JP2666136B2 - スライド式の箱形物品用収納装置 - Google Patents

スライド式の箱形物品用収納装置

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JP2666136B2
JP2666136B2 JP62088725A JP8872587A JP2666136B2 JP 2666136 B2 JP2666136 B2 JP 2666136B2 JP 62088725 A JP62088725 A JP 62088725A JP 8872587 A JP8872587 A JP 8872587A JP 2666136 B2 JP2666136 B2 JP 2666136B2
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益三 福本
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、例えばカセットケース等の箱形物品のス
ライド式の収納装置に関する。 〈従来の技術〉 この種の収納装置としては、第13,14図に示した車室
内搭載タイプのカセットケース用の収納装置が従来周知
である。 従来の収納装置は、前面が開口した箱形のケース本体
1と、このケース本体1の上壁から垂設したカセットケ
ース2の厚さにほゞ等しい間隔で並設された複数の縦仕
切板3…と、この縦仕切板3の各間隔内に夫々止着され
てカセットケース2を下向きに押圧する板バネ4より構
成され、このケース本体1を車室内のセンタコンソール
パネル5に開設した横穴6内にスッポリと収めていた。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、従来の収納装置では、ケース本体1内で相互
に隣接するカセットケース2間の間隔が非常に狭いた
め、隣に合ったカセットケース2が邪魔になって、個々
のカセットケース2を取出し難い欠点がある。 又、カセットケース2をケース本体1中に収めても、
その一部がセンタコンソールパネル5の前面より常に突
出しているため、センタコンソールパネル5との一体感
に乏しかった。 〈問題点を解決するための手段〉 そこで本発明は、前記問題点を解決するものであっ
て、以下にその内容を図面に示した一実施例に基づき説
明する。 本発明は、前面が少なくとも開口(13)したケース本
体(12)と、このケース本体(12)内に上記開口(13)
を通じてスライド可能に収納され、前面側から載置面
(15′)に箱形物品(例えば、カセットケース11)を載
置可能なスライドホルダ(15)と、このスライドホルダ
(15)を前向きに押圧する付勢手段(圧縮コイルバネ3
4)と、この付勢手段(34)の付勢力に抗して上記スラ
イドホルダ(15)を突出方向と逆方向へ押圧することに
より上記スライドホルダ(15)を上記ケース本体(12)
内に収納された後退位置に係留すると共に、この後退位
置より上記スライドホルダ(15)が上記突出方向と逆方
向へ更に押込まれた際に係止状態を解除可能なロック手
段(ピストンロッド30のハート形のカム溝30cとロック
ピン36)と、上記スライドホルダ(15)が上記ケース本
体(12)内へ押し込まれることにより上記ケース本体
(12)の開口(13)を閉じ、上記スライドホルダ(15)
が上記ケース本体(12)から突出することにより前方に
倒れて上記ケース本体(12)の開口(13)を開くリッド
(17)とを備えることを特徴とする。 〈作用〉 まず、第5〜7図に示す様に、リッド(17)が開いて
いるときに、箱形物品(11)をケース本体(12)の開口
(13)からスライドホルダ(15)に挿入することにより
装填する。 こうして、箱形物品(11)を装填したならば、スライ
ドホルダ(15)をケース本体(12)に向って押込む。こ
れによりスライドホルダ(15)が後退し、スライドホル
ダ(15)並びにこのスライドホルダ(15)に装填されて
いる箱形物品(11)がケース本体(12)内にスッポリと
収まった位置で、スライドホルダ(15)はロック手段
(30c,36)により係留され、このとき、ケース本体(1
2)の開口(13)はリッド(17)により塞がれる(第2
〜4図)。 一方、収納状態の箱形物品(11)を取出すには、リッ
ド(17)をケース本体(12)の奥に向って僅かに押込め
ばよい。即ち、リッド(17)及びスライドホルダ(15)
が押込まれると、この押込みによりロック手段(30c,3
6)は解除され、スライドホルダ(15)は付勢手段(3
4)の付勢力により前方にスライドしながら押出され、
リッド(17)は前方に倒れる様に開く。 こうしてリッド(17)が開いたら、ケース本体(12)
の開口(13)より突出した箱形物品(11)の突出部分を
持って、箱形物品(11)を簡単に引き抜くことができ
る。 〈実施例〉 以下に本発明を図面に示した一実施例に基づき説明す
る。 図中、10は収納装置の一例を示すものであり、この収
納装置10は車室内に搭載され、コンパクトカセット用の
カセットケース11を収納するものである。 前記収納装置10は、大別すると、第1図に示す様に、
前面が少なくとも開口したケース本体12と、このケース
本体12内に上記開口13を通じて上下二段にスライド可能
に収納され、各載置面14′,15′にカセットケース11を
横並びに2個ずつ載置可能な上下二段のスライドホルダ
14,15と、その下段スライドホルダ15の前方端部の軸16,
16に軸支され、この軸16,16を支点に前方に倒れながら
開く前記ケース本体12の開口13を開閉するリッド17を備
えて成る。 上記ケース本体12は、前面以外に後面も開口した上下
に扁平な角筒形を成し、その高さのほゞ中央には、ケー
ス本体12の開口13からその奥に向って途中まで延びた横
仕切板18を設け、この横仕切板18によりその中空内部を
上下二段に仕切っている。又、ケース本体12の上壁の左
右方向のほゞ中央には、上面が開口したボックス型の凹
室19を設け、この凹室19の左右の側壁により上記横仕切
板18により仕切られた上部空間を更に左右に仕切り、夫
々にカセットケース11を1個ずつ個別に挿入できる様に
している。 一方、ケース本体12の開口後面は、ほゞ中央部から後
向きに突出した上下一対のシリンダ部20,21を有するカ
バー材22により塞がれる(第2,3,9図)。そして、ケー
ス本体12と上記カバー材22の間には、互いに逆止的に係
合する凹凸部23,24のいずれか一方を夫々に設け、両凹
凸部23,24の係合によりケース本体12の開口後面にカバ
ー材22をワンタッチで装着できる様にしている。勿論、
両凹凸部23,24の係合状態を解除することにより、カバ
ー材22を取り外すこともできる。 前記両スライドホルダ14,15のうちその上段のもの
は、第1図に示す様に、ほゞ中央の突状部14aと、この
突状部14aから左右横向きに張出した枠形の左右一対の
ホルダ部14b,14bと、上記突状部14aから後向きに突出す
る中空なピストン部14cを一体的に有する。 上記ピストン部14cは、第3図及び第9図に示す様
に、カバー材22の上部シリンダ部20内に挿入され、両部
によりエアダンパを構成する。図中、25はピストン部14
cの先端の環状溝26に嵌着したOリング、27はピストン
部14cとシリンダ部20の間で圧縮される圧縮スプリング
を夫々示し、又、28はシリンダ部20に開設されたオリフ
ィス、29はこのオリフィス28にねじ込んだ絞りネジを夫
々示す。上記環状溝26は、Oリング25より幅広で、ピス
トン部14cの後端部寄りにピストン部14cの中空内部に通
じる排気孔26′を有する。 一方、下段スライドホルダ15は、第1図に示す様に、
そのほゞ中央に前後面が開口した中空な筒形部15aと、
この筒形部15aから左右横向きに張出した枠形の左右一
対のホルダ部15b,15bを一体的に有して成り、上記筒形
部15a中にはピストンロッド30をスライド可能に挿入す
る。 上記ピストンロッド30は、後端部に中空なピストン部
30aを一体的に有し、このピストン部30aを下部シリンダ
部21内に挿入し、両部によりエアダンパを構成する(第
3,10図)。又、図中、31はピストン部30aの中空内部に
開設された排気孔32を開閉する逆止弁、33はピストン部
30aの外周に嵌着したOリング、34はピストン部30aとシ
リンダ部21との間で圧縮される圧縮スプリングを夫々示
し、又、35はシリンダ部21に開設されたオリフィスを示
す。 又、ピストンロッド30の前端部には、第1図に示す様
に、左右一対の軸を有する軸部30bを設けると共に、そ
の長さの途中の上面には、周知のハート形のカム溝30c
を刻設している。同図中、36はケース本体12の凹室19の
底面に開設された通孔37及び筒形部15aに開設された孔
を通してカム溝30cに突入するロックピン、38はロック
ピン36をカム溝30cに向って押付ける押えバネ、39はそ
の止着ネジを夫々示す。 一方、前記上段スライドホルダ14は、そのピストン部
14cを介して前記圧縮スプリング27により、又、下段ス
ライドホルダ15は前記ピストンロッド30を介して圧縮ス
プリング34により前に向って押圧されるが、その際の両
スライドホルダ14,15の最前進位置を異らせるストッパ
手段を備える。 即ち、第5,7図に示す様に、両スライドホルダ14,15の
ホルダ部14b,14bと15b,15b乃至は載置面14′,14′と1
5′,15′,に載ったカセットケースの一部がケース本体
12の開口13から前方に突出し、且つ上段スライドホルダ
14に載ったカセットケース11の突出量が下段スライドホ
ルダ15に載ったカセットケース11の突出量より小さくな
る様に夫々設定し、上下のカセットケース11が階段状に
突出する様にする。 こゝでは、上段スライドホルダ14の最前進位置を、ケ
ース本体12の両側壁内面に設けた段差面40及び凹室19の
後面により規制し、両面に対してその前縁14″が当接し
た位置で該スライドホルダ14を停止させる(第6,7,9
図)。又、下段スライドホルダ15の最前進位置も、上記
段差面40により規制するが、この面40に対して当接する
のは該スライドホルダ15の後部に設けた立上り端面15c
とし、上段スライドホルダ14よりも多く突出して停止さ
せる(第7,8,10図)。従って、本実施例にあっては、前
記ストッパ手段は、ケース本体12の段差面40及び凹室19
の後面、並びに上段スライドホルダ14の前縁14″、下段
スライドホルダ15の立上り端面15cより構成される。
尚、ケース本体12内を上下に仕切る前述の横仕切板18の
後端は上記段差面40に一致する。 前記リッド17は、第1,5図に示す様に、厚板状であっ
て、その内面の左右両端部には、三角形状に隆起した左
右一対のリブ41,41を突設し、両リブ41の下端部の軸穴4
2,42で下段スライドホルダ15の左右の軸16に枢着する。
又、リッド17の内面のほゞ中央には、左右に突出した一
対の軸を有する軸部43を突設し、この軸部43にピストン
ロッド30の前端より少し後の軸部30bに一端を枢着した
ジョイント44の他端を枢着することで、ピストンロッド
30とリッド17を相互に連結する。このジョイント44の下
面には、斜め後向きに延びた板バネ45を突設し、リッド
17が前向きに倒れて開口13を開いたときにこの板バネ45
を介してジョイント44がリッド17の内面17′に直接当ら
ない様にしている。尚、筒形部15aの前端部上面には、
ジョイント44が斜め上向きになったり、水平になったり
するのを許すスリットが形成してある。 第1,5図中、46はジョイント44に被せるジョイントカ
バーを示し、このジョイントカバー46を装着した状態
で、その左右両側面と前記リッド17の左右のリブ41の両
内面との間の夫々の間隔がカセットケース11の左右の横
幅にほゞ等しく成る様に設定している。従って、両リブ
41とジョイントカバー46は、カセットケース11を出し入
れする際のその挿入方向を規制するガイド手段として機
能する。尚、47はジョイントカバー46をリッド17に対し
て引き付けておくコイルバネを示す。 又、第1,11,12図中、48は閉状態のリッド17の前記軸1
6より下側の一段低い段面17″に臨む加圧体を示し、こ
の加圧体48は、ケース本体12の底面のほゞ中央に設けら
れたガイド枠49により前後にスライド可能に保持され、
このガイド枠49との間で圧縮される加圧スプリング50に
よりガイド枠49から前向きに突出する方向に付勢されて
いる(第11図)。尚、第11,12図中、51はガイド枠49の
下壁に、加圧体48のスライド方向に長く設けた一対のガ
イド溝、52はこのガイド溝51に嵌り込む加圧体48の下面
より突出した一対の爪部を夫々示す。 更に、第4,7,10図中、53は下段スライドホルダ15の後
壁に開設された左右一対の穴54を通してスライドホルダ
15の内部に突出し、このスライドホルダ15内のカセット
ケース11の後面に弾性的に当接して前向きに押す加圧ボ
タンを示し、この加圧ボタン53は、カバー材22に固定し
たシリンダ型のボタンホルダ55内にスライド可能に保持
され、このボタンホルダ55の後端との間で圧縮されるコ
イルスプリング56により付勢されている(第10図)。
尚、加圧ボタン53の長さの途中には、穴54の内径より径
の太い環状隆起57を設け、下段スライドホルダ15内にカ
セットケース11が収納されていない場合には、この環状
隆起57を介してスライドホルダ15自身を前向きに加圧で
きる様にしている。勿論、この加圧ボタン53は、図示の
如く、ボタンホルダ55の両側に前後方向に設けた切欠き
に突入する爪を後端両側に有し、この爪が該切欠きの前
端に受止められてボタンホルダ55から前に抜けない様に
なっている。 次に、組立て状態の収納装置10の作用を説明すると、
まず、第2〜4図に示す様に、閉じた状態のケース本体
12を開くには、手でリッド17の前面を僅かに押込む。 即ち、リッド17が押込まれると、ピストンロッド30が
ジョイント44を介して押込まれて後退する。この後退の
動きにより、ピストンロッド30のハート形のカム溝30c
中に係止されていたロックピン36がカム溝30c中で移動
し、ロック状態を解除する。こうして、ロック状態が解
除されると、ピストンロッド30のピストン部30aが下部
シリンダ部21内の圧縮スプリング34の復元力により前に
押され、ピストンロッド30が前進する。 このピストンロッド30の前進で、第8図に示した様
に、ジョイント44を介してリッド17は一旦ケース本体12
の前面から前に押し離され、これに伴いリッド17のリブ
41にある軸穴42に軸16を枢着した下段スライドホルダ15
は引っ張られる様にして前進する。 その後、リッド17は、軸16を中心に前方に倒れながら
徐々に開き、その最大開放角度は角度規制手段により規
制される。即ち、本実施例にあっては、リッド17の内面
17′の下部の一段低い段面17″が下段スライドホルダ15
の底面15″に下から接触した水平位置まで開いて停止す
る(第6,7図)。この開放位置にあっては、リッド17の
内面17′がスライドホルダ15の載置面15′とほゞ同一面
になる(第5図)。 一方、下段スライドホルダ15は、その両立上り端面15
cがケース本体12内の段差面40に当接した最前進位置に
停止する(第6,7及び第10図の左側)。 又、このピストンロッド30の前進により、下部シリン
ダ部21はオリフィス35から制御された空気を吸入するた
め、制動力が働き、ピストンロッド30及び下段スライド
ホルダ15はゆっくりと静かに前進し、しかもリッド17も
ゆっくりと静かに開く。更に、リッド17が開くときに、
ジョイント44の板バネ45がリッド17の内面17′に弾性的
に接触し、クッションとしての作用を果たすため、リッ
ド17は更に静粛に開く。 一方、上段スライドホルダ14が、左右又はそのどちら
かのホルダ部14bにカセットケース11を収納していると
きには、カセットケース11の前面が閉じているリッド17
の内面17′に圧縮スプリング27で押付けられ、これによ
り上段スライドホルダ14は後退位置にあるので、上述の
様にリッド17が開くと、圧縮スプリング27の復元力によ
り上段スライドホルダ14はそのホルダ部14bにカセット
ケース11を載せた状態で同様に前進し、その前縁14″が
ケース本体12内の段差面40及び凹室19の後面に当接した
最前進位置に停止する(第6,7及び第9図破線)。 又、上段スライドホルダ14の前進に際しては、そのピ
ストン部14cのOリング25はシリンダ部20の内壁と摩擦
して環状溝中26中で後に動き、排気孔26′を閉じて該排
気孔26′をシールする。そして、こうして密閉された上
部シリンダ部20は、オリフィス28から内部に空気を制御
して吸入するため、制動力が働き、上段スライドホルダ
14もゆっくりと静かに前進する。 尚、上段スライドホルダ14内にカセットケース11が収
納されていないときには、該ホルダ14は圧縮スプリング
27の復元力で前に押され、前縁14″を上述の段差面40や
凹室19に当接した最前進位置に停って居り、リッド17が
開いてもその状態のまゝである。 こうして、リッド17が開いたならば、ケース本体12の
開口13より各カセットホルダ14,15に向ってカセットケ
ース11を挿入し、こゝでは合計4個のカセットケース11
を装填することができる。 上段スライドホルダ14にカセットホルダ11を装填する
のであれば、ケース本体12の横仕切板18の上面にカセッ
トケース11の端を載せて、そのまゝ奥に向って押込めば
よい。カセットケース11を押込むと、カセットケース11
は横仕切板18から上段スライドホルダ14の載置面14′に
一部載り移って、その後面が上段スライドホルダ14の後
壁に突き当った位置で行き止る(第7図)。 又、下段スライドホルダ15にカセットケース11を装填
するのであれば、リッド17の内面17′が下段スライドホ
ルダ15の載置面15′とほゞ同一面なので、リッド17の内
面17′上を滑らせながらカセットケース11を奥に向って
押込めばよい。その際に、カセットケース11をリッド17
のリブ41とジョイントカバー46の間に位置させる。こう
して、カセットケース11を押込むと、リブ41とジョイン
トカバー46によりカセットケース11の挿入方向が整合さ
れ、その下面がリッド17の内面17′とほゞ同一平面を成
す下段スライドホルダ15の載置面15′に乗り移り、その
後面が下段スライドホルダ15の後壁に突き当った位置で
行き止る(第7図)。 こうして各スライドホルダ14,15にカセットケース11
を装填した状態では、上下のカセットケース11の前端部
は階段状に突出する(第5,7図)。 次いで、カセットケース11をケース本体12に納めるに
は、リッド17を手で引上げながらリッド17全体をケース
本体12に向って押込めばよい。 即ち、リッド17を手で引上げると、リッド17がその軸
16を支点に上に回動して直立することにより先ずピスト
ンロッド30が少し後退し、次にリッド17を押込むこと
で、下段スライドホルダとピストンロッド30が共に後退
し、次いで上段スライドホルダ14に装填されているカセ
ットケース11の前面がリッド17の内面17′に押されて上
段スライドホルダ14とそのピストン部14cも同様に後退
する。 こうしてリッド17の内面17′がケース本体12の前縁に
当接すると、リッド17をもはや押込めなくなるので、リ
ッド17から手を離す。すると、ピストンロッド30に作用
する圧縮スプリング34の復元力によりリッド17は押し戻
される。しかし、僅かに戻ると、ロックピン36がピスト
ンロッド30のカム溝30c中に係止されて、リッド17を押
し戻そうとするピストンロッド30の前進を停めるので、
リッド17はケース本体12の開口13から前に僅かに離れて
直立状態になる(第3,4,11図)。 こうしてリッド17を閉じて押込む行程では、各シリン
ダ部20,21には制動力が働かず、リッド17を余分な力を
要せずに押込むことができる。 即ち、上段スライドホルダ14のピストン部14cの後退
行程では、そのOリング25が環状溝26中で前進して排気
孔26′を開くので、上部シリンダ部20内の空気はその排
気孔26′から外に排気されるからである。このため、環
状溝26を構成する前後の鍔の外径はシリンダ部20の内径
より僅かに小さくして置くことが好ましい。 又、ピストンロッド30のピストン部30aの後退行程に
あっても、その逆止弁31から下部シリンダ部21内の空気
が外に排気されるため、リッド17の閉じるときや、リッ
ド17を押込む際には、制動作用が働かない。 一方、リッド17の直立状態では、その内面17′の軸16
より下側を加圧体48が前向きに押圧する。これにより、
各スライドホルダ14,15にカセットケース11が装填され
ているときは、リッド17の内面17′は各カセットケース
11の前面に当接し、又、カセットケース11が装填されて
いないときは前進位置に押付けられた下段スライドホル
ダの前端にリッド17の内面17′より一段低い段面17″が
当接する。従って、リッド17に外部振動が伝わっても、
リッド17がガタ付くことはない(第3,11図)。 これは、リッド17とケース本体12の前縁との間に次に
カセットケース11を取出すためにリッド17を押込む僅か
な隙間があり、この隙間によってリッド17が軸16を支点
に開こうとして、リッド17の内面17′がケース本体12の
前縁に当るの阻止するからである。 又、収納装置10に外部振動が加わっても、内部でカセ
ットケース11がガタ付くことがない。 即ち、上段スライドホルダ14内のカセットケース11
は、ピストン部14cを介して上段スライドホルダ14に作
用する圧縮スプリング27によりリッド17の内面17′に向
って常に押付けられ、前後の動きが阻止されるからであ
る(第3図)。 又、下段スライドホルダ15では、カセットケース11の
後面が穴54を通して内部に突入する加圧ボタン53により
前向きに押圧され、カセットケース11の前面がリッド17
の内面17′より一段低い段面17″に押付けられるので、
前後の動きが同じ様に阻止されるからである(第8
図)。 更に、両スライドホルダ14,15内にカセットケース11
が装填されていないときにも、両スライドホルダ14,15
自身がケース本体12内でガタ付くことがない。 即ち、上段スライドホルダ14内にカセットケース11が
ないときは、このスライドホルダ14は圧縮スプリング27
により前進し、第9図破線に示す最前進位置に押付けら
れて前後動できないため、外部振動が伝わってもガタ付
けないからである。 又、下段スライドホルダ15内にカセットケース11がな
いと、加圧ボタン53の環状隆起57により下段スライドホ
ルダ15自身が前向きに押圧され、その先端部がリッド17
の内面17′より一段低い段面17″に押付けられて前後動
できないため、外部振動が伝わった際にもガタ付かな
い。 一方、カセットケース11を取出す際には、前述した手
順で、ケース本体12の前縁から前に僅かに離れて直立す
るリッド17を手で少し押込んでやればよい。これによ
り、リッド17は前進しながら前向きに倒れて開き、カセ
ットケース11の前部が開口13から階段状に突出するの
で、カセットケース11の突出部分を摘んで簡単に抜取る
ことができる。又、空いている箇所にカセットケース11
を装填することも容易に行える。 尚、前記実施例にあっては、箱形物品をコンパクトカ
セット用のカセットケース11として説明したが、箱形物
品としてはカセットハーフ自身であってもよいし、又、
ビデオ用のテープやDAT(デジタル・オーディオ・テー
プレコーダ)用のテープやそのテープケースの他、コン
パクトディスクやフロッピィディスク用のディスクケー
スであってもよい。 又、収納装置10も車室内搭載タイプのものだけに限ら
れず、オーディオラックやOA機器に組込む様なものであ
ってもよいし、或は一般的な家具調のものであってもよ
い。 一方、本実施例にあっては、付勢手段としての圧縮ス
プリング27,34はコイルスプリングであるが、コイルス
プリングだけでなく板ばね等であってもよいし、これに
加えて本実施例にあっては、リッド17を下段スライドホ
ルダ15の前端部に軸支し、下段スライドホルダ15がケー
ス本体12内へ押し込まれることによりケース本体12の開
口13を閉じ、下段スライドホルダ15がケース本体12から
突出することにより前方に倒れてケース本体12の開口13
を開く様にしたが、リッド17をケース本体12に取付け、
同様に機能する様にしてもよい、又、スライドホルダは
その段数や横型,縦型の別を問わない。 更に、本実施例にあっては、ピストンロッド30のハー
ト形のカム溝30cとこれをトレースするロックピン36に
より解除可能なロック手段を構成したが、同様の機能を
するフック体とロックピンよりロック手段を構成しても
よい。 〈発明の効果〉 以上説明した様に本発明によれば、箱形物品を収納し
た状態にあっては、箱形物品がケース本体内にスッポリ
と収まり、ケース本体の開口がリッドで塞がれるので、
ケース本体内に塵等が入り難くなると共に、ケース本体
に振動が加わっても箱形物品がケース本体から飛び出す
ことがなく、スマートで体裁も良く、又、箱形物品を取
出す際にも、リッドを単に押込むだけで、取出し易い様
にスライドホルダがケース本体の開口より突出し、リッ
ドが前方に倒れて開くので、その挿脱も極めて簡便で且
つ容易になると共に、箱形物品をスライドさせて引き出
せる箱形物品用収納装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は分解状
態の斜視図、第2図は開口を閉じた状態の斜視図、第3
図は同上のIII−III線に沿う断面図、第4図は第2図の
IV−IV線に沿う断面図、第5図は開口が開いた状態の斜
視図、第6図は同上のVI−VI線に沿う断面図、第7図は
第5図のVII−VII線に沿う断面図、第8図はリッドが開
閉する状態の動作説明図、第9図は上段スライドホルダ
とケース本体の関係を示す一部を断面にした平面図、第
10図は下段スライドホルダ(左側は前進状態、右側は後
退状態)とケース本体の関係を示す一部を断面にした平
面図、第11図は加圧体の組立て状態の縦断面図、第12図
は第11図を裏返して見た分解状態の斜視図、第13図は従
来例の斜視図、第14図は同上を組付けた状態の縦断面図
を夫々示す。 同図中、10は収納装置、11はカセットケース、12はケー
ス本体、13は開口、27は圧縮スプリング、30はピストン
ロッド、30cはカム溝、34は圧縮スプリング、36はロッ
クピンを夫々示す。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.前面が少なくとも開口したケース本体と、 このケース本体内に上記開口を通じてスライド可能に収
    納され、前面側から載置面に箱形物品を載置可能なスラ
    イドホルダと、 このスライドホルダを前向きに押圧する付勢手段と、 この付勢手段の付勢力に抗して上記スライドホルダを突
    出方向と逆方向へ押圧することにより上記スライドホル
    ダを上記ケース本体内に収納された後退位置に係留する
    と共に、この後退位置より上記スライドホルダが上記突
    出方向と逆方向へ更に押込まれた際に係止状態を解除可
    能なロック手段と、 上記スライドホルダが上記ケース本体内へ押し込まれる
    ことにより上記ケース本体の開口を閉じ、上記スライド
    ホルダが上記ケース本体から突出することにより前方に
    倒れて上記ケース本体の開口を開くリッドと、 を備えるスライド式の箱形物品用収納装置。
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