12-27 | Pro-Pharmaceuticals, Inc. | Compositions and methods for targeting metastatic tumors using multivalent ligand-linked carbohydrate polymers |
EP1773128A2 (en) * | 2004-08-02 | 2007-04-18 | Pro-Pharmaceuticals, Inc. | Compositions and methods for the enhancement of chemotherapy with microbial cytotoxins |
US8201377B2 (en) * | 2004-11-05 | 2012-06-19 | Faus Group, Inc. | Flooring system having multiple alignment points |
US20090036386A1 (en) * | 2005-05-25 | 2009-02-05 | Glycomimetics, Inc | Heterobifunctional compounds for selectin inhibition |
ATE528311T1 (de) * | 2005-08-09 | 2011-10-15 | Glycomimetics Inc | Glycomimetische inhibitoren des pa-il-lectins, pa-iil-lectins oder beider lectine aus pseudomonas |
JP5209476B2 (ja) | 2005-09-02 | 2013-06-12 | グリコミメティクス, インコーポレイテッド | ヘテロ二官能性全セレクチン阻害剤 |
WO2007143052A1 (en) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Glycomimetics, Inc. | Galactosides and thiodigalactosides as inhibitors of pa-il lectin from pseudomonas |
EP2074132B1 (en) * | 2006-10-12 | 2013-05-15 | GlycoMimetics, Inc. | Glycomimetic replacements for hexoses and n-acetyl hexosamines |
CA2677747A1 (en) * | 2007-02-09 | 2008-08-21 | Glycomimetics, Inc. | Methods of use of glycomimetics with replacements for hexoses and n-acetyl hexosamines |
US8039442B2 (en) | 2007-07-18 | 2011-10-18 | Glycomimetics, Inc. | Compounds and methods for treatment of sickle cell disease or complications associated therewith |
US8895510B2 (en) | 2008-04-08 | 2014-11-25 | Glycomimetics, Inc. | Pan-selectin inhibitor with enhanced pharmacokinetic activity |
CN102088983B (zh) * | 2008-06-13 | 2013-01-30 | 糖模拟物有限公司 | 利用选择的糖模拟化合物的血液癌症的治疗 |
CA2760292A1 (en) * | 2009-05-01 | 2010-11-04 | Glycomimetics, Inc. | Heterobifunctional inhibitors of e-selectins and cxcr4 chemokine receptors |
WO2012037034A1 (en) | 2010-09-14 | 2012-03-22 | Glycomimetics, Inc. | E-selectin antagonists |
AU2012358150B2 (en) | 2011-12-22 | 2017-07-20 | Glycomimetics, Inc. | E-selectin antagonist compounds, compositions, and methods of use |
CA2891514C (en) | 2012-12-07 | 2020-08-25 | Glycomimetics, Inc. | Compounds, compositions and methods using e-selectin antagonists for mobilization of hematopoietic cells |
CA2968391C (en) | 2014-12-03 | 2022-04-26 | Glycomimetics, Inc. | Heterobifunctional inhibitors of e-selectins and cxcr4 chemokine receptors |
WO2017127422A1 (en) | 2016-01-22 | 2017-07-27 | Glycomimetics, Inc. | Glycomimetic inhibitors of pa-il and pa-iil lectins |
US11291678B2 (en) | 2016-03-02 | 2022-04-05 | Glycomimetics, Inc | Methods for the treatment and/or prevention of cardiovascular disease by inhibition of E-selectin |
EP3497131B1 (en) | 2016-08-08 | 2022-03-09 | GlycoMimetics, Inc. | Combination of t-cell checkpoint inhibitors with inhibitors of e-selectin or cxcr4, or with heterobifunctional inhibitors of both e-selectin and cxcr4. |
JP7069136B2 (ja) | 2016-10-07 | 2022-05-17 | グリコミメティクス, インコーポレイテッド | 極めて強力な多量体e-セレクチンアンタゴニスト |
US11197877B2 (en) | 2017-03-15 | 2021-12-14 | Glycomimetics. Inc. | Galactopyranosyl-cyclohexyl derivauves as E-selectin antagonists |
US11712446B2 (en) | 2017-11-30 | 2023-08-01 | Glycomimetics, Inc. | Methods of mobilizing marrow infiltrating lymphocytes and uses thereof |
EP3732186A1 (en) | 2017-12-29 | 2020-11-04 | GlycoMimetics, Inc. | Heterobifunctional inhibitors of e-selectin and galectin-3 |
CN111867601A (zh) | 2018-03-05 | 2020-10-30 | 糖模拟物有限公司 | 用于治疗急性髓系白血病及相关病症的方法 |
US11845771B2 (en) | 2018-12-27 | 2023-12-19 | Glycomimetics, Inc. | Heterobifunctional inhibitors of E-selectin and galectin-3 |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1158456A (en) * | 1967-06-13 | 1969-07-16 | Prodotti Antibiotici Spa | Preparations Containing Sugars |
US3931402A (en) * | 1970-12-02 | 1976-01-06 | Societa Prodotti Antibiotici S.P.A. | Preparations containing hexoses |
US4243663A (en) * | 1976-06-25 | 1981-01-06 | Ichiro Azuma | Glycolipid compositions for transplanted tumor immunotherapy |
CH645728A5 (fr) * | 1979-01-30 | 1984-10-15 | Otsuka Pharma Co Ltd | Procede de determination de la teneur en substances contenant des liaisons glucosidiques associees aux tumeurs, application de ce procede et necessaire pour sa mise en oeuvre. |
US4334017A (en) * | 1979-04-16 | 1982-06-08 | Massachusetts Institute Of Technology | Method for detecting cancer in mammalian tissue |
FI67386C (fi) * | 1979-06-21 | 1985-03-11 | Hoffmann La Roche | Foerfarande foer framstaellning av nya terapeutiskt anvaendbara sockerderivat |
CA1120399A (en) * | 1979-09-28 | 1982-03-23 | Universite De Sherbrooke | Pharmaceutical compositions for treatment of tumor cells |
GB2106935B (en) * | 1981-10-01 | 1985-01-30 | Otsuka Pharma Co Ltd | Cancer cell-combatting lymphocytes process for the production thereof and anticancer agents containing said lymphocytes |
CH653442A5 (en) * | 1982-01-29 | 1985-12-31 | Otsuka Pharma Co Ltd | Process for the determination of tumour-associated glucoside derivatives |
US4496539A (en) * | 1982-02-01 | 1985-01-29 | Massachusetts Institute Of Technology | Method for treating cancer using galactose-specific lectins |
IT1168205B (it) * | 1983-07-21 | 1987-05-20 | Wellcome Italia | Derivato di monsialo ganglioside dotato di attivita' antibatterica, antifungina ed antitumorale, composizioni che lo contengono e procedimento per la loro preparazione |
JPS60190791A (ja) * | 1984-03-09 | 1985-09-28 | Kanto Ishi Pharma Co Ltd | シアル酸誘導体およびその製造法 |
JPS60214737A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-28 | Nippon Koutai Kenkyusho:Kk | 糖鎖関連抗原の製造法 |
US4742046A (en) * | 1984-08-03 | 1988-05-03 | Medisearch S.A. | Methods and compositions for inhibiting the infectious activity of viruses |
JPS6183125A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-04-26 | Kanto Ishi Pharma Co Ltd | 癌転移阻害剤 |
US4656159A (en) * | 1984-10-31 | 1987-04-07 | Georgetown University | Galactose-C-6 nitrogen mustard compounds and their uses |
-
1987
- 1987-04-14 DE DE87105548T patent/DE3787403D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1987-04-14 AT AT87105548T patent/ATE94395T1/de not_active IP Right Cessation
- 1987-04-14 EP EP87105548A patent/EP0249008B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1987-04-14 ES ES87105548T patent/ES2058070T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1987-05-01 US US07/044,483 patent/US4946830A/en not_active Expired - Lifetime
- 1987-05-09 JP JP62113405A patent/JPH07100658B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ATE94395T1 (de) | 1993-10-15 |
ES2058070T3 (es) | 1994-11-01 |
EP0249008B1 (de) | 1993-09-15 |
US4946830A (en) | 1990-08-07 |
DE3787403D1 (de) | 1993-10-21 |
EP0249008A3 (en) | 1989-09-27 |
EP0249008A2 (de) | 1987-12-16 |
JPS62267234A (ja) | 1987-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07100658B2 (ja) | 悪性腫瘍の転移予防薬 | |
Beuth et al. | Inhibition of liver tumor cell colonization in two animal tumor models by lectin blocking with D-galactose or arabinogalactan | |
Rao et al. | Sialyl Lewis X mimics derived from a pharmacophore search are selectin inhibitors with anti-inflammatory activity. | |
Beuth et al. | Inhibition of liver metastasis in mice by blocking hepatocyte lectins with arabinogalactan infusions and D-galactose | |
Listinsky et al. | α-L-fucose: A potentially critical molecule in pathologic processes including neoplasia | |
JPH01503548A (ja) | ヘパリン誘導体 | |
JPH06507927A (ja) | 内皮結合のための化合物及び方法 | |
CA1242982A (fr) | Derives immunostimulants et leur procede de preparation | |
Mendoza et al. | Mannose receptor‐mediated endothelial cell activation contributes to B16 melanoma cell adhesion and metastasis in liver | |
WO2001079302A1 (fr) | Combinaison d'acide folique et de polysaccharide, son procede de preparation et composition pharmaceutique contenant cette combinaison agissant comme principe actif | |
EP0669827B1 (en) | Compositions for the regulation of cytokine activity | |
Enriquez et al. | Conjugation of adenine arabinoside 5'-monophosphate to arabinogalactan: synthesis, characterization, and antiviral activity | |
Lee et al. | Neoglycoproteins as probes for binding and cellular uptake of glycoconjugates | |
Simpson et al. | The exposed carbohydrates of schistosomula of Schistosoma mansoni and their modification during maturation in vivo | |
Djordjević-Milić et al. | Influence of fullerenol C60 (OH) 24 on doxorubicin induced cardiotoxicity in rats | |
Leibovici et al. | Direct antitumor effect of high-molecular-weight levan on Lewis lung carcinoma cells in mice | |
JP2014141517A (ja) | ポリシアル酸脱n−アセチラーゼの阻害剤及びその使用方法 | |
O’Hare et al. | Effect of galactose on interaction ofN-(2-hydroxypropyl) methacrylamide copolymers with hepatoma cells in culture: Preliminary application to an anticancer agent, daunomycin | |
JP2007529554A (ja) | 多価リガンド結合糖質ポリマーを用いた組成物、および該組成物による転移腫瘍の標的療法 | |
EP0186551A1 (fr) | Médicament comportant en tant qu'association au moins une immunotoxine et au moins un polymère contenant du mannose | |
Pickelmann et al. | Effects of the phlebotropic drug Daflon 500 mg on postischemic reperfusion injury in striated skin muscle: a histomorphologic study in the hamster | |
KR19990081594A (ko) | 펠리누스 린테우스로부터 분리한 다당류 물질의신규한 용도 | |
KR100249442B1 (ko) | 스트렙토코커스아갈락티아에ia형또는ib형표면다당을주성분으로하는암전이저해제 | |
US8778892B2 (en) | Compounds and methods for treatment of solid tumors | |
JPH06501008A (ja) | オリゴ糖あるいはオリゴ糖抗原または抗体による転移能および侵襲性の抑制 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071101 Year of fee payment: 12 |