JPH0699677A - 感熱孔版印刷用原紙 - Google Patents
感熱孔版印刷用原紙Info
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- JPH0699677A JPH0699677A JP25284492A JP25284492A JPH0699677A JP H0699677 A JPH0699677 A JP H0699677A JP 25284492 A JP25284492 A JP 25284492A JP 25284492 A JP25284492 A JP 25284492A JP H0699677 A JPH0699677 A JP H0699677A
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- Japan
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- film
- heat
- thermal head
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Abstract
止してフィルムの熱穿孔性の低下を防ぐことができる感
熱孔版印刷用原紙を提供する。 【構成】熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とからな
る感熱孔版印刷用原紙において、前記多孔性支持体が均
一な細孔を有し、かつサーマルヘッド表面の表面張力よ
り低い表面張力を有する樹脂層であることを特徴とする
感熱孔版印刷用原紙。 【効果】多孔性支持体として、特定の表面張力を有する
樹脂層を用いているため、製版時にこれらがサーマルヘ
ッドに熱融着するのを防ぐことができ、連続製版を行っ
てもフィルムの熱穿孔性が阻害されることがない。また
樹脂層が均一な細孔を有しているため、フィルムの平滑
性が確保でき、サーマルヘッドとフィルムの密着性が改
善され、穿孔性が向上する。
Description
し、さらに詳しくはサーマルヘッドの熱による穿孔不良
が生じにくい感熱孔版印刷用原紙に関する。
テルフィルムなどの熱可塑性樹脂フィルムと、該フィル
ムの一方の面に接着されたインキ通過性のシート状の多
孔性支持体とからなり、該原紙は、熱可塑性樹脂フィル
ム上にサーマルヘッドを接触させ、その熱素子の熱で該
フィルムを熱溶融させることにより、原稿の画像部と対
応した開孔部を形成させて製版される。
ムの多孔性支持体として合成樹脂版材を使用することが
提案されている(特開昭62−288089号公報、特
開昭61−102296号公報等)。しかしながら、上
記合成樹脂版材は製版時にサーマルヘッドの熱で熱溶融
をおこしてサーマルヘッドに付着しやすいため、連続製
版を行った場合には、サーマルヘッドからフィルムに伝
達される熱量が不足しやすくなりフィルムの穿孔性が低
下するという問題があった。
術の問題を解決し、多孔性支持体のサーマルヘッドへの
熱融着を防止してフィルムの熱穿孔性の低下を防ぐこと
ができる感熱孔版印刷用原紙を提供することにある。
フィルムと多孔性支持体とからなる感熱孔版印刷用原紙
において、前記多孔性支持体が均一な細孔を有し、かつ
サーマルヘッド表面の表面張力より低い表面張力を有す
る樹脂層であることを特徴とする感熱孔版印刷用原紙に
関する。本発明に用いられる樹脂層としては、サーマル
ヘッド表面の表面張力よりも低い表面張力を有する樹脂
層であれば特に限定されないが、感熱孔版印刷用原紙を
構成する熱可塑性樹脂フィルムへの固着性に優れたシリ
コーン樹脂層が好ましい。このシリコーン樹脂としては
シリコーン骨格を有するものであれば特に制限はなく、
例えば、信越化学社製商品名X−62−7026、KS
N−5004Nなどが用いられる。該シリコーン樹脂は
耐熱性に優れるとともに、軟化した場合でもサーマルヘ
ッド表面に付着することがないため、フィルムの熱穿孔
性を阻害することがない。
クリーン印刷などにより熱可塑性樹脂フィルム上に連続
的な開孔部を有するパターンを樹脂液で形成し、加熱硬
化することにより得られる。開孔部パターンの形状は、
格子状、円形状、ハチの巣状等のいずれでもよいが、開
孔部の大きさは、フィルムの平滑性、インキ通過性、原
紙の搬送性等の点から、35〜450μmの範囲が好ま
しく、また開孔率は15〜70%の範囲が好ましい。樹
脂層の厚さは、強度、耐刷性、原紙の搬送性、インキの
保持性等の点から、2〜40μmの範囲が好ましい。上
記樹脂液にはサーマルヘッドの熱融着が防止できる範囲
であれば、強度向上のための粉体等の成分を添加するこ
とができる。
としては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピ
レンなどのフィルムが用いられ、その厚さは、熱穿孔
性、強度などの点から0.5〜8μmが好ましい。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1〜5 信越化学社製商品名X−62−7026AとX−62−
7026Bとを重量比で10:1の割合で混合、攪拌
し、シリコーン樹脂液を調整した。この樹脂液を、厚さ
2μmのポリエステルフィルム上に、グラビアロールコ
ータで、38、70、135および180メッシュのパ
ターンを、層厚10μmとなるようにそれぞれ形成して
感熱孔版印刷用原紙を作製した。得られたシリコーン樹
脂層のパターン開孔部の大きさはそれぞれ450μm、
250μm、130μmおよび95μmであり、開孔率
はそれぞれ50%、67%、48%および47%であっ
た。
る原紙に、紫外線を照射して樹脂層を硬化させた後、フ
ィルム表面にジメチルシリコーンオイルを塗布して原紙
を完成させた。また、表面に水滴を滴下したときの接触
角の測定により樹脂層の表面張力とサーマルヘッドの表
面張力を比較したところ、接触角はそれぞれ107°、
56°であり、熱可塑性フィルムの熱溶融物に対する樹
脂層の表面張力がサーマルヘッド表面のそれよりも低い
ことが確認された。
製版機(RC−115)にかけて製版を行ったが、サー
マルヘッドへのシリコーン樹脂の付着は見られず、ポリ
エステルフィルムの穿孔性は良好であった。製版したそ
れぞれの版を用いて上記製版印刷機により連続印刷を行
ったが、原稿に忠実な奇麗な印刷物が得られた。
2(アクリル樹脂、上記した接触角56°)を使用した
以外は実施例1と同様にして感熱孔版印刷用原紙を作成
し、製版および印刷作業を行った。その結果、最初に製
版した版を用いて印刷をした場合には原稿に忠実な印刷
物が得られたが、3版目以降の版では印刷物に不鮮明な
場所が多くなった。そのため、サーマルヘッドの表面を
観察したところ、フィルムの補強を目的として塗工した
樹脂がサーマルヘッド表面に付着していた。
多孔性支持体として、特定の表面張力を有する樹脂層を
用いているため、製版時にこれらがサーマルヘッドに熱
融着するのを防ぐことができ、連続製版を行ってもフィ
ルムの熱穿孔性が阻害されることがない。また樹脂層が
均一な細孔を有しているため、フィルムの平滑性が確保
でき、サーマルヘッドとフィルムの密着性が改善され、
穿孔性が向上する。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体と
からなる感熱孔版印刷用原紙において、前記多孔性支持
体が均一な細孔を有し、かつサーマルヘッド表面の表面
張力より低い表面張力を有する樹脂層であることを特徴
とする感熱孔版印刷用原紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25284492A JP3332962B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 感熱孔版印刷用原紙、その製版方法および製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25284492A JP3332962B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 感熱孔版印刷用原紙、その製版方法および製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699677A true JPH0699677A (ja) | 1994-04-12 |
JP3332962B2 JP3332962B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=17242974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25284492A Expired - Fee Related JP3332962B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 感熱孔版印刷用原紙、その製版方法および製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3332962B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP25284492A patent/JP3332962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3332962B2 (ja) | 2002-10-07 |
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