JPH0699262A - ダイカストマシン - Google Patents
ダイカストマシンInfo
- Publication number
- JPH0699262A JPH0699262A JP25134292A JP25134292A JPH0699262A JP H0699262 A JPH0699262 A JP H0699262A JP 25134292 A JP25134292 A JP 25134292A JP 25134292 A JP25134292 A JP 25134292A JP H0699262 A JPH0699262 A JP H0699262A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten metal
- supply unit
- injection unit
- metal supply
- unit
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- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶湯供給ユニットと射出ユニットとを一体化
した構造をとるダイカストマシンにおいて、ノズル部の
先端を固定金型の注入口に圧着させるメカニズムが簡素
化でき、また、ノズル部の先端に付与する圧着力の精度
出しを容易・確実にすること。 【構成】 溶湯供給ユニット１における射出ユニット２
と反対側の下方端部に、溶湯供給ユニットと射出ユニッ
トとを一体化してなる複合体Ａの回動支点を設けると共
に、射出ユニットの下面側におけるノズル部６の略真下
位置に、複合体を持ち上げ可能な昇降駆動手段１２を設
け、この昇降駆動手段によって複合体を片持ち式に傾動
させて持ち上げ、ノズル部を金型３の注入口に押し付け
る。
した構造をとるダイカストマシンにおいて、ノズル部の
先端を固定金型の注入口に圧着させるメカニズムが簡素
化でき、また、ノズル部の先端に付与する圧着力の精度
出しを容易・確実にすること。 【構成】 溶湯供給ユニット１における射出ユニット２
と反対側の下方端部に、溶湯供給ユニットと射出ユニッ
トとを一体化してなる複合体Ａの回動支点を設けると共
に、射出ユニットの下面側におけるノズル部６の略真下
位置に、複合体を持ち上げ可能な昇降駆動手段１２を設
け、この昇降駆動手段によって複合体を片持ち式に傾動
させて持ち上げ、ノズル部を金型３の注入口に押し付け
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はダイカストマシンに係
り、特に、保持炉もしくは溶解炉をもつ溶湯供給ユニッ
トと、金属溶湯を金型内に射出するためのメカニズムを
もつ射出ユニットとを具備したダイカストマシンに関す
るものである。
り、特に、保持炉もしくは溶解炉をもつ溶湯供給ユニッ
トと、金属溶湯を金型内に射出するためのメカニズムを
もつ射出ユニットとを具備したダイカストマシンに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】金属を溶解する溶解炉もしくは溶解され
た金属溶湯を保持する保持炉を備えた溶湯供給ユニット
と、金型へ金属溶湯を射出するためのメカニズムをもつ
射出ユニットとを具備し、溶湯供給ユニットから射出ユ
ニットへ金属溶湯を供給するようにしたダイカストマシ
ンは、例えば本願出願人によって、特願平３−３０３７
５８号、特願平３−３０３７６０号、特願平３−３０３
７６７号として提案されている。
た金属溶湯を保持する保持炉を備えた溶湯供給ユニット
と、金型へ金属溶湯を射出するためのメカニズムをもつ
射出ユニットとを具備し、溶湯供給ユニットから射出ユ
ニットへ金属溶湯を供給するようにしたダイカストマシ
ンは、例えば本願出願人によって、特願平３−３０３７
５８号、特願平３−３０３７６０号、特願平３−３０３
７６７号として提案されている。
【０００３】このような溶湯供給ユニットと射出ユニッ
トとを具備したダイカストマシンにおいては、溶湯供給
ユニットの出口湯道管部と射出ユニットの入口湯道管部
との接続状態を確実に維持するため、溶湯供給ユニット
と射出ユニットとを複数のジョイント部で機械的に結合
し、両ユニットを一体化するようにしていた。そして、
射出ユニットから上方に突出したノズル部の先端を、金
型（固定金型）の注入口に湯漏れがないように押し付け
るため、上記した溶湯供給ユニットと射出ユニットとを
一体化した複合体全体を、油圧シリンダを用いた昇降メ
カニズムによって水平に持ち上げ、ノズル部の先端を固
定金型の注入口に圧着するようにされていた。
トとを具備したダイカストマシンにおいては、溶湯供給
ユニットの出口湯道管部と射出ユニットの入口湯道管部
との接続状態を確実に維持するため、溶湯供給ユニット
と射出ユニットとを複数のジョイント部で機械的に結合
し、両ユニットを一体化するようにしていた。そして、
射出ユニットから上方に突出したノズル部の先端を、金
型（固定金型）の注入口に湯漏れがないように押し付け
るため、上記した溶湯供給ユニットと射出ユニットとを
一体化した複合体全体を、油圧シリンダを用いた昇降メ
カニズムによって水平に持ち上げ、ノズル部の先端を固
定金型の注入口に圧着するようにされていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記したよう
に、溶湯供給ユニットと射出ユニットとを一体化した複
合体全体を水平にリフトアップさせる構成を採ると、昇
降メカニズムが大型・複雑化して、大きな駆動源を必要
とし、また、上記複合体全体をバランス良く水平にリフ
トアップさせるのが難しいので、ノズル部の先端に付加
する圧着力にバラツキが生じ易いという問題があった。
に、溶湯供給ユニットと射出ユニットとを一体化した複
合体全体を水平にリフトアップさせる構成を採ると、昇
降メカニズムが大型・複雑化して、大きな駆動源を必要
とし、また、上記複合体全体をバランス良く水平にリフ
トアップさせるのが難しいので、ノズル部の先端に付加
する圧着力にバラツキが生じ易いという問題があった。
【０００５】なお、ノズル部の先端を固定金型の注入口
に圧着するために、ノズル部のみを射出ユニットからリ
フトアップさせる手法や、固定金型側をノズル部に対し
て押し下げする手法も考えられるが、前者のノズル部の
みを上下動させる手法では、摺動するノズル部とこれに
連なる湯道管部材との間のシール構造を完全にすること
が難しく、従って湯漏れが生じ易く安全性の点で問題が
あるし、後者の固定金型側を上下動させる手法では、金
型機構において基準位置部材となる固定金型を保持した
固定側ダイプレートを移動させなければならず、金型機
構の動作精度に支障が生じる虞があり、また、固定側ダ
イプレートの昇降メカニズムが複雑になるという問題も
ある。
に圧着するために、ノズル部のみを射出ユニットからリ
フトアップさせる手法や、固定金型側をノズル部に対し
て押し下げする手法も考えられるが、前者のノズル部の
みを上下動させる手法では、摺動するノズル部とこれに
連なる湯道管部材との間のシール構造を完全にすること
が難しく、従って湯漏れが生じ易く安全性の点で問題が
あるし、後者の固定金型側を上下動させる手法では、金
型機構において基準位置部材となる固定金型を保持した
固定側ダイプレートを移動させなければならず、金型機
構の動作精度に支障が生じる虞があり、また、固定側ダ
イプレートの昇降メカニズムが複雑になるという問題も
ある。
【０００６】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、溶湯供給ユニットと射出ユニ
ットとを一体化した構造をとるダイカストマシンにおい
て、ノズル部の先端を固定金型の注入口に圧着させるメ
カニズムが簡素化でき、また、ノズル部の先端に付与す
る圧着力の精度出しが容易・確実となるダイカストマシ
ンを実現することにある。
その目的とするところは、溶湯供給ユニットと射出ユニ
ットとを一体化した構造をとるダイカストマシンにおい
て、ノズル部の先端を固定金型の注入口に圧着させるメ
カニズムが簡素化でき、また、ノズル部の先端に付与す
る圧着力の精度出しが容易・確実となるダイカストマシ
ンを実現することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の上記した目的
は、金属を溶解する溶解炉もしくは溶解された金属溶湯
を保持する保持炉を備えた溶湯供給ユニットと、該溶湯
供給ユニットからの金属溶湯の供給を受け金属溶湯を金
型内に射出するためのノズル部を上方に突設した射出ユ
ニットとを具備し、溶湯供給ユニットと射出ユニットと
を横並びに一体に結合してなるダイカストマシンにおい
て、上記溶湯供給ユニット側における射出ユニットと反
対側の下方端部に、上記した溶湯供給ユニットと射出ユ
ニットとを一体化してなる複合体の回動支持手段を設け
ると共に、射出ユニットの下面側におけるノズル部の略
真下位置に、上記複合体を持ち上げ可能な例えば油圧シ
リンダよりなる昇降駆動手段を設け、この昇降駆動手段
によって複合体を上記回動支持手段を回動支点として傾
動させて持ち上げ、ノズル部の先端を金型の注入口に押
し付け可能とした、構成とすることにより達成される。
は、金属を溶解する溶解炉もしくは溶解された金属溶湯
を保持する保持炉を備えた溶湯供給ユニットと、該溶湯
供給ユニットからの金属溶湯の供給を受け金属溶湯を金
型内に射出するためのノズル部を上方に突設した射出ユ
ニットとを具備し、溶湯供給ユニットと射出ユニットと
を横並びに一体に結合してなるダイカストマシンにおい
て、上記溶湯供給ユニット側における射出ユニットと反
対側の下方端部に、上記した溶湯供給ユニットと射出ユ
ニットとを一体化してなる複合体の回動支持手段を設け
ると共に、射出ユニットの下面側におけるノズル部の略
真下位置に、上記複合体を持ち上げ可能な例えば油圧シ
リンダよりなる昇降駆動手段を設け、この昇降駆動手段
によって複合体を上記回動支持手段を回動支点として傾
動させて持ち上げ、ノズル部の先端を金型の注入口に押
し付け可能とした、構成とすることにより達成される。
【０００８】
【作用】昇降駆動手段たる油圧シリンダによって、溶湯
供給ユニットと射出ユニットとを一体化してなる複合体
は、回動支持手段を回動支点として傾動・リフトアップ
される。すなわち、上記複合体は回動支持手段を回動支
点として片持ち式に持ち上げられ、これに伴い射出ユニ
ットの上面側のノズル部の先端は、金型の注入口に所定
圧着力をもって押し付けられる。この際、上記油圧シリ
ンダは、射出ユニットの下面側におけるノズル部の略真
下位置に配設されているので、油圧シリンダの駆動力は
無駄なく確実にノズル部の先端に伝わることになり、以
って、油圧シリンダの駆動力による圧着力の設定も容易
・確実となる。さらに、上記複合体を片持ち式に持ち上
げるので、複合体全体を水平に持ち上げる場合に比し
て、リフトアップのための駆動力（駆動源）を小さくで
き、また、リフトアップメカニズムも簡素なものになし
得て、コストダウンに寄与する。
供給ユニットと射出ユニットとを一体化してなる複合体
は、回動支持手段を回動支点として傾動・リフトアップ
される。すなわち、上記複合体は回動支持手段を回動支
点として片持ち式に持ち上げられ、これに伴い射出ユニ
ットの上面側のノズル部の先端は、金型の注入口に所定
圧着力をもって押し付けられる。この際、上記油圧シリ
ンダは、射出ユニットの下面側におけるノズル部の略真
下位置に配設されているので、油圧シリンダの駆動力は
無駄なく確実にノズル部の先端に伝わることになり、以
って、油圧シリンダの駆動力による圧着力の設定も容易
・確実となる。さらに、上記複合体を片持ち式に持ち上
げるので、複合体全体を水平に持ち上げる場合に比し
て、リフトアップのための駆動力（駆動源）を小さくで
き、また、リフトアップメカニズムも簡素なものになし
得て、コストダウンに寄与する。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の１実施例を図１によって説明
する。図１は本実施例に係るダイカストマシンの簡略化
した正面図である。同図において、符号１及び符号２で
総括的に示すのは溶湯供給ユニット並びに射出ユニット
で、本実施例におけるダイカストマシンは、この溶湯供
給ユニット１、射出ユニット２、並びに図示していない
が型開閉機構が上下動する立型配置された金型機構ユニ
ットより主として構成されており、図１では金型機構ユ
ニットの固定金型３のみが示されている。
する。図１は本実施例に係るダイカストマシンの簡略化
した正面図である。同図において、符号１及び符号２で
総括的に示すのは溶湯供給ユニット並びに射出ユニット
で、本実施例におけるダイカストマシンは、この溶湯供
給ユニット１、射出ユニット２、並びに図示していない
が型開閉機構が上下動する立型配置された金型機構ユニ
ットより主として構成されており、図１では金型機構ユ
ニットの固定金型３のみが示されている。
【００１０】溶湯供給ユニット１内には、図示していな
いが、アルミニウム，亜鉛等の金属材料を溶解してなる
溶湯を保持する保持炉が設けられており、この保持炉の
下部側に設けられた溶湯流出穴が適宜湯道管部材を介し
て、出口湯道管４と連通されている。なお、溶湯供給ユ
ニット１に備えられる炉として、保持炉に代替して、金
属材料を溶解して保持する溶解炉としてもよい。
いが、アルミニウム，亜鉛等の金属材料を溶解してなる
溶湯を保持する保持炉が設けられており、この保持炉の
下部側に設けられた溶湯流出穴が適宜湯道管部材を介し
て、出口湯道管４と連通されている。なお、溶湯供給ユ
ニット１に備えられる炉として、保持炉に代替して、金
属材料を溶解して保持する溶解炉としてもよい。
【００１１】また、射出ユニット２には、上記出口湯道
管４と接続される入口湯道管５が設けられていて、出口
湯道管４と入口湯道管５とは湯漏れのない確実なシール
機構を介して接続・連通されている。射出ユニット２内
には、図示していないが、溶湯供給ユニット１から供給
された溶湯が満たされる加圧室、この加圧室の下部と射
出ユニット２の上面側に突設されたノズル部６の下部と
を連通する湯道管構造体が設けられていて、加圧室でエ
ア等によって加圧された溶湯が１ショット毎に所定分量
だけノズル部６から金型内に射出・充填可能なようにな
っている。
管４と接続される入口湯道管５が設けられていて、出口
湯道管４と入口湯道管５とは湯漏れのない確実なシール
機構を介して接続・連通されている。射出ユニット２内
には、図示していないが、溶湯供給ユニット１から供給
された溶湯が満たされる加圧室、この加圧室の下部と射
出ユニット２の上面側に突設されたノズル部６の下部と
を連通する湯道管構造体が設けられていて、加圧室でエ
ア等によって加圧された溶湯が１ショット毎に所定分量
だけノズル部６から金型内に射出・充填可能なようにな
っている。
【００１２】なお本実施例においては、溶湯供給ユニッ
ト１及び射出ユニット２の内部構造は本発明の要旨とは
直接関連しないのでその説明は割愛するが、必要ならば
前記した先願（特願平３−３０３７５８号、特願平３−
３０３７６０号、特願平３−３０３７６７号）を参照さ
れたい。
ト１及び射出ユニット２の内部構造は本発明の要旨とは
直接関連しないのでその説明は割愛するが、必要ならば
前記した先願（特願平３−３０３７５８号、特願平３−
３０３７６０号、特願平３−３０３７６７号）を参照さ
れたい。
【００１３】溶湯供給ユニット１と射出ユニット２と
は、本実施例においては４ヵ所のジョイント部７で結合
されており、これによって、溶湯供給ユニット１と射出
ユニット２とは横並びに一体に強固に結合された（充分
な機械強度をもって結合された）複合体Ａとなるように
構成されている。
は、本実施例においては４ヵ所のジョイント部７で結合
されており、これによって、溶湯供給ユニット１と射出
ユニット２とは横並びに一体に強固に結合された（充分
な機械強度をもって結合された）複合体Ａとなるように
構成されている。
【００１４】溶湯供給ユニット１における射出ユニット
２と反対側の下方端部には、支持ブラケット８が固着さ
れており、この支持ブラケット８がベース９上に取り付
けられた回動保持枠１０に、支軸１１を介して回動自在
に保持されている。すなわち、上記した溶湯供給ユニッ
ト１と射出ユニット２とを一体化してなる複合体Ａが、
図示右下隅部を回動支点として回動可能なように構成さ
れている。
２と反対側の下方端部には、支持ブラケット８が固着さ
れており、この支持ブラケット８がベース９上に取り付
けられた回動保持枠１０に、支軸１１を介して回動自在
に保持されている。すなわち、上記した溶湯供給ユニッ
ト１と射出ユニット２とを一体化してなる複合体Ａが、
図示右下隅部を回動支点として回動可能なように構成さ
れている。
【００１５】また、射出ユニット２の下面側における前
記ノズル部６の略真下位置には、前記複合体Ａを持ち上
げ可能な昇降駆動シリンダ１２（油圧シリンダ）が取り
付けられており、この昇降駆動シリンダ１２のピストン
ロッド１２ａの先端は、ベース９上の受け部材１３に常
時担持されるようになっている。本実施例においては、
昇降駆動シリンダ１２には図示していないがリリーフ弁
が付設されており、このリリーフ弁の設定リリーフ圧を
ノズル部６先端に与える適正圧着力に設定することによ
り、熱膨張等でノズル部６からの負荷（反力）が増大す
ると、昇降駆動シリンダ１２から過剰圧力分に相当する
だけの圧油をリリーフさせるようになっている。
記ノズル部６の略真下位置には、前記複合体Ａを持ち上
げ可能な昇降駆動シリンダ１２（油圧シリンダ）が取り
付けられており、この昇降駆動シリンダ１２のピストン
ロッド１２ａの先端は、ベース９上の受け部材１３に常
時担持されるようになっている。本実施例においては、
昇降駆動シリンダ１２には図示していないがリリーフ弁
が付設されており、このリリーフ弁の設定リリーフ圧を
ノズル部６先端に与える適正圧着力に設定することによ
り、熱膨張等でノズル部６からの負荷（反力）が増大す
ると、昇降駆動シリンダ１２から過剰圧力分に相当する
だけの圧油をリリーフさせるようになっている。
【００１６】上述した構成において、昇降駆動シリンダ
１２を駆動してピストンロッド１２ａを所定量だけ突出
させると、前記複合体Ａは、前記支軸１１を回動中心と
して図１において矢印方向に片持ち式に傾動してリフト
アップされる。これに伴って前記ノズル部６も上昇し
（例えば５ｍｍ程度上昇し）、ノズル部６の先端面（球
面加工された接触面）が前記した固定金型３の注入口３
ａに押し付けられ、ノズル部６の先端面は固定金型３に
所定の適正圧着力をもって押し付けられて、湯漏れのな
い確実なシール状態を保ってノズル部６と固定金型３の
注入口３ａとが接続される。
１２を駆動してピストンロッド１２ａを所定量だけ突出
させると、前記複合体Ａは、前記支軸１１を回動中心と
して図１において矢印方向に片持ち式に傾動してリフト
アップされる。これに伴って前記ノズル部６も上昇し
（例えば５ｍｍ程度上昇し）、ノズル部６の先端面（球
面加工された接触面）が前記した固定金型３の注入口３
ａに押し付けられ、ノズル部６の先端面は固定金型３に
所定の適正圧着力をもって押し付けられて、湯漏れのな
い確実なシール状態を保ってノズル部６と固定金型３の
注入口３ａとが接続される。
【００１７】この際、昇降駆動シリンダ１２は、射出ユ
ニット２の下面側におけるノズル部６の略真下位置に配
設されているので、昇降駆動シリンダ（油圧シリンダ）
１２の駆動力は無駄なく確実にノズル部６の先端に伝わ
ることになり、以って、油圧シリンダの駆動力による圧
着力の設定も容易・確実となる。さらに、前記複合体Ａ
を片持ち式に持ち上げるので、複合体Ａ全体を水平に持
ち上げる場合に比して、リフトアップのための駆動力
（駆動源）を小さくでき、また、リフトアップメカニズ
ムも簡素なものになし得る。
ニット２の下面側におけるノズル部６の略真下位置に配
設されているので、昇降駆動シリンダ（油圧シリンダ）
１２の駆動力は無駄なく確実にノズル部６の先端に伝わ
ることになり、以って、油圧シリンダの駆動力による圧
着力の設定も容易・確実となる。さらに、前記複合体Ａ
を片持ち式に持ち上げるので、複合体Ａ全体を水平に持
ち上げる場合に比して、リフトアップのための駆動力
（駆動源）を小さくでき、また、リフトアップメカニズ
ムも簡素なものになし得る。
【００１８】なお、上述した実施例においては、鋳造運
転中は常時ノズル部６を固体金型３の注入口３ａに押し
付けるようにしているが、鋳造運転中の各ショットサイ
クルごとにノズル部６を固体金型３の注入口３ａから離
間させるようにしてもよい。すなわち、溶湯の金型への
射出・充填時にはノズルタッチさせ、鋳造品の冷却期間
にはノズルバックさせて、冷却期間中はノズル部６を固
体金型３から離間させるようにしてもよい。斯様にすれ
ば、冷却期間中はノズル部６から金型へ熱が伝達される
ことがなく、例えば薄肉製品を鋳造する場合等に良品鋳
造に大いに貢献する。
転中は常時ノズル部６を固体金型３の注入口３ａに押し
付けるようにしているが、鋳造運転中の各ショットサイ
クルごとにノズル部６を固体金型３の注入口３ａから離
間させるようにしてもよい。すなわち、溶湯の金型への
射出・充填時にはノズルタッチさせ、鋳造品の冷却期間
にはノズルバックさせて、冷却期間中はノズル部６を固
体金型３から離間させるようにしてもよい。斯様にすれ
ば、冷却期間中はノズル部６から金型へ熱が伝達される
ことがなく、例えば薄肉製品を鋳造する場合等に良品鋳
造に大いに貢献する。
【００１９】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、溶湯供給
ユニットと射出ユニットとを一体化した構造をとるダイ
カストマシンにおいて、ノズル部の先端を固定金型の注
入口に圧着させるメカニズムが簡素化でき、また、ノズ
ル部の先端に付与する圧着力の精度出しが容易・確実と
なるという、顕著な効果を奏する。
ユニットと射出ユニットとを一体化した構造をとるダイ
カストマシンにおいて、ノズル部の先端を固定金型の注
入口に圧着させるメカニズムが簡素化でき、また、ノズ
ル部の先端に付与する圧着力の精度出しが容易・確実と
なるという、顕著な効果を奏する。
【図１】本発明の１実施例に係るダイカストマシンの簡
略化した正面図である。
略化した正面図である。
１ 溶湯供給ユニット ２ 射出ユニット Ａ 複合体 ３ 固定金型 ３ａ 注入口 ４ 出口湯道管 ５ 入口湯道管 ６ ノズル部 ７ ジョイント部 ８ 支持ブラケット ９ ベース １０ 回動保持枠 １１ 支軸 １２ 昇降駆動シリンダ（油圧シリンダ） １２ａ ピストンロッド １３ 受け部材
Claims (2)
- 【請求項１】 金属を溶解する溶解炉もしくは溶解され
た金属溶湯を保持する保持炉を備えた溶湯供給ユニット
と、該溶湯供給ユニットからの金属溶湯の供給を受け金
属溶湯を金型内に射出するためのノズル部を上方に突設
した射出ユニットとを具備し、前記溶湯供給ユニットと
前記射出ユニットとを横並びに一体に結合してなるダイ
カストマシンにおいて、 前記溶湯供給ユニット側における前記射出ユニットと反
対側の下方端部に、前記溶湯供給ユニットと射出ユニッ
トとを一体化してなる複合体の回動支持手段を設けると
共に、前記射出ユニットの下面側における前記ノズル部
の略真下位置に、前記複合体を持ち上げ可能な昇降駆動
手段を設け、この昇降駆動手段によって前記複合体を前
記回動支持手段を回動支点として傾動させて持ち上げ、
前記ノズル部の先端を前記金型の注入口に押し付け可能
としたことを特徴とするダイカストマシン。 - 【請求項２】 請求項１記載において、 前記昇降駆動手段はリリーフ弁付きの油圧シリンダとさ
れ、該油圧シリンダは、負荷増大に応じて圧油をリリー
フさせることを特徴とするダイカストマシン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4251342A JP3002338B2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | ダイカストマシン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4251342A JP3002338B2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | ダイカストマシン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0699262A true JPH0699262A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3002338B2 JP3002338B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=17221401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4251342A Expired - Fee Related JP3002338B2 (ja) | 1992-09-21 | 1992-09-21 | ダイカストマシン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3002338B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106735077A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-31 | 江苏中翼汽车新材料科技有限公司 | 一种压铸合金双炉熔炼装置 |
| US11904385B2 (en) | 2019-05-17 | 2024-02-20 | Shibaura Machine Co., Ltd. | Die casting machine |
| US11925975B2 (en) | 2019-05-17 | 2024-03-12 | Shibaura Machine Co., Ltd. | Die casting machine |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102051561B (zh) * | 2011-01-14 | 2012-07-04 | 南京信息工程大学 | 一种耐热钛合金材料及制备方法 |
-
1992
- 1992-09-21 JP JP4251342A patent/JP3002338B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106735077A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-31 | 江苏中翼汽车新材料科技有限公司 | 一种压铸合金双炉熔炼装置 |
| US11904385B2 (en) | 2019-05-17 | 2024-02-20 | Shibaura Machine Co., Ltd. | Die casting machine |
| US11925975B2 (en) | 2019-05-17 | 2024-03-12 | Shibaura Machine Co., Ltd. | Die casting machine |
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| JP3002338B2 (ja) | 2000-01-24 |
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