JPH07100304A - 懸濁液の凝集方法 - Google Patents

懸濁液の凝集方法

Info

Publication number
JPH07100304A
JPH07100304A JP5269925A JP26992593A JPH07100304A JP H07100304 A JPH07100304 A JP H07100304A JP 5269925 A JP5269925 A JP 5269925A JP 26992593 A JP26992593 A JP 26992593A JP H07100304 A JPH07100304 A JP H07100304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
polysaccharide
suspension
mixed
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5269925A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kitagawa
川 秋 夫 北
Norihito Sakai
井 紀 人 酒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP5269925A priority Critical patent/JPH07100304A/ja
Publication of JPH07100304A publication Critical patent/JPH07100304A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築や土木工事等の際に発生する廃泥や汚水
処理場から発生する余剰汚泥等を含有する懸濁液に対し
て、非常に優れた凝集効果を示す方法を提供することで
ある。 【構成】 水性懸濁液にカルボキシル基を有する水溶性
高分子及び微生物多糖を添加、混合し、更に該混合液に
多価金属塩を少なくとも1種以上添加して、含有される
懸濁粒子を凝集させることを特徴とする懸濁液の凝集方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、懸濁液の凝集方法に関
し、更に詳しくは建築や土木工事等の際に発生する廃泥
や汚水処理場から発生する余剰汚泥等を含有する懸濁液
の凝集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、凝集剤としては、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリエチレンアミン、ポリアクリルアミド
のような合成高分子あるいはアルギン酸ナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースのような天然高分子がよく利
用されている。
【0003】一方、ポリビニルアルコール(以下、PV
Aと略すことがある)系の高分子凝集剤として、従来よ
りカルボキシル基変性PVAやスルホン酸基変性PVA
が知られているが、ポリアクリルアミドに比較して凝集
性能が充分でなく工業的には実施されておらず、かかる
課題を解決するためにアニオン性PVAとノニオン又は
アニオン性ポリアクリルアミド、又はカチオン性PVA
とノニオン又はカチオン性ポリアクリルアミドを添加す
ることにより懸濁物質の凝集効果を向上させることがで
きたという報告がある(特開昭62−279812号公
報、特開昭62−79813号公報)。
【0004】更には、特開平3−232600号公報で
は、建築、土木工事から排出される廃泥等の懸濁物質を
迅速にかつ省エネルギー的に処理できるように濾過性を
著しく改善し凝集性を更に向上させるという目的で、懸
濁物質にラテックスを添加、混合し、次いでこれに親水
性保護コロイド形成物質を添加、混合し、その後ラテッ
クスの不溶化処理を行うという方法も報告されている。
【0005】又、本出願人は、微生物多糖及び少なくと
も1種以上の多価金属塩からなる凝集剤が生分解性を有
し、かつ優れた凝集効果を有するということを提案して
いる(特願平4−159579号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、土木工
事等に際しては工期の制約のもとで作業を進めることが
必然であるため、発生する廃泥や汚水処理場から発生す
る余剰汚泥等を含有した懸濁液の凝集は極力、短時間で
行われることが強く望まれている。上記公報等の方法で
は、ある程度の凝集効果が改善されてはいるものの、凝
集速度や凝集物のろ過性等の点においてはまだまだ改良
する余地があり、作業上さらなる凝集性の向上が求めら
れている。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者等はか
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水性懸濁
液にカルボキシル基を有する水溶性高分子及び微生物多
糖を添加、混合し、更に該混合液に多価金属塩を少なく
とも1種以上添加することにより、建築や土木工事等の
際に発生する廃泥や汚水処理場から発生する余剰汚泥等
を含有する懸濁液を予想を上回る程の短時間で凝集させ
ることができることを見出し、本発明を完成した。以
下、本発明について具体的に説明する。
【0008】本発明における凝集方法は水性懸濁液にカ
ルボキシル基を有する水溶性高分子及び微生物多糖を添
加、混合し、更に該混合液に多価金属塩を少なくとも1
種以上添加し、含有される懸濁粒子を凝集させる方法で
ある。尚、該カルボキシル基を有する水溶性高分子のカ
ルボキシル基はカルボン酸ナトリウム等の如くカルボン
酸塩の形で用いられることが多いが、必ずしも塩の形で
なくても差し支えない。
【0009】通常、カルボキシル基を有する水溶性高分
子としては、PVA類、メチルセルロース、エチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、アミノメチルヒド
ロキシプロピルセルロース、アミノエチルヒドロキシプ
ロピルセルロース等のセルロース誘導体類、デンプン、
トラガント、ペクチン、グルー、ゼラチン、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリメタアクリルア
ミド等の通常カルボキシル基を分子内に含有しない高分
子に適宜カルボキシル基を導入したものの他、カルボキ
シメチルセルロース、アルギン酸又はその塩、アクリル
酸系重合体又はその塩、メタアクリル酸重合体系又はそ
の塩、酢酸ビニルとマレイン酸、無水マレイン酸、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、クロト
ン酸、シトラコン酸、グルタコン酸、アリルマロン酸等
不飽和酸との共重合体、スチレンと上記不飽和酸との共
重合体、ビニルエーテルと上記不飽和酸との共重合体及
び前記共重合体の塩類又は部分エステル類等が挙げられ
るが、特に本発明の効果をより顕著に示す水溶性高分子
はカルボキシル基を有するPVAやポリアクリル酸特に
水溶性塩、更にカルボキシメチルセルロース(ナトリウ
ム塩)等である。
【0010】上記のカルボキシル基を有するPVAとし
ては以下の(1)〜(3)が挙げられる。 (1)酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル等
のビニルエステルとエチレン性不飽和カルボン酸との共
重合体ケン化物。
【0011】エチレン性不飽和カルボン酸としては、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモノカ
ルボン酸をはじめ、無水マレイン酸、フマル酸、無水イ
タコン酸等のジカルボン酸及びその塩、例えばナトリウ
ム塩、又はそのモノエステル、例えばモノメチル、モノ
エチル、モノプロピル、モノブチルエステル、又はジエ
ステル等がいずれも用いられるが、ジエステルの場合に
は、該ジエステルと酢酸ビニルとの共重合体をケン化す
る時に酢酸ビニルの部分だけでなく該ジエステルの少な
くとも一方のエステル基もケン化され得るようにケン化
条件を定めることが必要である。
【0012】更にビニルエステル及びエチレン性不飽和
カルボン酸とこれ以外の共重合可能な単量体との共重合
体ケン化物であっても良く、該単量体としてはエチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、α−オクテン、α−ド
デセン、α−アクタデセン等のオレフィン類、Veov
a(長鎖アルキルビニルエステル)、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のニトリル類、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン
酸、アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレ
フィンスルホン酸あるいはその塩類、アルキルビニルエ
ーテル類、ポリオキシアルキレンアリルエーテル類、ア
ルキルアリルエーテル類、飽和カルボン酸アリルエステ
ル類、ビニルケトン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、アセトアセチル基含有エチレン性
不飽和モノマー、オキシアルキレン基含有不飽和モノマ
ー等が挙げられる。但し本発明ではこれらに限定される
ものではない。
【0013】(2)PVA又はその誘導体の後変性によ
ってカルボキシル基を導入したもの。即ち、マレイン酸
等の多塩基酸もしくはその無水物によるエステル化、モ
ノクロル酢酸等のハロゲノアルキルカルボン酸によるカ
ルボキシアルキル化、グリオキシル酸等、カルボキシル
基含有アルデヒドによるアセタール化等によりカルボキ
シル基を導入したもの。
【0014】(3)PVA又はその誘導体の存在下にア
クリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸、フマル酸等、前記(1)で列挙したエチレン性不
飽和カルボン酸又はその塩、アルキルエステルを重合
し、PVAにカルボン酸をグラフト重合した重合体。 上記(2)、(3)におけるカルボキシル基有するPV
Aは必要に応じて、ホルマール化、アセタール化、ブチ
ラール化、ウレタン化、スルホン酸化のエステル化、カ
チオン化等更に変性されても良い。
【0015】本発明において、カルボキシル基を有する
PVAのカルボキシル基含有量は0.5モル%以上が好
ましく、特に好ましくは1モル%以上である。該カルボ
キシル基含有量が0.5モル%以下では充分な凝集効果
が得られず好ましくない。
【0016】又、該カルボキシル基を有するPVAのケ
ン化度及び重合度は特に規定されることなく任意の範囲
で適宜使用可能であるが、特にケン化度では50〜10
0モル%、重合度では300〜3000がより望まし
い。
【0017】更に、本発明で用いられる多糖類について
は、グルカン、キサンタンガム、グァーガム、ジェラン
ガム等が挙げられるが、その中でも本発明の凝集効果を
著しく表す多糖類としては、オーレオバシディウム属に
属する微生物により生産されるβ−1,3−グルカンを
主鎖とする多糖である。上記における多糖を生産するオ
ーレオバシディウム属に属する微生物としては、工業技
術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第12989号
(FERM P−12989)で寄託されているオーレ
オバシディウム sp.K−1が挙げられる。
【0018】β−1,3−グルカンを主鎖とする多糖は
上記の如きオーレオバシディウム属に属する微生物によ
り生産されるものであれば特に限定されないが、主に化
1で示される構造単位と化2で示される構造単位とから
なるものであり(1分子中の双方の構造単位数の合計は
1000〜2000である。)、主鎖のグルコースにβ
−1,6結合したグルコースの分岐をもち、好ましくは
かつイオウ含有基を有する分岐β−1,3−グルカンで
ある。更に詳しくは、主鎖のグルコース4個あたり3個
がβ−1,6結合したグルコースの分岐をもち、イオウ
含有基が多糖に対して0.1〜1.0重量%結合したβ
−1,3−グルカンが主である。本発明におけるイオウ
含有基とはスルホ酢酸基、スルホン酸基、ポリスルホン
酸基、システイン、シスチン、メチオニン等を示す。
【0019】かかる多糖の化学的、物理的性質及び構造
の解析法においては科学と工業64(3),131〜1
35(1990)及びアグリカルチュラル バイオロジ
カルケミストリー(Agri.Biol.Che
m.),47(6)1167〜1172(1983)に
詳細に述べられている通りである。
【0020】
【化1】
【0021】
【化2】 [但し、Glcはグルコース、Aはスルホ酢酸基、スル
ホン酸基、ポリスルホン酸基、システイン、シスチン又
はメチオニン等のイオウ含有基を表す。]
【0022】β−1,3−グルカンを主鎖とする多糖
は、つぎのようにして得ることができる。即ち、炭素源
としてシュクロース、グルコース又はフラクトース、窒
素源として硝酸ナトリウム、硝酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム等の無機化合物、あるいは酵母エキス、ペプ
トン等の有機天然窒素源、更に必要に応じてマグネシウ
ム、鉄等の金属イオンやアスコルビン酸、パントテン酸
等のビタミン類を添加した培地で、オーレオバシディウ
ム属に属する微生物を10℃〜60℃、好ましくは25
℃〜35℃にて1日〜10日間、好ましくは2日〜6日
間通気培養することによりβ−1,3−グルカンを主鎖
とする多糖を含有する培養液を得る。又、上記方法で得
られた菌体を集菌した後洗浄して調製した洗浄菌体を用
い、これを炭素源と接触させることによっても当該多糖
を得ることができる。
【0023】本発明では、特にβ−1,3−グルカンの
中でもイオウ含有基を有するものが本発明の効果を良く
発揮し、該β−1,3−グルカンを製造するには前述の
培養条件に加えて硫酸マグネシウム・7水和物、硫酸第
一鉄・7水和物等を添加する必要がある。
【0024】本発明の凝集方法としては、β−1,3−
グルカンを主鎖とする多糖を培養液のまま用いることも
可能であるが、分離して用いてもよい。培養液からの当
該多糖の分離は、遠心分離沈降法あるいはセライト等の
担体を用いた濾過法によって菌体を除去し、得られた清
澄液にメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等の溶媒、あるいは銅、アルミニウム等の金属イオン
を適量添加して沈降せしめドラムドライヤー等乾燥装置
を用いて乾燥し、ハンマーミル、ボールミル等で粉砕
し、粉末体を得ることにより行うことができる。このよ
うに、該添加方法の形態には培養液又は反応液そのも
の、それを濃縮したもの、又はそれを粉末化したもの等
いずれの形態でも用いることができる。
【0025】本発明の凝集方法では、水性懸濁液に前述
したカルボキシル基を有する水溶性高分子及び微生物多
糖を添加、混合し、更に該混合液に多価金属塩を少なく
とも1種以上添加する。かかる多価金属塩は特に限定さ
れないが、2価の金属塩としては、例えば塩化カルシウ
ム、酢酸カルシウム、塩化マグネシウム、塩化第一鉄、
硫酸第一鉄、塩化第二銅又は硫酸第二銅等、3価の金属
塩としては、例えば硫酸アルミニウム又は塩化アルミニ
ウム等が挙げられる。多価金属塩を2種以上併用する場
合でも特に限定された組み合わせはなく適宜選択され、
いずれの場合も本発明の効果をもたらす。
【0026】本発明の凝集方法においては、多価金属塩
を他の成分(カルボキシル基を有する水溶性高分子、微
生物多糖)より後に添加することが最大の特徴であり、
これ以外は特に制限されることはなく、適宜好ましい方
法が選択される。又、本発明におけるカルボキシル基を
有する水溶性高分子、微生物多糖、金属塩の添加量は懸
濁液中の懸濁粒子(汚泥等)にもよるが、懸濁粒子10
0重量部(固形分換算)に対して水溶性高分子が0.0
1重量部以上好ましくは0.05重量部以上、微生物多
糖が0.01重量部以上好ましくは0.05重量部以
上、多価金属塩が0.01重量部以上好ましくは0.0
5重量部以上であることが望ましい。各成分の添加量が
上記範囲以外であると凝集速度が遅くなり、又凝集物の
含水率も高くなり、本発明の顕著な凝集効果は達成し難
い。
【0027】本発明の凝集方法はあらゆる懸濁状態の不
溶性微粒子に対して凝集効果を有する。そのような不溶
性微粒子としては、例えば無機系コロイド分散液、有機
系コロイド分散液、重金属水酸化物、廃水活性汚泥等が
挙げられる。したがって、本発明の凝集方法は建築や土
木工事及び廃水処理等の分野において非常に有効な方法
となる。
【0028】
【作用】本発明の凝集方法は懸濁液にカルボキシル基を
有する水溶性高分子、微生物多糖及び多価金属塩を添
加、混合することにより、従来の凝集性をはるかに上回
る非常に優れた凝集効果を発揮するものであり、このよ
うな効果は単に3成分を併用するという発想からは予想
しえない程のものである。
【0029】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明する。尚、実施例中「部」「%」とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 (多糖の製造)オーレオバシディウム sp.K−1
(FERM P−12989)をツァペック培地(シュ
クロース3%、硝酸ナトリウム0.2%、リン酸カリウ
ム0.1%、塩化カリウム0.05%、硫酸マグネシウ
ム・7水和物0.05%、硫酸鉄・7水和物0.001
%)で27℃、48時間振盪培養したものを種菌とし7
0lジャーファーメンターにより27℃、撹拌数300
rpm、通気量50l/minで96時間培養した。培
養終了後、濾過により菌体を除去して得られた濾液に
1.2倍体積量のイソプロピルアルコールを激しく撹拌
しながら徐々に添加した。析出してきた多糖繊維を回収
後、かかる多糖繊維をアセトン槽において浸漬、洗浄、
脱水して回収した。次いで該繊維を70℃で乾燥し、フ
ェザーミルで粉砕し、本発明の多糖を得た。
【0030】この多糖を常法(科学と工業、64
(3)、131〜135(1990)及びアグリカルチ
ュラル バイオロジカル ケミストリー(Agric.
Biol.Chem.,47(6)1167〜1172
(1983)参照)により分析したところ、その構造は
化3で表される構造単位及び化4で表される構造単位か
らなることがわかった。イオウ含有量は多糖全体に対し
て0.05重量%であり、1分子中の双方の構造単位数
の合計は約1500であった。
【0031】
【化3】 [但し、Glcはグルコースを表す。]
【0032】
【化4】 [但し、Glcはグルコースを表す。]
【0033】実施例1 黒土(大阪府茨木市周辺の土壌より採取したもの)を、
水1リットルに対して泥水濃度1.94%(乾燥重量)
となるように添加し、充分撹拌し懸濁した。得られた懸
濁液に対して、マレイン酸モノメチル変性PVA(変性
度5モル%、ケン化度99.0モル%、平均重合度17
00)の1%水溶液及び前記で得られた多糖の1%水溶
液を添加、混合し、更に該混合液に硫酸アルミニウムを
添加して撹拌後、静置して泥が沈降するのに要した時間
を測定した。又、そのときの上澄液についての濁度を分
光光度計(UV120、(株)島津製作所製)を用いて
測定した。
【0034】実施例2 実施例1において、硫酸アルミニウムを硫酸銅に代えた
以外は同様に試験を行い、泥が沈降するのに要した時間
とそのときの上澄液の濁度を測定した。
【0035】実施例3 実施例1において、マレイン酸モノメチル変性PVA
(変性度5モル%、ケン化度99.0モル%、平均重合
度1700)をイタコン酸変性PVA(変性度5モル
%、ケン化度99.0モル%、平均重合度1700)に
代えた以外は同様に試験を行い、泥が沈降するのに要し
た時間とそのときの上澄液の濁度を測定した。
【0036】実施例4 実施例1において、マレイン酸モノメチル変性PVA
(変性度5モル%、ケン化度99.0モル%、平均重合
度1700)をマレイン酸変性PVA(変性度5モル
%、ケン化度99.0モル%、平均重合度1700)
に、硫酸アルミニウムを塩化カルシウムに代えた以外は
同様に試験を行い、泥が沈降するのに要した時間とその
ときの上澄液の濁度を測定した。
【0037】実施例5 実施例1において、マレイン酸モノメチル変性PVA
(変性度5モル%、ケン化度99.0モル%、平均重合
度1700)をポリアクリル酸ナトリウムに代えた以外
は同様に試験を行い、泥が沈降するのに要した時間とそ
のときの上澄液の濁度を測定した。
【0038】実施例6 実施例1において、マレイン酸モノメチル変性PVA
(変性度5モル%、ケン化度99.0モル%、平均重合
度1700)をカルボキシメチルセルロース(ナトリウ
ム塩)に代えた以外は同様に試験を行い、泥が沈降する
のに要した時間とそのときの上澄液の濁度を測定した。
【0039】比較例1 実施例1において、マレイン酸モノメチル変性PVAを
用いなかった以外は同様に試験を行い、泥が沈降するの
に要した時間とそのときの上澄液の濁度を測定した。
【0040】比較例2 実施例1において、微生物多糖を用いなかった以外は同
様に試験を行い、泥が沈降するのに要した時間とそのと
きの上澄液の濁度を測定した。
【0041】比較例3 実施例5において、微生物多糖を用いなかった以外は同
様に試験を行い、泥が沈降するのに要した時間とそのと
きの上澄液の濁度を測定した。
【0042】比較例4 実施例1において、懸濁液に硫酸アルミニウムを添加、
混合した後に、該混合液にマレイン酸モノメチル変性P
VA(変性度5モル%、ケン化度99.0モル%、平均
重合度1700)を添加して撹拌した。その後静置して
泥が沈降するのに要した時間とそのときの上澄液の濁度
を測定した。
【0043】比較例5 実施例1と同様の懸濁液に対して、ゴムラテックス(N
ipol 2570×5 スチレンブタジエン系ラテッ
クスでカルボキシル化したもの)20ppm及びアルギ
ン酸ナトリウム20ppmを添加、混合し、更に該混合
液に硫酸アルミニウム200ppmを添加して撹拌後、
静置して泥が沈降するのに要した時間とそのときの上澄
液の濁度を測定した。 尚、実施例、比較例において、水溶性高分子及び微生物
多糖の添加量をそれぞれ20ppm、多価金属塩の添加
量を200ppmとして実験を行い、それぞれの測定結
果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明の凝集方法は、建築や土木工事等
の際に発生する廃泥や汚水処理場から発生する余剰汚泥
等を含有する懸濁液に対して、非常に優れた凝集効果を
示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性懸濁液にカルボキシル基を有する水
    溶性高分子及び微生物多糖を添加、混合し、更に該混合
    液に多価金属塩を少なくとも1種以上添加して、含有さ
    れる懸濁粒子を凝集させることを特徴とする懸濁液の凝
    集方法。
  2. 【請求項2】 水溶性高分子がポリビニルアルコール系
    樹脂であることを特徴とする請求項1記載の凝集方法。
  3. 【請求項3】 水溶性高分子がポリアクリル酸であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の凝集方法。
  4. 【請求項4】 水溶性高分子がカルボキシメチルセルロ
    ースであることを特徴とする請求項1記載の凝集方法。
  5. 【請求項5】 微生物多糖がオーレオバシディウム属に
    属する微生物により生産されるβ−1,3−グルカンを
    主鎖とする多糖であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか記載の凝集方法。
JP5269925A 1993-09-30 1993-09-30 懸濁液の凝集方法 Pending JPH07100304A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269925A JPH07100304A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 懸濁液の凝集方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269925A JPH07100304A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 懸濁液の凝集方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07100304A true JPH07100304A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17479116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5269925A Pending JPH07100304A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 懸濁液の凝集方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07100304A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07299470A (ja) * 1994-05-09 1995-11-14 Suzuki Sogyo Co Ltd 牛乳等廃液の脱水方法
JPH10113675A (ja) * 1996-10-09 1998-05-06 Kokichi Sakai 重金属捕集剤及び重金属捕集方法
JPH1176706A (ja) * 1997-09-10 1999-03-23 Masujiro Arita 特殊固体微粉末状凝集剤組成物
JP2000140509A (ja) * 1998-11-16 2000-05-23 Kansai Kako Kk 新規な凝集剤とそれを用いる汚泥処理方法
WO2001007371A1 (fr) * 1999-07-23 2001-02-01 Japan As Represented By Secretary Of Agency Of Industrial Science And Technology Procede d'elimination des ions nocifs et agent d'elimination destine a etre utilise dans le cadre dudit procede
JP2001121159A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Terunaito:Kk ボーリング廃泥水の処理方法
JP2002204687A (ja) * 2000-11-09 2002-07-23 Onaka Yasushi β−1.3−1.6グルカン(アウレオバシジウム培養液)の医療、保健、福祉、食品および各種産業分野での応用
JP2004267880A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Kansai Kako Kk 有機性汚泥の処理方法及び処理システム
JP2007275848A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Toyokazutada Kk 産業廃液を活用した複合材料、産業廃液の固液分離方法、並びに産業廃液の保存方法
JP2012217972A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Kajima Corp 凝集処理方法
CN105384233A (zh) * 2015-12-22 2016-03-09 江苏师范大学 一种从马铃薯渣中提取生物絮凝剂的方法
JP2018176042A (ja) * 2017-04-08 2018-11-15 東北環境開発株式会社 凝集剤とその製造方法、並びに水処理方法
CN115401064A (zh) * 2022-08-24 2022-11-29 华南农业大学 一种促进稀土矿迹地土壤团聚的方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07299470A (ja) * 1994-05-09 1995-11-14 Suzuki Sogyo Co Ltd 牛乳等廃液の脱水方法
JPH10113675A (ja) * 1996-10-09 1998-05-06 Kokichi Sakai 重金属捕集剤及び重金属捕集方法
JPH1176706A (ja) * 1997-09-10 1999-03-23 Masujiro Arita 特殊固体微粉末状凝集剤組成物
JP2000140509A (ja) * 1998-11-16 2000-05-23 Kansai Kako Kk 新規な凝集剤とそれを用いる汚泥処理方法
WO2001007371A1 (fr) * 1999-07-23 2001-02-01 Japan As Represented By Secretary Of Agency Of Industrial Science And Technology Procede d'elimination des ions nocifs et agent d'elimination destine a etre utilise dans le cadre dudit procede
JP2001121159A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Terunaito:Kk ボーリング廃泥水の処理方法
JP2002204687A (ja) * 2000-11-09 2002-07-23 Onaka Yasushi β−1.3−1.6グルカン(アウレオバシジウム培養液)の医療、保健、福祉、食品および各種産業分野での応用
JP2004267880A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Kansai Kako Kk 有機性汚泥の処理方法及び処理システム
JP2007275848A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Toyokazutada Kk 産業廃液を活用した複合材料、産業廃液の固液分離方法、並びに産業廃液の保存方法
JP4649361B2 (ja) * 2006-04-11 2011-03-09 豊和直 株式会社 産業廃液を活用した複合材料、産業廃液の固液分離方法、並びに産業廃液の保存方法
JP2012217972A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Kajima Corp 凝集処理方法
CN105384233A (zh) * 2015-12-22 2016-03-09 江苏师范大学 一种从马铃薯渣中提取生物絮凝剂的方法
JP2018176042A (ja) * 2017-04-08 2018-11-15 東北環境開発株式会社 凝集剤とその製造方法、並びに水処理方法
CN115401064A (zh) * 2022-08-24 2022-11-29 华南农业大学 一种促进稀土矿迹地土壤团聚的方法
CN115401064B (zh) * 2022-08-24 2023-06-02 华南农业大学 一种促进稀土矿迹地土壤团聚的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07100304A (ja) 懸濁液の凝集方法
US3541009A (en) Polymer-polysaccharide-caustic alkali compositions and process of separating solids from aqueous suspensions therewith
JP4946051B2 (ja) 水溶性高分子の製造方法
JPS6310609A (ja) ビニルアミン共重合体およびその製法
CN104556335B (zh) 一种接枝改性天然高分子絮凝剂及其制备方法与应用
CN105037736A (zh) 壳聚糖接枝超支化聚合物聚酰胺胺、其制备方法和应用
JP4126931B2 (ja) 高分子凝集剤及び汚泥の脱水方法
CN104725644A (zh) 一种基于天然高分子的两性絮凝剂及其制备方法
CN106905496A (zh) 一种黄土颗粒接枝共聚物吸附剂及其制备方法
CN114735795B (zh) 一种海藻酸钠-硅藻土复合磁性絮凝剂及其制备方法
JP5005875B2 (ja) ヘドロの処理方法
US11414511B2 (en) Carboxymethyl inulin graft polymer scale and corrosion inhibitor and preparation method thereof
WO2003033716A1 (fr) Procede de production d'acrylamide et/ou de methacrylamide au moyen d'un catalyseur de micro-organismes
JPH08215686A (ja) 泥水の凝集処理方法
JPH1034163A (ja) 水処理方法及び水処理用具
CN103570112A (zh) 一种用于去除工业废水中重金属离子的预糊化淀粉-壳聚糖接枝共聚物絮凝剂的制备方法
CN107857330B (zh) 水溶性三元螯合聚合物分子刷阳离子染料捕捉剂及其制备方法及其应用
CN112960893A (zh) 一种复合型高效污泥脱水剂及其制备方法和应用
JPH06114208A (ja) 凝集剤
JPS62279812A (ja) 懸濁物質の凝集方法
CN1184279C (zh) 一种利用魔芋飞粉制备土壤保水剂的方法
CN107698001A (zh) 新型阳离子染料絮凝剂及其制备方法及其应用
CN108609712A (zh) 一种两性壳聚糖基绿色絮凝材料的制备方法
WO2004113405A1 (ja) 高品質なカチオン性アクリルアミドポリマーの製造方法
CN110950998B (zh) 一种天然-合成共聚物改良剂的应用