JPH0699473A - 押出成形物の冷却方法 - Google Patents
押出成形物の冷却方法Info
- Publication number
- JPH0699473A JPH0699473A JP4275202A JP27520292A JPH0699473A JP H0699473 A JPH0699473 A JP H0699473A JP 4275202 A JP4275202 A JP 4275202A JP 27520292 A JP27520292 A JP 27520292A JP H0699473 A JPH0699473 A JP H0699473A
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- JP
- Japan
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- water
- cooling
- molded product
- product
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- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 押出成形品を水によって冷却する際に、付着
した冷却水を確実に除去することのできる新規な押出成
形物の冷却方法を提供する。 【構成】 撥水性表面を有する押出成形物10を水によ
って冷却するに際し、前記水冷工程20の最後に、層流
状態の水W1を前記成形物表面に流下する。
した冷却水を確実に除去することのできる新規な押出成
形物の冷却方法を提供する。 【構成】 撥水性表面を有する押出成形物10を水によ
って冷却するに際し、前記水冷工程20の最後に、層流
状態の水W1を前記成形物表面に流下する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は押出成形物の冷却方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、押出機より押し出された成形物
は、冷却工程に送られて水などにより冷却されてから引
き取られる。その冷却方法の一例を図5に示す。なお、
図中の符号50は押出機、51はダイ、55は押出成形
品、56は引取機、60は冷却工程である。この冷却工
程60には冷却水Wのためのノズル61が複数設けられ
ていて、前記冷却工程60内を通過する成形物55に冷
却水Wがシャワー状に散布され、当該成形品55を適宜
の温度まで冷却する。符号62は冷却水を受ける水槽、
63は排水部である。冷却された押出成形品55は、次
の水切り工程70によって表面に付着した冷却水Wを除
去したのち引き取られる。
は、冷却工程に送られて水などにより冷却されてから引
き取られる。その冷却方法の一例を図5に示す。なお、
図中の符号50は押出機、51はダイ、55は押出成形
品、56は引取機、60は冷却工程である。この冷却工
程60には冷却水Wのためのノズル61が複数設けられ
ていて、前記冷却工程60内を通過する成形物55に冷
却水Wがシャワー状に散布され、当該成形品55を適宜
の温度まで冷却する。符号62は冷却水を受ける水槽、
63は排水部である。冷却された押出成形品55は、次
の水切り工程70によって表面に付着した冷却水Wを除
去したのち引き取られる。
【0003】通常、かかる水切り工程70において、成
形物55に付着した冷却水Wはエアーなどを成形物55
に吹き付けて飛散させるか、あるいは布などによって成
形物表面を拭き取ることによって除去されている。
形物55に付着した冷却水Wはエアーなどを成形物55
に吹き付けて飛散させるか、あるいは布などによって成
形物表面を拭き取ることによって除去されている。
【0004】しかしながら、前者の方法では、飛散した
水滴が作業場の床面や装置などを濡らすという問題があ
った。また、成形物の形状によっては完全に飛散させる
ことが困難で、除去されずに残った水分が水垢状の跡を
付けることがあった。
水滴が作業場の床面や装置などを濡らすという問題があ
った。また、成形物の形状によっては完全に飛散させる
ことが困難で、除去されずに残った水分が水垢状の跡を
付けることがあった。
【0005】また、後者の方法にあっては、かかる拭き
取り作業によって製品表面にキズが付いたり異物が付着
するおそれがあるばかりか、前者の方法と同様に、製品
の形状によっては水分を完全に除去できないという問題
がある。
取り作業によって製品表面にキズが付いたり異物が付着
するおそれがあるばかりか、前者の方法と同様に、製品
の形状によっては水分を完全に除去できないという問題
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこのような
問題に鑑み提案されたものであって、押出成形品を水に
よって冷却する際に、付着した冷却水を確実に除去する
ことのできる新規な押出成形物の冷却方法を提供しよう
とするものである。
問題に鑑み提案されたものであって、押出成形品を水に
よって冷却する際に、付着した冷却水を確実に除去する
ことのできる新規な押出成形物の冷却方法を提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
撥水性表面を有する押出成形物を水によって冷却するに
際し、前記水冷工程の最後に、層流状態の水を前記成形
物表面に流下する工程を含むことを特徴とする押出成形
物の冷却方法に係る。
撥水性表面を有する押出成形物を水によって冷却するに
際し、前記水冷工程の最後に、層流状態の水を前記成形
物表面に流下する工程を含むことを特徴とする押出成形
物の冷却方法に係る。
【0008】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の押出成形物の冷却方法の一例
を示す断面図、図2はその2矢視図、図3はその要部拡
大断面図、図4は押出成形物の一例を示す斜視図であ
る。
明する。図1はこの発明の押出成形物の冷却方法の一例
を示す断面図、図2はその2矢視図、図3はその要部拡
大断面図、図4は押出成形物の一例を示す斜視図であ
る。
【0009】図1に示されるように、この発明の冷却方
法は、押出成形後に行われる冷却工程20の最後に含ま
れる水滴除去工程30よりなる。押出機のダイより押し
出された成形物10は、冷却工程20に送られて冷却さ
れる。前記冷却工程20では、成形品10を水によって
冷却する水冷工程が用いられている。この実施例におい
て、前記水冷工程20は冷却水Wを散布する散水ノズル
22が複数設けられた冷却チャンバー21よりなり、そ
の内部を通過する成形物10の表面に冷却水Wをシャワ
ー状に散布する。符号23は成形物受け用コロ、24は
受水槽である。なお、前記押出機10より押し出された
成形品10を、冷却水を満たした水槽内を通過させる、
いわゆるどぶ付け方式も一般的に行われる方法である。
法は、押出成形後に行われる冷却工程20の最後に含ま
れる水滴除去工程30よりなる。押出機のダイより押し
出された成形物10は、冷却工程20に送られて冷却さ
れる。前記冷却工程20では、成形品10を水によって
冷却する水冷工程が用いられている。この実施例におい
て、前記水冷工程20は冷却水Wを散布する散水ノズル
22が複数設けられた冷却チャンバー21よりなり、そ
の内部を通過する成形物10の表面に冷却水Wをシャワ
ー状に散布する。符号23は成形物受け用コロ、24は
受水槽である。なお、前記押出機10より押し出された
成形品10を、冷却水を満たした水槽内を通過させる、
いわゆるどぶ付け方式も一般的に行われる方法である。
【0010】この発明の冷却方法が用いられる前記成形
物10は、たとえば図4に図示したような電線用保護管
などの略管状部材11など、表面状態が平滑かつ凹部の
ない形状を有していることが好ましく、成形に用いられ
る好適な材質としては、撥水性の表面を形成する、ポリ
エチレンやポリプロピレンなど公知のオレフィン系樹脂
成形品があげられる。それによって、成形物表面に形成
される水滴が表面張力によって玉状になり落下しやすく
なる。
物10は、たとえば図4に図示したような電線用保護管
などの略管状部材11など、表面状態が平滑かつ凹部の
ない形状を有していることが好ましく、成形に用いられ
る好適な材質としては、撥水性の表面を形成する、ポリ
エチレンやポリプロピレンなど公知のオレフィン系樹脂
成形品があげられる。それによって、成形物表面に形成
される水滴が表面張力によって玉状になり落下しやすく
なる。
【0011】前記水冷工程20の最後には、水滴除去工
程30が含まれている。この水滴除去工程30は、付着
した冷却水Wを除去する水滴除去用水W1を押出成形物
10に供給するための水滴除去ノズル35よりなる。
程30が含まれている。この水滴除去工程30は、付着
した冷却水Wを除去する水滴除去用水W1を押出成形物
10に供給するための水滴除去ノズル35よりなる。
【0012】前記水滴除去用水W1は成形物表面10を
層流状態で流下することのできる充分に遅い流速を有す
る水よりなり、この実施例において、その給水量は毎分
12〜15リットルに設定されている。符号34は受水
槽、36は前記ノズル35の開閉弁、37は排水口であ
る。
層流状態で流下することのできる充分に遅い流速を有す
る水よりなり、この実施例において、その給水量は毎分
12〜15リットルに設定されている。符号34は受水
槽、36は前記ノズル35の開閉弁、37は排水口であ
る。
【0013】前記水滴除去ノズル35は、供給される前
記水滴除去用水W1が前記成形物30表面を層流状態で
流下することのできるノズル口径およびノズル高さ位置
を有している。この実施例において、前記水滴除去ノズ
ル35の口径は8mmで、そのノズル口38からその直
下を通過する成形品30表面までの距離は30〜50m
mに形成されている。また、前記冷却チャンバー21の
受水槽24の端から前記水滴除去ノズル35までの距離
は50〜80mmに設定されている。
記水滴除去用水W1が前記成形物30表面を層流状態で
流下することのできるノズル口径およびノズル高さ位置
を有している。この実施例において、前記水滴除去ノズ
ル35の口径は8mmで、そのノズル口38からその直
下を通過する成形品30表面までの距離は30〜50m
mに形成されている。また、前記冷却チャンバー21の
受水槽24の端から前記水滴除去ノズル35までの距離
は50〜80mmに設定されている。
【0014】前記水滴除去用水W1が成形物表面で層流
状態を形成することによって、水しぶきなどの発生によ
る新たな水滴の付着を防ぐだけでなく、成形物表面に付
着している冷却水Wの水滴を、前記水滴除去用水W1の
水流とともに流し出すことができる。
状態を形成することによって、水しぶきなどの発生によ
る新たな水滴の付着を防ぐだけでなく、成形物表面に付
着している冷却水Wの水滴を、前記水滴除去用水W1の
水流とともに流し出すことができる。
【0015】なお、同一形状の成形物について、本発明
の冷却方法を用いた場合の水滴の付着状況は、製品10
0cm2 当りでまったく認められなかったのに対し、従
来の冷却方法では約1.0〜1.5mmφの水滴が5〜
6個付着した。
の冷却方法を用いた場合の水滴の付着状況は、製品10
0cm2 当りでまったく認められなかったのに対し、従
来の冷却方法では約1.0〜1.5mmφの水滴が5〜
6個付着した。
【0016】また、この水滴除去工程30によって用い
られた除去用水W1は、受水槽34に回収され、適宜に
冷却浄化されて再使用することができる。
られた除去用水W1は、受水槽34に回収され、適宜に
冷却浄化されて再使用することができる。
【0017】この水滴除去用水W1を供給する工程は、
必ずしも独立した工程として設けられる必要はなく、前
記冷却チャンバー21内に設けられた散水ノズル22の
最後部のノズル22aより供給されることも可能であ
る。
必ずしも独立した工程として設けられる必要はなく、前
記冷却チャンバー21内に設けられた散水ノズル22の
最後部のノズル22aより供給されることも可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
押出成形物の冷却方法によれば、成形物表面に層流状態
の水滴除去用の水を流下せしめることによって、新たな
水滴の付着を防ぐとともに、付着した冷却水の水滴をそ
の水流とともに押し流すことができる。また、前述した
ように、押出成形物は撥水性を有しているので水滴が残
りにくいだけでなくその後の水分除去も容易である。
押出成形物の冷却方法によれば、成形物表面に層流状態
の水滴除去用の水を流下せしめることによって、新たな
水滴の付着を防ぐとともに、付着した冷却水の水滴をそ
の水流とともに押し流すことができる。また、前述した
ように、押出成形物は撥水性を有しているので水滴が残
りにくいだけでなくその後の水分除去も容易である。
【図1】この発明の押出成形物の冷却方法の一例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】その2矢視図である。
【図3】その要部拡大断面図である。
【図4】押出成形物の一例を示す斜視図である。
【図5】従来の冷却方法の一例を示す一部を断面で表し
た正面図である。
た正面図である。
10 押出成形品 20 水冷工程 22 散水ノズル 30 水滴除去工程 35 水滴除去用ノズル W 冷却水 W1 水滴除去用水
Claims (1)
- 【請求項1】 撥水性表面を有する押出成形物を水によ
って冷却するに際し、前記水冷工程の最後に、層流状態
の水を前記成形物表面に流下する工程を含むことを特徴
とする押出成形物の冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4275202A JPH0699473A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 押出成形物の冷却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4275202A JPH0699473A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 押出成形物の冷却方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0699473A true JPH0699473A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17552113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4275202A Pending JPH0699473A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 押出成形物の冷却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699473A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003001695A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-08 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | 異形断面合成樹脂製成形物の製造方法 |
CN103381652A (zh) * | 2013-07-01 | 2013-11-06 | 双钱集团(如皋)轮胎有限公司 | 一种压出线部件除水装置 |
CN104015329A (zh) * | 2014-06-18 | 2014-09-03 | 双钱集团(江苏)轮胎有限公司 | 压出线下坡部件除水装置 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP4275202A patent/JPH0699473A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003001695A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-08 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | 異形断面合成樹脂製成形物の製造方法 |
CN103381652A (zh) * | 2013-07-01 | 2013-11-06 | 双钱集团(如皋)轮胎有限公司 | 一种压出线部件除水装置 |
CN103381652B (zh) * | 2013-07-01 | 2015-11-18 | 双钱集团(如皋)轮胎有限公司 | 一种压出线部件除水装置 |
CN104015329A (zh) * | 2014-06-18 | 2014-09-03 | 双钱集团(江苏)轮胎有限公司 | 压出线下坡部件除水装置 |
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