JPH07100425B2 - スライド式の箱形物品用収納装置 - Google Patents

スライド式の箱形物品用収納装置

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JPH07100425B2
JPH07100425B2 JP62088730A JP8873087A JPH07100425B2 JP H07100425 B2 JPH07100425 B2 JP H07100425B2 JP 62088730 A JP62088730 A JP 62088730A JP 8873087 A JP8873087 A JP 8873087A JP H07100425 B2 JPH07100425 B2 JP H07100425B2
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益三 福本
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、例えばカセットケース等の箱形物品のスラ
イド式の収納装置に関し、特に箱形物品を挿入し易くす
るために、リッドの内面に箱形物品の挿入方向を規制す
るガイド手段を設けたものである。
〈従来の技術〉 この種の収納装置としては、第13,14図に示した車室内
搭載タイプのカセットケース用の収納装置が従来周知で
ある。
従来の収納装置は、前面が開口した箱形のケース本体1
と、このケース本体1の上壁から垂設したカセットケー
ス2の厚さにほゞ等しい間隔で並設された複数の縦仕切
板3…と、この縦仕切板3の各間隔内に夫々止着されて
カセットケース2を下向きに押圧する板バネ4より構成
され、このケース本体1を車室内のセンタコンソールパ
ネル5に開設した横穴6内にスッポリと収めていた。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、従来の収納装置では、その前面が開放している
ため、内部に埃等が等が溜り易い欠点がある。
又、ケース本体1の内で隣接するカセットケース2間の
間隔が非常に狭いため、隣り合ったカセットケース2が
邪魔になって、個々のカセットケース2を取出し難い欠
点がある。
更に、カセットケース2をケース本体1中に納めても、
その一部がセンタコンソールパネル5の前面より常に突
出しているため、センタコンソールパネル5との一体感
に乏しかった。
〈問題点を解決するための手段〉 そこで本発明は、前記問題点を解決するものであって、
以下にその内容を図面に示した一実施例に基づき説明す
る。
本発明は、前面が少なくとも開口したケース本体(12)
と、このケース本体(12)内にスライド可能に収納さ
れ、上記開口(13)を通じ箱形物品(例えばカセットケ
ース11)を載置面(15′)上に載置するスライドホルダ
(例えば下段スライドホルダ15)と、このスライドホル
ダ(15)の前端部に軸支され、この軸(16)を支点に前
方に倒れて開く前記開口(13)を開閉するリッド(17)
と、前記スライドホルダ(15)とリッド(17)を一体的
に前向きに押圧する付勢手段(圧縮スプリング34)と、
この付勢手段(34)の付勢力に抗して前記スライドホル
ダ(15)をケース本体(12)内に収容された後退位置に
係留すると共に、リッド(17)をケース本体(12)の開
口(13)を閉じた直立状態にするロック手段(ピストン
ロッド30のハート形のカム溝30cとロックピン36)と、
前記付勢手段(34)により押し出されるスライドホルダ
(15)の最前進位置を規制するストッパ手段(ケース本
体12の段差面40と下段スライドホルダ15の立上り端面15
c)と、前倒しに開いたリッド(17)の内面(17′)が
スライドホルダ(15)の載置面(15′)とほゞ同一平面
となった位置でリッド(17)の最大開放角度を規制する
角度規制手段(スライドホルダ15の底面15″とリッド17
の段差面17″)を備え、上記リッド(17)の内面(1
7′)には、箱形物品(11)の挿入方向を規制する該箱
形物品(11)の左右の横幅にほゞ等しい間隔で相対向し
て突出した少なくとも一対のガイド手段(リブ41,ジョ
イントカバー46)を設けたことを特徴とするものであ
る。
〈作用〉 まず、第5〜7図に示す様に、リッド(17)が開いてる
ときに、箱形物品(11)をケース本体(12)の開口(1
3)からスライドホルダ(15)に挿入することにより装
填する。その際には、リッド(17)の内面(17′)のガ
イド手段(41,46)の間隔内に箱形物品(11)を合せて
載せ、スライドホルダ(15)に向ってそのまゝ押込めば
よい。このときに、ガイド手段(41,46)により箱形物
品(11)の挿入方向が整合され、箱形物品(11)の下面
は、リッド(17)の内面17′とほゞ同一平面にあるスラ
イドホルダ(15)の載置面(15′)に乗り移り、スライ
ドホルダ(15)内に装填される。
こうして、箱形物品(11)を装填したら、リッド(17)
を閉じながらケース本体(12)に向って押込む。これに
よりリッド(17)で押されて、スライドホルダ(15)が
後退し、該スライドホルダ(15)並びにこのスライドホ
ルダ(15)に装填されている箱形物品(11)がケース本
体(12)内にスッポリと収まった位置で、スライドホル
ダ(15)はロック手段(30c,36)により係留され、この
とき、ケース本体(12)の開口(13)は直立状態となっ
たリッド(17)で塞がれる(第2〜4図)。
一方、箱形物品(11)を取出すには、ロック手段(30c,
36)を解除すればよい。該ロック手段(30c,36)を解除
すると、第5〜8図に示す様に、スライドホルダ(15)
及びリッド(17)は、付勢手段(34)の付勢力により前
方に一体的にスライドしながら押し出され、このときに
リッド(17)はスライドしながら、軸(16)を支点に前
方に倒れる様にして開く。
そして、スライドホルダ(15)は、ストッパ手段(40,1
5c)により最前進位置に停止し、このときスライドホル
ダ(15)内の箱形物品(11)が前記ケース本体(12)の
開口(13)から外に一部突出すす。又、リッド(17)
は、角度規制手段(15″,17″)により、その内面(1
7′)がスライドホルダ(15)の載置面(15′)とほゞ
同一平面となる位置迄開いて停止する。
こうして、リッド(17)が開いたら、ケース本体(12)
の開口(13)から外に突き出した箱形物品(11)の突出
部分を指で摘んでスライドホルダ(15)から引き抜けば
よい。このとき、リッド(17)の内面(17′)がスライ
ドホルダ(15)の載置面(15′)とほゞ同一平面を成し
ているので、スライドホルダ(15)の載置面(15′)並
びにリッド(17)の内面(17′)を滑らせる様にしてス
ムーズに引き抜くことができる。尚、箱形物品(11)を
装填するにも、同様にリッド(17)の内面(17′)とス
ライドホルダ(15)の載置面(15′)を利用してスムー
ズに装填できる。
〈実施例〉 以下に本発明を図面に示した一実施例に基づき説明す
る。
図中、10は収納装置の一例を示すものであり、この収納
装置10は車室内に搭載され、コンパクトカセット用のカ
セットケース11を収納するものである。
前記収納装置10は、大別すると、第1図に示す様に、前
記が少なくとも開口したケース本体12と、このケース本
体12内に上記開口13を通じて上下二段にスライド可能に
収納され、各載置面14′,15′にカセットケース11を横
並びに2個づつ載置可能な上下二段のスライドホルダ1
4,15と、その下段スライドホルダ15の前方端部に軸支さ
れ、この軸16,16を支点に前方に倒れながら開く前記ケ
ース本体12の開口13を開閉するリッド17を備えて成る。
上記ケース本体12は、前面以外に後面も開口した上下に
偏平な角筒形を成し、その高さのほゞ中央には、ケース
本体12の開口13からその奥に向って途中まで延びた横仕
切板18を設け、この横仕切板18によりその中空内部を上
下二段に仕切っている。又、ケース本体12の上壁のほゞ
中央には、上面が開口したボックス型の凹室19を設け、
この凹室19の左右の側壁により上記横仕切板18により仕
切られた上部空間を更に左右に仕切り、夫々にカセット
ケース11を1個ずつ個別に挿入できる様にしている。
一方、ケース本体12の開口後面は、ほゞ中央部から後向
きに突出した上下一対のシリンダ部20,21を有するカバ
ー材22により塞がれる(第2,3,9図)。そして、ケース
本体12と上記カバー材22の間には、互いに逆止的に係合
する凹凸部23,24のいずれか一方を夫々に設け、両凹凸
部23,24の係合によりケース本体12の開口後面にカバー
材22をワンタッチで装着できる様にしている。勿論、両
凹凸部23,24の係合状態を解除することにより、カバー
材22を取り外すこともできる。
前記両スライドホルダ14,15のうちその上段のものは、
第1図に示す様に、ほゞ中央の突状部14aと、この突状
部14aから左右横向きに張出した枠形の左右一対のホル
ダ部14b,14bと、上記突状部14aから後向きに突出する中
空なピストン部14cを一体的に有する。
上記ピストン部14cは、第3図及び第9図に示す様に、
カバー材22の上部シリンダ部20内に挿入し、両部により
エアダンパを構成する。図中、25はピストン部14cの先
端の環状溝26に嵌着したOリング、27はピストン部14c
とシリンダ部20の間で圧縮される圧縮スプリングを夫々
示し、又、28はシリンダ部20に開設されたオリフィス、
29はこのオリフィス28にねじ込んだ絞りネジを夫々示
す。上記環状溝26は、Oリング25より幅広で、ピストン
部14cの後端部寄りにピストン部14の中空内部に通じる
排気孔26′を有する。
一方、下段スライドホルダ15は、第1図に示す様に、そ
のほゞ中央に前後面が開口した中空な筒形部15aと、こ
の筒形部15aから左右横向きに張出した枠形の左右一対
のホルダ部15b,15bを一体的に有して成り、上記筒形部1
5a中にはピストンロッド30をスライド可能に挿入する。
上記ピストンロッド30は、後端部に中空なピストン部30
cを一体的に有し、このピストン部30aを下部シリンダ部
21内に挿入し、両部によりエアダンパを構成する(第3,
10図)。又、図中、31はピストン部30aの中空内部に開
設された排気孔32を開閉する逆止弁、33はピストン部30
aの外周に嵌着したOリング、34はピストン部30aとシリ
ンダ部21との間で圧縮される圧縮スプリングを夫々示
し、又、35はシリンダ部21に開設されたオリフィスを示
す。
又、ピストンロッド30の前端部には、第1図に示す様
に、左右一対の軸を有する軸部30bを設けると共に、そ
の長さの途中の上面には、周知のハート形のカム溝30c
を刻設している。同図中、36はケース本体12の凹室19の
底面に開設された通孔37及び筒形部15aのカム溝と内径
がほゞ同じ孔を通してカム溝30cに突入するロックピ
ン、38はロックピン36をカム溝30cに向って押付ける押
えバネ、39はその止着ネジを夫々示す。
一方、前記上段スライドホルダ14は、そのピストン部14
cを介して前記圧縮スプリング27により、又、下段スラ
イドホルダ15は前記ピストンロッド30を介して圧縮スプ
リング34により前に向って押圧されるが、その際の両ス
ライドホルダ14,15の最前進位置を異らせるストッパ手
段を備える。
即ち、第5,7図に示す様に、両スライドホルダ14,15のホ
ルダ部14b,14bと15b,15b乃至は載置面14′,14′と15′,
15′,に載ったカセットケースの一部がケース本体12の
開口13から前方に突出し、且つ上段スライドホルダ14に
載ったカセットケース11の突出量が下段スライドホルダ
15に載ったカセットケース11の突出量より小さくなる様
に夫々設定し、上下のカセットケース11が階段状に突出
する様にする。
こゝでは、上段スライドホルダ14の最前進位置を、ケー
ス本体12の両側壁内面に設けた段差面40及び凹室19の後
面により規制し、両面に対してその前縁14″が当接した
位置で該スライドホルダ14を停止させる(第6,7,9
図)。又、下段スライドホルダ15の最前進位置も、上記
段差面40により規制するが、この面40に対して当接する
のは該スライドホルダ15の後部に設けた立上り端面15c
とし、上段スライドホルダ14よりも多く突出して停止さ
せる(第7,8,10図)。従って、本実施例にあっては、前
記ストッパ手段は、ケース本体12の段差面40及び凹室19
の後面、並びに上段スライドホルダ14の前縁14″、下段
スライドホルダ15の立上り端面15cより構成される。
尚、ケース本体12内を上下に仕切る前述の横仕切板18の
後端は上記段差面40に一致する。
前記リッド17は、第1,5図に示す様に、厚板状であっ
て、その内面の左右両端部には、三角形状に隆起した左
右一対のリブ41,41を突設し、両リブ41の下端部の軸穴4
2,42で下段スライドホルダ15の左右の軸16に枢着する。
又、リッド17の内面のほゞ中央には、左右に突出した一
対の軸を有する軸部43を突設し、この軸部43にピストン
ロッド30の前端より少し後の軸部30bに一端を枢着した
ジョイント44の他端を枢着することで、ピストンロッド
30とリッド17を相互に連結する。このジョイント44の下
面には、斜め後向きに延びた板バネ45を突設し、リッド
17が前向きに倒れて開口13を開いたときにこの板バネ45
を介してジョイント44がリッド17の内面17′に直接当ら
ない様にしている。尚、筒形部15aの前端部上面には、
ジョイント44が斜め上向きになったり、水平になったり
するのを許すスリットが形成してある。
第1,5図中、46はジョイント44に被せるジョイントカバ
ーを示し、このジョイントカバー46を装着した状態で、
その左右両側面と前記リッド17の左右のリブ41の両内面
との間の夫々の間隔がカセットケース11の左右の横幅に
ほゞ等しく成る様に設定している。従って、両リブ41と
ジョイントカバー46は、カセットケース11を出し入れす
る際のその挿入方向を規制するガイド手段として機能す
る。尚、47はジョイントカバー46をリッド17に対して引
き付けておくコイルバネを示す。
又、第1,11,12図中、48は閉状態のリッド17の前記軸16
より下側の内面17′に臨む加圧体を示し、この加圧体48
は、ケース本体12の底面のほゞ中央に設けられたガイド
枠49により前後にスライド可能に保持され、このガイド
枠49との間で圧縮される加圧スプリング50によりガイド
枠49から前向きに突出する方向に付勢されている(第11
図)。尚、第11,12図中、51はガイド枠49の下壁に、加
圧体48のスライド方向に長く設けた一対のガイド溝、52
はこのガイド溝51に嵌り込む加圧体48の下面より突出し
た一対の爪部を夫々示す。
更に、第4,7,10図中、53は下段スライドホルダ15の後壁
に開設された左右一対の穴54を通してスライドホルダ15
の内部に突出し、このスライドホルダ15内のカセットケ
ース11の後面に弾性的に当接して前向きに押す加圧ボタ
ンを示し、この加圧ボタン53は、カバー材22に固定した
シリンダ型のボタンホルダ55内にスライド可能に保持さ
れ、このボタンホルダ55の後端との間で圧縮されるコイ
ルスプリング56により付勢されている(第10図)。尚、
加圧ボタン53の長さの途中には、穴54の内径より径の太
い環状隆起57を設け、下段スライドホルダ15内にカセッ
トケース11が収納されていない場合には、この環状隆起
57を介してスライドホルダ15自身を前向きに加圧できる
様にしている。勿論、この加圧ボタン53は、図示の如
く、ボタンホルダ55の両側に前後方向に設けた切欠きに
突入する爪を後端両側に有し、この爪が該切欠きの前端
に受止められてボタンホルダ55から前に抜けない様にな
っている。
次に、組立て状態の収納装置10の作用を説明すると、ま
ず、第2〜4図に示す様に、閉じた状態のケース本体12
を開くには、手でリッド17の前面を僅かに押込む。
即ち、リッド17が押込まれると、ピストンロッド30がジ
ョイント44を介して押込まれて後退する。この後退の動
きにより、ピストンロッド30のハート形のカム溝30c中
に係止されていたロックピン36がカム溝30c中で移動
し、ロック状態を解除する。こうして、ロック状態が解
除されると、ピストンロッド30のピストン部30aが下部
シリンダ部21内の圧縮スプリング34の復元力により前に
押され、ピストンロッド30が前進する。
このピストンロッド30の前進で、第8図に示した様に、
ジョイント44を介してリッド17は一旦ケース本体12の前
面から前に押し離され、それに伴いリッド17のリブ41に
ある軸孔42に軸16を枢着した下段スライドホルダ15は引
っ張られる様にして前進する。
その後、リッド17は、軸16を中心に前方に倒れながら徐
々に開き、その最大開放角度は角度規制手段により規制
される。即ち、本実施例にあっては、リッド17の内面1
7′の下部の一段低い段面17″が下段スライドホルダ15
の底面15″に下から接触した水平位置まで開いて停止す
る(第6,7図)。この開放位置にあっては、リッド17の
内面17′がスライドホルダ15の載置面15′とほゞ同一面
になる(第5図)。
一方、下段スライドホルダ15は、その両立上り端面15c
がケース本体12内の段差面40に当接した最前進位置に停
止する(第6,7及び第10図の左側)。
又、このピストンロッド30の前進により、下部シリンダ
部21はオリフィス35から制御された空気を吸入するた
め、制動力が働き、ピストンロッド30及び下段スライド
ホルダ15はゆっくりと静かに前進し、しかもリッド17も
ゆっくりと静かに開く。更に、リッド17が開くときに、
ジョイント44の板バネ45がリッド17の内面17′に弾性的
に接触し、クッションとしての作用を果たすため、リッ
ド17は更に静粛に開く。
一方、上段スライドホルダ14が、左右又はそのどちらか
のホルダ部14bにカセットケース11を収納しているとき
には、カセットケース11の前面が閉じているリッド17の
内面17′に圧縮スプリング27で押付けられ、これにより
上端スライドホルダ14は後退位置にあるので、上述の様
にリッド17が開くと、圧縮スプリング27の復元力により
上段スライドホルダ14はそのホルダ部14bにカセットケ
ース11を載せた状態で同様に前進し、その前縁14″がケ
ース本体12内の段差面40及び凹室19の後面に当接した最
前進位置に停止する(第6,7及び第9図破線)。
又、上段スライドホルダ14の前進に際しては、そのピス
トン部14cのOリング25はシリンダ部20の内壁と摩擦し
て環状溝中26で後に動き、排気孔26′を閉じて該排気孔
26′をシールする。そして、こうして密閉された上部シ
リンダ部20は、オリフィス28から内部に空気を制御して
吸入するため、制動力が働き、上段スライドホルダ14も
ゆっくりと静かに前進する。
尚、上段スライドホルダ14内にカセットケース11が収納
されていないときには、該ホルダ14は圧縮スプリング27
の復元力で前に押され、前縁14″を上述の段差面40や凹
室19に当接した最前進位置に停って居り、リッド17が開
いてもその状態のまゝである。
こうして、リッド17が開いたならば、ケース本体12の開
口13より各カセットホルダ14,15に向ってカセットケー
ス11を挿入し、こゝでは合計4個のカセットケース11を
装填することができる。
上段スライドホルダ14にカセットケース11を装填するの
であれば、ケース本体12の横仕切板18の上面にカセット
ケース11の端を載せて、そのまゝ奥に向って押込めばよ
い。カセットケース11を押込むと、カセットケース11は
横仕切板18から上段スライドホルダ14の載置面14′に一
部載り移って、その後面が上段スライドホルダ14の後壁
に突き当った位置で行き止る(第7図)。
又、下段スライドホルダ15にカセットケース11を装填す
るのであれば、リッド17の内面17′が下段スライドホル
ダ15の載置面15′とほゞ同一面なので、リッド17の内面
17′上を滑らせながらカセットケース11を奥に向って押
込めばよい。その際に、カセットケース11をリッド17の
リブ41とジョイントカバー46の間に位置させる。こうし
て、カセットケース11を押込むと、リブ41とジョイント
カバー46によりカセットケース11の挿入方向が整合さ
れ、その下面がリッド17の内面17′とほゞ同一平面を成
す下段スライドホルダ15の載置面15′に乗り移り、その
後面が下段スライドホルダ15の後壁に突き当った位置で
行き止る(第7図)。
こうして各スライドホルダ14,15にカセットケース11を
装填した状態では、上下のカセットケース11の前端部は
階段状に突出する(第5,7図)。
次いで、カセットケース11をケース本体12に納めるに
は、リッド17を手で引上げながらリッド17全体をケース
本体12に向って押込めばよい。
即ち、リッド17を手で引上げると、リッド17がその軸16
を支点に上に回動して直立することにより先ずピストン
ロッド30が少し後退し、次にリッド17を押込むことで、
下段スライドホルダとピストンロッド30が共に後退し、
次いで上段スライドホルダ14に装填されているカセット
ケース11の前面がリッド17の内面17′に押されて上段ス
ライドホルダ14とそのピストン部14cも同様に後退す
る。
こうしてリッド17の内面17′がケース本体12の前縁に当
接すると、リッド17をもはや押込めなくなるので、リッ
ド17から手を離す。すると、ピストンロッド30に作用す
る圧縮スプリング34の復元力によりリッド17は押し戻さ
れる。しかし、僅かに戻ると、ロックピン36がピストン
ロッド30のカム溝30c中に係止されて、リット17を押し
戻そうとするピストンロッド30の前進を停めるので、リ
ッド17はケース本体12の開口13から前に僅かに離れて直
立状態になる(第3,4,11図)。
こうしてリッド17を閉じて押込む行程では、各シリンダ
部20,21には制動力が働かず、リッド17を余分な力を要
せずに押込むことができる。
即ち、上段スライドホルダ14のピストン部14cの後退行
程では、そのOリング25が環状溝26中で前進して排気孔
26′を開くので、上段シリンダ部20内の空気はその排気
孔26′から外に排気されるからである。このため、環状
溝26を構成する前後の鍔の外径はシリンダ部20の内径よ
り僅かに小さくして置くことが好ましい。
又、ピストンロッド30のピストン部30aの後退行程にあ
っても、その逆止弁31から下部シリンダ部21内の空気が
外に排気されるため、リッド17の閉じるときや、リッド
17を押込む際には、制動作用が働かない。
一方、リッド17の直立状態では、その内面17′の軸16よ
り下側を加圧体48が前向きに押圧する。これにより、各
スライドホルダ14,15にカセットケース11が装填されて
いるときは、リッド17の内面17′は各カセットケース11
の前面に当接し、又、カセットケース11が装填されてい
ないときは最前進位置に押付けられた上段スライドホル
ダの前端にリッド17の内面17′が当接する。従って、リ
ッド17に外部振動が伝わっても、リッド17がガタ付くこ
とはない(第3,11図)。
これは、リッド17とケース本体12の前縁との間に次にカ
セットケース11を取出すためにリッド17を押込む僅かな
隙間があり、この隙間によってリッド17が軸16を支点に
開こうとして、リッド17の内面17′がケース本体12の前
縁に当るの阻止するからである。
又、収納装置10に外部振動が加わっても、内部でカセッ
トケース11がガタ付くことがない。
即ち、上段スライドホルダ14内のカセットケース11は、
ピストン部14cを介して上段スライドホルダ14に作用す
る圧縮スプリング27によりリッド17の内面17′に向って
常に押付けられ、前後の動きが阻止されるからである
(第3図)。
又、下段スライドホルダ15では、カセットケース11の後
面が穴54を通して内部に突入する加圧ボタン53により前
向きに押圧され、カセットケース11の前面がリッド17の
内面17′に押付けられるので、前後の動きが同じ様に阻
止されるからである。
更に、両スライドホルダ14,15内にカセットケース11が
装填されていないときにも、両スライドホルダ14,15自
身がケース本体12内でガタ付くことがない。
即ち、上段スライドホルダ14内にカセットケース11がな
いときは、このスライドホルダ14は圧縮スプリング27に
より前進し、第9図破線に示す最前進位置に押付けられ
て前後動できないため、外部振動が伝わってもガタ付け
ないからである。
又、下段スライドホルダ15内にカセットケース11がない
と、加圧ボタン53の環状隆起57により下段スライドホル
ダ15自身が前向きに押圧され、その先端部がリッド17の
内面17′に押付けられて前後動できないため、外部振動
が伝わった際にもガタ付かない。
一方、カセットケース11を取出す際には、前述した手順
で、ケース本体12の前縁から前に僅かに離れて直立する
リッド17を手で少し押込んでやればよい。これにより、
リッド17は前進しながら前向きに倒れて開き、カセット
ケース11の前部が開口13から階段状に突出するので、カ
セットケース11の突出部分を摘んで簡単に抜取ることが
できる。又、空いている箇所にカセットケース11を装填
することも容易に行える。
尚、前記実施例にあっては、箱形物品をコンパクトカセ
ット用のカセットケース11として説明したが、箱形物品
としてはカセットハーフ自身であってもよいし、又、ビ
デオ用のテープやDAT(デジタル・オーディオ・テープ
レコーダ)用のテープやそのテープケースの他、コンパ
クトディスクやフロッピィディスク用のディスクケース
であってもよい。
又、収納装置10も車室内搭載タイプのものだけに限られ
ず、オーディオラックやOA機器に組込む様なものであっ
てもよいし、或は一般的な家具調のものであってもよ
い。
一方、本実施例にあっては、付勢手段としての圧縮スプ
リング27,34はコイルスプリングであるが、コイルスプ
リングだけでなく板ばね等であってもよいし、これに加
えて本実施例にあっては、各スライドホルダ14,15を介
してカセットケース11を間接的に付勢する様にしたが、
スプリングや板ばね等によりカセットケース11を直接的
に付勢する様にしてもよい。又、スライドホルダ14,15
やリッド17を使用しないものであってもよい。
更に、本実施例にあっては、ピストンロッド30のハート
形のカム溝30cとこれをトレースするロックピン36によ
り解除可能なロック手段を構成したが、同様の機能をす
るフック体とロックピンよりロック手段を構成してもよ
い。
〈発明の効果〉 以上説明した様に本発明によれば、箱形物品を収納した
状態にあっては、ケース本体の開口が直立状態のリッド
により塞がれるので、ケース本体内に塵等が入り難く、
スマートで且つ体裁の良い箱形物品用収納装置を提供で
きる。又、箱形物品を取り出す際には、スライドホルダ
がケース本体の開口より突出するので、その載置面に載
った箱形物品も非常に取り出し易い。更に、リッドがス
ライドホルダと一体的にスライドしながら開くので、高
級感に富み、しかもリッドが最大に開くと、その内面が
スライドホルダの載置面とほゞ同一面になるので、箱形
物品の取り出し並びに装填が著しく行い易く、且つガイ
ド手段により箱形物品の挿入方向を規制できるので、そ
の取り出し並びに装填をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は分解状
態の斜視図、第2図は開口を閉じた状態の斜視図、第3
図は同上のIII−III線に沿う断面図、第4図は第2図の
IV−IV線に沿う断面図、第5図は開口が開いた状態の斜
視図、第6図は同上のVI−VI線に沿う断面図、第7図は
第5図のVII−VII線に沿う断面図、第8図はリッドが開
閉する状態の動作説明図、第9図は上部スライドホルダ
とケース本体の関係を示す一部を断面にした平面図、第
10図は下部スライドホルダ(左側は前進状態、右側は後
退状態)とケース本体の関係を示す一部を断面にした平
面図、第11図は加圧体の組立て状態の縦断面図、第12図
は第11図を裏返して見た分解状態の斜視図、第13図は従
来例の斜視図、第14図は同上を組付けた状態の縦断面図
を夫々示す。 同図中、10は収納装置、11はカセットケース、12はケー
ス本体、13は開口、15は下段スライドホルダ、15′は載
置面、15″は底面、15cは立上り端面、16は軸、17はリ
ッド、17′は内面、17″は段面、30はピストンロッド、
30cはカム溝、34は圧縮スプリング、36はロックピン、4
0は段差面、41はリブ、46はジョイントカバーを夫々示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面が少なくとも開口したケース本体と、
    このケース本体内にスライド可能に収納され、上記開口
    を通じ挿入される箱形物品を載置面上に載置するスライ
    ドホルダと、このスライドホルダの前端部に軸支され、
    この軸を支点に前方に倒れて開く前記開口を開閉するリ
    ッドと、前記スライドホルダとリッドを前向きに押圧す
    る付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記スラ
    イドホルダをケース本体内に収容された後退位置に係留
    すると共に、リッドをケース本体の開口を閉じた直立状
    態にするロック手段と、前記付勢手段の付勢力により押
    し出されるスライドホルダの最前進位置を規制するスト
    ッパ手段と、前倒しに開いたリッドの内面がスライドホ
    ルダの載置面とほゞ同一平面となった位置でリッドの最
    大開放角度を規制する角度規制手段を備えて成り、 上記リッドの内面には、箱形物品の挿入方向を規制する
    該箱形物品の左右の横幅にほゞ等しい間隔で相対向して
    突出した少なくとも一対のガイド手段を設けたことを特
    徴とするスライド式の箱形物品用収納装置。
JP62088730A 1987-04-13 1987-04-13 スライド式の箱形物品用収納装置 Expired - Lifetime JPH07100425B2 (ja)

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KR1019880000623A KR950013519B1 (ko) 1987-04-13 1988-01-27 슬라이드식의 상자형 물품용 수납장치
EP88303250A EP0287314B1 (en) 1987-04-13 1988-04-12 Apparatus for accommodating box-like articles
DE3850169T DE3850169T2 (de) 1987-04-13 1988-04-12 Gerät zum Unterbringen von behälterartigen Gegenständen.
US07/181,049 US4890735A (en) 1987-04-13 1988-04-13 Apparatus for accommodating box-like articles
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