JPH069945Y2 - 自立性チュ−ブ容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

考案の目的

【産業上の利用分野】

本考案は、ハミガキ、化粧品、練り食品などに使用する
自立性チューブ容器に関する。

【従来の技術】

ハミガキ、化粧品、練り食品などに広く使用されている
チューブ容器は、チューブの一端に多くの場合ネジ式の
トップを設けてキャップをし、他端を一直線にヒートシ
ールして魚の尾びれのような形にしてなるのがふつうで
ある。このチューブ容器を自立させようとするとキャッ
プを大型にしてそのトップを平坦に形成し、倒立させる
しかない。 従って、キャップは機能上必要な大きさを超え、かつ回
しやすさなどを多少犠牲にしても大きくつくる必要があ
る。これは、材料のムダであり無用のコストをかけてい
ることにもなる。 倒立したチューブは、絵柄の印刷を、ボトムが天とな
り、トップが地となるように施すことになるが、これは
常識的な絵柄の方向と逆で、違和感のあることを否めな
い。 ボトムで自立できるチューブ容器があれば、キャップを
過大な形状にする必要はなく、絵柄の印刷もトップが天
でボトムが地となるように施すことができ、商品として
の体裁が改善される。

【考案が解決しようとする問題点】

本考案の目的は、このような状況にかんがみ、ボトムで
自立できる自立性チューブ容器を提供することにある。 考案の構成

【問題点を解決するための手段】

本考案の自立性チューブ容器は、第１図に示すように、
チューブ１のトップ１１に開閉できるキャップ２をし、
ボトム１２を密閉してなるチューブ容器において、可撓
性に富み弾性復元機能の高いプラスチックを内側に凹ん
だ形状に成形した底材３を、可撓性に富むプラスチック
を筒状に成形したチューブ１のボトム１２に接着して密
閉したことを特徴とする。 キャップおよびチューブの材料と成形手段は、この種の
チューブ容器の製造に常用されているものでよい。 可撓性に富み弾性復元機能の高いプラスチックとして
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが適当である。
「内側に凹んだ形状」とは、球面の一部をなす形状であ
ってもよいし、回転楕円体など回転曲線でもよいし、さ
らには円錐形であってもよい。こうした形状は、たとえ
ば射出成形により容易に形成できる。

【作用】

本考案の自立性チューブ容器は、ボトムが円筒状である
から、ボトムで自立することができる。この使用に当っ
ては、キャップをはずして押せば、底材３が、第２図に
示すように、変形して、内容物を押し出すことができ
る。押圧をやめれば、底材３がもとどおりの形状に戻
り、チューブ容器を自立させることができる。この機能
は内容物が減っても常に保たれる。 絵柄の印刷を施す場合も、チューブのトップを天とし、
ボトムを地とすることができる。 考案の効果 本考案の自立性チューブ容器は、底部で自立できるか
ら、キャップを過大にする必要なく、所望の適度の大き
さにすることができる。これは、取扱いやすさと材料の
有効利用の点で有利である。絵柄の印刷を施す場合も、
トップが天でボトムが地である自然な形をとることがで
きて、商品としての体裁がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の自立性チューブ容器の構成の一例を
示す断面図である。 第２図は、本考案の自立性チューブ容器の使用法を説明
するため、ボトムの部分を拡大して示した断面図であ
る。 １……チューブ １１……トップ、１２……ボトム ２……キャップ ３……底材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】チューブ１のトップ１１に開閉できるキャ
   ップ２をし、ボトム１２を密閉してなるチューブ容器に
   おいて、可撓性に富み弾性復元機能の高いプラスチック
   を内側に凹んだ形状に成形した底材３を、可撓性に富む
   プラスチックを筒状に成形したチューブ１のボトム１２
   に接着して密閉したことを特徴とする自立性チューブ容
   器。