JP2643504B2 - 金型鋳造装置 - Google Patents
金型鋳造装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、金型鋳造装置に関し、特に溶湯をストー
ク内に常時保持可能とした金型鋳造装置に係るものであ
る。
ク内に常時保持可能とした金型鋳造装置に係るものであ
る。
従来の金型鋳造装置は、第4図に示されているよう
に、上金型101と下金型102で形成されたキャビティー10
3と、このキャビティー103内の空気を排出する真空ポン
プ105と、このキャビティー103と溶解炉107との連通を
開閉するゲートピストン109と、キャビティー103内の溶
湯を加圧する加圧ピストン111とを備えた金型鋳造装置
において、溶解炉107の溶湯を案内するために上金型101
と下金型102外に設置されたストーク113と、溶湯を上金
型101と下金型102外の所定高さで一時的に溜めるために
ストーク113の上部に設置されたリザーバ115と、このリ
ザーバ115に溶湯を供給するために溶解炉107の溶湯に圧
力を加える減圧ポンプ117と、リザーバ117とゲートピス
トン109とを連結して溶湯をゲートピストン109へ案内す
る連通路119と、リザーバ115の近傍に配設してリザーバ
115の溶湯を保温する保温手段121とを備えたことを特徴
とする。
に、上金型101と下金型102で形成されたキャビティー10
3と、このキャビティー103内の空気を排出する真空ポン
プ105と、このキャビティー103と溶解炉107との連通を
開閉するゲートピストン109と、キャビティー103内の溶
湯を加圧する加圧ピストン111とを備えた金型鋳造装置
において、溶解炉107の溶湯を案内するために上金型101
と下金型102外に設置されたストーク113と、溶湯を上金
型101と下金型102外の所定高さで一時的に溜めるために
ストーク113の上部に設置されたリザーバ115と、このリ
ザーバ115に溶湯を供給するために溶解炉107の溶湯に圧
力を加える減圧ポンプ117と、リザーバ117とゲートピス
トン109とを連結して溶湯をゲートピストン109へ案内す
る連通路119と、リザーバ115の近傍に配設してリザーバ
115の溶湯を保温する保温手段121とを備えたことを特徴
とする。
このような金型鋳造装置では、ゲートピストン109の
閉じ動作により、キャビティー103と連通路119との連通
が遮断される。そして、キャビティー103内を真空ポン
プ105の作用により、ほぼ真空状態にすると同時に、減
圧ポンプ117の作用で、溶解炉107の溶湯に負圧が作用し
て、溶解炉107の溶湯はストーク113を通って所定の高さ
に設置されたリザーバ115に蓄えられる。そして、この
溶湯は保温手段121による加熱によって略一定の温度に
保温されている。この後、ゲートピストン109を開く
と、リザーバ115の溶湯は、キャビティー103内の負圧と
リザーバ115の溶湯に作用する負圧との差圧により、素
早くかつ空気に極力触れることなく溶湯がキャビティー
103に注入される。この溶湯のキャビティー103への注入
後に、ゲートピストン109を再び閉じて、加圧ピストン1
11によりキャビティー103内の凝固中の溶湯に圧力を加
え、共晶組織の微細化を促進する一方、連通路119、及
びリザーバ115内を大気開放することにより、連通路11
9、及びリザーバ115内の溶湯を溶解炉107に戻してい
る。
閉じ動作により、キャビティー103と連通路119との連通
が遮断される。そして、キャビティー103内を真空ポン
プ105の作用により、ほぼ真空状態にすると同時に、減
圧ポンプ117の作用で、溶解炉107の溶湯に負圧が作用し
て、溶解炉107の溶湯はストーク113を通って所定の高さ
に設置されたリザーバ115に蓄えられる。そして、この
溶湯は保温手段121による加熱によって略一定の温度に
保温されている。この後、ゲートピストン109を開く
と、リザーバ115の溶湯は、キャビティー103内の負圧と
リザーバ115の溶湯に作用する負圧との差圧により、素
早くかつ空気に極力触れることなく溶湯がキャビティー
103に注入される。この溶湯のキャビティー103への注入
後に、ゲートピストン109を再び閉じて、加圧ピストン1
11によりキャビティー103内の凝固中の溶湯に圧力を加
え、共晶組織の微細化を促進する一方、連通路119、及
びリザーバ115内を大気開放することにより、連通路11
9、及びリザーバ115内の溶湯を溶解炉107に戻してい
る。
なお、このような金型鋳造装置は、本願出願人が、平
成1年11年1日に出願した出願明細書『名称:加圧鋳造
装置、』に詳細に開示されている。
成1年11年1日に出願した出願明細書『名称:加圧鋳造
装置、』に詳細に開示されている。
然しながら、前述の金型鋳造装置では、鋳込みサイク
ル毎に、リザーバ、及びストーク内に残った溶湯が溶解
炉に戻るようになっている結果、リザーバ、及びストー
ク内の溶湯が酸素にふれて、溶湯が酸化したノロが溶解
炉に戻るので、溶湯の品質が低下することになる。更
に、リザーバ、及びストーク内に残った溶湯を溶解炉に
戻したり、溶解炉の溶湯をストークとリザーバに充填す
る時間でけ、鋳込みサイクルタイムが長くなっており、
生産性が低下している。
ル毎に、リザーバ、及びストーク内に残った溶湯が溶解
炉に戻るようになっている結果、リザーバ、及びストー
ク内の溶湯が酸素にふれて、溶湯が酸化したノロが溶解
炉に戻るので、溶湯の品質が低下することになる。更
に、リザーバ、及びストーク内に残った溶湯を溶解炉に
戻したり、溶解炉の溶湯をストークとリザーバに充填す
る時間でけ、鋳込みサイクルタイムが長くなっており、
生産性が低下している。
そこで、この発明は、上記課題を解決するために、型
開きの際にも、溶湯がストーク内に常時保持されるよう
にすることで、製品の品質の向上と生産性の向上を達成
できるようにしたことにある。
開きの際にも、溶湯がストーク内に常時保持されるよう
にすることで、製品の品質の向上と生産性の向上を達成
できるようにしたことにある。
そのため、この発明の金型鋳造装置は、下金型と上金
型で形成されたキャビティーと、このキャビティー内の
空気を排出する真空ポンプと、溶解炉の溶湯をキャビテ
ィーに案内するためのストークと、溶解炉の溶湯に溶湯
がストーク内を上昇する圧力を加える圧力付与手段と、
キャビティーとストーク上端との連通を開閉するゲート
手段とを備える金型鋳造装置において、型開閉のために
金型の少なくとも一方の駆動する金型駆動手段と、ゲー
ト手段の開閉動作のためにゲート手段を駆動するゲート
駆動手段とを備え、前記金型駆動手段の作動により型開
閉が行われた時、前記ゲート手段はストーク内に位置し
て、溶湯をストーク内に常時保持可能としたことを特徴
とする。
型で形成されたキャビティーと、このキャビティー内の
空気を排出する真空ポンプと、溶解炉の溶湯をキャビテ
ィーに案内するためのストークと、溶解炉の溶湯に溶湯
がストーク内を上昇する圧力を加える圧力付与手段と、
キャビティーとストーク上端との連通を開閉するゲート
手段とを備える金型鋳造装置において、型開閉のために
金型の少なくとも一方の駆動する金型駆動手段と、ゲー
ト手段の開閉動作のためにゲート手段を駆動するゲート
駆動手段とを備え、前記金型駆動手段の作動により型開
閉が行われた時、前記ゲート手段はストーク内に位置し
て、溶湯をストーク内に常時保持可能としたことを特徴
とする。
キャビティー内を真空ポンプの作用により、ほぼ真空
状態にすると同時に、圧力付与手段の作用で、溶解炉の
溶湯には溶湯がストーク内を上昇する負圧、又は正圧の
力が常時作用していて、溶解炉の溶湯はストークに常時
充填されている。この後、ゲート駆動手段の駆動により
ゲート手段が開くと、ストークの溶湯は、キャビティー
内の負圧とストークの溶湯に作用する圧力(負圧、又は
正圧)との差圧により、素早くかつ空気に極力触れるこ
となくキャビティーに注入される。この溶湯のキャビテ
ィーへの注入完了後に、ゲート駆動手段の駆動によりゲ
ート部材を再び閉じて、キャビティー内の溶湯の凝固を
促進する。凝固完了後、金型駆動手段の駆動により上金
型と下金型との型開きが行われ、鋳造製品が取り出され
るが、ゲート手段がストーク上端を密閉し、且つ溶解炉
の溶湯には負圧、又は正圧の力が常時作用している結
果、ストーク内に溶湯が常時充填されている状態となっ
ている。
状態にすると同時に、圧力付与手段の作用で、溶解炉の
溶湯には溶湯がストーク内を上昇する負圧、又は正圧の
力が常時作用していて、溶解炉の溶湯はストークに常時
充填されている。この後、ゲート駆動手段の駆動により
ゲート手段が開くと、ストークの溶湯は、キャビティー
内の負圧とストークの溶湯に作用する圧力(負圧、又は
正圧)との差圧により、素早くかつ空気に極力触れるこ
となくキャビティーに注入される。この溶湯のキャビテ
ィーへの注入完了後に、ゲート駆動手段の駆動によりゲ
ート部材を再び閉じて、キャビティー内の溶湯の凝固を
促進する。凝固完了後、金型駆動手段の駆動により上金
型と下金型との型開きが行われ、鋳造製品が取り出され
るが、ゲート手段がストーク上端を密閉し、且つ溶解炉
の溶湯には負圧、又は正圧の力が常時作用している結
果、ストーク内に溶湯が常時充填されている状態となっ
ている。
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図から第3図までの図面は、この発明の実施例に
関する。第1図に示される符号1は保持炉である。この
保持炉1内には、電気炉等の溶解炉3が設置されてい
る。この溶解炉3には、アルミニューム合金の溶湯5が
溶解されていて、下ストーク7と中ストーク9と上スト
ーク11とで構成されるストーク13の一端が浸漬されてい
る。このストーク13の下ストーク7は、内径が略200ミ
リであって、肉厚が略6ミリである筒体である、ミーハ
ナイト鋳鉄等の耐熱材料で構成されている。この下スト
ーク5の内壁には、ZrO2系のスプレー塗型が施されてい
る。また、この下ストーク5の上端には、中ストーク9
が接合される。更に中ストーク9の上端には、上ストー
ク11が接合される。この中ストーク9、及び上ストーク
11は下ストーク7の内径と肉圧、及びその材質を同じく
する。
関する。第1図に示される符号1は保持炉である。この
保持炉1内には、電気炉等の溶解炉3が設置されてい
る。この溶解炉3には、アルミニューム合金の溶湯5が
溶解されていて、下ストーク7と中ストーク9と上スト
ーク11とで構成されるストーク13の一端が浸漬されてい
る。このストーク13の下ストーク7は、内径が略200ミ
リであって、肉厚が略6ミリである筒体である、ミーハ
ナイト鋳鉄等の耐熱材料で構成されている。この下スト
ーク5の内壁には、ZrO2系のスプレー塗型が施されてい
る。また、この下ストーク5の上端には、中ストーク9
が接合される。更に中ストーク9の上端には、上ストー
ク11が接合される。この中ストーク9、及び上ストーク
11は下ストーク7の内径と肉圧、及びその材質を同じく
する。
この保持炉1には、加圧ポンプ(圧力付与手段)15が
連結されていて、溶解炉3の溶湯5に0.2kg/cm2の圧力
を鋳造開始とともに常時付与している。
連結されていて、溶解炉3の溶湯5に0.2kg/cm2の圧力
を鋳造開始とともに常時付与している。
保持炉1の上方に設置された固定プレート17には、台
座19と21が設置されている。この台座21には、上ストー
ク11が図示しないボルトで固定されている。また台座21
の上には、下金型23が設けられ、この下金型23と上金型
25とでキャビティー27が形成されている。
座19と21が設置されている。この台座21には、上ストー
ク11が図示しないボルトで固定されている。また台座21
の上には、下金型23が設けられ、この下金型23と上金型
25とでキャビティー27が形成されている。
このキャビティー27の湯口29とストーク13との連通の
開閉を制御するゲートピストン(ゲート手段)31がスト
ーク13の上端に挿入されている。この加圧ピストン31
は、略円柱体をしており、上金型25とこの上金型25の上
面に設置されている可動プレート33の各々中央に形成さ
れたシリンダ36に挿入され、支持プレート35に設置され
た縦型油圧シリンダ(ゲート駆動手段)37で鋳込みサイ
クル毎に駆動される。
開閉を制御するゲートピストン(ゲート手段)31がスト
ーク13の上端に挿入されている。この加圧ピストン31
は、略円柱体をしており、上金型25とこの上金型25の上
面に設置されている可動プレート33の各々中央に形成さ
れたシリンダ36に挿入され、支持プレート35に設置され
た縦型油圧シリンダ(ゲート駆動手段)37で鋳込みサイ
クル毎に駆動される。
また、キャビティー27の上部の上金型25には、キャビ
ティー27内の溶湯を加圧するための円柱状の加圧ピスト
ン39(加圧手段)が設けられている。この加圧ピストン
39は、可動プレート33に設置された縦型油圧シリンダ41
に連結されていて、鋳込みサイクル毎に上下動するよう
になっている。この加圧ピストン39による加圧力は500
〜1500kg/cm2が適当である。その理由は、500kg/cm2以
下の圧力では、ガスホールを押し潰すことができず、ま
た、1500kg/cm2以上の圧力をかけても、共晶組織の微細
化に目立った効果がないからである。
ティー27内の溶湯を加圧するための円柱状の加圧ピスト
ン39(加圧手段)が設けられている。この加圧ピストン
39は、可動プレート33に設置された縦型油圧シリンダ41
に連結されていて、鋳込みサイクル毎に上下動するよう
になっている。この加圧ピストン39による加圧力は500
〜1500kg/cm2が適当である。その理由は、500kg/cm2以
下の圧力では、ガスホールを押し潰すことができず、ま
た、1500kg/cm2以上の圧力をかけても、共晶組織の微細
化に目立った効果がないからである。
つぎに、キャビティー27内の空気を排出する真空ポン
プ43を説明する。キャビティー27内のほぼ真空に近い減
圧は、真空ポンプ43によって気体室45、真空経路47、そ
れから上金型25と下金型23との合わせ面(見切り面)49
を通じて行われる。なお、キャビティー27内の真空度は
略10torr以下とする。その理由は、真空度が低いとキャ
ビティー27への溶湯5を充填するときに空気等を巻き込
む恐れがある。
プ43を説明する。キャビティー27内のほぼ真空に近い減
圧は、真空ポンプ43によって気体室45、真空経路47、そ
れから上金型25と下金型23との合わせ面(見切り面)49
を通じて行われる。なお、キャビティー27内の真空度は
略10torr以下とする。その理由は、真空度が低いとキャ
ビティー27への溶湯5を充填するときに空気等を巻き込
む恐れがある。
下金型23と上金型25との側面には、型開きを抑制する
ためのタイブロック53が嵌合している。このタイブロッ
ク53は、固定プレート17に支持された横型油圧シリンダ
55に連結していて、型開きの際には、この横型油圧シリ
ンダ55の駆動により、下金型23と上金型25の側面より離
れる。
ためのタイブロック53が嵌合している。このタイブロッ
ク53は、固定プレート17に支持された横型油圧シリンダ
55に連結していて、型開きの際には、この横型油圧シリ
ンダ55の駆動により、下金型23と上金型25の側面より離
れる。
次に、可動プレート33は支持プレート35に設置された
縦型油圧シリンダ(金型駆動手段)57に駆動連結してい
る。型開きの際には、この縦型油圧シリンダ57の駆動に
より、可動プレート33と共に上金型25が図示上方に持ち
上がるようになっている。
縦型油圧シリンダ(金型駆動手段)57に駆動連結してい
る。型開きの際には、この縦型油圧シリンダ57の駆動に
より、可動プレート33と共に上金型25が図示上方に持ち
上がるようになっている。
次に、本発明の実施例の鋳造工程を説明する。
第1の圧力付与工程である。この工程では、加圧ポン
プ15が鋳造開始と共に作動して、溶解炉3の溶湯5には
0.2kg/cm2の圧力が常時作用する。この結果、溶湯5
は、ストーク13の上端に挿入されたゲートピストン31に
到るまで常に充填されることになる。
プ15が鋳造開始と共に作動して、溶解炉3の溶湯5には
0.2kg/cm2の圧力が常時作用する。この結果、溶湯5
は、ストーク13の上端に挿入されたゲートピストン31に
到るまで常に充填されることになる。
次は、第2の減圧工程である。この減圧工程では、真
空ポンプ43の作動により、キャビティー27内の空気は合
わせ面49と真空経路47及び気体室45を経由して排出され
る。この結果、キャビティー27内の真空度は略10torr以
下とされる。
空ポンプ43の作動により、キャビティー27内の空気は合
わせ面49と真空経路47及び気体室45を経由して排出され
る。この結果、キャビティー27内の真空度は略10torr以
下とされる。
次は、第3の充填工程である。この充填工程では、縦
型油圧シリンダ37の駆動により、ゲートピストン31が上
昇すると、キャビティー27の負圧とストーク13の溶湯5
に作用する正圧との差圧によって、ストーク13内の溶湯
5は急激にキャビティー27内に流入する。キャビティー
27内に溶湯5が充填されると、ゲートピストン31は下降
してストーク13の上端に挿入され、溶湯5のキャビティ
ー27への供給は終了する。
型油圧シリンダ37の駆動により、ゲートピストン31が上
昇すると、キャビティー27の負圧とストーク13の溶湯5
に作用する正圧との差圧によって、ストーク13内の溶湯
5は急激にキャビティー27内に流入する。キャビティー
27内に溶湯5が充填されると、ゲートピストン31は下降
してストーク13の上端に挿入され、溶湯5のキャビティ
ー27への供給は終了する。
次は、第4の加圧工程である。この加圧工程では、凝
固中の溶湯5を加圧するために、加圧ピストン39が縦型
油圧シリンダ41の作動で下降する。そして、略800kg/cm
2で加圧することで、共晶組織の微細化の促進を図り、
製品の機械的強度の向上を図っている。
固中の溶湯5を加圧するために、加圧ピストン39が縦型
油圧シリンダ41の作動で下降する。そして、略800kg/cm
2で加圧することで、共晶組織の微細化の促進を図り、
製品の機械的強度の向上を図っている。
次は、第5図の型開き工程である。この型開き工程で
は、横型油圧シリンダ55が作動して、タイブロック53が
上金型25と下金型23の側面より離れ、上金型25と下金型
23の強制的接合を解除する。この後、縦型油圧シリンダ
57の作動により、上金型25と可動プレート33が上昇し
て、上金型25が下金型23から離れる。そして、キャビテ
ィー27で鋳造された製品を取出すと、縦型油圧シリンダ
57が作動して、上金型25と可動プレート33が下降して型
合わせが行われるとともに、横型油圧シリンダ55でよっ
てタイブロック53が上金型25と下金型23の側面に嵌合し
て型締めが行われる。なお、この工程でも、ゲートピス
トン31はストーク13の上端に挿入されており、更に、加
圧ポンプ15により溶解炉3の溶湯5には0.2kg/cm2が加
えられているので、溶湯5はストーク13内に充満してい
る。
は、横型油圧シリンダ55が作動して、タイブロック53が
上金型25と下金型23の側面より離れ、上金型25と下金型
23の強制的接合を解除する。この後、縦型油圧シリンダ
57の作動により、上金型25と可動プレート33が上昇し
て、上金型25が下金型23から離れる。そして、キャビテ
ィー27で鋳造された製品を取出すと、縦型油圧シリンダ
57が作動して、上金型25と可動プレート33が下降して型
合わせが行われるとともに、横型油圧シリンダ55でよっ
てタイブロック53が上金型25と下金型23の側面に嵌合し
て型締めが行われる。なお、この工程でも、ゲートピス
トン31はストーク13の上端に挿入されており、更に、加
圧ポンプ15により溶解炉3の溶湯5には0.2kg/cm2が加
えられているので、溶湯5はストーク13内に充満してい
る。
このようにして第1回の鋳込みサイクルが完了する
と、次回よりは、第2の減圧工程と第3の充填工程と第
4の加圧工程、及び第5の型開き工程のサイクルで鋳込
みが順次行われることになる。
と、次回よりは、第2の減圧工程と第3の充填工程と第
4の加圧工程、及び第5の型開き工程のサイクルで鋳込
みが順次行われることになる。
次に、本発明の実施例効果を述べる。
第2図は、自動車の足廻り部品を、本実施例で鋳造し
た部品と、一般の低圧鋳造で鋳造した部品との引張強度
とを対比して示す。また、第3図は、本実施例で鋳造し
た部品と、一般の低圧鋳造で鋳造した部品の不良率を対
比して示す。
た部品と、一般の低圧鋳造で鋳造した部品との引張強度
とを対比して示す。また、第3図は、本実施例で鋳造し
た部品と、一般の低圧鋳造で鋳造した部品の不良率を対
比して示す。
第2図、及び第3図中、Aは一般の低圧鋳造の部品を
示し、Bは本実施例の部品を示す。
示し、Bは本実施例の部品を示す。
本実施例の部品の鋳造条件は、溶湯5の湯温が750
℃、上金型25と下金型23の型温が150℃、溶湯5への加
圧力が800kg/cm2、キャビティー27の真空度が10torrで
ある。これに対して、低圧鋳造の部品の鋳造条件は、溶
湯の湯温が780℃、型温が300℃、加圧力が0.2kg/cm2で
ある。このような鋳造条件で鋳造した部品の引張強度を
対比した場合、第2図に示しているように、本実施例で
あるAが略2倍の引張強度を示し、本実施例による部品
の品質が格段に良いことが分かる。また、第3図に示す
ように、本実施例のAでは、不良率が略ゼロであり、極
めて安定した品質が確保されていることが分かる。
℃、上金型25と下金型23の型温が150℃、溶湯5への加
圧力が800kg/cm2、キャビティー27の真空度が10torrで
ある。これに対して、低圧鋳造の部品の鋳造条件は、溶
湯の湯温が780℃、型温が300℃、加圧力が0.2kg/cm2で
ある。このような鋳造条件で鋳造した部品の引張強度を
対比した場合、第2図に示しているように、本実施例で
あるAが略2倍の引張強度を示し、本実施例による部品
の品質が格段に良いことが分かる。また、第3図に示す
ように、本実施例のAでは、不良率が略ゼロであり、極
めて安定した品質が確保されていることが分かる。
更に、従来の金型鋳造装置の場合に比較して、本実施
例では、鋳込みサイクル毎にストーク13内の溶湯5を溶
解路3に戻したりする必要がなく、鋳造中は常時ストー
ク13に溶湯5が充填されている結果、鋳込みサイクルタ
イムが短くなり、極めて生産性の高い鋳造装置となって
いる。
例では、鋳込みサイクル毎にストーク13内の溶湯5を溶
解路3に戻したりする必要がなく、鋳造中は常時ストー
ク13に溶湯5が充填されている結果、鋳込みサイクルタ
イムが短くなり、極めて生産性の高い鋳造装置となって
いる。
更に、リザーバ13の溶湯5を溶解炉3に戻さないの
で、酸化物の生成がすくなく、溶湯の歩留りがよく、生
産コストの低減が図れるようになっている。
で、酸化物の生成がすくなく、溶湯の歩留りがよく、生
産コストの低減が図れるようになっている。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、本
発明は、この実施例に限定されるものでなく、特許請求
の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含されるも
のである。
発明は、この実施例に限定されるものでなく、特許請求
の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含されるも
のである。
例えば、この実施例では、溶解炉3の溶湯5に加圧ポ
ンプ15で正圧を加えて、ストーク13に溶湯5を鋳造時に
は常時保持させているが、ストーク13内を負圧ポンプで
負圧状態にして、溶湯5をストーク13内に常時保持する
ようにしてもよい。
ンプ15で正圧を加えて、ストーク13に溶湯5を鋳造時に
は常時保持させているが、ストーク13内を負圧ポンプで
負圧状態にして、溶湯5をストーク13内に常時保持する
ようにしてもよい。
以上述べたように、本発明では、鋳造時にはストーク
内に常時溶湯が保持されているようにしているので、ノ
ロ等の酸化物の生成がすくなく、製品の品質が格段に向
上する。また、鋳込みサイクル毎にストーク内の溶湯を
戻さないので、鋳込みサイクルタイムが短くなり、生産
性が格段に向上する。
内に常時溶湯が保持されているようにしているので、ノ
ロ等の酸化物の生成がすくなく、製品の品質が格段に向
上する。また、鋳込みサイクル毎にストーク内の溶湯を
戻さないので、鋳込みサイクルタイムが短くなり、生産
性が格段に向上する。
第1図から第3図までの図面は、この発明の実施例を示
しており、第1図は金型鋳造装置の全体構成図、第2図
は本実施例の鋳造品と一般の低圧鋳造での鋳造品との引
張強度を対比して示す比較図、第3図は本実施例の鋳造
品と一般の低圧鋳造での鋳造品との不良率を対比して示
す比較図、第4図は従来技術の金型鋳造装置の全体構成
図である。 3……溶解炉 5……溶湯 13……ストーク 15……加圧ポンプ(圧力付与手段) 23……下金型 25……上金型 27……キャビティー 31……ゲートピストン(ゲート手段) 37……縦型油圧シリンダ(ゲート駆動手段) 43……真空ポンプ 57……縦型油圧シリンダ(金型駆動手段)
しており、第1図は金型鋳造装置の全体構成図、第2図
は本実施例の鋳造品と一般の低圧鋳造での鋳造品との引
張強度を対比して示す比較図、第3図は本実施例の鋳造
品と一般の低圧鋳造での鋳造品との不良率を対比して示
す比較図、第4図は従来技術の金型鋳造装置の全体構成
図である。 3……溶解炉 5……溶湯 13……ストーク 15……加圧ポンプ(圧力付与手段) 23……下金型 25……上金型 27……キャビティー 31……ゲートピストン(ゲート手段) 37……縦型油圧シリンダ(ゲート駆動手段) 43……真空ポンプ 57……縦型油圧シリンダ(金型駆動手段)
Claims (1)
- 【請求項1】下金型と上金型で形成されたキャビティー
と、このキャビティー内の空気を排出する真空ポンプ
と、溶解炉の溶湯をキャビティーに案内するためのスト
ークと、溶解炉の溶湯に溶湯がストーク内を上昇する圧
力を加える圧力付与手段と、キャビティーとストーク上
端との連通を開閉するゲート手段とを備える金型鋳造装
置において、 型開閉のために金型の少なくとも一方を駆動する金型駆
動手段と、ゲート手段の開閉動作のためにゲート手段を
駆動するゲート駆動手段とを備え、前記金型駆動手段の
作動により型開閉が行われた時、前記ゲート手段はスト
ーク内に位置して、溶湯をストーク内に常時保持可能と
したことを特徴とする金型鋳造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33608589A JP2643504B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 金型鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33608589A JP2643504B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 金型鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03198969A JPH03198969A (ja) | 1991-08-30 |
JP2643504B2 true JP2643504B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=18295544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33608589A Expired - Fee Related JP2643504B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 金型鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2643504B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108262463A (zh) * | 2018-02-27 | 2018-07-10 | 青岛航大新材料技术有限公司 | 一种差压铸造机压力釜结构 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69226353T2 (de) * | 1991-10-25 | 1998-12-24 | Toyota Jidosha K.K., Toyota, Aichi | Vorrichtung zum vakuum-giessen |
JP2570541B2 (ja) * | 1991-12-19 | 1997-01-08 | トヨタ自動車株式会社 | 鋳造装置 |
JPH079110A (ja) * | 1993-06-29 | 1995-01-13 | Toyota Motor Corp | 真空鋳造法 |
JPH0716727A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-20 | Toyota Motor Corp | 真空鋳造法 |
JPH0716728A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-20 | Toyota Motor Corp | 真空鋳造装置 |
JPH0724563A (ja) * | 1993-07-09 | 1995-01-27 | Toyota Motor Corp | 真空鋳造装置および真空鋳造方法 |
JP3097400B2 (ja) * | 1993-07-20 | 2000-10-10 | トヨタ自動車株式会社 | 真空鋳造法とその装置 |
JP6183272B2 (ja) * | 2014-03-31 | 2017-08-23 | 宇部興産機械株式会社 | 鋳造装置及び鋳造方法 |
CN107321959B (zh) * | 2017-09-05 | 2019-04-16 | 哈尔滨工业大学 | 大型船舶用铜合金螺旋桨差压铸造升液截止机构 |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP33608589A patent/JP2643504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108262463A (zh) * | 2018-02-27 | 2018-07-10 | 青岛航大新材料技术有限公司 | 一种差压铸造机压力釜结构 |
CN108262463B (zh) * | 2018-02-27 | 2020-01-17 | 青岛航大新材料技术有限公司 | 一种带有分体压力釜结构的差压铸造机 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03198969A (ja) | 1991-08-30 |
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