JPH0710062Y2 - オートスタータ付携帯用作業機 - Google Patents

オートスタータ付携帯用作業機

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JPH0710062Y2
JPH0710062Y2 JP1989054697U JP5469789U JPH0710062Y2 JP H0710062 Y2 JPH0710062 Y2 JP H0710062Y2 JP 1989054697 U JP1989054697 U JP 1989054697U JP 5469789 U JP5469789 U JP 5469789U JP H0710062 Y2 JPH0710062 Y2 JP H0710062Y2
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JP
Japan
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combustion engine
internal combustion
speed range
rotation speed
auto starter
Prior art date
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JP1989054697U
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JPH02145669U (ja
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一三 大久保
功 増田
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Kyoritsu Co Ltd
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Kyoritsu Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、原動機として内燃機関が用いられ、該内燃機
関をシェル形ローラクラッチを介して始動せしめるオー
トスタータを備えたオートスタータ付携帯用作業機(例
えば、刈払機、動力散布機など)に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のオートスタータ付携帯用作業機では、定
常運転時に内燃機関の出力が最大となるように、内燃機
関の点火時期を上死点前30°近辺とする点火装置が用い
られてきた。
[考案が解決しようとする課題] このような従来のオートスタータ付携帯用作業機で用い
られていた前記点火装置は、オートスタータによる内燃
機関の始動回転速度域を含む低回転速度域においても点
火時期を上死点前30°近辺とするものであったため、始
動時には早期点火による燃焼になって逆回転方向の力が
発生する、いわゆるケッチンの状態となり、大きな始動
トルクが必要であった。
このように、従来のオートスタータ付携帯用作業機では
大きな始動トルクが必要であったため、以下の問題が生
じていた。
すなわち、前記オートスタータは、主に、始動モータ
と、その出力軸と内燃機関との間に介在されたワンウェ
イクラッチとから構成されているが、該ワンウェイクラ
ッチとしてトルク容量の大きいものを用いなければなら
ない欠点があった。このため、内燃機関の排気量が大き
い場合には、特に大きいトルク容量が必要となるので、
ワンウェイクラッチとして市販されている特性の優れた
シェル形ローラクラッチをオートスタータに用いること
ができなかった。つまり、シェル形ローラクラッチは、
小形、軽量で、サイズが小さいわりにはトルク容量も大
きく、作動が正確であり、しかもオーバーランニング時
の摩擦トルクが小さいとともに取付けも容易であるが、
これを携帯用作業機のオートスタータに用いる場合には
オーバーランニング状態にある時間が長いので、耐久性
の制約から周速も制限され、サイズを大きくすることが
できず、したがって大きなトルク容量を得ることができ
ず、結局、特性の優れたシェル形ローラクラッチを安心
してオートスタータに用いることができなかった。
さらに、ケッチン現象に打ち勝つ為に大きな始動トルク
が必要であったため、始動モータを駆動するためのバッ
テリの本数が多くなるとともに、オートスタータを構成
する歯車等の部品の強度も上げておかなければならない
等の不都合が生じていた。
本考案は、このような従来のオートスタータ付携帯用作
業機の問題を解消し、始動トルクが小さくなり、内燃機
関の排気量が大きくてもシェル形ローラクラッチを用い
ることができ、キャブレタのセッティングの変更をする
必要がなく、さらに、バッテリの本数の削減や歯車等の
部品強度の低減を図ることができるオートスタータ付携
帯用作業機を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 前記した課題を解決するため、本考案は、原動機として
内燃機関が用いられ、該内燃機関をシェル形ローラクラ
ッチを介して始動せしめるオートスタータを備え、前記
オートスタータによる内燃機関のアイドリング回転速度
域より低い始動回転速度域を含む低回転速度域では内燃
機関の点火時期を遅角せしめるとともに、該低回転速度
域より高いアイドリング回転速度域を含む高回転速度域
では内燃機関の点火時期を進角せしめる無接点点火装置
を設けた構成としたものである。
なお、前記無接点点火装置は、内燃機関の回転速度の上
昇に従って、点火時期を徐々に連続的に進角させるもの
でもよいし、点火時期をステップ状に進角させるもので
もよい。
[作用] 本考案によれば、オートスタータによる内燃機関の始動
回転速度域を含む低回転速度域では内燃機関の点火時期
を遅角させるとともに、該低回転速度域より高いアイド
リング回転速度域を含む高回転速度域では内燃機関の点
火時期を進角せしめる無接点点火装置を備えているの
で、始動時においても早期点火による燃焼とならず、ケ
ッチンが生ずることがなく、このため、始動トルクが小
さくなり、内燃機関の排気量が大きくてもシェル形ロー
ラクラッチを用いることができる。
[実施例] 本考案は、原動機として内燃機関が用いられ、該内燃機
関をシェル形ローラクラッチを介して始動せしめるオー
トスタータを備えたオートスタータ付携帯用作業機に関
する。
このオートスタータ付携帯用作業機自体は、刈払機、動
力散布機などとして周知であるので、その説明は省略す
る。
そして、本考案では、前記オートスタータ付携帯用作業
機において、前記オートスタータによる内燃機関のアイ
ドリング回転速度より低い始動回転速度域を含む低回転
速度域では内燃機関の点火時期を遅角せしめるととも
に、該低回転速度域より高いアイドリング回転速度域を
含む高回転速度域では内燃機関の点火時期を進角せしめ
る内燃機関の無接点点火装置aが設けられる。
該無接点点火装置aの一例を第1図及び第2図に示して
あるので、以下、これについて説明する。
これらの図面において、1は図示しない内燃機関の回転
軸に取り付けられたロータで、例えばアルミ製の非磁性
体2に磁石3及びポールピース4,5を埋設したものから
なり、該ポールピース4,5は、その外周面が前記非磁性
体2の外周面側に露出して、その円弧面に連続する円弧
面を形成している。また、前記磁石3は、両側の前記ポ
ールピース4,5が互いに異極となるように、各ポールピ
ース4,5に連結されている。
また、6は前記ロータ1に対向配置されたコ字状コア
で、その両脚6a,6bにそれぞれ発電コイル7及びトリガ
コイル8が巻装されている。すなわち、前記ロータ1の
回転方向Xに対し前記前側のポールピース4が最初に対
向する側の脚6bに前記トリガコイル8が巻装され、他方
の脚6aに前記発電コイル7が巻装されている。そして、
前記トリガコイル8が巻装された脚6bは、前記ロータ1
の回転方向Xと反対方向に延長した延長部6cを有してい
る。
そして、前記発電コイル7及びトリガコイル8が第2図
に示すように回路接続されて、前記無接点点火装置aが
構成されている。
第2図において、9,10,11はダイオード、12はコンデン
サ、13はサイリスタ、14は抵抗、15はイグニションコイ
ル、16は点火プラグであり、これらが第2図に示すよう
に接続されている。
この無接点点火装置aによれば、始動時には前記オート
スタータによって、始動後には内燃機関の運転によっ
て、ロータ1がX方向に回転すると、発電コイル7には
第3図aに示す波形の電圧VEX.C.が誘起され、トリガコ
イル8には第3図bに示す波形の電圧VTr.C.が誘起され
る。なお、第3図cは、トリガコイル8の誘起電圧V
EX.C.の負電圧Bの波形部分の拡大図である。
そして、発電コイル7の誘起電圧VEX.C.のうち正電圧A
が得られるとき、ダイオード10→コンデンサ12→イグニ
ションコイル15の1次コイル15aの経路で電流が流れ、
コンデンサ12に電荷が充電される。
そして、トリガコイル8の誘起電圧VTr.C.のうち負電圧
Bが得られるとき、抵抗14→ダイオード11の経路及びサ
イリスタ13のゲート・カソード→ダイオード11の経路に
電流が流れ、サイリスタ13のトリガレベルVTに達したと
きにサイリスタ13が導通する。
この結果、コンデンサ12の充電電荷はサイリスタ13のア
ノード・カソード及びダイオード11を通じてイグニショ
ンコイル15の1次コイル15aに放電され、その2次コイ
ル15bに高電圧が誘起され、所期の点火火花は点火プラ
グ16に発生する。
すなわち、点火時期はトリガコイル8の誘起電圧VTr.C.
がトリガレベルVTに達する時点となる。
そして、前記無接点点火装置aでは、コ字状コア6の後
側脚6bが延長部6cを有しているので、トリガコイル8内
に生ずる磁束変化のうち最初の変化が緩慢となる。この
ためトリガコイル8の誘起電圧VTr.C.のうち負電圧B
は、内燃機関の回転速度が上昇するにつれて、第3図c
に示すように、最初はB1の如く立ち上がり傾斜が緩慢
で、徐々にB1→B2→B3の如く立ち上がり傾斜が急とな
り、所定回転速度以上では立ち上がり傾斜が急峻となっ
てほぼ一定となる。
したがって、トリガコイル8の誘起電圧VTr.C.がトリガ
レベルVTに達する時点、すなわち点火時期は、内燃機関
の回転速度が上昇するにつれて、第3図cに示すよう
に、最初はθの如く遅れ、徐々にθ→θ→θ
如く進み、所定回転速度以上ではほぼ一定となる。
このため、前記無接点点火装置aによれば、第4図に示
すようにアイドリング回転速度域より低い始動回転速度
域を有する点火時期特性が得られる。
なお、第1図及び第2図に示した前記点火装置aは、第
4図に示すように、内燃機関の回転速度の上昇に従って
点火時期を徐々に連続的に進角させるものであったが、
本考案では、第5図に示すように、点火時期をステップ
状に進角せしめる無接点点火装置を用いてもよい。
[考案の効果] 本考案によれば、オートスタータによる内燃機関の始動
回転速度域を含む低回転速度域では内燃機関の点火時期
を遅角させるとともに、該低回転速度域より高いアイド
リング回転速度域を含む高回転速度域では内燃機関の点
火時期を進角せしめる無接点点火装置を備えているの
で、シェル形ローラクラッチを介した始動時においても
早期点火による燃焼とならず、ケッチンを生ずることが
なく、さらに始動トルクを小さくでき、したがって、キ
ャブレタのセッティングを変更したりする必要もなく、
さらに、必要とされるバッテリの本数の削減や歯車等の
部品強度の低減を図ることができるなどの効果が得られ
るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に用いられる点火装置の一実施例を示すも
ので、第1図は無接点点火装置の一部切欠正面図、第2
図はその電気回路図、第3図は誘起電圧波形図、第4図
は点火時期特性図、第5図は他の点火時期特性図であ
る。 a…無接点点火装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機として内燃機関が用いられ、該内燃
    機関をシェル形ローラクラッチを介して始動せしめるオ
    ートスタータを備え、前記オートスタータによる内燃機
    関のアイドリング回転速度域より低い始動回転速度域を
    含む低回転速度域では内燃機関の点火時期を遅角せしめ
    るとともに、該低回転速度域より高いアイドリング回転
    速度域を含む高回転速度域では内燃機関の点火時期を進
    角せしめる無接点点火装置aを設けてなることを特徴と
    するオートスタータ付携帯用作業機。
JP1989054697U 1989-05-13 1989-05-13 オートスタータ付携帯用作業機 Expired - Lifetime JPH0710062Y2 (ja)

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JPH02145669U JPH02145669U (ja) 1990-12-11
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JPS569660A (en) * 1979-07-04 1981-01-31 Hitachi Ltd Contactless ignition device
JPS5985483A (ja) * 1982-11-04 1984-05-17 Otsupama Kogyo Kk 内燃機関の無接点点火装置

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Effective date: 20040608