JPH06985A - サーマルプリンタによる印字方法 - Google Patents

サーマルプリンタによる印字方法

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JPH06985A
JPH06985A JP18301392A JP18301392A JPH06985A JP H06985 A JPH06985 A JP H06985A JP 18301392 A JP18301392 A JP 18301392A JP 18301392 A JP18301392 A JP 18301392A JP H06985 A JPH06985 A JP H06985A
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Makoto Kudo
真 工藤
Kunihisa Kubota
訓久 久保田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドットマトリックス方式により文字列を印字
する際、プリンタが備える電源の電流容量に対応する印
字パターンのもとで印字する。 【構成】 横一列印字方式によるラインドット印字をド
ット行別に順次行って感熱記録紙11の文字列一行分ス
ペース12内に文字列を印字するサーマルプリンタによ
る印字方法において、印字する一行分の文字列をドット
マトリックスデータとしてまず用意し、前記文字列を構
成する各文字につき設定されている印字率データと前記
ドットマトリックスデータとに基づいて前記文字列の印
字率を求め、該印字率と上限印字率としての指定値とを
比較し、印字率が指定値以内にあれば一行分の文字列を
文字列一行分スペース12内に同行印字し、指定値を越
えていれば文字列の配列パターンにより定まる中途位置
で改行させた異なる文字列一行分スペース12を用いて
その全体を異行印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はサーマルプリンタによ
る印字方法に係り、さらに詳しくは、ドットマトリック
ス方式により文字列を印字する際、プリンタが備える電
源の電流容量に対応する印字パターンのもとで印字する
ことができるサーマルプリンタによる印字方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近のマイクロコンピュータやパーソナ
ルコンピュータの急速な普及は、各種測定処理作業の自
動化を促進し、所要のデータ処理を施した測定データの
出力を可能にしている。
【0003】そして、プリンタは、このような場合にお
ける文字出力やCRT画面のハードコピー手段として利
用されている。
【0004】そこで、このような用いられ方をするプリ
ンタをその印字方式に基づいて分類すれば、インパクト
プリンタとノンインパクトプリンタとに大別することが
できる。
【0005】このうち、インパクトプリンタは、活字方
式とインパクトドットマトリックス方式とがあり、それ
ぞれが備える特性に応じた利用のされ方がされている。
【0006】一方、ノンインパクトプリンタには、熱感
式のほか、インクジェット式や熱転写方式、レーザ方式
などがある。
【0007】このうち、熱感式のプリンタ(以下、サー
マルプリンタという)は、サーマルヘッドの発熱体に電
圧を印加して発熱させ、この熱を利用して感熱記録紙に
印字する方式であり、この場合におけるサーマルヘッド
は、必要な桁数あるいは紙幅にわたって横一列に並んで
いる。
【0008】そして、このようなサーマルプリンタは、
感熱記録紙が専用紙であり、その保存に気をつかう必要
があるほか、ドットマトリックス方式のため印字品質が
活字式に比較して劣るものではあっても、音が静かで比
較的安価であることから測定装置のプリンタとして広く
採用されている。
【0009】図1は、サーマルヘッドの発熱体を一つの
画素とする横一列印字方式によるラインドット印字をド
ット行別に順次行って文字列一行分スペース内にドット
マトリックスとしての文字列を印字した場合を模式的に
例示した説明図である。
【0010】同図によれば、感熱記録紙11に用意され
る文字列一行分スペース12は、1〜n個の一文字分ス
ペース13により構成されている。
【0011】また、これらの各一文字分スペース13の
それぞれは、8×6の計48個のドットスペース14に
ドット15を印字することができるように区画されてお
り、これらの各ドットスペース14の必要位置にドット
15を印字し、例えばその最初の一文字分スペース13
に示されているドットマトリックスのように文字「A」
として目視できるようになっている。
【0012】この場合、文字列一行分スペース12にお
ける最初の一文字分スペース13の横列計8行あるドッ
ト行のそれぞれにおけるドット15の印字状況は次のよ
うになる。
【0013】すなわち、第1行目には、そのいずれのド
ットスペース14にもドット15は印字されておらず
(以下、「実ドット印字数÷ドットスペース数」を印字
率という)、その印字率が0となっているのに対し、第
2行目にはドット15が1個印字されており、印字率は
1/6となっている。
【0014】また、第3行目から第5行目までと第7行
目と第8行目とのそれぞれは、いずれもドット15が2
個印字されており、印字率が2/6となっている。さら
に、第6行目については、ドット15が5個印字されて
おり、その印字率も5/6(約83%)と高いものにな
っている。
【0015】このようなドット印字状況のなかにあって
も、プリンタ用の電源として電流容量が充分に大きなも
のを使える場合には特に問題は生じない。
【0016】しかし、横一列印字方式によるラインドッ
ト印字を行うサーマルプリンタは、印字率にほぼ比例し
た電流が必要になることもあって、充分に大きな電流容
量のある電源を使えない場合には、例えば図1における
最初の一文字分スペース13における第6行目の印字率
が高いものとなっていることから、電流容量が不足して
しまうこともあり得る。
【0017】このような事態への一般的な対処手法とし
ては、文字の桁を分割し、何回かに分けて印字する方法
がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常の場合
であれば上記方法によっても電流容量の不足に対処しな
がら文字列を印字することはできる。
【0019】しかし、電気的インターフェース回路を含
む市販のプリンタを機器に組み込んで利用するような場
合には、上記したような文字の桁を分割する対処法を採
用することが不可能になっているものもあり、印字率が
100%になるような場合にはその容量不足を補うため
に必要な電流を供給できる電源を必要とし、結果的に機
器構成の大型化とコストアップとを招く不都合があっ
た。
【0020】また、上記不都合を回避して小型の電源を
用いようとする場合には、予めすべての印字状態を想定
してその印字率を計算し、あるいは印字率を越えること
がないように印字率を定めておかなければならず、その
ための作業に大変な労力を要するほか、万一見落としが
あって電流の容量を越えたりすると電源が遮断されるな
どして機器そのものが異常動作を起こすなどの不都合も
あった。
【0021】さらには、任意の印字文字を使用者が指定
できるような機能が必要とされる場合には、予め印字率
を計算して印字形式を定めること自体が不可能となり、
上記回避策すらとることができない不具合もあった。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来技術に
みられた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構
成上の特徴は、サーマルヘッドの発熱体を一つの画素と
する横一列印字方式によるラインドット印字をドット行
別に順次行って感熱記録紙の文字列一行分スペース内に
ドットマトリックスとしての文字列を印字するサーマル
プリンタによる印字方法において、印字を必要とする一
行分の文字列をドットマトリックスデータとしてまず用
意し、前記文字列を構成している各文字について予め定
められているそれぞれの印字率データと前記ドットマト
リックスデータとに基づいて前記文字列の印字率を求
め、該印字率と予め定められている上限印字率としての
指定値とを比較し、印字率が指定値以内にある場合には
一行分の文字列を文字列一行分スペース内に同行印字
し、指定値を越えている場合には文字列の配列パターン
により定まる中途位置にて改行させた異なる文字列一行
分スペースを用いてその全体を異行印字することにあ
る。
【0023】
【作用】このため、感熱記録紙に必要な文字列を印字す
るに際し、文字列全体の印字率と指定値とを比較しなが
ら常に既設電源の電流容量に見合ったの文字列構成のも
とで印字することができるので、容量不足を補うための
電源を不要とし、しかも、電源が遮断されるような不具
合を確実に回避させることができ、さらには、任意の印
字文字を使用者が指定できるような機能を必要とする場
合にも即応することができ、その操作性を一段と高めて
印字することができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参酌してこの発明の実施例を説
明する。
【0025】この発明は、サーマルヘッドの発熱体を一
つの画素とする横一列印字方式によるラインドット印字
を図1に示す感熱記録紙11の文字列一行分スペース1
2におけるドット行別に順次行って文字列一行分スペー
ス12内にドットマトリックスとしての文字列を印字す
るサーマルプリンタを用いて行われるものである。
【0026】図2は、上記サーマルプリンタを用いて行
われるこの発明の一実施例についての処理手順を示すフ
ローチャートである。なお、本明細書中に用いている
「文字」は、アルファベット、数字、特殊記号、仮名文
字、漢字など、キャラクタとして総称されるすべてを含
むものであり、これらを組み合わせたものを「文字列」
として用いている。
【0027】同図によれば、まず、印字を必要とする一
行分の文字列がドットマトリックスデータとして用意さ
れる。
【0028】しかる後、前記文字列を構成している各文
字について予め定められているそれぞれの印字率データ
と前記ドットマトリックスデータとに基づいて前記文字
列全体の印字率が求められる。
【0029】このようにして求められた文字列全体の印
字率は、予め定められている上限印字率としての指定値
と比較される。
【0030】この際、文字列全体の印字率が指定値以内
にあると判別された場合には、例えば「FREQ-
55Hz」という一行分の文字列が感熱記録紙11の文
字列一行分スペース12内に図3の(イ)に示すように
「FREQ. 55Hz」として同行印字されてその
処理を終える。
【0031】一方、文字列全体の印字率が指定値を越え
ていると判別された場合には、文字列の配列パターンに
より定まる中途位置にて改行され、その全体が感熱記録
紙11のそれぞれの文字列一行分スペース12内に異行
印字される。
【0032】このような異行印字パターンを図3の
(ロ)と(ハ)とを例に具体的に説明すれば、文字列全
体の印字率が指定値を越える場合であって、しかも、指
定値を越えるまでの部分文字列中の構成文字相互間にス
ペースがあるか否かまず判別される。
【0033】その際に、該当する部分文字列中にスペー
スがないと判別された場合(例えば印字すべき一行分の
文字列が「77777.777END」である場合)に
は、文字列全体の印字率が指定値を越える文字の前まで
の部分文字列を図3の(ロ)の上段に位置する文字列一
行分スペース12内に「77777.7」と印字し、次
段に位置する文字列一行分スペース12へと改行する。
【0034】このようにして改行した後は、残りの文字
「77END」の先頭に継続を意味する「−」を付加
し、この文字列の印字率が指定値を越えていないことを
条件に(越えている場合には同じ処理を繰り返す)新し
い文字列「−77END」として印字した後、改行して
その処理を終える。
【0035】一方、文字列全体の印字率が指定値を越え
ており、しかも、指定値を越えるまでの部分文字列中に
スペースがあると判別された場合(例えば「DATA
4444.44」である場合)には、スペースまでの文
字列を図3の(ハ)の上段に位置する文字列一行分スペ
ース12内に「DATA」と印字し、次段に位置する文
字列一行分スペース12へと改行する。
【0036】このようにして改行した後は、残りの文字
列の全体印字率が指定値を越えていないことを条件に図
3の下段に位置する文字列一行分スペース12内にスペ
ース16を伴った新しい文字列「 4444.44」と
して印字した後、改行してその処理を終える。
【0037】この発明は上述したようにして構成されて
いるので、感熱記録紙11に必要な文字列を印字するに
際しては、印字しようとする文字列全体の印字率と上限
印字率である指定値とを比較して文字列の配列パターン
が選択され、一つの文字列一行分スペース12内には常
に既設電源の電流容量に見合った文字列構成のもとで印
字することができる。
【0038】したがって、印字しようとする文字列の構
成如何にかかわらず、電流容量の不足を補うための電源
を不要とすることができ、しかも、電源が遮断されるよ
うな不具合も確実に回避させることができる。
【0039】 さらには、任意の印字文字を使用者が指
定できるような機能を必要とするような場合であって
も、その要望に即応することができ、その操作性を一段
と高めて柔軟に印字することができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、感
熱記録紙に必要な文字列を印字するに際し、文字列全体
の印字率と指定値とを比較しながら常に既設電源の電流
容量に見合ったの文字列構成のもとで印字することがで
きるので、容量不足を補うための電源を不要とし、しか
も、電源が遮断されるような不具合を確実に回避させる
ことができ、さらには、任意の印字文字を使用者が指定
できるような機能を必要とする場合にも即応することが
でき、その操作性を一段と高めて印字することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】横一列印字方式を採用したサーマルプリンタに
よる印字例を模式的に例示した説明図。
【図2】この発明方法の一実施例についての処理手順を
示すフローチャート図。
【図3】この発明方法を適用して得られる文字列の印字
例をパターン別に示した説明図。
【符号の説明】
11 感熱記録紙 12 文字列一行分スペース 13 一文字分スペース 14 ドットスペース 15 ドット 16 スペース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 3/12 K 8804−2C B41J 3/12 F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドの発熱体を一つの画素と
    する横一列印字方式によるラインドット印字をドット行
    別に順次行って感熱記録紙の文字列一行分スペース内に
    ドットマトリックスとしての文字列を印字するサーマル
    プリンタによる印字方法において、印字を必要とする一
    行分の文字列をドットマトリックスデータとしてまず用
    意し、前記文字列を構成している各文字について予め定
    められているそれぞれの印字率データと前記ドットマト
    リックスデータとに基づいて前記文字列の印字率を求
    め、該印字率と予め定められている上限印字率としての
    指定値とを比較し、印字率が指定値以内にある場合には
    一行分の文字列を文字列一行分スペース内に同行印字
    し、指定値を越えている場合には文字列の配列パターン
    により定まる中途位置にて改行させた異なる文字列一行
    分スペースを用いてその全体を異行印字することを特徴
    とするサーマルプリンタによる印字方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012051288A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Canon Inc 制御装置、制御方法及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012051288A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Canon Inc 制御装置、制御方法及びプログラム

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