JPH0698992B2 - 電子部品チップ収納カセット - Google Patents

電子部品チップ収納カセット

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JPH0698992B2
JPH0698992B2 JP61218686A JP21868686A JPH0698992B2 JP H0698992 B2 JPH0698992 B2 JP H0698992B2 JP 61218686 A JP61218686 A JP 61218686A JP 21868686 A JP21868686 A JP 21868686A JP H0698992 B2 JPH0698992 B2 JP H0698992B2
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勝巳 山口
等 田辺
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電子部品チップの包装および輸送に適した
形態だけでなく、電子部品チップをプリント基板等へマ
ウントするチップマウント機への供給に適した形態をも
与える、電子部品チップ収納カセットに関するものであ
る。
[従来の技術] 第12図ないし第14図には、それぞれ、現在用いられてい
る電子部品チップの典型的な形状が示されている。
第12図に示す電子部品チップは、直方体状をなしてお
り、その両端部に電極E,Eが形成されている。第13図の
電子部品チップは、円柱状であり、その両端部に電極E,
Eが形成されている。第14図の電子部品チップは、円板
状であり、その相対向する主表面上に電極E,E(下方に
向く主表面上の電極は図示されない。)が形成されてい
る。
このような電子部品チップは、それぞれ、互いに直交す
る、縦方向寸法A、横方向寸法Bおよび厚さ方向寸法C
を有している。それぞれの電子部品チップにおいて、厚
さ方向寸法Cが3つの寸法A,B,Cのうち最小の寸法とな
っている。なお、第13図の電子部品チップにおいては、
厚さ方向寸法Cと横方向寸法Bとは互いに等しいのが一
般的であるが、これら寸法が異ならされている場合もあ
る。また、第14図の電子部品チップにおいては、縦方向
寸法Aと横方向寸法Bとは、互いに等しいものが一般的
であるが、異ならされている場合もある。
また、特に第12図に示した直方体状の電子部品チップに
あっては、マウント時において、その表裏を区別しなけ
ればならない場合がある。たとえば、抵抗チップの場合
などは、抵抗膜およびそれを覆う保護膜が形成された面
を回路基板に対して上方に向けた状態でマウントするの
が通常である。また、電子部品チップの特性等を一方の
面に表示する場合、このような表示がマウント後におい
ても見えるようにするため、電子部品チップは、回路基
板に対して、表示面が上方へ向くようにマウントするの
が通常である。
電子部品チップの包装形態としては、従来、テーピン
グ、マガジン、袋詰め、等の方式があり、そのうち、現
在は、テーピング方式が、マウント時における自動化の
信頼性が高いため、主流を占めている。
第15図は、テーピング方式による電子部品チップの包装
形態の一例を示している。この方式においては、たとえ
ばリール1上にロール状に巻かれた収納テープ2を備
え、当該収納テープ2には、その長さ方向に分布して複
数個のキャビティが形成され、各キャビティに電子部品
チップが1個ずつ収納されている。この図面に示したテ
ーピング方式では、収納テープ2は、一部拡大した断面
で示すように、たとえば厚紙からなるベーステープ3と
その両面に貼り付けられるカバーテープ4,4とからなる
サンドイッチ構造を有している。ベーステープ3には、
その厚み方向を貫通する孔をもってキャビティ5が形成
されており、そこに、たとえば第12図に示すような角形
の電子部品チップ6が収納されている。
上述したテーピング方式によれば、そのままの形態で、
チップマウント機への適用も可能である。すなわち、い
ずれか一方のカバーテープ4をベーステープ3から剥が
して、キャビティ5を開けば、その中の電子部品チップ
6を取出すことができ、このような作業を、収納テープ
2を長さ方向に送りながら連続的に実施することができ
る。
なお、前述したように、マウント時における電子部品チ
ップの表裏を選ぶ必要がある場合には、そのような表裏
を定めた状態で電子部品チップ6はキャビティ5内に収
納されている。
マガジン方式においては、複数個の電子部品チップが整
列された状態で、マガジン内に収納される。そして、こ
のマガジン方式は、また、チップマウント機へそのまま
適用することができる。
袋詰め方式は、最も安価な包装形態であり、適当な袋
に、電子部品チップを単にばらの状態で包装するのみで
ある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上述した3つの包装形態には、いずれ
も、解決されるべき問題点があった。
まず、テーピング方式では、第15図に示すように、リー
ル1、ベーステープ3およびカバーテープ4,4といっ
た、電子部品チップ6以外の副材料のコストが高くつく
という欠点があった。また、輸送コストにおいても、上
述したような副材料にかかわるコストが加算されるた
め、電子部品チップ1個あたりの輸送コストを高くして
しまうという欠点もあった。また、キャビティ5内への
電子部品チップ6の装填は、通常、1個ずつ行なわれる
ため、所定個数の電子部品チップの装填を終えるのに、
比較的長時間を必要とする欠点もあった。また、電子部
品チップをテーピングするための設備が比較的複雑な機
構を必要とし、そのため設備コストが高くつくという欠
点もあった。さらに、需要者側におけるチップマウント
工程では、通常、複数個のリール1を横方向に並べ、か
つそれらから引出された収納テープ2を平面的に処理す
るので、チップマウント設備の占有床面積を大きく必要
とするという欠点もあった。
次に、マガジン方式では、チップマウント設備における
占有床面積がそれほど必要でなく、輸送コストも比較的
安価であるという利点を有するものの、マガジンや、電
子部品チップの脱落を防止するためのストッパ、といっ
た副材料のコストが高くつくとともに、テーピング方式
と同様、マガジン化するための設備が高くつき、かつ時
間を長く必要とする欠点があった。また、マガジン方式
においては、致命的な欠点として、1個のマガジンに収
納され得る電子部品チップの数が他の方式に比べて少な
いということがある。
次に、袋詰め方式では、包装に要する副材料、設備等の
コストが低く、作業時間の短縮も図れ、電子部品チップ
1個あたりの輸送コストも低いという利点を有するもの
の、チップマウント工程においては、パーツフィーダを
用いなければならず、このようなパーツフィーダを複数
個並べた場合、大きな床面積を必要とする欠点があっ
た。特に、パーツフィーダにおける貯留容器は、通常、
円形であるため、それらを詰めて配置したとしても、大
きな床面積を占有してしまう。
さらに、最近の傾向として、電子部品チップが極めて小
形化されつつあり、このような超小形の電子部品チップ
は、袋詰め方式であればともかく、テーピング方式やマ
ガジン方式に対しては、これを適用することすら困難に
なりつつある。
そこで、この発明は、上述した従来の包装形態の問題点
を解消し得る、電子部品チップの新規な包装形態を提供
しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] この発明によれば、上述した問題点を解決するため、次
のような構成を備える、電子部品チップ収納カセットが
提供される。
すなわち、この発明にかかる電子部品チップ収納カセッ
トは、複数個の電子部品チップと、前記複数個の電子部
品チップを収納する収納空間を内部に備えるとともに前
記電子部品チップを排出するための排出口が前記収納空
間に連通して形成された、ケースと、前記排出口を閉じ
る開閉可能な蓋とを備える。
さらに、上述した電子部品チップと収納空間と排出口と
の間の寸法関係において次のような配慮が払われる。す
なわち、電子部品チップは、互いに直交する縦、横およ
び厚さ方向寸法によって規定される3次元空間を占める
ものであり、かつ排出口の断面形状は、互いに直交する
縦および横方向寸法によって規定され、排出口の縦およ
び横方向寸法のうちのより小さい方の寸法は、電子部品
チップの前記3つの寸法のうちの最小の寸法のみの受け
入れを許容するように選ばれていて、さらに、収納空間
は、排出口の前記より小さい方の寸法と同じ厚さ寸法を
有する。
[発明の効果] この発明による電子部品チップ収納カセットは、電子部
品製造業者が電子部品チップを出荷する際の包装形態と
して適している。すなわち、ケース内の収納空間に電子
部品チップを装填する作業は、多数の電子部品チップに
ついて同時に行なうことができ、能率的である。このと
き、ケースの収納空間内に電子部品チップを実質的にラ
ンダムな姿勢で収納することができるので、テーピング
方式やマガジン方式のように、電子部品チップを一定の
方向に向けながら装填するといった手間や、特にテーピ
ング方式の場合のように、電子部品チップを1個ずつ装
填するといった手間が不要で、また、そのための高価な
設備も必要でない。また、1個のケースに対して、多数
の電子部品チップを収納することができるので、電子部
品チップ1個あたりの包装に要するコストが、テーピン
グ方式やマガジン方式に比べて安くなり、また、同様の
理由で、輸送コストの低減を図ることができる。
また、この発明にかかる電子部品チップ収納カセット
は、ケース内に電子部品チップを実質的にランダムに収
納すればよいだけであるので、取扱いの困難な特に小形
の電子部品チップを収納するのに有利である。
また、電子部品チップ収納カセットのケースは、その内
部の収納空間に収納された電子部品チップを、機械的衝
撃や周囲の環境から保護する機能も果たすことになる。
他方、この発明にかかる電子部品チップ収納カセットに
収納された電子部品チップの需要者側においては、当該
カセットを、そのままチップマウント機に装着して、複
数個の電子部品チップをチップマウント工程に供給し得
る状態とすることができる。すなわち、カセットをチッ
プマウント機に装着した後、蓋を開放すれば、収納空間
内にある複数個の電子部品チップは排出口から順次チッ
プマウント機に供給される。なお、1個のカセット内に
収納されている一定の種類の電子部品チップは、最終的
なマウント段階までの間に、一定の方向に1列に配列さ
れなければならないが、電子部品チップの縦、横および
厚さ方向の寸法のうち、最小の寸法の方向については、
収納空間内においてすでに整列され、この整列状態が維
持されたまま、排出口から排出される。なぜなら、排出
口の縦および横方向寸法のうちのより小さい方の寸法
は、電子部品チップの前記3つの寸法のうちの最小の寸
法のみの受け入れを許容するように選ばれ、収納空間の
厚さ方向寸法は、排出口の前記より小さい方の寸法と等
しくされているからである。したがって、その後におい
て、チップマウント機側で、複数個の電子部品チップを
一定の方向に1列に配列することが容易である。
また、この発明にかかるカセットは、チップマウント機
において、内部に収納されている電子部品チップの排出
を終えたとき、新たなカセットと容易に交換することが
できるので、チップマウント機を連続的に稼動させるこ
とができる。他方、電子部品チップの排出を終えたカセ
ットのケースは、再び電子部品チップを収納し、蓋で排
出口を閉じた状態とすることにより、再使用することが
できる。
また、この発明にかかるカセットのケースの厚さ方向寸
法は、それほど大きく必要としないので、このような厚
さ方向寸法が横方向に向くように多数のカセットを並べ
てチップマウント工程を実施したとしても、それほど大
きな床面積を占有することはない。
[実施例] この発明の一実施例の電子部品チップ収納カセット101
が、チップマウント機側のカセット保持台102ととも
に、第1図に斜視図で示されている。
カセット101は、外観的には、たとえば直方体状をなし
ており、その側面には、好ましくはラベル103が貼り付
けられる。ラベル103には、たとえば、バーコードのよ
うな光学的に読取可能な手段、または磁気的に読取可能
な手段をもって、中に収納される電子部品チップの品
名、数量、等の情報が表示されている。なお、カセット
101は、カセット保持台102に対して、矢印104で示す方
向に挿入されるが、このような挿入動作を行なうときに
ラベル103上に表示された情報を読取ることができるよ
うに、想像線で示すような位置に、読取装置105が配置
されてもよい。
上述したカセット101のカセット保持台102への挿入を案
内しかつカセット101をカセット保持台102に位置決めす
るために、カセット101には、案内溝106が設けられ、カ
セット保持台102の対応の位置には案内溝106にスライド
可能に嵌合する案内リブ107が設けられる。
第1図に示したカセット101およびカセット保持台102の
縦断面図が、第1図に示した位置関係をもって、第2図
に示されている。
第1図および第2を参照して、カセット101は、たとえ
ば第12図に示したような角型の複数個の電子部品チップ
108と、これら電子部品チップ108を収納する収納空間10
9を内部に備えるとともに電子部品チップ108を排出する
ための排出口110が収納空間109に連通して形成された、
ケース111と、排出口110を閉じる開閉可能な蓋112とを
備えている。なお、第2図等において図示される電子部
品チップ108のように、電子部品チップを小さく図示し
なければならない図面においては、電子部品チップの電
極の図示を省略することもある。
ケース111は、たとえば、アクリル樹脂、アクリロニト
ル・ブタジエン・スチレン樹脂、スチロール樹脂、ポリ
カーボネート、等の熱可塑性樹脂から構成される。な
お、電子部品チップ108同士、またはチップ108とケース
111との摩擦により発生する静電気を防止するため、ケ
ース111には、帯電防止処理を施しておくことが好まし
い。また、ケース111は、上述した樹脂の他、金属や紙
あるいはそれらの複合物(たとえばラミネート物)など
で構成してもよい。
ケース111の収納空間109は、互いに直交する縦方向寸
法、横方向寸法および厚さ方向寸法113(第1図)によ
って規定される3次元空間を占めるものである。このよ
うな収納空間109の厚さ方向寸法113は、縦および横方向
寸法より小さい。そして、この実施例では、厚さ方向寸
法113は、電子部品チップ108の最小の寸法、すなわち第
12図における厚さ方向寸法Cのみの受け入れを許容する
ように選ばれる。通常、収納空間109の厚さ方向寸法113
は、電子部品チップ108の最小寸法である厚さ方向寸法
Cより0.2〜0.3mm程度大きく設定される。
また、ケース111の排出口110の断面における縦および横
方向寸法のうちの小さい方の寸法も、収納空間109の厚
さ方向寸法113と等しく設定されている。
収納空間109および排出口110の寸法を上述のように選ぶ
ことにより、電子部品チップ108は、その厚さ方向を収
納空間109および排出口110の厚さ方向と一致させた姿勢
に保持することができる。なお、必要に応じて、電子部
品チップ108の表裏面を区別した状態で、収納空間109内
に電子部品チップ108が収納されることもある。
蓋112は、たとえば第1図による上方へ抜き取り可能な
構成となっており、これによって排出口110が開放され
る。蓋112には、たとえば、案内リブ114が設けられ、ケ
ース111には、案内リブ114を受け入れる案内溝115が設
けられている。これによって、蓋112はケース111に対し
て位置決めされ、かつ、蓋112を抜き取る動作が案内さ
れる。
なお、複数個の電子部品チップ108を装填したカセット1
01が出荷されるときには、第1図および第2図に示した
形態において、これをさらに覆うように真空パック(図
示せず)を施すのが好ましい。
カセット101を保持するためのカセット保持台102は、第
2図に示されるように、傾けられた状態で取付けられ
る。その傾斜角116は、たとえば45度程度に選ばれる。
第3図には、カセット101をカセット保持台102に装着し
た状態の縦断面図が示されており、第4図には、第3図
の線IV-IVに沿う断面図が示されている。前述したよう
に、カセット101を、案内溝106と案内リブ107との案内
に従って、第3図に示すように、カセット保持台102に
装着してから、蓋112が抜き取られる。これによって、
上述の傾斜角116の存在のために働く重力に従って、電
子部品チップ108は、排出口110から排出される。カセッ
ト保持台102は、排出口110を介してカセット101の収納
空間109と連通する貯留空間117を備え、ここに、カセッ
ト101から排出された電子部品チップ108が一時的に貯留
される。貯留空間117の下端部に連通して、整列通路118
が設けられる。整列通路118は、第3図および第4図に
示すように、電子部品チップ108を所定の方向に向けな
がら1列に配列する機能を果たすものである。
カセット保持台102側においても、その貯留空間117およ
び整列通路118の各寸法が、電子部品チップ108の寸法と
関連して選ばれている。まず、貯留空間117および整列
通路118の各厚さ方向寸法は、第4図によく現れている
ように、カセット101の収納空間109の厚さ方向寸法113
と等しく選ばれている。また、整列通路118の高さ方向
寸法119(第1図,第2図)は、電子部品チップ108の2
番目に小さい寸法(第2最小寸法)、すなわち第12図に
おいて横方向寸法Bの受け入れを許容するが、最大寸
法、すなわち縦方向寸法Aの受け入れを許容しないよう
な寸法に選ばれる。通常、第2最小寸法すなわち横方向
寸法Bより0.2〜0.3mm程度大きく選ばれる。
なお、第2図ないし第4図において、電子部品チップ10
8が図示されているが、これらの図面に示される電子部
品チップ108の大きさは、図面作成上の理由のため、ケ
ース111の大きさとの比較の上で、実際の場合より、大
きく図示されていることを指摘しておく。実際には、1
個のケース111内の収納空間109に、たとえば5000個程度
以上の電子部品チップ108が収納され得るような寸法関
係に選ばれる。
また、第2図において、カセット保持台102にある貯留
空間117が空の状態で図示されたが、カセット101の使用
は、チップマウント機の連続稼動を主たる目的とするた
め、多くの場合、カセット保持台102の貯留空間117内の
電子部品チップ108が完全になくならないうちに、新た
なカセット101と交換されるのが通常である。なお、こ
のような電子部品チップ108の残留状態を外部から観察
できるようにするため、好ましい実施例として、ケース
111およびカセット保持台102の少なくとも一部が透明と
されることが考えられる。
さらに、第3図に示すように、蓋112を引き抜いたと
き、排出口110が全面的に開かれ、1度に複数個の電子
部品チップ108がカセット保持台102側にこぼれ落ちるよ
うに構成されたが、排出口110は、少なくとも1個ずつ
電子部品チップ108を通過させるような寸法に選ばれて
いてもよく、同じことを、蓋112の引き抜きは度合によ
り調整するようにしてもよい。
第5図は、この発明の他の実施例としての電子部品チッ
プ収納カセット101の外観を示す斜視図である。第5図
に示したカセット101は、第1図等に示したカセット101
と多くの共通要素を含んでいるので、共通の要素には同
様の参照番号を付し、重複する説明を省略する。
第5図に示したカセット101は、蓋112に特徴がある。蓋
112には、係合片120が突出して形成される。この係合片
120は、前述した第2図に示す状態から第3図に示す状
態にカセット101をカセット保持台102に装着するとき、
カセット保持台102の一部に係合して、蓋112が自動的に
開かれることを可能にする。そのため、蓋112の上端部
は、ケース111の上面から突出させる必要はない。
第6図は、この発明のさらに他の実施例で用いられるケ
ース121の好ましい構造を示す断面図である。
ケース121は、第6図に示すように、第1の板122と第2
の板123との貼り合わせ構造をもって構成される。そし
て、電子部品チップ(図示せず)のための収納空間124
は、第1および第2の板122および123の間に形成され
る。このように、2枚の板122,123によって1個のケー
ス121を構成するようにすれば、成形が容易となり、成
形コストを下げることができる。
第1および第2の板122および123を組み合わせるため
に、第1の板122には、溝125が形成され、第2の板123
には、溝125に嵌合し得るリブ126が設けられる。溝125
およびリブ126は、収納空間124に連通する排出口を形成
する部分を残して、各板122,123の周縁部に沿って延び
ている。
第6図に示したケース121を用いるとき、一方の板122ま
たは123上に複数個の電子部品チップが置かれた後で、
もう一方の板123または122を載せ、リブ126を溝125に嵌
合させて、ケース121を完成されるのが好ましい。な
お、第1の板122と第2の板123との互いの固定のために
は、たとえば、嵌着、接着、熱溶着等が用いられる。
ケース121の収納空間124の厚さ方向寸法127は、前述し
た実施例と同様、電子部品チップの最小寸法のみの受け
入れを許容するように選ぶのが好ましい。この実施例で
は、厚さ方向寸法127は、リブ126の溝125内への嵌合の
度合によって調整することができ、このような調整をよ
り確実にするため、種々の寸法のスペーサを用意してお
き、それらから選ばれたスペーサ128を溝125の底部に配
置するようにしてもよい。このように、第6図に示した
実施例によれば、第1および第2の板122および123を共
通にしながら、収納空間124の厚さ方向寸法127を変更す
ることで、異なる寸法の電子部品チップのためのケース
121を提供することができる。
第7図および第8図には、それぞれ、第1図に示した案
内溝106と案内リブ107との組合わせからなる、カセット
101のカセット保持台102に対する案内機構の他の例が示
されている。
第7図の例では、カセット101の両側面に案内溝106,106
が形成され、カセット保持台102側には、それぞれの案
内溝106,106に嵌合する案内リブ107,107が形成される。
これによって、カセット101のカセット保持台102に対す
る位置決めがより確実になる。
第8図に示す変形例は、第7図の例と逆の関係であり、
カセット101側に案内リブ129,129が形成され、カセット
保持台102が輪に案内溝130,130が形成されている。
第8図の例において、2組設けられた案内リブ129と案
内溝130とは、単に1組のみにされてもよい。
第9図は、この発明のさらに他の実施例の電子部品チッ
プ収納カセット131の斜視図である。この実施例におい
ても、カセット131は、複数個の電子部品チップ108と、
これら電子部品チップ108を収納する収納空間132を内部
に備えるとともに電子部品チップ108を排出するための
排出口133が収納空間132に連通して形成された、ケース
134と、排出口133を閉じる開閉可能な蓋135とを備えて
いる。ケース134には、カセット保持台に設けられた案
内リブ(図示せず)にスライド可能に嵌合する案内溝13
6が設けられている。
第9図に示した実施例は、収納空間132が、排出口133以
外の部分においても開放されていることが特徴である。
すなわち、収納空間132には、取入口137が形成され、こ
こから電子部品チップ108が収納空間132内に挿入される
ようにされる。この取入口137は、電子部品チップ108の
挿入の後で、押え板138によって閉じられる。押え板138
は、たとえばゴムのような比較的弾性のある材料から構
成され、収納空間132内に嵌まり込み、電子部品チップ1
08の収納空間132内でのがたつきをできるだけ防止する
ように用いられる。また、押え板138は、カセット131を
カセット保持台(図示せず)に装着した段階で、通常、
抜き取られるが、このような抜き取りの後であっても、
たとえば第3図に示すように傾けられた状態にあるカセ
ット131内で電子部品チップ108がこぼれず移動し得るゆ
とりを収納空間132内に与えておく機能も果たしてい
る。
さらに、第9図に示す実施例では、収納空間132の取入
口137から外方に延びて、整列テーブル139が設けられて
いる。整列テーブル139の第9図による上面は、収納空
間132の第9図による底面と同一面上に並ぶ。したがっ
て、整列テーブル139上にランダムに置かれた電子部品
チップ108は、その厚さ方向が整列テーブル139の上面に
対して垂直に延びる姿勢とされたものだけが、収納空間
132内に入っていくことになる。このように、整列テー
ブル139は、電子部品チップ108を所定の方向に向けて収
納空間132内に挿入することを容易にする。
なお、第9図に示したケース134は、第6図に示した構
造をもって構成されてもよい。
また、第9図に示した取入口137と押え板138との組合わ
せは、前述した他の実施例において採用されてもよい。
第10図は、この発明の要旨とは直接関連がないが、カセ
ット保持台102に採用される電子部品チップ整列構造の
一実施例を示している。第10図に示すように、貯留空間
117と整列通路118との境目付近にある電子部品チップ10
8aは、整列通路118の入口を塞ぐ傾向がある。これを防
止するため、電子部品チップ108aに対して圧縮空気を吹
き込むために、吹込通路140が形成されるのが好まし
い。吹込通路140には、間欠的に圧縮空気が供給され、
それによって、電子部品チップ108aで示すように整列通
路118を塞ぐ状態にある電子部品チップを吹き飛ばし、
整列通路118内において電子部品チップ108が円滑に流れ
るようにする。
第11図は、チップマウント機におけるカセット保持台10
2からチップマウントステーションに至る構成の一例を
示している。
カセット保持台102に設けられた整列通路118(第1図)
に連通するように、電子部品チップ108を搬送するため
のチューブ141が連結される。チューブ141は、電子部品
チップ108の横方向寸法Bおよび厚さ方向寸法C(第12
図)で規定される断面に相似する断面の通路を形成する
もので、その途中において、90度ねじられ、電子部品チ
ップ108の向きが90度変えられるようになっている。チ
ューブ141を出ようとする電子部品チップ108は、その厚
さ方向を上下に向けた状態とされている。
チューブ141の出口に隣接して、位置決め台12が配置さ
れる。位置決め台142には、真空通路143が設けられ、こ
こに、所定の時間間隔をもって真空が与えられることに
より、チューブ141から出ようとする電子部品チップ108
が位置決め台142上に位置決めされるように吸引され
る。位置決め台142上に位置決めされた電子部品チップ1
08は、図示しない真空吸引チャックにより、矢印144で
示す方向に運ばれ、適宜の回路基板上に供給される。
以上、この発明を、図示したいくつかの実施例について
説明したが、この発明の範囲内において、種々の変形が
可能である。
たとえば、電子部品チップの形状については、第12図に
示したようにものに限らず、第13図または第14図に示し
た形状、さらにはその他の形状についても、この発明を
適用することができる。
また、案内溝106のように、カセット保持台に対する位
置決め手段は、特に設けられる必要はない。このような
位置決め手段は、チップマウント機側に設けられていれ
ば、カセット側においては何ら特別な構造を付加する必
要がないからである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例の電子部品チップ収納カ
セット101の外観を、カセット保持台102とともに示す斜
視図である。第2図は、第1図に示したカセット101と
カセット保持台102との縦断面図である。第3図は、第
2図に示したカセット101をカセット保持台102に装着し
た状態を示す縦断面図である。第4図は、第3図の線IV
-IVに沿う断面図である。 第5図は、この発明の実施例の他の実施例の電子部品チ
ップ収納カセット101の外観を示す斜視図である。 第6図は、この発明のさらに他の実施例のカセットにお
いて用いられるケース121の断面図である。 第7図および第8図は、それぞれ、カセット101をカセ
ット保持台102に対して位置決めする構造の他の例を示
す断面図である。 第9図は、この発明のさらに他の実施例の電子部品チッ
プ収納カセット131を示す斜視図である。 第10図は、カセット保持台102に採用される好ましい構
造例を示す拡大断面図である。 第11図は、カセット保持台102からチップマウントステ
ーションに至る構成の一例を示す図である。 第12図、第13図および第14図は、それぞれ、典型的な電
子部品チップの形状の例を示す斜視図である。 第15図は、従来の電子部品チップの包装形態の一例とし
てのテーピング方式を示す図である。 図において、101,131は電子部品チップ収納カセット、1
08は電子部品チップ、109,124,132は収納空間、110,133
は排出口、111,121,134はケース、112,135は蓋、113,12
7は収納空間の厚さ方向寸法、Aは電子部品チップの縦
方向寸法、Bは電子部品チップの横方向寸法、Cは電子
部品チップの厚さの方向寸法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 等 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 中井 清太 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (56)参考文献 実開 昭58−32697(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の電子部品チップと、 前記複数個の電子部品チップを収納する収納空間を内部
    に備えるとともに前記電子部品チップを排出するための
    排出口が前記収納空間に連通して形成された、ケース
    と、 前記排出口を閉じる開閉可能な蓋と、 を備え、 前記電子部品チップは、互いに直交する縦、横、および
    厚さ方向寸法によって規定される3次元空間を占めるも
    のであり、かつ前記排出口の断面形状は、互いに直交す
    る縦および横方向寸法によって規定され、前記排出口の
    縦および横方向寸法のうちのより小さい方の寸法は、前
    記電子部品チップの前記3つの寸法のうちの最小の寸法
    のみの受け入れを許容するように選ばれていて、さら
    に、前記収納空間は、前記排出口の前記より小さい方の
    寸法と同じ厚さ方向寸法を有する、電子部品チップ収納
    カセット。
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