JPH069915B2 - 多層構造物 - Google Patents

多層構造物

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JPH069915B2
JPH069915B2 JP8252585A JP8252585A JPH069915B2 JP H069915 B2 JPH069915 B2 JP H069915B2 JP 8252585 A JP8252585 A JP 8252585A JP 8252585 A JP8252585 A JP 8252585A JP H069915 B2 JPH069915 B2 JP H069915B2
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幸一郎 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐ガス透過性、層間接着性、機械的強度に優れ
た多層構造物に関する。更に詳しくはスチレン系樹脂/
オレフイン・酢酸ビニル共重該鹸化物系共押出多層構造
物に関する。
〔従来の技術〕
エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物に代表されるオレ
フイン・酢酸ビニル供重合体鹸化物(以下EVOHと略すこ
とがある)はガスバリヤー性、耐油性、機械的強度等に
優れている反面水分透過性が大きいので、水分を含む食
品包装用フイルムや中空容器等には単一では使用出来な
い欠点を有している。この欠点を改良する方法として、
耐水性に優れたスチレン系樹脂(以下PSと略すことがあ
る)やポリオレフイン系樹脂を積層することが提案され
ているが、該樹脂は極性基を有しない為、直接EVOHと積
層しても層間接着力が非常に低く、実用に耐えないのが
現状であつた。
そこで、かかる欠点を改良する方法として種々の方法、
例えばエチレン・酢酸ビニル共重合体(以下EVAと略す
ことがある)と粘着付与剤との組成物を用いる方法(特
公昭59-44223号公報、特開昭53−147733号公報、特開昭
54-10384号公報等)、あるいは変性ポリオレフインにEV
A及び脂肪族系石油樹脂を配合してなるポリオレフイン
組成物(特開昭53−127546号公報)が提案されている。
しかしながら特公昭59−44223号公報等が具体的に開示
されているロジン、エステルガム、シクロペンタジエン
樹脂、テルペン樹脂またはβ−ピネン樹脂等の粘着付与
剤あるいは特開昭53−127546号公報に開示された脂肪族
系石油樹脂とEVAとの組成物からなる接着剤はいずれもP
SとEVOHとの接着力の改良効果、色相、耐候性が充分で
ない。
又、オレフイン系ポリマーに対して脂環族又は芳香族の
高分子低重合物を添加たした組成物をPSやEVOHと共押出
することが提案されている(特公昭50-50052号公報)
が、かかる方法においても接着力の改良効果が不十分で
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる状況に鑑み、本発明者らは耐ガス透過性、層間接
着性、機械的強度等に優れたスチレン系樹脂/オレフイ
ン・酢酸ビニル共重合体鹸化物系多層構造物を得るべく
検討した結果、既に本出願人によつて提案している変性
エチレン・α−オレフイン共重合ゴムと粘着付与剤とか
らなるホツトメルト型粘着剤組成物(特開昭56-109269
号公報)を中間層に用いることにより、上記目的が達成
できることが分かり、本発明を完成するに至つた。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、 (a) スチレン系樹脂(A)層 (b) 中間層として、不飽和カルボン酸またはその誘導
体のグラフト量:0.001ないし10重量%、メルトフロー
レート:0.1ないし50 g/10min、密度:0.850ないし0.900 g/cm3、エチレン含有量:30ない95モル%及びX線に
よる結晶化度:40%以下の一部もしくは全部がグラフト
変性されたグラフト変性エチレン・α−オレフインラン
ダム共重合体(B):99ないし50重量%、及び粘着付与
材(D):1ないし50重量%とからなる組成物(F)
層、及び (c) オレフイン・酢酸ビニル共重合体鹸化物(C)層 とから構成されることを特徴とする耐ガス透過性、層間
接着性、機械的強度に優れた多層構造物を提供するもの
である。
〔作用〕
本発明の多層構造物を構成するスチレン系樹脂(A)は
スチレンの単独重合体、スチレンとアクリロニトリル、
メチルメタアイクリレート等の共重合体あるいはそれら
のゴム変性物のスチレンを主体とした樹脂であり、一般
にポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン(ゴム配合ポリ
スチレン)、AS樹脂(SAN)、ABS等と呼称されている熱
可塑性樹脂である。スチレン系樹脂(A)は、通常メル
トフローレート(MFR2:ASTM D 1238、L)が0.1な
いし50g/10min、好ましくは1ないし20g/10minの範
囲のものである。MFR2が上記範囲外のものはいずれにし
ても成形性に劣る傾向にある。
本発明の多層構造物の中間層を構成する組成物(F)の
成分の一つであるグラフト変性エチレン・α−オレフイ
ンランダム共重合体(以下変性ランダム共重合体と略す
ことがある)(B)とは、不飽和カルボン酸またはその
誘導体のグラフト量が0.01ないし10重量%、好ましくは
0.1ないし5重量%、メルトフローレート(MFR2:AS
TM D 1238,L)が0.1ないし50g/10min、好ましくは
0.2ないし20g/10min、密度が0.850ないし0.900g
/cm3、好ましくは0.850ないし 0.895g/cm3、エチレン含有量が30ないし95モル%、好
ましくは40ないし92モル%及びX線による結晶化度が40
%以下、好ましくは30%以下の一部もしくは全部がグラ
フト変性されたグラフト変性エチレン・α−オレフイン
ランダム共重合体(B)である。
不飽和カルボン酸またはその誘導体のグラフト量が0.01
重量%未満では、EVOH(C)との接着性が改良されず、
一方10重量%を越えるものは一部架橋を起こし粘着付与
剤(C)との分散性が低下し、やはりEVOH(C)との接
着性が低下する。
MFR2が上記範囲以外のものはいずれにしても溶融粘度が
高過ぎるため成形性、接着強度に劣る。密度が0.900g
/cm3を越えるものはPS(A)との接着強度が劣る。ま
たX線による結晶化度が40%を越えるものはPS(A)と
の接着強度が劣る。
本発明の変性ランダム共重合体(B)を構成するα−オ
レフインとは、通常炭素数2〜20のα−オレフイン、具
体的には例えばプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
セン、1−テトラデセン、1−オクタデセン等であり、
それぞれ単独あるいは二種以上の混合物からなる。
本発明の変性ランダム共重合体(B)は前述の如く、低
結晶性もしくは非晶性の変性ポリオレフインであり、低
結晶性の共重合体はその融点(ASTM D3418)が通常100
℃以下である。
本発明に用いる変性ランダム共重合体(B)の基体とな
るエチレン・α−オレフインランダム共重合体(E)
は、通常MFR2が0.1ないし50g/min、密度が0.85
0ないし0.900g/cm3エチレン含有量が30ないし95モル
%及びX線による結晶化度が40%以下、のエチレンとα
−オレフインとのランダム共重合体である。
前記エチレン・α−オレフインランダム共重合体(E)
にグラフトする不飽和カルボン酸またはその誘導体とし
ては、アクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラヒ
ドロフタル酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、ナジック酸 (エンドス−ビシク
ロ〔2,2,1〕ヘプト−5−エン−2,3-ジカルボン酸)な
どの不飽和カルボン酸、またはその誘導体、例えば酸ハ
ライド、アミド、イミド、無水物、エステルなどが挙げ
られ、具体的には、塩化マレニル、マレイミド、無水マ
レイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モノメチル、
マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエートなどが例示
される。これらの中では、不飽和ジカルボン酸またはそ
の酸無水物が好適であり、とくにマレイン酸、ナジック
またはこれらの酸無水物が好適である。
該不飽和カルボン酸またはその誘導体から選ばれるグラ
フトモノマーを前記ランダム共重合体(E)にグラフト
共重合して変性物を製造するには、従来公知の種々の方
法を採用することができる。たとえば、ランダム共重合
体(E)を溶融させグラフトモノマーを添加してグラフ
ト共重合させる方法あるいは溶媒に溶解させグラフトモ
ノマーを添加してグラフト共重合させる方法がある。い
ずれの場合にも、前記グラフトモノマーを効率よくグラ
フト共重合させるためには、ラジカル開始剤の存在下に
反応を実施することが好ましい。グラフト反応は通常60
ないし350℃の温度で行われる。ラジカル開始剤の使用
割合はランダム共重合体(E)100重量部に対して通常
0.001ないし1重量部の範囲である。ラジカル開始剤と
しては有機ペルオキシド、有機ペルエステル、例えばベ
ンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシ
ド、ジクミルペロオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキ
シド、2,5-ジメチル-2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエー
ト)ヘキシン−3、1,4-ビス(tert−ブチルペルオキシ
イソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、te
rt−ブチルペルアセテート、2,5-ジメチル-2,5−ジ(te
rt−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5-ジメチル−
2,5-ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブ
チルペルベンゾエート、tert−ブチルペルフエニルアセ
テート、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチ
ルペル-sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレー
ト、クミルペルピバレートおよびtert−ブチルペルジエ
チルアセテート、その他アゾ化合物、例えばアゾビスイ
ソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートがあ
る。これらのうちではジクミルペルオキシド、ジ−te
rt−ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5−ジ(te
rt−ブチルペルオキシ)ヘキシン、−3、2,5-ジメチル
-2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,4-ビ
ス(tert−ブチルペルオキシイソピロピル)ベンゼンな
どのジアルキルペルオキシドが好ましい。
本発明に用いるグラフト変性エチレン・α−オレフイン
ランダム共重合体(B)は前記エチレンα−オレフイン
ランダム共重合体(E)により一部が希釈されてよい
が、その場合は不飽和カルボン酸等のグラフト量は全体
で前記範囲内である必要がある。本発明の多層構造物の
中間層を構成する組成物(F)の他の成分である粘着付
与剤(D)とは、固体の非晶性ポリマーであり、通常粘
着付与樹脂として粘着テープ、塗料、およびホツトメル
ト接着剤用分野に用いられており、重合されるモノマー
源の違いにより次の様な樹脂な列挙することができる。
例えば、石油、ナフサ等の分解によつて得られるC
分、C留分、これらの混合物あるいはこれらの任意の
留分、例えばC留分中のイソプレンおよび1,3-ペンタ
ジエンなどを主原料とする脂肪族系炭化水素樹脂、石
油、ナフサ等の分解によつて得られるC留分中のスチ
レン誘導体およびインデン類を主原料とする芳香族系炭
化水素樹脂、C・C留分の任意の留分とC留分を
共重合した脂肪族・芳香族共重合体炭化水素樹脂、芳香
族系炭化水素樹脂を水素添化した樹環族系炭化水素樹
脂、脂肪族,脂環族及び芳香族を含む構造をもつ合成テ
ルペン系炭化水素樹脂、テレピン油中のα,β−ピネン
を原料とするテルペン系炭化水素樹脂、コールタール系
ナフサ中のインデンおよびスチレン類を原料とするクマ
ロインデン系炭化水素樹脂、低分子量スチレン系樹脂お
よびロジン系炭化水素樹脂などである。
これら粘着付与剤(D)の中でも脂肪族系炭化水素樹脂
及び芳香族系炭化水素樹脂を水素添加した脂環族系炭化
水素樹脂がエチレン・α−オレフインランダム共重合体
との分散性が良いので好ましく、更には軟化点(環球
法)が105ないし150℃、好ましくは110ないし140℃及び
芳香族核への水素添加率が80%以上、好ましくは85%以
上の脂環族系炭化水素が特に好ましい。
本発明の多層構造物の中間層を構成する組成物(F)は
前記グラフト変性エチレン・α−オレフインランダム共
重合体(B):99ないし50重量%、好ましくは95ないし
70重量%及び前記粘着付与剤(D):1ないし50重量
%、好ましくは5ないし30重量%とから構成される。変
性ランダム共重合体(B)が50重量%未満では、組成物
の流動性が高過ぎ、成形性が困難であり、接着性が低下
する。粘着付与剤(D)が1重量%未満ではPSに対する
接着性が低下する。
前記の組成物(F)を得るには、前記変性ランダム共重
合体(B)及び粘着付与剤(D)を前記範囲で種々公知
の方法、例えばヘンシエルミキサー、V-ブレンダー、リ
ボンブレンダー、タンブラブレンダー等で混合する方
法、あるいは混合後、一軸押出機、二軸押出機、ニーダ
ー、バンバリーミキサー等で溶融混練後、造粒あるいは
粉砕する方法を採用すればよい。
又、前記組成物(F)には前記成分に加えて、耐熱安定
剤、耐候安定剤、帯電防止剤、顔料、染料、発錆防止剤
等を本発明の目的を損わない範囲で配合しておいてもよ
い。
本発明の多層鋼造物を構成するオレフイン・酢酸ビニル
共重合体鹸化物(EVOH)(C)としては、オレフイン含有
量が15ないし60モル%、好ましくは25ないし50モル%
のオレフイン・酢酸ビニル共重合体をその鹸化度が50%
以上、好ましくは90%以上になるように鹸化したものが
挙げられる。オレフイン含有量が15モル%未満のものは
熱分解し易く、溶融成形が困難で、又延伸性にもも劣
り、かつ吸水し膨潤し易く耐水性が劣る。
一方、オレフイン含有量が60モル%を越えると耐ガス透
過性に劣る、又、鹸化度が50%未満のものも耐ガス透過
性に劣る。共重合されるオレフインとしては具体的に
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキサ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デ
セン、1−テトラデセン、1−オクタデセンが例示で
き、中でも機械的強度、成形性の点からエチレンとの共
重合体が好ましい。
本発明のスチレン系樹脂(A)層/グラフト変性エチレ
ン・α−オレフインランダム共重合体(B)及び粘着付
与剤(D)との組成物(F)層/オレフイン・酢酸ビニ
ル共重合体鹸化物(C)層とからなる多層構造物は、多
層構造物がフイルム状もしくはシート状のものであれ
ば、PS(A)、組成物(F)及びEVOH(C)をそれぞれ
別個の押出機で溶融後三層構造のダイに供給し、組成物
(F)を中間層として共押出し成形する方法、予めPS
(A)層及びEVOH(C)層を成形し、PS(A)層及びEV
OH(C)層との間に組成物(F)を溶融押出する、所謂
サンドイツチラミネート法等が挙げられる。また多層構
造物が瓶、樽、パイプ、チユーブ状のものであれば共押
出し成形する方法により得られる。これらの中では層間
接着力の点で、共押出し成形法を用いることが好まし
い。
本発明の多層構造物の各層の厚さは、用途に応じて適宜
決定され得るが、通常フルム、シートの場合、PS(A)
層が0.02〜5mm、組成物(F)層が0.01〜1mm、EVOH
(D)層が0.01〜1mmの範囲にあることが好ましい。
本発明の多層構造物に、更に、ポリオレフイン層を追加
した多層構造物としてもよい。例えば、PS/組成物層/
EVOH/組成物層/LDPE、PS/組成物層/EVOH/組成物層
/L-LDPE、PS/組成物層/EVOH/組成物層/PP、などが
例示される。
又、本発明の多層構造物はその用途、例えば食品用、医
薬品の包装材の場合はPS(A)層の特徴で耐水性を活か
して、PS/組成物層/EVOH/組成物層/PSの3種5層の
多層構造物等適宜構成を変えて用いてよい。
〔発明の効果〕
本発明の多層構造物は、スチレン系樹脂の特徴である防
湿性、圧空成形性およびEVOHの特徴であるガス透過性を
有しているので、耐ガス透過性、防湿性に優れた食品
用、医薬用等のフイルム包装材、圧空成形カツプ、中空
瓶になどに好適に用いることができる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本
発明はその要旨を越えない限りこれらの例に何ら制約さ
れるものではない。
実 施 例 1〜3、比 較 例 1,2 無水マレイン酸グラフトエチレン・プロピレンランダム
共重合体(MAH-EPR-1;MFR2 0.5g/10min、無水マレ
イン酸グラフト率0.5g/100gポリマー、エチレン含
有量80モル%、密度0.865g/cm3、結晶化度4%)と脂
環族系水添石油樹脂(商品名 アルコンP125、軟化点12
5℃、臭素価2、荒川化学(株)製)を表1の割合でタ
ンブラーで混合し、200℃に設定した40mmφ一軸押出機
(ダルメージスクリユー)で混練造粒し、接着性樹脂組
成物を得た。
続いて、ハイインパクトポリスチレン(商品名トーポレ
ツクスHI830-05三井東圧化学(株)製)、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体(MFR21.3g/10min、密度
1.19g/cm3、エチレン含有量32mol%、商品名クラレエ
バールEP-F(株)クラレ製)および上記接着性樹脂組成
物を用いて、下記条件で3層水冷インフレフイルムを成
形した。
フイルム層構成:ポリスチレン(外)/接着性樹脂組成
物(中)/エチレン・ビニルアルコール共重合体(内)
=100/20/20μ 押出機 :40mmφ押出機210℃(外層用) 40mmφ押出機210℃(中間層用) 40mmφ押出機210℃(内層用) 成形速度:15m/min 得られた3層フイルムのポリスチレン層と接着性樹脂組
成物層の界面接着力(Fpsg/15mm幅)およびエチレン
・ビニルアルコール共重合体層と接着性樹脂組成物層の
界面接着力(FEVOH g/15mm幅)を剥離速度300mm/min
でT型剥離し、求めた。結果を表1に示す。
実 施 例4 実施例1で用いたMAH-EPR-1の代わりに、無水マレイン
酸グラフトエチレン・プロピレンランダム共重合体(MA
H-EPR-2;MFR23.1g/10min、無水マレイン酸グラフト率
0.1g/100gポリマー、エチレン含有量80モル%、密度
0.865g/cm3、結晶化度4%)を用い表1に示す割合で
使用する他は実施例1と同様に行つた。結果を表1に示
す。
実 施 例 5 実施例1で用いたMAH-EPR-1の代わりに無水マレイン酸
グラフトエチレン・1−ブテン共重合体(MAH-ERR-1;M
FR22.1g/10min、無水マレイン酸グラフト率0.5g
/100gポリマー、エチレン含有量90モル%、密度0.885
g/cm3、結晶化度16%)を用い表1に示す割合で使用
する他は実施例1と同様に行つた。結果を表1に示す。
実 施 例 6 実施例2で用いたアルコンp125の代りに脂環族系水添石
油樹脂(商品名 アルコンp135、軟化点135℃、臭素化
2、荒川化学(株)製)を用いる他は実施例2と同様に
行つた。結果を表2に示す。
実 施 例 7 実施例2で用いたアルコンp125の代りに、脂環族系水添
石油樹脂(商品名 アルコンp90、軟化点90℃、臭素化
2、荒川化学(株)製)を用いる他実施例2と同様に行
つた。結果を表2に示す。
比 較 例 3 実施例1で用いたMAH-EPR-1の代りに、エチレン・プロ
ピレンランダム共重合体(EPR-1;MFR2 1.1g/1
0min、エチレン含有量80モル%密度0.865g/cm3結晶
化度4%)を用い表1に示す割合で使用する他は実施例
1と同様に行なつた結果を表2に示す。
比 較 例 4 無水マレイン酸グラフトL-LDPE(無水マレイン酸グラフ
ト率0.3g/100gポリマー、1−ブテン含有量3.2
モル%、MFR22.1g/10min、密度0.93g/cm3結晶化
度54%)と実施例1で用いたアルコンP125を表1の割
合で使用する他は実施例1と同様に行つた。結果を表2
示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) スチレン系樹脂(A)層 (b) 中間層として、不飽和カルボン酸またはその誘導
    体のグラフト量:0.001ないし10重量%、メルトフロー
    レート:0.1ないし50g/10min、密度:0.850ないし
    0.900g/cm3、エチレン含有量:30ないし95モル%及び
    X線による結晶化度:40%以下の一部もしくは全部がグ
    ラフト変性されたグラフト変性エチレン・α−オレフイ
    ンランダム供重合体(B):99ないし50重量%及び粘着
    付与剤(D):1ないし50重量%とからなる組成物
    (F)層、及び (c) オレフイン・酢酸ビニル共重合体鹸化物(C)層 とから構成されることを特徴とする多層構造物。
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