JPH0699383A - 物品取り出し装置 - Google Patents

物品取り出し装置

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JPH0699383A
JPH0699383A JP4274986A JP27498692A JPH0699383A JP H0699383 A JPH0699383 A JP H0699383A JP 4274986 A JP4274986 A JP 4274986A JP 27498692 A JP27498692 A JP 27498692A JP H0699383 A JPH0699383 A JP H0699383A
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JP
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bellows
suction
negative pressure
label
support arm
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JP4274986A
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Shun Nakagawa
駿 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁制御弁及びそれを駆動するための制御装
置等を全く必要とせず、極く簡単な構成で物品を所要数
づつ確実に吸着して上方に取り出すことができる物品取
り出し装置を提供するものである。 【構成】 物品A,B を負圧により吸着する吸着手段36
と、この吸着手段36を昇降させる昇降手段37とを備え、
吸着手段36により物品A,B を吸着して所要数づつ取り出
すようにした物品取り出し装置において、昇降手段37を
上下方向に伸縮可能に構成し、この昇降手段37の下端側
に吸着手段36を連通状に設け、昇降手段37の上端側に負
圧源35を連通状に接続したものである。昇降手段37は伸
縮自在なベローズ38により構成し、このベローズ38の内
側の凹部41にリング体42を嵌着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベルその他の各種物
品を所要数づつ吸着して取り出す物品取り出し装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】衣服類の襟首等の所要部位に布製等のラ
ベルを逢着する場合、そのラベルを1枚づつ取り出す必
要がある。この場合、小規模の縫製工場等では、多数の
ラベルを箱等の容器に入れておき、そこから作業者が人
為的に1枚づつより分けて取り出しているので、作業能
率が著しく低下するという問題がある。
【0003】そこで、多数のラベルを上下に積層してお
き、そのラベルを上側から1枚づつ機械的に取り出し得
るようにすれば、作業能率が著しく向上し、生産性がア
ップする。この種の取り出し装置として、従来、図19に
示すようなものが考えられている。即ち、図19におい
て、1 は基台、2 は基台1 に立設された支柱、3 は支柱
2 の上端に取り付けられた支持アームである。
【0004】4はシリンダで、支持アーム3 の先端部に
上下方向に設けられている。シリンダ4 はそのピストン
5 に固定されたピストンロッド6 が上下両側に突出する
両ロッド型である。そして、ピストンロッド6 は吸引管
を兼用するように筒状に構成され、その下端にラベルA
を吸着するための吸着パット7 が装着されている。8 は
シリンダ4 を昇降制御する電磁制御弁、9 は負圧発生器
で、これらはエアーコンプレッサ10に接続されている。
【0005】ラベルA を取り出す際には、先ず電磁制御
弁8 によりシリンダ4 を下降方向に制御してピストン5
及びピストンロッド6 を下降させ、負圧発生器9 で発生
する負圧によって吸着パット7 により基台1 上の積層ラ
ベル群の内、その上端のラベルA を吸着する。
【0006】次に電磁制御弁8 によりシリンダ4 を上昇
方向に制御してピストンロッド6 を上昇させ、吸着パッ
ト7 に吸着されたラベルA を仮想線のように上昇位置ま
で持ち上げて、ラベルA を上方に取り出す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この取り出し装置によ
れば、ラベルA を上側から1枚づつ機械的に取り出すこ
とができる。しかし、これでは、次のような問題があ
る。即ち、シリンダ4 を電磁制御弁8の切換えによって
昇降制御するため、電磁制御弁8 が不可欠であるのは勿
論のこと、この電磁制御弁8 を駆動するために非常に複
雑な制御装置が必要であり、製作コストが著しくアップ
する欠点がある。
【0008】特に、ラベルA が減少するに従って吸着パ
ット7 のラベル吸着位置が順次下がって行くため、常に
その吸着位置の変化を検出しながら電磁制御弁8 を切換
制御する必要がある。
【0009】本発明は、かかる従来の課題に鑑み、電磁
制御弁及びそれを駆動するための制御装置等を必要とせ
ず、極く簡単な構成で物品を所要数づつ確実に吸着して
上方に取り出すことができる物品取り出し装置を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、物品A,B を負
圧により吸着する吸着手段36と、この吸着手段36を昇降
させる昇降手段37とを備え、吸着手段36により物品A,B
を吸着して所要数づつ取り出すようにした物品取り出し
装置において、昇降手段37を上下方向に伸縮可能に構成
し、この昇降手段37の下端側に吸着手段36を連通状に設
け、昇降手段37の上端側に負圧源35を連通状に接続した
ものである。
【0011】また、昇降手段37を伸縮自在なベローズ38
により構成し、このベローズ38の内側の凹部41にリング
体42を嵌着している。ベローズ38は、上部側を支持アー
ム21に固定すると共に、下部側を上下方向のガイド棒5
4,55 に沿って昇降自在に設けられたブラケット49に固
定している。
【0012】更に、基台12上に支柱15を立設し、この支
柱15の上部に、昇降手段37を支持する支持アーム21を設
け、昇降手段37と負圧源35とを連通状に接続する管路兼
用の握手76を支持アーム21の上方側に設けている。
【0013】
【作用】吸着手段36が下降して物品A,B を吸着すると、
この吸着手段36が昇降手段37を介して負圧源35に接続し
ているため、昇降手段37が上方に収縮して吸着手段36を
上昇させ、物品A,B を上方に取り出す。吸着手段36から
物品A,B を取ると、昇降手段37が吸着手段36を介して大
気に開放されるので、昇降手段37が伸びて吸着手段36が
下降し、再度、物品A,B を吸着する。そして、以下これ
を繰り返しながら、物品A,B を所要数づつ上方に取り出
して行く。
【0014】また、昇降手段37を構成するベローズ38に
は、その内側の凹部41にリング体42があるため、伸縮時
にベローズ38が径方向に拡縮することはない。このベロ
ーズ38の下部側は、ブラケット49を介して上下方向のガ
イド棒54,55に沿って支持案内される。更に、昇降手段3
7と負圧源35とを連通状に接続する管路兼用の握手76を
支持アーム21の上方側に設けているため、これを把持し
て装置全体を持ち運びすることが可能である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1乃至図10は、本発明を採用したラベル取り出
し装置の第1実施例を例示する。図1乃至図3におい
て、11は縫製用ミシンのテーブル、12は基台で、台板13
と滑り止め用の軟質合成樹脂板14とから矩形状に構成さ
れ、テーブル11上に載置されている。15は支柱で、下端
のフランジ16を介して基台12の後部上面に立設されてい
る。
【0016】支柱15は円筒状の下部支柱17と、この下部
支柱17に上下摺動自在に内嵌された丸棒状の上部支柱18
と、上部支柱18を抱くように下部支柱17の上端に固定さ
れた締め付け具19とにより上下方向に伸縮調整自在に構
成されている。20は上部支柱18の上端に固設されたブロ
ック状の支持体で、この支持体20には、前方に向かって
水平に突出する支持アーム21が設けられると共に、流量
調節弁22と負圧発生器23とが左右両側に装着されてい
る。
【0017】支持アーム21は平面視において基台12の左
右略中央部に前後方向に配置されており、その後端側が
支持体20の一側の凹部に嵌合した状態でネジ24により固
定されている。流量調節弁22及び負圧発生器23は、支持
体20の上部側の左右両側に、その内部の通孔25を介して
互いに連通するように螺着されている。流量調節弁22
は、調節軸26と調節つまみ27を有し、この調節つまみ27
によって調節軸26を回動操作することにより流量を任意
に調節可能である。
【0018】負圧発生器23は、図3に示すように、内部
に交差状の通路28,29 を有し、その一方の通路28を流れ
る圧縮エアーのエジェクター作用によって、他方の通路
29側に負圧を発生させるようになっている。負圧発生器
23は前後方向に水平状に設けられ、この負圧発生器23の
前後両側に排気用消音器30と開閉弁31とが装着されてい
る。開閉弁31は開閉レバー32を有し、また可撓ホース33
を介してエアーコンプレッサ34に接続されている。
【0019】なお、負圧発生器23、開閉弁31、エアーコ
ンプレッサ34等により負圧源35が構成されている。
【0020】36はラベルA を負圧により上側から吸着す
る吸着手段、37はこの吸着手段36を昇降させる昇降手段
で、支持アーム21の前端部に上下方向に装着されてい
る。昇降手段37はベローズ38により上下方向に伸縮自在
に構成されている。ベローズ38は、図5及び図6に示す
ように、上部フランジ39及び下部フランジ40間に介在さ
れると共に、その内側の上下両端を除く各凹部41にリン
グ体42が嵌着されている。
【0021】上・下部フランジ39,40 は外周にベローズ
38嵌着用の周溝43,44 が形成され、また中央部には互い
に上下逆方向に突出する吸引管45及び吸着管46が設けら
れている。そして、上部フランジ39は吸引管45を支持ア
ーム21の先端部の二つ割り状の切欠部47に挿入し、ネジ
48で締結して固定されている。下部フランジ40は、その
下側のブラケット49の前部側に形成された二つ割り状の
切欠部50に吸着管46を挿入し、ネジ51で締結してブラケ
ット49に固定されている。
【0022】リング体42はベローズ38の伸縮時における
径方向の拡縮を防止するためのものであって、薄板材を
リング状に打抜いて構成されている。なお、リング体42
は線材をリング状に成形したものを用いても良い。また
リング体42は各凹部41に対応するようにベローズ38にモ
ールド成形しても良い。
【0023】ブラケット49は前部側に対して後部側が高
くなるように段違い状に構成されており、その後部側が
摺動ベアリング52,53 を介して2本のガイド棒54,55 に
より上下摺動自在に支持案内されている。ガイド棒54,5
5 は、支柱15と平行になるように、上端が支柱15とベロ
ーズ38との間で支持アーム21に固定されている。なお、
一方のガイド棒55の下端には、ストッパー56が設けられ
ている。
【0024】吸引管45は支持アーム21から上方に突出
し、その突出部に可撓ホース57の一端が接続されてい
る。この可撓ホース57の他端は、流量調節弁22の接続部
58に接続されている。吸着手段36は、図4に示すよう
に、可撓性を有する吸着パット59により構成され、この
吸着パット59は合成樹脂性のパットホルダー60に嵌着さ
れている。パットホルダー60は吸着管46の下端部に下側
から着脱自在に嵌着されている。
【0025】61はラベルA を積層状に載置する載置部
で、吸着パット59の直下で基台12上に設けられている。
この載置部61は、図7及び図8に示すように、左右両側
に配置された一対の左・右位置決め板62,63 と、その両
者間の後部側に配置された後部位置決め板64とを基台12
上に設けて成る。
【0026】各位置決め板62,63,64は共にL字状に形成
されており、その各基部65,66,67側の長孔68,69,70を介
して基台12に螺合されたネジ71,72,73により、ラベルA
の大きさに応じて左右及び前後方向に位置調節自在に設
けられている。左・右位置決め板62,63 の上端には、内
方側に折曲する掻落し部74,75 が設けられ、この掻落し
部74,75 により、吸着パット59に吸着された2枚目以下
のラベルA を下方に掻落すようになっている。
【0027】上記構成において、コンプレッサ34を起動
し、開閉弁31を開けると、圧縮エアーが可撓ホース33、
開閉弁31、負圧発生器23の通路28を経て消音器30側へと
流れるので、負圧発生器23の通路29側に負圧が発生す
る。そして、吸着パット59から吸着管46、ベローズ38、
吸引管45、可撓ホース57、流量調節弁22、支持体20の通
孔25を経て負圧発生器23の通路29へと外気が吸い込まれ
て行く。
【0028】そこで、基台12上の載置部61に多数枚のラ
ベルA を積層状に載置しておけば、図9に示すように、
ベローズ38が伸び吸着パット59がラベルA 上まで下降し
た時に、その上側のラベルA を吸着パット59が吸着す
る。そして、ラベルA が吸着パット59に吸着されると、
吸着パット59からの外気の吸入量が減少又は制限される
ので、ベローズ38の内圧が低下し、ベローズ38が上方に
収縮して行く。
【0029】このため、ブラケット49が2本のガイド棒
54,55 に支持案内されながら上昇し、吸着管46、吸着パ
ット59がラベルA を持ち上げる。そして、ベローズ38が
限界まで収縮すれば、吸着パット59等は、図10に示すよ
うに上昇位置Uで止まり、その状態で待機する。従っ
て、作業者は必要な時に、上昇位置Uに持ち上げられた
ラベルA を取れば良いので、多数の中からラベルA を1
枚づつより分けて取り出す煩わしさがなく、容易かつ能
率的に作業を行うことができる。
【0030】吸着パット59からラベルA を取る時には、
ラベルA の一端側を引っ張れば、負圧による吸着である
ため、ラベルA は簡単に吸着パット59から外れる。そし
て、ラベルA を取ると、吸着管46、吸着パット59を経て
ベローズ38内が大気に開放されるため、それ自体の自
重、下部フランジ40、吸着管46、ブラケット49、吸着パ
ット59の重量等によってベローズ38が下方に伸び、ブラ
ケット49、吸着パット59等が下降する。
【0031】次いで、吸着パット59が積層状のラベルA
上に接触するまで下降すると、再度、基台12上の載置部
61に積層されたラベルA が吸着されるので、ベローズ38
が収縮して吸着パット59が上昇する。以下、同様な動作
を繰り返しながら、載置部61に積層されたラベルA を順
次上側から1枚づつ吸着して上昇位置Uまで持ち上げて
行く。従って、従来のような電磁制御弁等を全く必要と
せず、極く簡単な構成で確実にラベルA を取り出すこと
ができる。
【0032】また吸着パット59は、下降後、直ちに次の
ラベルA を吸着して上昇位置Uまで持ち上げ、その上昇
位置UでラベルA を吸着した状態のままで待機している
ので、作業者は自己の作業速度に応じたタイミングで吸
着パット59からラベルA を取ることができる。
【0033】ラベルA は布製等であるため、圧力によっ
ては吸着パット59が1度に2枚以上のラベルA を吸着す
ることがある。従って、その時には流量調節弁22により
吸着パット59からの吸入量を調節し、適当な負圧に設定
する。また作業中に仮に2枚以上のラベルA を吸着する
ことがあっても、吸着パット59が上昇する時に、図7に
示すように、ラベルA の両端が左右一対の位置決め板6
2,63 の掻落し部74,75 に接触するので、この時に下側
のラベルA が掻落されて載置部61に戻される。従って、
1 度に2枚以上のラベルA が取り出されることはない。
【0034】ベローズ38が収縮限界まで収縮しても、ブ
ラケット49と支持アーム21との間には隙間があるので、
上昇位置Uで止まる時にも金属接触等による騒音が発生
することはない。ベローズ38は内圧の低下によって収縮
するが、内周の凹部41にはリング体42があり、これで径
方向の拡縮が制限されているので、上下方向、即ち長手
方向にのみ速やかに伸縮することができ、その伸縮動作
が円滑である。
【0035】また各リング体42は独立しており、螺旋状
に連続していないので、リング体42がベローズ38の上下
方向の伸縮動作の抵抗になることもない。
【0036】図11は本発明の第2実施例を示し、負圧発
生器23、消音器30、開閉弁31を支柱15に沿って上下方向
に略一直線状に設けたものである。即ち、これらを第1
実施例のように前後方向に配置すれば、作業者がその前
方にいる場合、消音器30からの排気が作業者側に向かっ
て出ることになり、また可撓ホース33が後方に延びるた
め、それが他の作業の障害となることもある。従って、
これらを図11の如く上下方向の直線状に配置し、消音器
30を上に向けておけば、そのような問題を解消できる。
【0037】図12乃至図15は本発明の第3実施例を示
し、配管兼用の握手76を設けると共に、負圧源35として
真空ポンプ77を使用するようにしたものである。即ち、
握手76は、図12、図13及び図14に示すように、下面側に
指掛け用の凹部78が形成された丸棒状であって、上側に
偏心した位置に長手方向の通路79が形成されている。
【0038】そして、この握手76の一端側は、これに螺
合された継手80と短い可撓ホース81を介して吸引管45に
接続され、他端側は、これに螺合された継手管82を介し
て流量調節弁22の接続部58に接続されている。従って、
握手76を介して吸引管45と流量調節弁22との間の配管が
できると共に、この握手76を持って装置全体を持ち運び
することができる。
【0039】また支持体20には、図13及び図15に示すよ
うに、外気吸入弁83、可撓ホース33を介して真空ポンプ
77が接続されている。外気吸入弁83は弁本体84に、その
通路85に連通する吸入孔86が形成されると共に、その吸
入孔86を開閉するネジ式の調節弁体87が螺合されてい
る。調節弁体87は調節つまみ88を有し、かつ調節後にロ
ックナット89で回動不能にロックするようになってい
る。90は継手である。
【0040】従って、調節つまみ88により調節弁体87を
廻して吸入孔86の開口量を調節すれば、真空ポンプ77の
能力に応じて適当量の外気を外気吸入弁83から吸入する
ことができるので、負圧源35として真空ポンプ77を用い
ることも可能である。
【0041】図16及び図17は本発明の第4実施例を示
し、第1シュート91上のボールB を1個づつ吸着して取
り出し、第2シュート92に供給するようにしたボール取
り出し装置である。
【0042】即ち、支持体20には固定アーム93が取付け
られ、この固定アーム93の前端に枢軸兼用のガイド棒55
が固定されると共に、その後方近傍にカム板94が筒体9
5、ネジ等により固定されている。ガイド棒55の上端部
に支持アーム21が回動自在に枢支され、またブラケット
49はガイド棒55の下部側に上下摺動並びに回動自在に支
持されている。なお、ガイド棒54は上端が支持アーム21
に固定されている。
【0043】カム板94には、上端部側が側方にく字状に
屈曲する屈曲部分96a を有するカム溝96が上下方向に形
成され、このカム溝96に、ブラケット49の後端のカムピ
ン97が上下摺動自在に嵌合されている。従って、カムピ
ン97がカム溝96の上端部側の屈曲部分96a にある時に
は、ベローズ38の伸縮によって支持アーム21、ブラケッ
ト49がガイド棒55廻りに左右に揺動するようになってい
る。
【0044】一方、第2シュート92の近傍には、ボール
B を吸着した吸着パット59がガイド棒55廻りに揺動して
きた時に、そのボールB が当たるようにストライカー98
が設けられている。なお、ストライカー98はネジ99によ
り支持台100 に出退調節自在に設けられている。
【0045】この装置では、下降位置で吸着パット59が
ボールB を吸着すると、ベローズ38が収縮し、ブラケッ
ト49がガイド棒54,55 に沿って摺動しながら上昇する。
この時、下部側ではカムピン97がカム溝96の直線部分に
案内されるため、ブラケット49、吸着パット59等は、真
っ直ぐに上昇する。
【0046】カムピン97がカム溝96の屈曲部分96a に達
すると、この屈曲部分96a により案内されるので、ベロ
ーズ38の収縮に伴って支持アーム21、ブラケット49がガ
イド棒55廻りに左右方向に揺動する。そして、吸着パッ
ト59が第2シュート92上まで達すれば、ボールB がスト
ライカー98に当たり、吸着パット59との間に隙間ができ
るため、ボールB は第2シュート92上に落下する。
【0047】これと同時に、ベローズ38が大気に連通す
るので、ベローズ38が伸び、逆の動作によって吸着パッ
ト59が下降して、第1シュート91上の次のボールB を吸
着する。従って、電磁制御弁等を使用することなく、第
1シュート91上のボールB を1個づつ取り出して第2シ
ュート92へと供給することができる。
【0048】図18は本発明の第4実施例を示し、昇降手
段37として複動シリンダ101 を用いたものである。即
ち、シリンダ101 は上下に連通する大・小シリンダ室10
3,104をストッパー105 の両側に備え、その各シリンダ
室103,104 に大・小ピストン106,107 が摺動自在に嵌合
されている。そして、シリンダ101 はブラケット49に固
定され、また大ピストン106 には吸着管46が、小ピスト
ン107 には吸引管45が夫々固定されている。なお、シリ
ンダ101 の上下両端のエンドカバー108,109 には大気に
連通する通気孔110,111 が形成されている。
【0049】この場合には、吸着パット59が所要の物品
を吸着すれば、大・小ピストン106,107 のピストン径の
違いにより、先ず大ピストン106 が上方に摺動し、吸着
パット59を上昇させる。そして、大ピストン106 がスト
ッパー105 に当たると、小ピストン107 が吸引管45を介
して支持アーム21に固定されているため、シリンダ101
が上昇し、吸着パット59を更に上昇させる。この時、シ
リンダ101 はブラケット49を介してガイド棒54,55 によ
り支持案内される。
【0050】従って、この場合にも、前述の各実施例と
同様に実施することができる。なお、吸着パット59で吸
着する物品は、ラベルA 、ボールB 等に限定されるもの
ではなく、コイン状その他のものであっても良い。また
吸着パット59は、吸着管46の下端を分岐させて複数個設
けても良く、その個々の吸着パット59で夫々1個づつの
物品を吸着しても良いし、複数個で1個の物品を吸着し
ても良い。
【0051】更に小さいボール等を吸着する際には、吸
着パット59を用いずに、吸着管46の下端部で直接吸着す
るようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、昇降手段37を上下方向
に伸縮可能に構成し、この昇降手段37の下端側に吸着手
段36を連通状に設け、昇降手段37の上端側に負圧源35を
連通状に接続しているので、従来のような電磁制御弁及
びそれを駆動するための制御装置等を全く必要とせず、
極く簡単な構成で物品A,B を所要数づつ確実に吸着して
上方に取り出すことができ、その実用的価値は極めて大
である。
【0053】また本発明では、昇降手段37を伸縮自在な
ベローズ38により構成し、このベローズ38の内側の凹部
41にリング体42を嵌着しているので、伸縮時におけるベ
ローズ38の径方向の拡縮を防止でき、従って、装置全体
としても非常に安価に実施できる利点がある。
【0054】しかも、本発明では、ベローズ38の上部側
を支持アーム21に固定すると共に、下部側を上下方向の
ガイド棒54,55 に沿って昇降自在に設けられたブラケッ
ト49に固定しているため、昇降手段37としてベローズ38
を用いてしるにも拘らず、吸着手段36を確実に昇降させ
ることができ、吸着手段36の左右の振れ等を防止でき
る。
【0055】更に、本発明では、基台12上に支柱15を立
設し、この支柱15の上部に、昇降手段37を支持する支持
アーム21を設け、昇降手段37と負圧源35とを連通状に接
続する管路兼用の握手76を支持アーム21の上方側に設け
ているので、この握手76を介して昇降手段37と負圧源35
とを接続できると共に、この握手76を把持して装置全体
を持ち運ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部切欠き側面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す正面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す吸着手段の一部切欠
き正面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す昇降手段の縦断面図
である。
【図6】本発明の第1実施例を示す昇降手段の横断面図
である。
【図7】本発明の第1実施例を示す載置部の断面図であ
る。
【図8】本発明の第1実施例を示す載置部の平面図であ
る。
【図9】本発明の第1実施例を示すラベル吸着時の側面
図である。
【図10】本発明の第1実施例を示す上昇時の側面図で
ある。
【図11】本発明の第2実施例を示す背面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示す側面図である。
【図13】本発明の第3実施例を示す背面図である。
【図14】本発明の第3実施例を示す握手部の断面図で
ある。
【図15】本発明の第3実施例を示す外気吸入部の断面
図である。
【図16】本発明の第4実施例を示す一部切欠き側面図
である。
【図17】本発明の第4実施例を示す一部切欠き背面図
である。
【図18】本発明の第5実施例を示す昇降手段の断面図
である。
【図19】従来例を示す構成図である。
【符合の説明】
12 基台 15 支柱 21 支持アーム 35 負圧源 36 吸着手段 37 昇降手段 38 ベローズ 41 凹部 42 リング体 49 ブラケット 54 ガイド棒 55 ガイド棒 59 吸着パット 76 握手
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B65H 3/08 350 A 9148−3F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品(A)(B)を負圧により吸着する吸着手
    段(36)と、この吸着手段(36)を昇降させる昇降手段(37)
    とを備え、吸着手段(36)により物品(A)(B)を吸着して所
    要数づつ取り出すようにした物品取り出し装置におい
    て、昇降手段(37)を上下方向に伸縮可能に構成し、この
    昇降手段(37)の下端側に吸着手段(36)を連通状に設け、
    昇降手段(37)の上端側に負圧源(35)を連通状に接続した
    ことを特徴とする物品取り出し装置。
  2. 【請求項2】 昇降手段(37)を伸縮自在なベローズ(38)
    により構成し、このベローズ38の内側の凹部(41)にリン
    グ体(42)を嵌着したことを特徴とする請求項1に記載の
    物品取り出し装置。
  3. 【請求項3】 ベローズ(38)の上部側を支持アーム(21)
    に固定すると共に、ベローズ(38)の下部側を上下方向の
    ガイド棒(54)(55)に沿って昇降自在に設けられたブラケ
    ット(49)に固定したことを特徴とする請求項2に記載の
    物品取り出し装置。
  4. 【請求項4】 基台(12)上に支柱(15)を立設し、この支
    柱(15)の上部に、昇降手段(37)を支持する支持アーム(2
    1)を設け、昇降手段(37)と負圧源(35)とを連通状に接続
    する管路兼用の握手(76)を支持アーム(21)の上方側に設
    けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の物品
    取り出し装置。
JP4274986A 1992-09-17 1992-09-17 物品取り出し装置 Pending JPH0699383A (ja)

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