JPH069908U - 板 材 - Google Patents

板 材

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JPH069908U
JPH069908U JP5558192U JP5558192U JPH069908U JP H069908 U JPH069908 U JP H069908U JP 5558192 U JP5558192 U JP 5558192U JP 5558192 U JP5558192 U JP 5558192U JP H069908 U JPH069908 U JP H069908U
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富泰 本多
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中比重繊維板を基材としながら、強度及び寸
法安定性等の諸物性を更に向上させる。 【構成】 全体比重が0.4〜0.8の中比重でありな
がら、表裏部及び内部に各々比重0.8〜1.4の硬質
層1、2、3を有する中比重繊維板を用いて板材を構成
する。内部硬質層3は表裏部硬質層1、2よりも層厚に
形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、壁面材、床材、建具部材、造作部材、家具部材等広範な用途に使用 される中比重繊維板からなる板材に関する。
【0002】
【従来の技術】
中比重繊維板は、比重が0.4〜0.8であって比較的軽量でありながら、強 度特性に優れ、また加工性も良好であることから、必要に応じて表面に任意化粧 を施して、壁面材、床材、建具部材、造作部材、家具部材等の各種用途に広範に 使用されている。
【0003】 中比重繊維板は、例えば乾式法によるときは、木材を解繊して得られる木質繊 維に接着剤を塗布し、これをフォーミング、仮圧締して繊維マットとし、この繊 維マットを一定寸法に裁断して定尺マットとした後、加熱圧締することによって 得られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
中比重繊維板は上記のように概ね満足すべき総合性能を有するものではあるが 、その軽量性を保持しながら、更に諸物性を向上させることが望まれている。
【0005】 例えば、表面から大きな荷重が作用するような用途に用いられる場合には、曲 げ強度を更に増大させて、荷重に対するたわみ変化量を極小化することが望まれ る。
【0006】 また、中比重繊維板は比較的軟質であるために、含水率変化による膨張収縮が 生じやすい欠点があるため、これを抑制してより寸法安定性を向上させることが 望まれる。
【0007】 一般にハードボードと呼ばれる硬質繊維板は広く工業的に生産されており、0 .8以上の比重を有する高比重繊維板であって、曲げ強度や寸法安定性にも優れ ているが、軽量性が損なわれ、作業性、取扱性に問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、中比重繊維板を基材とした板材でありながら、その物性を強 化し、広範囲な用途に好適に用いられる新規な板材を提供することを目的とする 。
【0009】 即ち、本考案による板材は、表裏部及び内部に少なくとも1層の比重の高い硬 質層を有する中比重繊維板よりなることを特徴とする。
【0010】 本考案の板材は中比重繊維板よりなるから、その全体比重は0.4〜0.8で あるが、表裏部及び内部に少なくとも一層、他部よりも高比重の硬質層、好まし くは0.8〜1.4の比重を有する硬質層が配される。
【0011】 内部の硬質層は表裏部の硬質層よりも層厚を大きくすることが好ましい。
【0012】 内部の硬質層は必要に応じて複数層設けることができる。
【0013】 板材の表面には必要に応じて合成樹脂等による非透水層を形成することができ る。
【0014】
【作用】
比重0.4〜0.8の中比重繊維板よりなる板材であるため、軽量であって、 作業性・取扱性に優れる。
【0015】 表裏部及び内部に比重0.8〜1.4の硬質層によって板材が強化され、寸法 安定性が向上される。
【0016】
【実施例】
図1は本考案の一実施例による板材の構成を示し、表部硬質層1、裏部硬質層 2、及び単一の内部硬質層3の各硬質層を有する中比重繊維板よりなる。表裏部 の硬質層1、2は図示のように板材の表裏面に露出させることができる。
【0017】 中比重繊維板の全体比重は0.4〜0.8であるが、各硬質層は比重0.8〜 1.4を有する。
【0018】 このように、中比重繊維板において、比重が高く、引張り強度及び圧縮強度が 優れた硬質層が板材の表裏部及び内部に形成されるため、軽量でありながら、曲 げ強度が大きく、荷重に対するたわみ変化量の少ないものとなる。
【0019】 各硬質層の層厚は一般に0.3〜5mmであるが、内部硬質層3の層厚を表裏 部硬質層1、2よりも大きくすることにより、板材の強度物性が一層向上される 。
【0020】 高比重で非透水性である硬質層が表裏部に形成されることで、表裏面からの水 分吸収が実質的に防止される。しかも、内部硬質層が鉄筋のごとく働くことによ り、含水率変化に伴う膨張収縮の発生が抑制される。これらにより、極めて優れ た寸法安定性を有する板材が得られる。
【0021】 このような構成を有する板材は次のようにして製造することができる。
【0022】 すなわち、一般に中比重繊維板は、例えば乾式法による木質繊維板の製造工程 において、解繊され接着剤等を添加、乾燥された木質繊維を、フォーミング装置 によりスクリーンコンベア上に堆積し、仮圧締して木質繊維マットを得、次いで 、一定寸法に裁断して定尺木質繊維マットとした後、これを加熱圧締することに よって得られるものであるが、上記製造工程において、木質繊維に対する接着剤 の添加量を多くし、或いは木質繊維の含水率を高くすれば、表裏の硬質層の層厚 がより大きく形成される。また、定尺木質繊維マットの上面又は下面に水を塗布 し、或いは不織布、紙、布等の保水性のあるシート状物に含水させたものを該木 質繊維マットの上面又は下面に載置し、この状態で加熱すると、表裏部の含水率 が高められた状態で加熱圧締されることとなるため、硬質層の層厚が増大する。 このようにして、表裏に所定層厚の硬質層を有する中比重繊維板が得られる。
【0023】 得られた中比重繊維板は、加熱圧締時の接着剤のプレキュアによる低比重薄表 層が形成されるため、必要に応じてサンディングを施して該低比重薄表層を除去 し、硬質層を表裏面に露出させる。
【0024】 このようにして得られた中比重繊維板を接着剤を介して2枚重ね、圧締接着す ることにより、表裏部及び内部に各々硬質層を有する中比重繊維板が得られ、図 1に示すような本考案による板材が得られる。
【0025】 上記方法によって得られる板材において、内部硬質層は、積層した上方の中比 重繊維板の裏部硬質層と下方の中比重繊維板の表部硬質層とが複合されたものと して形成されるので、板材の表裏部硬質層よりも必然的に層厚が大きくなり、強 度的に好ましいものが得られる。
【0026】 内部硬質層3は必要に応じて複数層形成することができる。図2は内部硬質層 を3層に形成した構成例を示す。
【0027】 複数層の内部硬質層3を有する板材は、前記した方法により製造された表裏に 硬質層を有する中比重繊維板を複数枚、図2の実施例においては4枚用い、これ らを積層圧締接着することによって製造可能である。
【0028】
【考案の効果】
中比重繊維板の表裏部及び内部に各々比重の高い硬質層が配されているので、 軽量でありながら、寸法安定性及び強度特性に優れた板材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による板材を示す断面図であ
る。
【図2】本考案の別の実施例による板材を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 表部硬質層 2 裏部硬質層 3 内部硬質層

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏部及び内部に少なくとも1層の比
    重の高い硬質層を有する中比重繊維板よりなることを特
    徴とする板材。
  2. 【請求項2】 内部の硬質層が表裏部の硬質層よりも
    層厚に形成されることを特徴とする請求項1の板材。
  3. 【請求項3】 中比重繊維板の全体比重が0.4〜
    0.8であって、表裏部及び内部の各硬質層の比重が
    0.8〜1.4であることを特徴とする請求項1の板
    材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50106729U (ja) * 1974-02-09 1975-09-02

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6114577A (ja) * 1984-06-30 1986-01-22 Eiko Shioda 陰イオン発生量を指示するようになしたる陰イオン発生器

Patent Citations (1)

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JPS6114577A (ja) * 1984-06-30 1986-01-22 Eiko Shioda 陰イオン発生量を指示するようになしたる陰イオン発生器

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JPS50106729U (ja) * 1974-02-09 1975-09-02

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