JPH0126617Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、生ビール等を収容して市販する合成
樹脂製連続耐圧液体容器に係る。

「従来の技術と考案が解決しようとする課題」 従来、この種の容器は、各個独立の単一体であ
る。したがつて、複数の容器の取り扱いや持ち運
びには、ケースやコンテナ等を要する不便があ
り、時には、複数の容器を収納する包装箱等を要
する。

本考案は、斯る問題点を解決しようとするもの
である。

「課題を解決するための手段」 本考案は、 口頸部１１の下に連なる胴体１２の肩部１２
１と底部１２２とを球面状乃至それに近い形状
に形成した合成樹脂製の複数の耐圧性びん１…
と、 上記各びん１…の胴体１２…と対応する複数
の角形外筐３１…を切り離し可能に連設し、各
外筐３１…の頂壁３１１…の中央と連結部とに
それぞれ透孔３１２…，３３を設けて、各外筐
３１…内に上記各びん１…の胴体１２…を収納
固定するとともに、頂壁中央の透孔３１２…に
各びん１…の口頸部１１…を嵌挿させた合成樹
脂製の連続外筐３と、 から成る。

「作用」 如上の構成であり、びん１…内に生ビール等を
収容し、持ち運びには連続外筐３の透孔３１２に
指を入れて、連続外筐３に指を掛け、吊り下げ
る。

而して、飲用に供するときは、連続外筐３にお
いて個別に切り離し、個々の耐圧液体容器に分離
させる。

分離した各耐圧液体容器は、各びん１…に対し
角形外筐３１…が脚体及び外装体として働き、両
者一体不可分の関係で耐圧液体容器としての機能
を発揮する。

「実施例」 図において、１…は、複数の合成樹脂製のび
ん、２…は、該びんの口頸部１１…に螺着した合
成樹脂製のキヤツプ、３は、該びんに外装させた
合成樹脂製の連続外筐である。

びん１…は、ポリエステル樹脂を用いて、ま
ず、口頸部１１だけが完成形状をなす肉の厚い管
状素材を射出成形し、次いで、該管状素材を、口
頸部１１を除き二軸延伸成形して薄肉胴体１２を
形成するとともに、その肩部１２１及び底部１２
２を球面状に膨出させて、生ビール等の収容に適
する合成樹脂製薄肉耐圧びんとしている。

キヤツプ２…は、適宜合成樹脂により射出成形
し、上記口頸部１１…に、取り外し可能に螺合さ
せている。

連続外筐３は、適宜合成樹脂により射出成形し
て成り、各びん１…の胴部１２…を収納する両側
面開放の複数の角形外筐３１…を、ミシン目波断
線３２…を介して横方向に一体に連設し、これら
の外筐３１…の頂壁３１１…中央に透孔３１２…
を穿設して、びん１…の口頸部１１…を下方から
挿通固定させ、また、底壁３１３…を少し上げ底
にし、該底壁の内面に弯曲凹部３１４…を形成し
て、びん１…の底部１２２…を嵌合させており、
更に、相い隣る頂壁３１１…のミシン目波断線３
２…上で円形の透孔３３…を穿設している。

なお、波断線３２…は、薄肉波断線でもよい。

「考案の効果」 本考案によれば、連続外筐３により複数の耐圧
液体容器を切り離し可能に連続させることがで
き、したがつて、商品流通過程等において、複数
の耐圧液体容器を１つのものとして取り扱い及び
持ち運びできて、複数であつてもケースやコンテ
ナ等を用いる必要がなく、しかも、その際には、
透孔３３…にて連続外筐３に指を掛けることがで
きて頗る便利であり、そして、包装箱等の包装手
段を要せず、甚だ好都合である。

また、肩部１２１と底部１２２とが球面乃至そ
れに近い形状の耐圧性のびん１と、該びんの脚体
及び外装体をなす連続外筐３の角形外筐３１と
が、一体不可分の関係で合理的に各個の耐圧液体
容器を構成し、他に脚体や外装体を設ける必要が
なく、簡潔に構成でき、実用上極めて有益であ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、截断側面図である。 １…びん、２…キヤツプ、３…ケース、３１…
筐体、３２…ミシン目破断線、３３…透孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 口頸部１１の下に連なる胴体１２の肩部１２
   １と底部１２２とを球面状乃至それに近い形状
   に形成した合成樹脂製の複数の耐圧性びん１…
   と、 上記各びん１…の胴体１２…と対応する複数
   の角形外筐３１…を切り離し可能に連設し、各
   外筐３１…の頂壁３１１…の中央と連結部とに
   それぞれ透孔３１２…，３３を設けて、各外筐
   ３１…内に上記各びん１…の胴体１２…を収納
   固定するとともに、頂壁中央の透孔３１２…に
   各びん１…の口頸部１１…を嵌挿させた合成樹
   脂製の連続外筐３と、 から成る合成樹脂製連続耐圧液体容器。