JPH07100504B2 - 加熱菓子用紙カップ - Google Patents

加熱菓子用紙カップ

Info

Publication number
JPH07100504B2
JPH07100504B2 JP14686693A JP14686693A JPH07100504B2 JP H07100504 B2 JPH07100504 B2 JP H07100504B2 JP 14686693 A JP14686693 A JP 14686693A JP 14686693 A JP14686693 A JP 14686693A JP H07100504 B2 JPH07100504 B2 JP H07100504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
cup
bottom plate
paper cup
confectionery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14686693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06336242A (ja
Inventor
禎美 伊藤
Original Assignee
禎美 伊藤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 禎美 伊藤 filed Critical 禎美 伊藤
Priority to JP14686693A priority Critical patent/JPH07100504B2/ja
Publication of JPH06336242A publication Critical patent/JPH06336242A/ja
Publication of JPH07100504B2 publication Critical patent/JPH07100504B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はクラフト紙などの下級
洋紙製の加熱菓子用紙カップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料用カップは、紙繊維の形状(長さ、
太さ)が揃い、しかもその繊維が均斉に存在するよう
に、紙カップ用に特別に抄造した“カップ原紙”という
紙厚(225g/m2 )のものを用いる。
【0003】焼き菓子用紙カップは、“カップ原紙”に
比べ極めて粗悪なクラフト紙つまり70〜80g/m2
という薄いお粗末な下級洋紙を用いる。すなわち紙カッ
プ用として不向きの下級洋紙を焼き菓子用紙カップに使
う理由としては、クラフト紙などの下級洋紙は組織繊維
の長さが長いため、特に耐熱性に優れていることと、薬
品処理による晒加工を施していない未晒クラフト紙は食
品衛生的にも好ましいことと、菓子種中の油脂分の加熱
中容器用紙中への流入油脂による透明化部分のムラが未
晒クラフト紙では、目立たないということとが主たる理
由である。
【0004】そして下級洋紙で作った焼き菓子用紙カッ
プ(紙製容器)とその製造装置としては従来例えば特開
平1−283134号公報記載のものが有った。この従
来の技術は、筒状の側板の底辺に底板を備えた紙製容器
を製造する装置において、長尺の連続紙をその長さ方向
に搬送する連続紙搬送装置と、前記連続紙の幅方向に複
数のミシン目状切断線を形成するミシン目孔形成体と、
前記連続紙の長さ方向の一辺側に糊を付与する第1の糊
付け機と、前記連続紙の幅方向に前記ミシン目状切断線
に沿わせて糊を付与する第2の糊付け機と、前記ミシン
目状切断線で区画された側板となる部分を前記ミシン目
状切断線から切断するカッタと、連続紙から切断された
側板片をコア回動体の周囲に突設した複数の巻き付け成
形コアのうち底板を吸着した巻き付け成形コアの周面に
押着する押さえ具と、前記巻き付け成形コアの周囲に側
板片を巻き付ける巻き付け成形機構と、この巻き付け成
形機構で巻き付け成形コアの周囲に巻き付けられた側板
片の重合部分を加熱加圧し、前記重合部分に付与された
糊で重合部分を接着する加熱押圧体と、前記巻き付け成
形コアの端面に前記底板を予じめ供給する底板供給機構
と、重合部分が接着されて筒状となった筒状化側板の端
辺を底板の外側に沿わせて折り曲げることで該折り曲げ
部分に沿わせて付与されている前記糊で筒状学側板の端
辺に底板を接着して取付ける底板取付け機構とをれぞれ
具備したことを特徴とする紙製容器の製造装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術に
よりクラフト紙等下級洋紙を用いて作った容器は繊維分
布不均斉によりカップの内外表面が極めて粗荒のため平
滑性に欠け紙相互の摩擦が大きく、滑りが悪いという問
題点、すなわち具体的にはクラフト紙などの下級洋紙で
作った紙カップを重積(スタッキング)した一本の柱状
(パイル)からカップを1つずつ引き抜き分離する場
合、紙カップ相互の滑り不良のため手によっても引き抜
き困難であるという問題点が有る。
【0006】そしてこの問題点を解決する手段としては
紙カップの開口広がり角度を大きくしてスリ鉢状にすれ
ば良いが、このように開口広がり角を大きくすると吸湿
によるカップ開口縁の変形が著しくなる。すなわちクラ
フト紙を用いて作った紙カップが吸湿すると伸長し、カ
ップ側壁の底板に近い部分は底板に固定してあるため伸
長せず、カップの開口側壁上端はかなり自由に伸長す
る。
【0007】結果として側壁部は上部に行くほど楕円化
することになり、この楕円化の度合は上記開口広がり角
が大なるものほど大きい。つまり開口広がり角度つまり
テーパ角の大きいものほどカップ上端は、その長軸、短
軸の比が大きくなる結果、上端開口部が細長く狭いもの
となり、菓子種充填に支障を来たすこととなるという互
いに相容れない問題点があった。
【0008】この発明は前記した各問題点を除去するた
めに、クラフト紙などの下級洋紙製の加熱菓子用紙カッ
プの開口縁の変形を最小に保ったまま、重積した多数の
カップを一つずつ容易に取出せるようにすることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、下級洋紙を弧形短冊状に形成したブランクをその長
さ方向に丸めて端部同士を接着部で接着して中空円錐台
形の側板を作るとともに、その小径側開口端に平板や浅
皿形の底板を接着して開口広がり角度θを7.5°±
1.5°となしたことで達成できた。
【0010】
【作用】紙カップの開口広がり角度(テーパ角)を 7.5
°程度となしたことで、重積した多数の紙カップをその
最下のものから順次取出すに当り、カップ同士間のスキ
マが適度に生じてカップ間に空気が入り込み易いから紙
カップを1個ずつ容易に取出せる。また紙カップの開口
広がり角度(テーパ角)を 7.5°程度となしたので、湿
気などにより紙カップの開口縁の楕円化変形を実用上問
題ない程度に軽減できた。
【0011】表面が粗荒な下級洋紙で作った紙カップ内
に菓子種を入れて炉内で焼成するか、または蒸し釜で蒸
すと菓子種が加熱膨張すると共に、菓子種中の小麦デン
プンがアルファ化して食用可能な焼菓子または蒸し菓子
となり、紙カップを剥して食せる。
【0012】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。先
ずこの発明の基本構成は70〜80g/m2 程度の薄手
クラフト紙などの下級洋紙を弧形短冊状に形成した図1
のようなブランク1 をその長さ方向に図2のように丸め
て端部同士を接着部2 で同図2のように接着して中空円
錐台形の側板3 を作るとともに、その小径側開口端 3a
に平板や浅皿形の底板4 を図3のように接着すること
で、底板4 の直交線に対して側板3 の開口広がり角度
(テーパ角)θが図4のように 7.5°±1.5 °の加熱菓
子用紙カップを作ることができる。
【0013】そしてこの紙カップは人手により作っても
よいが、大量製造するには前記従来技術などの周知手段
を用いて作ればよい。なお接着糊料は含水率が少いデン
プン糊を用い圧力を掛けながら接着する。
【0014】多数個重積した焼き菓子用クラフト紙製カ
ップ柱(スタッキング カップ パイル)からの1つず
つ取り出しを容易にする方法を吟味すると、紙質上カッ
プ上端をトップカールできないクラフト紙などの下級洋
紙製カップを、その多数個重積(スタッキング)したも
の(パイル)から1個ずつ引き抜き取り出すために下級
洋紙カップのテーパ角を検討した結果、紙カップの側板
3 の開口広がり角度(テーパ角)θを大きくすることが
必要である。
【0015】滑り易い厚手紙で作った従来の紙カップの
テーパ角は6°であるが、本発明によるクラフト紙製焼
き菓子カップのテーパ角θは、実験上図4のように 7.5
°±1.5°が最適であることを発見した。
【0016】焼き菓子用紙カップとしての最適テーパ角
をさらに吟味すると、スタッキングした紙カップでは、
たとえばU字タイプの底板を用い、カップ側壁に空隙を
持ってもU字タイプの側辺高さが10ミリ近くもあれ
ば、引き抜きは容易になるが、スタッキング カップ
パイルの長さが製菓現場の制限下では5ミリ程度以下が
望ましく、この範囲の高さではクラフト紙特有の紙表面
粗荒による紙面不滑性のため、引き抜き分離は容易でな
い。特に経済面にも平易な平板状底板による紙カップの
テーパ角θは 7.5°程度以上が望ましい。
【0017】また、クラフト紙など下級洋紙はその周囲
の環境変化、特に湿度変化の影響を受けやすいことは、
前に詳述したが、この下級洋紙を用いて作った紙カップ
が吸湿すると伸長し易く、側板の開口広がり角(テーパ
角)が9°程度以上に広がったカップはその上部の楕円
変形が大きくなる傾向がある。
【0018】紙カップの場合、用紙が吸湿して伸長する
とカップ側壁の底板に近い部分は底板に固定のため、伸
長を抑制し、一方側壁上端はこのような拘束がないた
め、かなり自由に伸長する。結果として側壁部は上部に
行くほど楕円化し、この楕円化の度合はカップテーパ角
が大なるものほど大きく、テーパ角θの大きいものほど
カップ上端が形成する楕円形は、その長軸、短軸の比が
大きくなり、菓子種の充填に支障を来たすことになる。
【0019】次に紙カップによる開口部(上端辺)狭溢
化防止法を検討すると、上端が狭溢化した紙カップは、
特に長軸の一端が側壁端の糊料接着部に当たる。これは
カップ紙片(ブランク)の両側を糊料で接着して円筒と
なすとき、この部分が接着で固定されるため、紙片吸湿
伸長はこの部分で停止する。なお吸湿伸長する紙片部分
は、この糊料接着固定部分を楕円の一辺として変形す
る。したがって糊料の主成分である水分を極力少なくし
て濃度の高い糊料を少量使用する。
【0020】水分を全く含まない加熱接着剤(ヒートシ
ール)は焼き上げ時の菓子種の急激な膨張時の噴出力に
よりシール部分を破壊することがあり、また菓子種の持
つ油脂分が、シール部分の接着作用を阻害する。接着剤
塗布時紙片内部に滲入するものは、紙片内で接着剤の一
部が紙片内で濃度が大きくなり、注入される菓子種の加
熱時に表面へと移動する。菓子種の油脂分を、この部分
での移動を抑制するため、移動油脂による接着の支障を
も抑制することとなる。
【0021】本実施例では、極めて濃厚なデンプン糊を
加圧方法で、着合必要部分に面積的に極めて少量均一に
塗布することを可能にすることにより、この接着部分で
の「ひきつり」的変形およびこの変形にともなう楕円変
形の一因を除去した。
【0022】また、楕円化の主因はカップ成形後周辺の
湿度変化から来るものである。これはカップ製作時は勿
論、カップ使用者の協力を得て製品カップ使用時の湿度
変化を極力減少させることにより防いだ。このような方
法をもってしても、テーパ角が9°を超えるものは上記
の方法によっても楕円化を抑制することは極めて難しい
ことが実験により確認できた。
【0023】以上の実験によりクラフト紙などの下級洋
紙による熱加工菓子種用カップの最適な開口広がり角θ
つまりテーパ角θは、スタッキング カップ パイルか
らのカップ1ケずつの引き抜き分離を容易にし、かつカ
ップの周囲環境、特に湿度変化に伴うカップ上部の楕円
変形防止のためにはカップのテーパ角度を 7.5°± 1.5
°とすることで達成できた。なおこの発明は蒸し菓子用
紙カップとしても当然に利用できる。
【0024】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成した
ので、以下に記載の効果を奏する。下級洋紙を弧形短冊
状に形成したブランク1 をその長さ方向に丸めて端部同
士を接着部2 で接着して中空円錐台形の側板3 を作ると
ともに、その小径側開口端3aに平板や浅皿形の底板4
を接着して側板3 の開口広がり角度θを 7.5°± 1.5°
となしたので、重積した多数の紙カップをその最下のも
のから順次取出すに当り、カップ同士間のスキマが適度
に生じてカップ間に空気が入り込み易いから紙カップを
1個ずつ容易に取出せる第1の効果が有る。
【0025】また紙カップの開口広がり角度(テーパ
角)を7.5°程度となしたので、湿気などにより紙カ
ップの開口縁の楕円化変形を実用上問題ない程度に軽減
できたという第2の効果が有る。
【0026】請求項2では紙カップ同士のスタッキング
深さを底板4 の立上り縁で制限できるから、より一層分
離取出しが容易になるという効果を付加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるブランクの一例を示す展開図
【図2】本発明による中空円錐台形成体の一例を示す斜
視図
【図3】本発明による加熱菓子用紙カップの一例を示す
斜視図
【図4】図3の断線における拡大断面図
【符号の説明】
1 ブランク 1a 端部 2 接着部 3 中空円錐台形の側板 3a 小径側開口端 4 底板 4a 立上り周面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下級洋紙を弧形短冊状に形成したブラン
    ク1 をその長さ方向に丸めて端部 1a同士を接着部2 で
    接着して中空円錐台形の側板3 を作るとともに、その小
    径側開口端 3aに底板4 を接着して側板3 の開口広がり
    角度θを 7.5°± 1.5°となした加熱菓子用紙カップ。
  2. 【請求項2】 中空円錐台形の側板3 の小径側開口端 3
    aの内周面に浅皿形の底板4 をその立上り周面 4aで接
    着してなる請求項1記載の加熱菓子用紙カップ。
JP14686693A 1993-05-26 1993-05-26 加熱菓子用紙カップ Expired - Fee Related JPH07100504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14686693A JPH07100504B2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 加熱菓子用紙カップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14686693A JPH07100504B2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 加熱菓子用紙カップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06336242A JPH06336242A (ja) 1994-12-06
JPH07100504B2 true JPH07100504B2 (ja) 1995-11-01

Family

ID=15417343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14686693A Expired - Fee Related JPH07100504B2 (ja) 1993-05-26 1993-05-26 加熱菓子用紙カップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07100504B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4517209B2 (ja) * 2000-01-27 2010-08-04 有限会社ホクオーパック 加熱加工食品用カップ
JP4517208B2 (ja) * 2000-01-21 2010-08-04 有限会社ホクオーパック 加熱加工食品用カップ
KR100766281B1 (ko) * 1999-06-11 2007-10-11 유겐가이샤 호쿠오 파쿠 가열 가공 식품용 컵
CN104783618B (zh) * 2015-05-12 2016-09-14 长沙世通纸塑箸业有限公司 一种纸杯及其生产模具与方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06336242A (ja) 1994-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4292332A (en) Container for prepackaging, popping and serving popcorn
US5543606A (en) Non-circular ovenable food package having a base with depending leg members and at least one raised portion and associated food package
CA1055443A (en) Packaged treating units and method of making same
US4518639A (en) Game cup with game information under the rolled lip
US8251277B2 (en) Thermal sleeve, method for manufacturing a thermal sleeve, and combination cup and thermal sleeve
EP1164093A1 (en) Improved food container lid member
JPS63178970A (ja) マイクロ波調理に適合した薄切りベーコン用パッケージ
JPH07100504B2 (ja) 加熱菓子用紙カップ
US2612992A (en) Roll pull tab
JPS5811817B2 (ja) 連続集合鉢体の製造方法
JP5480109B2 (ja) 蓋材及び包装体
JP2002002659A (ja) 食品用紙カップとその製造方法
JP4517209B2 (ja) 加熱加工食品用カップ
WO2003035484A2 (en) Sleeve for conical food product and process for producing the sleeve
JP4517208B2 (ja) 加熱加工食品用カップ
KR20180023622A (ko) 롤형 김밥의 포장시트
JP3638238B2 (ja) 円錐型包装用容器
JP4385203B2 (ja) 加熱加工食品用カップ
JP2009268534A (ja) ロールペーパー
JP4186173B2 (ja) 加熱加工食品用カップ
JP3075915U (ja) 加熱加工食品用紙カップ
JP7320372B2 (ja) 化粧箱
JPS607322Y2 (ja) 開口容易な紙容器
JP4043603B2 (ja) トレー同時開封スリーブカートン
JP3064835U (ja) 内壁にポリプロピレンを付設した食品容器および非膨化性菓子と敷紙との組合わせ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081101

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees